璃奈「歩夢さんの願い事ってなあに?」
七夕と言えば織姫と彦星が年に一度だけ会える日で
願い事を短冊に書いて笹に飾る日でもあるけど
まさかこの日が私と歩夢さんにとって大切な日になるとは思っていなかった
璃奈「このクッキーおいしい」
歩夢「うん!それにとってもかわいいよね♡」
今日子「よかった…..!二人に気に入ってもらえて….!」
浅希「頑張って作った甲斐があったね」
色葉「二人とも「今日は歩夢ちゃんと璃奈ちゃんの真ん中バースデーだから張り切っちゃおう!」張り切ってたもんね」
今日子「ちょっと///本人達の前でやめてよ///」
璃奈「真ん中…..?」
歩夢「バースデー…..?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 从[´・֊・]从
/まるで姉妹❤\ /なかよし\
草
色葉「ごめんごめん、でも今日子がこのクッキー作る時によく言ったからつい」
今日子「でも歩夢ちゃんと璃奈ちゃんに変だと思われちゃったら嫌だよ///」
歩夢「大丈夫だよ今日子ちゃん、私も璃奈ちゃんもそんな風に思わないよ」
今日子「ううっ…..///」
璃奈「ねぇ浅希ちゃん、真ん中バースデーって文字通りの意味で合ってる?」
浅希「うん、文字通りお互いの誕生日の真ん中の日のことだよ」
从[・֊・]从
浅希「そう、一週間前に調べた時に丁度近くだって分かったの」
浅希「しかも日にちも近かったし日頃の感謝を込めて私達で二人にクッキーをご馳走しようって話になったの」
浅希「ああっでも嫌だったごめんね」
璃奈「ううん、むしろ嬉しい。ありがとう」
歩夢「真ん中バースデーって恋人とか家族とかで使うって聞いたけど」
色葉「それは確か…..」
今日子「もうそれ以上は言わないでっ///」
浅希「初めに歩夢先輩と璃奈って姉妹みたいだねって3人の中で話題になって…..」
歩夢「ええっ///し、姉妹!?」
璃奈「私と歩夢さんが姉妹…..///」
色葉「そこから話が広がって真ん中バースデーを調べる流れになりました」
歩夢「いや…..その….どういう流れがよく分からないけど…..///」
浅希「えっと..…今日子が…..」
今日子「もうやめてっ!!///」
結局、その流れは聞き出せなかった
けどそれ以上に引っかかったのは、「私と歩夢さんが姉妹みたい」ということだった
璃奈「うん..….///」
璃奈(気まずい……///しかも歩夢さんさっきのこと気にしてそう……///)
歩夢「それにびっくりしたね……///真ん中バースデーのこと……….///」
璃奈「うん……///しかもそれが今日なのもびっくりした……///」
歩夢「ねっ……///真ん中バースデーが七夕の日ってちょっとロマンチックだよね.…..///」
歩夢「……」
歩夢「ねぇ……璃奈ちゃん..….」
歩夢「せっかく今日が真ん中バースデーだし、璃奈ちゃんと一緒に楽しみたいなって思うんだけど……いいかな」
璃奈「…….///」
璃奈「うん、私も歩夢さんと一緒にいたい…….///」
璃奈「でも、一緒に楽しむってどうすればいいんだろう……」
歩夢「あー…….」
歩夢「じゃあ、今日は七夕だからお互いの願い事を叶え合うのはどうかな」
璃奈「!!」
璃奈「すごくいい、とても素敵なアイデアだと思う」
璃奈「じゃあまずは私が歩夢さんの願い事を叶える」
璃奈「歩夢さんの願い事ってなあに?」
歩夢「私の願い事……」
ー
ーー
ーーー
ーーーー
ーーーーー
璃奈「うん、分かった」
璃奈「歩夢お姉ちゃん♡」
歩夢「!!」
璃奈「歩夢お姉ちゃん、だいすき♡」ギュゥ
歩夢「璃奈ちゃんっ♡」ギュゥ
歩夢「お姉ちゃんも璃奈ちゃんが大好きだよ♡」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
ー
歩夢(たしかに……みんなが璃奈ちゃんにお姉ちゃんって呼ばれてた時、羨ましかったけど……)
歩夢(みんな璃奈ちゃんから呼んでもらった中で私一人だけお願いするなんてできないよ…..)
璃奈「歩夢さん、大丈夫…..?」
歩夢「えっ///あっ///大丈夫だよ///」
璃奈「願い事は決まった……?」
歩夢「うんっ///じゃあ、一緒にショッピングしてくれない…..?」
璃奈「分かった」
もうひと押し
歩夢「ここで新しい服を買おうかなって思ってるの」
璃奈「このお店、かわいい服がいっぱいある」
歩夢「うん、私このお店の服が好きで、買いたい服も長時間迷っちゃうことがあるんだよね」
璃奈「その気持ちよく分かる。私も悩むことが多い」
歩夢「お店を見てるとあれもこれも欲しくなちゃうよね」
璃奈「そして気づいたら選べなくなってる」
歩夢「あー……よくあるよねそれ…..」
私と歩夢さんは雑談も交えながら服を見ていた
歩夢「あっ、これって」
璃奈「私が着てるジャケットと同じだね」
歩夢(かわいい……///前から璃奈ちゃんが着てるジャケット気になってたんだよね)
歩夢「ちょっと着てみるね」
璃奈「うん」
璃奈「かわいい、とっても似合ってる」
歩夢「ありがとう…..///」
歩夢(やっぱりかわいい……///しかも璃奈ちゃんとお揃い……///)
歩夢「このジャケットいいかも…..///」
璃奈「えっ…..///」
歩夢「これとってもかわいいし、璃奈ちゃんとリンクコーデしてみたいなって思ったんだ」
璃奈「…….///」
歩夢「あっ…..///ごめんねいきなり…..///璃奈ちゃんが嫌ならやめておくね……///」
歩夢「えっ、いいの?」
璃奈「うん、いいよ」
歩夢「ありがとう璃奈ちゃん」
璃奈「その代わりに私の願い事も聞いて欲しい」
歩夢「もちろん、私にできることならなんでも言ってね」
璃奈「なんでも……」
璃奈「じゃあ歩夢さんのその髪の結び方を教えて欲しい」
歩夢「このシニヨンのこと?」
璃奈「うん、前からかわいくていいなって思ってた」
璃奈「それに服装だけじゃなくて髪型もお揃いにしたいから……」
璃奈「だめかな……?」
歩夢「うん….いいよ…..///」
璃奈「ありがとう、歩夢さん、すき」
歩夢「……///」
歩夢(璃奈ちゃんが私と髪型をお揃いにしたいって言ってくれるなんて……///)
歩夢(嬉しい……///)
歩夢「お待たせ璃奈ちゃん」
璃奈「ううん、大丈夫…..あっ!」
璃奈「もうジャケット着てくれてる……嬉しい」
歩夢「うん、せっかく璃奈ちゃんと一緒だからすぐにお揃いにしたいなって思ったの」
璃奈「…….///」
璃奈(改めてみても…..お揃いだとドキドキする)
璃奈(ライブで同じ衣装を着ることがあるけど……それとは全然違う…..///)
璃奈「うん、けど結構難しそう……」
歩夢「大丈夫、慣れれば簡単だよ」
璃奈「えっ、そうなの?」
歩夢「うん、まずはお手本を見せるね」
歩夢「璃奈ちゃん、ちょっと髪の毛触ってもいい?」
璃奈「うんいいよ」
歩夢「ありがとう」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リっ从・-・从 サワサワ
歩夢「こうやって……結べば……」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 从@・-・从
歩夢「これで完成だよ」
歩夢「かわいい♡璃奈ちゃんとっても似合ってるよ♡」
璃奈「……///」
璃奈「歩夢さんとお揃い……嬉しい……///」
璃奈「ありがとう、歩夢さん…..///」
歩夢「ふふっ、どういたしまして」
璃奈「歩夢さん、も私のお願いもう一個聞いてもらっていい?」
歩夢「うん、いいよ」
璃奈「私、歩夢さんをお姉ちゃんって呼びたい」
歩夢「お、お姉ちゃんっ!?///」
璃奈「やさしくて一緒にいてくれて寄り添ってくれるところがすき」
璃奈「歩夢さんとお揃いなのもとっても嬉しいしこのコーデで一緒に学校に行ったりおでかけもしたい」
璃奈「だから、今日だけお姉ちゃんって呼びたい」
璃奈「お願い、歩夢お姉ちゃん♡」
歩夢「っぁ………///」
歩夢(というかもうお姉ちゃんって言っちゃってるよ///)
歩夢(でも….今日だけなんて…….いやだよ…….)
歩夢「ねぇ……璃奈ちゃん……」
歩夢「私の願い事も聞いてもらってもいい?」
璃奈「うん」
歩夢「わがままかもしれないけど……今日だけの璃奈ちゃんのお姉ちゃんでいたくない」
歩夢「もし璃奈ちゃんがよかったらずっと歩夢お姉ちゃんって呼んでくれない…..?」
璃奈「……..っ!///」
璃奈「うん♡歩夢お姉ちゃん♡」
歩夢「ありがとう♡璃奈ちゃん♡」ギュゥ
璃奈「うわあっ!」
バタッ !!
歩夢「お姉ちゃんは璃奈ちゃんと一緒にいるからね♡」
璃奈「ちょっと……///歩夢お姉ちゃん……///周りの人も見てるから押し倒されるのは恥ずかしい……///」
歩夢「だって嬉しいんだもん♡しばらく離さないよ♡」ギュゥ
璃奈「うぅ……恥ずかしい……///」
璃奈「でも…..嬉しい……♡歩夢お姉ちゃんとつながることができた……♡」
七夕と言えば織姫と彦星が年に一度だけ会える日で
願い事を短冊に書いて笹に飾る日でもあるけど
この日は私と歩夢お姉ちゃんにとって大切な日
乙
コメント