かのん「私の送ったユニット名候補が選ばれてない！」【安価SS】

すみれ「や、やさぐれ隊！？」

メイ「本気でそれが候補になると思ったのか……」

すみれ「スクールアイドルのユニット名に相応しくないったらないわそんなの」

かのん「そうかな？」

すみれ「はあ？」

かのん「私は音楽科に落ちてやさぐれてたし、すみれちゃんは全然スカウトされずにやさぐれてたし」

かのん「メイちゃんは……まあスクールアイドルに興味ない風を装ってるときはやさぐれてるように見えるし」

メイ「なっ///」

かのん「なんで？」

すみれ「なんでって、かのんが私をスクールアイドルにスカウトしてくれたから……」

かのん「ふーん」ﾆﾔﾆﾔ

すみれ「！」

すみれ「は、謀ったわね！？」

かのん「いいじゃん、えへへ」

すみれ「～～～っ///」

メイ「いや尊い」

かのん「えー」
　
メイ「あ、あそこにいるのは恋先輩じゃないか？」

かのん「ほんとだ、恋ちゃん！」

恋「おや、こんにちは」

恋「ついにユニット投票が始まりましたね！」

かのん「恋ちゃんは何をやってたの？」

恋「中国語のテキストとドイツ語のテキストを買っていました。あのお二人は日本語が堪能ですが、わたくしもそれに甘えていてはいけないと思いまして」

すみれ「さすが恋、意識高いわね」

すみれ「かのんがね……」

恋「かのんさん、自分で自分のユニット名を応募したのですか……」

かのん「恋ちゃんまで引かないでよー」

恋「いえ、そういうのもアリだったのかと思いまして」

かのん「あ、恋ちゃん達のユニットBにも応募したよ！」

かのん「>>17」

恋「えっと、どういう意味なのでしょうか」

かのん「>>19」

恋「ＡＩ？」ﾎﾟｶﾝ

すみれ「何今流行りの奴を取り入れてんのよ」

かのん「だってなんか考えるの難しかったし……」

すみれ「ちゃんと自分で考えた案で応募しなさい！ユニットのみんなに失礼でしょ」

かのん「ごめんなさい」ｼｭﾝ

恋「ＡＩってなんだか楽しそうですね！メイさん教えてください！」

メイ「うわ、言いにくい！」

恋「なんでも質問に答えてくれますね！すごいです」ｷﾗｷﾗ

メイ「適当だったりするからあんまり信用しちゃ駄目だぞ」

恋「？？」

恋「コンピューターなのに正確では無いのですか？」

メイ「えーっと、私も詳しくはわからないんだけど……」

メイ「あー、こういう時に四季がいてくれれば」

四季「呼んだ？」

メイ「うわっ！？」

メイ「脅かすなよもう！でも良かった、恋先輩にＡＩについて説明してくれわかりやすく」

四季「OK」

すみれ「本当にたまたま？盗聴器とかＧＰＳとか付けられてないわよね」ﾋｿﾋｿ

かのん「あはは……」

恋「なるほど！よくわかりました！」

メイ「さすが四季だな。ありがと」ﾆｺｯ

四季「///」ﾎﾟｯ

恋「かのんさん」ｷﾞﾛｯ

かのん「は、はい！」ﾋﾞｸｯ

恋「わたくし達のユニット名候補を、ご自分で考えたのではなくＡＩで作った、というのは正直少しだけ寂しいです」

かのん「うん……ごめんね」

恋「ですが、わたくし達のユニット名のために新しい技術を勉強してくれた、そのことは嬉しいです。ありがとうございます」ﾆｺｯ

かのん「恋ちゃん……！」ﾊﾟｧァ

かのん「ユニットCは自信あったんだよ！」

かのん「>>28」

すみれ「アウト！！！！」

かのん「なんで！？」

すみれ「アウトったらアウトでしょうが！どう考えても！」

四季「さすがの私でも駄目だとわかる。最悪、ユニットCが消滅する」

恋「千砂都さんがいるから嵐、ですよね？確かにユニット要素は薄いですがそこまで駄目でしょうか？」

メイ「恋先輩、マジで箱入りだな……」

すみれ「あんたねえ、ショウビジネスの世界を舐めてるのか本気で無知なのか判断に悩むわ」

四季「結局は選ばれてないからセーフ」

すみれ「そうね、この話はもうやめましょう。怖いわ」

メイ「だな…」

すみれ「そうねえ」

四季「私は暇」

メイ「先輩達がどっか行くなら付き合うけど」

かのん「じゃあ>>41」

すみれ「なんでよ」

かのん「夏美ちゃんの妹に会ってみたいし～」

かのん「ちぃちゃんの特訓についていけるか私が見極めなきゃ」ｷﾘｯ

かのん「それに私、気づいちゃったんだよね。3期でユニットは出るかどうかはわからないけど」

かのん「出るとすればユニットCが鬼塚商店に行く話みたいなのはある！」ﾄﾞﾔｧ

恋「さすがかのんさん、名推理ですね」

四季「実を言うと私も夏美ちゃんの妹には会ったことない」

かのん「えっ四季ちゃんユニット組むのに？夏美ちゃんの妹がどんな感じかわからないの？」

四季「はい」

かのん「そんな、そんなメンバーの詳細もわからない状態でユニット名を募集するなんて……」

すみれ「だから変な方向に喧嘩売るのやめなさい」

メイ「かのん先輩……仲間のことをそこまで考えて……！」

かのん「忘れないで。私達はユニットABCである以前に、Liella！の仲間だからね！」ｷﾗｯ

すみれ「忘れてないわよ」　

かのん「ユニットAのたまり場はすみれちゃんの神社でしょ、ユニットBは恋ちゃんの家かな」

すみれ「何勝手に決めてるのよ！」

恋「まあ！とても素敵ですね！」

恋「ええ、とってもワクワクします。すみれさんはどうですか？」

すみれ「べ、別に神社を使うなとは言ってないわよ//」

メイ「おほぁー！ユニットですみれ先輩の神社に集まれるなんて夢みたいだ！」

四季「メイ、楽しそう」

かのん「そうだね。私の応募はもう落ちちゃって、ちょっと悔しいけど」

すみれ「自分の応募が落とされて悔しいのは当然よ。今後も、残った候補や決まった名前にしっくり来ないってファンもきっと出てくるわ」

恋「確かに、楽しみと同時に不安も少しあります……」

すみれ「不安になるのも仕方ないわ。でも人間なんだから、好みの違いはあって当然よ。気にしても仕方ないわ」

恋「確かにそうですね。それでも、未来はきっと楽しくなります。だって、どんなユニット名になろうとわたくし達はわたくし達ですから」

かのん「うん、その気持ち大事だよね！」

すみれ「その通りよ！例えユニット名が気に入らなくたって、そんなこと関係なくみんな私のファンにしてやるわ！ギャラクシー！」

メイ「んあぁー！先輩達の話を聞いたら練習したくなってきた！」ﾑｽﾞﾑｽﾞ

四季「私も付き合う」ｸﾞｯ

かのん「気合入ってるね！いってらっしゃい！」

かのん「みんな、ユニット名は嫌いになっても私達のことは嫌いにならないでね！」

すみれ「言い方！」

おわり