璃奈「かすみちゃんのバカ。きらい。」【SS】
アラーム「ピピピピピ」
璃奈「ん、むう、起きた、起きたよ」アラームoff
璃奈「おはようごさいます」パチクリ
璃奈「顔洗って歯磨かなきゃ」ムクリ
璃奈「あれ、テーブルの上に何かある?お手紙?」
璃奈へ
お仕事行ってきます。
今日は遠征ということで、久しぶりにお弁当作りました。持って行ってください。
見に行けなくてごめんね。配信で応援するからね。気を付けて、いってらっしゃい。
お母さんより
璃奈「お母さん……」ジーン
かすみ「どれくらい新幹線乗ってるんですか?せつ菜先輩。」
せつ菜「小倉までは4時間半以上かかるみたいです。」
かすみ「えぇ~!?そんなに座ってたらかすみん椅子の形になっちゃいますよぅ……どうして飛行機じゃないんですかぁ~?」
せつ菜「いや、ミアさんがどうしてもまた車内販売のアイスクリームが食べたいと言うので……」
かすみ「ええ、ミア子なんでそんな希望出してるの!?もう……ちょっとかすみんお花摘んで来ますね。」スタスタ
璃奈「うん。お母さんが作ってくれた。お弁当作ってくれたの久しぶり。お母さんの玉子焼き好き。」
ミア「よかったじゃないか、璃奈。いいお母さんだね。」
璃奈「お母さん、明日もお仕事だから見にこれないけど、配信で見るって言ってくれた。」
ミア「それは、お母さんのためにも頑張らないとね。」
璃奈「うん。がんばる。」璃奈ちゃんボード『メラメラ』
璃奈「あ」
ミア「Oh, jesus……」
かすみ「う?ん、おいしい!あれ、どしたの、二人とも……?」
璃奈「返して。」
かすみ「え、りな子何言って……!?」
璃奈「返してって言ってるの!」ホッペグイィ
かすみ「いはい、いはい!もう、たへたはらむりはよ!」(痛い痛い、もう食べたから無理だよ)
せつ菜「かすみさん、璃奈さん、他のお客さんもいるのであんまり騒いではいけませんよ?」
璃奈「かすみちゃんのバカ。きらい。」プイッ
かすみ「ムキーッ!バカって言った人がバカなんですよーだ!」プイッ
せつ菜「ミアさん?」
~車両デッキ~
ミア「~ということがあって。」
せつ菜「そうだったんですね。明日のステージのためにも喧嘩したままというのはよくありませんね。」
ミア「でも、どうすればいいんだよ!?」
せつ菜「そうですね……そうだ!こういうときは頼れるQU4RTZの先輩方に……」
彼方『なるほど~。それはねえ、放っておいて大丈夫だよ~。』
せつ菜「えぇっ!?でも、それでは二人の仲は……」
彼方『心配ないよ~。今日着いたら観光するんだよねぇ?観光の間、二人だけで行動させてみるといいよ~。』
ミア「そんなことで大丈夫なのか……??」
エマ『二人とも元は仲良しさんだからね。多分今頃お互いにどうやって仲直りしようって考えてる頃だと思うよ~。」
せつ菜「分かりました!ありがとうございます!」
彼方『なんのなんの~。この礼は通りもんで大丈夫なんだぜ~』
エマ『わたしは明太子食べてみたいなあ。じゃあ、せつ菜ちゃん、ミアちゃん。二人のことよろしくね。』
pi
ミア「そういえばってなんだよ……。ところで何で二人は当たり前のようにいっしょにいたんだ……?」
~同時刻・虹ヶ咲学園~
果林「疲れたわ、もう今日は終わりにしましょうよ。」グッタリ
彼方「ダメだよ~。今日はこの問題集全部やらないと。」
エマ「テストまで頑張って勉強しないと果林ちゃん大阪行けなくなっちゃうよ??」
彼方「大阪楽しみだぁ。彼方ちゃんもいっしょに頑張るぞ~。」オー
せつ菜「はいっ!降ります、降りました!!」
ミア「うるさいな……。何で降りるだけでそんな気合い入ってるんだよ。」ヤレヤレ
せつ菜「この前大変な目に遭いましたからね!」
かすみ「……。」
璃奈「……。」
かすみ「どうしたんですか?せつ菜先輩。」
せつ菜「お二人には同好会のPRで使う写真を撮ってきて貰います。福岡ならでは名物やグルメ、何にするかはお任せします!楽しんでいるお二人の姿を撮ってきてください!」
璃奈「えぇ、せつ菜さんは行かないの?」
せつ菜「すみません、私はこれから大事な用(◯滅の刃コラボカフェinあるあるcity)がありまして……!」アセアセ
かすみ「ミア子は来ないの?」
ミア「ボ、ボクは愛知で撮ったからね!今回はホテルでゆっくりさせてもらうよ。」
せつ菜「では、お二人とも、よろしくお願いしますね!」フリフリ
ミア「Bye. 何か美味しいグルメがあったら教えてくれよ。」
璃奈「行っちゃった……。」
かすみ「行こうよ、その、写真無いと先輩たち困っちゃうだろうし……。」
璃奈「……。」
かすみ「……。」
璃奈・かすみ(気まずい……)
『まもなく、終点門司港、終点門司港です。』
かすみ「わぁ~、なかなかおしゃれな町並みですねぇ。」
璃奈「潮風が気持ちいいね。写真撮っとこう。」ピロリン
璃奈・かすみ(会話が続かない……)
璃奈「……。」テクテク
かすみ「……。」テクテク
璃奈『なんでバカとか言っちゃったんだろう。かすみちゃんは何も事情知らなかっただけなのに。私のこと嫌な子って思っちゃったかな……。』
かすみ「あ、あの……!」グゥゥ
璃奈「お腹空いたね、ラーメンでも食べよっか。せっかく福岡来たし。」
かすみ「う、うん……」
かすみ「福岡といえば豚骨ラーメンだよね。……あれ、りな子は迷ってるの?」
璃奈「うん、明太子ご飯も食べたいけど、食べきれるかなって。」
かすみ「じゃあ、半分こしようよ。私も食べてみたいし……。」
璃奈「うん、じゃあそうしよう。」
「お待たせしました、豚骨ラーメン2つと、明太子ご飯が1つですね。ごゆっくりどうぞ。」
璃奈「……。」ズルズル
璃奈『せつ菜さん、グルメでもいいって言ってたもんね。写真撮っとこう。』タイマーセット
璃奈『かすみちゃん、カメラ見てくれない。怒ってるのかな……。』ピロリン
かすみ『写真……。せつ菜さんに言われたのにりな子に任せっきりだ。もっと怒らせちゃったかな……。』
かすりな「ごちそうさまでした。」
かすみ「……。」テクテク
璃奈「……。」テクテク
かすりな「「あの……!!」」
かすみ「……私からいい?」
璃奈「う、うん、お先にどうぞ。」
璃奈「ううん。あのね、かすみちゃん……。私も、バカって言っちゃってごめんね。知らなかったんだもんね、仕方ないよ。なのに私、かすみちゃんに酷いこと言っちゃった……。」
かすみ「りな子……ウグッ……ヒクッ……」ポロポロ
璃奈「か、かすみちゃん!?」アワアワ
かすみ「怖かったんだ……りな子と仲直りできなかったらどうしようって……」ポロポロ
璃奈「私もかすみちゃんと仲直りしたかったから、お互いさま。」ダキッ
かすみ「うわぁぁん……りな子ぉ……」ギュッ
かすみ「うん、ありがとう。そういえば、せつ菜先輩に言われた写真……」
璃奈「これにする」
かすみ「これは……ラーメン食べてるときの写真……?プッ……あははは!二人とも真顔でラーメン食べてて何か可笑しい!」
璃奈「私は普段通りだけどね。」
かすみ「あんまり可愛くないけど……まあ、面白いからこれにしよ!」
璃奈「うん。じゃあ、部屋に帰ろっか。」
ガチャ
かすみ「あれ、せつ菜先輩たちがいない……?」
璃奈「どこかにお出掛けしたのかな?」
エマ「お昼ご飯美味しかったね~。」
彼方「うん、お腹いっぱいで眠くなってきたんだぜ~。」
ガラガラ
エマ「戻ったよ~、果林ちゃんもそろそろお昼に……あれ……?」
彼方「うん?置き手紙だねぇ。なになに?」
旅に出ます。探さないで下さい。
果林
彼方「に、逃げやがった……だと……?」
エマ「でも一体どこへ……ああっ!彼方ちゃん、見てこれ!」スマホ
彼方「うん?果林ちゃんのSNS?」
エマ「この写真……」
彼方「ご丁寧に行き先まで書いてあるねえ。」
せつ菜「ただいま戻りました!いやぁ、テンションあがっちゃってグッズもたくさん買っちゃいました。」
ミア「ねえ、せつ菜。ボクたちも何か食べに行こうよ。焼きカレーっていうのが有名みたいだよ。」
せつ菜「そうですね、かすみさんたちも食べてくるでしょうし。うん……??すみません、電話が……」prrrr…
せつ菜「はい、もしもし……彼方さん?ええっ本当なんですか!?分かりました、お任せください!!」
せつ菜「ミアさん、現場に急行です!!」
ミア「ええっ?ご飯はどうするんだよ!」
「ふぅ、着いたわね。やっぱり九州はいいところね!」
せつ菜「そこまでです!!果林さん!!」
果林「なっ……せつ菜!?」
せつ菜「田舎のお母さん……もとい、お台場の彼方さんとエマさんが泣いてますよ!!」
ミア「泣いてるより怒ってるの間違いじゃないのか……」ヤレヤレ
せつ菜「帰りの便を手配してます!さあ!保安検査場に行きましょう!」ガシッ
せつ菜「問答無用です!!」
果林「いやぁ!離して~!」ズルズル
ミア「さ、カレー食べにいこうっと。一応璃奈とかすみにも声掛けてみるか。」
その後、果林さんは無事に乗ってきた飛行機でそのまま東京に強制送還されました。ラーメンと焼きカレーで食べ過ぎになっちゃったかすみと璃奈は翌朝せつ菜に小倉城でランニングをするよう命じられたのはまた別の話。
明日は僕も現地参加しますのでよろしくお願いします。
毎度面白いわ乙
このスレ食べ物がよく出てくるやん
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1687012806/
大阪編へ続く
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