歩夢「不満があります」せつ菜「はい」
せつ菜「はい」
歩夢「最近、愛されている感じが足りません」
せつ菜「そんなことはないと思います」
せつ菜「?」
歩夢「結構伝わってるけど」
せつ菜「それは良かったです」
せつ菜「そうでしょうか」
歩夢「うん」
せつ菜「過大評価では」
せつ菜「それは光栄ですね」
歩夢「えへへっ」
せつ菜「ふふふっ」
歩夢「よくぞ聞いてくれました」
せつ菜「……はい」
歩夢「アニメとゲームは?」
せつ菜「大好きです」
歩夢「スクールアイドル」
せつ菜「大好きです」
せつ菜「……」
歩夢「上原歩夢」
せつ菜「……」
歩夢「ほら」
せつ菜「いやこれはですね」
歩夢「……おかしいよね?」
せつ菜「そうかもしれません」
歩夢「だよね」
せつ菜「歩夢さんを目の前にした私は、たしかにおかしいです」
歩夢「?」
せつ菜「時々、夢を見るんです。歩夢さんが遠くに行ってしまう夢を」
せつ菜「その度に、起きたら枕が濡れていて」
せつ菜「夢で良かったと。もう一度泣くのです」
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「なんですか」
せつ菜「こっちを向いてください」
歩夢「おことわりします」
歩夢「私も今、おかしいからです」
せつ菜「それなら仕方がありませんね」
歩夢「はい」
せつ菜「歩夢さんは、私からの大好きが足りないと」
歩夢「そうです」
歩夢「いつもいつも色んなものに大好きを叫んでいるのにですよ」
歩夢「私には、付き合って最初の頃しか言ってくれていません」
歩夢「そこそこ……。とても、いたく不満です」
せつ菜「なるほど」
歩夢「本当ですか」
せつ菜「本当です」
歩夢「それならなぜ」
せつ菜「ずっと、ずっと悩んでいるのです」
せつ菜「もちろん、お付き合いし始めた頃も大好きでした」
せつ菜「しかしですね」
せつ菜「私のこの小さな身体には、もう収まりきらないほどに」
せつ菜「歩夢さんへの気持ちが、大きくなっていくのです」
せつ菜「歩夢さん?」
歩夢「なんですか」
せつ菜「こっちを向いてください」
歩夢「おことわりします」
歩夢「すでに、私の中には収まりきらなくなっているからです」
せつ菜「それなら仕方がありませんね」
歩夢「はい」
歩夢「なんでしょうか」
せつ菜「足がしびれてきました。この後のデートに支障が出ます」
せつ菜「解いても良いでしょうか?」
せつ菜「ありがとうございます」
歩夢「えへへっ」
せつ菜「ふふふっ」
完
敬語な歩夢ちゃん可愛かった
かわいい
前の↓
かすみ「果林せんぱい」
昔のぽむせつ↓
歩夢「大好き合戦」
せつ菜「記念日デートの」歩夢「リクエスト」
2人とも可愛い
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