梨子「わ、私と曜ちゃんの」曜「短編集だよ!」Vol.3
最後も頑張れ!💪
Jを!投票して!よろしくお願いします!✨どんな結果でも、
ずーっとようりこを愛していますよ⚓️🌸❤️ pic.twitter.com/DF39nakNvv— ゆち⚠️コラボ期間雑多 (@kireha0731) April 30, 2020
「「「「「はーい」」」」」
千歌「台風が来るんだねー」
梨子「うん。結構強いらしいから気をつけないとね」
曜「…………」
梨子「?どうしたの、曜ちゃん?」
曜「え、あ、べ、別になんでもないよ」
梨子「そう?それじゃあ私と千歌ちゃんは先に帰るね」
ギュッ
梨子「どうしたの曜ちゃん、服の裾を掴んで」
曜「…………」ギュッ
千歌「曜ちゃん、台風苦手だもんね」
梨子「そうなの?それじゃあ家まで送っていこうか?」
曜「…………の」
梨子「え?」
曜「……今日、お母さん、いないの」
千歌「あちゃー……」
曜「どうしよう……」
梨子「じゃあ、私のお家に来る?」
曜「いいの?」
梨子「うん。いいよ」
梨子「その辺、どこでも座っていいよ」
曜「うん」
曜「ごめんね、押し掛けて」
梨子「いいんだよ。曜ちゃんの力になれて嬉しいし」
梨子「飲み物、何か飲みたいものある?」
曜「なんでも大丈夫だよ」
ピシャァァァァァァァァァァンンン!
曜「きゃぁっ!」
曜「……大丈夫」
バチン
梨子「……あれ、停電?」
曜「っ!」
梨子「ごめん、下から懐中電灯取って来るね」
ギュッ
梨子「曜ちゃん?」
曜「……いかないで」ウルッ
梨子「っ///」キュン
梨子「ちゃんと側にいるからね」ナデナデ
曜「……ごめんね、梨子ちゃん」
梨子「なんで謝るの?」
曜「迷惑かけてるから」
梨子「そんなことないよ」
梨子「曜ちゃんの可愛い姿も見れたしね」
曜「……意地悪」
曜「……あるよ、そりゃ」
梨子「なんだか、安心したな」
曜「え?」
梨子「だって、曜ちゃんはなんでもできて、完璧な人に見えてたもん」
梨子「だから、こういう一面が見られて嬉しいな」
曜「……幻滅した?」
梨子「ううん。もっと好きになっちゃった」
曜「え?」
梨子「あ……///」
曜「……ありがとう」
曜「でも、ずるいから、梨子ちゃんの秘密も教えて」
梨子「ふふ、だーめ」
曜「むー……」
梨子「はいはい、むくれないの」ナデナデ
梨子(こんなに可愛い曜ちゃんが見られるのは、私だけなんだよね)
梨子(ちょっとだけ、優越感、感じちゃうな)
梨子(……なーんてね、ふふふ)
花丸「善子ちゃん助けてずら~!倉が飛んでったずら~!」
善子『いや無理でしょ』
毎日ありがとう
梨子「ふふふ、そうなんだ」
千歌「あ、曜ちゃんだ」
千歌「おーい!曜ちゃーん!」
曜「ああ、おはよう、千歌」
千歌「やば……また発症してる……」
千歌「梨子ちゃん、まかせたのだ」ポン
梨子「え?」
曜「おはよう、梨子」
梨子「ふえっ?///」
梨子(呼び捨てにされた?///)
曜「今日も可愛いね」チュッ
梨子「はぅっ///」
梨子(ほっぺにキスされちゃった///)
梨子(ど、どうなってるの~///)
曜「熱でもあるのかな?」
梨子(ぁ///おでこくっつけられた///)
曜「体調が悪いのなら保健室に運んで行こうか?」
梨子「だ、大丈夫///」
曜「そっか、じゃあいいね」スッ
曜「……ふふ、照れてる梨子も可愛いよ」ミミモトボソッ
梨子「っっっ///」ボンッ
千歌「うーん、あれはね、イケ曜ちゃんモードだよ」
梨子「イケ曜ちゃんモード?なにそれ?」
千歌「よくわかんないんだけど、一年に一回くらい凄くカッコよくなるの」
千歌「言葉遣いも変になって、いろんな女の子を惚れさせるからいつも大変なんだよね」
梨子「そうなんだ……」
梨子(確かに……凄くカッコよかった///)
千歌「梨子ちゃん、今なら曜ちゃんにいろんなことしてもらえるよ」
梨子「いろんな、こと……」ゴクッ
千歌「曜ちゃんのお世話、任せたよ?」ニコニコ
千歌「梨子ちゃん生きてる?」
梨子「」
千歌「死んでる……」
梨子「ぅ……むり……」
梨子「もぅ……これ以上……かお……あかくならない……」
千歌「あー……あれは大変だったね」
千歌「愛の囁きゲームだっけ?」
千歌「千歌も昔やられたよ……死ぬかと思った」
曜『梨子、好きだよ』
曜『ほら、どんどん顔赤くなってるね。どこまで赤くなるか試そっか』
曜『梨子、愛してる。お前は私だけのものだ』
梨子「私も……死ぬかと思った///」
曜「梨子、だめだろ?」ギュッ
梨子「ひゃっ///」
梨子(っっっ///ど、独占欲強すぎるよぉ///)
梨子(って千歌ちゃん!待って!私を置いて逃げないで!)
カベドンッ!
梨子「ぁ……ぁぁぁ///」
曜「こういうの、好きなんだろ?」アゴクイッ
梨子「っ///は、はいぃ……♡」
曜「顔、蕩けてるよ」
曜「こんなので喜ぶなんて……ふふっ」
曜「変態」ボソッ
梨子「~~~~っ///」ゾクゾクゾクッ
曜「もっといっぱい虐めたくなっちゃう」
梨子「っ、はっ、ぁ///」
曜「今夜、暇だよね?」
梨子「そ、それは……///」
曜「暇なんだろ、梨子?」
梨子「そ、そうです///」
曜「じゃあ、帰りに遊びに行くから」
曜「梨子の部屋で、たくさん遊んでるよ」ミミモトボソッ
梨子「ひゃ、ひゃぃぃ……///」
曜「あ、あの……梨子ちゃん、怒ってる?」
梨子「…………」
曜「昨日はごめんね?その、私たまに変になっちゃうみたいで」
梨子「…………」
曜「まさか梨子ちゃんにあんなことするなんて」
梨子「…………」
曜「その、全部覚えてるから。梨子ちゃんが可愛い声でおねだりしてきたのとかも」
梨子「っ~~///」
梨子「も~~///曜ちゃんのばかばかばかぁ!///」
梨子「みんなの前で恥ずかしいこと囁かれて真っ赤にさせられたり!」
梨子「お姫様抱っこで廊下を歩かれたり!」
梨子「あ、挙げ句の果てにっ///わ、私の本を真似して///いろんなことっ///」
曜「ぅぅ、なんというか、その、可愛かった……よ?」
梨子「っっっ///」カァァァァァ
梨子「そういうことじゃないのー///」
梨子「曜ちゃんのばかー!」パシーン!
果南「あの状態の曜は本当に心臓に悪いよね」
千歌「たじたじな果南ちゃんも可愛かったからまたみたいんだけどねー」
果南「……千歌も同じ目に合わせてあげようか?」ドンッ
鞠莉「確かに。ネットでもラッブラブだもんね」
梨子「ラブラブなんてそんな……」
曜「あはは、ちょっと恥ずかしいね」
善子「で、実際はどうなのよ?」
曜「いやー、ちょっと梨子ちゃんの前では恥ずかしいというか」
曜「まあ好きかどうかで言われたら、好き、かな」
梨子「本当……?」
曜「うーん、嘘」
曜「やっぱり大好きだよ」
梨子「もー///」
鞠莉「それで、梨子はどうなのよ?」
梨子「わ、私は……その」
梨子「一目惚れ、だったから」
曜「そ、そうだったの?///」
梨子「うん///」
善子「あー、はいはいご馳走さま」
鞠莉「それじゃ、二人の仲を邪魔しちゃ悪いしマリー達は帰りしょう」
善子「そうね」
パタン
梨子「は?」
曜「何が『一目惚れ』なんだか」
曜「よくそんな気持ち悪いセリフが言えるね」
梨子「あー、はいはい、田舎者(笑)には全く関係ないセリフだもんね?」
梨子「ロマンチックなことも思いつかないなんて一度人生やり直したら?」
曜「うっざ。なんでみんなこんな奴に騙されてるんだか」
梨子「はー?それを言うなら曜ちゃんも気持ち悪いんだけど」
曜「は?」
梨子「何言い直して気取ってるの?吐き気がするんだけど」
梨子「そんな寒い方法で今まで口説いて来たの?」
曜「あはは、梨子ちゃん恋愛経験無いからわかんないんじゃない?」
曜「ああやって一度不安にさせてから上げると相手をドキドキさせられるんだよ」
梨子「全くしなかったんだけど、やり方下手なんじゃない?」
曜「梨子ちゃんは頭おかしいから仕方ないねー」
梨子「はぁ、猿と話してるの本当に疲れる」
曜「それはこっちのセリフなんだけど」
曜「…………」ポチポチ
曜
梨子ちゃんに「一目惚れした」って言われちゃった!
どうしよう、すっごく嬉しい。うー、こんな時なんて言えばいいんだろう。
♡8946 →8221
梨子「は?何呟いてんの?」
曜「え?何がいけないの?事実でしょ?」
梨子「えー?嬉しいの事実なんだ」
曜「そんなわけないじゃん、気持ち悪いこと言わないでくれる?」
梨子「はいはい、照れ隠しね」
曜「殴っていい?」
よ、曜ちゃん何言ってるの~><
恥ずかしいからみんなには言わないでよ、もぉ~~~~!!!
♡8019 →7736
曜「相変わらず猫かぶり過ぎでしょ」
曜「今の姿みんなに見せてあげたら?」
梨子「それは曜ちゃんもでしょ?」
梨子「みんなの前ではあんなに裏表が無さそうなのに、ファンのみんな可哀想ね」
曜「どの口が言ってんだか」
梨子「みんなから『付き合っちゃえ』って返事来てるよ?」
曜「いやだよ誰がこんなのと」
梨子「はいはい、曜ちゃんにはそんな度胸ないもんね」
曜「……決めた。絶対泣かす」
梨子「はぁ?どうやって?」
曜「ライブの時に告白の返事してあげるよ」
曜「逃げたかったら本性晒して逃げ出してね」
梨子「逃げる?私が?曜ちゃんから?」
梨子「こっちも過去最高にイラついたわ」
梨子「曜ちゃんに本物の百合営業見せてあげる」
曜「楽屋裏で悔し涙流してる梨子ちゃんをさ」
梨子「それはこっちのセリフなんだけど?」
梨子「後から謝っても絶対に許してあげないからね」
曜「はいはい、一生夢見ててね」
梨子「帰るの?」
曜「当たり前でしょ」
梨子「じゃあ早く出でってくれる?」
曜「そうだねばいばい」
パタン
曜(告白の返事!?さっきのやつのだよね!?)
曜(ら、ライブの時にするのって、そんな恥ずかしすぎるよ///)
曜(でも言っちゃったし、しないといけないよね)
曜(そうしないと梨子ちゃんに幻滅されちゃうし……)
曜(というか、いろいろ理屈付けちゃったけど、私の大好きって本音なんだよね///)
曜(梨子ちゃんは嫌がってたもんね……はぁ……)
梨子(一目惚れって言っちゃった///)
梨子(SNSでもみんなに言っちゃったし……は、恥ずかしい///)
梨子(それに曜ちゃんが大好きって……///)
梨子(嬉しくて頭の中真っ白になっちゃった///)
梨子(でもおかしいよね……)
梨子(本当は嫌われてても、嬉しいんだもん)
梨子(……本音だったらいいのになぁ)
善子「はぁ、いいわねリア充は」
鞠莉「あら、それならなってみる?」
善子「え?」
パチパチパチ
「それじゃあ配役を決めましょう」
「お姫様なんだけど、誰がいいかな?」
「やっぱり梨子ちゃん?」
「あー、確かにぴったりだよね」
梨子「え?」
「じゃあよろしくね、梨子ちゃん」
梨子「ま、待って、お姫様なんてそんな……」
「けってーい!」
パチパチパチパチパチパチ!!!
梨子「……ぅぅ」
「渡辺さんで」
「はい」
梨子「っ!?」
曜「いや、ちょっとまって」
「他何か決まってないのは?」
「鏡とか」
曜「おーい……」
曜「まあいっか」
梨子「よ、よろしく……お願い……します……」プシュゥゥゥ
曜「どうしたの?顔赤いよ?」
梨子「な、なんでもない///」
曜「そう?また決まっちゃったのはしょうがないよね」
曜「台本貰ったし、劇の練習でもする?」
梨子「うん……///」
梨子「あれ、ここは?」
梨子「私は何処にいるの?」
曜「貴女がいるのは私の隣だよ」
曜「私は貴女のことを好きになってしまいました」
曜「私のお城に来てください。そこで、結婚しましょう」
梨子「……はい///」
曜「うんうん、梨子ちゃん演技上手だったね!」
梨子「ありがとう///曜ちゃんもかっこよかったよ」
曜「あはは、ありがとね」
曜「というかこの台本……」
梨子「どうしたの?」
曜「ああ、ちょっとおかしいところがあったからさ」
曜「劇までに直してもらうようにするね」
梨子「うん」
梨子(そろそろ曜ちゃんの登場シーンだよね)
梨子(みんなの前で……ちょっと恥ずかしいかも///)
曜「ああ、なんて綺麗なお姫様なんだろう」
曜「悪い魔女のせいで永遠の眠りにつかされてしまったなんて……」
梨子(曜ちゃん、演技上手だなー)
梨子(衣装もさっき見させてもらったけど、かっこよかったし///)
梨子(あっと、そろそろ目を覚ます頃だよね)
曜「私が、呪いを覚ましてあげましょう」
梨子(えっ?)
チュッ
曜「おお、目を覚ましたんですね、姫」
梨子「な、何して、えっ、ええっ///」
曜「落ち着いてください、姫」
曜「私も混乱しているんです。こんな美しい姫に出会えて」
曜「どうぞ私のお城に来てください」
曜「結婚しましょう」
梨子「……はい///」
梨子「なんでキスなんてするのよー!」
曜「え?新しい台本もらったでしょ?」
梨子「本番の10分前に貰ったけど、見てる時間ないわよ!」
曜「そうだったんだ」
曜「白雪姫といえば王子様のキスだからね」
曜「お願いして直して貰ったんだ」
梨子「だ、だからってもー///」
曜「梨子ちゃんの唇柔らかかったなー」
梨子「ばかぁ///」
花丸「接吻するなんて未来ずらぁ///」
ルビィ「別に未来じゃないと思うけど……」
梨子「少しだけ作曲してから帰ろうかな」
~~~~♪
梨子「ここはこっちの方にして……」
梨子「次のパートは……」ウツラ
梨子「眠い……けどやらないと……」
梨子「ぁ……だめ……」
梨子「まだ……やらないと……」
zzz
梨子「…………んっ」
梨子(私、寝ちゃってたんだ)
梨子(……ん?これ、さっき作ってた曲?)
梨子(だれだろう、歌ってるの)
曜「~~~~♪」
梨子(この声、曜ちゃん?)
梨子(……え、曜ちゃん!?)
梨子(あれ、この肌色って……もしかして膝枕されてる……?)
曜「流石梨子ちゃん」
梨子(まだ未完成なんだけど……ちょっと恥ずかしいな)
曜「歌詞がないのに、聴いてるだけで心がぽかぽかしてくるもん」
梨子(褒められるとちょっと恥ずかしいな)
曜「確か恋の歌、だよね。次のテーマ」
曜「梨子ちゃんは、誰を思い浮かべて作ったんだろう」
梨子(曜ちゃん……?)
曜「髪もサラサラで、お化粧もできて……私とは違う、本物のお姫様みたい」
曜「肌も……なんでこんなに白くて、柔らかいんだろう」
梨子(どうしたんだろう、なんだかいつも違う?)
曜「鈍感で、無防備で、天然で……そんなんだから、いろんな人に好かれちゃうんだよ」
曜「でも、そんなんだと」
曜「いつか悪い人に……襲われちゃうよ」
…………チュッ
梨子(い、今、ちゅって……え!?///)
曜「はぁ、本当卑怯だな、私」
曜「梨子ちゃんに直接言えないからって、こんなことして」
曜「でも、梨子ちゃんが悪いんだよ」
曜「梨子ちゃんが近くにいるだけで、ドキドキして、いろいろしたくなっちゃうのを抑えてるんだもん」
曜「それなのに、こんな風に無防備な寝顔晒されたら……我慢できなくなるよ」
曜「だから、これはお仕置きだよ、梨子ちゃん」
チュッ
梨子(曜ちゃん、わ、私のこと、好きだったんだ///)
曜「梨子ちゃん、起きたらどんな反応するかな」
曜「きっと意識されてないし……普段通り、だよね」
曜「……こんなことしてても、迷惑かな」
曜「梨子ちゃんが起きる前に、帰ろう」
曜「また明日ね、梨子ちゃん」
曜「……大好き」
…………チュッ
梨子「ずるい……」
梨子「あんなことされたら、意識しちゃうよ、曜ちゃんのこと」
梨子「キスされて、凄く嬉しかった」
梨子「気付きたく、なかったなぁ」
梨子「曜ちゃん、みんなにモテるんだもん」
梨子「……あーあ」
梨子「明日からどんな顔して会えばいいんだろう」
梨子「……そういうの、本当にずるいよ、曜ちゃん」
善子「なんか機嫌がいいけどどうかしたの?」
曜「ううん、なんでもないよ」
好きすぎる
曜「梨子ちゃんお腹すいたー」
千歌「すいたー」
善子「赤く香る悪魔の実りはまだなの……?」
花丸「なんでもかんでも赤くしたらダメずら」
果南「匂いにつられてみんな来ちゃったよ」
梨子「まだ料理中だからもう少し待ってなさい」
曜「もう待てないよー」ソワソワ
梨子「全く。じゃあ料理手伝ってくれる?」
曜「うん!」
曜「はーい!」スッ
梨子「ん」
曜「梨子ちゃん」スッ
梨子「ああ、ありがとう」
梨子「うん、スープは美味しくできた……かな」
梨子「……あ!曜ちゃん!」
曜「うん、すぐ買ってくるね!」
梨子「コンビニよ。買い忘れたものがあったの」
善子「いや、リリー何も言ってないじゃない」
花丸「善子ちゃん。多分何を買ってくるのか料理を見ながら判断したんだと思うずら」
善子「ヨハネよ!……なるほどね、まあ曜さんならできてもおかしくないわね」
曜「買って来たよ!食後のデザート!」
梨子「ありがとう。冷蔵庫に入れておいてね」
善子「ってなんでよーー!!」
善子「いやいや、なんでさっきのでデザートって分かるのよ!」
曜「なんでって、ねぇ?」
梨子「うん。普通じゃない?」
梨子「そうだ、曜ちゃん」
曜「うん、お風呂入れてくるね」
善子「いやだから待ちなさいよ!」
花丸「人間はついに話さなくても伝わるようになったずらね……未来ずら……」
梨子「そうね。このくらい普通だと思うんだけど」
曜「うんうん。私、梨子ちゃんのことなら何考えてるかほとんど分かるもん」
梨子「あら、本当?」
曜「うん、もちろん!」
梨子「じゃあ、今私が何を考えてるか当ててみてくれる?」
曜「うーん、曜ちゃんに意地悪してやるぞー!だね」
梨子「うーん、ちょっとだけ正解、かな」
梨子「さあね。ちゃんと当ててみて」
曜「えー、なんだろう、わかんないなぁ」
梨子「簡単よ?」
曜「うーん……なんだろうね」
梨子「……本当にわかんない?」
曜「わかんないよ、ちゃんと言ってくれないと」
曜「梨子ちゃんが、何して欲しいのか、さ」クスッ
曜「あはは、ごめんごめん、拗ねないで」
梨子「だめ。怒ったから」
曜「もー、許してよー、梨子ちゃーん」
梨子「ふん」
梨子「曜ちゃんなんて嫌いよ」
曜「ごめんってー、梨子ちゃん」
曜「ほら、ちゃんとするからさ」
チュッ
曜「機嫌治った?」
梨子「……まだ///」
曜「もー、梨子ちゃんは欲張りなんだから」ギュッ
曜「こんなことしてると、みんなにバレちゃうよ?」
梨子「……曜ちゃんは、我慢できるの?」
曜「ううん。梨子ちゃんがこんなに近くにいるんだから、我慢できないよ」
曜「もう少しだけ、このままでいよ」
梨子「……うん」
果南「うん、まあ知ってるけど」
鞠莉「かなーん!私たちも熱い愛の抱擁を!」
果南「しないって!ちょ、押し倒さないで!」
拗ね梨子ちゃんかわええ
曜「どうしたの?」
梨子「実はね、この前友達と話してる時に恋人の話になって」
曜「うん」
梨子「私の恋人を作るために人を紹介するって強引に言われてね、しつこかったから、恋人はいるって言っちゃったの」
曜「はいはい」
梨子「それでね、その子が今度沼津に来るみたいで」
曜「あー……ということは」
梨子「うん。曜ちゃん、恋人のフリしてくれないかな?」
梨子「うん。こんなこと頼めるの、曜ちゃんしかいないの」
曜「別にいいけど、何をすればいいの?」
梨子「一緒に会ってくれるだけでいいよ」
梨子「後はちょっと恋人っぽいことをしてくれると助かるかな」
曜「うん、分かったよ!」
曜「勉強してから行くね!」
梨子「ありがとう、曜ちゃん」
「梨子、久しぶりー」
梨子「うん、久しぶり」
「それで、梨子の恋人は?」
梨子「もうすぐ来ると思うんだけど……あ、来た」
「……おお、結構かっこいいじゃん」
梨子「おはよう、曜ちゃん」
曜「うん、おはよう、梨子」
梨子「へ?」
曜「今日も可愛いよ」
チュッ
曜「はじめまして、梨子の彼女の渡辺曜です」
曜「梨子といつも仲良くしてくれてありがとね」
「え、は、はじめ、まして……」
梨子(よ、曜ちゃん口調が変だけどどうしちゃったの!?///)
曜「それじゃあ何処行こっか?」
曜「せっかくだし、沼津の街を楽しんでほしいよね」
梨子「え、えっと、それじゃあ商店街に……」
曜「うん。じゃあこっちだね」ギュッ
梨子(ぁ///手を///)
曜「ん?どうしたの?」
梨子「どうしたのはこっちのセリフよ」ヒソヒソ
梨子「今日はどうしちゃったの?」ヒソヒソ
曜「ああ、恋人のフリが何をしたらいいのか分からなかったから、鞠莉ちゃんに本を借りたの」
梨子(鞠莉さん!絶対面白がってやってるでしょ!)
曜「ちゃんと覚えてきたから、今日は安心していいよ、梨子」
梨子「っ///」
梨子(呼び捨てにされるの……すごいドキドキする///)
曜「ああ、ごめんね、一人にして」
曜「こっちはいろんなお店があるんだよ」
曜「適当に見て回ろうか」
「は、はい///」
梨子「…………」
曜「これとか可愛いよねー」
曜「似合うんじゃない?」スッ
「そ、そうでしょうか///」
曜「あはは、緊張しなくていいよ」
曜「もっと気軽に絡んでくれていいから」
「っ……///」
梨子「…………」
ギュッ
梨子「……私も、構ってくれないと、やだ」
曜「ふふ、ヤキモチ妬かせちゃったかな?」
梨子「……知らない」プイッ
曜「そういうところも可愛いんだよね」ナデナデ
梨子「…………///」カァァァ
「……まじで付き合ってたんだ」
梨子「なんか、ごめんね?」
「いや、いいよ。大切にされてるみたいだし、すごく安心した」
曜「いいよ。梨子が困ってたら、いつでも力を貸すからね」
梨子「……もう、調子のいいこといって///」
梨子「……あれ?何処向かってるの?」
曜「私の家だよ」
梨子「あ、そうだったんだ、ごめんね。私も帰るね」
ガシッ
曜「だめだよ、梨子」
曜「これからが本番、だろ?」
梨子「え……?」
曜「この意味、わかるよね?」
梨子「っ///ま、待って///もう、恋人のフリは///」
曜「だーめ。今日一日は、梨子の恋人なんだから」
曜「ちゃんと最後までするからね」ギュッ
梨子「ぁ///」
梨子(だ、だめ、力が入らない///)
梨子(このままじゃ、私……///)ギュゥ
曜「ふふ、いい子だね、梨子は」
曜「今夜は帰さないよ、梨子」
梨子「………はい///」
鞠莉「ふっふっふっー、曜がどうなってるか楽しみデェス」
花丸「また悪巧みしてるずら」
尊い
みんな「「「いえーい!!!!」」」
千歌「まずはお風呂で汗を流すぞー!」
みんな「「「おー!!!」」」
千歌「じゃあ、みんなでお風呂にしゅっぱーつ!」
梨子「あ、ごめんね、千歌ちゃん」
千歌「どうしたの?」
梨子「私、お風呂は一人で入りたいの」
千歌「そうなの?」
梨子「うん、だからみんなで入ってきて」
曜「私も一人で入ろうかなー」
千歌「えー」
果南「それに、あんまり大人数で入っても迷惑だし」
千歌「んー、じゃあ仕方ないね」
鞠莉「ダイヤー!久しぶりに体洗いっこしましょう!」
ダイヤ「しません!」
善子「はいはい、早く行くわよ」
花丸「善子ちゃん、温泉が待ち遠しいずらね」
ルビィ「みたいだね」
善子「違うわよ!あとヨハネ!」
梨子「うん。苦手というか……ちょっとね」
梨子「なんだろ、自信がないっていうのかな」
曜「っていうと?」
梨子「みんなみたいに整ってないから、恥ずかしいの」
曜「そうなの?全然そんな風に見えないけど」
梨子「あはは、ありがとう」
梨子「みんなが戻ってきたら、先に入る?」
曜「ううん、私は後で入るよ」
梨子「ふー……」
梨子「いいお湯……なんだかふわふわしちゃう」
梨子「今日はみんなで遊べて楽しかったなぁ」
梨子「これで、誰かと入れたらもっと楽しいんだよね」
梨子「……はぁ」
ガラッ
曜「梨子ちゃーん!いるー?」
梨子「曜ちゃん!?」
曜「お風呂に入りたくなったからだよ」
梨子「そうなんだ、私はもうでるね」
ギュッ
梨子「え?」
曜「私さ、寂しがり屋なんだよ」
曜「だから梨子ちゃんと一緒に入りたいな?」
梨子「でも……」
曜「ほら、私を助けると思って」
曜「お願い!」
梨子「……うん」
曜「梨子ちゃんは得意?」
梨子「ううん、どちらかといえば苦手かな」
曜「そうなんだ」
梨子「……曜ちゃん、あんまり見られると恥ずかしい」
曜「ああ、ごめんね」
曜「でもそんなに恥ずかしい体じゃないと思うよ?」
曜「ここもおっきいし」サワサワ
梨子「な、何触ってるの!///お馬鹿!///」ペチッ
曜「あはは、ごめんごめん」
曜「でも、本当にそう思うよ」
曜「梨子ちゃん、肌すべすべだし」
曜「女の子っぽい、って言ったらなんだか変だけど、本当に可愛い体だと思う」
梨子「……ありがとう」
曜「じゃあ私は先にでるね」
曜「ちゃんと温まるんだよ!」
梨子「私が、自信ないって言ったから」
梨子「全く、いつもは子供みたいにはしゃいでるのに」
梨子「こういうところは、凄く敏感なんだから」
梨子「曜ちゃんに言われたら、自信出さないわけにはいかないよね」
梨子「……ありがとう、曜ちゃん」
梨子「私も、頑張ってみるね」
千歌「よーちゃん、梨子ちゃんどうだった?」
曜「柔らかかったよー!」
果南「こら!バカ曜!」
鞠莉「内浦は自然が多いから、何処を見ても綺麗よね」
ダイヤ「毎年のことですが、見るたびに趣が変わっている気がしますね」
果南「まあ、趣を感じないメンバーもいるみたいだけどね」ジロッ
曜「んー!梨子ちゃんのお弁当美味しいー!」
千歌「曜ちゃんばっかりずるいー!千歌も食べるー!」
梨子「あはは……いっぱいあるから慌てて食べなくてもいいんだよ」
曜「もー毎回食べたい!毎日作って!」
梨子「それだと一緒に暮らさないといけないわよね」
曜「じゃあ一緒に暮らそう!」
梨子「はいはい。ちゃんと曜ちゃんが大きくなってからね」
曜「梨子ちゃん!同い年なのに子供扱いしないでよー!」
梨子「ふふ、ごめんごめん」
梨子「曜ちゃんが子供みたいなことを言うからつい」
梨子「わっ」
曜「えへへ~梨子ちゃんの膝枕~」
曜「ん~いい匂い~」
梨子「もー、甘えん坊なんだから」
曜「子供だからいいもーん」
梨子「全く……」フフッ
曜(本当に、いい匂い)
曜(なんだか……安心する……)
スヤ……
梨子「みたい、ですね」
ダイヤ「全く、花を見に来たというのに」
梨子「疲れてるんですよ、きっと」
梨子「私が見てるから、みんなで行ってください」
果南「……そうだね、そうするよ」
果南「邪魔しちゃ悪いしね」
梨子「ふふ、ありがとうございます」
梨子「あ、起きた?」
曜「梨子ちゃん……あ、そっか、私寝ちゃってたんだ」
曜「ごめんね、私のせいで梨子ちゃんが……」
梨子「いいのよ。私も楽しかったから」
梨子「それよりも、曜ちゃんも今からお花見てきたら?」
梨子「凄く綺麗らしいよ」
梨子「なんで?嫌いなの?」
曜「嫌いじゃないよ。でも……」
梨子「でも?」
曜(……言えないよ)
曜(お花よりも、梨子ちゃんの方が見たいなんて)
曜(梨子ちゃんの方が綺麗だし、いい匂いだもん)
曜(今だって、こんなに近くに梨子ちゃんがいるのに……)ギュッ
曜「……今は、そんな気分じゃないから」
曜「うん」
曜(梨子ちゃんは、平気そうだよね)
曜(多分、私は意識されてないんだ)
曜(ご飯を毎日食べたいとか、一緒に暮らそうとか、私はちゃんと分かって言ってるんだよ)
曜(でも、恥ずかしいから、いつも勢いで、冗談みたいに言っちゃうの)
曜(梨子ちゃんも、子供扱いばっかりでちゃんと答えてくれないし)
曜(はぁ……少しくらい、意識してくれてもいいのに)
曜(梨子ちゃんの、ばか)
ダイヤ「果南さん、さっき梨子さんに言ったのはどういう意味が?」
果南「そのうち分かるよ」
コメント