【SS】璃奈「出来た。デスノート」【ラブライブ!虹ヶ咲】
璃奈「原作に近い効果を再現できた」
璃奈「これを校内に落としておこう。誰が拾うか楽しみ」
璃奈ちゃんボード「ワクワク」
パサッ
ノートを拾う人
>>3
エマヴェルデ
エマ「いつまでも愛されていく~♪」スタスタ
エマ「あれ? 黒いノートが落ちてる。誰かの落とし物かな?」
ヒョイッ
エマ「DEATH NOTE……死のノート?」
エマ「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ……」
エマ「ただし、名前を書かれる人物の顔が、名前を書く者の頭に入っていないと効力は発揮されない」
エマ「名前の後に40秒以内に死因を書くと、そのとおりになる」
エマ「死因を書くと更に6分40秒、詳しい死の状況を記載する時間が与えられ。」
エマ「死因が書かれない場合は全て心臓発作となる」
エマ「うーん、誰かのイタズラかな?」
エマ「わざわざ全文英語で書いて手が込んでるけど……」
エマ「うーん、とりあえず落とし物なら落とした人を探してあげないと」
エマ「……」
エマ(でも何故だろう……無性にノートに何かを書きたい気持ちになってきた)
エマ「誰かの名前を書いてみようかな……」
生徒会に届けるor名前を書く
>>16
自分の名前を書いてみる
エマ「勝手に人の名前を書いたら悪いし、自分の名前でいいか。どうせイタズラだもんね」
サラサラ
EMMA VERDE
死因 安価下2
詳しい死の状況 安価下4
おいしいものいっぱい食べたーい
眠くなって亡くなる
エマ「なんだか美味しいものをいっぱいたべたい気分になってきた!」
グゥ~
エマ「何か食べ……」フラッ
エマ「あれ……なんだか眠く……すぅ……」
ドサッ
EMMA VERDE 死亡
エマ「」
エマの遺体を発見する人
>>35
かすみん
かすみ「あれー?」
トコトコ
かすみ「エマ先輩どうしたんですかー? こんな地面で寝ちゃ汚いですよ?」
ユサユサ
エマ「」
かすみ「全然起きない……」
かすみ「優しいかすみんがとりあえずベンチに移動させてあげますよ!」ズルズル
めっちゃ食べたあと寝て死ぬかと思ったけどそう死ぬのか…
>>41
デスノートで死を操れるのは23日後までだから、時間指定してない今回の場合は無効
さらに40秒の間においしいものいっぱいは不可能だからこれも無効
名前だけ書くか時間や死因が全て無効の場合は40秒後に心臓麻痺
>>53
それはデスノートのルールを間違ってる
名前を書いたあとの40秒というのは、あくまでも死因を書く時間。何も書かなければ40秒で心臓麻痺で死ぬけど、時間指定をしなければ40秒以内に死ぬというわけではない。
そもそも死因を書けばその後6分40秒の死の状況を書く時間が与えられるので、死ぬのはその後になる
そして、時間指定をする場合は23日以内のみ有効だが、時間指定をしなければ最短でそうなるように行動して死ぬ。その場ですぐ死ぬわけではない。
まとめると
名前だけ書く→40秒で心臓麻痺
名前の後に死因だけ書く→6分40秒経過したのち、自然な形でその死因になるように行動して死ぬ。無理な死因なら6分40秒時点で心臓麻痺。
名前の後に死因と死の状況を書く→ 6分40秒経過したのちに、自然にその死の状況になるよう行動して死ぬ。無理が生じる場合は6分40秒時点で心臓麻痺
>>118
すまん、完全に抜け落ちてた
最後に読んだの10年以上前だから許してくれ
エマ「」
かすみ「エマ先輩ったら気持ちよさそうに眠っちゃって」
かすみ「あれ、このノートはエマ先輩の?」
ヒョイッ
かすみ「ってこれ、デスノート!?」
パラパラ
かすみ「すごーい、本物みたい! こんなグッズ持ってたんですねえエマ先輩」
かすみ「にしし、エマ先輩には悪いけどデスノートに誰かの名前を書いちゃいますよ~」
かすみ「誰の名前を書こうかな~」
>>46
りな子
かすみ「とりあえずりな子の名前で」
カキカキ
天王寺璃奈
かすみ「そういえば、名前の後は死因を書くんだっけ」
死因
安価下1
感電死
かすみ「りな子、電気とか好きそうだから感電死っと……」
かすみ「あとは……」
詳しい死の状況
安価下
璃奈ちゃんボードが漏電
ノリノリじゃねーか
人の心とかないんか?
璃奈「さて、そろそろ誰かが拾ったはず……」
璃奈「ドローンを飛ばして調査してみよう」
璃奈ちゃんボード「ガガッピピッ」
璃奈「? ボードの調子が悪い……どうしたのかな」
バチバリバリビリビリビリビリ!!!
璃奈「ァぁ゙ぁ゙ァっ!!!」ビリビリ
ドサッ
天王寺璃奈 死亡
かすみ「にしし、後でりな子に見せたら驚くだろうなー」
かすみ「りな子もデスノート好きだったし」
かすみ「一緒にデスノートごっこできるかも!」
リナ「それは無理」
かすみ「!?」
リナ「デスノート、使ったんだね」
かすみ「りな子!? 何で宙に浮いてるの!?」
リナ「私はリナ。天王寺璃奈が原作を再現するために作り出した仮想死神」
かすみ「死神ぃ!? 本物なの!?」ビクビク
リナ「あくまで仮想死神。このノートを1度使用した人間の脳内に現れるようにプログラムされてる」
かすみ「原作を再現するためにそこまで……」
かすみ「え、じゃあまさかノートの効果も!?」
リナ「うん。天王寺璃奈はもうこの世に存在しない」
リナ「かすみちゃんが書いた通り、感電死した」
かすみ「ちがっ……かすみんそんなつもりじゃ……!」
リナ「ちなみにそこのエマさんも自分の名前を書いて死んだ」
かすみ「なんで!?」
リナ「それで、どうする?」
かすみ「どうするって……どうすればいいの?」
リナ「私はただ見ているだけ。何も干渉しない。ノートを使うも使わないも自由」
リナ「原作と同じでノートの所有権を放棄すれば記憶も消える。辛いならそうしても良い」
かすみ「私は……」
かすみの今後の行動3つ
>>73、74、75
矛盾する場合は数字若い方優先
なんとかする方法はないの!?
蘇生方法を探す
泣く
かすみ「なんとかする方法はないの?」
リナ「なんとかって?」
かすみ「蘇生する方法とか探したい!」
リナ「無理。デスノートで死んだ人間は蘇ることはない。原作通り」
かすみ「なんで……なんで……!」ポロポロ
かすみ「う、うわぁーん!!」ビエー
リナ「泣くのは勝手だけど、このままで良いの?」
リナ「エマさんの遺体と璃奈の遺体を誰かが見つけるかもしれない」
リナ「ほら、こうしてる間に誰か来た」
かすみ「あれは……」
来た人
>>82
侑
侑「……」スタスタ
かすみ「侑先輩……!」
リナ「どうする、まだこっちに気づいてないみたいだけど、近くに来たら遺体を目撃されちゃうよ?」
かすみ「さっきからどうするどうするって、かすみんに押し付けないで!」
かすみ「侑先輩……!」
かすみはどうする?
>>86
侑に泣きつく
かすみ「侑先輩~!」ガバッ
侑「うわっかすみちゃん!? どうしたの!?」
かすみ「かすみんの、かすみんのせいで……! うわぁぁん」ビエー
侑「とりあえず落ち着いて!」ヨシヨシ
かすみ「実は……」カクカクシカジカ
侑「これが本物のデスノート……」
かすみ「はい……信じてください! かすみん本当にそんなつもりじゃなかったんです!」
侑「いや、でもまさかそんな……信じられないっていうか。エマさんだって寝てるだけじゃないの?」
エマ「」
侑「エマさーん」ユサユサ
エマ「」
侑「死んでる……」
侑「エマさん、エマさん……」ポロポロ
侑「こんなのひどすぎるよ……」
侑「……かすみちゃんがやったの?」ジロッ
かすみ「ちがっ!? りな子の名前は書いたけどエマ先輩はやってません!」
かすみ「リナ子説明してよ!」
リナ「私はノートの所有者かノートを触った人間にしか見えないよ」
かすみ「侑先輩、このノートに触ってください!」
侑「え、うん」サワッ
リナ「こんにちは」フワフワ
侑「うわあああ!!」
侑「わかった……ここまで見せられたら現実なんだね。かすみちゃんを信じるよ」
かすみ「侑先輩ぃぃ!」ダキッ
侑「さて……」
侑(もしかしたらこのノートがあれば、スクールアイドルがみんな輝ける理想の世界が作れるかも……)
侑(どうすべきか……)
侑の行動
>>96、97、98
矛盾する場合は数字若い方優先
スクールアイドルを誹謗中傷する人を消すべきかと考える
エマの胸を揉む
しずくにノートを託す
侑「とりあえず、まだ助かるかもしれないからエマさんに心臓マッサージしよう!」
モミモミ
侑(まだ柔らかい、うっひょー)
かすみ「もう手遅れなんですよ……ぐすっ」
侑「ふう、そうみたいだね」
侑「かすみちゃん。この件、私に任せてくれないかな?」
かすみ「……え?」
侑「原作と同じ仕様なら、所有権を放棄すればかすみちゃんのノートに関する記憶が全部なくなる。だよね?」
リナ「うん」
侑「かすみちゃんの辛い記憶も無くす事ができる。このノートは私が責任持って処分するからさ」
かすみ「侑先輩……! かすみんのためにそこまでっ!」ジーン
侑「いいんだよ。じゃあかすみちゃん、ノートを渡して」
かすみ「はい!」サッ
侑「確かに受け取ったよ」
リナ「あとは所有権放棄を宣言すれば良い」
かすみ「リナ子……短い間だったけど、さよなら」
かすみ「かすみんはこのノートの所有権を放棄して侑先輩にあげます!」
リナ「ばいばい、かすみちゃん」
かすみ「……」フラッ
侑「かすみちゃん!」ガシッ
リナ「気絶してるだけ。目が覚めた時は全部忘れてる」
リナ「それでデスノート、処分するの?」
侑「そんなことしないよ。リナちゃん」
侑「私は、スクールアイドルが大好き。虹ヶ咲のみんなも、他の学校の子達も」
侑「みんなのために、私に出来ることならなんでもしてあげたい」
侑「これで……スクールアイドルを誹謗中傷したり、傷付けようとするする人間を消していけば……」
侑「スクールアイドルみんなが幸せになれる世界ができるはず……!」
リナ「じゃ今から使うんだね」
侑「ううん。まずは璃奈ちゃんとエマさんの件だよ」
侑「この2人が亡くなったことを知ったらみんなショックを受ける……」
侑「これで同好会が解散になったら身も蓋もないから、私が同好会のみんなを支えなくちゃ! 忙しくなるよー」
リナ「ノートを使う暇はしばらくないってこと?」
侑「うん。だから代わりに使ってもらうんだよ……しずくちゃんにね」
数週間後
しずく「はあ……」ポケー
かすみ「しず子! もうみんな練習始めてるよ?」
しずく「かすみさん……」
かすみ「あんな辛いことがあったけど、侑先輩がみんなを励ましてくれてやっと練習再開したんだからさ」
かすみ「しず子も一緒にやろうよ」
しずく「ごめんね、亡くなる時にエマさんと一緒にいたかすみさんは私より辛いはずなのに……」
かすみ「ううん。起きる前のことをよく覚えてなくて……たぶんエマさんと一緒にお昼寝してたんだと思うけど」
しずく「それでエマさんはお昼寝中に心臓発作に……」
かすみ「安らかな顔だったし、きっと全然苦しくなかったと思う」
しずく「う……そう思うと感電死した璃奈さんが可哀想で……」グスッ
かすみ「ご、ごめん」
しずく「かすみさんが謝ることじゃないよ。もう少ししたら治まると思うから……今日は練習サボらせて?」
かすみ「わかった。待ってるね」タタッ
しずく「はあ……」
侑「しずくちゃん、ちょっと良い?」
しずく「あ……さっきかすみさんに言いましたけど今日の練習は」
侑「大丈夫! 休むのは聞いたよ。それとは別に、話があるんだ」
侑「璃奈ちゃんとエマさん、実は亡くなる直前にネットで事実無根の誹謗中傷をされてたの」
しずく「そうなんですか!?」
侑「偶然かもしれないけど……病は気からって言うし、エマさんが心臓を悪くしたのは……」
しずく「誹謗中傷に心を痛めて……!?」
しずく「もしかして、璃奈さんが感電死したのも……」
侑「うん、璃奈ちゃんボードの漏電なんてミス、本来ならするはずないよ。きっと誹謗中傷のせいで集中力が乱れて……」
しずく「許せない……そんな人達、すぐに訴えましょう!」
侑「直接の証拠が無いから訴えるのは難しいかも……だから」スッ
しずく「何ですか、この黒いノートは」
侑「デスノートって知ってるでしょ?」
しずく「漫画のですか?」
侑「あ、これはレプリカだけどね」
侑「これにネットでエマさんたちを誹謗中傷してた人の名前を書いちゃおう!」
しずく「確かにその人達は憎いですけど、悪趣味なのでは」
侑「少しでも鬱憤が晴れたらって思って。それに演技の練習にもなるでしょ?」
しずく「確かに、デスノートの夜神月は過剰とも言えるリアクションで人気でしたね」
しずく「アニメ版や実写版を参考にすれば演技の勉強になるかも……」
侑「誹謗中傷した人みんなはわからなかったけど、SNSで実名を出してた何人かの名前は調べられたから」
侑「このリストに書いておいたよ」スッ
しずく「この人達のせいで……!」ギリッ
侑「じゃあノートは預けるから。この机の上に置いておくね。私がここから離れたら使ってね」
しずく「はい。ありがとうございます」
侑「このことはみんなには秘密だよ?」
しずく「ええ、私と2人だけの秘密ですね♪」ニコッ
侑「じゃっ!」タタッ
しずく「侑先輩……私のために、優しい」ウルッ
スタスタ
侑「ノートを預けただけなら、所有権はしずくちゃんに移らないからリナちゃんも私に付き続けるんだよね」
リナ「そうだけど……今頃ノートを触ってるはず。今度侑さんと会った時は私の姿が見えるよ」
侑「それまでにごまかす方法考えとくよ」
リナ「なんでこんな回りくどいことを?」
侑「しずくちゃんには、罪悪感を持ってほしくないから……」
リナ「だったらそもそもノートを使わせなければいいのに」
侑「出来ることならそうしたいよ。だけど、私に事故とか万が一のことがあったらノートはどうなるの?」
侑「次に拾った誰かが所有者になるでしょ。その人が善良な人とは限らない」
侑「私がもし死ぬようなことがあったときに、私を継げる人にノートを預けたかったの」
侑「さて、練習に戻ろうかな」
侑「明日は果林さんも帰ってくるし、同好会も本格的に再開しないとね」
侑「スクールアイドルがみんな輝ける理想の世界を作るために、忙しくなるぞー!」
次の日 空港
果林「ふう、やっと着いたわね」
彼方「おかえり〜」
果林「彼方。迎えに来てくれたのね」
彼方「彼方ちゃんだけでごめんねぇ」
果林「良いのよ。同好会、活動再開して色々大変なんでしょ?」
彼方「うん。しずくちゃんはまだ戻ってきてないけど……みんな少し前を向き始めたところ」
彼方「スイスはどうだった?」
果林「エマのご家族は優しい人達ばかりで……すごく良くしていただいたわ」
彼方「同好会を代表してエマちゃんとお別れしてきてくれてありがとうね」
果林「立ち話もなんだし、行きましょうか。久々にみんなに会いたいわ」
彼方「そうだねー」
空港のテレビ『ニュースです。週刊誌記者の〇〇さんが今朝、心臓発作で死亡……』
果林「あら……」
彼方「知ってる人?」
果林「ええ、モデル仲間の間では有名ね。事実無根のことを好き勝手に書くから嫌われてたわ」
果林「確か最近はスクールアイドルの記事も書いていたような……」
彼方「ふぅん」
夕方
歩夢「果林さん、元気そうだったね」
侑「うん。これでしずくちゃん以外はみんな復帰だよ」
歩夢「だけど、しずくちゃんが戻ってきても11人……もうあの2人と会えないと思うと……」グスッ
侑「歩夢……」ギュッ
歩夢「ごめん侑ちゃんっ……もう何度も泣いたのに……私っ」ポロポロ
侑「大丈夫だよ」ヨシヨシ
歩夢「そういえば、さっきネットでスクールアイドルのストーカーをしてた人が死んだってニュースを見たの」
歩夢「私もその人からSNSで気持ち悪いメッセージ貰ったことがあって……侑ちゃんに相談したことあったけど」
侑「ああ、あいつね。許せないよね。死んでよかったよ」
歩夢「侑ちゃん。なんだか怖いの。璃奈ちゃんやエマさんのことがあってから……知ってる人が死ぬのは……」グス
侑「安心して。歩夢が怖がることはないよ」ヨシヨシ
歩夢「うん……」
ブーブー
侑「あ、しずくちゃんからメッセージだ。相談したいことがあるって」
侑「ちょっと行ってくるね!」タタッ
歩夢「……」
しずく「どういうことなんですか! このノート、レプリカじゃないんですか!?」
侑「落ち着いてしずくちゃん、どうしたの?」
しずく「とぼけないでください! ニュースで見ました。私が名前を書いた人がみんなその日のうちに亡くなってるんですよ!」
侑「あはは、そんな偶然もあるんだね」
侑「でも死んで良いような連中ばっかりだし、別にいいんじゃない?」
しずく「このノートは何なんですか! 信じられないけど、本当に効果があるとしか思えません!」
侑(あんな誹謗中傷や嫌がらせしかできない連中、死んだところでニュースにならないと思ってたけど……私が甘かったか)
侑(リナちゃんにはここから見えない所まで離れてもらってるから死神を見られることはないけど……)
侑(しずくちゃんには真実を話すべきか、誤魔化し通すべきか、それとも他に何か……)
しずく「答えて下さい!」
侑「>>148」
神になろう
侑「そう……そのデスノートは本物」
侑「いや、正確には璃奈ちゃんが作った本物と近い効果を持つノート、かな」
しずく「璃奈さんが……確かに璃奈さんなら作れても不思議じゃないですね」
侑「しずくちゃん、巻き込んでごめんね」
侑「一緒に神になろう」
侑「そして、スクールアイドルが誰も傷つかず輝ける新世界を作ろう!」
侑「もちろん無理強いはしない」
侑「しずくちゃんが嫌なら、私一人でやるし。しずくちゃんがノートを使った記憶を消す方法もある」
侑「どうかな?」
しずく「神になる……侑先輩と一緒に……」
しずく「>>152」
何を言ってるんですか?
しずく「何を言ってるんですか?」
しずく「人を〇してまで輝きたいなんて、そんなこと思うスクールアイドルは居ません!」
侑「しずくちゃん……」
しずく「ですから侑先輩には協力できません。このノートは処分しましょう」
侑「それはダメ! だったらしずくちゃんを巻き込んだりしないから、ノートの処分はダメ!」
侑「あとは私だけでやるから。しずくちゃんにはノートの記憶を消して元の生活に戻ってもらう。それで良いよね?」
侑(一度しずくちゃんに所有権を渡してから放棄させれた記憶は消せるはず)
しずく「私の記憶を消す……」
侑(ノートの存在を知っている人がいたら私の計画は実行できない)
侑(もししずくちゃんが承諾してくれなかったら、私はしずくちゃんの名前を書かなきゃいけなくなる)
しずく「>>154」
侑先輩、どうしてこうなっちゃったんですか?
しずく「侑先輩、どうしてこうなっちゃったんですか?」
侑「こうなっちゃった……って言われても私は何も変わってないよ」
侑「大好きなみんなが、スクールアイドルが輝けるためになんでも出来ることをしたいだけ」
しずく「……」
侑「しずくちゃんだって演劇やってるなら少しは知ってるよね。表舞台に立ったら、批判の域を超えたひどい誹謗中傷や嫌がらせをする人達が必ず現れる」
侑「それでスクールアイドルを辞めた子はきっとたくさんいる」
侑「そんな、スクールアイドルにとって障害でしかない奴らを排除しようとするのは当たり前だよね?」
侑「さあ、聞かせて。私に協力するか、全てを忘れるか選んで」
しずく「>>161」
それ以上戯言を言うなら燃やしますよ、これ
しずく「それ以上戯言を言うなら燃やしますよ、これ」
侑「なっ……!」
しずく「こんな先輩、見たくありません! きっとデスノートでおかしくなってるんです……!」
しずく「だからこれは燃やします。もう誰にも使えないように!」
侑「だめ、返して! 私にやらなきゃいけないことが……!」
しずく「ごめんなさい!」タタッ
侑「あ、待ってしずくちゃん!」
侑(私の足じゃ、今から追いかけてもしずくちゃんには追いつけない)
ゴソゴソ
侑(ノートのページを破って何枚か持っておいて良かった)
侑(ごめん、ごめんね……しずくちゃん)
カキカキ
桜坂しずく
死因 >>164
轢死
侑(心臓発作だと他の人の死との関連を疑われるかも……)
侑「死因は轢死にしておこう……」カキカキ
侑(あとは……)
詳しい死の状況
>>167
ノートを安全な場所に置いてから死ぬ
侑(轢死だとノートが破損したり紛失したりするかとしれないから……)
カキカキ
桜坂しずく
轢死
ノートを安全な場所に置いてから死ぬ
侑(これで大丈夫かな)
侑(しずくちゃんの犠牲は絶対に無駄にしないよ……!)
侑(しずくちゃんの為にも、スクールアイドルが誰も悲しまない世界を早く作らなきゃ!)
キキーッ ガシャアッ!
キャー ザワザワ
侑「!」
侑(外が騒がしい。きっとしずくちゃんが……)
侑(行こう!)
ダッ
ザワザワ ガヤガヤ
栞子「しずくさん! しっかりしてください!」ユサユサ
しずく「」
タタッ
侑「栞子ちゃん、それに倒れてるのはしずくちゃん……!? 何があったの!?」
栞子「校内にいたゴミ回収業者の車に轢かれたようです……!」
侑「そんな……なら救急車を!」
栞子「もう呼んでいます!」
侑「しずくちゃん、しっかり!」ユサユサ サワサワ
侑(ノートは持ってない。書いた通りに安全な場所に置いてくれたみたい)
栞子「私が来たときには既に意識が無く……脈も……」
侑「諦めちゃダメ!」
侑「私、AED持ってくるよ! 栞子ちゃんはしずくちゃんのそばに居てあげて!」
タタッ
タタッ
侑(さて、近くにしずくちゃんが置いたノートがあるはず。見つけないと)
侑(冷静に考えたら、具体的にノートの置き場所書いておけば良かった……)
侑(ううん。今更悔やんでも仕方ない。とにかくノートを探そう)
しずくがノートを置いた場所
>>181
部長の鞄の中
侑「ノート、ノート」テクテク
演劇部部長「あれ、どうしたの?」
侑「あ、演劇部の部長さん」
演劇部部長「しずく見なかった? 私の鞄に変なノートを突っ込んだと思ったらどこかに走って行っちゃって……」
ヒョイ
侑「!!」
侑(間違いない……デスノートだ!)
侑「しずくちゃん大変なんです! あっちで車に轢かれてっ……!」
演劇部部長「しずくが!?」
侑「早く行ってあげてくださいっ!」
演劇部部長「……しずく!」
ドサッ ダダッ
侑(鞄を放り捨てて走って行っちゃった)
ガサゴソ
侑(よし、デスノート回収っと)
侑(あとはAEDを持って現場に戻ろう)
侑(助かるはずないんだけどね……)
ピーポーピーポー
侑(あ、遠くからサイレンの音が……救急車来たならAEDいらないか)
侑(さて、しずくちゃんを失ってまた同好会のみんながショックを受ける。私が頑張って支えないと)
侑(それに演劇部も大変だろうな……あの部長さんも)
侑(待って、部長さん……デスノートに触ったのかな?)
侑(触ってるどころか、中身を見たかもしれないよね?)
侑(心苦しいけど……可能性があるなら死んでもらうしかない)
侑(しずくちゃんを失ったショックで自〇が一番自然かな)
ペラッ
侑「……」
侑(しまった……! あの部長さんの本名がわからない……!)
侑「リナちゃん! いる!?」
リナ「何?」ヌッ
侑「部長さんがノートを触ったり見たりしたかわかる?」
リナ「わからない」
侑「ううー!」
侑「何か鞄の中に本名の書いてあるものは……」ゴソゴソ
侑「無い……」ガーン
侑「部長さんの本名を知らないと……!」
リナ「じゃあ『死神の目』の取引する?」
侑「それも再現されてるの!?」
リナ「うん。人の顔を見るだけで本名がわかるけど、侑さんの残りの寿命は半分になる」
侑「いやいや、名前くらい誰かに聞けば良いしさすがにそこまでは……」
リナ「誰かに聞いて怪しまれないと思うならそれで良いけどね」
侑「……」
侑(誰かに部長の名前を聞くか……)
侑(この短時間で中身まで見られてないと判断して放置するか……)
侑(または目の取引? それとも何か別の手段を考えるか)
リナ「どうする?」
侑「>>196」
何か別の手段考えよう
侑「やっぱり目の取引はしない。誰かに名前を聞くのも、怪しまれるかもしれないからやめとく」
侑「何か別の手段を考えるよ……とりあえず、部長には要警戒だけど今は何もしなくていいや」
リナ「わかった」
侑「ただし、リナちゃんの姿は見られたくないから、学校に来る時は私が呼んだりしない限りは地中に隠れてて!」
リナ「まあ、そのくらいならいいよ」
侑「スクールアイドルを傷つける人たちへの裁きを再開しないと……」
次の日 同好会部室
栞子「……これが、昨日起きたことです」
栞子「しずくさんは病院に運ばれましたがすでに……どうやら即死だったそうです」
歩夢「そんなっ……」
彼方「しずくちゃんまで……」
ミア「……」
かすみ「しず子を無理やりも練習に連れてきてれば……!」
かすみ「かすみんのせいでっ……うぁああん!」
せつ菜「かすみさんのせいじゃありませんよ!」
ランジュ「そうよ! 悪いのは轢いた奴よ! そいつの身柄を差し出しなさい!」
栞子「ランジュも落ち着いて下さい。これは不幸な事故なんです」
果林「聞いた話だと、急に飛び出してきてとても避けきれる状況じゃなかったんでしょ? ドライバーの人も気の毒ね」
栞子「あとは法が判断しますから、ランジュはくれぐれも早まった行動はしないで下さい」
ランジュ「わかったわよ……」
愛「これでまた、10人になっちゃったね……」
ミア「昔の10人とは違うだろ」
侑「だけど、同好会の活動は続けよう。しずくちゃんだって、それを望んでるはず」
歩夢「侑ちゃん……でも」
侑「何があっても、ファンのために笑顔で頑張る。スクールアイドルってそういうものでしょ?」
せつ菜「そうですね。私は続けたいです!」
愛「愛さんも、やめるつもりはないよ!」
果林「私もよ。エマのご家族にも言われたもの。スクールアイドル続けて欲しいって」
彼方「うん。なにかしてる方が気分も紛れるしね」
侑「頑張ろう!」
歩夢「侑ちゃんがそこまで言うなら……」
ミア「……」
かすみ「ミア子は……?」
ミア「なんでボクに聞くのさ」
かすみ「だってぇ」グスッ
ミア「仕方ないな……ボクまで居なくなったらかすみが心配だし」
ミア「璃奈としずくの代わりは出来ないけど、しばらく一緒に居てあげるよ」
かすみ「ミア子ぉ!」ガバッ
侑(良かった。みんな前を向いてくれて)
侑(私ももっと頑張らなくちゃ!)
1ヶ月後
同好会部室
果林「おはよう。愛」
愛「カリン。おはよう! 愛さん一番乗りだと思ったけど早いねー!」
愛「自力で起きられたの?」
果林「ええ。朝くらい自分で起きないとエマが心配するじゃない」
果林「それに、愛が私を呼んだんでしょ」
愛「アハハ。まあね」
果林「それで、話って何かしら?」
愛「ここ最近、スクールアイドルに嫌がらせしたり、誹謗中傷した人がどんどん死んでるよね」
果林「そうね……しかも全員心臓発作で。ネット上ではまるでデスノートのキラが現れたみたいなんて騒がれてるわ」
果林「まあ、デスノートなんてあるわけないし偶然だと思いたいけど」
愛「愛さんもね、そう思いたかった」
果林「思いたかった?」
愛「これ見て」ドサッ
果林「璃奈ちゃんボード……? それが漏電して璃奈ちゃんは亡くなったのよね」
愛「そう。修理したから今は安全だよ」
果林「すごいわね。直せるなんて」
愛「一応アタシも情報処理学科だよ?」
愛「それで、璃奈ちゃんボードを直してみて不思議だったんだ」
愛「回路には全く異常がなくて、他のパーツも故障してない。普通に使って漏電するはずがないんだよ、これ」
果林「……でも、実際に漏電して璃奈ちゃんは感電死したじゃない」
愛「そうだね。でも不思議なことはそれだけじゃなくてさ」
愛「この璃奈ちゃんボード、普段は内蔵カメラで景色がボードの中に映るんだけど、別のデバイスに接続することも出来るんだよね」
愛「漏電した瞬間の記録を調べたら、ボードはりなりーのドローンと無線で接続してた」
果林「感電した時、璃奈ちゃんはドローンを操作してたってことね?」
果林「そのドローンの飛行記録はあるのかしら?」
愛「さすがカリン! そうそう、飛行記録も見つかったんだ」
愛「ドローンは、同好会の部室近くから……どこかに向かってた」
果林「どこに?」
愛「途中でりなりーが操作できなくなって墜落しちゃったから目的地はわからなかったけど。飛行ルートを見ると、直線上にあったんだよ」
愛「エマっちが亡くなってたベンチが」
果林「!!」
愛「同じ日に、同好会の仲間が2人も死んだ。それだけでもありえない確率なのに」
愛「こんな偶然あると思う?」
果林「……エマと璃奈ちゃんの死は、繋がっているって言うのね?」
愛「うん。でね、その事件の数週間後くらいから誹謗中傷者の不審死が始まった」
愛「愛さんも信じたくないんだけどさ、りなりーだったらもしかしたら」
愛「作れるかもって思わない? デスノート」
果林「ちょっと、話が飛躍しすぎじゃないかしら? デスノートなんて、実在するわけないじゃない」
愛「ごめんごめん、デスノートっていうのはあくまでわかりやすい例えって感じ」
愛「でも、りなりーはデスノートみたいに遠隔で痕跡も残さず人を〇せる装置を作ったのはマジだと思うよ」
果林「いくら璃奈ちゃんでもそんな……」
愛「それに、性質もデスノートに近いんじゃないかな。死んだ人はSNSとかメディアで顔と本名を出してる人ばかりだからさ」
愛「匿名掲示板とか、ハンドルネームでSNSやってる人にもスクールアイドルを誹謗中傷してる人はたくさんいるのに、死んでないっぽいんだ」
果林「顔と名前が無いと〇せない……確かに本当ならデスノートにそっくりね」
愛「どう? 愛さんの話、信じてくれた?」
果林「正直言って、まだわからないわ」
果林「でも、仮に、仮によ。そのデスノート(仮)が実在したとして」
果林「今は誰が使ってるのよ……?」
愛「それはわかんないけど……」
果林「ここまで言ったんなら予想は付いてるんでしょ?」
愛「カリン、怒らないでよ?」
果林「怒らないわよ。聞かせて?」
愛「同好会のメンバーか……同好会と親しい誰かが持ってると思う」
果林「まあ、そうなるわよね。でも良かったの? それを私に話して」
果林「私が所有者だったら、愛が消されるかもしれないわよ?」
愛「それは無いよ。カリンだけは違う」
果林「信じてくれるのは嬉しいけど、なんでかしら?」
愛「不審死が始まったのはカリンがスイスから帰って来た日」
愛「1人は、テレビでニジガクの生徒が死んだことを揶揄するような発言をした直後に死んだ」
愛「その時間、カリンは飛行機に乗ってた。その飛行機から番組を観る手段は無いってことも調べたよ」
愛「死んだ人はそれまでスクールアイドルについて発言したことが無かったから、事前に死の時間を操ったってこともないしね」
果林「なるほどね」
愛「だからカリンに話したんだよ。それで、カリンの予想も聞かせてほしいな」
果林「そんなこと言われても……」
愛「アタシの話、なんだかんだで真剣に聞いてたじゃん」
愛「どう、ぶっちゃけ……誰が怪しいとか、ある?」
果林「そうね……」
果林「>>222」
逆にそこまで詳しい愛が怪しいと思い出す
果林「逆にそこまで詳しい愛が怪しいんじゃないかって思ったわ」
愛「あははっ! 確かにね、愛さん犯人説も否定できないかー」
果林「……なんてね。愛ならもっとうまくやるでしょ? それに私を呼んだ意味がわからないもの」
愛「カリンのそういう冷静なところ、好きだよー?」
果林「そもそも私はデスノート(仮)の存在にも半信半疑だもの。まだ誰かを疑うまでにはいかないわ」
果林「愛はどうなの?」
果林「同好会メンバーか、同好会と親しい誰かって話だけど……具体的に疑ってる子はいるのかしら?」
愛「それはね……」
愛「>>228」
ゆうゆ
愛「ゆうゆ」
果林「っ! 侑が!?」
愛「まだほんのちょっとだけあやしーな、ってだけだからね!」
果林「……理由を聞いてもいいかしら?」
愛「ここ最近は、愛さんもネットとかで『この人〇されそうだな』って発言はチェックするようにしててさ」
愛「で、少し傾向がわかったんだけど……例えば前のアタシたちのライブ。ゆうゆにスポットライトが当たった時あったよね?」
愛「その時、『スクールアイドル以外が出しゃばるなよ』とか、結構ひどいコメントしてる人が何人かいたみたいなんだけど」
愛「コメントした人は〇されてない……顔も名前も出してた人も無事だったんだ」
果林「……スクールアイドルへの誹謗中傷は許さないけど、スクールアイドルじゃない侑への誹謗中傷は許した」
果林「その犯人像に侑が当てはまるってことね」
愛「そういうこと」
果林「でも私は侑が人を〇してるなんて思いたくないわ」
愛「そんなの愛さんだってそうだよ! だけど、どうしても状況からゆうゆを怪しんじゃうから」
愛「果林にならって……」シュン
果林「愛、信頼してくれてありがとう。私も今後は侑を注意して見ておくようにするわね」
愛「カリン!」パァァ
果林「もちろん怪しまれない程度によ。それに、疑ってるからじゃなくて疑いを晴らすために見守るのよ」
愛「ありがとう! そうだよね。愛さんも仲間を疑いたくない。同好会のみんなが無実だって証拠を頑張って探すね!」
1時間後
侑「みんな揃ったね。朝練のランニングしようか」
「「「はーい」」」
かすみ「かすみんが1番早く走っちゃいますよー!」
ランジュ「あら、負けないわよ!」ニヤッ
かすみ「ひっ。本気出さないでくださいー!」
ミア「やれやれ……」
果林「ねえ侑。たまには一緒に走らない?」
侑「えっ」
果林「明るくしてるけど、侑だって本当は辛いでしょ? 走った方が気分転換になるわよ」
侑「でも……」
歩夢「いいんじゃない? 侑ちゃんも走ろうよ」
侑「じゃあそうしようかな」
果林「お姉さんがリードしてあげる」
歩夢「もう、果林さん!」
愛(カリン、さっそくゆうゆを見ててくれるみたい)
愛(アタシに出来ることは……)
愛の行動
>>242、243、244
矛盾する場合は数字若い方優先
デスノートを探す
部室に監視カメラの設置
偽装した名前と写真でネットに誹謗中傷を書いてゆうゆに見せてみる
愛(よし、ゆうゆがみんなとランニングしてる間にやれることをやろう!)
愛「あー!」
せつ菜「どうしたんですか!?」
愛「愛さんうっかりしてたよー! 今日、テニス部の助っ人頼まれてたんだった!」
愛「ちょっと行ってくるねー!」
ドヒュン
彼方「おー、すごい速度」
果林(愛、あまり無茶しないでね)
同好会 部室
愛「よし、まずは念のためにゆうゆの荷物を探らせてもらお」
コソコソ
愛「愛さんまるで泥棒みたい……無実だったらごめんねゆうゆ」
ゴソゴソ
愛「うーん、やっぱり怪しいものは持ってないか……そりゃそうだよね」
愛「デスノート(仮)があったとしても、学校に持ってくるわけないし」
愛「あとは……」
スッ
愛「こんなときのために用意した超小型監視カメラを何個か部室に設置しよう」
カチャカチャ
愛(本当はゆうゆの自宅に設置したほうがいいんだけど、さすがにそこまでは出来ないし)
愛(同好会の部室にカメラがあれば第1候補ゆうゆだけじゃなくて他のみんなの様子でもわかるからね)
愛「はー、愛さん本格的にヤバいことしてるよね……でもやるからには徹底的に!」
カチャカチャ
>>248
本当にこんな時の為なのかな?
>>250
勘のいい子は嫌いだよ
カチャカチャ
愛(あとは……デスノート(仮)を使う瞬間を目撃できるのがベストだけど部室の監視だけだと微妙かな)
愛(こっちからもう少し仕掛けてみよっか)
愛(偽装した名前と写真でネットに誹謗中傷を書いてゆうゆに見せてみる、とか)
愛(うん……出来ることは試してみよう)
愛(と、その前に監視カメラの設置を急がないとね)
愛(たくさん作ってきたけど、仕掛けるのはどのくらいにしようかな)
愛(あとは場所も考えとかないと……)
愛(ランニングが終わるまでの時間を考えると、大事をとって20分以内には済ませたいよ)
仕掛ける場所
>>257から本日13:00まで全てのレス
※愛さんが20分以内にいけるなら部室外も可
屋上
部室に最も近いトイレの個室全て
生徒会室
更衣室
愛さん捕まりそう……
>>261
愛さんに任せて!同好会を守りたい!
教室
かすみんボックスの目に仕込む
可能な限り他の同好会や部活動の部室
愛(部室には何個か設置完了……)カチャ ピッピッ
愛(特にこのかすみんBOXの目に仕込んだカメラは絶対バレなそう♪)
愛(あとは時間が許す限り校内にも設置しときたいよね)
愛(よし、まずはトレーニングにも使う屋上にダッシュ!)
屋上
愛「よし、のんびりしてられない! 設置設置っと」カチャカチャ
愛「屋上なら、室外とは別の行動するかもしれないからね」
愛「次は……そうだ、部室近くのトイレの個室!」
ダッ!
トイレ
愛(誰も居ない。チャンス)
愛(個室に監視カメラをセットっと)カチャカチャ
愛(こういうプレイベート空間だとボロを出しやすいもんね!)
愛(そうだ、プレイベート空間といえば更衣室も!)
愛(急げ!)
ダッシュ!
更衣室
愛(よしよし。設置設置)カチャカチャ
愛(みんなの無防備な姿を撮影しちゃうぞ〜、って、捜査のため捜査のため)
愛(全力でダッシュしたからまだ時間余裕だー。あとは……)
愛(生徒会室もいっとこうかな。しおってぃーを疑ってるわけじゃないけど)
愛(可能性はゼロじゃないし……)
生徒会室
愛「失礼しま〜す」ソローリ
愛(ラッキー。誰も居ない!)
愛(生徒会室は他よりも慎重にカメラ1個だけにしておこう)カチャカチャ ピピ
愛(そろそろ時間がヤバめかな)
愛(残りは近くの教室と、可能な限り他の同好会や部活動の部室に少し設置しておこう)
愛(急げー!)
ダダッ
同好会 部室
愛「ふう……」
愛(色んなところにカメラをセットしてきてさすがの愛さんもちょっと疲れたな)
愛(ていうかこれ冷静になるとバレたら愛さん捕まりそう……)
愛(まあいいや! 結局ただの勘違いでデスノート(仮)なんて存在して無くて、愛さんが捕まるならそれで良し!)
ゾロゾロ ワイワイ
愛(みんなが帰ってきた!)
侑「ふう、疲れたー」
歩夢「やっぱり侑ちゃんももっと運動したほうが良いよ?」
愛「みんなお疲れー!」
かすみん「あれ、愛先輩?」
せつ菜「テニス部の助っ人は大丈夫なんですか?」
愛「とりあえず打ち合わせだけだからすぐ終わったんだー。試合は放課後!」
ランジュ「じゃあ放課後も一緒に練習できないのね」
愛「ごめんねー! 明日は絶対参加するからさ!」
果林(愛……これは何か仕掛けたわね)
果林「……」キョロキョロ
彼方「あれ、キョロキョロしてどうしたのかなー?」
果林「ん、何でも無いわ」
果林「……」
夕方 果林の部屋
愛「おじゃましまーす♪」
果林「もう、あまり大きな声出さないでね」
愛「気になっちゃってさ。今朝、ゆうゆと一緒に走ってたんだよね? なにか変わった様子とかあった?」
果林「それより先に私から話があるんだけど」
愛「ん、何?」
果林「監視カメラ。どこに何台セットしたの?
愛「んげ、バレちゃった? どこのやつ?」
果林「部室と更衣室に何台か……」
果林「私は愛が何かしたと思って注意深くしてたから見つけだけど、今のところ他の皆は気付いてないと思うわ」
愛「それならよかったよー!」
愛「カリンには元々言うつもりだったけどね。設置したのはあそことあそこと……」ペラペラ
果林「そんなに……!? 愛、いくらなんでもやりすぎよ……」
愛「やるからには徹底的にやらないとさ」
果林「侑やみんなの無実がわかったらすぐ撤去しなさいよ」
愛「もちろんだよ!」
愛「そうそう、このスマホの画面、見てよ」サッ
果林「何、このアカウント。知らない人ね」
愛「これは愛さんが作った架空のSNSアカウントだから、こんな人は実在してないよ」
果林「顔写真は?」
愛「AIで生成したよ! 愛さんだけに!」
果林「本物の写真にしか見えないわ……今のAIは凄いのね」
愛「このアカウントでスクールアイドルを誹謗中傷してみて、ゆうゆの様子を観察する」
果林「そのためにできるだけ多くのカメラを設置したってことね。相変わらずすごい行動力だわ」
愛「でも、実在する子に誹謗中傷なんて出来ないし、かといってスクールアイドルまで架空で作るとさすがにバレちゃうから」
愛「お願い! このアカウントでDiverDivaへの誹謗中傷をしても良いかな?」
果林「私達は架空ってわかってるから傷付かないわ。でもファンの子はいい気分しないんじゃない?」
愛「みんなには批判なんて気にならないくらいのパフォーマンスを届けるってことで!」
果林「仕方ないわね……そこまで言うなら」
愛「ありがとう!」
果林「で、どんな内容で誹謗中傷するの?」
愛「そうだね……」
愛「>>288とか>>289とか」
こいつらファンの女の子食いまくってるらしいぞ
お金持ちのお遊びだよね
次の日 同好会部室
ザワザワ
せつ菜「そういえば、私達やクォーツはこれからどうすべきだと思いますか?」
歩夢「メンバーを失っちゃったもんね。私はしずくちゃんが居ないA・ZU・NAなんて考えられないよ」
かすみ「かすみんも、りな子やエマ先輩抜きなんて嫌です! あ、彼方先輩が嫌とかじゃなくてですね……」
彼方「大丈夫だよー。彼方ちゃんもそう思うし」
彼方「いっそ、新しい名前で彼方ちゃんと2人でユニット組んじゃう?」ギュッ
かすみ「か、彼方先輩//」テレ
せつ菜「良いですね! 亡くなった方の為にも、立ち止まらずに進みたいです! ね、歩夢さん!」
歩夢「うん。そうだね……」
侑「応援するよ!」
愛「ゆうゆ、愛さんたちは?」
侑「もちろん、DiverDivaもR3BIRTHも応援してるよ!」ニコッ
愛「そっかー。ありがとね!」
愛「そういえば、最近はユニット活動してなかったなぁ。ファンの子達、怒ってないかな?」
侑「起こってなんてないよ! SNSでも期待する声はすごく多くて」
カタカタ
侑「ほら、少し調べるだけでもこんなに応援コメントが……」
侑「!」
愛(見つけたかな)
愛「どうしたの?」
侑「ううん、なんでもない! とにかく、ユニット活動でもサポート出来ることがあれば何でも言ってね!」
歩夢「侑ちゃん、ありがとう」
侑(……このアカウント。DiverDivaに何か言ってるな)
『こいつらファンの女の子食いまくってるらしいぞ』
『お金持ちのお遊びだよね』
侑(愛ちゃんや果林さんがそんなことするわけないじゃん……確かに環境は恵まれてるかもしれないけど金持ちでもないし……)
侑(こいつは要観察だね)
愛(すぐには動かないか……まあゆうゆが犯人だったとしても学校には持ってきてないよね)
愛(でも、もしデスノート(仮)が原作と同じ効果を持ってるとしたら。いざという時のためにノートのページは常備してる気がする)
愛(もう少し、このアカウントで何か言ってみようか)
愛(ゆうゆが怒って、今すぐにでも〇したくなるようなコメントを!)
愛(>>300、>>301)
この金髪、前に幼女連れ歩いてたりしたんだよね 口リコンなんじゃね?
果林ちゃんレ してえーw
愛(ちょっと過激だけど……すぐ消すからごめんねカリン)
愛(果林だけを貶したくないし、愛さんにも悪口を……)
スッスッ
愛(よし、コメント完了)
侑(!)
侑(さっきのアカウントがまた何か言ってる)
『この金髪、前に幼女連れ歩いてたりしたんだよね 口リコンなんじゃね?』
『果林ちゃんレ〇〇してえーw』
『この間宮下愛が家に髪が長いおばはん家に連れ込んでたわ熟女フェチかよ』
侑「」ブチブチブチブチッ
侑(最悪……こいつを放っておいたら果林さんの身が危ない!)
侑(ていうか愛ちゃんへの暴言もひどいし……口リなのか熟女なのかどっちなの!?)
歩夢「侑ちゃんどうしたの?」
侑「ごめん。ちょっとお手洗い行ってくる!」
ダッ
愛(動いた……!)
歩夢「あんなに急いで走って……侑ちゃん大丈夫かな」
愛「カリン、ちょっと良い? 今度のユニットの衣装なんだけどさ……」
スッ
果林(私に見せたスマホの画面に、監視カメラの映像!?)
愛「じっくり見てよ」
果林「ええ、悪くないわね」
果林(これはトイレの個室ね……)
愛「例のアカウントで刺激したから、ゆうゆが個室に入って何かするかも。一緒に見ようよ」ヒソヒソ
果林「本当に用を足すだけだったら犯罪よ?」ヒソヒソ
愛(設置した時点で犯罪だけどね……)
愛「!」
侑『……』
愛(入って来た!)
愛(これで何かに例のアカウントの名前を書けば……!)
果林「そういえば例の架空の誹謗中傷用アカウントの名前って何だったかしら」ヒソヒソ
愛「えっとね」
誹謗中傷用アカウントの人名
>>312
渋井丸かのん
私渋井丸かのん 略してシブカノ へへ…付き合ってよおねーさん
愛「ほら、これだよ。プロフィール」ヒソヒソ
『私、渋井丸かのん。略してシブカノ。よろしくね☆』
果林「……これ本当に架空の人物よね?」ヒソヒソ
愛「もちろん。あっゆうゆが何かしそう」ヒソヒソ
侑『……』
果林(胸ポケットからペンと生徒手帳を出した)
愛(手帳のページを開いて……)
侑『……』カキカキ
渋井丸かのん
愛・果林(書いた!!!!)
愛「書いた! 何か書いたよね、今!」
果林「そんな、まさか本当に……? でも書いた文字までよく見えないわね」
愛「はっきりとは見えないけど5文字くらい書いてるし、間違いないって!」
果林「もう少しアップにできないの?」
愛「これが解像度の限界だよ……こうなったらすぐに行って取り押さえるっ」
果林「落ち着きなさい!」
ギャーギャー
せつ菜「愛さんと果林さん、スマホを見ながらすごく盛り上がってますね!」
彼方「ユニットライブのやる気十分みたいだね〜」
果林「愛、よく聞いて」
果林「仮にあの手帳がデスノートそのものか、あるいはデスノートのページを仕込んだ物だったとして……」
果林「それがデスノートだって証明できる? 危険そうな人をメモしてただけって言われたらどうするの?」
愛「う、それは……」
果林「この場で焦って動くのはやめましょう」
愛「そうだね……愛さんちょっと急ぎすぎたかな」
果林「ずっと疑わしかったけど、ここまで愛の予想通りに侑が動いたとなると……私も覚悟を決めないといけないしね」
ガラガラ
侑「おまたせー」
歩夢「侑ちゃん、大丈夫? お腹痛くない?」
侑「うん! スッキリしたよ!」ニコッ
愛「……」
果林「……」
愛(スッキリした、かあ)
果林(もしかしたら侑がエマを……)
愛(ゆうゆがりなりーを……)
放課後 果林の部屋
果林「さて……あの後何事もなかったかのように同好会活動は終わったわけだけど」
愛「うん……ゆうゆの顔をまともに見れなかったよ」
果林「私もよ……侑が仲間に手をかけたなんて考えたくないわ」
愛「でも、絶対止めないと」
果林「思ったんだけど、私達だけで動くにはそろそろ難しい気がするわ」
愛「確かに……デスノート(仮)が存在するとしたらゆうゆが持ってる確率が濃厚なわけだし」
愛「誰かに打ち明けて、協力者になってもらうのも良いかもね」
果林「ええ。ただし、大勢に話したら混乱を招くから……そうね。協力を頼むなら2人くらいかしら」
愛「だったら愛さんは>>329に協力してほしいな!」
果林「私は>>330を推薦するわ」
彼方
歩夢
愛「カナちゃんに協力してほしいな!」
果林「私は歩夢を推薦するわ」
愛「え、マジ!?」
果林「言われると思ったわ。理由はあるから。まずは愛から話して?」
果林「まあ、彼方なら私も文句ないけど」
愛「うん。落ち着いてるし、頭いいし、いつもみんなを見てくれてるから。頼ってみたいなって」
果林「ええ異議なしよ。1人目は彼方にしましょう」
愛「それで、果林はなんで歩夢? 正直愛さんすごい驚いたよ」
果林「歩夢が侑と一番親しいからよ。侑を止められるなら歩夢しかいないんじゃないかしら」
愛「止める……」
果林「完全な証拠を押さえて、侑が一連の事件の犯人って断定するまでなら私たちでも出来るかもしれないわ」
果林「だけど、その後はどうするの?通報する? 私達は璃奈ちゃんの技術を知ってるけど、警察は納得するかしら」
愛「そうだね……確かにそうかも。でも歩夢がゆうゆに味方したら?」
愛「ううん。もしかしたらもう味方かも……ゆうゆが誰かと秘密を共有するとしたら絶対歩夢だもん」
果林「リスクがあることはわかってるわ。だからそうね、まずは彼方に会って協力をお願いしましょう」
果林「それで、彼方が協力してくれるなら3人で今後どうするか、歩夢に言うかも含めて話し合わない?」
愛「うん、そうしよう!」
愛「さっそく会いに行こうよ!」
果林「ええ。この時間だとバイト先かしら」
スーパー
ザワザワ
彼方「いらっしゃいませー」
彼方「あれー、2人ともどうしたの?」
愛「お仕事中にゴメン!」
果林「バイトが終わったら少し話があるんだけど、いいかしら」
彼方「うーん。彼方ちゃん終わったらすぐ帰って夕飯作らないといけないんだよねー」
彼方「お話なら今聞いてもいい?」
果林「大丈夫なの?」
彼方「接客中って雰囲気にすれば平気だよー」
愛「ありがとう! 実はカナちゃんに伝えたいこととお願いがあってさ」
彼方「それって、部室の隠しカメラのことー?」
愛・果林「!?」
彼方「その反応、やっぱり2人が仕掛けたんだねぇ」
愛「違う違う! 仕掛けたのは愛さんだけだよ! 果林はやってないから!」
果林「そんなことより、彼方はなぜカメラのことを知ってるの?」
彼方「彼方ちゃんはねぇ、いつも横になってるからみんなと見てる光景ががちょっと違うんだよー」
彼方「何となくすやぴしながら部室を見てたらたまたまカメラに気付いてね、最初は変な人が仕掛けたのかと思って誰かに言おうとしたんだけど」
彼方「愛ちゃんと果林ちゃんがたまにカメラの方をチラッて見てたからさー」
愛「うっ。無意識にやっちゃってたみたい」
果林「不覚だわ……」
彼方「2人が仕掛けたなら、何か考えがあるんだろうなーって思って放っておいたんだー。だから誰にも言ってないよ」
果林「さすが、よく見てるわね」
愛「ありがとう……」
愛「今から全部話すね!」
果林「荒唐無稽だって思うでしょうけど」
彼方「2人の話なら信じるよー。話してごらん?」
愛「実は……」
彼方「デスノート……それに侑ちゃんが……」
彼方「さすがの彼方ちゃんもそれはビックリだよ」
果林「無理もないわ……私もまだ完全には信じられてないもの」
愛「カナちゃんに私達に協力してほしい! どうかな?」
彼方「……」
彼方の返答または行動
>>353、354、355
矛盾する場合は数字若い方優先
いいよー、ただ遥ちゃんだけは巻き込まないでね?
彼方ちゃんは協力できないなー
別にこのままで良くない?
彼方「いいよー、ただ遥ちゃんだけは巻き込まないでね?」
愛「っ!」パァァ
愛「うん、もちろん! 絶対巻き込まない! ありがとう!」
果林「本当に良いの? 危険な目に会うかもしれないなわよ?」
彼方「……ちょっとだけ迷ったんだけどね」
彼方「彼方ちゃんは協力できないなーって言おうかと最初は思ったんだ」
彼方「私や遥ちゃんはデスノートで〇されるようなことしてないし、今のままでも平穏に暮らせてるし、別にこのままで良くない?って」
彼方「でも、思ったんだ。そんなノートを放っておいたら……いつか大切な人が犠牲になるんじゃ……って」
彼方「だから、彼方ちゃんも協力するよ」
果林「彼方……」
彼方「そうそう、隠しカメラは明日にでも撤去しようね? 彼方ちゃんでも見つけられたんだから誰に見つかるかわからないよー?」
果林「そうね。侑のあの行動を撮れただけで十分よ。あとはリスクの方が多い気がするわ」
愛「確かに愛さん気合いれて設置やりすぎちゃったかも。明日取り外すよ!」
彼方「あとは歩夢ちゃんをどうするかだよね?」
店員「近江さーん! レジ混んできたから手伝って!」
彼方「はーい!」
彼方「ごめんね、そろそろ仕事に戻らなくちゃ」
愛「ううん、こっちこそ色々聞いてくれてありがとう」
果林「今日のところは解散にして明日また3人で話しましょうか」
彼方「じゃあまたねー」パタパタ
次の日 同好会部室
果林「さあ、今日も一緒にランニング行くわよ侑」
侑「うぇー」
歩夢「侑ちゃん、もう少し頑張ろう?」
愛「ごめん愛さんは今日も助っ人があるから不参加ね!」
かすみ「あれ、彼方先輩ランニング行かないんですか?」
彼方「ごめん、彼方ちゃん昨日残業あって……ちょっとすやぴさせて……」
せつ菜「それは大変ですね! ゆっくり休んでいてください!」
ザワザワ
彼方「みんな行ったみたいだねー」
愛「もしかして、わざと残ってくれたの?」
彼方「うん。隠しカメラを外すの、手伝うよー」
愛「超助かる! じゃあ愛さんは部室の外行ってくるから、カナちゃんは部室内のお願い!」
彼方「了解~」
愛「場所はあそことあそこと……」
10分後
ガラガラ
愛「ふう、取り付けるより外す方が楽だね。一部以外はすぐ終わったよ」
彼方「おかえりー……って、一部以外って?」
愛「生徒会室……この前はたまたま誰もいなかったんだけど今日は人がいたから入れなかったんだよね」
彼方「うーん。それ大丈夫かなー」
愛「生徒会室のカメラは一個だけだし、別の機会に外すよ。部室のカメラは全部取れた?」
彼方「うん。はいどうぞ」ドッサリ
彼方「まだみんなが戻ってくるまで時間あるねー。ちょっとお話しようか」
愛「うん。今後どうするかだよね」
彼方「そう。まずは歩夢ちゃんに協力をお願いするかどうか。彼方ちゃん昨日色々考えてきたよ」
愛「アタシも自分の意見は持ってきたよ。カリンは歩夢に話そうって言ってるよね。どう思う?」
彼方「愛ちゃんの意見も聞かせてほしいなー」
愛「じゃあ同時に言おうか!」
彼方「そうだね」
歩夢に話して協力を頼むかについて
愛の意見>>377
彼方の意見>>378
辞めておこうかな
様子見
愛「愛さんはやっぱり、辞めておいたほうが良いと思う」
愛「歩夢にとってゆうゆは特別な存在だし、アタシたちがデスノートのことを話したらどう行動するのか想像出来ないんだよね」
彼方「うんうん。彼方ちゃんも似た意見だよー」
彼方「絶対話さないほうが良いとは思わないけどねー。ただ、もう少し様子見してよく考えてからでも良いかなー」
愛「オッケー。じゃあ後で果林に伝えよう!」
放課後
愛「というわけで、今は歩夢に伝えるのはやめとこうってなったんだけど」
果林「……わかったわ。愛と彼方がそう言うなら」
果林(……この選択が吉と出るか凶と出るか……ね)
虹ヶ咲学園 廊下
ツカツカ
栞子「申し訳ありません。練習が終わったばかりなのにお二人に来て頂いて」
侑「何言ってるの! 今度のフェスの大事な打ち合わせなんだから遠慮しないでよ!」
かすみ「その通りです! もっとかすみん部長に頼ってよしお子ー」
栞子「ありがとうございます。さあ、生徒会室に着きました。どうぞお入りください」
副会長「あ、会長。ちょうど今呼ぼうと思っていたんですが……大変なんです」
栞子「どうされましたか?」
副会長「生徒会室の掃除をしていたら、こんな物があったんです……!」
サッ
侑「これって……」
かすみ「小型カメラですか!?」
栞子「そんな……一体どこにあったんですか?」
副会長「あそこの棚に……生徒会室全体が見渡せる場所に設置されていました。もう電源は切りましたが、見つけた時は起動してました」
栞子「由々しき事態ですね……」
副会長「生徒会室は私達で一通り調べましたが、これ以外は無さそうです」
栞子「すぐに校内の警備を強化します。当面、校外の方の来客はお断りしてください」
副会長「はい!」
栞子「多くの生徒は下校している時間ですが……各部活や委員会に連絡して注意喚起を。生徒会室以外にも設置されていないか探します」
かすみ「かすみんも手伝うよ!」
侑「私も! 誰の仕業かわからないけど、こんなの許せない!」
数時間後
栞子「今のところ、校内に他に隠しカメラは無さそうですね」
侑「でもこんな広い学校を調べるのは限界あるよね。もしかしたら巧妙に隠されてるかもしれないし」
かすみ「かすみんもへとへとです……」グッタリ
栞子「ですが一晩中探すというわけにも行きません。今日のところは解散して、明日再び調査をしましょう」
副会長「全校生徒に共有しなければいけませんしね」
栞子「はい。あとは情報処理学科の生徒や科学部やロボット同好会などのカメラに詳しそうな部活の方々にも協力をお願いしようかと」
侑「でも……誰がこんなことを……」ワナワナ
栞子「それも問題ですね。生徒会室は役員が不在の時は常に施錠していて、部外者は侵入できない筈ですが……」
副会長「あの棚を最後に使ったのは確か3日前です。仕掛けられたとすればそれ以降……」
副会長「あっ!」ハッ
栞子「どうしました?」
副会長「も、申し訳ありません!」バッ
副会長「一昨日の朝、私が一人で生徒会室に居た時……どうしてもその、急いでお手洗いに行きたくなって//」
副会長「10分間くらい、鍵をせずに生徒会室を開けてしまっていました!!」
侑「じゃあその時に犯人が!」
栞子「可能性は高そうですね」
副会長「ごめんなさい、私のせいで……」
栞子「気になさらないで下さい。それよりも今は犯人を特定しましょう」
かすみ「反抗時間が分かれば大きく前進ですね!」
副会長「えーっと、その時間帯の入館記録を調べましたが……外部の業者や来客はゼロですね」
栞子「となると……生徒か職員の犯行ですか」
侑「そんな……!」
栞子「疑うようなことはしたくありませんが……」
栞子「皆さんがその時間どうしていたか……言い方は悪いですがアリバイがあるかを調べなくてはいけませんね」
かすみ「あっ!」
かすみ「でもでも、その時間はかすみん達は朝練で一緒にランニングしてましたよねっ!」
侑「そ、そうだった! 私も一緒に走ってたし、良かったぁ。じゃあ同好会みんなはアリバイがあるね!」
栞子「いえ……確か愛さんはテニス部の助っ人で居なかったかと」
かすみ「あ、でも愛先輩がそんなことするわけないですよ!」
侑「そうだよ。ていうかテニス部の方でアリバイがあるでしょ」
侑「私のクラスにテニス部の子がいたから、明日一応聞いておくよ!」
栞子「お願いします。私は先生方にこの件を報告してから帰りますので、今日はこれで終わりにしましょう」
栞子「遅くまでありがとうございました。また明日よろしくお願いします」ペコ
かすみ「しお子もお疲れ様!」
侑「じゃあね!」
校門付近
テクテク
侑「遅くなっちゃったね」
かすみ「はい……それもこれもあのカメラのせいです!」プンプン
侑「うん。ひどいよね」
かすみ「もしかしたら、かすみんが盗撮されてたかもしれないって思うと……怖いですぅ侑先輩」
ギュッ
侑「よしよし」ナデナデ
歩夢「何してるの?」
かすみ「!?」
侑「歩夢!? どうしたのこんな時間に」
歩夢「どうしたのって……一緒に帰ろうと思って待ってたんだよ。すぐ終わる打ち合わせって言ってたから」
侑「そ、そうだったんだ。ごめんね遅くなっちゃって」
歩夢「かすみちゃんと2人で……? 本当に打ち合わせで遅くなったの?」
かすみ「えっと、打ち合わせというか色々ありまして」アセアセ
歩夢「色々って?」
侑「明日にはみんな知ると思うから言うけど……かくかくしかじかで」
歩夢「……生徒会室にカメラが?」
かすみ「その騒ぎで遅くなったんです!」
歩夢「そうだったんだ……しかも校内の人が犯人かもしれないなんて……」
歩夢「怖いね、侑ちゃん」
ギュッ
侑「よしよし」ナデナデ
かすみ「でも同好会には犯人はいなくて安心しましたよー」
侑「そうだねー」
歩夢「でも愛ちゃんのアリバイがまだわからないんでしょ?」
歩夢「愛ちゃんのためにも、早く確認しておいたほうが良いと思うな」
侑「じゃあクラスメイトのテニス部の子に電話してみようか」
歩夢「電話番号知ってるんだ」
侑「ク、クラスメイトだからね。かけるよ」
プルルル
侑「もしもし、遅くにごめんね。一昨日なんだけどさ、テニス部に愛ちゃんが助っ人に行ってたと思うんだけど」
侑「え? うん、うん……わかった。ありがとう。じゃあ」
ピッ
侑「……」
侑(一昨日の朝、テニス部に愛ちゃんは来てなかったし、助っ人も頼んでないって言われた……)
侑(まさか……!?)
かすみ「どうしたんですか?」
歩夢「侑ちゃん?」
侑(とりあえず何か答えないと! 本当のことを話すか嘘をつくかそれとも……)
侑「>>408」
いやぁ歩夢かわいいなって
侑「いやぁ歩夢かわいいなって」
歩夢「え……///」カァ
かすみ「いや明らかに誤魔化しましたよね今! 誤魔化し方が下手すぎますよ!」
侑「だって心配しそうにこっちを見つめてくる歩夢が可愛くてさ……」ギュッ
歩夢「もう、侑ちゃんったら……」
かすみ「はあ……まあいいですよ。どうせ同好会の誰かが犯人なわけないですし」
かすみ「かすみん道こっちなんで、帰りますね」
侑「うん。また明日ね」
侑の自宅前
歩夢「じゃあ侑ちゃん、またおやすみ」
侑「おやすみ、歩夢」
ガチャ バタン
侑「ふう……」
侑(生徒会室にカメラが仕掛けられた時間帯に、愛ちゃんは助っ人に行くと嘘を付いていた)
侑(もちろん、それだけで愛ちゃんが犯人って決めつけることはできないけど……)
侑(明日からどうしようか……)
侑の行動
>>414、415、416
矛盾する場合は数字若い方優先
妖精りなりーに相談
愛ちゃんにさり気なく聞いてみる
複垢を作って例のアカウントに話し掛けてみる
侑の部屋
侑「リナちゃん、来て」
リナ「何?」ヌッ
侑「ちょっと相談があって……何があったかは知ってるでしょ?」
リナ「うん。それで相談って?」
侑「愛ちゃんのこと、どうしようかって思ってさ……」
リナ「私に聞かれても困る。私はノート所有者に積極的に味方も敵対もしないから」
侑「そうだけどさ……リナちゃんしかこの件の話し相手が居ないし……」
侑「そうだ、監視カメラを本当に愛ちゃんが設置したかどうかわかる?」
リナ「わからないし、わかってたとしても教えないよ」
侑「もぉー。堅いなあ」
侑「じゃあさ、他に校内に隠しカメラが仕掛けられてるか調べることって出来る?」
侑「原作でリュークもやってたよね! そのくらいならセーフじゃない?」
リナ「セーフかどうかは別として、無理だよ」
侑「えー! なんで!?」
リナ「前にも言ったけど、私の性質は原作の死神とは異なる。あくまでデスノートの死神を再現するための仮想の存在」
リナ「ノートの所有者や触った人間の脳内に現れて姿が共有されるけど、現実に存在しているわけじゃない」
侑「えーっと、つまり?」ポカン
リナ「要するに、私を脳内に存在させている人間の目の届く範囲外を見ることは出来ない」
侑「ぐぅー、璃奈ちゃんの技術にも限界があるか……いや十分とんでもない技術なんだけどさ」
リナ「元気だして侑さん」
侑「じゃあ意見聞くくらいは良いでしょ? 愛さんはなんでカメラを隠したんだと思う?」
リナ「そもそも愛さんが隠したかわからないんじゃないの?」
侑「あくまで仮定だよ」
リナ「……愛さんのことだから、変な理由じゃなくてちゃんとした正当な目的がある……と思いたい」
リナ「私が璃奈につくられたプラグラムである以上、愛さんのことは悪く思えないんだと思う」
侑「いや、私だってそうだよ。愛ちゃんなら何か理由があるはず」
侑「……よし、決めた。愛ちゃんにさり気なく聞いてみるよ、明日」
侑「何だか誰かと話すだけで話が整理できて良いね、ありがとう!」
リナ「……どういたしまして?」
侑「よし、カメラの話はまた明日ってことで……」
侑「今日の裁きをしないとね!」
カタカタ ターン!
侑「そういえば普段は家でしかデスノートを使ってないけど、昨日はカッとなって学校で使っちゃったんだよね」
侑「あの渋井丸かのん略してシブカノとかいう奴、そろそろ死んだことが小さいニュースになってるかな」
カタカタ カタカタ……
侑「うーん、死んでないみたいだなあ。どんなしょうもない奴でも死ねば何かしらネットに情報が出るんだけど……」
侑「偽名か……」
カタカタ
侑「あれ以降、アカウントは特に発言はしてなさそうだけど」
侑「!?」
侑「あれ、DDへの誹謗中傷発言が消えてる!?」
侑「やっぱり生きてるじゃん! 今更発言消しても無駄だよ……こいつを放っておいたら果林さんが危ない」
侑「始末しないと!」
リナ「使う? 死神の目」
侑「それは最後の最後の手段だから!」
侑「こうなったら、複垢を作ってシブカノに話しかけて、本名を聞き出そうか」
侑「うまく釣らないとね」
侑「さて……どんなアカウントを作ろうか」
アカウントの名前
>>430
蓮木蓮
侑「深く考えても仕方ないし、実在してない名前を適当に……」
カタカタ
『蓮木蓮(はすきれん)』
侑「よし、これで良いか」
侑「写真は……他人の画像を使うわけにもいかないし適当に顔を隠した私の自撮りにしとこう」
侑「プロフィールにはとある学校でスクールアイドルやってますって書いておこう」
侑「学校名は>>432」
鈴蘭女子高校
自撮りで草
侑「鈴蘭女子高校っと……」
カタカタ
侑「よし、我ながらいい感じな名前♪」
侑「鈴蘭女子高校のスクールアイドル蓮木蓮として、シブカノに話しかけて本名を暴いてやる!」
カタカタカタ ターン!
リナ「すごいやる気……」
侑「さて、さっそくシブカノにDMでも送って接触しよう」
リナ「疑問なんだけど、スクールアイドルを誹謗中傷してるアカウントに対してスクールアイドルを装って接触して、何か聞き出せるの?」
リナ「スクールアイドルに好意的じゃないのに」
侑「リナちゃん……スクールアイドルに初めから興味がなかったらそもそもアンチにはならないんだよ」
侑「大体こういう奴は、元々はスクールアイドルが好きだったけど何か歪んだ理由でアンチになってるパターンが多い」
侑「だから別のスクールアイドルが接触してきたら、少なくとも関心は持つはず」
リナ「人間って面白い」
侑「そういうこと」
侑「じゃあシブカノに話しかけるDMの内容は……」
>>449
面白いダジャレ言ってみてよ
侑「まずは警戒されないように軽いジョークを交えつつ話しかけようかな」
侑「うぅ、と言っても軽いジョークとか得意じゃないんだよね……どうしよう?」
リナ「私に聞かれても困る。みんな愛さんみたいに誰とでもすぐ仲良くなれるわけじゃないから」
侑「愛ちゃん……そうだ、ダジャレだ! 愛ちゃんみたいにダジャレで気持ちをほぐそう!」
侑「でもすぐにダジャレなんて思いつかないし、私は聞くほうが好きだから……相手に投げよう」
『面白いダジャレ言ってみてよ』
愛の自宅
ピロン
愛「?」
愛「あれ、あのアカウントに通知……DM? 相手のプロフィールは……」
『鈴蘭女子高校のスクールアイドルの蓮木蓮(はすきれん)です。ファンの皆様と楽しく交流したいです♪』
愛「で、内容は……」
『面白いダジャレ言ってみてよ』
愛「っっ!!!」ゾクゾクゾクゾク
愛「ダジャレ……って……このシブカノの中身が愛さんって誰かにバレた? っていうか」
愛「このプロフィール写真、顔を隠してるけどよく見たらゆうゆとすごく似てる……!」
愛(マジ?? 私が探ってることに気が付いた!?)
愛(でもデスノートに名前を書かずにわざわざ……、いやもしかしたらもう書かれて……!?)ビクッ
愛「はあ……はあ……」
愛(落ち着け愛さん! 似てるけど100%ゆうゆって決まったわけじゃないし、ダジャレの話も偶然かもしれない。ただの出会系のスパムみたいなやつかも)
愛(とにかく、何か返信した方が良いのかな……あくまでDDアンチの渋井丸かのん略してシブカノとして)
愛(アンチ……そうだ、もしかしたらゆうゆがシブカノが死んでないことに気付いて本名を探ろうとしてるのかもじゃん)
愛「蓮木蓮の中身がゆうゆで、愛さんだとわかってるパターン、中身がゆうゆで愛さんだと知らずに送ってきてるパターン、ゆうゆは無関係なパターン」
愛(うう、色々な可能性が思い浮かぶ)
愛(どうしよー!)
愛の行動
>>459、460、461
矛盾する場合は数字若い方優先
最安価
下3つで
とりあえず駄洒落を送っとく
会って話してみたいと言ってみる
「で?お前誰?」
愛(そう……もしゆうゆがその気になれば、愛さんなんていつでも〇せるんだ)
愛(わかってた……覚悟してたつもりだけど……やっぱり怖いよ)ブルッ
愛(でも、だからこそ選択肢を排除できる。ゆうゆが正体に気がついてたらもうアウトだから、いっそのことその線は捨てよう!)
愛(あくまでシブカノを演じる。いまはそれしか無いよね)
愛「アンチのクセにワンチャンねらってそうなしょーもない感じで……」ポチポチ
『私、渋井丸かのん、略してシブカノ。お姉さん私と会いたいの? いいよ会って話そうか? で、いきなり駄洒落を送れなんて……お前、誰じゃ?』
カタカタ
侑「うわっ! シブカノから返事来た!」
侑「ぷ、あはははは!」
侑「駄洒落は結構面白いけど……なんか露骨に出会いたがってがっついてて気持ち悪いなこいつやっぱり」
リナ「それで、会うの?」
侑「会わずに名前を知りたいんだけどね。まあ今夜は他の裁きもしないといけないし返事は明日でいいか」
侑「そうそう、明日といえば愛ちゃんにさり気なくテニス部の助っ人の件、聞いてみないとね」
愛「……駄洒落を交えつつさり気なく探りを入れて返信してみたけど」
愛「怖いなー……心臓に悪いよこれ」ドキドキ
愛「中々返事が来ない……あ、ていうか今日返事が返ってくるとは限らないじゃん! そもそも相手が本当に普通のスクールアイドルならキモがられて無視されたかもだし」
愛「悩んでもしょうがない。寝よ寝よ!」
愛「……明日、ゆうゆに会っても態度は変えず普段通りにしないとね」
次の日
同好会部室
栞子「……ということが昨日ありました。すでにご存じの方もいると思いますが」
せつ菜「生徒会室にカメラ……! なんてことでしょう!」
ランジュ「栞子を盗撮しようなんて許さないわ! 犯人は誰なの!?」
ミア「落ち着きなよ。まだ調査中って言っただろ」
歩夢「私は昨日侑ちゃんから聞いてたけど……怖いよね」
彼方「……」
ランジュ「栞子! ちゃんと自分の持ち物も調べたの? なにか仕掛けられてるかもしれないわ!」
栞子「そもそも私を狙ったものとは限りませんから」
かすみ「かすみんも手伝いましたけど、生徒会室の周囲には他にカメラは見つからなかったんです」
果林「それで、警察には?」
栞子「カメラが仕掛けられたのが更衣室やトイレなら明確な犯罪ですが……今のところは生徒会室の棚にあっただけです」
栞子「大事にはしたくありませんので……まずは我々生徒だけで調査しようかと」
果林「そうなのね」
愛「……」
愛(ヤバ……)
彼方(唯一残ってたカメラが見つかっちゃったかー)
果林(それ以外を撤去しておいたのが不幸中の幸いね)
栞子「というわけで本日は授業は通常通り行われますが放課後、各部活動は中止して生徒の皆さんには校内を協力して調べてもらいます」
ランジュ「わかったわ! ランジュが全部見つけてやるんだから!」
栞子「それと、情報処理学科にも協力をお願いしました。愛さんはこのあとホームルームで先生から聞くかと思いますが……」
愛「……」
栞子「愛さん?」
愛「あっ! うん、オッケーオッケー! 愛さん燃えてメラメラしてきたよ! カメラだけに!」
侑「あはははは! 愛ちゃんやっぱセンス良すぎ!」
愛(昨日、あのあと調べたけど……鈴蘭女子高校のスクールアイドル蓮木蓮なんて存在しなかった)
愛(あれは間違いなく偽アカウント。ただ、あの写真はゆうゆに似ているけど100%じゃない)
愛(ゆうゆがカメラを見つけた日に偽アカウントからシブカノにコンタクトがあったのは偶然? それとも……)
侑(愛ちゃんにアリバイが無かったことは栞子ちゃんにはまだ伝えていないけど……)
侑(やっぱり、はっきりさせとかないとね)
放課後
栞子「他の学科が授業を受けている間、情報処理学科の皆さんに全面協力のもと校内をくまなく調査しましたが、やはり隠しカメラは見つかりませんでした」
歩夢「良かったぁ」ホッ
栞子「あとは念のために各部活の部員がそれぞれの活動場所をもう一度調べて頂き、カメラの捜索は終了となります」
ランジュ「ならあとは犯人を捕まえるだけね!」
栞子「落ち着いて下さいランジュ。それについては生徒会でやりますので、暴走しないで下さい」
ランジュ「なによぅ。別に暴れたりしないわよ」
栞子「あまり生徒同士で犯人探しのような雰囲気にはなってほしくありませんから」
栞子(混乱を避けるため、侑さんとかすみさん以外には犯行時間がかなり特定されていることも伏せていますし)
彼方「まあまあ、とりあえず同好会の活動場所を調べようよー」
せつ菜「そうですね! 何組かに分かれましょうか!」
かすみ「どうやって分けます?」
侑「ユニットごとでいいんじゃないかな? 今の人数なら2,2,2,3になるし」
果林「いいと思うわ」
愛(ちょうどカリンと相談できるね。カナちゃんには後で共有するとして)
歩夢「じゃあ侑ちゃんは私達と一緒に……」
侑「果林さん愛ちゃん! 私一緒に行っていい?」
歩夢「え?」
愛「え?」
歩夢「侑ちゃん、なんで?」
侑「せっかくだから、愛ちゃんから情報処理学科の話を聞きたくてさ」
愛「そういうことなら大歓迎だよー。歩夢、ゆうゆ借りるね!」
歩夢「もう」プクー
侑(歩夢拗ねてる……ごめん。でもこうでもしないと愛ちゃんとなかなか話せないし)
侑(果林さんが一緒になっちゃうけど仕方ない)
せつ菜「歩夢さん! 私がいますよ!」
栞子「では調べる場所を……」
屋上
愛(私達の調べる場所は屋上になったけど。ここのカメラは完全に撤去済みで良かった)
侑「この時間の屋上はまだ日差しが強いねー」
果林「ええ。早いこと調べましょう。私はあっちの方を見てくるわね」
侑(果林さんが少し離れた、チャンス!)
侑「ねえ愛ちゃん。ちょっと聞きたいことがあるんだけど」
愛「ん、なにー?」
侑「この前さ、テニス部に助っ人行ってたよね。どうだった? 試合とか上手く行った?」
愛(!!!)
愛(これはただの世間話!?)
愛(いや、アタシがテニス部の助っ人って嘘付いたことを知ってる?)
愛(ってことはカメラを仕掛けたことも……?)
愛(それともただのブラフ?)
愛「えっと……」ドックンドックン
愛(正直に答えるか、それとも……!)
愛「>>496」
ちょっとトイレ
愛「ちょっとトイレ」
ダッ
侑「あっ!」
侑(逃げた!?)
愛(つい逃げちゃった! これからどうしよ!)
愛の行動
>>安価下3つ
矛盾する場合は数字若い方優先
逃げるフリして追っかけて来た侑の足を払って階段から叩き落とす
逃げたついでに侑の鞄を調べてみるか
拘束してメンバーに証拠のビデオ見せる
タッタッタ
愛(ダメだ、逃げた時点でもう……! なにやってんだアタシ!)
愛(じゃあ腹くくるしかないよねっ!)
侑「愛ちゃん、待って!」タタッ
愛(ゆうゆうが追いつけるように速度を緩めて……階段に差し掛かったところで)
愛「はぁっ!」
ゲシッ
侑「きゃっ!?」
ドタンッ!
ゴロンゴロンッ!
侑「ぐぁっ……いったぁ……! 愛ちゃん、なんで……」ボロッ
愛「ごめんゆうゆ!」
ガシッ
侑「ちょっと何!? 放して!」
愛(階段から落ちて弱ってるから片手で抑えながらでも鞄を調べられるはず)
ゴソゴソ
愛「それっぽいノートは無いか……!」
侑「ノート!?」
侑(まさか愛ちゃん、デスノートの存在を、しかも私が持ってることまで知ってる!?)
愛(あとはポケットの生徒手帳……!)
サワッ
侑(私の胸ポケットに……手帳にノートの切れ端を貼ってることも知ってるの!?)
侑「だ、ダメッ!!」グイッ
愛「抵抗しないで! 手帳を渡して!」
侑「はぁ、はあ……カメラを仕掛けたのは愛ちゃんだったんだね!?」
侑「それで私を探ってた! なんでノートの存在を? 生前の璃奈ちゃんに聞いてた?」
愛「……認めちゃったね、ゆうゆ。ほんの1%くらい、愛さんがただの勘違いした犯罪者になって終われば良いなーなんて思ってたのに」
侑「認めるよ、愛ちゃん」
愛「今からゆうゆが何も出来ないように拘束して、メンバーに証拠のビデオを見せる。それが嫌だったらみんなの前でちゃんと罪を認めて説明して」
侑「ビデオなんて撮ってたんだ……」
侑「でもこれは罪なんかじゃない。これはスクールアイドルのためなんだよ!」
侑「私を探ってたならわかるでしょ! スクールアイドルを傷つけた多くの連中が死んで、少しずつ環境が良くなってるって!」
侑「今ならまだ間に合うよ。その行動力、一緒にみんなのために使おう?」
侑「一緒に、スクールアイドルの世界を照らす太陽になろう!」
愛「>>526」
下
ビンタ!
愛「……」
バチンッ!
侑「ぁ……!」
侑(ビンタされた……)
愛「……やめて。これ以上話すと愛さんゆうゆのこと嫌いになっちゃうよ」
愛「もしかして、ゆうゆの誘いを断ったからりなりーやエマっちやしずくを〇したの?」
侑「ち、違う! 私は……!」
愛「とにかく手帳は渡して!」ゴソゴソ
侑(ダメだ、愛さんに隙がなくて抵抗できない……!)
侑(隙……、そうだ隙さえあれば)
侑「!!」
侑「リナちゃん! 来て! 今すぐ!!」
愛「?? 何のつもり? りなりーはもう死んだんだよ。錯乱してる?」
愛(それより手帳の例のページを)
パラパラ
愛(あった! ここに紙質が違うページが貼られて『渋井丸かのん』って書いてある!)
愛(やっぱり本体は別の場所か)ピラッ
侑(デスノートの切れ端に触った!)
愛「さあ、ゆうゆ。諦めて本体の場所を……」
愛「!!!」
リナ「……」
愛「りな、りー……?」
リナ「こんにちは。愛さん」
愛「なんで……生きてる、の?」
リナ「違う、私は璃奈じゃなくて」
愛「りなりー! りなりーだよねっ!?」
侑(愛ちゃんが混乱してる今のうちに!)
ゴソッ
侑(原作で清楚高田がやっていたのを真似して、下着に仕込んだノートの切れ端)
侑(これで……!)
屋上の離れた場所
ドタドタ ドタンッ!
果林「あら? 遠くから物音が……」
チラッ
果林(ふたりが居なくなってる……まさか!?)
果林(愛……早まったことしてないでしょうねっ!?)
タタッ
侑(ごめんね愛ちゃん……!)
カキカキ
宮一
果林(とりあえず物音のした方に急いで行くわ!)
タタッ
果林さんは間に合うか否か
>>554から>>560まで多数決
間に合う
間に合う
否
間に合う
否
間に合う
侑「……」カキカキ
果林「何してるのふたりとも!」ザッ
侑「!」
サッ
侑(書ききれなかった! あと『愛』の下の部分だけだったのに!)
愛「カリン……見て、りなりーが生きてたんだよ!」
果林「愛、何を言ってるの……?」
愛「ほら、ここにいるじゃん!」
リナ「愛さん、話を聞いて」
侑(まだ、愛ちゃんさえ何とかすれば……!)
侑「璃奈ちゃんはもう亡くなったんだよ。ここには居ないよ!」
果林「ていうかどうしたの、2人で階段で倒れこんで……」
侑「か、果林さん……! 愛ちゃんが私をいきなり階段から蹴り落としたの……!」
侑「いてて……よくわからないけど錯乱してるみたいで……!」
果林(確かに愛の様子は尋常じゃないけど……)
リナ「愛さん、私は璃奈じゃなくて仮想死神。ノートを触った人だけに見える」
愛「りなりー!」ガバッ
スカッ
愛「え、なんで触れないの……」
侑(今はリナちゃんのことで混乱してるけど、頭のいい愛ちゃんはたぶんすぐに状況を理解しちゃう)
侑(名前を書くだけなら今すぐ出来るけど)
侑(果林さんの目の前で心臓発作にするわけにも……この場をとにかく離れて行動を操れるところまで書きたい)
果林「とにかく、愛は落ち着きなさい」
ツカツカ
侑(この場を離れるためには……!)
侑の行動または発言
>>安価下3つ
矛盾する場合は数字若い方優先
果林を味方にするよう試みる
監視カメラを仕掛けたのは愛ちゃんだったんだ
果林さんの名前も書けば見られても関係無いか…
侑(果林さんを味方にするよう試みるしかない!)
侑「果林さん……聞いてください」
侑「監視カメラを仕掛けたのは愛ちゃんだったんだ」
果林「え?」
果林(侑が愛の行動に気付いたのね……それで問い詰められた愛が?)
果林(それにしては錯乱しすぎな気がするけれど)
侑「愛ちゃんは盗撮しようとしてたんです!」
果林「へえ」
侑「果林さん、私もショックだけど仲間としてもちゃんと愛ちゃんに自首してもらいたくて!」
果林(まあカメラの件は本当だし、たぶん証拠もあるんでしょうね)
侑「でも私階段から落とされて、いっつつ、怪我したかもしれないので……保健室に行きたいから」
侑「果林さん、愛ちゃんを見てて下さい。錯乱してて何をするかわからないので」
愛「りなりー! 幽霊になっちゃったの!?」スカッスカッ
果林(なるほど、とにかく私達から離れるつもりね)
果林「そう、それならお姉さんが愛も侑も一緒に保健室に連れて行ってあげる」
侑「!」
果林「怪我人をひとりにするわけにはいかないわ」
ツカツカ
侑「だ、大丈夫ですよ、保健室くらい」
果林「それとも……ひとりになりたい理由でもあるのかしら?」
侑「!!」
侑(ダメだ……離れられそうにない。だったら)
侑(果林さんの名前も書けば見られても関係無いか…)
侑(先に果林さんから書く!)
バッ
果林(侑の手に紙の切れ端……!)
果林「やめなさい!」バッ
ドガァッ
侑「ぐへぇっ!!」
ドタンッ
果林「飛びかかって悪かったわね。これは預かるわよ。ペンもね」
サッ
侑「うあっ!」
果林「!」
果林(愛の名前が途中まで書かれてる……危ないところだったのね)
リナ「愛さん、だから私は幽霊でもなくて」
果林「!」
果林「あなたは……!」
愛「あ! カリンやっと気付いてくれた!? りなりーだよ!」
果林「ノートを触ったら見える……そういうことね」
侑「……そうだよ、その子は仮想死神のリナちゃん」
愛「やっと落ち着いてきたよ。そうだよね、りなりーは死んじゃったんだもんね……」
愛「りなりーの技術なら死神まで再現できてもおかしくないし、あなたは本当に幽霊じゃなくてりなりーが作った死神なんだね」
果林「技術の粋を超えてる気がするけど……見えてる以上は信じるしか無いわね」
リナ「うん。ごめんね愛さん。璃奈じゃなくて」
愛「愛さんこそ、取り乱してごめん!」
愛「でも会えて嬉しいよ! りなりーが作ったならりなりーの娘みたいなもんじゃん!」
果林「今はそのことは置いておきましょう。それよりも愛、手伝って」
愛「な、何を?」
果林「侑の服を脱がすわよ」
侑「!?」
果林「これを見て。手帳以外にもどこかに隠したノートの切れ端で愛の名前を書こうとしてたのよ」
愛「ゆうゆ……やっぱりアタシも〇そうとしたんだね」
侑「それは仕方なく……っていうかもう持ってませんから! 脱がす必要ないですから!」
果林「悪いけど信じられないわね。脱がされるのが嫌なら自分で脱ぎなさい」
侑「ど、どこまで?」
果林「全部に決まってるでしょ」
侑「そ、そんな/// こんな校内の階段で全裸になれってことですか?//」
果林「こっちも命がかかってるのよ」
愛「そーだね。ゆうゆ、諦めて脱いじゃえ!」
侑「うぅ//」
果林「脱ぐつもりがないなら私が」サワッ
侑「じ、自分で脱ぎますから!!//」
果林「愛、彼方に連絡して何か着替えを持ってきて貰って」
愛「わかった!」
校内
彼方「もしもし、うん。ええ~!」
かすみ「?」
彼方「うん、わかったよ~」
かすみ「彼方先輩、誰からの電話だったんですか?」
彼方「えーと……ちょっと果林ちゃん達の人手が足りないみたいだから彼方ちゃん行ってくるね」
かすみ「だったらかすみんも行きます!」
彼方「こっちの持ち場はもう調べ終わったし、かすみちゃんは休んでなよー」
かすみ「嫌です! かすみんも彼方先輩と一緒に行きます!」
彼方(うーん、かすみちゃんはできれば巻き込みたくないんだけど)
彼方はかすみを
連れて行くor置いていく
>>安価下
連れて行く
彼方「ま、そこまで言うならかすみちゃんもおいでー」
かすみ「ありがとうございます!」パァァ
彼方(侑ちゃんのこと、みんなにずっと隠してるわけにも行かないし)
彼方(もう取り押さえちゃったんなら誰も被害を受けないだろうし大丈夫だよね)
彼方「じゃあ一回部室に戻って、彼方ちゃんの体操着を持ってから屋上に行くよー」
かすみ「??なんでですか?」
彼方「行けばわかるんじゃないかなー」
屋上への階段
愛「あ、カナちゃんこっちこっち!」
彼方「おまたせー。やってるねえ」
かすみ「かすみんも来ましたよ……って侑先輩!? なんでハダカなんですか!?///」カアァ
侑「うう、あんまり見ないで//」
かすみ「果林先輩、愛先輩、なんてことをしてるんですか!?//」
彼方「ごめんね、どうしても来たいって言うから連れてきちゃった」
愛「あ、着替えありがとう!」
彼方「はい、彼方ちゃんの体操着だよー。どうぞ」
侑「あ、ありがとうございます」イソイソ ゴソゴソ
かすみ「一体どういう状況なんですか!?」
彼方「かすみちゃんにだけ話すのもかわいそうだよね」
愛「うん。ここまで来たら、みんなに話そうか」
果林「……そうね。部室に集まってもらいましょう」
部室
ザワ……
愛「みんな集まったみたいだね!」
栞子「部室に至急集合しろとのことですが」
せつ菜「何があったんですか?」
歩夢「侑ちゃん、なんで体操着なの? しかもそれ、侑ちゃんのじゃないよね?」
侑「……」
愛「じゃあ愛さんこれからすごい突拍子もない話をするけど、聞いてね」
ランジュ「気になるわ! 早く話して!」
果林「その前に……みんなでこの紙に触ってもらうわ」
果林「愛の話を少しは信じる材料になるんじゃないかしら」
スッ
ミア「なんだそれ、メモ? こんなのに触って何になるって言うのさ」
ピッ
リナ「……」
ミア「!??!?」
ミア「な、な、ななな!?」
ランジュ「どうしたの!?」タッチ
栞子「この紙を触った直後にあちらを向いて驚愕しましたね」タッチ
リナ「驚かすつもりは無いんだけど毎回新鮮」
ランジュ・栞子「!?!?!?」
せつ菜「歩夢さん、私たちも!」タッチ
歩夢「うん」タッチ
せつ菜「り、璃奈さん!?!?」ガーン
歩夢「なんで……!」ビクッ
彼方「そういえば彼方ちゃんもまだ触ってなかったよー」タッチ
彼方「わぁ!!」
かすみ「あ、あとはかすみんだけですか……一体この紙切れに何が……」オソルオソル
リナ「触らせちゃっていいの? 侑さん」
侑「かわいそうだけど無理だよ……かすみちゃんのことだから止めたって絶対触るもん」
愛「んー何の話?」
愛(そういえばかすかす、エマっちの遺体の隣で寝てたよね……)
愛(触らせちゃっていいのって、まさか!?)ハッ
愛「だ、ダメ!」
かすみ「何がですか?」タッチ
かすみ「……」
リナ「久しぶり、かすみちゃん」
かすみ「あ、あ」
かすみ「あああああああああぁ!!!」
歩夢「かすみちゃん!」バッ
かすみ「あ、あ……違うんです……」ガクガク
かすみ「かすみんそんなつもりじゃ……」ブルブル
せつ菜「次から次に何が起こってるんですか!?」
リナ「一気に記憶が戻ってショックを受けてるけど、命に別条はない」
ランジュ「そもそもアナタは誰なの!? 璃奈なの!?」
ミア「そんな馬鹿な! 璃奈はもう……!」
愛「……このりなりーにそっくりな子と、ゆうゆのことは愛さんから説明するね」
数分後
愛「……まあこれでアタシの知ってることは全部言えたかな。てっことでカメラのことはごめんね」
栞子「カメラについては後で反省文を書いてもらいますが……まさかそんなノートが存在するなんて」
ランジュ「でもこのリナを見たら信じないわけにはいかないわね」
ミア「触れないのに、まるで目の前に璃奈がいるみたいだ」ツー
せつ菜「私の知らない間にキラとLのような攻防戦が繰り広げられていたなんて!!」
せつ菜「……すいません。テンションを上げるようなことではないですね」
歩夢「侑ちゃん、本当なの……?」
歩夢「人を……〇したの?」
侑「本当だよ。歩夢」
侑「歩夢が、スクールアイドルみんなが輝ける世界を作るために……!」
歩夢「そのために同好会の仲間も〇したの!? 3人も!!」
侑「……うん、そうだよ。見られちゃったから仕方なく」
かすみ「違います!!」
かすみ「りな子の名前を書いたのはかすみんです!」
かすみ「りな子を〇したのは……私なんです。それにエマ先輩は自〇です」
愛「……かすかすがりなりーの名前を書いたの?」
侑「待って愛ちゃん! かすみちゃんはノートに本当の効果があるって知らずに書いたの!」
侑「あれは事故なの! それを私が利用して、ノートを貰ったの!」
かすみ「侑先輩……」
侑「それに、しずくちゃんの名前は私が書いた」
侑「仲間を〇したのは私だけだよ」
歩夢「……」
侑「みんな、ここまで黙っていたことは謝る。それにしずくちゃんにしたこと、どれだけ罪深いことかもわかってる」
侑「だけど、スクールアイドルを傷付けた連中や、傷付けようとする連中を裁いてきたことは後悔してない!」
侑「誹謗中傷する人間は減ってきているけど、まだまだたくさんいる! 特に匿名やハンドルネームを使ってる連中!」
侑「こいつらを始末しないとスクールアイドルは安心して活動できない! みんなのためにも!」
侑「だから協力して! ううん、私を止めないだけでも良い!」
侑「すべてが終わって、理想の世界が来たら私はみんなに従う。死ねって言うなら死ぬ」
侑「だから、今はお願い! スクールアイドルのためにノートを私に使わせて!!」
※ここから各キャラの台詞がこのSS最後の安価になります
愛「>>安価下」
ビンタ
果林「>>安価下」
人の死の上に成り立つ平和なんて、幻想だよ
彼方「>>安価下」
流石にそれは協力出来ないよ…
ランジュ「>>安価下」
ミア「>>安価下2」
栞子「>>安価下3」
私が使いたいわ!!
侑には協力しないわ、ランジュはランジュの力でファンの皆の理想の世界を作ってみせる
死ぬだとか死なないだとか、許すだとか許さないだとかそういう次元で考えていい話じゃありません
これ以上は認められませんし、きち と罪は償ってもらいます
ランジュ被ったスマヌ、早い方採用してください
せつ菜「>>安価下」
スクールアイドルを〇害したあなたにそれを語る資格はありません
かすみ「>>安価下」
本当の大好きってのは、誰かの大好きを踏み躙って探す必要はない
幸せはそういうふうに探すもんじゃない
歩夢「>>安価下」
侑ちゃん、ノート本体はどこにあるの??
侑「みんな……お願い!」
9人「……」
侑「ねえ、みんな?」
ランジュ「私が使いたいわ!」
侑「へ?」
ランジュ「そのノート、ランジュに貸しなさい!」
ランジュ「ランジュが犯罪者を一掃して、スクールアイドルだけじゃなく、世界中みんなのために理想の世界を作ってあげる!」
侑「な、何言って……」
ランジュ「あら? ランジュには不可能だって言うの?」
侑「そうじゃない……あくまで使うのはスクールアイドルのために……!」
ランジュ「やっぱりね。侑、あなたはスクールアイドルのためにって理由をつけてるけど」
ランジュ「結局やってることは自分が嫌いなやつを〇してるだけよ! アナタには何の覚悟もない!」
侑「なっ!」
ミア「やれやれ、試したね。ランジュ。本当は使う気なんて無かったくせに」
ランジュ「さすが、お見通しね!」
ミア「そんなノートを使わなくてもランジュはランジュの力でファンの皆の理想の世界を作ってみせるだろうしね」
ランジュ「ええ、その通りよ! ノートの力なんていらないわ!」
ミア「あ、もちろんボクも協力しないよベイビーちゃん」
ミア「〇人道具で作った理想の世界なんてfakeだよ」
侑「……!」
果林「ミアに同意するわ」
果林「人の死の上に成り立つ平和なんて、幻想よ」
侑「なんで!? 果林さんだって、モデルとして活動してるから普通のスクールアイドルよりもたくさん酷いこと言われてるのに!」
侑「言ってきたやつを〇したくなったりするんじゃないの!?」
バチンッ!
愛「カリンを侮辱しないで」
侑「いっつぅ……愛ちゃん……?」
侑(またビンタされた……)
果林「いいわよ、愛。私のためにそんなことしないで」
愛「ごめん、つい……」
侑「か、彼方さん! 遥ちゃんのこと守りたいですよね! ノートを使えば……!」
彼方「流石にそれは協力出来ないよ……」
彼方「彼方ちゃんもね、ネットで遥ちゃんへの悪口をたまたま見つけてものすごーく怒ったことあるし」
彼方「色々バイトをしてると世の中、本当に嫌な人、話が通じない人がいるのも実感してるよ」
彼方「だけど話せば分かる人だっているんだよー。〇して永遠にすやぴしちゃったら話すことも出来ないよ」
侑「じゃあ、せつ菜ちゃんは! 漫画好きだよね! 一緒にキラみたいにさ、スクールアイドルのための新世界を……!」
せつ菜「私は漫画は好きですが、漫画のマネで人を〇すほど幼稚じゃありません!」
侑「でも、私はスクールアイドルのために……」
せつ菜「スクールアイドルを〇害したあなたにそれを語る資格はありません」
侑「うっ……」
侑「なんでわかってくれないの!? 死ぬべき人間、許されない人間はたくさんいるの!」
栞子「死ぬだとか死なないだとか、許すだとか許さないだとかそういう次元で考えていい話じゃありません」
侑「栞子ちゃん……!」
栞子「これ以上は認められませんし、きち と罪は償ってもらいます」
栞子「自首して下さい」
侑「なんで!? 私にはノートを使う適性が無いから?」
栞子「適正以前の問題です」
かすみ「侑先輩……もうやめましょうよ」
かすみ「かすみんと一緒に警察行きましょう。信じてもらえるかわかりませんけど」
かすみ「一緒に罪を償いましょう」
侑「
侑「かすみちゃん……記憶を取り戻して、辛いと思うけど璃奈ちゃんやエマさんのためにも一緒にさ」
侑「スクールアイドルみんなが幸せになれる、大好きであふれる世界を……!」
かすみ「しず子を〇したんでしょう!! かすみんの大好きなしず子を!!」
侑「っ!」
かすみ「本当の大好きっていうのは、誰かの大好きを踏み躙って探す必要はない……幸せはそういうふうに探すもんじゃないです!」
かすみ「しず子が、何をしたって言うんですかぁ!! うわぁーん!」ポロポロ
歩夢「大丈夫だよ、かすみちゃん」ギュッ
かすみ「あ、歩夢先輩……」グスッ
歩夢「エマさんや璃奈ちゃんのことは事故だって、誰も疑ってない」ナデナデ
歩夢「ね、愛ちゃん。果林さん」
愛「うん。そもそもりなりーが作ったんだし、かすかすがわざとりなりーを〇すわけ無いってわかってるから恨んでないよ」
果林「エマも……何で自分の名前を書いたのかわからないけど、あの子ああ見えておっちょこちょいだもの」
果林「それでも最期まで他人を傷付けないのがエマらしいわ……」
歩夢「ほら、かすみちゃんは自分を責めなくていいんだよ」ナデナデ
かすみ「う、ううぅう」ポロポロ
歩夢「侑ちゃん、ノート本体はどこにあるの??」
侑「それを聞いてどうするつもり?」
歩夢「決まってるよ」
歩夢「私がノートを使って、侑ちゃんの邪魔をする同好会のみんなを〇すの」
愛・果林・彼方・ランジュ・ミア・栞子・せつ菜・かすみ「!!!???」
侑「あ、歩夢!! やっぱり歩夢は私のためにっ!」パァ
歩夢「侑ちゃん、一緒に世界を変えようね」ニコッ
歩夢「だから場所、教えて?」
侑「私の部屋のベッドの下の……」
歩夢「はぁ、侑ちゃんいつもそこに見られたくない本を隠すよね」
侑「と、とにかく早く行って! みんなが驚いてる間に!」
歩夢「……侑ちゃん。やっぱりもう私の知らない侑ちゃんじゃないんだね」
侑「あ、歩夢?」
歩夢「目的のために人を〇すなんて……侑ちゃんはそんなひどいこと考えるような子じゃなかった」
歩夢「場所を聞いたのはノートを燃やすためだよ」
>>650
台詞訂正
誤 歩夢「……侑ちゃん。やっぱりもう私の知らない侑ちゃんじゃないんだね」
正 歩夢「……侑ちゃん。やっぱりもう私の知ってる侑ちゃんじゃないんだね」
侑「やめてよ! 燃やすなんて!!」
侑「歩夢は、歩夢だけは私のことわかってくれると思ったのに!」
歩夢「侑ちゃんこそ、私のこと何もわかってない!! こんな侑ちゃん見たくない!」
侑「私は……何も変わってないのに」
歩夢「やっぱり燃やすのはやめるね。ノートに私と侑ちゃんの名前を書くよ。一緒に旅立とう?」
侑「……」
歩夢「止めないんだね」
侑「歩夢が望むなら、それでもいいよ」
侑「生まれ変わっても、歩夢の幼馴染になりたいなぁ……」ジワッ
侑「それでまた歩夢と一緒に……」ポロポロ
侑「なんで……こんなことになっちゃったのかなぁ……」ポロポロ
歩夢「侑ちゃん」ギュッ
歩夢「うん、私も生まれ変わっても侑ちゃんと一緒にいたい。でも、それはずっと先の話」
歩夢「あの、みんな……やっぱり警察に行くのはやめませんか?」
歩夢「勝手なのはわかってるけど。侑ちゃんは、私がずっとずっと、この先も責任持って見守りますから」
栞子「ですが、罪を犯した以上は法に基づいて裁きを受けるべきで……」
ランジュ「その法で裁けるの? デスノートって」
せつ菜「確かに、立証することは難しいですね。実験するわけにも行きませんし」
ミア「……ボクたちにやったみたいにリナの姿を見せれば信じるかもしれないけど」
かすみ「だ、ダメ! そんなことしたらリナ子が政府に捕まって実験台に!」
リナ「仮想死神だから捕まることはないけど」
果林「でも、信じさせるためには何人もの人にノートを触らせなきゃいけないわ」
愛「それすごい危険だよね」
彼方「そもそも立証したところで法律がないんだよね。ノートに対応した新しい法律を作るために国会議員にもノートを触らせるー?」
彼方「なんか途方もないよねー」
ミア「ボクたちに出来ることは、ノートを燃やして二度と犠牲者を出さないことくらいか」
果林「ええ、ノートなんて残さないほうが良いわね。でも侑まで〇したら私たちも人〇しになるわ」
かすみ「かすみんは、良いと思います……侑先輩のことは歩夢先輩に任せて」
かすみ「しず子も、復讐は望んで無いと……いや、やっぱり望んでるかもしれませんけど」
かすみ「かすみんは、復習できるほど強い子じゃないので……」
ランジュ「ええ、ノートは跡形もなく燃やし尽くしましょう! 溶鉱炉を手配するわ!」
栞子「そこまでしなくて大丈夫ですが……わかりました。確かに法で裁けない以上、その対応で仕方ないですね」
せつ菜「はい! 私も賛成です!」
彼方「彼方ちゃんもそれで良いよー。璃奈ちゃんの技術とかも世の中に出さないほうが良さそうだしねー」
愛「あ……ちょっとまって!」
愛「ノートを燃やしたらリナりーはどうなるの!? 消えちゃうの?」
せつ菜「そんな! せっかく会えたのに!」
リナ「それは大丈夫。私が存在しているのはあくまでみんなの脳内。ノートの中にデータがあるわけじゃない」
リナ「簡単に言うと、ノートを触ったみんなの脳をリンクしてクラウドを作ってその中で生きてるようなもの」
果林「それ簡単かしら?」
リナ「要するに、ノートを触った人間が全員死ぬまで私は消えない」
愛「よ、よかったぁ」ホッ
リナ「ただし、ノートが消えたら所有者の変更はできなくなる。今の状態だと私は侑さんの近くにずっと憑くことになる」
リナ「それで侑さんが死んだら、所有者は他の『見える人』の誰かにランダムに移る」
愛「だったら……ノートを燃やす前に愛さんが一回所有するからウチに来てよ!」
リナ「うん、嬉しい。愛さんの近くに居たい」
せつ菜「確か所有者から14キロまで離れられるはずですからそこまで近くにピッタリ居なくても大丈夫ですよ!」
果林「そうなの?」
せつ菜「本編終了後に書かれた短編に書いてありました!」
歩夢「じゃあ、みんなで侑ちゃんの家にいきましょう。隠し場所の他にも、念のため部屋中調べたほうが安心ですよね」
侑の部屋
侑「……」
ガサゴソ ガサゴソ
ミア「こっちも調べたよ」
ランジュ「無問題ラ!」
栞子「どうやら家の中のどこにも切れ端は隠れていないみたいですね」
彼方「家族が外出しててよかったねー」
歩夢「うん、あとは……」
せつ菜「これがデスノート本体……原作にそっくりですね」
ペラッ
せつ菜「ページを切り取った跡が2箇所。侑さんが持っていた隠しノートも2つ。大丈夫そうです!」
果林「じゃあ本体を愛が持って、侑が所有権放棄ね」
愛「うん……」ガシッ
歩夢「侑ちゃん、言って」
侑「……ノートの所有権を放棄して、愛ちゃんに譲渡します」
リナ「さよなら、侑さん」
侑(あれ、切り取った跡が2箇所? 私は、1ページだけ切り取ってそれをさらに分割して隠し持ったんだけど)
侑(ノートの本体を手にしたのって、私としずくちゃんと……)
侑「!」フラッ
侑(意識が遠のく……!)
1ヶ月後
侑の部屋
ガチャ
歩夢「侑ちゃん、おはよう」
侑「おはよう、歩夢」
歩夢「……また作曲してるの?」
侑「うん……なんだか色々な曲が思いつくんだ」
侑「おかしいよね。同好会も学校も辞めた上に、そのことを全然覚えてない。記憶喪失になってるのに」
歩夢「色々あって、ショックだったんだよ」
侑「歩夢は知ってるんでしょ? 私のために教えないのはわかるけど……いつか教えてほしいな」
歩夢「うん、いつか、ね……」
同好会 部室
歩夢「これ、持ってきました」
ランジュ「また侑が曲を作ったのね!?」
ミア「しかも、段々レベルが上ってる」
かすみ「ごめんなさい歩夢先輩。まだ侑先輩の歌う気にはなれないです……」
歩夢「もちろん、良いんだよ。でも、今の侑ちゃんがみんなのために作った曲だから……もしいつか歌う気になったら、ね」
せつ菜「やはり、ノートが侑さんを狂わせていたんですね。ノートさえなければこんな素晴らしい人なのに!」
栞子「記憶を失って頂いて正解だったかもしれません」
果林「そうね。罪を忘れず償ってほしいという気持ちはあるけど」
彼方「歩夢ちゃんがいるとはいえ、記憶が残ってたら何しでかすかわからないしね」
愛「見てみて! リナりーと一緒にこれ作ってみたんだ!」
愛「ご両親に許可貰って、りなりーの部屋に残ってた設計図を元に改良してね!」
せつ菜「おお! 今度はどんな発明ですか!?」ワクワク
リナ「ちゃんと人道的だから安心して」
かすみ「それは大前提だから!」
コンコン
栞子「はい。どちら様でしょうか」
演劇部部長「こんにちは」ニコッ
栞子「演劇部の部長さん。お疲れ様です」ペコリ
せつ菜「こんにちは!」
演劇部部長「実は、今度しずくを偲んで、彼女をテーマにした舞台をやることになってね」
演劇部部長「しずくの大切な仲間だった同好会の皆さんを招待させてほしいの」チラッ
せつ菜「それは是非行きたいですね! ありがとうございます!」
栞子「とても光栄です。みなさん、行きますか?」
「はーい!」
演劇部部長「ありがとう。楽しみにしててね」
演劇部部長「じゃあ、ここに居る皆さんのために10人分、席空けておくから」
栞子「はい。ありがとうございます」
演劇部部長「ふふ、これからも色々あると思うけど……お互い、頑張りましょう」
ツカツカ
かすみ「あの部長さん、いつもかっこいいですねぇ」
彼方「あれー、10人って言ってたけど侑ちゃんが辞めたの知らないんだっけ」
愛「楽しみだね、リナりー!」
リナ「うん」
ツカツカ
演劇部部長「……」クスッ
おわり
以上で終わりです!
最初はギャグのつもりだったのに皆さんの安価が面白くて気がついたらこんなんなってました。
読んでくれてありがとうございました!
意味深すぎる終わり方したなぁ!
消えたノートの切れっ端はやっぱ部長が所持してる感じかな
事前にしずくが破く→家に保管していたのを回収orあの短時間で中身を察して破いたか
それを何に使うんだってなると気になるけど
色んな想像を掻き立てられる終わり方だ
安価の捌き方が上手くて見事でした
乙
でも部長が持ってるとは断言できないんだよな
面白かった
安価捌きに関してはマジで脱帽した
部長の鞄に入れるって半分おふざけ半分真面目にやったレスなのに
キッチリ対応してきてラストに持ってくるって
乙
りなりーの部屋はベガパンクくらいに色んな意味でヤバい沢山の設計図眠ってそう
乙
更新楽しみで待ってたわ
乙。マジで安価裁きがすごかった。
ここ最近では一番好き。
元々ギャグ予定っていうのも伝わる。
乙
面白かった!
俺もギャグssだと思って読み始めたのにこんなことになるとは
凄く面白かった乙
長編乙
DDはスペックが高いとあらためて感じた
完結おつです
ここ数週の楽しみでした
面白かった!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1689946099/
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