しずく「あー、今日は楽しかったなー…」かすみ「…ねぇしず子。なんか悩んでない？」【誕生日記念SS】

しずく「！」ﾋﾞｸｯ

かすみ「あっ！その反応っ！…くくっ、しず子ってばわかりやすっ」

しずく「もうっ！…たしかに………合ってるけど」

かすみ「名探偵かすみんにかかればこんなの簡単だよっ、えへっ♡」

かすみ「…それでさ、なんでへこんてるの？」

しずく「あのね、私、笑うってことがなんだっけ？なっちゃって…」

かすみ「えーっ！？しず子の笑顔、とーってもかわいくて好きなのに！」

しずく「あ、ありがと……///けどお芝居だと…外部の先生から咲くような笑顔、それじゃないよって言われて…」

しずく「今日だってそう。今日のみんな、とっても笑顔だった。でも私は…そんな顔を見て、みんなみたいに笑えるのかなって…」ｷﾞｭｯ

かすみ「…」

しずく「えっ？、だ、大丈夫だけど…」

かすみ「じゃーさ、しず子！かすみんとまだ付き合って！れっつごー！」

しずく「きゃっ！？かすみさん！そんなに引っ張らないでってば！」

かすみ「ほら！しず子！左左！」

しずく「きゃっ！？…このっ！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

しずく「…ありがと、助かったよかすみさん」

かすみ「弾切れぇ！？あーん！囲まれちゃったぁ…」

しずく「待っててかすみさん！今行くから！」

…

しずく「えいっ！」ｶﾞﾀｯ　

しずく「それっ！」ｶﾞﾀﾝ

しずく「とうっ！」ｶﾞｺﾝ

かすみ「ぷぷぷ…しず子ってばまたガーター？真面目にやってるー？それともかすみんのために手加減してくれてるの？ならありがとっ♡」

しずく「ま、真面目にやってるよっ！…しょうがないじゃん、球技は苦手なんだから…」

かすみ「ふっふっふっ…じゃあそんなしず子の前でかすみんがカッコよく全部倒すとこ見せちゃうもんっ」

しずく「本当に～？」

かすみ「かすみんにお任せっ！見ててよーしず子！たあっ！！」

ﾋﾞ-ｯ

かすみ「あ゛っ゛」

ﾊﾟｶｰﾝ!

しずく「あーあ、かすみさんってばせっかくストライクなのに…はみ出したせいで0点じゃん」

かすみ「あーん！せっかく全部倒したのにー！くやしいーー！！」

しずく「はいよしよし、かすみさん」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

ﾋﾟﾄｯ

かすみ「うべゃぁ！？…しす子！？」

しずく「あははっ、かすみさんの反応面白いよ？はい約束のジュース…ちぇっ、負けちゃったなー」

かすみ「勝利のジュースの味っ…んくっんくっ…ぷはっ！しず子がかすみんにボウリングで勝つなんて10年早いもんっ！」

しずく「私だってちゃんとした人に教えてもらったら…かすみさんなんて…」

しずく「…あれ？なにその画像…私？」

かすみ「わっ！？ななななーに！？」ｻｯ

しずく「怪しい…見せてよかすみさん！」ｸﾞｯ

かすみ「わっ！し、しず子！携帯落としちゃうーっ！やめてってばー！！」

しずく「！」

しずく「これは、さっきの……私の笑った顔！？」

かすみ「…ほら、しず子ってば悩むとうじうじしちゃうじゃん？…そんなこと忘れるくらいに全力で遊んだら、きっとお花が咲くみたいな笑顔だって出来るもん、って」

しずく「これ…本当に私だよね？…こんな表情してるなんて…」

かすみ「しず子、自信持ってよ。こんな素敵な顔、出来るんだからさ……まだ悩んでる、なんて言わないよね？」

しずく「ありがと、かすみさん…すっごく元気もらったよ…」ｸﾞｽ

かすみ「なーにしず子、それ演技で泣いてるー？」

しずく「も、もうっ！違うよっ！違うからっ！」

しずく「おはようございまーす！遅くなりましたー！！！」

侑「しずくちゃんおはよー、今日は演劇部の方に行ってたんだよね…あ、そのテンション、なんか良いことあった？」

しずく「ええと…はい！実は射止めたいと思っていた役が決まって…」

せつ菜「えっ！本当ですか！？おめでとうございます！」

エマ「わー、今度みんなでお祝いしようよー」

彼方「こほん、彼方ちゃんがなでなでしてしんぜよー」

しずく「きゃぁ！ちょっと彼方さん！！まだ決まっただけなので…早いですよー！」

ﾜｲﾜｲｶﾞﾔｶﾞﾔ

かすみ「…」

しずく(あ、かすみさん…)

かすみ「…」ｸﾞｯ

しずく「！！」

しずく(…ありがとっ♡)ﾊﾟﾁｯ