【SS】梢「あら…さやかさんが泣いているわ」【ラブライブ!蓮ノ空】
梢「さやかさん、どうかしたの?」
さやか「…あ、梢先輩。その、花粉が目に」
梢「あぁ、花粉……それで泣いていたのね」
さやか「泣いていたというか、涙が勝手に出てきてしまうというか….」
梢「ふふ。なにか悲しくて泣いていたんじゃなくて安心したわ」
さやか「ええ?あ、私が悲しんでいると思って声を掛けてくれたんですか?ありがとうございます」
梢「いいのよ。何事もなく……いえ、花粉は辛いものね」
さやか「はい…シーズン中はいつも……。目薬がないと日常生活もままならく……」
さやか「んん…………あっ、また」
梢「…?どうしたの?」
さやか「その、まつ毛が邪魔をして目薬の液が上手く目に入らなくて…………あっ」
梢「あらあら、さやかさんのチャームポイントがさやかさんの邪魔をしてしまうなんて……」
さやか「ちゃんと真ん中を狙ってるつもりなんてすが…………あぁっ」
梢「ふふっ」
さやか「わ、笑わないでください!」
梢「ごめんなさい。そうだ、私が目薬を点してあげましょうか」
さやか「え?」
梢「確かに目薬を自分で点すのは難しいもの。だから私が代わりに、ね?」
さやか「代わりに………?いえいえいえいえ、子供じゃないですから目薬くらい自分でできます」
梢「年齢ではまだ子供だと思うのだけれど……遠慮しなくていいのよ。ほら目薬を貸して?」
さやか「意外と強引なんですね自分の要求の通し方が…」
梢「早く点眼しないと眼が痒くなってしまうわよ?」
さやか「…分かりました、その手を引きそうにもないのでお願いします」
梢「まかせてちょうだい」
梢「それじゃあ、さやかさん上を向いて」
さやか「はい…」
さやか(────っ!?)
梢「左眼からいくわよ」
さやか(か、顔近っ……)
梢「……?さやかさん?目を瞑っていては目薬を点せないのだけれど…」
さやか「あ、ごめんなさい…」
梢(さやかさんのまつ毛……整っていて長くて煌びやかね……)ジー
さやか(あ、あれ…?目を開けてと言われたのにどうして点さないんですか…!)
梢「あら…動いては駄目よ。こっちを向いて」
さやか「す、すみませ……ん」
梢「いくわよ。少し瞬きは我慢してね」
さやか「は、はい」プルプル
梢「……よし、上手くいったわ。次は右眼ね」
さやか「…あの梢先輩、少し離脱してもいいですか?」
梢「え?ええ、分かったわ」
さやか「ありがとうございます」
さやか(こんなに心臓をばくばくさせながら目薬をしたのは初めてですよ…!)
梢「あら…手から目薬が……」
さやか「申し訳ありませんが、梢先輩、右眼は自分で点しますので。後は大丈夫です」
梢「さやかさん!?いつの間に…」
さやか「大丈夫です、私は大丈夫ですから…………あっ、また…」
梢「さやかさん、意地を張らないで?私が目薬くらい点してあげるわよ」
さやか「で、ですが……」
梢「なに?」
さやか「梢先輩すっごく見てきますよね……点眼の時に……私のまつ毛を……」
梢「………あ、あら、気付いていたの?」
さやか「当たり前じゃないですか!あんなに近いんですから気付きますよ!」
梢「ごめんなさい、さやかさん。でも綺麗じゃない?私も羨ましいくらいに。だから無意識に観察してしまうのよ」
さやか「…褒めてくれるのは嬉しいのですが……ええと、なんて言えばいいんでしょう……」
梢「…?」
さやか「なんと言いますか…言いにくいですが…」
梢「…」
さやか(あぁ~…そんなに悲しい顔しないでください~…私が悲しませたみたいじゃないですか)
梢「…そうだ!私がさやかさんの目薬を手伝うお礼にさやかさんのまつ毛を見る。という体で進めるのはどうかしら?」
さやか(あれ!?落ち込んでると思ったら言い訳を考えていたんですか!?)
梢「どうかしら?さやかさん」
さやか「もう、分かりました!梢先輩の好きにしてください!」
梢「あ、あら…少し怒ってる?」
さやか「そんなことありません、吹っ切れただけです。はい、梢先輩どうぞ」
梢「ええ、さっそく」
さやか(ささっと点眼して終わるだけです…)
梢「ちょっと角度が悪いわね。さやかさん失礼」クイッ
さやか(か、顔近っ……顔を手で固定してきた…っ)
梢「また少し瞬き我慢してね……」
さやか「は、はい」
梢「………はい、いいわよ。終わりました」
さやか「ありがとうございました…」
梢「ふふ。花粉のシーズン早く過ぎるといいわね」
さやか「ええ、本当にそうですね。練習にも支障が出てしまいますし」
梢「そうね。眼は特に大事にしないとね」
さやか「そうですね………あの」
梢「なにかしら?」
さやか「離脱してもいいでしょうか?」
梢「いいえ。私がまだまつ毛を観察しているからもうちょっと待ってね」
さやか(何分見る気なんですか!?)
梢「普段なにか気を使ってるお手入れとかお化粧とかはある?」
さやか「と、特に……」
梢「そう…」
さやか(……)
梢「素晴らしいわね…」
さやか(やっぱり距離感おかしい人しかいないんでしょうか)
おしまい~
>>11
勝手に終わるな
こずさや助かる
ありがとう
すごい良い 2人とも最高に可愛い
最高
こずさやの流れ…来てますね…
こずさやの波動を感じる
さやかちゃんには何故かガツガツいける梢先輩いいぞ
こずさやはイケナイもの見てる感あって好き
お互いパートナーがいるのに、惹かれ合ってしまう
その背徳感や秘め事感こそがこずさやの魅力
余ったつづかほも普通に幸せそうで心に優しい
\素晴らしいわね/
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1706456944/
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