【SS】真姫「絵里！」絵里「どうしたの？」【ラブライブ！】

真姫「いや…その…」

絵里「？」

真姫「お、おい？い、言っとくけど…ワイは…あの……か、かなりのワルや…で、でぇ？」

絵里「は、はぁ？」

真姫「いや…だから…」

絵里「分かったからさっさと変なサングラスと革ジャンと指ぬきグローブを取りなさい」

真姫「いっ、嫌や…しぃ～…」

絵里（えぇ！？）

絵里「ど、どうしたのよ本当に…」

真姫「わ、ワルって言ったらワルなの！あ…いや…その…」

絵里「ワル？」

真姫「そうよ！……だぜ」

絵里「た、例えば？」

真姫「カップラーメンは３分で完成って書いてるけど、ワイは５分間放置しま～す」ﾁﾗﾁﾗ

絵里「…」

真姫「玄関で靴を脱ぐ時は揃えませ～ん」ﾁﾗﾁﾗ

絵里「…は？」

絵里（てか、なんでこっちをチラチラと見るのよっ！）

真姫「さ、最近ワルで～す」

絵里「…そのわりには昨日はBiBiで勉強会したじゃない」

真姫「ぬぐっ…！？あ…いや……」

絵里「…」

真姫「…」

真姫「……さらばっ」ｼｭﾀｯ

絵里「逃げた！？」

「どう？」

真姫「どうだったも何もないわ。ずっとポカンとした顔してたわよ、絵里」

「ふ～ん」

真姫「で……次はどうすればいいのよ？希」

希「そうやね～…ちょいワル系で攻めてもダメならぁ…気取ってる感じとかはどうや！？」

真姫「気取……る？」

希「いわゆるナルシストみたいな！」

真姫「えぇ！？な、なんでそんなそとを…！」

希「だってさぁ？好きな子を落とす基本戦術っていう本に書いてあることをそのまま実践してもらってるだけやで？」

真姫「た、確かにあの本は信用できるけど…でも…流石にナルシストは……」

希「えぇやんナルシスト真姫ちゃん！」

希「かわいかっこいいと思うよー？」

真姫「そ、それでも…」

希「はい、じゃあいってらっしゃ～い」ｸﾞｲｸﾞｲ

真姫「えっ！ちょっ…！」

真姫（不安ねぇ…）

真姫（ナルシストキャラなんて……演じることできないわ）

真姫（けれど…これも全部私と絵里の輝かしい未来の為っ！）

真姫（そうと決まれば行くわよ真姫っ！？）

絵里「あ、真姫」ﾋｮｺｯ

真姫「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛！！？」

絵里「えっ」

真姫「あ…ごほん…ど、どうもエリー」

絵里「あ、どうも」

真姫「と、ところでさぁ？そ、その…や、やっぱり…か、可愛い…わよね？」

絵里「……何が？」

真姫「あのぉ…わ…わた……」

絵里「綿？」

真姫「な、何が綿よ！」

絵里「え？違うの？」

真姫「違うわよっ！」

絵里「じゃあもう1度ハッキリと言ってくれない？」

真姫「いや…やっぱり……わ、わた……」

絵里「結局綿じゃない！」

真姫「違うって！」

真姫「だから！ああぁぁ……もう！」

真姫「やっぱりたわし可愛いわよねっ！？ってさっきから聞いてるでしょ！？」

絵里「……」

真姫「……」

真姫（え）

絵里「あ…その…ま、まぁ…人には…それぞれの趣向が…ある…し…」

真姫（趣向って何よ）

絵里（わ、忘れてたけど真姫は後輩……ここは先輩らしくしっかりと同意してあげなきゃいけないじゃない！）

絵里（何を忘れていたのかしら私…！）

絵里「ごめんなさい、真姫。今のは訂正よ」

絵里「私も真姫と同じ想いよ？可愛いと思うわ」

真姫「え！ほ、本当に！？///」

真姫「ど、どこが可愛いっ！？」ﾜｸﾜｸ

真姫（まさか…絵里が私のことをそう見てくれていたなんてっ…！）

絵里「えぇ！あの…茶色の剛毛とか…」

真姫「…」

真姫「え？」

真姫「茶色の剛毛…？」

真姫（私、赤髪なんですがそれは）

真姫「ちゃ、茶色の剛毛！？なんでよ！」

絵里「え？じゃあ何色？」

真姫「そもそも剛毛なんて生えてないわよっ！色は赤！」

絵里「赤ァ！？」

絵里（赤色のモサモサたわしがあるなんて初耳だわ……！）

真姫「ほ、他は…ど、どんなところが…可愛いって思うのよっ…」

真姫（いけないいけない…気を取り直すのよ私）

真姫（さっきのはユーモアのセンスに溢れる絵里（笑）のジョークよきっと）

絵里「ほ、他の可愛いところ…」

絵里「やっぱり…使い勝手がいいところかしらねぇ…」

真姫「使い勝手がいい！？」

真姫（え！？何それ！？私ってその程度にしか思われてなかったの！？）

絵里「もちろんよ！シンクの油汚れとかもバッチリ落とせるし♡」

真姫「油汚れ！？」

真姫（落としてくれる♡じゃなくって落とせる♡って何よ！？）

真姫（えぇ…私って道具にしか思われてないわけぇ？）

真姫「じゃ、じゃあ最後…ね…」

絵里（なんで質問を追うごとに真姫はやつれていくのかしら）

真姫「ほ、ほら？可愛いっていっても…色々種類があるじゃない？」

絵里「まぁ、そうね」

真姫「ブサかわいいとか、工　かわいいとか」

絵里「ブサかわいい！？」

絵里（たわしよ！？たわしよねぇ！？）

絵里（なんでたわしがブサいとか工　いとか識別できるのよ！）

絵里（軽くホラーよこれぇ！？）

真姫「そんな多々ある可愛いの部類の中で…絵里は…私を何系の可愛いt「ストップ！」

真姫「え？」

絵里「その…あなた……凄いわね」

真姫「はぁ？」

絵里「私…（たわしを）舐めてたわ…」

真姫「？」

絵里「今日帰ったら研究してくるわっ！」ｼｭﾀﾞｯ

真姫「研究って何よー！？///」

希「…で、結果は？」

真姫「研究されるらしいわ/////」

希「ふぁっ」

―終われ―

―数日後―

真姫 ｹﾞｯｿﾘ

希「ま、真姫ちゃん？」

真姫「な、なぜか絵里と会話が繋がらないわ……」

希「え？」

真姫「だ、だって……」

絵里『さぁ！私の研究成果を見せてあげるわ真姫っ！』

真姫（研究成果/////どんなことされちゃうのかしらっ♡）

絵里『まずやっぱり一般的なのは亀の子よね』

真姫『か、亀……え？』

絵里『亀の子』

真姫『亀の子？産むの？』

絵里『産むぅ！？』

希「なんやそのカオスな会話は…」

真姫「絵里ったら…一体どういうつもりなのかしら…」

希「たまにエリチは訳の分からん行動するからなぁ…」

真姫「え？」

希「高須クリニックのテーマソング鼻歌で歌いながら、西木野総合病院に診察受けに言ったときもあるんやよ？」

真姫「喧嘩売ってんのか」

希「と、とりあえず次や次っ！」

真姫「ちょいワルもナルシストもダメだったじゃない！次も期待できないわ！」

希「いぃや？期待できるかもしれへんよ？」

真姫「こ、これはっ…！」

絵里「あ、海未。真姫を知らないかしら」

海未「真姫ですか？さっき希とどこかへ行ったような…」

絵里「希と？」

海未「はい」

真姫 ｽﾀｽﾀ

海未「あ、噂をすれば」

真姫「こ、こんにちわ絵里ちゃん♡うふっ」

えりうみ「え？」ｿﾞｸｯ

真姫「えぇ～！何よぉ！そのリアクションはぁ…あ、海未ちゃんもヤッホー♡」

海未「なっ…！」

希『ええか？次はぶりっ子や！』

希『とりあえずやってみるだけやってみぃw』

真姫（なんか最後の方は笑ってたけど…これでいいのよね？ね？）

真姫「ちょ、ちょっとぉ♡海未ちゃん！そんな険しい顔しないでよぉ～」

海未「ま、真姫……とうとう…脳が…」

真姫「あ、絵里ちゃ～ん♡真姫とぉ…２人っきりでお話して欲しいなぁ～？」ｷｬﾋﾟｷｬﾋﾟ

絵里「え…いや…その……に、逃げさsｶﾞｼｯ

海未（逃 げ る な）ｷﾞﾛｯ

絵里（嘘でしょ園田先輩！？）

海未「それでは真姫っ！絵里と楽しくおしゃべりしててください！私には作詞という作業がありますので！」

真姫「はーい、りょーかい！ウフッ♡」

海未「うっ…！」ｵｴｯﾌﾟ

絵里（海未ぃ……速攻でトイレに行くとかアンタ何考えてんのよっ！！）

真姫「やっと…２人っきりだねえーりちゃん♡アハッ♡」

絵里（ヤベェッ…！？こ、〇される…！！）

絵里（ていうか最近真姫ってば豹変しすぎなのよっ！）

絵里（一体どういう心境なのかしら…）

絵里（流石にこればっかりは奇行の分類に入るし……ええいこの際、全てを真姫から吐かさせるわ！）

絵里「ま、真姫っ！」

真姫「はーい！真姫だよーっ！」ｳﾌｯ

絵里「その……何そのキャラ…」

真姫「んー？私は元々こういうキャラだよぉ？」

絵里（んな訳ないでしょっ！！）

絵里「もうこの際言わせてもらうけどっ」

絵里「あなたここ最近変よ？何かあったの？それとも海未の言ってた通り、本当におかしくなったの！？」

真姫「だ、だから真姫ぃ…何のことだかぁわっからないよぉ」

絵里「Yes！高須クリニック！」

真姫「おいごら」

真姫「高須クリニックはないわよね？高須クリニックはな い わ よ ね？」

絵里「あ、はい」

絵里「って違う違う！ほら！やっぱりただの真姫じゃないっ！」

真姫「あっ…これはっ…ま、真姫なんのことだか…「もう遅いわよ？」

真姫「はぁい……」

絵里「で？結局なんだったのかしら？」

真姫「そ、それは……」

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ー1週間後ー

絵里「さて、今日の練習…持久走終わりよ！」

「あー練習キツかったねー」「ラブライブ近いからね仕方ないね」「どうタイムー？縮まったかにゃー？」「まずうちさぁ……」

絵里「さてと…私も帰ろうかし……フフ……大丈夫。着替えるの待っててあげるから」

絵里「今日はこれから暇？」

絵里「すっごく美味しいドーナツ屋さん見つけたんだけど…良かったら行かない？」

絵里「ふふ…即答ね」

絵里「え？今日こそは告白の返事を聞かせてくれって？ま、まだ時間がかかるのよ…答えをだすのに…」

絵里「そんなにションボリしないの♡」

絵里「とりあえず、それは置いといて……早くドーナツ食べに行きましょ？」

絵里「ね？真姫」

ー今度こそ終われー