【SS】ことり「……」ヌギヌギ 海未「……」チラッ【ラブライブ!】
ことり「んしょ、っと……」ヌギヌギ
海未「……」チラッ
ことり(気のせい、じゃないよね……)
海未「……」チラチラッ
ことり(体育で着替えるときもそうだったし……)
海未「……」ジトッ
ことり(ううっ……海未ちゃん、ことりのこと見すぎだよぅ)
海未「……」ジーッ
ことり(は、恥ずかしいよぉ……!)
ことり「ね、ねぇ? 海未ちゃん?」
海未「ひゃい!? な、なんでしょうか!?」
ことり「えっと……は、はやく着替えないと風邪ひいちゃうよ?」
海未「そ、そうですね。少しボーっとしていました」
ことり「そうなんだ。なにか考えてたの?」
海未「はいっ!? な、なに言ってるんですか! いやらしいことなんて考えていませんよ!?」
ことり「あ、うん……」
海未「ことり……また少し胸が……」ブツブツ
ことり(ふぇぇん……)
翌日
絵里「海未の視線が気になる?」
ことり「うん……最近、着替えの時間になるといつも海未ちゃんがことりのこと見てくるの」
絵里「気のせいではなく?」
希「ちゃうと思うよ? ウチも見覚えあるもん、海未ちゃんがことりちゃんのお着替えをジーっと見つめてるの」
絵里「相変わらず目ざといわね」
希「いやぁ、それほどでも」
絵里「別に褒めてるわけじゃないんだけど……」
ことり「どうすればいいかなぁ……?」
絵里「ことりはどうしてほしいの? 話はそこからよ」
ことり「私は……」
希「見るのやめてほしいんやないの? わざわざウチらに相談しにきたんやし」
ことり「あ、そういうわけじゃなくて……」
希「違うん?」
絵里「じゃあ見られてもいいの?」
希「エリチ、その言い方は変態っぽいで」
絵里「ご、誤解よ! ただ現状のままでいいのかってことよ!」
ことり「その……海未ちゃんに見られるのはいいんだけど」
絵里「えっ……それはいいの?」
ことり「うん。海未ちゃんにエ チな目で見られるのは嬉しいから……♪」
絵里「そ、そうなの……」
希「じゃあなにがイヤなん?」
ことり「その、ね? 海未ちゃんに見られてるって意識すると、ことり、カラダが熱くなってきちゃって……」
絵里「そ、それでっ?」
希(エリチ、なんでちょっと食い気味なん?)
ことり「エ チな気分になっちゃって、どんどん溢れてきちゃうの。でも、まわりにみんないるから恥ずかしくて……」
絵里「……ハラショー」
ことり「やっぱり私がおかしいのかなぁ……?」
希「そんなことないと思うよ? ウチもエリチに押し倒されたら興奮するし」
絵里「ちょっと希!? なに言ってるのよ!」
希「だって事実やし」
絵里「だ、だからって今話すようなことじゃないでしょ!?」
希「好きな人にそういう目で見られるのは嬉しいってことや。ね、ことりちゃん?」
ことり「うんっ!」
希「だからことりちゃんはなんもおかしくないで」
絵里「私が言いたかったのはそういうことじゃないんだけど……もういいわよ」
希「まぁ話をまとめると、海未ちゃんに見られるのは大歓迎だけど、まわりに人がいないところでしてほしいってことやんな?」
ことり「うん。でも海未ちゃんに伝えづらくて……」
絵里「着替えを見てることがことりにバレてるってわかったら切腹しそうね、あの子」
希「そこは伝え方次第やない?」
絵里「なにかいい方法があるの?」
希「ことりちゃんがそのまま言えばええやん」
絵里「それのどこがいい方法なのよ」
希「ことりちゃんが思ってること全部伝えればきっと大丈夫やで」
ことり「私が思ってること……」
絵里「本当に大丈夫かしら……」
放課後
ことり「海未ちゃん、ごめんね。わざわざ残ってもらって」
海未「いえ、かまいませんよ。大事な話なんでしょう?」
ことり「うん……海未ちゃん、最近さ」
海未「私がどうかしましたか?」
ことり「最近、海未ちゃん……体育とか、練習前後の着替えのとき、ことりのことをジーっと見てるよね?」
海未「……」
ことり「見てるよね?」
海未「な、なななっ、なんのことでしょうか。私にはさっぱり──」
ことり「ウソ! だって昨日、ことりの胸を見ながら『また少し大きくなりましたね……』って言ってたの聞こえたもん!」
海未「き、聞き間違いじゃないですか?」
ことり「一昨日はことりのお尻を見ながら『今日は白ですか……』って言ってた!」
海未「し、白? なんのことやら……」
ことり「今日なんて『もう少し布面積の小さい下着をつけてほしいですね』って言ってたの聞こえたよ!?」
海未「そこまでは言ってません!」
ことり「うん、最後のはウソ♪」
海未「あっ……ひ、ひっかけたのですか!?」
ことり「だって海未ちゃんが認めないから」
海未「ことり、その……」
ことり「なに?」
海未「も……申し訳ありません! わ、悪気はなかったのです! つい下心で……!」
ことり「本当に申し訳ないと思ってる?」
海未「もちろんです!」
ことり「じゃあ今からする質問には正直に答えてね?」
海未「は、はい……!」
ことり「海未ちゃんはどうして私が着替えてるとジーっと見てくるの?」
海未「それは、その……」
ことり「正直に答えてくれるんだよね?」
海未「うっ……こ、ことりのことが気になって」
ことり「私のなにがそんなに気になるの?」
海未「は、肌の艶ですとか」
ことり「正直に」
海未「胸と腰のくびれとお尻、あとは下着の色やサイズも気になります……」
ことり「昔から思ってたんだけど……海未ちゃんってムッツリスケベだよね」
海未「なっ……し、仕方がないじゃないですか! ことりが、ことりが魅力的すぎるのがいけないんです!」
ことり「み、魅力的? ことりが?」
海未「そうです。ことりは昔からすごく女の子らしくて可愛かったですが、最近は胸も大きくなって艶かしい色気まで持つようになって……」
ことり「や、やめてよぉ」
海未「こんな子がとなりにいて我慢できるわけないじゃないですか!」
ことり「だからってジロジロ見られたら困るよぅ……」
海未「そ、それは悪いと思っています……ただ、ことりはもう少し自分の魅力を自覚するべきだと言いたくて」
ことり「そ、その話はおいといて……海未ちゃんはことりのことをやらしい目で見てるの?」
海未「やらしい目で見てるわけでは……」
ことり「本当に?」
海未「すみません、やらしい目で見ています」
ことり「じゃ、じゃあ海未ちゃんはことりでエ チな妄想をすることがありますか?」
海未「……はい、あります」
ことり「えへへ♪」
海未「ことり?」
ことり「こ、コホンっ! ではエ チな海未ちゃんに判決を言い渡します!」
ことり「ことりはね、海未ちゃんに下着とか胸とか見られるのはいいんだよ?」
海未「え……? そうなのですか?」
ことり「うん。だって海未ちゃんがことりをエ チな目で見てくれるの嬉しいんだもん」
海未「で、ではなぜ怒っていたのですか?」
ことり「ことり、海未ちゃんにエ チな目で見られるとすぐ興奮しちゃうから……まわりに誰かいると恥ずかしいの」
海未「つまり……まわりに誰もいなければ見ていいのですか?」
ことり「うん♪ 海未ちゃんにだったら全部見せちゃうよ♪」
海未「全部……な、なにを言っているのですかことり!」
ことり「うふふっ。だからね、ことりをエ チな目で見るのはふたりきりのときだけにすることっ! わかった?」
海未「は、はい。ことりがそれでいいのでしたら」
ことり「ところで海未ちゃん」
海未「ま、まだなにかあるのですか……」
ことり「ううん、そうじゃなくて……今、ふたりきりだよね?」
海未「たしかに、そうですけど……」
ことり「……見ないでいいの?」
海未「は、はやく帰らないといけませんし」
ことり「むぅぅ……着替えのときはあんなにジロジロ見てきたくせにっ」
海未「む、むし返さないでください!」
数日後
絵里「海未が自分のことを見てくれない?」
ことり「うん……」
絵里「気のせいかしら、数日前にまったく逆の悩みを相談された覚えがあるんだけど」
ことり「それは解決したの。もう着替え中に見られることはなくなったんだけど」
希「そのかわりふたりきりのときも見てくることがなくなったんやろ?」
ことり「そうなの……ふたりきりのときは好きなだけ見ていいってちゃんと伝えたのに……」
絵里「好きなだけって……」
希「ええやん。ことりちゃんは海未ちゃんにエ チな目で見てもらいたいんやし」
ことり「海未ちゃん、もうことりのことが嫌いになっちゃったのかなぁ……」
希「それはないって。安心してええよ」
ことり「じゃあどうして……もしかして海未ちゃん、覗きじゃないと興奮しないとか……!?」
希「相手が嫌がらないと興奮しないとか」
絵里「海未を変態にするのはやめてあげなさい」
希「じゃあエリチはなんでだと思うん?」
絵里「それは……なんとなく予想はできるけど」
希「なに?」
絵里「あんまり言いたくないのよね……」
ことり「お願い絵里ちゃん、教えて!」
絵里「うーん……」
絵里「たぶん、怖じ気づいてるだけじゃないかしら」
ことり「怖じ気づいてる?」
絵里「ええ。相手の方から見ていいって言われると、逆に気が引けちゃうっていうか、遠慮しちゃったりするのよ」
希「そういえばエリチも、ウチから誘ったらずいぶん遠慮してたけど、あれって怖じ気づいてたん?」
絵里「あなたにそう言われるってわかってたから言いたくなかったのよ……」
希「普段は強引なくせに、おかしな話やね」
絵里「と、とにかく! 海未も今はまだ戸惑ってるだけよ。気長に待っていればそのうち慣れてくるでしょ」
ことり「だといいんだけど……」
希「ウチはちょっとエリチと意見違うなぁ」
ことり「もっといい手があるの?」
希「そやね。海未ちゃんはムッツリなんやし、もっと積極的にいった方が早いと思う」
絵里「どうかしら。余計縮こまりそうだけど」
希「その前に海未ちゃんの煩悩を爆発させればええんよ」
絵里「そんなにうまくいくかしら……ことりはどう思うの?」
ことり「私は……頑張れると思う! 海未ちゃんに甘えるのは得意だから!」
希「うんうん。その意気やね」
絵里「どうでもいいけど、学校で変なことするのはやめてよね」
夜
ことり「う~みちゃんっ」ムギュッ
海未「こ、ことり……」
ことり「えへへ、海未ちゃぁん」スリスリ
海未「ど、どうしたのですか?」
ことり「なにが?」
海未「今日はやけに気分がいいみたいですが……」
ことり「だって海未ちゃんとふたりきりだから♪」
海未「そうですか。その……私もことりとふたりきりになれて嬉しいです」
ことり「海未ちゃん……好き」ムニュ
海未(ことりのむ、む、胸が……!)
ことり「海未ちゃん、今日もいいの?」
海未「なにがですか?」
ことり「ことりの胸とか……見ないでいいの?」
海未「うぇ、ええっ!?」
ことり「海未ちゃん、最近全然見てないでしょ?」
海未「それは、そうですが……!」
ことり「我慢しないで、ね?」
海未「が、我慢しているわけではないです!」
ことり「じゃあ見たくないの? ことり、そんなに魅力ない……?」
海未「ち、ちがっ……! そんなことないです!」
ことり「じゃあなんで……? 着替えはあんなに見てきたのに」
海未「だってことりは無理しているでしょう……?」
ことり「無理なんてしてないよ! 海未ちゃんに見られると嬉しいって言ったでしょ?」
海未「どうして私のために、そこまで……」
ことり「海未ちゃんが好きだからに決まってるよ。それにね……」
海未「それに?」
ことり「ことり、海未ちゃんに見られるだけで……キモチよくなっちゃうんだ」
海未「なっ……!」
ことり「だからね? ことりのためだと思って……たくさん見て?」
海未「……わかりました」
海未「ボタン外しますね」
ことり「う、うん……」
海未「イヤだったらすぐ言ってくださいね」
ことり「ううん、平気。ちょっと恥ずかしいけど……それもキモチいいから」
海未「ことり……可愛い下着ですね」
ことり「海未ちゃんに見てもらいたくて一番自信あるのにしたから」
海未「ことりはエ チですね」
ことり「海未ちゃんに言われたくないよぅ……それよりも、ほら。ことりの胸、ちゃんと見て?」
海未(こ、ことりの胸……!)
ことり「海未ちゃん……どうかな?」
海未「す、すごく綺麗です! つ、艶もあって、見るからに柔らかそうで……!」
ことり「そんなこと言われたら……ことり、もっとキモチよくなっちゃうよぉ……」
海未(谷間も深くて……本当に、いつの間にこんないやらしいカラダになったんですか……!)
ことり「海未ちゃん、海未ちゃ──ふぇ?」
海未(こんな、こんなの……! う、うずめたい! 今すぐこの胸に顔をうずめたいです!)ダラダラ
ことり「う、海未ちゃん! 大変!」
海未「え?」ポタポタ
ことり「鼻血、鼻血出てるよ!」
ことり「海未ちゃん、気分はどう? 鼻血止まった?」
海未「はい、もう大丈夫みたいです……」
ことり「そっか。よかったぁ」
海未「ことり……本当に申し訳ありません。こんな不甲斐ない姿を見せてしまって……」
ことり「気にしてないよ。それにね? ことり、海未ちゃんにこうやって膝枕してあげるのが夢だったんだ。だから嬉しい♪」
海未(膝枕……ことりの太もも、柔らかい太ももが私の頭に……)ダラダラ
ことり「海未ちゃん!? また鼻血出てきてるよ!?」
翌日
絵里「へぇ、それでお弁当がレバー一色なのね」
希「貧血対策とはいえ、ちょっと安易すぎるんとちゃう?」
海未「放っておいてください。もうことりに恥をかかせるわけにはいかないんです」
ことり「私は恥だなんて思ってないよ?」
絵里「っていうか、貧血対策をしたところで、海未の興奮したらすぐ鼻血を出す体質の方をどうにかしないと意味ないんじゃないの?」
ことり「それはこれから少しずつ慣れていこうね、海未ちゃん」
海未(ことりの笑顔が今は辛いです……)
希「これはかなり時間かかりそうやね」
海未「そもそも、絵里と希はどうなんですか」
希「どうってなにが?」
海未「私とことりのことをずいぶんと気にかけていますが、他人にアドバイスができるほどの経験があるんですか?」
希「うん? それはまぁ……エリチは海未ちゃんほどヘタレではないし」
海未「どういう意味ですかぁ!」
絵里「希、余計なこと言わないの。鼻血が出ちゃうのは仕方ないでしょ」
海未「その同情のされ方もなんだかイヤです……」
ことり「海未ちゃん、気にしすぎだよ。焦らなくてもいいから、ね?」
希「海未ちゃんは早くことりちゃんのカラダを堪能したいだけやんな?」
海未「語弊のある言い方はやめてください!」
海未「やっぱりこのふたりに相談したのは間違いだったんじゃないでしょうか……」
ことり「そうかなぁ?」
希「心外やなぁ。海未ちゃんがことりちゃんのお いを見られたのもウチらのおかげなんやで?」
海未「それは関係ないでしょう!」
希「関係あるって。ウチらがいなかったら海未ちゃん今頃、ただの変態やで」
海未「へ、変態っ!?」
希「友達の着替えをジロジロ見るなんて変態以外のなにものでもないやん」
海未「なっ……どこまで話したんですか!?」
ことり「あ、あはは……」
希「まぁただのお節介って思われるのもアレやし、真面目に考えよか」
絵里「考えるもなにも、海未の鼻血はどうしようもないでしょ」
海未「諦めないでください!」
絵里「さっきはアテにしてなかったくせに……」
海未「絵里はどうだったんですか? 希に……さ、触ろうとしたときは!」
絵里「私はどうって言われても……鼻血なんて出なかったし」
希「こんなことで悩んでるの世界広しといえど海未ちゃんくらいやない?」
海未「自覚はあります……」
希「ウチ思ったんやけど、鼻血出たのって興奮したからと違うんやないんかなぁ?」
絵里「偶然だって言いたいの?」
希「うん。実は昨日チョコいっぱい食べてたとかで、たまたまことりちゃんの胸を見てるときに鼻血出ただけやない?」
海未「チョコ? どうでしたっけ、ことり」
ことり「お昼のおやつに食べたけど、食べすぎってほどではなかったような」
希「まぁ詳しい原因はともかく、興奮して出たわけじゃなかったら特に問題ないと思うけど」
海未「ですが、それをどうやって確かめれば……」
希「試しにもう1回やってみればええやん」
海未「もう1回、やる……な、なにを言っているのですか希! ここは学校ですよ!?」
希「えっ」
海未「ハッ! もしや希もことりの胸が見たくて……!? 絵里というものがありながらあなたという人は!」
希「いや、別にそういうわけじゃ……」
海未「ダメです、認められません! いくらことりが魅力的だからとはいえ、他人に見せることはできません!」
希「あ、うん……」
海未「まったくもう……絵里もなにか言った方がいいのではないですか?」
絵里「え、あ、そうね……希、浮気はダメよ?」
希「うん……」
希「胸はまぁええから、キスくらいならできるやろ?」
海未「き、キス!? 余計無理です!」
希「なんで」
絵里「もしかしてしたことないの?」
海未「あ、ありますよ! その……小学4年生のときに」
絵里「それって……」
希「海未ちゃん最低やね」
海未「なぜそうなるのですか!?」
絵里「普通、カラダの関係よりも先にしておくものでしょう。キスって」
海未「で、ですから小学4年生のときに……」
絵里「そのキスと私たちの言うキスが違うものだってことはわかるでしょ?」
海未「うっ……はい」
希「ことりちゃんも大変やね」
ことり「ううん、そんなことないよ。だって海未ちゃん、ことりとのファーストキス覚えててくれたんだもん……嬉しいな」
海未「こ、ことり……!」
絵里「海未は感激する前に反省しなさい」
海未「すみません……」
希「でもまぁ、これで今後の方針は決まりやね」
絵里「そうね」
海未「今の話でなにがわかったんですか?」
絵里「海未もことりもいろいろと過程を飛ばしすぎなのよ」
希「そうそう。とりあえず手をつなぐとか、キスとか、そういうところからはじめて見ればいいんやない?」
絵里「そしたら自然と刺激にも慣れるでしょ」
海未「なるほど……」
絵里「あと海未はもっとことりのこと考えてあげなさい。他の人ならカラダ目当てと思われてもおかしくないわよ?」
海未「わ、わかっています」
希「ことりちゃんも、もう少し自分のこと大切にしないとあかんよ?」
ことり「うん。心配してくれてありがとう」
ことり「ねぇ、海未ちゃん」
海未「はい?」
ことり「早速だけど、ほっぺにチューしてもいい?」
海未「い、今すぐにですか?」
ことり「うん」
海未「で、ですがふたりが……」
希「あ、ウチらは木かなにかだと思ってくれればええで」
海未「それができれば苦労はしません!」
ことり「ことりは気にしないよ? ね? いいでしょ、海未ちゃん?」
海未「せ、せめて私の部屋で……」
ことり「海未ちゃぁん……おねがぁい?」
海未「ううっ……ことりはズルいです」
ことり「海未ちゃん……いい?」
海未「は、はい……どうぞ」
ことり「えへへ……海未ちゃん、好き」ボソッ
海未「なっ……!」ブシュッ
ことり「ちゅっ」
海未「こ、ことり……私も……」ドバドバ
ことり「きゃああ! 海未ちゃん、また鼻血が……!」
海未「私も……好きです……」バタッ
ことり「海未ちゃぁぁん!」
希「ウチの予想は外れたみたいやね。これは当分キスもできんよ」
絵里「耳元で囁かれた時点で鼻血出てたからね……手をつなげるかも怪しいわ」
希「ま、幸せそうな死に顔やし、別にいいんやない?」
絵里「勝手に〇さないの」
夜
希「いやぁ、それにしても大変やったなぁ。練習中も鼻血吹きまくりで」
絵里「意識しすぎちゃって、少しの接触でも出ちゃうみたいね」
希「準備運動の組み合わせ変えんとね」
絵里「そうね……それよりも希」グイッ
希「ひゃぅっ……え、エリチ?」
絵里「海未をからかうために散々私をダシにしてくれたわね」
希「そ、それはほら、恋人を自慢したい乙女心やん?」
絵里「じゃあ恋人のワガママもきいてくれるわよね?」
希「え、エリチ……あ、あかんって、明日も朝練あるのに……」
絵里「私に押し倒されると興奮するんでしょう?」
希「そうやけど……やっ、ダメぇ、エリチぃ……あンっ、んっ」
おわり
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