さやか「あれは…綴理先輩とお姉ちゃん…?」【誕生日記念SS】

ラブライブ

さやか「あれは…綴理先輩とお姉ちゃん…?」【誕生日記念SS】

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3: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:16:11 ID:5WBUr62Y00

花帆 「もぐもぐ… さやかちゃん、
    これ美味しいね!」パクパク

さやか「ふふ、それは良かったです♪」

──わたしは今日金沢市街で花帆さんと
ショッピングをしています

その理由は花帆さんとのデート…
ではなく綴理先輩のお昼御飯の材料の
買い出しです

本来なら綴理先輩と来るべきなのでしょうが
こんなことで綴理先輩のお手を煩わせる
わけにもいかないので、おすすめの
店を花帆さんに紹介するという条件で
花帆さんにお手伝い…もとい、荷物持ちを
してもらっています

さやか「ここはよくお姉ちゃんと一緒に
    来ていたんですよ」

花帆 「へぇ~」パクパク

さやか「…」ジーッ

─どうやら食事に夢中でわたしの話は
右から左に流れているようです
まあ、いいのですが…

この店は昔、お姉ちゃんとよく来ていました
ここのお子さまメニューが美味しくて
よくねだったものです

そんな思いに更けながら水を飲もうと
グラスを手に取り、そしてグラスの中に
水が残っていないことに気付きました

さやか「花帆さん、わたしお冷やとって
    きますが、花帆さんも要りますか?」

花帆 「ん、じゃあお願いしちゃおうかな~」

さやか「了解です♪」

そう言い席を立とうと目線を上げた
その時にそれは目に入ってきました

『つかさ「はい、綴理ちゃん、あ~ん」

 綴理 「あ~ん」パクッ』

4: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:22:06 ID:5WBUr62Y00

さやか「……っ!?」

楽しそうにお姉ちゃんと綴理先輩が
食事をしているのが目に入って…

端から見ればただ二人が仲良く
食事しているだけ…
それだけなのですが…

さやか「…」ズキッ

花帆 「さやかちゃん? どうしたの?」チラッ

花帆 「あれ? あの人どこかで…
    それと綴理センパイ…?」

わたしの心はその光景に耐えられ
ませんでした

さやか「か、花帆さん! 行きますよっ!!」
    グイッ!

花帆 「わ、わっ!? さやかちゃん!?
    あたしまだ食べているとちゅ…」
    ワタワタ

さやか「っ、お代だけ置いていきます!
    ごめんなさい!」タタッ!!

花帆 「さ、さやかちゃん!?
    行っちゃった…」

花帆さんに謝りに行かないと…

ようやく気持ちが落ち着き始めた
わたしは花帆さんにいきなり食事中に
抜けてしまったことを謝ろうと
歩き始めました

その時でした
我が目を疑いたくなるような光景が
目に入ってきたのは

──そこは指輪売り場でした
そこには普通、結婚を控えたカップル、
婚約指輪を買いに求めるお客さんなどが
いるはずです

─その中に見つけてしまったんです
お互いに指輪を填めあうお姉ちゃんと
綴理先輩の姿を…

5: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:22:55 ID:5WBUr62Y00

──そこからの記憶はほとんど
ありませんでした
ただひたすらにバス停まで走って、
寮に着いた後はずっと泣いていました

ーーー

ーー

コンコン

花帆 『さやかちゃん? 大丈夫?』コンコン

花帆さんが心配して来てくださった
ようです

さやか「…」

最初は居留守を決め込むつもりでしたが
花帆さんに何も言わず戻ってきて
しまった後ろめたさもあって
開けることにしました

さやか「どうぞ…」ガチャ

花帆 「ありがとう」トコトコ

さやか「いえ…」

さやかほ「…」

さやかそ「「あのっ!」」

さやかほ「「あ…」」

さやか「か、花帆さんお先にどうぞ!」

花帆 「いや、大丈夫だよ
    さやかちゃん先に言って?」

さやか「で、では… あの…花帆さん…
    先程はいきなり帰ってしまい
    申し訳ありませんでした…」ペコリ

6: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:23:33 ID:5WBUr62Y00

花帆 「いいの、いいの♪
    さやかちゃんにも何か事情が
    あったんだろうし…
    よければ聞かせてもらえる?
    力になれるかもしれないし…」

さやか「…っ」

どうする? ここで話してしまうか?
そう逡巡していると花帆さんが口を開いた

花帆 「あたしじゃ力不足かな…?」
    ウルウル

っ~!! その目は反則ですよ!
仕方ない…

さやか「…面白くないと思いますよ?」

花帆 「面白くなくても聞かせて
    欲しいな?」

さやか「はぁ… 分かりました…
    実は…」

先程のことを話しました
花帆さんと食事していた時に
お姉ちゃんと綴理先輩を見かけたこと
花帆さんと別れた後に指輪コーナーで
お互いに指輪を填め合っていたこと…
そしてそれを見て強烈に胸が痛んだこと

さやか「…以上です」ポロポロ

気づけばわたしの両目からは
涙が出ていました

花帆 「うん、話してくれてありがとう」
    ナデナデ

さやか「…っ」ポロポロ

その後、花帆さんはわたしの涙が
落ち着くまでずっとわたしを撫でていて
くれました

7: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:24:31 ID:5WBUr62Y00

花帆 「落ち着いた?」ナデナデ

さやか「はい… 取り乱してしまい申し訳
    ありませんでした」グスッグスッ

花帆 「そっか」ナデナデ

さやか「わたしは、おかしくなって
    しまったのでしょうか?」

花帆 「うーん、それって恋じゃない?」

さやか「…」

さやか「こ、恋っ///!?」

花帆 「だって綴理先輩がさやかちゃんの
    お姉ちゃんと仲良くしている
    ところを見て胸が痛んだんだよね?」

さやか「そ、そういうことでは…」

花帆 「違うの?」

さやか「あってます…」

花帆 「じゃあ間違いないよ!
    梢センパイと付き合ってる
    あたしが言うんだもん!」

さやか「そ、そうですか…」

さやか「ん………?」

花帆 「? どうしたの?」

何か今とんでもないことを聞いたような…
…………って、

さやか「えええっ!!!???
    花帆さん梢先輩と付き合って
    いたんですか!?」

花帆 「! さやかちゃん!! 声!!
    大きい!!!!!」バッ!

さやか「もがっ!?」

そういうが早いか花帆さんは超人的な
スピードで私の口を手で塞ぎました

8: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:25:25 ID:5WBUr62Y00

花帆 「はぁはぁ… 誰も聞いてない
    よね…?」チラチラ

さやか「もがもがっ!!!?」バンバン!

花帆 「あ、ごめん…」スッ

さやか「ぜえぜえ…」

危うく呼吸困難になるところでした…
いや、なりました…
それにしても…

さやか「花帆さんと梢先輩は本当に
    付き合っているんですか?」

花帆 「うん、そうだよ
    誰にも言っちゃだめって
    言われて、言わ…れ…」チラッ

さやか「あははは…」

花帆 「うわああああぁぁ
    ぁぁぁ!!!!!????」

さやか「! 花帆さんこそ声大きすぎ
    ます!!!」ガシッ!

花帆 「むぐぅっ~!?」

さやか「落ち着いてください!
    私は何も聞いていませんから!」
    アセアセ

花帆 「あははは… あたし梢センパイに
    嫌われる…」ポロポロ

この人、情緒不安定すぎませんか…?
とりあえず落ち着けないと…!

9: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:26:54 ID:5WBUr62Y00

さやか「大丈夫ですから!
    梢先輩と花帆さんが付き合っていた
    ことは誰にも言いませんから!!」

花帆 「ほら!!! やっぱり聞いたん
    じゃん!!!
    うわーーん!!!!」ポロポロ

さやか「あわわわ…!」

っ~! わたしの馬鹿っ!!!
何言ってるんですか!?

さやか「ごめんなさい!
    本当に! 絶対誰にも
    言いません!!!
    泣き止んでくださいよぉ…」ポロポロ

花帆 「ぐすっ… ぐすっ…
    本当に…?」

さやか「はい! 村野さやか、
    ここに宣言します!!!」

花帆 「分かった… さやかちゃんを
    信じるよ」

ふぅ… とりあえず良かった…

さやか「それで、先ほとの話なのですが…」

花帆 「あ、そうだったね…
    うん、恋だよ …というより
    嫉妬かな?」

さやか「嫉妬… わたしがお姉ちゃんに
    ですか…?」

花帆 「うん、そうだと思うよ」

さやか「そう、ですか…」

10: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:28:06 ID:5WBUr62Y00

花帆 「…」

花帆 「気になるなら聞いてみたら
    いいんじゃないかな?」

さやか「えっ…?」

花帆 「だからさやかちゃんのお姉ちゃんに
    綴理センパイと恋仲かどうか
    聞いてみればいいんだよ!」

さやか「それは駄目です!!!」ガタッ!

花帆 「わっ!?」

さやか「はっ…! ごめんなさい…」

つい大きな声を出してしまいました…

花帆 「ううん、理由を聞いてもいいかな?」

さやか「理由も何も… わたしは
    お姉ちゃんには勝てないからです
    スケートもそうですし
    スタイル、愛嬌、その他諸々…」

花帆 「…」

さやか「どう考えてもわたしより
    お姉ちゃんの方が綴理先輩に
    お似合いです」

花帆 「そんなこと…」

さやか「あるんです…
    そして本当にお姉ちゃんと
    綴理先輩がお付き合いして
    いたら…
    わたしは… わたしは…っ!!」
    ポロポロ

花帆 「っ…」

11: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:28:57 ID:5WBUr62Y00

さやか「花帆さん、お話を聞いていただき
    ありがとうございました
    …少しすっきりしました」ペコリ

花帆 「さやかちゃ…」

花帆さんが何か言っていたようですが
わたしの耳には入ってこず、わたしは
その場を後にしました

ーーー

部屋を後にしたものの、自室を出たわけ
ですから、わたしに行く当てはなく
綴理先輩の部屋に行くわけにもいかず
読書をして心を落ち着けるため図書室に
向かうことにしました

ーーー

12: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:31:22 ID:5WBUr62Y00
あ、今さらだけど時系列は
15話より前めぐ
呼称はそれに従っているめぐ

13: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:31:54 ID:5WBUr62Y00

~side 花帆~

花帆 「やっちゃった…」

さやかちゃんを慰めるために
来たのに結果はよりさやかちゃんを
傷つけただけだった…

花帆 「どうしよう…」

コンコン

花帆 「…? さやかちゃん戻ってきた
    のかな?」

『誰かいるの?』

この声は…

花帆 「梢センパイ…!?」

なぜ梢センパイがさやかちゃんの部屋の
前にいるのか
そんな疑問が頭に浮かぶ前に衝動的に
ドアに向かった

花帆 「今行きます!!」

多分聞こえていないけど
思わず声が出ていた

花帆 「開けますね」ガチャ

梢  「花帆さん!?」

梢センパイは大層驚いたような様子で
あたしを見つめた

あぁ、今日も凛々しい顔をしているなぁ…
などとボーッとしていると梢センパイが
話しかけてきた

15: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:33:03 ID:5WBUr62Y00

梢  「先ほどさやかさんが凄い
    勢いで走っていったのを
    見かけたのだけれど…
    鍵をかけた様子がなかったから
    見に来たのよ」

あぁ… なるほど、だから梢センパイは
来たんだ
などと梢センパイは続けて

梢  「花帆さん、何が知っているかしら?」

…多分、梢センパイはあたしのせいで
さやかちゃんが出ていってしまった
ことまで気づいていると思う…
──けど、こうやって聞いてくれることに
優しさを感じる
だからあたしは梢センパイが好きなんだ
…もちろんそれだけじゃないけど

花帆 「梢、センパイっ…!」ポロポロ

感情は波のように止めどなく流れ
涙となって溢れた

花帆 「あたし、あたしっ…!」ポロポロ

梢  「花帆さん…」トコトコ

梢   「よく頑張ったわね」ギュッ

そう言って梢センパイはあたしを
優しく抱き締めた

 
花帆 「…っ」

──もう、限界だった

花帆 「うわあぁぁぁぁん!!」ポロポロ

梢  「…」ギュッ

あたしは声が枯れる寸前まで
泣き続けた

17: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:33:51 ID:5WBUr62Y00

ーーー

梢  「はい、紅茶よ
    水筒にいれていたものだから
    いつもより風味が劣るけのだけれど…
    飲むと落ち着くと思うわ」スッ

花帆 「ありがとう、ございます…」ゴクゴク

花帆 「ふぅ… ごちそうさまでした」ペコッ

梢  「お粗末様でした」

花帆 「その… 梢センパイ…」

梢  「ええ」

花帆 「あたし…っ…」

駄目だ… あれだけ泣いたのに
また涙が出そうだった…

梢  「大丈夫、花帆さんのベースで
    話せばいいのよ」ポンポン

その時、梢センパイはあたしの背中を
優しくさすってくれた

花帆 「はい…」

18: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:34:56 ID:5WBUr62Y00

ーーー

そしてあたしは全てを話した
さやかちゃんと、さやかちゃんの
お姉ちゃん、綴理センパイのこと
あたしのせいでさやかちゃんを
傷つけてしまったこと…

梢センパイはあたしから目を逸らす
ことなく静かに話を聞いてくれた
だからあたしは全てを話せたのかも
しれない

花帆 「──ということなんです
    あたしのせいでさやかちゃんを…」
    ポロポロ

梢  「─そう」スッ

そう言うと梢センパイはあたしに
近づいてきて

梢 「一人でよく頑張ったわね…」ナデナデ

あたしの頭を撫でてくれた
もちろんあたしは耐えきれるはずがなく

花帆 「梢センパイ…っ」ポロポロ

また涙が頬を伝った

19: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:36:41 ID:5WBUr62Y00

ーーー

梢  「さて、状況をもう一度整理
    しましょうか
    間違っていたら遠慮なく言って
    ちょうだいね?」

梢センパイが口を開く

花帆 「はい」

梢  「まずは今日のお昼頃花帆さんと
    さやかさんは食材買い出しに
    行った」

花帆 「…」コクリ

梢  「そしてお昼を食べている時に
    さやかさんはお姉さんと綴理が
    食べさせあいをしているのを
    見かけ、胸が痛み、その場から
    移動した」

花帆 「…」コクリ

梢  「その後、さやかさんはお姉さんと
    綴理が指輪の嵌めあいをしている
    のを見かけ、さらに胸を痛めて
    寮まで帰った」

花帆 「…」コクリ

梢  「その後、花帆さんが慰めようと
    したけど逆にさやかさんを
    傷つけてしまった…と」

梢  「─というところかしら?」

花帆 「はい…」

梢  「なるほどね… じゃあまずは
    真偽を確かめに行きましょうか」スクッ

花帆 「行くって… どこにですか?」

胸の中に一抹の不安が過る

そう問うと梢センパイはさも
当たり前のように答えた

20: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:38:05 ID:5WBUr62Y00

梢  「もちろん綴理のところよ」

花帆 「っ…!」

やっぱり…!

花帆 「だ、だめですっ!!!!」ガタッ!

梢  「!? 花帆さん? 
    どうしたのかしら?」

花帆 「さやかちゃんが言っていたんです…
    もし、さやかちゃんの
    お姉ちゃんと綴理センパイが
    付き合っていたら…と」

梢  「なるほどね…」

聞きに行くのは辞めるのかな…
そんな淡い期待はあっさり裏切られ

梢  「なら、なおさら綴理に話を
    聞かないといけないわね」

花帆 「えっ!?」

『どうしてですか!!?』そう言う
前に梢センパイは言った

梢  「恐らくだけど… 花帆さんは
    もし、さやかさんのお姉さんと
    綴理が付き合っていた場合
    さやかさんに最悪の知らせを
    届けることになることを
    心配しているのよね?」

──流石、梢センパイはあたしの心を
見透かしているかのようにあたしの不安を
言い当てる

花帆 「はい…」コクン

21: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:39:09 ID:5WBUr62Y00

─もし知ってしまったら、例えその時
 さやかちゃんに言わなかったとしても
 何らかの態度でばれてしまう可能性の方が
 高い…
 あたしの不安はそれだった

梢  「それなら『大丈夫』よ」

梢センパイの『大丈夫』
今なら信用できる…けど…

梢  「『どうしてそう言えるのか』
    そんな顔をしているわね」

やはり梢センパイはあたしの心を
見透かして言う

梢  「理由は単純よ
    綴理はさやかさんのことが
    好きだから それだけよ」

花帆 「…はい?」

え…? どういう…こと…?
途端に頭の中に疑問符が溢れる

梢  「綴理も気づいていないみたい
    だけど所々の態度にさやかさんの
    ことが好きだという気持ちが
    出ているのよ
    ─もちろん普段、綴理が
    さやかさんに言っている『好き』
    とは別種のね」

ここであたしの頭には一つの疑問が
浮かんだ

花帆 「仮にそうだとして、何故
    梢センパイは分かるんですか?」

梢センパイの解答は

22: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:40:34 ID:5WBUr62Y00

梢  「だって、私がそうだったもの」

これだった

花帆 「…え?」

え、それって……
そう思い梢センパイを見ると

梢  「…///」

花帆 「っ///!?」

真っ赤になっていて…
その顔を見て私も少なからず
照れてしまった

こずかほ「…」

若干の気まずい時間が経った後
梢センパイが口を開いた

梢  「こほん///! と、とりあえず
    綴理に話を聞きに行きましょうか」

花帆 「そ、そうですね!
    あ、でも…」

梢センパイがこの部屋に来た理由を思い出す
それはこの部屋の鍵がかかっていない
可能性を感じたからで…

梢  「心配ないわ」

─またも梢センパイはあたしの心を
見透かしているかのように言った

花帆 「え?」

梢  「そろそろ来るから」

花帆 「来る…ですか?」

再び頭に疑問符が浮かび始めたその時

コンコン

とドアを音が聞こえた

23: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:41:46 ID:5WBUr62Y00

『さやかちゃん? 用事って何ー?』

この声は…
そう思って梢センパイを見上げると
ウインクをしてこう言った

梢  「靴、履いておきなさい」

花帆 「へ? わ、分かりました」ハキハキ

理由は分からないけど
梢センパイの言うことに従っておく
そして梢センパイはドアを開ける

梢  「はいはい、今開けるわね」ガチャ

花帆 「慈センパイ! お疲れ様です!」

慈  「花帆ちゃん!? お疲れ~
    …んで梢、さやかちゃんは
    どこにいるのさ?」

梢  「悪いわね、さやかさんはここに
    いないわ」

慈  「え? それってどういう…」

梢  「行くわよ、花帆さん」

そう言うが早いか梢センパイは
あたしの手を掴み一直線に走り出した

花帆 「は、はいっ!」ドタドタ

慈  「ちょっ、え…?」

慈センパイは状況を理解できず混乱
しているようだった

梢  「今度国産牛奢るから
    頼んだわよ!」タッタッ!

花帆 「ご、ごめんなさい! 慈センパイ」 
    タッタッ!

慈  「ちょっ!? 私も…
    って鍵してないじゃん!?」

慈センパイはさやかちゃんの部屋の
お留守番をしてもらうために、梢センパイに
嵌められたようです

24: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:42:56 ID:5WBUr62Y00

ーーー

~綴理の部屋の前~

梢  「ふぅ、大丈夫? 花帆さん」

花帆 「ぜえぜえ… ちょっと駄目かも
    です…」

鍛えているはずなのに…
まだまだ梢センパイには
敵わないなぁ… なんて思いながら
呼吸を整える

梢  「あら、なら朝練のメニューを
    もう少しハードにしようかしら?」

花帆 「えーっ!? お、鬼センパイ!
    …はっ!?」

しまった… とんでもない提案に
うっかり口が滑っちゃった…!

梢  「…」ピクッ

梢  「花 帆 さ ん …?」ゴゴゴ!

梢センパイは目に見えて怒ってしまった…

花帆 「あっ、えっと… 今のは
    言葉の綾というか何というか…」
    ダラダラ

慌てて言い訳しようと頭を必死に
回転させるもまともな言い訳が
思い浮かばない

梢  「すぅ…」

梢  「こらっ!!!」

花帆 「ぴゃあぁぁぁぁ!!!??」

26: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:43:41 ID:5WBUr62Y00

ーーー

梢  「さて、ドアをノックするけど
    いいわね?」

花帆 「はいぃ…」ガクブル

今回は軽めだったとはいえ
やっぱり梢センパイに怒られるの
怖いよぉ……

コンコン

『…』シーン

花帆 「反応… 無いですね…
    外出しているんじゃない
    でしょうか?」

梢  「いいえ、部屋にいるはずよ」

花帆 「何故ですか?」

梢  「この時間帯は綴理の好きな
    ペンギン番組をやっているからよ」

花帆 「でもそれなら返事あるんじゃ…
    …はっ!? まさか中で倒れて!?」
    アワアワ!

あたしの頭の中に最悪の想像が過る

梢  「落ち着きなさい、花帆さん」

花帆 「で、でもっ! 万が一が
    あったら…!」ウルッ

梢  「確かに0%ではないけれど…
    まあ、綴理のことだから
    テレビを観ている途中で寝落ちした
    のだと思うわ」

──想像もしてなかった答えが返ってきた

花帆 「はえ…? 寝落ち…?」

梢  「ええ、去年それで何度
    悩まされたことやら…」ハァ…

そうため息をつく梢センパイの脳裏には
きっと、去年の苦労が頭に過っている
のだろう
梢センパイが言うなら間違いないと思う…
ただ…

27: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:45:52 ID:5WBUr62Y00

花帆 「仮にそうだったとしたら
    綴理センパイを呼び出すのは
    難しそうですね…」

本当は今すぐ綴理センパイに問いただし
たいが無理そうだ…
そんなことを思っていたけど

梢  「いいえ、以外とそんなこと
    ないと思うわよ」

花帆 「?」

梢センパイには何か秘策があるのだろうか…

梢  「こほん! う゛、う゛ん゛っ!!
    あ゛ー゛、あー」

梢センパイは咳払いをするなり
こう言った

梢  「さやかです! 綴理先輩
    開けてください!!!」コンコン!

花帆 「!!!!???」

…とんでもない発言が聞こえてきた
声自体は確かにさやかちゃんに
寄っていて
そりゃあ普段ならそれでも聞き間違えない
だろうけど寝ぼけていたりしたら
話は別なのだろう
あたしが驚いている間に部屋の中から
急ぐ足音が聞こえてきた

綴理 「さや? すぐ開ける!!!」
    ドタドタ!

梢  「…ね?」✌️

花帆 「すごい…」

梢  「眠り姫を眠りから覚ます…
    これこそ愛のなせる技よね」フッ

花帆 「は、はぁ…?」 

梢  (まあ、朝は睡眠の深さ的にこれでは
   聞こえない、もしくは眠すぎて
   起きてくれないのだけれどね…)ハァ

29: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:46:26 ID:5WBUr62Y00

ガチャ!と音を立てて綴理センパイは
飛び出してきた
けど、すぐにさやかちゃんがいない
ことには気づいたみたいで

綴理 「あれ…? こずとかほ…?
    さやは…?」

梢  「綴理、失礼するわね」ズカズカ

そう言うが早いか梢センパイは
綴理センパイの部屋に遠慮なく入っていく

綴理 「え? え?」

一方で綴理センパイはまだ混乱中のよう
だった

花帆 「ご、ごめんなさい! 
    綴理センパイ! さやかちゃんは
    いないんです!」」

とりあえず謝りつつ、あたしも
綴理センパイの部屋に上がらせて
もらった

綴理 「う、うん…? まあ、どうぞ…?」

30: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:48:06 ID:5WBUr62Y00

ーーー

梢  「──さて、綴理
    私たちが貴女の部屋に来た
    理由、分かるかしら?」

綴理 「え、うん、えっと…」

勘が鋭い綴理センパイのことだから
検討がついているのだろうか
そう思っていたけど

綴理 「分かんないや」

花帆 「…」ズコッ

いや、分からないんですか!?
なんて、心で叫びつつ、梢センパイの
反応を待つ

梢  「そう… 貴女なら分かると
    思ったのだけれど…」

綴理 「…もしかしてさやのこと?」

こずかほ「…!」

流石綴理センパイ!と心のなかで
回転拍手を行う

31: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:49:42 ID:5WBUr62Y00

綴理 「もしかしてさやがここにいないのと
    関係ある…?」

梢  「ええ」

綴理 「だとしたら何が…」

予想はしていたけど綴理センパイには
心当たりが無いようだ
まあ、見られていたなんて微塵も
思っていないだろうし…
見られたことを知っていても
さやかちゃんの現状に結びつけるのは
至難の技だろうな…と花帆思う、
故に花帆あり!

梢  「こほん、少し遠回りだけれど
    もう一つ聞かせなさい」

綴理 「うん」

梢  「貴女はさやかさんのことを
    どう思っているの?」

綴理 「え? 好きだよ?」

一秒もしない内に答えが返ってきた

梢  「そういうことではなくて
    一人の女性としてさやかさんを
    どう思っているのかを
    私は聞いているの」

綴理 「…? こず、何か変だよ?」

梢  「話を逸らさないで!
    答えなさい! 綴理!」バンッ!!!

つづかほ「ッ!?」ビクッ

急に梢センパイが口調を荒くして
大声で叫んだ

──後から知ったことだけど、
あたしの話を聞いて梢センパイも
ひどく動揺していたらしい

けど、あたしを安心させるために
平静を装っていたみたい

でも、綴理センパイが話を逸らそうとして
気持ちを押さえきれなくなった
そう言っていた

そして梢センパイに気圧された綴理センパイは
口を開いた

綴理 「分かった… ボクは…」

こずかほ「…」ゴクリ

32: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:50:26 ID:5WBUr62Y00

綴理 「さやが好きだ もちろん、
    そういう意味で」

こずかほ「…!」

梢  「…それが貴女の気持ち、なのね?」

綴理 「…」コクリ

梢  「分かったわ、ならそれを
    伝えにいきましょう」スクッ

そう言うと梢センパイは腰を上げた

花帆 「梢センパイ、さやかちゃんが
    どこに行ったのか知っているん
    ですか?」

梢  「いえ… けど、綴理」クルッ

綴理センパイを見て一言

梢  「貴女ならさやかさんがどこに
    いるか見当がついているのでは
    ないかしら?」

さ、流石にそれは難しいんじゃ…

綴理 「…うん、分かる」

分かるの!?

綴理 「あ、ひとつ持っていってもいい?」

梢  「ええ」

綴理 「これは持っていきたいんだ」ゴソゴソ

そう言うと綴理センパイは
何かの箱を取り出した

梢  「…! 綴理、それは…」

あたしは何の箱か分からなかったけれど
梢センパイは分かったみたい

綴理 「行こう、さやのところへ」タタッ!

そう言うと綴理センパイは走り出した
あたしと梢センパイはその後を
追いかけた

33: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:51:22 ID:5WBUr62Y00

ーーーーー

ついたのは

花帆 「図書室…?」

綴理 「うん、ここにさやはいるはずだ」

梢  「では手分けして探しましょうか?」

綴理 「ん、その必要はないかな」トコトコ

綴理センパイは迷いなく歩を進めた
そしてその先には1人で本を読んでいる
さやかちゃんの姿があった
─その姿はとても悲しく見えた

梢  「流石綴理ね、後は一人で
    いけるかしら?」

綴理 「うん、大丈夫
    こずもかほもありがとう」

梢  「分かったわ」コクリ

梢センパイは綴理センパイに頷くと

梢  「花帆さん、行くわよ」ギュッ

花帆 「は、はい!」

あたしの手を握ってその場を後にした
─心なしかその手は震えていた
きっと梢センパイも不安だったのだろう

移動した梢センパイとあたしは
影から見守っていた

34: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:52:07 ID:5WBUr62Y00

綴理 「さや」トントン

さやか「わひゃっ!?」ビクッ!

綴理センパイはさやかちゃんに気づいて
もらいためにさやかちゃんの肩を
叩いていたようだがさやかちゃんは
びっくりしちゃったみたいだった

さやか「つ、綴理先輩!?」

綴理 「さや、話したいことがあるんだ
    今いい?」

さやか「…! い、嫌です!!!」ダッ!!

綴理 「!? ま、待って!」タタッ!

さやかちゃんは読みかけの本も
起きっぱなしで走って図書室を駆け抜け
飛び出していってしまった
綴理先輩もさやかちゃんを追いかけ
図書室を飛び出した

花帆 「梢センパイ、あたしたちも…!」タタッ!

梢  「ええ…!」タタッ!

あたしたちも二人を追いかけようとした
…のだが

35: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:52:38 ID:5WBUr62Y00

ガシッ!!!

こずかほ「「!?」」

司書 「…キミたち、スクールアイドルクラブの
    子たちだね?」ゴゴコ…!!!

花帆 「え、えっと…」ビクビク

梢  「し、司書さん…」オドオド

司書 「ちょーっとお話したいんだけど
    いいかな?」ゴゴゴ…!!!

こずかほ「「は、はい…」」

その後あたしたちは司書さんに
こってり絞られさやかちゃんたちを
追うことは叶わなかった…

36: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:53:16 ID:5WBUr62Y00

ーーーーー

~sideさやか~

さやか「ハッ、ハッ…!」タタッ!

綴理 「待って! さや!」タタッ!

さやか「…っ!」タタッ!

─聞きたくない、その気持ちで
いっぱいだった

この前の百貨店の様子から察するに
お姉ちゃんとの何かしらの関係の
発展の報告…という可能性があったから

もちろん違う内容の可能性もあるけど
万が一にもその話だけは聞きたく
なかったから…
だからわたしは綴理先輩から逃げた

けどそれもここまでだった…

さやか(ハァハァ… 行き止まり…!?)

そう、この先には右に教室があるだけで
最早逃げ場はなかった

わたしは教室に飛び込むしかなかった

ガチャン!!!

教室に飛び込みわたしは鍵を掛けた

綴理 「さや!! 開けて、さや!」ガンガン!!

物静かな綴理先輩にしては珍しく
強くドアを叩いていた

37: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:53:57 ID:5WBUr62Y00

さやか「…っ」

綴理 「さや…」

綴理先輩はドアをのをやめた

綴理 「…分かった、開けなくてもいい…
    でも、聞いてほしいんだ」

さやか「…! 嫌っ!!!!」

綴理 「…ッ、さや…」

さやか「お願いですからわたしに
    話しかけないでください!!」

綴理 「…っ、何で…」

さやか「怖いんですっ!!!」

綴理 「…え?」

さやか「綴理先輩に拒絶されるのが
    怖いんです!!!」ポロポロ

綴理 「拒絶…?」

さやか「…ッ」ポロポロ

綴理 「ボクはさやを拒絶したりなんか
    しないよ?」

さやか「っ… でも…」 

綴理 「お願いだ、ボクを信じてほしい
    もう逃げないって決めたんだ」

さやか「…」

その言葉には強い意思を感じた

…この人が自ら引くことはない
それは明白だった

さやか「…分かり… ました…」カチャ

わたしは堪忍してドアを開けた

綴理 「ありがとう、さや」トコトコ

さやか「…っ」

綴理先輩を見るのが怖い
わたしは綴理先輩に背を向けて座っていた

38: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/12(金) 23:58:37 ID:5WBUr62Y00

綴理 「…さや、君に伝えたいことが
    あるんだ
    こっちを向いてほしい」

さやか「…ごめんなさい、無理です」

「…分かった」

そう言うかと思っていたのに

綴理 「駄目だ、これだけは
    さやにちゃんと伝えたいんだ」

そんな答えだった

…こんなに頑固な綴理先輩は
初めてかもしれない

仕方なく綴理先輩の方を向いた

さやか「…っ」クルッ

綴理 「さや、泣いてるの…?」

綴理先輩はすぐにわたしが泣いていたことを
看破した

綴理 「ごめん… ボクのせいで
    さやを不安にさせちゃったん
    だよね…?」シュン

─何で綴理先輩が謝るんですか
わたしが勝手に落ち込んでいるだけなのに…

そんな言葉すら喉から出なかった

さやか「…」

綴理 「本当に…ごめん…
    ボクがさやに伝えたいことは──」

39: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/13(土) 00:00:04 ID:lmydY5wM00

綴理 「さや、誕生日おめでとう
    さやに受け取ってほしいものが
    あるんだ」ゴソゴソ

さやか「え… あ…? たん…しょうび…?」
    ポカーン

完全に予想外の答えにフリーズ
したわたしをよそに
綴理先輩はポケットから
何かの箱を取り出した

さやか「何でしょうか…? …それは!」

綴理 「ボクからの誕生日プレゼントだ
    受け取ってほしい」スッ

さやか「ゆび…わ…?」

そう、それは指輪だった

綴理 「どう、かな…?
    さやのお姉ちゃんにアドバイスして
    貰って…
    多分さやの指のサイズにも
    あっていると思う」

綴理先輩は不安げにわたしの
顔色を窺っていた

さやか「え… まさかこの前お姉ちゃんと
    綴理先輩が百貨店にいたのって…」

自分がとんでもない思い違いを
していたかもしれないことに気づいた

綴理 「あれ…? バレてたんだ…
    そう、さやのお姉ちゃんが
    さやと指のサイズが同じだから
    『私に嵌まるサイズだったら
    さやかにも合うよー』って
    言ってたから…
    あとさやが好きそうなデザイン
    ボク知らなかったから…
    そこもアドバイスしてもらったんだ」

さやか「じゃ、じゃあ…
    お姉ちゃんに指輪をあげようと
    してたんじゃなくて…」

綴理 「? さやのためだよ?
    さやだけを想って選んだつもりだ」

さやか「あ…」ポロポロッ

40: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/13(土) 00:01:07 ID:lmydY5wM00

綴理先輩を疑った自分が情けなくて、
綴理先輩の気持ちが嬉しくて、
感情がぐちゃぐちゃになって
涙が止まらなかった
─そうだ、この人はそういう人だった

綴理 「それと… さやに伝えなきゃ
    いけないことがあるんだ」スッ

そう言うと綴理先輩はしゃがんで
中腰になった

綴理 「ボクはさやが好きだ
    女の子として
    これからも僕の隣にいてくれる?」

綴理先輩の声は震えていた
もちろんわたしの返答は──

さやか「…! わたしもっ… わたしも
    綴理先輩をお慕いしています…!
    …最初は先輩としてなのかなとも
    思っていましたが
    綴理先輩とお姉ちゃんが一緒に
    楽しそうにいるのを見て
    胸が痛くなって…
    やっぱり1人の女性として
    綴理先輩が好きなんだと…
    そう思ったんです…!」ポロポロ

綴理 「ありがとう、さや…
    この指輪、さやに嵌めても
    いいかな?」

さやか「…」コクリ

綴理 「わ、ぴったりだ…」ススッ

さやか「…」ポロポロッ

綴理 「!? 痛かった!?」ビクッ!

さやか「いえ、嬉しくて…
    涙が…止まらないんです…」ポロポロ

綴理 「そ、そっか… 良かった…」ホッ

さやか「綴理先輩…」ダキッ

綴理 「わっと… ん~?」ヨシヨシ

さやか「これからもずっと隣(ここ)に
    いますからね…///」

綴理 「うん…///」

41: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/13(土) 00:02:17 ID:lmydY5wM00
──以上めぐ!!!
さやかちゃんお誕生日
おめでとうめぐ♡♡♡!!
これはめぐちゃんからさやかちゃんへの
お誕生日プレゼントめぐ♡♡♡!!!
喜んで受けとるがいいめぐ♡!

42: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 3137-4e65) 2024/01/13(土) 00:04:21 ID:lmydY5wM00
ふう…
なんとか間に合ってよかっためぐ…
もうダメかと思っためぐ…
急ごしらえで推敲とかあまりできてないから
不安めぐ…
めぐめぐめぐ…
それに最初の(1レス目)書き込みもミスっためぐ…
中途半端に書き込みしちゃっためぐ…
ネガティブめぐ……

44: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 6d52-4067) 2024/01/13(土) 00:18:02 ID:yxsIDYns00
さやかちゃんお誕生日おめでとう
そして綴理先輩とお幸せに!

45: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ 8a4f-4920) 2024/01/13(土) 00:41:08 ID:tELTExOc00
めちゃくちゃ良かった!
さやかちゃんおめでとう!

46: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ f364-59a4) 2024/01/13(土) 08:05:23 ID:U9ND9j/k00
乙めぐ!
ヤキモチを焼くさやかが、とても可愛らしかっためぐ。
これからも末永く隣同士でいて欲しいめぐ~。

48: 名無しで叶える物語 (ワッチョイ e446-38c7) 2024/01/13(土) 09:11:22 ID:omV6N3yM00
あなたは最高です!

引用元:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1705068690/

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