【SS】恋「安価で皆さんに甘えます」【ラブライブ!スーパースター!!】

ラブライブ

【SS】恋「安価で皆さんに甘えます」【ラブライブ!スーパースター!!】

4:(らっかせい) 2023/05/14(日) 11:53:59.85 ID:6dDgBlXS

恋「休日にゲームしかすることのない虚しさを癒してもらいます」

恋「きっと心優しい皆さんならわたくしのわがままにも対応してくれるはずです」

恋「たまには、甘えても良いですよね」

恋「ね、お母さま」ボソリ

ちび「へっへっ…」

恋「お~よしよし、ちびも甘えたいですか、そうですか」ナデナテ

ちび「……」フリフリ

恋「まずは、そうですね……>>3さんに頼んでみましょう」

 

5:(らっかせい) 2023/05/14(日) 11:54:26.09 ID:6dDgBlXS

失礼しました、代行頼んでいたのを忘れてそのまま貼っちゃいました。
安価下でお願いします

 

6:(しうまい) 2023/05/14(日) 11:55:03.37 ID:lo5l3gDS

すみれ

 

10:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:02:43.84 ID:6dDgBlXS

恋「すみれさんに頼んでみましょう!」

恋「この時間帯は神社のお手伝いをしているとおっしゃっていましたね」

恋「早速行ってみます」

-神社-

恋「……」ジーッ

すみれ「……」サッ…サッ…

すみれ「……はぁ」

すみれ「……」カタッ

すみれ「……ふっ、ほっ」(振り付けの確認)

恋「……」ジーッ

すみれ「はっ!ふ、……ギャラクシーッ!」ポーズ

すみれ「ふぅ…」

すみれ「……」サッ…サッ…

 

11:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:06:20.03 ID:6dDgBlXS

恋「すみれさん、またキレが良くなりましたね」

すみれ「ぎゃーっ!?!?」ビクッ

恋「きゃっ!な、なんですか!?」

すみれ「ど、どっから出てきたのよ!」

恋「あ、あそこからですが」クサムラ

すみれ「びっくりしたったらびっくりしたわよ!普通に正面から来てよ…もう」

恋「すみません……」

 

12:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:16:50.83 ID:6dDgBlXS

すみれ「……って、何か用?」

恋「実はですね、折り入ってすみれさんに頼みたいことがありまして……」オズオズ

すみれ「どうしたの?」

恋「……すみれさんに是非」

恋「甘えさせて欲しいのです!」

すみれ「はあ?」

恋「……すみれさんは、妹さんが居るので適任かと思って……迷惑でしたか?」シュン

すみれ「い、いや、そういう訳じゃ……っていうか」

すみれ「ちょっと意味わかんないんだけど……」

恋「今日のわたくしは甘えたい気分なので!」ケロッ

すみれ「……恋ってたまにそういうとこあるわよね」

恋「?」

すみれ「なんでもないったら無いわよ…」

すみれ「この私に甘える?ふふん、別に良いわよ」

恋「本当ですか!ありがとうございます」ペコリ

すみれ「……で、何すればいいの?」

恋「では安価下をお願いします」

 

13:(しまむら) 2023/05/14(日) 12:18:48.17 ID:Zbat3Xep

膝枕

 

15:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:23:57.67 ID:6dDgBlXS

恋「では膝枕をお願いします」

すみれ「おお……」

恋「どうかしましたか?」

すみれ「いや、思ったより”ガチ”だったから」

恋「私は本気で、すみれさんに膝枕をされたくて来ましたよ」

すみれ「ああ、うん…ありがとう……」

 

16:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:27:12.69 ID:6dDgBlXS

すみれ「じゃあ……えっと、縁側があるから、こっちに来て頂戴」

恋「はい」ワクワク

すみれ「着替えるの、少し面倒くさいからこのままでいい?」

恋「構いませんよ」

すみれ「じゃあ……」ストン

すみれ「はい、どうぞ」ポンポン

恋「し、失礼します……!」

 

17:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:34:21.01 ID:6dDgBlXS

恋「……」ポスン

恋「……!」

恋(ふわぁ……!)

恋(柔らかい、暖かい、そして、お日様の匂いがします)

恋(気持ちいい……)

恋「……」トローン

すみれ「……ど、どうなのよ?」

すみれ「どう、ってのも変だけど……」ポリポリ

恋「……はい」

恋「さいこうです……」

すみれ「そ、そう……!」

すみれ「まあ当然ね、このショービジネスで鍛えられた肉体……っ」

すみれ「……は、ちょっと違うか」

すみれ(ショービジネスと膝枕って……なんかいかがわしいからアレだけど)

すみれ「……」チラッ

恋「これがしょーびじねす……さいこーれす……すみれさん……」

すみれ「……くす」

すみれ「はいはい、良かったわね…」ナデナデ

 

25:(らっかせい) 2023/05/14(日) 12:50:20.28 ID:6dDgBlXS

恋「……ふぁあ…っ、すみません……ついあくびが」

すみれ「今日は暖かいからね…」

恋「……」コクリ

すみれ「……高いとか低いとかない?」

恋「?」

すみれ「頭の位置の話よ……首、痛めないでね」

恋「うーん……」グリグリ

すみれ「ちょ……っ!くすぐった…//」

恋「いえ、やはりちょうどいいです」

すみれ「そ、そう……」

恋「程よい硬さで…柔らかくて…ふかふか……」トローン

すみれ「……ふうん」

すみれ「私の足……太くない?」ムニ

恋「へ……?」

すみれ「な、なんでもないったらなんでもないわ…!//」

すみれ(恋が変な感想ばっか言うからつい聞いちゃったじゃない!)

 

27:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:05:03.92 ID:6dDgBlXS

恋「……気にされているんですか?」ナデナデ

すみれ「ひゃっ//」

すみれ「や、やめなさいったらやめなさい!」

恋「あっ…すみません」パッ

すみれ「……」

恋「……ふふっ」

すみれ「な、何笑ってるの?」

恋「……心配せずとも」

恋「すみれさんの脚は最高です…わたくし葉月恋が保証します……」

すみれ「それ、枕としてでしょ」

恋「むぅ……枕にしても、です」

すみれ「何よそれ……」フイッ

恋「そのままのすみれさんで居てください……それで良いんです……」フフッ

すみれ「……うん」

 

28:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:16:16.35 ID:6dDgBlXS

恋「……」スクッ

すみれ「もういいの?」

恋「はい……ありがとうございました」

恋「とっても懐かしい感じを思い出せましたので」

すみれ「?そう……」

恋「ではこの辺で、失礼しますね」ペコリ

すみれ「……なつかしい、か」

すみれ(私も久しぶりにお母さんに……)

 

29:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:19:42.49 ID:6dDgBlXS

すみれ「……!」

すみれ(そっか、恋のお母様は……)

すみれ「っ……ま、待ちなさいったら待ちなさいよ!」

恋「は、はい!えっと……やはりお金を払うべきでしたか!?」クルッ

すみれ「そ、そんなの要らないから!えっと……」

すみれ「その……」

すみれ「わ、私で良かったら、またいつでもしに来なさいよ!」

恋「?」

すみれ「……膝枕!とか、その他も、色々……」ゴニョゴニョ

恋「……!」パァァァ

恋「ありがとうございます!」ペコペコリ

すみれ「そ、それだけ!……気を付けて帰んなさいよ!」

恋「はい!」ニコッ

 

30:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:20:40.39 ID:6dDgBlXS

恋「……」ルンルン

恋(お母さま……わたくし、良いお友達が出来ました……!)

 

37:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:38:56.90 ID:6dDgBlXS

恋「はぁ……癒されました……!」

恋「太もものあの柔らかさ、落ち着く匂い、VRでは決して味わえない代物です…」フンス

恋「もう充分満たされましたし……今日は家に帰って明日の予習でも…」

恋「……おや?」

恋「あそこに歩いているのは安価下さんです!」

恋「……」ウウン

恋「この際、頼むだけ頼んでみても…バチは当たりません……よね?」

誰が居たか>>安価下

 

38:(SIM) 2023/05/14(日) 13:39:19.94 ID:p1Dcl/YZ

メイ

 

41:(らっかせい) 2023/05/14(日) 13:55:30.31 ID:6dDgBlXS

?「ィさーん……!」フリフリ

メイ「ぁ…?」

メイ(せっかく休日に一人でアイドルショップ巡りにでも行こうと思ってたのに)

メイ(誰だよ…わざわざ一人で居る私に声掛けてくる奴なんて…)

メイ(……うう、よく見えないな)ジトー

メイ「……ん?」ジーッ

恋「メイさーん!」タッタッタッ…

メイ「って、れ、恋しぇんぱい!?!?」ドキーン

恋「はい!わたくしが葉月恋ですが」

メイ(うわぁ……恋先輩の私服可愛いなぁ……)

恋「あの……突然すみません、でもどうしても頼みたいことがありまして…!」ズイッ

メイ「な、なんだよ?……恋先輩になら、な、なんでも良いけどさ…」

メイ(うっ……近い近い近い……っ!良い匂いするっ…!)

恋「本当ですか!ありがとうございます!」

恋「実は……年下のメイさんにこんなお願いをして申し訳無いのですが……」

恋「甘えさせて頂きたくて!」

メイ「!?!?」

 

42:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:01:42.14 ID:6dDgBlXS

メイ「あ……甘え…っ!?」

恋「はい。まぁ、なんと言いますか……」

恋「そういう気分の日でして……//」テレッ

メイ「私は今日死ぬのか?」

メイ(ふーん、恋先輩にもそういう日があるんだな)

恋「…え?」

メイ「……はっ」

メイ「い、いやなんでも……!」アセ

恋「?」

メイ「恋先輩にはいつもお世話になってるし…!全然良いけどさ」

メイ「な、なにするんだよ……?」ドキドキ

恋「それはですね……!安価下」

 

43:(えびふりゃー) 2023/05/14(日) 14:03:02.65 ID:ko394cF1

なでなで

 

45:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:17:31.95 ID:6dDgBlXS

恋「それはですね……!」

恋「是非、わたくしをなでなでして頂けないでしょうか」

メイ「……そ、そんなことで良いのか?」

恋「はい!」

メイ「……」

恋「あの……ダメ、でしょうか」

メイ「いやいやそんな!ダメなわけないだろ!」

メイ「なんか、想像してたのと違うというか……」

メイ「もっと、こう……好きなもの買ってくるとか……全身をマッサージしろとか……添い寝しろとか……」

メイ「……」ピタッ

メイ(待て、これは私の願望か)

恋「……な、なるほど」

恋「勉強になりますね……」フムフム

メイ「あ、たんまたんま!誰にでもそういうこと、安易に言うのはダメだからな!」

恋「え?はい、もちろんです」

恋「メイさんだから、お願いしたのですよ」クスッ

 

46:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:25:10.67 ID:6dDgBlXS

メイ「~~~っ!」ブワッ

メイ(推しから直々の指名……やべぇ、泣きそう)

恋「……」ニコニコ

恋(……とは言ったものの、実はすみれさんにもやって貰った後なのですが、内緒です)

メイ「やるからには、誠心誠意やらせて貰うからな」

恋「はい!宜しくお願いします」ペコリ

 

47:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:33:27.90 ID:6dDgBlXS

メイ「……う」ググッ

恋「……?」

メイ「……恋先輩。ちょっとだけ、かがんでくれるとありがたい」

恋「はっ!す、すみません!わたくしとしたことが……っ!」

メイ「いや、逆にごめんなさい……」

メイ(この時、私は誓った)

メイ(恋先輩のために、もっと身長を伸ばすと……!)グッ

メイ(身長が伸びる装置、四季なら作れるかな……)

 

48:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:38:59.63 ID:6dDgBlXS

メイ「……し、失礼しまーす」コゴエ

恋「は、はい……!」ツラレテコゴエ

メイ「……」ソオーッ

恋「……」

メイ「……」ナデ…

恋「……っ」

恋(メイさんの手は、わたくしが思っていたより大分小さくて……そして)

恋(とても、優しい)

メイ「……」ナデ… ナデ…

恋(……安心します)

恋「……」フニャ

メイ「……」

メイ「……あのさ」

恋「ふぁ、ふぁい!」

恋(お、思わず間抜けな声が//)

 

51:(らっかせい) 2023/05/14(日) 14:54:30.20 ID:6dDgBlXS

メイ「私がこんなこと言うのは……無責任かもしれねぇけど」ナデ…

恋「……?」

メイ「もっと、休んでもいいんじゃないか?」

恋「?はい、ですのでこうして休日を満喫して……」

メイ「うん……そ、そうだな、そうなんだけど」ナデナデ

メイ「えーっと……自分を、大切にしてほしい、というか」ギュッ

恋「……」

メイ「その……恋先輩は、休めないって思うだろうし……私は、先輩の代わりにはなれないけどさ」ナデ…

恋「メイさん……」

恋(そう言ってメイさんは、空いたもう片方の手で、私の手を握って下さいました)

恋(その手の平が、ひんやりと冷たくて)

恋(……なぜか、少しだけ、泣きそうになってしまいました)

恋「……」

恋(手が冷たい人は、心が暖かい)

恋(以前お母さまに教えて頂いたことは、本当みたいですね)

 

53:(らっかせい) 2023/05/14(日) 15:05:46.84 ID:6dDgBlXS

恋「ふふ……優しいですね、メイさんは」

メイ「はぁっ!?や、優しくねぇよ!」パッ

恋「……あっ」

メイ「そ、それに……恋先輩の方が、いつも優しいし……」

恋「……」シュン

メイ「あ……」ナデナデ

恋「!」ニコ…

メイ(……~っ!撫でられてすぐ笑顔になるのめっちゃかわ……っ)

メイ(てかさっき何言ってるんだ私!?生徒会長の恋先輩にあんなに偉そうに…!)

メイ「……」チラ

恋「……ふふ…」

メイ(いやそんなことよりめちゃくちゃ嬉しそうだな恋先輩……意外なギャップかわいい……可愛い過ぎる……)

メイ(これ、私の方が癒されてる気がする……)ウットリ

 

54:(らっかせい) 2023/05/14(日) 15:10:07.26 ID:6dDgBlXS

メイ「……はわぁ…!」ナデナデ

恋「……ほわあ…」ナデラレナデラレ

メイ「……はっ!」

メイ(これ以上はなんかいけない気がする……と、溶ける……!)

恋「……?」ウワメ

メイ「っく」ドキーン

メイ(流石初代Liella!メンバー……恋先輩、末恐ろしいな)

メイ(名残惜しい、名残惜しいけど……!)

 

55:(らっかせい) 2023/05/14(日) 15:17:29.02 ID:6dDgBlXS

メイ「……」ナデ…

メイ「……はい、おしまい」ポン、ポン

恋「……おわりですか……?」

メイ「ぐ……」

メイ「お、終わり終わり!ほ、ほら、恋先輩だってかがむの疲れただろ?」

メイ(耐えろ、耐えるんだ私……)

恋「……」シュン

メイ「……っ」

恋「……それもそうですね」

恋「ありがとうございました。メイさんのせっかくのお休みを邪魔してしまって、すみませんでした」ペコ

メイ「い、いや良いんだ全然……」

メイ「じゃ、じゃあな!」クルッ

恋「あっ……」

メイ(早く別れないと……恋先輩のあの子犬みたいな目に負ける……っ!)

恋「待ってください!」ギュッ

メイ「!?」

 

56:(らっかせい) 2023/05/14(日) 15:20:59.09 ID:6dDgBlXS

メイ「ま、まだなにか!?」

恋「あの、お礼と言ってはなんですが……」

恋「……えい」ポスン

メイ「ひぇ!?」

恋「……改めて、ありがとうございました、メイさん」ナデナデ

恋「メイさんのお言葉、とっても嬉しかったですよ」

恋「なので……なでなで返しです!」ニッコリ

メイ「ふぇ、ふぇぇぇぇ!?///」プシュー

 

59:(らっかせい) 2023/05/14(日) 15:26:38.58 ID:6dDgBlXS

メイ「あぅ……あうぅ……」ヨロヨロ

メイ(あの後いっぱい撫で返された……)

恋「では、今度また一緒にゲームでもしましょうね」フリフリ

メイ「は、はいぃ……!」

恋「~♪」

恋(後輩とは、実に良いものですね……)

恋(そんな大切な仲間と出会えたのも、学校があって、そしてLiella!が作られたから)

恋(スクールアイドルは本当に素晴らしいです……!)ルンルン

 

70:(らっかせい) 2023/05/14(日) 21:22:50.03 ID:6dDgBlXS

恋「では、そろそろ帰りますか……」トコトコ

恋(久しぶりにゲームと習い事以外で休日を過ごせたので満足です)

恋(お二人から頂いた優しさを、ちびやサヤさんにも返さねばなりませんね……!)

恋「……♪」

―葉月家―

恋「ただいま帰りまし……」ガチャ

ガサガサッ!

恋「たっ!?」ビクッ

恋「……っ」

恋「だ、誰ですか!?」クル

シーン……

恋「き、気のせい……?」

恋「?」クルッ

?「……っ」コソコソ

 

71:(らっかせい) 2023/05/14(日) 21:33:59.73 ID:6dDgBlXS

タッタッタッタッ……

恋「?」

サヤ「ハ、ハウス!ハウス!……ああ、お嬢様!申し訳ありません……!」

ちび「ヘッヘッヘッヘッ……!」タタタタッ

恋「わっ!?ちょ、ちょっと、ちび!?」

ちび「わお~ん!」ピョーン

恋「……ってどこへ行くのですか~!?」ガーン

ガサガサ……

ワン……!ワオーン!

サヤ「ち、ちびがお家の外に……」ガックリ

恋「……出ていってしまいましたね」

サヤ「本当に申し訳ありません…!私の監督不行届です!」ペコペコ

恋「いえ、ああ見えてちびは賢い子です……すぐに帰ってきますよ」フフ

 

72:(らっかせい) 2023/05/14(日) 21:44:32.02 ID:6dDgBlXS

ワンワン! ワン! ワフ……ッ!

ドタドタ……

?「きゃ~っ!?な、なによこの大きい犬は!?や、やめなさい!やめて!」

恋「あ、ほら見てくださいサヤさん!戻ってきました!」

恋「……あら?」

?「やめっ…!舐めないでよぉ……!」ジタバタ

ちび「……!」ペロンペロン

?「うぅ~~~っ!」

恋「あなたは確かラブライブの……マ、マル…ええと」

ウィーン「ウィーン・マルガレーテ!」

ウィーン「だ、誰か!この犬をなんとかして……!」

サヤ「ちび、ステイ!」

ちび「わん!」スッ

ウィーン「はぁ、はぁ……」ゼェハァ

恋「な、なぜマルガレーテさんがここに……」

 

73:(らっかせい) 2023/05/14(日) 21:55:53.76 ID:6dDgBlXS

―恋の部屋―

サヤ「……では、熱いのでお気をつけて下さい」

サヤ「失礼いたします」ガチャン

ウィーン「……」

恋「えっと、あの……」

ウィーン「……」ムッスー

恋「……すみません、先ほどはちびが無礼を」

ウィーン「……」ムッッスー

恋「……うぅ」

恋(マルガレーテさん、悪い人では無いのでしょうけど……威圧感が)ビクビク

恋(と言いますか、ラブライブの時からあまり良い印象を持たれてないのでは……)

ウィーン「……」スッ

ウィーン「……あちっ!」ビクゥッ

恋「あっ!だ、大丈夫ですか!?何か冷たい物を……!」ワタワタ

ウィーン「別に……平気よ」

恋「そうですか……!」

ウィーン「……っ」ナミダメ

恋「……」

恋(……案外、怖い人ではないのかもしれませんね)ホッ

 

74:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:04:59.76 ID:6dDgBlXS

ウィーン「……渋谷かのん」

恋「へ!?」

ウィーン「……」

恋「あの、わたくしは葉月恋と申しますが…」

ウィーン「し、知ってるわよそれくらい!」

ウィーン「……渋谷かのんは、今日居ないの」

恋「かのんさんですか?はい、今日は皆さんお休みなので、特に会う予定は……」

恋「あっ、で、ですが……お店に行けば会えると思いますよ」

ウィーン「……」

ウィーン「嵐千砂都は?」

恋「えぇ?ち、千砂都さん……えっと」

恋「今日は確か……アルバイトはお休みで、何やら丸いアクセサリーを集めに行く、と」

ウィーン「……」コクリ

恋(お、お二人の事を聞きに来たのでしょうか……)

 

76:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:19:37.88 ID:6dDgBlXS

恋「あっ……そ、そうです!」

恋「マルガレーテさんは、なぜわたくしの家の周りにいらしたのですか?」

ウィーン「……敵情視察」

恋「な、なるほど」

ウィーン「……でも、渋谷かのんも、嵐千砂都も居なかったから」

恋「あぁ…」

恋(一応当たってはみたのですか……)

恋「……ふふっ」

ウィーン「なっ、何よ!馬鹿にしてるの!?」

恋「ご、ごめんなさい!そういうわけでは!」

ウィーン「……」

恋「その……思っていたよりも、可愛らしい方でしたので……」

ウィーン「はぁっ!?///」カァァァ

ウィーン「う、嬉しくない!」

ウィーン「褒めるなら音楽の事にして!」プイッ

恋「はっ、はい!えっと……では」

恋「マルガレーテさんのサビの伸びやかな高音がとても素敵でした……!ダンスのしなやかさも……」

ウィーン「少し黙って!」ガタンッ

恋「ひっ!?しゅみません!」

 

77:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:32:11.36 ID:6dDgBlXS

ウィーン「あ、当たり前でしょ!」

ウィーン(何よ、何なのよこいつ……!葉月恋!)

恋「はぁ……一体何がいけなかったのでしょう……」シュン

ウィーン(なぜこんなに私のペースを乱してくるの!?)

恋「……あ、そうです」

恋「マルガレーテさんは確か、お姉さんがいらっしゃいましたよね?」

ウィーン「は?居るけど……何」イラッ

恋「羨ましいです……!わたくしは一人っ子なので」

ウィーン「ふうん」

恋「あの……!やはり、姉妹で遊んだりはするのですか?」

ウィーン「……しないわよ」

恋「ええっ!?し、しないのですか!」ガーン

恋「じゃあ、一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりなんかは……」

ウィーン「しない!するわけない!」ガタッ

恋「そんな……」

恋(いつまでも仲の良い姉妹というのは、やはりインターネットの都市伝説だったのですか……)ガックリ

ウィーン「……遊んでる暇なんかあったら……もっと歌を……」グッ…

恋「……」

恋(マルガレーテさん……)

 

78:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:40:13.61 ID:6dDgBlXS

恋(今日は、すみれさんやメイさんに……優しさをたくさん分けて頂きましたね)

恋(流れ、その流れに乗るのです……葉月恋!)

恋(ゲームも勉強も、流れがキてる時に進めるのが一番ですから)

恋「まっ…!マルガレーテさん、あの……!」

恋(皆さん、見ていてください…)

恋(わたくしは……誰にだって甘えてみせます…っ!)

恋「では……私と姉妹ごっこをしませんか!」

ウィーン「……は?」

恋「あ、姉の役はそちらに譲りますから!」

 

80:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:48:15.27 ID:6dDgBlXS

ウィーン「何で私がそんなことしなきゃいけないのよ」

恋「う……それは」シュン…

ウィーン「……か、帰る」ガタッ

ウィーン「帰るわ!ごちそうさま…」

恋「待ってください!」ギュッ

ウィーン「きゃっ」

恋「お、お願いです!今日は……今日だけは…!」

ウィーン「えっ」

恋「……わたくしは、甘えなくてはならないのです!」ズサーッ

ウィーン(ジャパニーズドゲザ!?)

ウィーン「や、やめなさい!あなたの家でしょう……!」

恋「ですが……」ズリズリ

ウィーン「や、やれば良いんでしょ!?その、子芝居に付き合えば!」

恋「はい……!」パァァッ

恋「ありがとうございます!嬉しいです……!」ニコニコ

ウィーン(何なのよこいつ~っ!)

 

81:(らっかせい) 2023/05/14(日) 22:58:50.05 ID:6dDgBlXS

ウィーン「何すればいいの?するなら早くして」

ウィーン「言っておくけど、私は何も案出せないから」

恋「マルガレーテさぁん……」グスン

ウィーン「……だ、誰に口を聞いてるの?私はあなたの姉よ」フンッ

ウィーン(こ、こんな感じで合ってる?わからない……姉と最後に話したのだっていつだったか……)

ウィーン「……」チラ

恋「はわぁぁぁ…!お、お姉さま!」キラキラ

ウィーン「……っ」

ウィーン(ぐ……悪い気はしない……)

恋「えっと、えっとですね……」

恋「では……わたくし安価下をしたいです!」

 

82:(しまむら) 2023/05/14(日) 23:00:51.38 ID:IDpCuOVR

おままごと

 

83:私の技術不足で、マルガレーテちゃん編長ったらしくてすみません(らっかせい) 2023/05/14(日) 23:08:29.01 ID:6dDgBlXS

恋「おままごとがしたいです!」

ウィーン「……」

恋「……」キラキラ

ウィーン「もうしてるようなもんじゃないの」

恋「う……更に!更にですよ!」

ウィーン「はぁ……」

恋「お願いです……お姉さま……」ウル…

ウィーン「……」グッ

ウィーン「……私にもわかるやつにしてよね」

恋「はい!それなら、安価下はどうでしょうか」

お店やさん、○○ごっこ、等
役が必要なものに関しては随時安価します

 

84:(ささかまぼこ) 2023/05/14(日) 23:12:12.36 ID:Gh6EWWEg

ケーキ屋さん

 

85:(らっかせい) 2023/05/14(日) 23:32:43.49 ID:6dDgBlXS

恋「ケーキ屋さんはどうでしょうか」

ウィーン「……」

ウィーン「なんか普通」ズバッ

恋「がーん……!」

恋「で、では別のお店に……」アセアセ

ウィーン「……いいわよ、それで」

ウィーン「不出来な妹に付き合ってあげるのも、姉の役目でしょう?」クスッ

恋「お、お姉さま……」

ウィーン「でも、やるからには、半端な真似は許さない」

恋「は、はいっ!」

ウィーン「私は>>安価下2の役をするから」

恋「わたくしは>>安価下3の役ですね」

 

87:(ささかまぼこ) 2023/05/14(日) 23:38:14.90 ID:a9X5qFHr

店長

 

88:(茸) 2023/05/14(日) 23:45:35.35 ID:6xgi/g9n

見習いパティシエ

 

89:(らっかせい) 2023/05/14(日) 23:59:16.55 ID:6dDgBlXS

ウィーン「私は店長の役をするから」

恋「わたくしは見習いパティシエの役ですね」

ウィーン「……えっと」

恋「……」

ウィーン「こほん、きょ、今日は…クリームの泡立てをやって貰うわ」

ウィーン「この前あんなに教えたのだから、出来るわね?」

恋「が、頑張ります」

ウィーン「私が見ててあげるから、一人でやってみなさい」

恋「はい!」

恋「……えっと」オロ…

恋「……」カチャカチャ

恋「……」モタモタ

ウィーン「……」

恋「……」カチャ…

ウィーン「……」

恋「……」モタモタ

恋「あ、あーっ!腕が疲れてしまいました~!ししょー!」チラッ

ウィーン「……」

ウィーン(……えっ!?師匠って……あ、私!?)

ウィーン(姉になったり師匠になったり忙しいわね)

ウィーン「……か、貸してみなさい」

 

90:(らっかせい) 2023/05/15(月) 00:12:48.92 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「いい?……こうやってやるの」グルグル

恋「はい!こ、こうですか」カチャカチャ

ウィーン「それだと腕に余計な動きが必要になるでしょ」

ウィーン「こうよ、こう!」グルグル

恋「こうですか!」クルンクルン

ウィーン「違う!……もっと手首のスナップを!」

ウィーン「よいしょ、っ」グルグル

恋「なるほど……」

恋「……どうですか!?」グリグリ

ウィーン「違う!やる気あるの!?」

恋「難しいです……」

 

91:(らっかせい) 2023/05/15(月) 00:18:48.72 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「私が直接手を動かしてやるから、それでしっかり覚えなさい」ギュッ

恋「……あ」

ウィーン「……?なに」

恋「あ、い、いえ何でも…!」

恋(マルガレーテさんも、手が冷たい)

恋「……ふふっ」

ウィーン「?」

恋(指導されたり、厳しくされたり……これもまた、優しさのひとつですね)

ウィーン「集中して!あなたの為に教えてあげるんだから」

恋「はいっ」

ウィーン(……そういえば昔、姉にも、こうやって楽器を教えて貰ったことがあるような)

ウィーン「……」

ウィーン(……気のせいかな)

 

93:すみません、上手く萌え場を作れませんでした(らっかせい) 2023/05/15(月) 00:28:30.79 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「……」

恋「……はっ!」グルグル

ウィーン「うん、上出来ね、やれば出来るじゃない」

恋「ありがとうございます!師匠のお陰です!」

ウィーン「当たり前でしょ」

恋「流石です!師匠は本当にすごいです」

ウィーン「ええ、ええ、存分に褒め称えなさいよ」フフン

ウィーン「……」ハッ

ウィーン(何乗り気になってるのよ……!)

 

95:寝ます。明日帰宅してスレが残っていたら続けます。ご参加頂きありがとうございました(らっかせい) 2023/05/15(月) 00:31:22.06 ID:ZW5pxlcT

恋「……では、次は何をしますか?師匠」

ウィーン「……」

恋「……」ワクワク

ウィーン「あの、まだやるの?これ」

ウィーン「私結構疲れたんだけど……」

恋「……うーん、お姉さまがそういうなら」

ウィーン(あ、姉妹は続けるのね……)

恋「しかし……なんだか、いまいち甘え度が足りていません」

ウィーン「はあ……」

恋「続行を要求します!」

ウィーン「もう好きにしたら良いわよ……ままごと以外ね」

恋「次は……安価下をしたいです!」

 

96:(なっとう) 2023/05/15(月) 00:34:11.83 ID:2GLSBr7V

子守唄

 

103:(らっかせい) 2023/05/15(月) 17:02:03.46 ID:ZW5pxlcT

恋「次は……子守唄を歌って欲しいです」

ウィーン「子守唄?」

恋「はい、子どもを寝かしつけたり、あやしたりする時に歌う歌のことで……」

ウィーン「そ、それくらい知ってる!子守唄……歌、歌ね……」

恋「わたくし、できればお姉さまの故郷のうたが知りたいです」ワクワク

ウィーン「……」チラ

ウィーン(参ったわ……歌ならなんでも大歓迎だけど、私は子守唄なんて1つしか知らないから)

恋「……どうかしたのですか?」

恋「はっ……まさか、お姉さまの故郷には子守唄が無い!?」ガーン

ウィーン「ある!あるけど……」

恋「けど?」

ウィーン(内容が……)

恋『……わたくしは、甘えなくてはならないのです!』ズサーッ

恋『お姉さま!』

恋『……ふふっ』

ウィーン「……」

 

104:(らっかせい) 2023/05/15(月) 17:18:27.52 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「あー!もう!!!」ガタッ

恋「マルガレーテさん!?」ビクッ

ウィーン(……何で、何で私がこんなに悩まなくちゃけないのよ!?)

恋「あ、間違えました……お姉さま!?ですね」クスクス

ウィーン「……っ」

ウィーン(こんな、下らない家族ごっこのために…)

ウィーン(たかが葉月恋のために…!)

ウィーン「……」グッ…

恋「……?」

ウィーン「……ないの」

恋「へ?何がです?」

恋「……苦手なジャンルで自信がない、とか?」

ウィーン「そんなわけないでしょ!?私を誰だと思っているの!」ガタンッ

恋「ひっ!?で、ですよね…!あは、あはは……」

ウィーン「……」ギロ

恋「……」ビク

ウィーン「……歌って貰ったこと、ないの」

恋「あ、ああ、それは歌詞を知らないということですか?」

ウィーン「……」コクン…

恋「で、でしたら!是非わたくしのパソコンで調べて下さい!」

恋「えーと、えーと」カタカタ

恋「お姉さまの故郷は……オーストリアでしたよね」

ウィーン「ま、待ちなさい!」

恋「はいっ」

ウィーン「日本のやつにして」

恋「え?そ、それだとますます知らない歌なのでは…」

ウィーン「……いい、良いから」

ウィーン「少しだけ、時間を頂戴。そしてこの部屋から出ていって」

 

105:(らっかせい) 2023/05/15(月) 17:23:27.73 ID:ZW5pxlcT

恋「わ、わかりました…」

ウィーン「5分だけ……いえ、3分で良いわ」

ウィーン「……それだけ時間があれば、覚えられる」

恋「流石です……!」

ウィーン「それまでいい子で待てるわね?……恋」

恋「!」

恋「はい、楽しみにしています……!」ニコッ

 

108:(らっかせい) 2023/05/15(月) 17:46:03.16 ID:ZW5pxlcT

恋「では大人しくしています…!」

ギィ……バタン

恋(とは言いましたが)

恋(やはり少しだけマルガレーテさんの練習しているところは気になりますね…)ソワソワ

恋(少しだけ、聞こえないでしょうか)

恋「……」グググッ👂🚪

恋(うーん、案外聞こえないものですね……)

恋(諦めましょう)

恋「……」

恋(マルガレーテさんは、わたくしを配慮して日本の子守唄にしてくれたのでしょうか)

恋(……個人的に気になるので今のうちにオーストリアの子守唄を調べます)

恋「……」スマホスッスッ

恋(あ、ありました!)

恋(『チロルの子守唄』……なんだか美味しそうな名前ですね)クスッ

恋(はいじ、ぶんはいじ……?)

恋(なるほど。ねんねんころりよ、の部分ですか)

恋(お、日本語訳もご丁寧に書かれているサイトですね……!)

恋「……」スッスッ

恋「……」スッ…

恋「……母親に、おいていかれる、こどものうた……」

 

109:(らっかせい) 2023/05/15(月) 17:58:37.07 ID:ZW5pxlcT

―恋の部屋―

ウィーン「……っ」カタカタカタ

ウィーン(日本、子守唄多い……!)

ウィーン(クラシックが原曲なものは歌詞のリズムさえ拾えば良いから簡単)

ウィーン(けど、問題なのはその歌詞っ……!)

ウィーン(母……母親……ダメっ)カタカタカタカタ!

ウィーン(私が歌うからには、妥協は許さない)

ウィーン(認めない)

ウィーン(あの子がさみしさと共に、眠りにつく羽目になる子守唄なんて)

ウィーン「絶対、認めない……!」

カチッカチッ

ウィーン「あっ」

ウィーン(……あ、あった!この曲なら大丈夫)

ウィーン(ヘッドホン、勝手に借りて良いわよね)

ウィーン「……」ジッ

~~♪

~♪

…♪

 

111:(らっかせい) 2023/05/15(月) 18:01:39.57 ID:ZW5pxlcT

ウィーン『……歌って貰ったこと、ないの』

恋(あの時、マルガレーテさんは目を逸らしてそう言いました)

恋(有名な音楽一家で育ち、小さい頃からずっと音楽と共に生きてきたはずです)

恋(ご家族に、子守唄を歌って貰ったことがない可能性は低い)

恋(……嘘を、ついたのですか)

恋(わたくしのために)

恋(分かりもしない母国語の歌詞で)

恋(わたくしが傷つく可能性を恐れて)

恋「……っ」ゴシゴシ

恋「……そんなこと、気にしないのになあ」

 

115:(らっかせい) 2023/05/15(月) 18:28:18.27 ID:ZW5pxlcT

ガチャ

ウィーン「ま、待たせたわね……!」

恋「……っ」

ウィーン「この私が歌をわざわざ調べてやったのよ!感謝しなさい」

恋「あ、ありがとうございます!嬉しいです……!」ゴシゴシ

ウィーン「?……ねぇ、目が少し赤いようだけれど」

恋「!」

恋「わ、わたくしの家、廊下は少し埃っぽいんですよ!こ、この広さですし……」

ウィーン「……」ジーッ

恋「典型的なアレルギー症状です!いやぁ、ちびが毎日走り回るからもうそれはますます埃が……っ」アセアセ

ウィーン「……ま、私の家もそれなりに広いから、わからなくもないわ」

恋「で、ですよね~……」

恋「あっ、それよりも早く歌を聴かせてください!」

ウィーン「え、ええ」

恋「お姉さま、わたくしもう楽しみで眠れる気がしません!」ワクワク

ウィーン「どうなのよそれは……」

 

118:(らっかせい) 2023/05/15(月) 20:30:07.21 ID:ZW5pxlcT

恋「では……よ、よろしくお願いします……!」コロン

ウィーン「クッションは?」つ🍓

恋「……あ、ありがとうございます」ギュ

ウィーン「ねぇ、ベッドではなくて良いの?それとも……私が寝室に入るのは不都合?」

恋「いえいえそんな!違います!」ブンブン

恋「ソファで横になるのは、もし、寝てしまっても、結局すぐ起きなくてはなりませんから」

ウィーン「……そう」

恋「こちらこそ、お客様を差し置いて…んむ」ポスッ

ウィーン「なにを言ってるの?」

ウィーン「……私はあなたの姉よ、忘れたとは言わせない」

恋「しゅ、しゅみません……」

ウィーン「そもそも、そのお客様に甘えようだなんて言い出したのは一体どこの誰?」

恋「う……」

ウィーン「私、あなたより年下なんだけど?」クスッ

恋「そ、それはこの際かんけいありません!///」

ウィーン「ふーん?」ニヤニヤ

恋「……もう、意地悪しないで下さい!」

ウィーン「くすくす、わかったわ」

 

119:(らっかせい) 2023/05/15(月) 20:31:03.57 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「……」

恋「……」

ウィーン「……瞳を閉じなさい、恋」

恋「はい……」ツムリ

 

120:(らっかせい) 2023/05/15(月) 21:23:43.63 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「……いい?今だけは、何も考えないで」サラ…

恋(マルガレーテさんの指先が、わたくしの前髪をそっと撫でます)

ウィーン「世界に、私とあなただけだと思いなさい」

恋(力強い声……でも、微かに語尾が震えていて)

恋(瞳を閉じていても、マルガレーテさんのまっすぐな眼差しがこちらを向いていると、わかりました)

ウィーン「……二人きりでも、寂しくは無いわ」

ウィーン「私たちには、歌があるのだから」

ウィーン「……すぅ」

~♪

『眠れ よい子よ』

『庭や牧場に』

『鳥も 羊も』

ウィーン「__♪」ポン、ポン

 

121:(らっかせい) 2023/05/15(月) 21:25:58.90 ID:ZW5pxlcT

恋(……ああ)

恋(なんて、優しい歌声なのでしょう)

恋(優しさの中に、芯があって)

恋「……」ウト…

恋(ぽかぽか、暖かい)

ウィーン「__♪」ポン、ポン

『月は窓から 銀の光を』

『そそぐこの夜』

ウィーン「__♪」ポン…

 

122:(らっかせい) 2023/05/15(月) 21:26:39.53 ID:ZW5pxlcT

『眠れ よい子よ 眠れ』

恋(だんだん、)

恋(……ねむく、なって)

恋「……」

恋(……)

ウィーン「__♪」ポン、ポン

恋「……」ニコ

ウィーン「♪」ポン…

__♪

_♪

 

123:(らっかせい) 2023/05/15(月) 21:40:32.78 ID:ZW5pxlcT

ウィーン(あーあ)

ウィーン(私の歌が誰かに感動を与えるのなんて)

ウィーン(当たり前なのに)

ウィーン(今まで……当たり前にそれが求められてきたじゃない)

恋「……すー……すー」

ウィーン(……)サラッ

ウィーン(……緩んだ頬)

ウィーン(とても、上級生には思えない)

ウィーン(まぬけな顔)

ウィーン「はぁ……」ツンツン

恋「う、う~ん……?」ムニャ

ウィーン「……もう起きるの?」

恋「……ちび……やめてくらさい~」スヤスヤ

ウィーン「……」

ウィーン(……なんかムカつく。なんで一人のために、この私が)

ウィーン(さんざん振り回されて……本当に意味がわからない)

恋「……すー…」

ウィーン(それなのに)

ウィーン(……この感情は、なに?)

ウィーン「……」

 

127:(らっかせい) 2023/05/15(月) 21:58:24.31 ID:ZW5pxlcT

恋『……お母さま、聞いてください!』

花『……』ニコニコ

恋『わたくし、スクールアイドルを始めましたよ』

恋『なんと、優勝までしてしまいました!』

花『……』ナデナデ

恋『それで、わたくし……たくさんのお友達が居るのです』

恋『かげがえのない、仲間が居るのです』

花『……』コクリ

恋『あ、とっても素敵なライバルもできました』

恋『スクールアイドルって、すごく楽しいです』

恋『わくわくして、毎日が、輝いていて……』

花『……』ニコニコ

恋『皆さん、お優しくて……』

恋『わたくしには、勿体ないくらいで』

恋『毎日、毎日、楽しくて』

花『……』ナデナデ

恋『…えへへ』

恋『……それもこれも、お母さまが学校を創ってくれたお陰だと思います』

恋『残してくれたこの学校があったから……』

花『……』ギュッ

恋『わっ…!お母さま!?』

花『……』

 

128:(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:13:08.58 ID:ZW5pxlcT

恋『?』

花『ありがとう、恋』ナデナデ

恋『は、はい!』

恋『……』

花『……』パッ

恋『あの……?』

花『……じゃあね、いってらっしゃい』ニコッ

恋『……え?』

恋『ってあれ、もうこんな時間ですか!?』

恋『学校に遅れてしまいます!い、いってきます!』ペコ

花『……』ニコニコ

 

129:(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:13:52.22 ID:ZW5pxlcT

花『……最高の思い出を!』

恋『はいっ!』ニコッ

 

130:こんなに長くするつもりは無かったんですが、なんだか当初の思惑と違って重い話にしてしまってすみません(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:19:56.98 ID:ZW5pxlcT

恋「……ううん」

恋「……」パチクリ

恋「……」

恋「はっ!?」

恋「ち、遅刻ですか!?」クルッ

カァ- カァ―

恋「ゆ、夕方……?」

恋「……わたくしは寝てしまっていたのですか」

恋「なぜこんな半端な時間に……」

恋「……」

恋「あ…!マルガレーテさんは……」キョロキョロ

安価下3まで多数決

いる いない

 

131:(光) 2023/05/15(月) 22:20:50.89 ID:rRB3n/rQ

いる

 

132:(しうまい) 2023/05/15(月) 22:22:31.78 ID:JeXvq/fX

いるし手も握ってる

 

133:(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:22:58.55 ID:Gjzi5Qor

寝てる

 

137:安価案が優秀なので助かります…本当にありがとうございます(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:46:47.81 ID:ZW5pxlcT

恋「ま、マルガレーテさ……」

恋「ん!?」グイッ

恋(何か、暖かい物に引っ張られ……!)

ウィーン「……」スースー

恋(た、倒れ……!?いや、)

恋(ソファに伏せて……眠っている……?)ノゾキコミ

ウィーン「……」スヤ

恋(寝顔は、案外年相応と言いますか……あどけなさがありますね)

恋「……ふふ」

恋(かわいいです)

恋「……」ギュッ

恋(そしていつのまにやら……手が、繋がれていますね)

恋(しなやかで美しい、なんとも女性らしい手ですね)

恋「……」ニギニギ

恋(……指先、わたくしよりも少し硬い)

恋(マルガレーテさんの努力の証です)ナデ…

 

138:(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:49:55.63 ID:ZW5pxlcT

恋「……」

恋「ふふ……」

恋「……」ナデナデ

ウィーン「……」

恋「……」

恋「……」ナデナデ

ウィーン「……」

恋「……うふふ」

恋「……」

恋「……」ナデナデ

ウィーン「……」

恋「……」ナデナデ

恋「……」

 

139:(らっかせい) 2023/05/15(月) 22:55:12.45 ID:ZW5pxlcT

恋「……」ナデナデ

ウィーン「……ちょっと」

恋「はえっ!?」ピタ

ウィーン「……何をしているの」

恋「……」

ウィーン「……」ジロ

恋「か、感謝の気持ちを、手から伝えると言いますか……」

ウィーン「……」

恋「……えっと」

ウィーン「はぁ……」パッ

ウィーン「……今何時?」

恋「18時と、ちょっと前です」

ウィーン「帰る」スクッ

恋「……え?は、はい!お見送りしますね!」

 

140:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:05:14.67 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「私まで寝てしまうなんて……」

恋「す、すみません!わたくしのせいです……」

ウィーン「わかってる」

恋「……」

ウィーン「……」

ウィーン「……今日のことは」

恋「……はい」

ウィーン「わす……」

ウィーン「……」

ウィーン「ひ、秘密……私たちだけの秘密よ!わかった?」ビシッ

恋「!」

恋「は、はいっ!」

ウィーン「それじゃあ、私はタクシー呼ぶから、もう戻りなさい」

恋「あの、今日は本当に……ありがとうございました」ペコリ

恋「とっても、心地の良いひとときを……」

ウィーン「……ふん」デコピン

恋「…いたっ!?」

ウィーン「……」

恋「な、なぜですかぁ……」

ウィーン「……不出来な妹の面倒を見るのは、姉の役目よ」

恋「……!」パァァッ

ウィーン「か、勘違いしないで!やりたくてやっている訳じゃない!」

恋「はい、ありがとうございますっ!」

 

141:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:16:49.87 ID:ZW5pxlcT

ウィーン「……今度は”あの場所”で会いましょう」

恋「……あの場所?」

ウィーン「あら、忘れたの?」クスッ

ウィーン「編入するのよ、私」

恋「は、はあ……」

ウィーン「だから、よろしくね…………葉月先輩♡」

恋「えっ」

 

142:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:18:17.86 ID:ZW5pxlcT

恋「……そ、そうではないですかーっ!?」ガガーン

恋「わ、わたくしとしたことが!大切な結ヶ丘の生徒に、な、なんてことを……!」

ウィーン「……一体生徒じゃなかったら何をするつもりだったの?」

ウィーン「生徒会長の自宅に連れ込んで……」

恋「へ、変な事を言わないでください!//なにもしませんっ//」

ウィーン「……ふうん」

ウィーン「別に言いふらしても良いんだけど?結ヶ丘の生徒会長、葉月恋が_」

恋「わああぁっ!?」バタバタ

ブロロロロ……

ウィーン「……残念、お迎えが来たわ」

恋「そ、そうですか」ホッ

ウィーン「……ふん」

バタンッ

恋「……マルガレーテさん!あ、ありがとうございました!」ペコペコ

ウィーン「……」ヒラヒラ

ブーン……

 

145:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:39:25.36 ID:ZW5pxlcT

―葉月家、夜―

恋「それでですね……といった風に、今日は愉快な休日を過ごせました」

恋「皆さんの対応力には脱帽です……感激です」シミジミ

サヤ「……っ」プルプル

恋「どうなされたのですか?」

サヤ「……」

サヤ「……」ホロリ

恋「さ、サヤさん!?なぜ涙を……」

サヤ「……お嬢様がたくさんの方と親睦を深められていて……」

サヤ「大変喜ばしい限りでございます……」

サヤ「しかし!」ガタッ

恋「はいっ」ピシ

サヤ「メイドの私にその役目が回ってこなかった事に対する悔しさや不甲斐なさ……」

サヤ「その二つの板挟みで……私は……私は……っ」グヌヌ

 

146:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:42:12.36 ID:ZW5pxlcT

恋「え、ええっと……」

恋「次、甘えたい日があれば、是非サヤさんにお願いしたいと思っていました……!」

恋「も、もちろん今日も思いました!」

恋「ですが……サヤさんにはいつもお世話になっていますので悪くて……」

サヤ「お、お嬢様……」パァッ

恋「……サヤさんっ」ニコニコ

サヤ「今度と言わず、今日……」

サヤ「今日、お世話して差し上げますっ!!」キラキラ

恋「えっ」

サヤ「いえ、是非ともさせて下さい!!」キラキラキラ

恋「え、ええっ」

サヤ「お嬢様~~~っ!!!」ガバッ

恋「ええええええっ!?」

オセナカヲオナガシシマス…!

アッ,サヤサン ヒトリデデキマスカラ!

ソ,ソンナトコロ…

ダメデスーーーッ!!!!

ワン!ワン! ワオーン!

 

147:(らっかせい) 2023/05/15(月) 23:43:52.78 ID:ZW5pxlcT

おわりです

思ってた3倍くらい長くも重くもなってしまってすみません…!
長々とお付き合い頂きありがとうございました

 

149:(もこりん) 2023/05/15(月) 23:54:59.93 ID:Cp+BOt5v

感動したわ乙

 

150:(しうまい) 2023/05/15(月) 23:57:01.03 ID:JeXvq/fX

恋ちゃんも他のみんなもめちゃくちゃ尊かった。最高でした
乙です

 

151:(わたあめ) 2023/05/16(火) 00:05:42.68 ID:3ZCvgg10

子守唄の歌詞のくだりでガチで涙出た
乙 できれば次回作も楽しみにしてる

 

154:(茸) 2023/05/16(火) 15:12:56.93 ID:3iVuFNle

色々見てたが今年1番や

 

148:(ささかまぼこ) 2023/05/15(月) 23:44:38.83 ID:UnU41eW/

おつ!
上半期No1だったよ

 

153:(SB-iPhone) 2023/05/16(火) 06:56:29.40 ID:gT2Tkd22

「忘れて」とは言えないあたりがもう尊すぎてね…最高ですわ

 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1684032441/

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