ニジガク絵本「りなりーの贈り物」【ラブライブ!虹ヶ咲】
表情からは読み取りづらいけれど、今日はなんだか悩んでいる様子…
というのも、大好きな愛さんのお誕生日がもうすぐなのに、
プレゼントに何を渡そうかりなりーはまだ決めかねていたからです
「あら?璃奈ちゃん、何か悩み事かしら?」
果林先輩の質問にりなりーは答えました
「愛さんのお誕生日に何をあげたらいいのかわからなくて…
璃奈ちゃんボード『むむむ~』」
ボードを取り出すりなりーに、果林先輩はウィンクして言いました
「それなら…こんなのはどうかしら?」
チークにルージュにファンデーション
グロス マスカラ アイライナー
オトナな価格の背伸びコスメをオススメされたりなりーは、
ボードを掲げて言いました
「メイクも上手な愛さんなら、きっと喜んでくれるよね?
璃奈ちゃんボード『ナイスアイデア!』」
「おや?璃奈さん、どこかへお出かけですか?」
小首をかしげてリボンを揺らすしずくちゃんに、りなりーは少し悩みつつ答えました
「これから愛さんのお誕生日プレゼントに化粧品を買いに行くんだけど、
愛さん、メーキャップの道具は一通り持ってたような気がしてて…
璃奈ちゃんボード『右顧左眄』…」
ボードを取り出すりなりーに、しずくちゃんは両手を広げて言いました
「それなら、こんなのはどうかな?」
オペラやバレエにミュージカル
オセロ リア王 ハムレット
都内の劇場を紹介されたりなりーは、ボードを掲げて言いました
「愛さんに演劇のイメージはないけれど…
しずくちゃんオススメの作品なら、きっと楽しんでくれるよね?
璃奈ちゃんボード『イノベイティブ!』」
バイト帰りの彼方ちゃんが歩いてきました
「おやおや~?璃奈ちゃん、こんなところでどうしたのかな~?」
なんだか眠たげな彼方ちゃんに、りなりーはスマホを見せて答えました
「愛さんに観劇をプレゼントしようよと思ったんだけど、
愛さんの好きそうなお話がピンとこなくて…
璃奈ちゃんボード『甲乙つけ難し』…」
ボードを取り出すりなりーに、彼方ちゃんはまったりボイスで言いました
「それならこんなの、どうかな~?」
事実陳列罪
しっかり睡眠!愛ちゃんきっと、絶好調になっちゃうぜ~」
ウレタン 蕎麦殻 ポリパイプ
夢の世界へ ぐっすり すやぴ…
今にも寝てしまいそうな彼方ちゃんを必死に揺すったりなりーは、
ボードを掲げて言いました
「夜はきちんと睡眠を取る愛さんなら、枕もきっと使ってくれるよね?
それはそれとして彼方さん…
璃奈ちゃんボード『ここで寝ないで~!』」
そこへ偶然エマさんが通りがかりました
「あれ~?璃奈ちゃん、枕を買うの?」
パンを抱えたエマさんに、りなりーは事情を説明しました
「愛さんに枕をプレゼントしようと思ったんだけど、愛さん枕をもらって喜ぶかなぁ…?
璃奈ちゃんボード『因循』…」
ボードを取り出すりなりーに、エマさんはにっこり笑顔で言いました
「それなら、こういうプレゼントはどう?」
とっても美味しい焼き立てパンがわたしのおすすめ!」
あんぱん ジャムパン コッペパン
甘くてふわふわ フレンチトースト
足取り軽やかなエマさんと一緒にパン屋さんへやってきたりなりーは
ボードを掲げて言いました
「こなもん好きの愛さんだったら、きっとパンだって大好きだよね?
璃奈ちゃんボード『グッドアイデア!』」
ラブライブだろ?
ゲーマーズの袋を抱えたせつ菜ちゃんが通りすがりました
「おや?璃奈さん、買い物ですか?」
ほくほく顔のせつ菜ちゃんに、りなりーは詳しいいきさつを説明しました
「愛さんに美味しいパンをプレゼントしようと思ったんだけど
バースデイパーティはごちそうたくさんあるだろうし…
璃奈ちゃんボード『躊躇』…」
ボードを取り出すりなりーに、せつ菜ちゃんは気合いを込めて答えました
「なるほど!それならいい考えがありますよ!」
マンガにラノベにDVD
忘れちゃいけない ドラマCD
いつにも増して元気なせつ菜ちゃんに連れられてゲーマーズまでやってきたりなりーは、
ボードを掲げて言いました
「なんでも楽しむ愛さんだったら、熱い作品にドハマりしちゃうかも?
璃奈ちゃんボード『名案!』」
「あれれ~?りな子、こんなところで珍しいねぇ?」
可愛らしく小首を傾げるかすみんに、りなりーはこれまでの経緯を説明しました
「愛さんに熱い作品をプレゼントしようと思ったんだけど、
イデオン、舞-HiME、ガンダムシリーズ、勇者シリーズ、エルドラン…
サンライズ作品はどれも名作ばかりで…
璃奈ちゃんボード『絞り切れない』…」
ボードを取り出すりなりーに、かすみんはふふんと教えてあげました
「りな子が何を言ってるのか半分くらいわかんないけど…
愛先輩へのプレゼントでしょ?そんなの簡単!
そう、かすみんなら~…」
…って、かすみんなら可愛い自分をあげちゃうのにな!」
☆ワンダーランド☆に Poppin’ Up!
ダイアモンドとMargaret
無敵級に自分を信じるかすみんに、りなりーはボードを掲げて言いました
「自分をあげるプレゼント…そんな発想出てこなかった…
璃奈ちゃんボード『斜め上』」
そこへ愛さんがやってきました
「りなりー、どしたの?元気がないぞ?」
心配そうに顔を覗き込む愛さんに、りなりーは困ったように言いました
「…愛さんのお誕生日のプレゼント
すっごく、すっごく悩んでて…」
ボードを抱えたりなりーを、愛さんは優しく抱きしめました
「なーんだ、りなりー、そういうことかー」
それがアタシにとって最っ高のプレゼントだよ!」
ぽかぽか暖かい愛さんの腕の中にぎゅうっと包み込まれたりなりーは、
ボードを掲げて言いました
「それならわたしは、愛さんにぴったりで、愛さんをびっくりさせちゃうプレゼント
選んだ気持ちと贈るから
あ!璃奈ちゃんボード『ひらめいた!』」
\❤LOVELOVE❤/
ζ㎗Ō ᴗ Ōリ 从[´・֊・]从
/まるで夫婦❤\ /なかよし\
プレゼントを探しにヴィーナスフォートへ向かったりなりーは、
大切な人のために悩む時間って、とってもとっても楽しくて
素敵な時間なんだなぁと思ったのでした
「璃奈ちゃんボード『にっこりん』」
おしまい
乙です
一方そのころ
栞子ちゃんとミアちゃんは、ランジュちゃんにお台場中を連れまわされていました
「栞子、ミア!見てなさい!
このランジュが愛にぴったりで最高のプレゼントを、このお台場で探し出してみせるわ!」
手を握られた栞子ちゃんは、困ったようにつぶやきます
「私は生徒会の仕事がまだ残っているのですが…」
そんな二人の後ろを、ミアちゃんはのんびり歩いてついて行きます
「璃奈は今頃どうしてるかな?愛のBirthday presentを買うなら璃奈と一緒に来ればよかった」
そんな3人の背中を、暑くなってきた5月の太陽が照らしているのでした
さてさて同じころ、歩夢ちゃんと侑ちゃんの二人はというと…
「あ!これなんか愛ちゃんに似合いそう!」
「さすが歩夢!選ぶプレゼントも可愛いYO!
あ、でもこっちも愛ちゃんに似合いそうじゃない?」
…愛さんの誕生日プレゼントを選ぶという名目で、ショッピングデートを満喫していたのでした
おわり
Happy Birthday!愛さん!
このまま同人誌にしても売れるね
優しいタッチのイラストとストーリーにめっちゃ癒やされた
璃奈ちゃんのフォトエッセイにそのまま使えそうな神クオリティ
おまけその2も乙です@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ👍
「はらぺこはなよちゃん」
https://itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/lovelive/1564321389/
Aqoursのえほん『せいふくヨーソロー』
https://itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/lovelive/1625920842/
ルビまるえほん「よぞらはなんでもしってるよ」
https://itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/lovelive/1655033283/
ちいちゃんはまるがすき
https://itest.5ch.net/fate/test/read.cgi/lovelive/1670158543/
コメント