【SS】ことり「ことりのことなめてるでしょ」海未「なめてません」【ラブライブ!】
ことうみ
ことり「海未ちゃん」
海未「はい」
ことり「今日はことりの誕生日なのですが」
海未「そうでしたっけ」
ことり「むぅ」プクッ
海未「知ってますよ」ニコッ
ことり「ん」
海未「なんですかその手は」
ことり「プレゼント、ください」
海未「…」
ことり「なぜ黙るの」
海未「ことり、思い返してみてください」
ことり「?」
海未「あなたのこの一年間の行いを」
ことり「…なにかしたっけ、ことり」
海未「家族の言いつけ、ちゃんと守りましたか?」
ことり「うん、お母さんのお手伝いだって頑張りました」
海未「私の言うことも聞きましたか?」
ことり「もちろん、いっぱいききました」
海未「ダウト」
ことり「え」
海未「誕生日プレゼントは、良い子のところにしか届かないんですよ?」
ことり「いやそれサンタさん」
海未「日頃の私への行いを、自分の胸に手を当てて考えてみなさい」
ことり「…」
海未「わかりました?」
ことり「いや、全然」
海未「だめですね、プレゼントはなしです」
ことり「なーんーでー!!全然わかんないもん!ことり、海未ちゃんにそんなひどいことしてる?」
海未「してます」
ことり「なにさ…」
海未「破廉恥な服を買わせようとする鳥、お風呂でいきなり胸を触ってくる鳥、私を着せ替え人形にする鳥…ほかにも」
ことり「ねぇ、その鳥ってことりのこと?やめて?やめて???」
海未「どこの動物園に行ってもお目にかかれません」
ことり「怒るよ?」
海未「そういうことです」
ことり「むっ…」
海未「なんですかその顔は」
ことり「海未ちゃんせっかく可愛いのに、地味な服ばかりだから恋人さんが選んであげてるのです」
海未「押しつけがましいですね」
ことり「お いは定期的に測らなければいけません、海未ちゃんに追い越されたらショックなので」
海未「喧嘩売ってます?」
ことり「着せ替え人形…」
海未「…」
ことり「まぁそれは置いておくちゅん」
海未「この鳥」
ことり「鳥って呼ばないで!」
海未「可愛いですよ、ちゅんちゅんって、私は好きです、ちゅんちゅん」
ことり「その顔やめて?ねぇ、それことりの真似?やめて?」
海未「だいたいですね、ことりはワガママなんです、私に対して」
ことり「恋人特権」
海未「恋人ではないです」
ことり「がーん!」
海未「プレゼントも、貰えて当たり前だと思ってますね、図々しい」
ことり「ひどい!!そんなこと思って…」
海未「…」
ことり「まぁ思ってたけども」
海未「正直ですね」
ことり「だってぇ…」
海未「だってじゃありません」
ことり「大好きな海未ちゃんから、一番ほしかった」
海未「あなたは私のことが大好きだとしても、私は…んぐぐ!」
ことり「意地悪!今いじわる言おうとしたでしょ!」ムニュッ
海未「んっ…はぁ…、窒息死するとこでした」
ことり「ことりのことイジメ罪です、逮捕です」ニギッ
海未「…なんですこれ」
ことり「連行します、海未ちゃん悪い子なので」
海未「ふむ、どうなるんですかね」
ことり「うーんとねぇ…」
海未「わかりました、監禁ですね…まったく、とんでもない性癖の持ち主ですね、私の恋人は」
ことり「しないよ!!?というかそんな趣味ないよ!!…」
海未「…」ジトッ
ことり「なんですか、その目は」
海未「ちょっとはしてみたいと思ったでしょう」
ことり「ぎくっ」
海未「分かりやすいです、顔にそう書いてあります」
ことり「むぅー!そんなことないもん!」
海未「変態」
ことり「海未ちゃんのおばか!もう知りません!!」プイッ
海未「あー、拗ねてしまいました…めんどくさいんですよねぇ、こうなったことりは」
ことり「そういうの!!ことりに聞こえないように言って!!」
海未「めんどくさいんですよねぇ…拗ねたことりは」ボソボソボソ
ことり「耳元やめて!聞こえてるから!!」
海未「ふふっ」
ことり「むぅ!!」プクッ
海未「好きですよ、ことり」ナデナデ
ことり「うっ…うぅ…///」
海未「あ、ほっぺのお餅がしぼんでいきます」ツンツン
ことり「おばかぁ!」ペシッ
海未「痛いです」
ことり「海未ちゃん!」
海未「なんでしょうか」
ことり「そこに正座してください」
海未「…」
ことり「早くするの!」
海未「なんですかもぉ」ヘタッ
ことり「思うのですが」
海未「はい」
ことり「ことり、最近海未ちゃんになめられてるよね」
海未「…」
ことり「園田さん、きいてる?」
海未「なめてません」
ことり「ぎゅってするね」
ギュッ
海未「暑苦しいです」グイッ
ことり「ほら」
海未「なにがほらなのですか」
ことり「昔のこと、思い出して」
海未「はて」
ことり「こーしてさ、ちょっとことりが近づくだけでもさ」ピトッ
海未「…」
ことり「はれんちーだとか、最低ですだとか、海未ちゃん言ってました」
海未「そうでしたっけ」
ことり「うん」
海未「ことりの努力不足では?」
ことり「え、なんの?努力ってなんの???ことり悪い?」
海未「はい」
ことり「はい、じゃありません!」
海未「声でかいです」
ことり「もっと照れたり顔赤くしたりおどおど海未ちゃんはどこ行ったんですか!!」バンバンッ
海未「鬱陶しいですねぇ」ゴロンッ
ことり「あーもぉ寝ないで!ことりのお話を聞きなさい!お説教中ですよ!」ユサユサ
海未「照れてます」
ことり「え?」
海未「だから、私は照れてます、ドキドキだってしてます」
ことり「…ほんと?」
海未「…」
ことり「こっち見なさい」
海未「…」バサッ
ことり「お布団かぶるなー!」ユサユサ
海未「照れ隠しくらいさせてください」
ことり「むぅ」
海未「なんですか、ことりは今の私に不満なのですか?」
ことり「…不満ってことはないけど」
海未「けど?」
ことり「なんか悔しい…ことりに慣れていっちゃうのが、なんだか悲しいの」
海未「…」
ことり「飽きられてる気がするっていうか」
海未「…」
ことり「うぅ」
海未「っっっっっはぁ~~~」
ことり「た、ため息つかないでよぉ~」
海未「そんなしょうもないこと考えてたんですか」
ことり「しょーもないとか言わないで!ことりにとっては真剣なことなの!」
海未「ふふっ」
ことり「笑わないで!」
海未「いえ、なんだか安心してしまって」
ことり「あんしんってなに…」
海未「昔の話です」
ことり「?」
海未「たしかにことりの言うとおり」
海未「ちょっとそれっぽい会話になっただけで、破廉恥扱いする私に頬を膨らませてたりしてましたよね、あなた」
ことり「…うん」
海未「ですが今はどうですか」
ことり「…」
海未「恋人のためを想って、頑張って克服したのです」
海未「私だってあなたの傍にいたくて、少しでもおどおどしないよう心がけてきました」
海未「不満を持たせないよう、ことりお願い攻撃をなんなくこなせれるようしてきました」
ことり「お願いこうげき…」
海未「それなのに今のことりときたら、自分をなめてるのでは?ですか…」
ことり「っっっ、怖い顔しないでよ…」
海未「生まれつきです」
ことり「ちょっと昔の恋人さんが懐かしくなっただけちゅんなぁ…なーんて、なーんて」
海未「…」ギロッ
ことり「うっ」ビクッ
海未「…」
ことり「あはは」
海未「でも、…」
ことり「?」
海未「私がことりに飽きるのなんだのという先程の話を聞いて、少し安心したんです」
海未「ことりが必要としてくれる園田海未でいることができているんだなと」
海未「そう思えば、あなたの傍にいることに慣れることができて良かったと思いますよ」ニコッ
ことり「…」
海未「…ことり?」
ことり「そういうとこ!!そういうとこずるい!卑怯!」
海未「なんですか、せっかくフォローをしてあげているのに」
ことり「ばか!海未ちゃん嫌い!ほんともう!」
海未「そうですか、なら誕生日プレゼントの件もなしですね」
ことり「え」
海未「嫌いな人からのプレゼントなんていりませんもんね」
ことり「いいえ、ことりはとても優しいので、嫌いであってもいただきます」
海未「あげません」
ことり「やだぁ…うそです、好きです…じょーだんって知ってるくせに、意地悪しないでよ」ウルウル
海未「ふふっ、あなたのそういう反応を見るのが、最近の私のブームなんです」ニコニコ
ことり「性格わるい!!なんてやつだ!!」
海未「ことり、明日デートしましょう」
ことり「でーと?」
海未「はい、朝から一緒にお出かけして」
海未「お昼ごはんを食べて」
海未「いろんなところを回って」
海未「夜ご飯も外で食べてしまって」
海未「帰ってきてお風呂に入って」
海未「布団の中でその日の反省会をするんです」
海未「そしてその日あったお互いの不満をぶつけ合いましょう」
ことり「ふふっ、なーにそれ」
海未「ことりは私への不満を用意しておいてください、私も準備しておきます」
ことり「えーなんか雰囲気悪くなりそう、また喧嘩しそう」
海未「はい、それが狙いなので」
ことり「むぅ、どういうこと」
海未「喧嘩中に膨れることり…好きなんですよねぇ」
ことり「おばか!!」
海未「冗談です」
ことり「むぅむぅ!」
海未「半分」
ことり「はんぶん!?」
海未「あなたは自分の気持ちを抑える癖がありますからね、喧嘩中は本音が聞けてとても楽しいです」クスッ
ことり「やっぱ海未ちゃん、性格悪い」
海未「みんなの前で、かまととぶってることりよりかマシかと」
ことり「なんてひどいこと言うの!?」
海未「まぁそういうことです」
ことり「でもことり…雰囲気悪くなるやだなぁ…喧嘩もなぁ」
海未「そのときは、デート中に買った誕生日プレゼントを渡して解決です、ことりはチョロいので」
ことり「ん?、喧嘩今する?戦争する?」
海未「とにかく、明日はあなたへのプレゼントを買うために、私に付き合ってください」
ことり「準備してなかったんだ…さっそく不満が生まれました」
海未「明日ききますそれは」
ことり「ふんっ、仕方ないですねぇ…まったくです、海未ちゃんはほんともぉです、まったく」
海未「好きですよ、ことり」
ことり「うぅ…///、ってそれ言えばなんでも許されると思ってるでしょ」
海未「はい」
ことり「はいじゃないの!」
海未「よいしょっと」テクテク
ことり「なにするの?」
海未「さぁ、なんでしょう…破廉恥なことでもします?」
ことり「うわぁ、雰囲気ぜんぜんない」クスッ
ガチャ
ことり「鍵かけられちゃった…ことりにひどいことする気だ」
海未「そうかもしれません」
ことり「ドキドキですねぇ」ニコニコ
海未「嬉しそうですね、もっと怯えてください」ピトッ
ことり「どきどきどきどき」
海未「腰、抱き寄せますね」グッ
ことり「うひゃー!」
海未「今日こそは私が勝ちます」
ことり「それは無理だと思います」
海未「なぜですか」
ことり「ことりに優しすぎるもん…海未ちゃんは」
海未「なめてますね、私のこと」
ことり「うん、なめてます♪」
海未「おばか」
チュッ
おわり
(^8^)
/cV^_V^V
乙ちゅんなぁ
やっぱりことうみちゅん
(・8・)/cVσ_VσV
良いことうみ
永遠にこのふたりのやり取り読んでたいわ
リ`^ヮ^)
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1506171702/