【SS】綴理「ボクから離れないで」【ラブライブ!蓮ノ空】
綴理「ボク頑張るから!」
綴理「朝だって1人で起きるし、お昼も自分で用意するから!だから!」
綴理「え?それは、ボクが何もできないダメダメだから…」
「綴理、アナタは何もわかってない」
「今に始まったワケでも無いし、もう慣れてるわ」
綴理「じゃあどうして…?」
「どんなに練習してもアナタには敵わなくて、少しでも優越感を得る為にってアナタのお世話なんかしてる私が!」
綴理「…!」
「ただアナタが凄くて私が凄くない」
「その事実に私が耐えられなくなっただけ」
綴理「ボクからしたらキミの方が凄かった…!」
「でも、ゴメンね、もう私はアナタの隣に立ちたくない」
綴理「そんな!」
「やっと離れられて清々しい気分ってのも本音」
「はは、友達なのにおかしいよね」
「だけど1番嫌なのは、何も悪くない、友達のアナタにこんな気持ちが湧いちゃう私」
綴理「…」
綴理「…何?」
「ここで言うのはズルいかもしれないんだけど」
「アナタは凄い人になるわ」
「隣で見てきた私が言うんだから間違いない!」
「だから何があってもきっと諦めないでね!」
「じゃあね!」
綴理「待って!」
「綴理は人に好かれる才能もあるから私が居なくても大丈夫よ!」
「頑張るって言うならその人の為にしなさい!」
綴理「でも、ボクは…」
綴理「ん?あ!さやだーおはよー」
さやか「なんだか凄くうなされてましたけど、って涙出てますよ!」
綴理「?なんでかな?」
さやか「紅茶でも飲みますか?この間梢先輩に教えてもらって──」
綴理「…ねぇさや、ボクのこと好き?」
さやか「えぇ!?急に何言い出すんですか!?」
綴理「さやの口から聞きたいんだ」
さやか「はぁ、どうしたんですか?まあ良いですけど」
さやか「コレでいいですか?」
綴理「もっと」
さやか「本当に大丈夫ですか?」
さやか「はぁ、好きですよ」
綴理「ほんとうに?」
さやか「はい、好きです」
綴理「そっか、ボクもさやのこと好きだよ」
さやか「それで、もう満足ですか?」
綴理「手、繋ぎたい」
さやか「もう、なんですか?今日は甘えん坊ですね」
綴理「うん」
綴理「…」
さやか「…」
さやか「…好きです」
綴理「ボクも好き」
さやか「はい」
さやか「…」
綴理「…さやはボクのこと1人にしない?」
さやか「…しません」
綴理「ふふ、そうだね」
綴理「ボク、1人じゃ何するか分からないもんね」
さやか「綴理先輩こそ勝手にどこかへ行ったりしないでくださいね」
綴理「うん」
綴理「…ありがとう、さや」
綴理先輩が配信等で執拗にさやかに好きかどうかを確認してるのは過去に何かあったからなのでしょうか
あまりにも良すぎる…良い夢を見られそうだ
綴理の繊細な部分が愛おしいわね