【SS】ルビィ「歯医者嫌だな…」【ラブライブ!サンシャイン!!】
ルビィ「いたたた…」
善子「どうしたのルビィ?ほっぺた押さえて」
花丸「わかった。ルビィちゃん虫歯ずら?」
ルビィ「う、うん…」
善子「む、虫歯!?」
花丸「すぐに歯医者に行かないと」
ルビィ「うぅ…歯医者嫌だな…」
花丸「怖いのはわかるけど、ちゃんと治療しないと痛いままだよ?」
ルビィ「うん…」
善子「ふっ。歯医者を怖がってるなんてルビィもまだまだ子供ね」
花丸「善子ちゃん。この前、歯医者行くの嫌って駄々こねて無理やりお母さんに連れていかれてたでしょ?」
善子「ず、ずら丸!!なんでその事を!?」
花丸「善子ちゃんも子供ずら」
善子「だ、堕天使は医者による治療なんて必要ないのよ!決して怖がってたわけじゃないわよ!」
ダイヤ「ルビィが歯医者に!?」
ルビィ「うん…」
ダイヤ「本当なのルビィ!?危険よ!!」
ルビィ「だ、大丈夫だよおねえちゃん。治療してもらうだけだから…」
ダイヤ「治療してもらうだけ!?その治療がいかに危険かあなたは知らないのです!」
黒澤母「このまま治療しない方が危険なのよ…」
ダイヤ「お母様の言い分もわかります…しかし!」
黒澤母「これも試練として受け入れなくてはならないのです」
ダイヤ「くっ!」
ルビィ「…」
ダイヤ「お母様!ならば私も歯医者に着いて行きます」
ルビィ「ピギィ!?」
ダイヤ「ルビィがせめて少しでも心が安らげるように傍にいてあげたいのです」
ルビィ「ひ、一人で大丈夫だよおねえちゃん」
ダイヤ「嘘おっしゃい。こんなにもあなたは震えているのに…健気な子」
黒澤母「その心意気や良し!ルビィはあなたに任せますよダイヤ」
ダイヤ「はい!必ずやルビィを守りとおしてみせます!」
ルビィ「いや、本当に一人で大丈夫だから…」
歯医者
ルビィ「あの…予約していた黒澤ルビィです」
受付のお姉さん「はい。それじゃあ、しばらく座って待っていてください」
ダイヤ「どうぞ、妹のルビィをよろしくお願いします」ペコリ
受付のお姉さん「はい、わかりました」
受付のお姉さん「フフフッ」
受付のお姉さん(小学生の妹さんに付き添ってあげるなんて、優しいお姉さんね。微笑ましいわ)
ルビィ(多分、恥ずかしい勘違いをされてるんだろうな…)
15分後
「黒澤ルビィさん。お入りください」
ルビィ「は、はい」
ダイヤ「待ちなさいルビィ」
ルビィ「え?」
ダイヤ「これを持って行きなさい」
ルビィ「お守り?」
ダイヤ「このお守りがきっとあなたを守ってくれるはずです…」
ルビィ「う、うん…」
ダイヤ「がんばルビィ!ですよルビィ!」
ダイヤ「…」ソワソワ
ダイヤ「…」ソワソワ
受付のお姉さん「そんなに気になるようなら中に入って一緒にいてあげてもいいですよお姉さん」
ダイヤ「!!」パーッ!
歯医者「黒澤さん、それではそこの椅子に座って下さい」
ルビィ「はい…」
ダイヤ「ルビィ、気を確かに!お姉ちゃんが着いていますわ!」
ルビィ「お、おねえちゃん!?」
歯医者「あなたは?」
ダイヤ「付き添いの姉です」
歯医者「わかりました」
歯医者(小学生の妹さんの傍にいてあげるなんて優しいお姉さんだな…あれ?黒澤ルビィさんって高校生だったような…)
ダイヤ「先生!ルビィは!ルビィは大丈夫なんですよね?」
歯医者「大丈夫ですよ。症状が軽い虫歯ですから、少し削るだけで済みます」
ダイヤ「削る!?どうやって!?」
歯医者「このドリルで」
ダイヤ「ドリル!?」ヒューバタン
ルビィ「おねえちゃん!?」
歯医者「お姉さん!?お姉さんが倒れた!誰かー!」
ダイヤ「すみません。私が迷惑かけてしまって」
歯医者「いえいえ」
ダイヤ「ドリルなんて危険なものをルビィの口の中に入れるだなんて考えると、怖くて怖くて…」
歯医者「大丈夫ですよ」
ダイヤ「でも、少しでも手元が狂ったらドリルがルビィの口の中を削る事になるんですよ!?」
ルビィ(なんだかおねえちゃんのせいで怖くなってきたよぅ…)
歯医者「安心して下さい。私もプロです。ミスなんてしませんよ」
ダイヤ「先生!!」
ルビィ(先生かっこいい…)
歯医者「それじゃあ、黒澤さん口を大きく開けて下さい」
ルビィ「はい。あーーーん」
ドリル「ギュウイイイイイィィィィン!」
ダイヤ「あの…先生、麻酔は?」
歯医者「麻酔が必要なほどではありませんよ」
ダイヤ「なんですって!?」
ダイヤ「先生はルビィを何だと思ってるんですか!この子が歯を削る痛みに耐えれるとは思えません!」
歯医者「いや、本当にたいして痛くないんですよ」
ダイヤ「そんなわけありませんわ!ドリルで削るんですよ!」
ルビィ(先生ごめんなさい…おねえちゃんは生まれてこの方、虫歯なんてなった事が無いほど歯の手入れをちゃんとしてた人なんです…だから歯医者の事がよくわかってないんです…)
歯医者「…お姉さん、私を舐めてもらっては困りますよ。こちらもプロです、痛みを感じさせる事なく削る技術も持っています」
ダイヤ「なんと!!」
ルビィ(先生もノリノリだよぅ…)
ダイヤ「わかりました。先生を信じますわ」
歯医者「わかってくれて何よりです」
ルビィ(早く終わって欲しいな…この後見たいテレビがあるのに…)
歯医者「それじゃあ始めますよ」
ルビィ「はーい」
ドリル「ギュウイイイイイィィィィン!!!」
ダイヤ「ルビィ、お姉ちゃんがずっと手を握っていてあげますからね」
歯医者「お姉さん、近いです。正直、邪魔です」
ダイヤ「ご、ごめんなさい」
ルビィ(先生がちょっとキレた…)
ドリル「ギュウイイイイイィィィィン!!!」
ルビィ(音はうるさいんだけど…)
ルビィ(その割にはほとんど痛くない…)
ダイヤ(神様、仏様、μ’s様、エリーチカ様…どうかルビィをお守りください)
歯医者「はい、終わりましたよ」
ルビィ「ありがとうございます」
ダイヤ「あんな大手術に涙ひとつ見せないなんて…」
ダイヤ「ルビィは本当に強くなりましたわ…」
ダイヤ「先生!手術の結果は?」
歯医者「…」
ダイヤ「…」
歯医者「…」
ダイヤ「…」ドキドキ
歯医者「成功しましたよ、お姉さん」
ダイヤ「あぁ…ありがとうございます!本当にありがとうございます!」ぽろぽろ
ルビィ(おねえちゃん、涙まで流してる…)
ダイヤ「あの手術費は?」
歯医者「3千…」
ダイヤ「3千万!?」
ルビィ「ピギィ!?」
ダイヤ「わかりました…先生はルビィの命を救ってくれたのですもの。そう考えると3千万なんて安いものです」
歯医者「いえ、3千円ですよ」
ダイヤ「なんですって!?そんなに安くてよろしいのですか?」
歯医者「(安い?)初診なんで。まあ、どこでもこれぐらいの値段ですね」
ダイヤ「…ルビィを助けて下さっただけでなく、こんな心遣いまで…」
ダイヤ「このご恩、決して忘れません!」
歯医者「また何かありましたら、当院でお願いします」
ルビィ(はやく帰りたいよぅ…)
ルビィ「歯医者、大変だった…」
花丸「そんな大変な治療だったずら?」
ルビィ「うん、色々と…」
善子「やっぱり歯医者は怖ろしいとこなんだわ…」ガクブル
ルビィ(今度の事でもう歯医者はこりごり、ちゃんと歯をみがこう、アイスはひかえ目にしようと思うルビィなのでした)
終わり
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