【SS】花帆「アスランセンパーイ!ハッピーバレンタインですっ!」【ラブライブ!蓮ノ空】
アスかほ未満
アスラン「おい!資材置き場で遊ぶなと何度言ったらわかるんだ!怪我をしたいのか!?」
「す、すみません…」
アスラン「そこ!足場にもたれかかるな!崩れるぞ!」
「気をつけます!」
慈「おーおー、ヒリついてるねー」
花帆「アスランセンパイ……」
花帆「最近ずっとステージ設営にかかりっきりで……生徒会の仕事もライブの打ち合わせもずっと一人でやってますよね……」
梢「……今のアスランは何かに打ち込みたいのよ」
さやか「確かに、あまりゆっくりする気分にはならないでしょうしね……今は見守りましょう」
瑠璃乃「でもさ、いくらあすあす先輩でも疲れすぎちゃうとフェイズシフトダウンしちゃうんじゃ」
綴理「ん、あす」
アスラン「どうした綴理」
綴理「少し休んだほうがいい、隈がパンダになってる」
アスラン「あ、ああ……すまない」
花帆(どうにかして元気づけてあげたいな……あ!)
花帆(今日は12日……明後日は!)
2月14日 部室
花帆「ラッピングよし!メッセージカードもよし!」コソッ
瑠璃乃「花帆ちゃん?なになに~?」
花帆「これはね~アスランセンパイに元気になってほしいから、とびきりあま~いチョコレートなの」
瑠璃乃「お゛お~う!いいね花帆ちゃん!」
梢「ふたりとも?何をコソコソしているのかしら」
花帆「あー!まだ秘密ですよー!」
アスラン「梢はいるか?」ガチャッ
花帆「アスランセンパーイ!」
アスラン「花帆?どうしたんだ?」
花帆「ハッピーバレンタインですっ!」🍫
アスラン「…!?」
こずめぐつづさや「!?!?!??!???」
アスラン「か…ほ?」
さやか「花帆さん!?」
アスラン「お前何を言って……」フラッ
花帆「いやー!アスランセンパイって最近お疲れじゃないですか、だーかーら!」スッ
花帆「花帆特製!真っ赤な真っ赤なストロベリーチョコレートです!」
アスラン「あぁ……」
『いやぁーー!!!!!』
『助けて!!助けて!!!』
『薄汚いナチュラルどもがぁ!!!!』
『死ね!!!死ねぇ!!!死ね!!!し…』
アスラン「…母上………か、母さん……」
花帆「?」
アスラン「うぅ…お前……お前ってやつは……」
さやか「あ、アスラン先輩!落ち着いて!」
アスラン「お前今日が何の日か……なぜだ…お前もナチュラルだからなのか……花帆…花帆………」
アスラン「カホ!!!!!!!11!!!1!」ガタッ
花帆「きゃっ」
梢「落ち着きなさいアスラン!」ガッ
アスラン「放せ梢!!俺は!俺はこいつを!!!」
梢「それ以上はダメ、手を下ろしなさい」ググッ
アスラン「こいつは……こいつらナチュラルが母さんを……」
梢「違うわ、花帆は知らなかっただけなのよ」
慈「アスラン、疲れてるんだよ……ちょっと休みな」
綴理「あす、深呼吸」
アスラン「俺は、ああ……」
花帆「あたし……あ、アスラ……」ブルブルッ
アスラン「花帆……」スッ
花帆「ひいっ」ビクッ
アスラン「っ……すまない、少し風に当たってくる」
花帆「え、あの……あたし」
さやか「花帆さんはご存知なかったんですね……この地で起こったあの忌まわしき出来事を」
花帆「ごめん……あたし何も知らなくって?」
瑠璃乃「……ルリも知らない」
慈「そっか、るりちゃんは留学してたもんね」
慈「ちょっと前ね……軍の過激派が金沢の農業地帯に……核ミサイルを撃ち込んだ事件があったの」
花帆「そ、そんな……ニュースじゃ……!」
慈「そう、表向きは農業施設のガス爆発ってことにされた……でも実際は小型核ミサイルの攻撃」
慈「石川県は田舎だからね、軍の情報統制も簡単だったみたいだよ……まあこの辺の子はみんな知ってて言わないだけなんだけど」
瑠璃乃「そんなおっきなことが隠されて……」
梢「そして、その場には……アスランのお母様もいたの」
花帆「そんな……!」
生徒会室
アスラン「何を……何をやっているんだ俺は」
アスラン「花帆は何も知らなかっただけじゃないか」
「終わるさ、ナチュラル共が全て滅びれば戦争は終わる」
「これはそのための戦争だ、我等はそのために戦っているんだぞ、それすら忘れたか、お前は」
アスラン「忘れるもんか……でも花帆は!」
アスラン「俺は父上のようには……っ」
アスラン「クソ……クソ…!」
沙知「おや、先客かな」
アスラン「議長……」
沙知「議長?生徒会長ならもう引退したけど、議長にはなった覚えがないねぃ」
アスラン「ああ、いえ……沙知先輩……」
沙知「アスラ……いや、生徒会室にいるということはアレックスくんかな」
アスラン「あはは……もう、どちらでも」
沙知「いやー、まさか学籍を二つ用意して校則の裏をかくとはね、あたしもそうすればよかったよ」
アスラン「それはあんまりおすすめはできませんね」
沙知「まあそんなことは君しかできないだろうけどさ」
沙知「んで、何かあったんだろ?」
アスラン「……何もありません」
沙知「嘘はいけないねぃ、先輩に話してみ?」
アスラン「俺は……俺は花帆を……花帆を殴ろうとしたんです」
アスラン「長野からきて何も知らなかっただけなのに、俺はあいつの先輩なのに、それなのに!」
沙知「ふんふん」
アスラン「怒りで我を忘れて、あいつの頬を力一杯張ろうとした!最低の人間ですアスラン・ザラは」
アスラン「力で……力で押さえつけようとして、怒りをそのままぶつけて!母はそんなこと望んでいないはずなのに」
アスラン「まるで……まるでかつての父上のよう……」
沙知「パトリック・ザラ……か」
沙知「あの人も……血のバレンタインで変わってしまった被害者だ、君と同じようにね」
アスラン「ふっ被害者なわけないですよ……父上は加害者だ、それこそ今の俺と同じように」
沙知「そっか……家庭の事情にはこれ以上踏み込まないけどさ……アスランは踏みとどまったんだろ?」
沙知「彼は踏みとどまれずに怒りのまま凶行に走った、でも君は殴らずに止まれたじゃないか」
アスラン「……梢に止めてもらっただけです」
沙知「いいじゃないか、止まれたんだから」
沙知「世の中には止まれずに、人間どうし〇して〇されての繰り返しになることだってある」
アスラン「でも俺は……」
沙知「……はぁ、君は強情だねぃ……ほら、来たよ」
アスラン「?」
花帆「アスランセンパイ!」
アスラン「花帆……俺は……」
沙知「会話をするんだよアスラン、君の父パトリックはそれができなかったからね」
花帆「あ、アスランセンパイ……」
アスラン「……なあ花帆、チョコレートを持ってたよな」
花帆「え、あ……これ」
アスラン「叫んだら少し腹が空いてな、えっと……これ、一つもらってもいいか?」
花帆「ど、どうぞ……」
アスラン「んっ……ふふ、甘いな……」
花帆「最近のアスランセンパイ、ずっと暗い顔してたから……甘いもので元気になってもらおうと思って……あたし」
アスラン「そうだな……少し、疲れてた」
花帆「あたし……あたしっ…ぐすっ」
アスラン「泣くな花帆……君は悪くないんだから…」
アスラン「はぁ……こんなんじゃカガリに怒られるな、可愛い後輩を泣かすやつは最低だって」
花帆「いやいや、いくらアスランセンパイに厳しいカガリセンパイでもそんなことじゃ怒りませんって」
アスラン「いや、あいつは怒る…そして殴る……花帆はカガリの怖さを知らないからそう言えるんだ」
花帆「あんまり怒るイメージないけどなあ……」
アスラン「ふっ、カガリは花帆に甘いからな」
アスラン「あのさ花帆、俺の母は農業の研究に携わっていてな……優しい人だった」
花帆「きっと、アスランセンパイの優しいところはお母さんに似たんですね」
アスラン「だと……いいな」
アスラン「聞いてくれるか?俺の母のこと、父のこと、そしてカガリや離れている親友とのことを」
花帆「はいっ!」
終
乙、アスかほ助かる
「花を植える」「花咲かす」って両者において重要ワードだよね
カガリ要らなくない…?
>>29
アスカガは大正義なので必要です
>>29
ユウナ成仏しろ
>>33
草
綴理が「あす」呼びしてるの、妥当なんだけどジワる
トゥッ‼︎アスランはどんな世界にいてもアスラン
機動戦士リンクラSEED FLOWERS
慈!この、馬鹿野郎!
鼓門の前にいただけで蓮ノ空に連れてこられる男
>>49
鼓門前にいたのはヤマト隊長とラミアス艦長だからアスランはマジで無関係なんだよなぁ
何故蓮好きにはSEED好きが多いのか
アスラン「それでは聴いてください。Link トゥ! the ヘァー!」
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11177/1707914687/l50
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