【SS】ルビィ「善子ちゃんが教室の大掃除手伝ってくれないよー」花丸「任せて！おらに考えがあるずら」【ラブライブ！サンシャイン!!】

ルビィ「善子ちゃーん」

善子「なによ」

ルビィ「突っ立てないで教室の大掃除手伝ってよー」

善子「だからイヤだって言ってるでしょ」

ルビィ「え～？」

善子「だいたいなーんでヨハネが教室なんかの大掃除をしなくっちゃならないのよ。こっちはただでさえ毎日ママに『部屋に溜まってるモノ全部捨てなさい！』って言われて大変なのに」

ルビィ「なんでとかじゃないよー」

善子「そもそもここ、私立でしょ？お金あるのよね？清掃の業者雇ってその人たちにでもやらせなさいよ。むしろこっちはお金を払っているお客様の立場なのよ？」

ルビィ「ぶー、そうやって屁理屈ばっか言っちゃってさー」

善子「屁理屈じゃないし。正論よ」

ルビィ「むゆ～……」ﾌﾟｸｰ

ルビィ「って感じで善子ちゃん全然お掃除手伝ってくれなくってさ～」

花丸「ふ～ん……」

ルビィ「善子ちゃんって根は良い子なんだけどそういうところあるんだよね～」

花丸「任せて、ルビィちゃん！」

ルビィ「うゆ？」

花丸「おらに考えがあるずら」

花丸「善子ちゃん」

善子「なによ」

花丸「善子ちゃ～ん」

善子「だからいったい何なのよ」

花丸「えへへ～」

善子「言っとくけど大掃除だったら手伝わないわよ？あんたたちだけで

花丸「えいっ！」

ﾋﾟﾄｯ!

善子「わっ！？ちょっと！？」

花丸「えへへへ～」

善子「なっ、なによ！？」

花丸「ねーねー善子ちゃん。おら……結婚するならキレイ好きな人がいいなぁ～」

善子（な！？////）

花丸「今の時代、カッコいい人もいいんだけど、料理とかお洗濯とかお掃除とかの家事も出来る人の方がモテる気がするずら」

善子（……////）

花丸「あーあ、おらの……おらの周りにも、そんな素敵でカッコいい堕天使さんとかいないなぁ～」

善子「さっ、掃除するわよ～！いつも使ってる教室だから常にキレイにしておかないと落ち着かないわよね～」

善子「掃除も洗濯もお料理も、このヨハネにぜーんぶ任せなさい！」

花丸（ちょろいずら）

善子「～♪」

善子（ふふふふふ～ん♪）

善子（埃はたいて～、床と棚には雑巾がけ～。窓拭いて～、見えないところの頑固な汚れも洗剤で落とせば～）

善子「らららら～♪」

善子（はい！綺麗な教室の出来上がり！）

善子「……」

善子（……ってなんでヨハネがこんなことやらされてるのよ～～！！）

善子「むっ……！」

善子（あーもう！今年は自分の部屋の掃除以外手伝わないって決めてたのに！気づいたらこーんなめんどくさいことに巻き込まれているなんて～！！）

善子（あーもうっ！私のばかぁぁ～～！！堕天使の使用料は高いんだからね！）

善子「むぎぎぎぎ……！」

ルビィ「あ、善子ちゃんお疲れ～」

善子「……」

ルビィ「どうしたの？」

善子「どうしたの、じゃないわよ！ヨハネのこと好き放題使ってくれちゃって！」

ルビィ「そっか。じゃ、次はその袋のゴミ出しお願いね」

善子「イヤよ！もう絶対手伝わない！」

ルビィ「ゴミ捨て場は校門のすぐ脇のところだからね～」

善子「話聞いてた！？」

ルビィ「じゃ、よろしく～」

善子「あ、ちょっと！？」

ﾋﾟｼｬﾝ!

善子「……」

善子（ぐぬ……！）

善子（やらない！誰がやるもんですか！）

善子（今年のヨハネのお仕事は昨日までで終業してるの。閉店ガラガラ、もう受け付けられませ～ん！）

善子「あっかんべー、だ！」

善子（まったく！ママもルビィもヨハネのこと好き放題使ってくれちゃって）

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

善子「？」

花丸「善子ちゃーん」

善子「なによ」

花丸「ゴミ捨て、行ってくれないの？」

善子「誰が行くもんですか。重労働はお断りよ」

花丸「そっか」

善子「？」

花丸「でも……おら、結婚するなら力持ちで優しい人がいいなぁ～」

善子（んにゃ！！？////）

花丸「どんなに重い荷物でも、率先してえいっ！って持ってくれる人がタイプずら」

善子（……////）

花丸「マルは体もちっちゃくって力も弱いから、ゴミ捨て場往復してるだけで何時間も必要になっちゃうよぉ……」

花丸「こんな時……か弱いマルを助けてくれる、そんな素敵な幼馴染がいてくれたらなぁ」

善子「さっ、ちゃちゃっと終わらせちゃうわよ～！よ、っと！」

善子「この荷物ぜーんぶゴミ捨て場に持ってっちゃえばいいのよね？」

花丸「うん」

善子「ふふん、このヨハネにかかれば！このくらいの量を両手で持つなど造作もないこと！安心して任せなさい！」

花丸（やっぱりちょろいずら）

善子「よいしょ、よいしょ……！」

善子（重い……！けど、諦めない！）

善子（だってヨハネ、堕天使ですもの……！このくらいならば、造作もないこと……！）

善子「ぜぇ、はぁ。ぜぇ、はぁ……！よいしょ！」

おばちゃん「あら。この量一人で持ってきたの？」

善子「とーぜん！このくらいなら軽いものよ！」

善子（う、腕がプルプルする～～！！）

おばちゃん「あらあら、若いってすごいわね～。おつかれさま」

善子（くぅっ～……！！）

善子「……」

善子（……ってだからなんでヨハネがこんなことやらされてるのよ～！！）

善子（かっ、考えてみればおかしいわよ！！ヨハネがほぼ全部一人で掃除して、ヨハネがゴミ出しまで一人でやって！！みんなでやる大掃除じゃなかったの！！？）

善子（というかあの言い出しっぺの赤髪うゆ悪魔はどこに行ったのよ～～！！）

花丸「ずら？」

善子「わっ！？」

花丸「あ、善子ちゃんおかえり～」

善子「おかえり～、じゃないわよっ！ほんっとに！どんだけ大変だったと思ってんの！！」

花丸「……」

善子「腕外れるかと思ったんだからね！！今度の今度こそもう絶対働かない！！掃除なんてもう懲り懲りよ！！」

善子「というか！！こーんだけヨハネ働かされたんだから！！むしろこっちがお金をもらわなくっちゃ釣り合わな

花丸「ちゅっ♡」

善子「ひゃっ！！？/////」

花丸「ん……♡」

善子（ちょっ！？ずら丸～～！！？/////）

花丸「……えへ」

善子「なっ、なななななな、なによ！！/////」

花丸「あれ？善子ちゃん頑張ったご褒美が欲しかったんだと思ったんだけど」

善子「はぁぁぁ！！！？//////」

花丸「違うの？」

善子「ち、違うわよ！！別にあんたのために頑張ったわけじゃないんだからね！！/////」

善子（ぐ、ぐぬぬぬぬぬ～～～！！！/////）

花丸「そっか。じゃあおらからのご褒美は要らなかったってことずらね。ごめんね善子ちゃん」

善子「まっ、待ちなさいよ！！////」

花丸「？」

善子「その～……！！」

花丸「ずら？」

善子「そっ、そのっ……！！/////」

善子（～～～～っ！！！！//////）

善子「べっ、べつにそういう目的のために頑張ったわけじゃないんだけど！！とっ、とりあえずあんたはしばらくヨハネのそばにいなさい！！寂しいでしょっ！！/////」

花丸「そっか」

善子「だっ、だから大人しくヨハネの言うことを聞けぇ～～！！リトルデーモンでしょ～～！！/////」

花丸「うん♪」

ﾋﾟﾄｯ♡

善子「……////」

花丸「♪」

善子（ぐぬぬぬぬぬ～～～！！/////）

このあとしばらくくっついてた

終わりです。お読みいただきありがとうございました。
この前のライブのTick-Tack, Tick-Tackがとっても良かったずら

続きはないずらか？
続きはないずらか！？

乙　可愛かった
幻日の方のヨハマルも書いて欲しい

確かに幻日のヨハマル渇望しているわ
でもルビィちゃんは別としてこの作品をヨハマルに置き換えても違和感ねえな

青春ずらねぇ～