彼方「プレシャス・モーメント」【SS】
<19:00>
<トテテ…
彼方「……やぁやぁ、おまたせ~」
彼方「いやあ良い夕焼けだねぇ。1番綺麗な時だよぉ」
彼方「待ったかい?」
『』
彼方「よくある奴だぁ。本当に今来たばっかりなら、私達タイミング良すぎだねぇ」
彼方「さささ、お仕事も終わったし遊ぼーぜぃ」
『』
彼方「いんやぁ、疲れてないよ?だってこうやって遊べるって分かってたら、お仕事なんてへっちゃらだもん」
彼方「ほれほれ、今日はどこに連れてってくれるんだい?彼方ちゃんってば今日を楽しみにしてたんだぜ~?」
『』
彼方「ふむふむ、あそこかい?良いねぇ、色々あるもんね」
彼方「……じゃあ…」
ギュッ
彼方「行こっか♪」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
彼方「おお、混雑してますなぁ。平日なのに」
『』
彼方「お腹か…ちょっと空いてるね」
彼方「…」ニヤッ
彼方「彼方ちゃんねぇ、何でもいいよぉ」
『』
彼方「……くふふっ、分かってるよぉ。1回言ってみたかったんだ~、これ」
彼方「いつも彼方ちゃんがご飯作ってるからさ。いや別に今の遥ちゃんは何でもいいとか言わないよ~?」
彼方「小さい頃は……よく言ってましたけどねぇ……」トオイメ
『』
彼方「…ほんと?ほんとに何でも良いの?」
彼方「でも…」
『』
彼方「違うの、あんまり分かんないんだ。どんなご飯がいいって言われても…」
彼方「ホントに嬉しいよ。でも彼方ちゃん、こうなっちゃうと意外と優柔不断だぜ」
『』
彼方「…そだね。時間はあるし」
彼方「歩こっか、せっかくだもんね!」
彼方「見て見て!グリルステーキだって!」
彼方「…あ、でも…」
『』
彼方「ししし失礼だなぁ!?///いくら彼方ちゃんがもちもちだからって、そんなに太っちゃいないやい!」
彼方「もうっ、違うとこ見よっ」
彼方「…いっそジョナサンとか?」
彼方「あははっ、冗談!折角こういう所来たんだし、らしいとこ行こう!」
テクテク
彼方「……おっ、ここかい?」
彼方「…ヘルシーで、パワフルとな。今の彼方ちゃんにぴったりじゃないですかい」
『』
彼方「正直お肉もガッツリ食べたいよ?でも、このおもち腹が気になってるのも事実」
彼方「でもこのセット…ヘルパワセット?至れり尽くせりじゃんって思ってさ」
『』
彼方「うん…あんまりずっと見て回るのも違うもんね」
彼方「彼方ちゃん、ここがいいな!」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
彼方「…じゅるり」
彼方「んえっ!?彼方ちゃんよだれ垂れてた!?」
彼方「いやでも垂れますぜこれは…見てよ、この油さん達を……」
彼方「今は何とかカクテキとナムルで繋いでます。これが無くなった時は……分かるね?」
彼方「ええ、この鉄板すら噛み砕く勢いですぜ」
『』
彼方「…焼けた!?焼けました!?」
スッ
彼方「ありがとぉ~、食べていいかい?」
彼方「ほんじゃ…いただきますっ」
パクッ
彼方「……~~~~~っ!!♡」モグモグ
彼方「んえ?次?」
彼方「…どうしよっかな」
彼方「んー……」
彼方「…この、上ロースはやり過ぎですかい」
『』
<こちらですね?かしこまりました
彼方「うえぇ!?な、何で特選の方頼むのさ?!」
彼方「いや………めっちゃ嬉しい、けど…」
彼方「…もう今の彼方ちゃんにストッパーなんか無いよ、良いの?」
『』
彼方「……分かったぜ」
彼方「もう今日は彼方ちゃん、とことん甘えちゃうもんね~!」
ジュー…
彼方「いやぁ…食べまくりました。ご馳走様ですっ」
『』
彼方「あんな良~いお肉、ホント久しぶりだよぉ。感謝致しますぜ」
『』
彼方「…デザート!?良いの!?」
彼方「当然って…」
彼方「…ありがとっ」
彼方「じゃあ…彼方ちゃん、アイス食べたいっ!」
彼方「サーティワンしか勝たんって奴ですな」モグモグ
『』
彼方「ん、これ?ラブポーションとソーダフロート!」
彼方「キミは何にしたんだい?」
『』
彼方「おお、渋いですな。でも美味しいよねぇそれも」
彼方「…」ジーッ
『』
彼方「…え?1口?」
彼方「か、彼方ちゃんそんな物欲しそうな目してたかい…?」
彼方「でも折角だし…」
彼方「あーん」
パクッ
彼方「…んふふっ、甘いねぇ」
『』
彼方「こっちね?はい、あーん♪」
パクッ
彼方「良い顔するねぇ。美味しい?」
彼方「…ふふ、そかそか♪」
彼方「あ、見て見て。レインボーブリッジですぜ」
彼方「風も涼しいし…良い夜景だねぇ」
彼方「ちょっと写真撮っちゃおっかね」
『』
彼方「撮ってくれるの?ありがと~」
パシャッ
彼方「あそうだ。折角だし2人で撮りましょうぜ」
彼方「恥ずかしがるなよぅ。ほれほれ」
ギュッ
彼方「…お、思いの外近いね……///」
パシャッ
彼方「あ、い、今のなし!消してぇ!」
『』
彼方「可愛くないっ!今の彼方ちゃん、どこ見てるかも分かってなかったもんっ!///」
『』
彼方「ままま待ち受けぇ!?ダメダメダメっ、絶対ダメぇっ!!///」
彼方「むーっ!彼方ちゃんどっか行っちゃうぞぉ!」
『』
彼方「…ふふっ、うそうそ!さてさて、次はどうするんだい?」
ー1丁目プレイランドー
彼方「わあ、すとつーって奴かい?初めてこの筐体?見たよぉ」
彼方「あれ、マリオだ…え、マリオってDSじゃないの?」
『』
彼方「そうだったんだ…これが最初かぁ」
彼方「…」ニヤッ
彼方「ねぇねぇ、ストIIやろうよ」
『』
彼方「負けた方が1個だけ言う事聞く、ってのはどう?」
『』
彼方「ふっふっふー、実は彼方ちゃんてば璃奈ちゃんとスト6やってたからねぇ。実は結構強いんだぜ~?」
彼方「ほれほれ、早くやろう!まあ彼方ちゃんが勝つのは目に見えてるんだけどねぇ」
『』
彼方「…あれ、JPどこ?」
彼方「いないのかい!?参ったなぁ…じゃあ、リュウでいっか」
彼方「ほほう、ダルシムですか…ま、彼方ちゃんは負けないけどね!」
<ラウンドワン ファイッ
彼方「ほれ波動拳波動拳…えリーチ長くないっ!?」カチャカチャ
彼方「待って待って、近づいてもヨガファイヤーって…!!」カチャカチャ
<ウゥオォ…ウゥオォ…
彼方「あ、あれれれ?ダルシムヤバくないかい???」
<ラウンドツー ファイッ
彼方「はいじゃあもう竜巻旋風脚!」
<ヨガフレイム
彼方「ちょ待って待って待って!!フレイムとかファイヤー禁止!!」カチャカチャ
彼方「は、波動拳!!……ちょ、もうリーチおかしいって!!!」
<ウゥオォ…ウゥオォ…
彼方「」
『』
彼方「分かったよ…どんな辱めも受け入れるよ!くっ、コロせぇ!!」
『』
彼方「そんな悲しい目をしないでおくれよ…」
ー台場怪奇学校ー
彼方「」
『』
彼方「どうしたもこうしたも無いよっ!なんでお化け屋敷にするのさ!?」
『』
彼方「面白そう!?感覚大丈夫!?激怖いんだけど彼方ちゃんは!!!」
彼方「こんな罰ゲームありかい!?」
『』
彼方「大丈夫って言いながら入らないでぇ!!」
ーーーーーーー
<『』
<何でキミそんなに無の表じょおおぉぉぉあああぁぁぁぁぁっ!!!?!?
<『』
<う、うん、後ろにいさせて…そろそろ彼方ちゃん壊れちゃうぜ…
<ア゛ァ゛ァ゛ァ゛…
<ぎょええぇああああぁぁぁあぁああぁっ!!!!!!(エッジボイス)
ーーーーーーー
『』
彼方「『楽しかったね』じゃないんだよぉっ!」
『』
彼方「…そりゃ、いっぱい叫んでストレス発散にはなったかもだけど」
彼方「彼方ちゃん、楽しかったなんて思ってないよぉ!!」
<…じゃあアナタの所に遊びに行くね(お化け)
彼方「ぃいやだやだ!!!来ないでぇ!!!!」ドタバタ
『』
彼方「これが落ち着いていられるかい!?ハチャメチャがそこにいやがるってのにさぁ!!?」
ー台場遊技場ー
『』
彼方「怒ってないもん」
『』
彼方「…」
『』
彼方「…じゃあ、あれ取って」
『』
彼方「そう、その羊さんのぬいぐるみストラップ」
『』
彼方「彼方ちゃんクレーンゲームは下手だし…」
『』
チャリーン
<ウィーン
彼方「…」チラッ
<ガシッ
彼方「えぇっ!?」
<コトコトッ
彼方「い、一撃で2個取り……ッ!?」
『』
彼方「まあそれは否定しないよ…流石にこれは運だと思うぜ……」
『』スッ
彼方「…んーん、1個だけ貰う」
『』
彼方「1個は彼方ちゃんのバッグにつけて…」
彼方「はいっ」
『』
彼方「もういっこは、キミがつけて」
『』
彼方「…うん、おそろにしよ」
スッ
彼方「……えへへ、良いじゃんっ」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
ガチャッ
彼方「お邪魔しま~す」
『』
彼方「大丈夫大丈夫、彼方ちゃんそんなに背大きくないから。ありがとねぇ」
彼方「…てか、車変えたの?いつの間に?」
『』
彼方「一目惚れ…うん、ロマンですな」
彼方「ごめん、適当言った」
『』
彼方「あははっ!でもカッコイイのは分かるよ~」
『』
彼方「わがままなんかじゃないよぉ!美味しいお肉もアイスも、羊さんも頂きまして……彼方ちゃん思い残す事無いよう」
彼方「だからせめて、キミの行きたい所に連れてって欲しいぜ。これも彼方ちゃんからのお願い」
『』
彼方「いーって事よ~。んで、どこに行くんだい?」
『』
彼方「すぐなの?そっか、ほんじゃあ楽しみにしてるぜ」
ブーン…
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
サァ…
彼方「…夜風が気持ちいいねぇ」
彼方「やあやあ……見てよ、この夜景」
彼方「これを彼方ちゃんに見せたかったの?」
『』
彼方「…うん、彼方ちゃんもキミと来れて良かった」
彼方「あほらあれ!東京タワーだねぇ」
彼方「って事は…」
トテテ
彼方「やっぱり。あっちにスカイツリーだぁ」
彼方「夜景っていうとすごく高い所から見下ろすって感じがあるけど」
彼方「この良い感じの高さってのが逆に良いねぇ。低過ぎず高過ぎず」
彼方「こうやってコンクリートに囲まれてると、彼方ちゃん達もこの都会の1部って感じがするよ」
『』
彼方「分かるぅ?彼方ちゃんちょっと今日はおセンチなんだぜ」
『』
彼方「おやおや、おサボりかい~?仕事中に見つけられる場所なのここはー?」
『』
彼方「こらっ、私のせいにするんじゃないよう。彼方ちゃん、おサボり癖は無いもん!」
彼方「彼方ちゃんはどこでもすやぴ出来るだけだもんね~」
『』
彼方「こちらこそ。こんな場所を教えてくれて嬉しいよ」
彼方「今日だけじゃないけどさ、いつもこうやっていっぱい遊んでくれるし」
彼方「彼方ちゃん、キミに大事にされてるっていつも実感してる」
『』
彼方「えへへ、ありがとっ!」
彼方「あ…」
チュッ
彼方「……エモいですな」
彼方「こんな夜景に囲まれて」
彼方「キミがいてくれて…」
彼方「……ねぇ」
彼方「………私と、ずっと一緒にいてくれる?」
『』
彼方「……ありがとう」
彼方「宜しく、お願いします」
『』
彼方「ふふ、泣いてないし~?」
『』
彼方「…うん、帰ろっか」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
『』
『』
彼方「…すや……」
『』
ナデ…
彼方「……んふふ…」
『』
『』
彼方「すぅ……」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
ピッ
遥さん:着きましたか?今開けますね!
彼方「んむ…」
『』
彼方「おうち…?」
<ガチャッ…
遥「こんばんは。お姉ちゃん、寝ちゃってます…?」コゴエ
『』
遥「ごめんなさい、おぶってくれて…」
『』スッ
遥「ふふっ、配達ありがとうございます!」
彼方「あぅ…」
『』
遥「もう帰られるんですか?お茶でも…」
『』
遥「まあ良い時間ではありますけど…」
彼方「すやぴ…」
『』
遥「…分かりました、お姉ちゃんの代わりにお礼を言わせて下さい。今日はありがとうございました!」
『』
遥「あ、それは無いです。お姉ちゃん、本当に楽しい時はすぐ寝ちゃうんですよ」
遥「こんなに楽に過ごせるから、体が寝ていいって言うのを素直に聞いてるんですよ、きっと」
『』
遥「そうなんです…ああそうだ、ちょっとお耳を」
遥「これ、ほぼ寝たフリですよ。あなたにとことん甘えてるんです」コソッ
彼方「…っ///」ギクゥ
『』
ナデ…
彼方「…楽しかった、です」
『』
遥「…ふふっ、今日はホントに、お姉ちゃんをありがとうございました!」
『』
彼方「またね、LINEするから」
『』
遥「失礼します!」
<パタン…
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ー
『…』
ピーッ
『?』
スッ
彼方ちゃん:今日はホントありがと~
彼方ちゃん:次は彼方ちゃんがプラン立てるぜ
彼方ちゃん:遊園地とか行きたいね
彼方ちゃん:温泉とかも良くないかい?
あなた:『 』
彼方ちゃん:沼津とな。まさかFUJIYAMA登りかい!?
あなた:『 』
彼方ちゃん:まあまあそれも一興だぜ
あなた:『 』
彼方ちゃん:ごめんよう。でも
彼方ちゃん:今日はありがとう
彼方ちゃん:後でちゃんと
彼方ちゃん:全部返信するんだぞ~
あなた:『 』
彼方ちゃん:おうよ
彼方ちゃん:絶対また行こうねぇ!
ーCASTー
近江彼方
近江遥
画面の前のキミ
ーMusicー
(Adi Rakhmadian – Precious Moment)
(Alemay Fernandez – Stay With Me)
ーBased On A Story Byー
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『』の所は好きなセリフをどうぞ
⬇最新5作⬇
千砂都「スーパースター」
英玲奈「都会で遊ぶのは意外と難しい」
璃奈「アイとキカイのサカイ」
メイ「その気持ちは」四季「爆音に乗せて」
四季「夏の砂浜」夏美「2人歩けば」
SSの雰囲気も良くてええなあ
乙なんだぜ
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1688637567/
<!–
G-ADS–>
コメント