【SS】ミア「NYCでのボク?」【ラブライブ!虹ヶ咲】
かすみ「ねえねえミア子〜」
ミア「なんだい?」
かすみ「そういえばミア子がニューヨークにいた時って何してたの?」
しずく「それ・・私も気になります!ランジュさんとはどうやって出会ったの?もしかしてミアさんを攫いに…ヘリで…なんて…///」
ミア「ちょ、ちょっと2人とも落ち着けって…!そんなボクの話なんて今はどうでも・・・」
璃奈「私も気になる。ミアちゃんがどういう風に過ごしてたのか知りたい」
ミア「それじゃあ仕方ない…勉強の休憩ついでにちょっと話してあげるよ」
かすみ「相変わらずりな子には甘々なんだから〜ミア子…ニューヨークでは友達いなかったんじゃないの〜?」
しずく「ちょ、ちょっとかすみさん!!?」
璃奈「・・・・」
かすみ「あっ、ち、ちがっ……かすみん…そんなつもりじゃあ………」
璃奈「大丈夫。気にしてない、今はかすみちゃんもしずくちゃん、ミアちゃん、愛さん…同好会のみんなにファンのみんな……いっぱい繋がれてるから」
璃奈ちゃんボード『にっこりん』
かすみ「うぅ……ありがとうりな子ぉ……」
しずく「ふふっ、よしよし♪」
全くーーー失礼な子犬ちゃんだよーー
でも、やっぱり璃奈は優しいーーさすが璃奈だよ!
それにしても友達…か
あの時のボクには確かにそんなもの……いやーー
同好会に入る前・・ランジュに会うよりもっと前にそう呼んでも良い人間が1人はいたかもしれないーー
NY
全くーーくだらないね
勉強?恋愛?サークル活動?
ボクにかかればどうにでもなることでーーそんなことで悩んでる他人がバカらしく見えた
難しいって言われる講義に出てそこで活躍してもボクの心の奥に光は全く刺さなくてーー
眩しいって感じるものからずっと目を背けて日々を過ごしていた・・
そんなボクだから・・周りの人はあまり近づいてこなかったよ
最もーーボクのテイラー家の一員って肩書きに惹かれて寄ってくるやつは星の数ほどいたけどね
歌えないボクに…価値なんてない…ボクはテイラーの名に相応しい人間でいないといけないんだ…!!
そう思ってた時あいつがやって来たんだ
??「ねえねえ!ここ空いてる?」
ミア「What?」
??「あっ、ごめーーん…英語じゃないと分かんないもんね…えっと……」
ミア「大丈夫、日本語も分かるよ」
ミア「田舎だけどボクはベースボールですごいと思った選手がいる国の言葉は少しは知っておきたいからね」
??「うそっ!?すごーい♡私なんて英語もまだまだなのに…」
ミア「・・・」
??「ご、ごめんね!!?私…この授業受けるの初めてで…他に一緒に受ける子いたかな・・?」
ミア「別にいいよ、気にしてない」
??「良かったぁ……前の席だと先生とよく目が合って当てられちゃうから…」
ミア (なんだ…こいつ…?)
??「それじゃあよろしくね!えっと………?」
ミア「・・ミア」
??「ミアちゃん!!」ガシッ
ミア「ちょ、ちょっと!!急になんだよ!?」
??「ペン忘れちゃった……貸してくれない…?」
ミア「・・・・はい」
それがーーあいつとボクの出会いだった
??「ミアちゃん、ミアちゃん……」コソコソ
ミア「・・何さ?」
??「あの先生って……ナマズに似てない?」
ミア「はあ?!」
Ms. taylor!
quiet please!
ミア「Sorry…」
??「ダメだよミアちゃんそんな大声出しちゃ…!!」コソコソ
ミア「それはお前が…いきなり変なこと言うから…!」コソコソ
??「えへへ…ごめ〜ん‥」
??「それとここの問題なんだけど…」
ミア「全く…そんなのも分からないの?ここは……」
最初はボクがテイラー家の娘だからーー
そんな理由で寄ってくるやつと一緒なのかと思っていた
でもーーそいつはそんなやつらとは全然違ってーーー
??「ミアちゃ〜ん!!」ムギュ
ミア「うわっ!!?ちょ、ちょっと急に…抱きつかないで…よ!」グイッ
??「む〜ミアちゃんのケチ〜」
ミア「ケチとかそういうのじゃない!恥ずかしいだろ?!」
??「え〜?私は幼馴染によくやってたけど……」
ミア「Oh… Japanes are crazy…」
??「あっ!今絶対私のことバカにしたでしょ!!」
ミア「・・・キミ、そういうのだけは鋭いね」
??「も〜怒ったよ!!ミアちゃん〜!」
ミア「はいはい…それより今日の講義終わったらハンバーガーでもどうだい?」
??「ハンバーガー?!食べたい!」
ミア (まるで子犬みたい……この子ーー本当にボクより年上か?)
??「ん〜〜今日もハンバーガーが美味い!」
ミア「キミ…一体ボクと会うまでどうやって生活してたのさ…」
??「だ、だって〜〜ハンバーガーを買おうとしたら…私が頼んでないものもいっぱいついてきちゃったりして…」
??「それに量が多すぎて食べきれなかったりしたんだもん!」
ミア「キミ…聞かれたことに全部Yesって答えちゃうタイプ?」
??「あはは…そうかも……」
ミア (やれやれだね…)ジトー
??「そ、そんな顔しないでよ〜〜こう見えてもちゃんと料理はしてたんだよ?」
??「ミアちゃんにも今度作ってあげよっか?肉じゃがには自信あるんだ〜♪」
ミア「・・いや、遠慮しておくよ。キミの作った料理…なんか砂糖と塩を間違えたりしてそうだし」
??「む〜〜そんなことしないよ!!」
ミア「ふふ…」
??「あっ!ミアちゃんがやっと笑った!!」
ミア「What!?」
??「ミアちゃん私と会ってから全然笑わなかったから…気になっちゃって」
ミア (へぇ…ただお気楽なだけじゃなくて意外と見てるんだ)
??「ねえねえ!私に何かしてあげられることってないかな?」
??「こう見えても〜〜」
ミア「ないよ、大丈夫」フリフリ
??「そっか…そうだよね……」シュン
ミア「くっ……そんな顔しないでよ………わかった、それじゃあ部屋の模様替えをしたいんだ手伝ってくれるかい?」
??「うん!!!」
ミア「返事早っ!?」
あいつはこれまでボクが出会ったどんな人よりもまっすぐで明るくてーーそしておバカだった
??「あっ!アルバム発見〜♪これってもしかして昔のミアちゃん!?」
ミア「み、見るな///!」
??「へぇ〜♪可愛いね〜♪私の妹も小さい時は可愛かったんだけど〜あっ、もちろん今も可愛いんだけど…」
ミア「えっ、キミ…姉だったの?」
??「ミアちゃん…そんな目で見るなんてひどいよ!!」
??「そういえばミアちゃんには妹とかいないの?」
ミア「姉ならいるけど…っていうか知ってるでしょ?テイラーの…」
??「??」
ミア「いや…知らないならいいんだ」
後になって分かったことだけどーーあいつはボクのこと、テイラー家のことなんてこれっぽっちも知らなかったみたいでーー
仮にも音楽学校の生徒なのにそれってどうなのさ?
なんて思いつつも…ボクのことをそういったテイラー家の人間としてみないで扱ってくれる人がいたことがどこか心地よかった
でもーーそんなある日事件が起きたんだ
Ok That’s all for today’s lecture.
Hey Ms. Taylor! Let’s sing!
ミア「What!? Why shoud I do?!」
ボクのことを快く思わなかったであろう教授がボクに歌うことを強要してきたのさ
ボクだって歌いたかった…でも、あの時歌えなかったボクがここで歌えるのか・・歌ってダメでテイラーファミリーの名に傷をつけるようなことがあったらーー
そう思ったボクのことを助けてくれたのがーー
??「〜〜〜〜〜♪」
あいつだったんだーー
歌わなくなっていたボクでも分かる透き通るような…それでいて溌剌とした声・・
普段の明るいおバカなあいつとは思えないほど凛々しい立ち振る舞い……簡単には言い表せないけど
…すごかった
??「ミアちゃん…どうして歌わなかったの?」
ミア「ふんっ…気分が乗らなかっただけだよ」
??「ほんと?」
ミア「な、なんだよ…ボクのこと疑ってるの?」
??「ミアちゃん」
??「私の話なんだけどね、私…昔スクールアイドルやってたんだ」
ミア「School… idol?」
??「あはは…少しずつは広がってきたとは言えこっちだとやっぱりまだ日本よりもメジャーじゃないよねぇ…」
??「高校生の時にね…みんなで頑張って……あの時にしかない景色を見れたって思ってるの」
??「その時くれた出会いが私に歌が・・音楽が大好きって気が付かせてくれたんだ」
ミア「・・なんだよ…自慢?」
??「ミアちゃん…歌うの好きなんだよね?」
ミア「なっ……!?」
??「前に見たアルバムの小さい頃のミアちゃん…すっごく楽しそうに歌ってたから……」
ミア「・・・!!」
??「ねえーーー私と一緒に歌ってみない?」
ミア「・・悪いけど遠慮しておく」
??「そっか…私も無理にとは言えないから仕方ないけど…」
??「でもね、ミアちゃん!」
ミア「?」
??「きっとミアちゃんの気持ちに従った方が良いって私思うんだ」
ミア「…何も知らない癖に……!!キミに何がわかるんだよ!」
??「!」ビクッ
ミア「・・・Sorry…言いすぎた」
??「分からないよ」
ミア「!?」
??「でもね、大好きをそのまま閉じ込めておきそうになった子のことを知ってるんだ」
??「ミアちゃんとは少し違うけどピアノだったり、可愛い服だったり……大好きでやりたいことだったけどーー」
ミア「・・・そのスクールアイドルってやつ?」
??「うん!!!そのおかげで向き合うことができたんだ!」
ミア「It can’t be..!そんなのお伽話か何かだよ…」
??「ふふ、そうかもしれないね♪でもね?ミアちゃんも…もしも迷うことがあったら…スクールアイドルやってみたらどうかな?」
ミア「はあ?!ボク…大学生なんだけど…」
??「年は中学生だもん!やれるったらやれるよ!!」
ミア「無茶苦茶だ…っていつものことだね」クスクス
??「も〜ミアちゃんってば〜〜」
_____
_______
ミア「スクールアイドルか……」カチカチ
ミア「ん・・・ボク宛のメール?珍しいな……オファーとかは断るように言っておいたはずなんだけど…」
ミア「な、なんだこれ…!!?」
ミア「…私のための曲を作って……?日本に来なさい…?日時は………はあ!?」
ミア「バカバカしい…なんのイタズラだよ!」
ミア「動画…?ふんっ、このボクにこんな意味わかんない頼み事をするやつがどんなものか見てやろうじゃないか」
そこでボクはランジュのパフォーマンスを目にしたのさ
ランジュの…パフォーマンスって言っても曲はまだない状態だったから既存の曲のアレンジだったけどーー
世界が輝いて見えたーーボクの灰色だった世界に灯された光…♡
元の曲なんて知らなかったけどパーフェクト…そう言い表すのが相応しいランジュはボクを彼女の世界に引きずりこんだんだーー
ミア「・・作曲かーーうん、良いね。すごくイメージが湧いてきた」
ミア「久々に誰かの専属になるのも悪くないね」
〜間〜
ミア「Hey!!」
??「あっ、ミアちゃん!!どうしたの?」
ミア「・・・ボク…日本に行くことにしたよ」
??「ええっ!?どうしたの急に?」
ミア「ボクの力を必要とする・・・・スクールアイドルがいるみたいなんだ」
ミア「作曲家として…そいつの力とボクの力で世界に最高の音楽を見せつけてやるんだ!」
ミア「だから…しばらく大学はお休みかな」
ミア「キミとも暫くは会えなくなる」
ミア「まっ、短い間だったけど悪くなかった」
??「そっか……」
??「・・・・」
ミア「・・・?」
??「私、絶対にミアちゃんのこと応援するから!!」ガシッ
ミア「ぼ、ボクの応援!?」
ミア「ボクは作曲担当だよ?…応援なんて」
ミア「大体ボクは既に業界で何度か曲の提供だって……」
??「ふふっ♪それじゃあ、ミアちゃんが曲を作ってあげるその子の応援かな?」
ミア「・・・なんかそれも複雑」
??「それじゃあ…私も路上ライブしてみようかな?」
ミア「いいんじゃない?キミの歌……悪くないと思うし」
??「わあ…!!ミアちゃんに褒められた!ありがとう〜♪」
ミア「くっ…くっつかれるのはノーサンキューだよ……!」
??「え〜?!最後にミアちゃんのこと堪能したかったのにな〜」
ミア「全く…それじゃあボク行くからね!曲はもうできてるし…」
??「ミアちゃん!!」
ミア「?」
??「ファイトだよ!!」
ミア「・・・Thanks」フリフリ
ボクが作曲家としてランジュと活動することを告げた時の彼女の表情は・・どこか寂しそうにも見えたーー
その時のボクはただ別れることが寂しいのだろうと考えていたけど・・・
今なら分かるーーキミは璃奈と同じようにボクが苦しそうに見えていたんだろう?
全く…意地が悪いよーーでもきっとキミは分かっていたんだ。あそこで説得してもあの時のボクの固まった心は溶けないってーー
スクールアイドルのことを聞いた時は夢物語って思ってたけど……
ボクーー今、歌と向き合えて・・仲間と出会えてすっごく幸せだよ♡
あの時のボクは照れ臭くて面と向かって言えなかったけどーーー今なら言える…
Thank you my friend…ってね
ミア「まっ、こんなところかな?」
かすみ「ぐぬぬぬぬ……」
しずく「ミアさんも大学で色々あったんだね…って……かすみさん?」
かすみ「ミア子ってば自分で勉強とか色々できますよ〜って言っちゃうの・・なんていうか鼻につく・・」
ミア「別に?ボクは事実を言っただけさ」
璃奈「ミ、ミアちゃん」
ミア「なんだい璃奈?」
璃奈「その人とは連絡…取ったりしてないの?」
ミア「・・・とってないね」
ミア「ボクも彼女もまだ夢の途中……まっ、いずれ会えるかもしれないしね」
ミア「でも…良い機会だしメールでも出してみようかな……?あの時とは違ってスクールアイドルのこと聞いてみたくなったし」
璃奈「それが良い、私もその人のこと気になる」
かすみ「かすみんも気になる!ついでに〜ミア子の弱点とかも教えてもらえそうだし♪」
しずく「弱点はともかく…元スクールアイドルって肩書きで歌がミアさんが褒めるレベルなんだから…凄い人かもしれないね」
ふふーー♡
こんなにワイワイしてるボクらを見たらーーキミはなんて思うかな?
あの時とは違う…いつもみたいな太陽みたいに明るい笑顔で喜んでくれるかもしれないねーー
そんなことを考えてボクはメールを書き始める・・・
そうだ、この前の同好会のみんなのライブの写真も入れようーーそれにボクのライブを通してハンバーガー同好会なる同好会が設立されたことに・・ランジュやみんなと経験したことーーー♡
ボクらしくないーーやりたい放題な文章になりそうだけどーーたまには良いよね?
キミがあっちでボクに色々してくれたお返しだよ?
Dear Ms. Honoka:
おわり
ランジュとミアさんの出会いを描こうとして別のストーリーになったのは初めてです…
ほのほのしてきた
サンキューほっの
ハラショー…おお、ハラショー…!
乙
こういうのめっちゃ見たかった
最高!!
乙
1から読んでて、??の人懐っこさのドジっぽさが穂乃果っぽいな~と思ってたら12の1行目で穂乃果だ!!ってなってそこからもうずっとエモさを感じていたよ
こんな感じの作品またぎの繋がり展開熱くて大好きだよ
けいせんで───出来るぞ───
めちゃくちゃ面白かった、続き見たくなったよ
>>37
これまで色々書いてましたが───1度も使ってなかったですね…ありがとうございます
ハンバーガーのくだりの前からピンと来たな
劇場版という事前知識なくても分かるくらい穂乃果って分かりやすいのな
穂乃果ちゃんってやっぱり卒業したら海外だよな──
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1682174004/
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