【SS】ルビィ「わたしの善子ちゃん」【ラブライブ!サンシャイン!!】
放課後。
今日は、ルビィに誘われて、千歌さんの家で遊ぶことになった。
今、ルビィの部屋で2人きり。
「よしこちゃん!この漫画、読む?」
「ヨハネ!….読む。てか、ルビィが漫画なんて珍しいわね」
「そうかなぁ?」
いつ来てもいい匂いのする部屋。
ふと窓の景色を見ると、オレンジ色の空が見えた。
「….あ、そろそろ帰らなくちゃ」
「え?もう帰っちゃうの?」
「だって、もう夕方じゃない」
窓の方を指指すと、ルビィは焦りだした。
「…待って!善子ちゃんに、クッキー焼いたの!」
「…クッキー?」
「うん。どうしても善子ちゃんに食べてもらいたいの!」
「ヨハネよっ」
いつになくルビィは真剣そうな表情をしていた。
そんなに食べて欲しいのかしら。
「じゃあ、今持ってくるから待ってて!」
そう言って、ルビィは台所に走っていった。
暫くして、ルビィが部屋に戻ってきた。
「お待たせ~」
部屋の中に、クッキーの甘い香りが広がる。
「すごいわね…。それじゃあ、持って帰って食べるわね?」
「っだめ!今ここで、食べて…?」
私の服の端を掴むルビィ。
千歌ハウスなの?
黒澤ハウスなの?
>>6
あ、最初に間違えて千歌さんの家って書いてた
正しくはルビィの家(黒澤家)です
「…え、今?でももう帰らないと…」
「だめ、ここで食べて?お願い…」
水分を多く含ませた瞳で上目遣いをしてくるルビィ。
思わず顔をそらしてしまう。
「…っ、わかったわよ…ここで食べればいいのね?」
「…!うん、ごめんねありがとう!」
私がクッキーに手をつけると、ルビィの顔は
ぱぁっと明るくなった。
甘い香りのするクッキーを口に入れると、バニラエッセンスの
>>11途中送信してしまった
甘い香りのするクッキーを口に入れると、バニラエッセンスの香りが鼻の奥に広がった。
次にクッキーの甘い味が口の中に広がり、サクサクとした食感と上に乗っているジャムの食感がいい具合にマッチして…。
「美味しい!」
思わず声を上げる。
「ほんと!?よかった… 」
|.- ^||
「すっごい甘いわね。…砂糖だいぶ使ってるんじゃないの?」
「あ、うん。だって、そうした方が美味しいでしょ?」
「そりゃそうだけど…」
余りに美味しいので、2枚目、3枚目とクッキーに手をつけている私を、ニコニコしながら見てくるルビィ。
「…何よ….?」
「あ、いや、そんなに美味しかったのかなって?」
「ルビィも食べたいなら食べなさいよ、私が作ったものじゃないんだし」
「ううん、ルビィは大丈夫!」
「…?そう?」
クッキーを頬張っていると、さっきまで私の方を少し遠くから見ていたルビィの顔が近くにあったことに気づく。
「っ、ルビィ?」
ルビィの瞳は、光を消していて。
少しびっくりした。
「…..ねぇ、善子ちゃん?」
「…な、何?」
「いっぱい砂糖使ったら、やっぱり美味しいよね」
私の頬に手を添えてくるルビィ。
「…そ、うね…?」
思わずその手を払いのけてしまいそうになる。
今のルビィは、それ程に怖い顔をしていた。
「どうしたの、善子ちゃん?」
いつもの可愛らしさは何処へやら、何かを企むような黒い笑みを浮かべて、こちらを見るルビィ。
「…え…いや、ルビィちょっと…」
「ねぇ善子ちゃん」
私の言葉を遮るように
「砂糖たくさん使ってて、味が濃い方が」
私の揺らめく視界の中で
「何かの薬が混じってても、バレにくいよねぇ」
確かにそう言った
「は….っ…?」
ーーーーー
「……っ、は…!」
目覚めるとそこは、真っ暗な空間だった。
冷たい床に、ポタ、ポタ、と一定のリズムで聞こえる水音。
おまけに両手に結ばれた縄。
「…なんっ…なのよ…!」
目の前の人物は、さっきまで仲良く遊んでいた親友…。
「善子ちゃん、起きたんだね!」
ルビィだ。
「ルビィ、これどういうことなのよ…」
「あれ?善子ちゃん、堕天使とか好きだしこういうのも好きだと思ったんだけど…」
いまいち会話が成り立たない。
「ルビィ!ふざけないでよ!!ここはどこなの?この縄はなんなの?何がしたいのよ!?」
ちょっとキツめの口調で、ルビィに問いかける。
「……善子ちゃんが」
すると、ルビィの口からは聞いたことのない
低い声が発せられた。
「善子ちゃんが悪いんだよ!いろんな人とベタベタしちゃってさぁ…」
……は?
「みんな、善子ちゃんに下心ありありで話してるんだから。善子ちゃんのことを見るみんなの目、ギラギラしてるし。」
何を言ってるの…?
「善子ちゃん力無いんだし、いつか襲われちゃうよ?」
「…ちょっと、ふざけないでって言ってん…」
「ふざけてないよ。」
私が言い切る前に、ルビィは私の頬を掴んで話し出す。
「ルビィは善子ちゃんが好きなのに、善子ちゃんは他の人とばっかり話してる。」
「いいかげん、気付いてもいいのに。全然善子ちゃんは気づかない。」
「だからルビィ、考えたんだ!」
ルビィは、私の耳元で囁くように言った。
「善子ちゃんを、ルビィだけのものにしちゃおうって 」
その声は、いつものルビィのような高くて可愛い声だった。
でも、その言葉に恐ろしい恐怖を感じた。
「ね、善子ちゃん。」
私の頬から手を離し、頭を撫でてくる。
「…何なの……ごめん、ごめんって、ルビィ…っ!」
あまりの恐怖に泣き出した私を見て、ルビィは恍惚とした表情を浮かべ、こう言った。
「あはっ 善子ちゃん…可愛い…
ずっと一緒だよ…. わたしの善子ちゃん…… 」
完
とにかくこれで終わりです。
あとは個人で妄想して下さいねはい!
|c||^.- ^||は?
|c||^.- ^||続けてくださいまし
え、おわっちゃうのぉ…!?
よしルビすき
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1517112650/?v=pc