『イナ川の歴史と生態』 著 御台場生物大学教授 稲際伊奈夫【ラブライブ!虹ヶ咲】
私とイナ川との出会いは小学校4年生のときだった。里帰りで祖父の住む村を散策していたら、イナ川がいたのだ。電柱にもたれ掛かりながらこっちを見ていた。手頃な石を拾っては、また落とす。そして「どうでしょうか?」という感じでまたこっちを見る。私は、イナ川のその仕草に心を奪われた。
祖父が「ああイナ川だ。珍しいな」と言って、持っていたフリスクをあげようとした。しかしイナ川は興味なさそうに首をかしげると、そのまま森の方へゆっくり歩いていった。
その後、イナ川のことが知りたくて図書館で図鑑という図鑑を読み漁った。しかし、野生のイナ川のことはほとんど書いていない。それどころか、描かれ方が図鑑によってまちまちで、かえってわからなくなってしまった。
そこで私は、野生のイナ川を自分で研究しはじめることになる
中でも印象的だったのは、1974年のワシントンタイムズに掲載されたハロウィンの出来事だ。
欧米のハロウィンでは日本のようなコスプレ祭りではなく、収穫祭として飾り切りのカボチャ、ジャックオランタンを飾るのが一般的である。
それがイナ川の変態期とたまたま重なり、ジャックオランタンとイナ川の見分けがつかず、イナ川が街で大繁殖する事態になったのだ。
「よく見てみたらなにもかもが大失敗だった」という意味の慣用句『Halloween-INAGAWA』はこれに由来するものである(第2章「イナ川とメディア」参照)
私は日本と欧米でイナ川の扱いの違いに驚き、こうしてはおれぬとイナ川研究に更に熱中していったのだ。
ここから記すことはそういった日本におけるイナ川の常識を覆すような内容になるのかもしれない。しかしイナ川とは非常にあいまいで謎の存在であるため、本書に記されるあらゆる情報が間違いである可能性もはらんでいることは留意いただきたい。
本書は5つの章に分けて構成されている。
1章 イナ川と日本人
2章 イナ川とメディア
3章 イナ川と戦争
4章 イナ川と文化
5章 イナ川と人類の未来
また、各章の間にはミニコラムや大喜利コーナーもあるので楽しんでいただきたい。
皆さんもイナ川を知ればその魅力に心を奪われることとなるだろう。
インドのことわざに「イナ川を知ってからの人生は、イナ川を知る前の人生と、何ら変わらない」というのがあるが、私はそうは思わない。
それでは、第1章からどうぞ。
いかがだっただろうか『イナ川の歴史と生態』
初版が発売されたのち、各方面から諸注意とご指摘をいただいた。ここに注釈と訂正を記載する。
これに関しては4章にて明記している通り、各国のイナ川文化と日本のイナ川文化を混同すべきではないという私の主張に基づき、訂正はしないこととする。
貴重な意見は大変ありがたいが、そう目くじらを立てないでいただきたい。
ただ、イナ川にフリスクを与えると最悪の場合死に至るため、その点に関してはご注意いただきたい。
しかし、これはシンガポールの国ぐるみの嘘であると私は見ている。
念のため、現代に置ける害獣としてのイナ川対処法をここに記載しておく。
まず害獣イナ川の三原則「巣を作らせない」「卵を産ませない」「情けをかけない」というのがまず大切。
もし家にイナ川の巣を見つけたら、専門の駆除業者を呼ぶのが基本であるが、イナ川駆除の民間業者は全行程に3000円割り増しで請求してくるため、小規模のモノであれば個人で駆除することも考えられる。
もし巣が見つかり、イナ川が産卵していた場合は、3000円を払い、卵と共にそっとお引き取り願おう。巣はコンビニやスーパーなどで売られている専用の袋に入れて口を堅く縛ったのち、役所に持っていくと3000円は還ってくるので安心だ。
しかし、あんなようなふうになっているイナ川を見た彼女たちの笑顔(P134 写真2参照)を見れば、あんなようなふうなことをやって良かったと思えるのは読者とて同じことだろう。
実際のところ、イナ川輸入規制にたいする政府と国連の見解の相違については未だに論争が絶えない。
最も優先されるべきは、イナ川の意思ではないか。そんなようなふうに思う。
正しくは「中国企業の社長令嬢の留学先の友人が、イナ川とパンダが大好きだった」ということだった。
誤
「イナ川によって人類は滅亡する」
正
「イナ川によって人類は滅亡しない」
真逆なんだが
かすみん、りなりー、しずく、果林(留年)
イナ川に対する人々の興味が尽きることはない。
インドのことわざに『イナ川を知ってからの人生と、イナ川を知る前の人生は、何ら変わらない』というのがある。
本書を書き終えた今、その意味が少し分かる気がする。
稲際伊奈夫
インドのことわざのスレを見て書きたくなって書きました
まとめないでしょうけれど、まとめないでください
これは世に広く知られるべき
第1~5章も見たい
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