愛｢でももうすぐカリンもいなくなっちゃうんだよね｣ 果林｢どうしたのよ、急に｣
果林｢そうね｣
愛｢で、もうその後は卒業なんだよねって｣
果林｢あと3ヶ月くらいねえ｣
愛｢………ま、まあ？カリンは留年の可能性もあるから？？！｣
果林｢ふふ、らしくないジョークね わたしがしっかり勉強出来るように、全力でサポートしてくれたのは愛よ？｣
愛｢あはは……｣
果林｢……もしかして、寂しいの？｣
愛｢！？｣
果林｢ならよかったわ？わたしはてっきり、愛がわたしが卒業するのが寂しくて寂しくてしょげてるのかと思ったわ？｣
愛｢それは…｣
果林｢でもまさか、あの愛がねえ？むしろ卒業おめでとう～！って笑顔の愛が浮かぶくらいなのに、寂しいわけないわよね？｣
愛｢むっ………なにさ、果林は寂しくないの！？｣
果林｢…｣
愛｢ふんだ！愛さんはカリンが卒業するの寂しいって思ってるのに、カリンはどうでm
果林｢やっぱり似た者同士ね、わたしたち｣
愛｢え？｣
愛｢カリン…？｣
果林｢わたしも寂しいわよ｣
愛｢！｣
果林｢エマや彼方の同級生、可愛い後輩たち、そして愛｣
果林｢永遠の別れじゃないってわかってても寂しいわよ｣
愛｢カリン…｣
果林｢愛はね、わたしが3年生になって出会ったから、過ごせた時間はすごく短いはずなのに｣
果林｢いつも間にか最高の相棒になってるんだから、寂しいに決まってるわよ｣
愛｢カリン……！！！｣
果林｢おっと｣ｶﾞｼ
果林｢まだ3ヶ月あるのよ？｣
愛｢もう3ヶ月しかない…｣
果林｢永遠の別れじゃないのよ？｣
愛｢でももうスクールアイドルとしてのカリンはわたしの隣からいなくなっちゃうじゃん…｣
果林｢はぁ、愛も中々子供ね｣
愛｢むっ｣
果林｢あのね、わたしは愛のことすごく信頼してる｣
愛｢！｣
果林｢わたしはスクールアイドルとして1年も過ごすことは出来なかった でも愛は違うの まだ1年残ってる｣
愛｢うん｣
果林｢わたしが見れなかったその先の景色を、愛に代わりに見てもらいたいと思ってるの｣
愛｢それはいやだ…｣
果林｢でしょう？愛は相棒だけど、ライバルなんだから｣
果林｢これからはわたしの時代だから早く卒業しろー！くらいの勢いで来てもらわないとわたしも安心出来ないのよ｣
愛｢うう…｣
果林｢愛ならきっと、わたしの気持ちをわかってくれるわよね？｣
愛｢…うん わかる｣
果林｢じゃあもうめそめそするのはやめてちょうだい？わたしは愛の太陽みたいな笑顔に元気をもらってるんだから｣
愛｢…うん！！｣
果林｢別に構わないけど｣
愛｢やったー！でね、その後はイルミ見てご飯食べて～｣
果林(ふふ、やっぱり愛はこうでなくちゃね♪)
愛｢残り3ヶ月で一生忘れない思い出つくろーね！！｣
果林｢ええ！｣
果林｢ここまで後輩たちから色んなことを日替わりでやってもらってきたけど、残すところは愛だけね｣
愛｢愛さんこの日をすごく楽しみにしてたんだよー！｣
果林｢わたしも、愛がどんなことでわたしを送り出してくれるのか楽しみにしてたわよ｣
愛｢えっへん！｣
果林｢それで、愛らしくここは特製もんじゃをご馳走してくれたりするのかしら？｣
愛｢え、しないよ？｣
果林｢え？｣
愛｢だってカリン、この後愛さんとライブするんだもん｣
果林｢……ええ～～！！！？？｣
ﾜｰﾜｰ
ｱｲﾁｬｰｰﾝ!!
ｶﾘﾝｻｰｰｰﾝ!!!
愛｢お～！！すごい観客だねえ～！｣
果林｢もう逃げられないじゃない…｣
愛｢おっ、カリンの癖に弱気かね？｣
果林｢受験関係で忙しくて中々運動出来てないのよ💢｣
愛｢それじゃ困るよ～！！カリンはいつだって、愛さんの最強でいてくれないと！｣
果林｢愛…｣
果林｢ええ…｣
愛｢だからね、これ！！と言って何かをしてあげることは出来ないけど、代わりに愛さんの素直な精一杯の気持ちを伝えたいと思ったの！！｣
果林｢…！｣
愛｢カリン！！カリンはね、いつだって愛さんの憧れ！それでいて最強のライバルで…｣
愛｢ステージの上で愛さんの背中を預けられる最高の相棒！！……それをこの最後のステージでぶつけたい！！｣
果林｢愛……やめて…ライブ前に泣かすの｣
愛｢早いよカリンー｣
果林｢うるさいわね！！｣
ｷｬｰｰｰ
愛｢そろそろだね｣
果林｢……よし｣ｸﾞｸﾞｯ
愛｢カリン？｣
果林｢気合い入ったわ｣
愛｢…足つったー！とか言わないでよ？｣
果林｢愛こそ 1週間は筋肉痛で休んでもらうわよ？｣
愛｢！！｣
果林｢最後のステージ、限界超えるわよ、相棒！｣
愛｢！！！！｣
愛｢うんっ！！！！｣
──────────
終わり
あいかりはいいぞ
去年か
紅蓮の剣姫でも卒業に触れたりしてたけど、やっぱりこのユニットは2人だからこそ関係性の濃さが数段上がるな
コメント