侑「第1回」かすみ「よわよわポジション」果林「脱却委員会?」
侑「え~みなさん」ゴホン
侑「本日はお忙しい中お集まりいただき、誠にありがとうございます」
侑「これより、記念すべき第1回となる」
侑「よわよわポジション脱却委員会の会議を始めます」
侑「委員長の高咲です。よろしくおねがいします」ペコッ
かすみ「……いきなり個人メッセで呼び出されて何かと思ったら」
愛「…ゆうゆ、一体何この委員会?愛さん何も聞いてなんだけど…」
せつ菜「まあ、なんとなくは察しがつきますが…」
果林「なんとも不名誉な名前の委員会ね」
彼方「」zzz
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「ここで、委員会のメンバーを紹介するよ!」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「()とお付き合いしている設定だよ!」
委員長 :侑(歩夢)
副委員長:かすみ(しずく)
書 記:せつ菜(生徒会副会長)
会 計:愛(璃奈)
広 報:果林(エマ)
企 画:彼方(遥)
侑「ここに集まった6人は、みんな彼女がいるよね?」
かすみ「そりゃ、まあ…///」
果林「そうね…///」
侑「うん!照れてるみんなも可愛いYO!!」
侑「…おっと、脱線したね」
侑「私も歩夢とお付き合いしているよ」
侑「…でもさ、みんなが普段どんなデートをしてるかとか、はたまた夜の事情とかは知らないけどさ」
侑「私たち6人って、…多分いつも負けてるよね?」
かすみ「か、かすみんはしず子になんか負けてませんよ!!」
愛「あっ…(察し)」
せつ菜「私は色々疎いですから、デートだとリードしてもらうことが多いかもしれませんね///」
せつ菜「ところで夜の事情とは何のことでしょうか?」
果林「せつ菜は置いておいて、きっと侑の言う通りね…悔しいけど」
彼方「」zzz
侑「この委員会では、6人でこっそり集まって対策を練って」
侑「彼女たちを私たちの虜にして、いつでも優位に立ちたいと考えた次第です」
侑「幸い、委員会メンバーには頭脳明晰の愛ちゃんと彼方さんもいるしね!」
侑「これはいい案が出ること間違いなしだよ!」
侑「これから歩夢がよわよわになることを想像すると、もうトキメキが止まらないよ!」ムフフ
かすみ「さっすが侑先輩!」
かすみ「かすみんもしず子をメロメロにして、いつもさせられてることを仕返ししてやりますよ~!」
愛(…多分だけど、よわよわのアタシたちがいくら策を練ったところでさ)
彼方(遥ちゃんたちに手玉に取られることは変わらない気がするよ~)zzz
果林「みんな、良い案考えるわよ!」
果林「次に赤ちゃんになるのはエマよ!!」ドヤッ
侑「ズバリ議題は…」カキカキ
『どうしたら優位に立ち回れるか』
侑「だよ!!」バーン!
侑「何かアイデアある人!」
かすみ「はいは~い!」
かすみ「かすみんは~、デートの時とかに、自分からそっけなく手を繋いだり~」
かすみ「腕を組んだりすることを意識して~」
かすみ「いつでも積極的な姿勢でいることを習慣にしちゃえば良いと思いますっ!」
かすみ「そうすれば、いざ夜にエイエ戦サーが始まったって…」
かすみ「つよつよマインドでいるから、そのノリで押し倒しちゃったりして」
かすみ「圧倒的勝利を掴むことができると思いますっ!」エッヘン!
侑「すっごく良いアイデアだと思う!」
侑「書記のせつ菜ちゃん、しっかりメモとっておいてね!」
せつ菜「任せてください!」メモメモ
果林「勉強になるわね…私もメモとっておこうかしら」カキカキ
愛(いざしずくを前にしても、同じことがいえるのかな~かすかす?)
彼方(それは言わない約束だよ愛ちゃん)zzz
果林「私が行こうかしら」
侑「おっ!果林さん!」
果林「エマとデートするときは、だいたいお家デートが多いんだけれど…」
果林「その…。一日の大半の時間は膝枕をしてもらって頭なでてもらったり…」
果林「『あ~ん』でご飯食べさせてもらったり…」
かすみ「なかなかクレイジーですね…」ヒキッ
果林「しょうがないじゃない!実家が遠いから人肌恋しくなっちゃうのよ!!」
彼方(それはエマちゃんも一緒なのでは?)zzz
果林「つまりは、私がいつもエマに甘やかされてるこの状況…」
果林「これこそが全ての元凶なのよ!!」バーン!
果林「だから、次のお家デートでは」
果林「私がエマのお部屋に行って、エマのお世話を一日中してあげるわ!」
果林「そうすれば、エマが私に甘える雰囲気のまま夜に突入して、大勝利間違いなしよ!」
果林「気分も『たにな』ってね!」ドヤッ
愛(多分『Turn it Up!』って言いたいんだろうなぁ)
侑「私も歩夢についつい甘やかされて、デレちゃうからいけなかったのかも!」
侑「これから気をつけるよう意識するよ!」
かすみ「かすみんも、しず子のナデナデには細心の注意を払うようにします!」
彼方(彼方ちゃんは、もし遥ちゃんになでなでされたら逃れられないな~)zzz
せつ菜「副会長も、お願いしたらなでなでしてくれるでしょうか…///」
愛(せっつーピュアすぎて愛さんには眩しいよ)
せつ菜「じゃあ次は私が行きます!」
せつ菜「私は…申し上げにくいのですが…」
せつ菜「つい先日…初めて手を繋ぐことができまして…///」
せつ菜「でも、あのときは副会長が握ってくれたので」
せつ菜「今度は私が、思い切ってハグを仕掛けたいと思いますっ!///」
せつ菜「そうしたら私も自信がついて、もっと積極的になれると思います!///」
かすみ「せつ菜先輩めちゃくちゃピュアですね…」
かすみ「もしかして、キスとかもしたことない感じですか?」
せつ菜「キキキキキキスですか!?そ、そんな破廉恥なことしたことないです!!」
果林「副会長ちゃんがちょっと可哀想ね…」
せつ菜「で、でも、いずれは私からしたいと思ってます…///(小声)」
愛(愛さんもそんな純粋な頃に戻りたいね…)ホロリ
彼方(彼方ちゃんのハンカチで涙拭いていいよ愛ちゃん…)zzz
愛「次は愛さんが行くよ!」
愛「アタシの場合はね、デートとかはリードできるんだけど」
愛「りなりー、夜になると性格変わっちゃうんだよね…」
愛「おそらくその原因は、いつも飲まされるドリンクだと思うんだ」
愛「多分よくわからない成分の薬が入っているんだと思う」
愛「一度飲んじゃうと、抵抗したくても体に力が入らなくなっちゃって、そのままなすがままに…」
彼方(璃奈ちゃん、見た目によらずエグいね~)zzz
愛「だから、りなりーがドリンクを作った後に隙を見計らって」
愛「りなりーとアタシのを入れ替えちゃえば良いと思うんだよね!」
愛「そうすればさ、りなりーに力が入らなくなるわけだから、当然愛さんの勝利が約束されるよね?」
愛「薬(やく)だけにっ!」
侑「ぷひょっww」
果林(何がかかっていたのかしら…?)
せつ菜「愛さんの言ったことは、とても理にかなっていますね」
せつ菜「愛さんが服用させられるものを璃奈さんが口にすれば」
せつ菜「愛さんと同じ効果が璃奈さんに表れるはずです!」
侑「うん、そうだね!」
侑「このケースは愛ちゃんだけにしか当てはまらなそうだけど…」
侑「怪しいものが渡されたときの回避法を学ぶことができたよ!」
果林「なるほどね…」メモメモ
彼方(…すやぴ)zzz
かすみ「彼方先輩!こっそり起きてるのわかってるんですからね!」
彼方「」ギクッ
愛「ほらカナちゃん!カナちゃんの話も聞かせてよ〜」
彼方「…す、すやぴ」zzz
果林「あくまでシラを切るのね…」
果林「こうなったら…」
果林「……」
果林「あっ!遥ちゃんいらっしゃい!」
果林「今日は何の用かしら?またフェスのお誘いかしら?」
彼方「は、遥ちゃん!?!?」ガバッ
彼方「あ、あれ?」キョロキョロ
果林「嘘よ」クスクス
彼方「あ~果林ちゃんやってくれたね~」ピキピキ
彼方「彼方ちゃんを怒らせると怖いぞ~」
愛「カナちゃん、どうどう」アセアセ
せつ菜「呼びかけても寝たふりしてた彼方さんも悪いですよ!」アセアセ
彼方「…それもそうだよね。ごめんね~」
侑「…さて、彼方さんのアイデアも聞いても良いかな?」
彼方「…そうだねぇ」
彼方「一緒にいると、たま~に暗い顔をするんだよね~」
彼方「だからこの前、なんでそんな哀しそうなお顔してるの?って」
彼方「何か学校で嫌なことでもあったの?って訊いてみたんだ~」
彼方「そしたらね~」
彼方「私たちはみんなと違って姉妹っていう家族関係だから」
彼方「これからずっと一緒に生きてく上で、周りの目とか悪いこと言われないかとか不安だったんだって」
彼方「…だから、大丈夫だよって」
彼方「仮に嫌なことを言われたとしても、二人で励まし合って、支え合って一緒に生きていこうって」
彼方「そう約束したんだ~」
彼方「お互い泣いちゃったけど、よりいっそう仲が深まった気がするよ~」テレテレ
かすみ「」グスッ
侑「な、なんて素敵な関係なんだろう…」グスッ
果林「私は二人を応援しているわ!!」ブワッ
せつ菜「これは書記の勤めとして後世に伝えなくては」メモメモ
愛「う~んカナちゃんの話、とっても素敵だったよ」
愛「でも、話のコシを折るようで悪いんだけどさ…」
愛「議題について何も触れてないよね?」
彼方「あっ、バレちゃったか~」
彼方「さすが愛ちゃ~ん」
彼方「じゃあ、そういうことで~、彼方ちゃんはまた夢の世界に戻りま~す」スヤピ
愛「そうはいかないよ」ガシッ
彼方「…ですよね~」
彼方「ときどき、すっごく重い感じになっちゃうんだよね~」
彼方「彼方ちゃんに触れてないとどっかに行っちゃいそうで、不安だって言って…」
彼方「…最近は毎日、SilentじゃないBlazeが真夜中の近江家を照らしてるんだよ~」
愛(自分の曲をそんな隠語に使わないで…)
せつ菜(…???)
彼方「だから、彼方ちゃんが遥ちゃんよりもも~っと重くなっちゃえば」
彼方「思いがけない彼方ちゃんの振る舞いに遥ちゃんも困惑しちゃって」
彼方「遥ちゃんをMy Own Fairy-Taleの中にご招待できると思うんだよね~」
かすみ(彼方先輩絶好調ですね)
侑「もっと重く接してみる、か…」
侑「歩夢も、私が他の子と仲良くしてると、昔からそういう節があるからな…」
侑「逆に重い私を演じてみるっていうのもいいかも!」
侑「彼方さん、貴重な意見をありがとう!」
侑「これでさらに歩夢に勝てるシナリオが増えちゃったよ!」ワクワク
かすみ「かすみんも挑戦してみようかな…」ウーン
愛(しずく相手に役を演じるのはやめた方が良いと思うぞ~)
せつ菜「…盛り上がっているところ申し訳ないのですが、もうすぐ完全下校時刻になってしまいますね…」
侑「あ!本当だ!」
侑「じゃあ、最後に私のアイデアをささっと共有するね!」
侑「その中の一つが、幼馴染マウントだと思うんだよね」
侑「きっとスクスタ世界のかすみちゃんは、たくさん喰らったんじゃないかな?」
かすみ「そうですね。満面の笑みで繰り出されるマウントには、かすみんも苦労しました」
彼方(スクスタってなんのことだい?)
侑「…実は私個人として、全然嫌だとは思っていなくて」
侑「むしろ、こんなに私との思い出を大切に覚えていてくれているんだって」
侑「普通に嬉しいというか、照れちゃうんだよね…///」
愛「ヒューヒュー!」
果林「ちょっと、茶化さないの!」
侑「…きっとさ、歩夢も同じ気持ちだと思うんだ」
せつ菜「…どういうことですか?」
侑「つまり、いわゆる幼馴染マウントってやつを、私が歩夢に繰り出したら」
侑「きっと、歩夢も私と同じように嬉しくなって照れちゃって」
侑「結果として、私が優位に立てると思うんだ…!」
侑「だから、ことあるごとに歩夢との思い出を語る生活をやってみる!」
侑「これが私のアイデアだよ!!」バーン
侑「もう約束された勝利だよね!照れてモジモジする歩夢が浮かぶ浮かぶww」プヒョヒョ
かすみ「確かに、逆に自分との思い出を語られる歩夢先輩って、見たことないですね…」
かすみ「1期12話の『でもさ。歩夢を最初っからかわいいって思ってたのは、私なんだからね』を喰らった歩夢先輩くらいでしょうか?」
彼方(1期…?なんて??)
侑「みんなの意見も取り入れて、私たちは間違いなく つよつよになったよ!」
侑「早速今日からおのおの実践してみよう!」
侑「第2回の委員会でのみんなの報告、すごく楽しみだな~!」
かすみ「かすみんもです!にっくきしず子を、かすみんなしでは生きられないよわよわに仕立て上げちゃいますよ~!」
せつ菜「私もいくつか試してみたいと思います…///」
果林「私も個別でメモを取ったし、エマ対策はバッチリね!今に見てなさい!」
愛「愛さんも、なんだかみんなの様子を見てたらいける気がしてきたぞ~!」
彼方「彼方ちゃんも頑張ってみるよ~」
せつ菜「任せてください!」バッ!
/⁄*イ`^ᗜ^リっ📖
~~~
・パートナーとの思い出話を本人の前で語りまくる by侑
・積極的な姿勢を習慣にしちゃう byかすみ
・一日中パートナーをお世話して甘えさせる by果林
・ハグを皮切りに積極的になる byせつ菜
・提供されるドリンクを入れ替える(対璃奈専用)by愛
・パートナーよりも激重になる by彼方
~~~
侑「これで完璧ッッ!」
侑「それでは、皆さんの健闘を祈って、第1回はお開きにします!」
侑「まあ、祈るまでもないけどw」ピヒャヒャヒャ
侑「では解散!!気をつけて下校してね!」
みんな「ありがとうございました!!」
コレデカスミンモキョウカラツヨツヨデスヨ~
マケルナヨカスカス~
カスミンデスッ!
ソノイセイガアレバダイジョウブソウネ~
ワタシモミナサンニマケナイヨウガンバリマス!
ソノイキダゼセツナチャ~ン
………
……
…
……
………
コソッ @ jΣ ╰* 👓 [ ] ζ
???「うふふ、かすみさんなしは生きられない体に仕立てられるのが楽しみですね💙」
???「会長…すごく楽しみです///」
???「今に見てるのはどっちの方かな?果林ちゃん♡」
???「私に勝とうだなんて、100年早い。いけると思って絶望する顔、楽しみ」
???「重いお姉ちゃん、どんな感じなんだろう…♡」
???「ねぇ、覚えてる?中学校の頃もそうやって、私に勝とうと必死に頑張ってたよね♡」
………
……
…
彼方「ただいま~」
遥「おかえりなさい、お姉ちゃん!」
遥「今日も遅かったね。バイトだったの?」
彼方「そ、そうだよ~。棚卸しが大変でね~」アセアセ
遥「そっか〜お疲れ様」ニコニコ
遥「あ、今日の夜ご飯は私一人で作ってみたんだ!」
遥「上手に作れたかはわからないけど…」
彼方「なんですと!?」
彼方「ついに遥ちゃんが一人でお料理を…」ホロリ
彼方「美味しいに決まってるよ~!!彼方ちゃん早く食べたい!!」
彼方「すぐ着替えてくるね!」タッタッタッ
遥「そんなに急がなくてもお料理は逃げないよ~」
遥「……」
彼方「じゃあ、手を合わせて…」
二人「いただきます!」
彼方「う~ん遥ちゃんの作ってくれたお料理どれも最高~!」
彼方「特にこの麻婆豆腐、絶品だよ~!」パクパク
遥「そ、そんなことないよ~」
遥「お姉ちゃんみたいにお豆腐やお野菜が綺麗な形じゃないし、味も濃いし…」
彼方「そんなの関係ないよ~!」
彼方「遥ちゃんの愛が詰まってるってことが、一番の美味しさの素なんだから~!」
遥「も、もうお姉ちゃん///」
彼方「えへへ~本当に美味しい」パクパク
彼方「…ん?」
彼方「遥ちゃん、ちょっと元気がないみたいだね?どうしたの?」
遥「えっ!な、なんでもないよ~」アセアセ
彼方「い~や、たとえお母さんの目は誤魔化せても、彼方ちゃんの目は誤魔化せないよ!」
彼方「何か悩みがあるなら、なんでも言って欲しいな」
遥「う~ん……」
遥「……」
遥「この先の私たち、やっぱり周りの人の目を気にしながら生きていかなきゃいけないのかなって…」
遥「やっぱり将来のことを考えたら不安で…」
彼方「…遥ちゃん、心配しなくても大丈夫だよ」
彼方「前にも言った通り、二人で支え合っていけば、どんなこともきっと乗り越えられる」
彼方「それに、彼方ちゃんのお友達にもね~女の子同士でお付き合いしてる子はたくさんいるよ」
遥「でも!そうだとしても、お姉ちゃんのお友達は血が繋がってないよ!」
遥「私たちは血が繋がっちゃってるんだよ…?」ポロポロ
遥「同性婚が認められても、家族婚は認められないんだよ…」ポロポロ
彼方(……)
彼方(…来た、絶好のチャンス)
彼方(遥ちゃんにはちょっと悪いけど…試してみるよ)
彼方「じゃあさ、もし周りの人から認められなかったら、私たち二人だけで生きていこう」
彼方「もしお母さんに反対されたら、駆け落ちしちゃおう」
彼方「日本じゃない、どこか遠くの国へ引っ越して、ひっそりと暮らすの」
彼方「今までのお友達とはさよならになっちゃうけど、彼方ちゃんは遥ちゃん一人さえいてくれればいいかな」
彼方「…これでどう?」
彼方「彼方ちゃん、本気だよ」
彼方(…決まった)
彼方(これで遥ちゃんもきっとびっくりして…)
遥「……」
遥「……」ニヤリ
彼方(…あれ?)
遥「私も賛成!きっと家族婚は生物学的な関係もあるし一生認められないだろうから、もう今から駆け落ちの準備しちゃおっか!」
遥「素敵な提案をありがとう、お姉ちゃん♡」
彼方(…あれれ~話が違うぞ~)アセアセ
遥「…どうしたの?♡」
遥「もしかして、いつもと違う重いお姉ちゃんを見せたら、私がびっくりすると思ったのかな?♡」
遥「びっくりしたのは本当だけど、それよりも興奮が勝っちゃったかな?♡」
遥「じゃあお姉ちゃん、一緒に堕ちちゃおっか♡」
彼方「は、遥ちゃん?ちょ、ちょっと一旦落ち着いて…」
彼方「ね、ねぇ、やっぱり考え直さない?ね?」
遥「何を~?♡」ズイッ
彼方「あ、あのっ、近っ…」
彼方「あっあっ…」
ああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁあ♡♡♡♡♡♡
…その日、いつもに増してSilentじゃないBlazeが夜の空を照らしたという…
ノレcイ´//ω//) かなはる♡Happy End♡ζ(*^ᴗ^*)ζ
愛「りなり~!!ごめ~ん!」
璃奈「愛さん、遅い」
璃奈「璃奈ちゃんボード『( *`ω´)』」
愛「ごめんごめん、またバスケ部の助っ人で呼ばれちゃってさ~」ハヤクチ
愛「大会が近いから遅くまで練習してるみたいで、愛さんも巻き込まれちゃって」ハヤクチ
璃奈「そう。それなら仕方ない」
愛「」ホッ
璃奈「明日は休日」
璃奈「愛さん、今日はウチ来る?」
愛「!!」
愛(絶好のチャンス来たよ!)
愛「もちろん泊まってくよ!」
璃奈「やった!璃奈ちゃんボード『ハッピー!』」
愛(りなりーが嬉しいって思ってくれてるの、わかりやすいな~)ニコニコ
愛(さて、今夜が楽しみすぎるね)ニチャァ
璃奈「……」
愛「ただいまー!」
璃奈「…ただいま」
璃奈「愛さん、ウチには基本誰もいないよ?」
璃奈「あと、愛さんの家じゃない」
愛「も~細かいこと気にするなって~!」ワシャワシャ
璃奈「あわわわ」
愛「じゃ、いつも通りご飯作っちゃおっか!」
璃奈「うん!一緒に作る!」
愛「やっぱり二人で作るご飯は最高だね~!」モグモグ
璃奈「うん。愛さんの料理、すごく美味しい」モグモグ
愛「も~。りなりーと二人で作ったから美味しいんだぞ~!」
璃奈「愛さん…好き」
愛「照れるな~///」
愛(いかんいかん、ついりなりーがかわいいもんだから…)
愛「愛さんも愛してるぞ~!愛だけにっ!」
璃奈「もはや定型文になってる」
愛「あ、バレちゃった?」
ζ㎗òヮóリ 食べ終わって、一通り片付けたよ!
愛「じゃあいつも通り、ゲームしよっか!」
璃奈「うん!」
璃奈「今日はこれで勝負したい…!」ゴソゴソ
璃奈「あ、ちょっと飲み物取ってくるね」トテトテ
愛「了解!愛さん準備してるね!」
愛「カセット挿してゲームを起動してっと…」カチャカチャ
愛「このゲームか…」
愛「前やった時、りなりーに惨敗だったからな~」
愛(ゲーム中に色々されたからだけど)
璃奈「愛さん、おまたせ」ガチャ
璃奈「これ、いつもの」ゴトッ
愛「あ!いつもありがとう」
愛「りなりーの飲み物、飲んだことない味で美味しいんだよね!」
璃奈「それはよかった」
璃奈「あ、ゲーム始める前にちょっとトイレ行ってくるね」トテトテ
愛「おっけ~!待ってるよ!」
愛「……」
愛(…絶好のチャンス!!!)
愛(今アタシは、モニターを前にして椅子に座っている)
愛(テーブルには、ドリンクが入ったコップが2つ…)
愛(入れ替えるなら…今!)スッ
愛(……)
愛(…勝った)
愛(りなりー、今夜は覚悟してね)ウッシッシ
………
……
…
@廊下
璃奈「……」
璃奈「おまたせ」ガチャッ
愛「じゃあ、始めよっか!」
愛「早速ジュースもらお!」ゴクゴク
璃奈「私も」ゴクゴク
愛(…!)
愛(よしっ!)グッ
愛「アタシ、このキャラクターにするね!」
璃奈「じゃあ私はこの子」
愛「いくぞ~!」
璃奈「負けない。璃奈ちゃんボード『メラメラ』」
璃奈「あ、あれ?」カチャカチャ
愛「…どしたんりなりー?」カチャカチャ
璃奈「なんだか、体が暑くなってきたかも…///」カチャカチャ
璃奈「あれ、体に力が入らない…///」
璃奈「あっ…///」ゴトッ
愛「大丈夫?プレイ中にコントローラー落としちゃうなんてりなりーらしくもない」ニヤッ
璃奈「う、うん、ごめん」
璃奈「今日はちょっと調子が悪いみたい…///」
愛(…勝った!)
愛(そろそろ、アタシがこれまでさんざん服用させられてきた薬の効果が出てくるはず!)
愛(さて、今日こそりなりーを――)フラッ
愛(あ、あれっ?)フラフラ
璃奈「…愛さん、どうしたの?」ニヤッ
愛(り、りなりー!?笑って――)
愛(ま、まさか…)フラフラ
璃奈「私に勝つなんて、100年早い」
愛(そ、そんな…)
璃奈「」ゾクッ
璃奈「そう、その絶望する表情が見たかった♡」
璃奈「愛さんの考えることなんてお見通し」
璃奈「愛さんが飲んだドリンクには、いつもの10倍の量の特製薬を入れておいた」
璃奈「安全面に関しては、しっかり考えてるから安心して」
璃奈「璃奈ちゃんボード『私失敗しないんで』」
愛(……)
璃奈「…さっき、あらかじめドリンクを入れ替えて渡した」
璃奈「でもね、今日は私の方にも特製薬を入れてある」
璃奈「…体が火照る薬だよ」ハァハァ
璃奈「さて、配信の準備、しなきゃだね♡」ハァハァ
璃奈「……」
璃奈「愛さん、さっきから無口」
璃奈「どうしたの?」
愛(…またりなりーに勝てなかった)ポロッ
愛(愛さんは一生りなりーに弄ばれちゃうのかな…)ポロポロ
璃奈「!!」ゾクゾクッ
璃奈(ヤバい、とてつもなく愛さんが愛おしく見える)
璃奈(しずくちゃんの気持ちがよくわかった)
璃奈「…大丈夫だよ、愛さん」ギュッ
愛「!」ポロッ
璃奈「私は愛さんのこと、大好きだよ」ナデナデ
璃奈「愛さんが本気で嫌がることはしないって、約束する」ナデナデ
璃奈「だから、安心して、私に身を預けてくれれば良い」ナデナデ
愛「り゛、り゛な゛り゛~゛!゛」ポロポロ
愛「アタシ、りなりーと対等な関係になれないんじゃないかって、不安だった!」ポロポロ
璃奈「そんなことない。愛さんは私を救ってくれた」
璃奈「燻っていた私に、友達と楽しむことを教えてくれた」
璃奈「私は今でも、愛さんにすごく感謝してる」
璃奈「その気持ちは、これからも変わることはない」
愛「そっか…ありがとりなりー!」エヘヘ
璃奈「うん!」
愛「…あれ?なんで愛さんお姫様抱っこされてるの?どこ行くの?」
璃奈「そんなの決まってる。璃奈ちゃんボード『🛏』」
愛「ちょっ、話が違うじゃん!」ジタバタ
璃奈「愛さん、もっと力込めないと振り払えないよ」
愛「ちょまっ、さっきあんなに良い雰囲気だったのに!」
璃奈「さっきのは私の本心。でもそれとこれとは別」
愛「うそっ……まっ……あっ…」
ああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁあ♡♡♡♡♡♡
…その日、二人はFirst Loveをもう一度確かめあったという…
ζ㎗//ヮ//リ あいりな♡Happy End♡从||>ᴗ<||从
エマ「」zzz
(エマ、起きなさい)
エマ「う~ん…」zzz
(エマ、起きて、エマったら)
エマ「う~ん?」パチッ
エマ「わっ!?」
エマ「果林ちゃん!?」
果林「おはよう、エマ」ニコニコ
エマ「どうして果林ちゃんが私の部屋に!?」
果林「今日はお家デートの日じゃない?」
エマ「そ、そうだけど…」
果林「だから、たまには私がお世話してあげようと思って、早起きしたってわけ♡」
エマ「そうなんだ~!ありがとう果林ちゃん!」
エマ「果林ちゃんも早起きできたんだね!」
果林「な、何よ!私だってやろうと思えばできるに決まってるでしょ!///」
果林「さ、そんなことはいいのよ」
果林「朝ごはんももう作ってあるわ。一緒に食べましょ♡」
エマ「わ~!ありがとう!」
エマ「私とっても幸せだよ~!」
果林「うふふっ」
果林「……」
果林(…出だしは順調ね)
果林(…この調子で、今日は一日中エマを甘やかすわよ!)
エマ「……」ニコニコ
エマ「……」
二人「いただきます!」
エマ「う~ん!とってもボーノだよ果林ちゃん!」
果林「あ、こらエマ!食べるの早すぎよ!」
果林「ゆっくり食べないとお腹を壊しちゃうわ」
果林「はい、あ~んして♡」
エマ「えへへっ、なんだかいつもと逆だね!」
エマ「あ~ん」モグモグ
果林(勝ったわ!)
果林(…いえ、まだ気を抜くのは早いわ果林。相手はエマよ)
果林(油断は禁物よ。慎重に行きましょう)
果林「次は野菜スープよ」
果林「はい、あ~ん」
エマ「う~んそれにしても果林ちゃんの料理、久しぶりに食べたな~」
エマ「とっても美味しかったよ~!」
果林「そうかしら?それは良かったわ」
エマ「また作ってくれる?」
果林「もちろんよ」フフッ
エマ「ありがとう!」
エマ「…さて、これからどうしよう。どこか買い物にでも行く?」
果林「…エマ」ポンポンッ
エマ「どうしたの?」
果林「私の膝で休みなさい」ポンポンッ
エマ「え~!さっき起きたばっかりだよ~」
果林「たまにはいいじゃない」
果林「読モの膝枕なんて、なかなか味わえないわよ?」
エマ「も~わかったよ~」
エマ「…んしょ」ゴロン
果林「寝心地はどうかしら?」
エマ「引き締まってて、低反発枕って感じかも!」
果林「そうかしら」クスクス
果林「頭も撫でてあげるわね」ナデナデ
エマ「も~恥ずかしいよ~///」テレテレ
果林「いいじゃない。いつもあなたがやってくれるお返しよ」ナデナデ
エマ「えへへ~///」
果林(…いい調子ね!)
果林(エマに隙を見せたら負けよ)
果林(このまま夜まで持ち堪えるわ!)
果林「……」ナデナデ
エマ「えへへ~」
果林「…エマ?眠くなったらそのまま寝てしまっても良いのよ?」
果林(そして起きる頃には夜になってるわ)
エマ「う~んそうしよっかな~」ウトウト
果林(…勝った!)
エマ「……」
エマ「…でもぉ」ユラッ
果林(!?)
エマ「も~っと果林ちゃんに甘えちゃおっかな~(低音)」ギュッ
果林「」ゾクッ
果林(落ち着くのよ朝香果林。あなたは頭脳明晰3年生のお姉さんキャラじゃない!)
果林(冷静に対処すればたとえエマだって…)
エマ「今日はどうしてこんなに優しいの~?私すっごく幸せだよ~(低音)」オシタオシ
果林(えっ!力つよっ!抜け出せないんだけど!?)
エマ「あの果林ちゃんが早起きするなんて~」
エマ「な・に・か秘密があるはずだよね~?(低音)」
果林(ヒィイイイ)ゾクゾクッ
果林「なななななにかしら?」
エマ「…果林ちゃん、今朝何時に起きたの~?」ニコニコ
果林「ろ、ろくじです!」
エマ「へぇ~偉いね〜?」ニコニコ
エマ「で、昨日アラームは何時にセットしたのかなぁ~?」ニコニコ
果林「え、えっと…たしか…。はちじ、はん…。あ、あら?」アセアセ
エマ「ぴんぽ~ん!大正解だよ~!」ニコニコ
果林「え?…え?どういうことなの?」ビクビク
エマ「正解はね~」
………
……
…
エマ「…失礼しま~す」コソコソ
果林「う~ん…」zzz
エマ「……」
エマ「…ハァ」
エマ「やっぱり、目覚まし時計いつも通り8時30分にセットしてるね(低音)」
エマ「…あのね、果林ちゃん」
エマ「そんなに遅くまで寝てるの、果林ちゃんだけだよ?(低音)」
エマ「今日は休日だから良いけど、平日だったら8時30分起きは普通に間に合わないよ?(低音)」
エマ「もう自分で起きる気サラサラないよね?(重低音)」
エマ「私に起こされることが前提に予定が組まれちゃってるよ?(重低音)」
エマ「……それで今日は?私を見返すために?甘やかす作戦だっけ?」
エマ「やる気あるのかな?(超重低音)」
果林「…ウンマキャ~(寝言)」
エマ「そして、朝ごはんを作ってから私を起こすのに、この時間設定はないよね?」
エマ「私が10時くらいに起きるとでも思ってるのかな??(500Hz)」
エマ「……」フゥ~
エマ「…もうすぐ6時だね、果林ちゃん」
エマ「アラームは解除しておくよ」カチッ
エマ「それじゃ、私は部屋に戻って寝たふりして待ってるから…」
エマ「 そ ろ そ ろ 起 き よ う ね ? (100Hz)」
果林「う~ん…」
エマ「ハァ…」スタスタ
ドアバーン!!!←果林の部屋のドアを閉める音
果林「…ん?」パチッ
果林「ふぁ~あ、良い朝ね~!」ノビー
果林「あら!まだ6時じゃない!」
果林「今から朝ごはん作ってエマを起こしたら、良いスタートが切れるわね!」ドヤッ
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ ちなみに、女性の平均音域は1000Hzくらいだけど、エマはもっと高いと思うわ
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ 男性の平均が500Hzくらいかしら
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ 100Hzにもなると、人間が出せる最も低い声ね
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ さっきの重低音はいったい何だったのかしら…?
………
……
…
エマ「ってことだったんだよ~」ニコニコ
果林「そ、そうだったのね~」ダラダラ
エマ「果林ちゃんは、私がいないと、朝起きることすらできないんだよ(低音)」
エマ「そして、そのことに自分で気づけていないんだよ(低音)」
エマ「高校3年生にもなって…(低音)」
エマ「わかるかな?甘える甘えないとかどうこう言ってる場合じゃないよね?(重低音)」
エマ「その甘え?とか何とかで私がもし起こさなかったら、学校にすら行けてないよ?(重低音)」
果林「…ゴ、ゴメンナサイ」
エマ「なに?聞こえないんだけど?(重低音)」
果林「ご、ごべんだざい゛!!!」ダバー
果林「わだじが、わだぢがばるがっだでず」ズビー
果林「エマ゛に甘えでるだげで、じぶんでばなに゛もでぎまぜん!」ズビズビ
果林「ぼゔ、ごんなごどがんがえだりじだぃの゛で、ゆるじでぐだざい」ビエーン
エマ「……」
エマ「……」ニコッ
エマ「よ~しよ~し、怖かったね~果林ちゃん」ニコニコ
エマ「もう大丈夫だよ~」ニコニコ
果林「ぼうごわぐな゛い?゛」グスグス
エマ「うん、怖くないよ~」ニコニコ
エマ「果林ちゃんは私がいないと朝起きることもできないけど…」
エマ「でも大丈夫!」
エマ「私がず~っとそばにいてお世話してあげるからね~」
果林「あり゛がどゔエマ゛!゛」ビエーン
エマ「うふふっ」
エマ(…かわいいなぁ果林ちゃん)ゾクッ
エマ「じゃあ今日も始めよっか!」
果林「……」
エマ「 返 事 は ? 」
果林「…はい」
エマ「よくできました!」ニコニコ
果林(エマを甘やかして優位に立とうだなんて考えていたけれど…)
果林(結局は最初からエマの掌の上だったわけね)
果林(でも、よくよく考えたら、これまでの毎日は全く悪いものではないわ)
果林(だって、こんなに可愛くて素敵な子に、ずっとお世話してもらってるってことでしょ?)
果林(怒るとちょっと怖いけど…怒らせちゃう原因は、私にあるわ)
果林(今はまだ助けてもらってばかりの私だけど…)
果林(いずれ私もたくさん支えられるようになって、お互いを尊重しあえる仲になると思うわ)
エマ「…果林ちゃん、今日は酷いこと言っちゃってごめんね?」
果林「…いいのよ。本当のことだもの」
エマ「私は果林ちゃんに気づいて欲しくって…」
エマ「…ただ甘やかしたい、お世話したいわけじゃなくて、果林ちゃんのためを思ってやってるってこと」
エマ「だって、私がこっちに来て、初めてニジガクを目の当たりにして右も左もわからなかった時、手を引いてくれたのは果林ちゃんだったもん!」
エマ「その恩返しを、少しでもできたらなって思っているんだよ」
エマ「厳しい言葉を言っちゃったあとだから、説得力に欠けるかもだけど…」
エマ「これからも、お互い尊重しあえる関係で、一緒に歩んでいこうね!」チュッ
エマ「…///」
果林(…なんだ、もうとっくに素敵な関係になってたじゃない)
果林「ありがとう、エマ」
果林「私もずっと、貴女とそんな関係でいたいわ」チュッ
…二人はいつだってfor you! ―お互いのために支え合って歩んでいくみたいです…
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ エマかり♡Happy End♡╰*(..•ヮ•.. ) *╯
菜々「…ふぅ。今日はこんなところでしょうかね」
副会長「会長、お疲れ様です」ペコリ
菜々「いえいえ。副会長こそ、こんなに遅くまで手伝っていただきありがとうございます」
副会長「当然です。会長をサポートするのが、副会長の役目です」
副会長「……なにより、会長とできるだけ長く一緒にいたいですから///」
菜々「えっ///」
菜々「わ、私も同じ気持ちですよ!!///」
菜々(皆さんと話したこと、今日は恥ずかしがらず意識しましょう)
菜々「…お互いこんな役職ですから、一般の生徒のように、放課後どこかで遊んだり買い物したりは難しいかもですが…」
菜々「私は、あなたと一緒にいられるなら、すっごく幸せだって…」
菜々「例えこのような堅い場で書類整理をしていたって、立派なデートだと…」
菜々「…そう、思っています///」
副会長「…会長///」
菜々「///」
菜々「…さて、完全下校時刻もまもなくです。一緒に帰りましょう」
副会長「そうですね」
菜々「明日もまだ新しい部活動の書類整理と調査が残っていますね」トコトコ
副会長「そうですね」トコトコ
菜々「いつもすみません、こんなのに付き合わせてしまって…」アハハ
副会長「そ、そんなことありませんっ!」
副会長「私だって、会長と同じように、会長との時間をかけがえのないものだと思っています!」
副会長「こうして遅くまで一緒に作業をして、一緒に帰るという貴重な時間を、私は大切に思っています!」
副会長「…だから、もっと素敵な時間にするために…!」ギュッ
菜々「!!」ドキッ
副会長「今日も…手を繋いで帰りましょう///」
菜々「…はい///」
菜々(…また、副会長にリードしてもらってしまいました…)
菜々(でも、今日こそは、私が積極的になるって、そう決めたんです!)
菜々(覚悟を決めます!!)
菜々「えいっ!!///」ハグッ
副会長「!?///」
副会長「か、会長!?な、何を…///」
菜々「あ、あんまり私の顔を見ないでください…///」
菜々「きっと、真っ赤になっていると思います…///」
副会長「…はい、耳まで真っ赤です///」
菜々「言葉にしないでください!!///」
菜々「…私たちは、他の方々と比べてペースが遅いのかもしれません」
副会長「…そうですね」
菜々「でも、このペースが、この歩幅が、私たちにとってぴったりだと私は思っています」
副会長「私もそう思います」
菜々「ありがとうございます」
菜々「…これからも、私たちのペースで、少しずつ進んでいきましょう///」ギュッ
副会長「そうですね…会長///」ギュッ
菜々「……」
菜々「その一歩として…」
菜々「……”菜々”って、呼んでくださいっ!///」
…二人が心の中で叫ぶ”大好き”は、言葉にしなくてもお互いに通じ合っているみたいです…
ふくせつ♡Happy End♡
かすみ(今日は休日、これからしず子とデートの約束をしています)
かすみ(かすみんが考えたアイデアと皆さんのアイデアをしっかり活かして)
かすみ(昼も夜も、今日こそかすみんが優位に立っちゃいますよ~!)
かすみ(しず子がかすみんにデレデレになってる姿が浮かびます)
かすみ(あ~楽しみだな~♪)ルンルン
「だ~れだ?」
かすみ「む?し、しず子?」
しずく「正解!遅くなってごめんね、かすみさん。ちょっと電車が遅れちゃって…」
かすみ「あ、うん、大丈夫…///」
かすみ(初っ端からこのかすみんをドキドキさせるなんて…恐るべししず子のポテンシャル…)
しずく「?かすみさんどうしたの?ちょっと顔赤いよ?」
かすみ「へっ?///」
しずく「熱でもあるのかな…?」オデコピトッ
かすみ「!?!?///」ボンッ!
かすみ(定番ながら破壊力のあるおでこ熱測定…///)
かすみ(おのれしず子、なかなかやりますね…///)グヌヌ
しずく「…?」
しずく「じゃあ、行こっ!」ギュッ
かすみ「う、うん///」
かすみ(さりげなく手繋いでくるし…///)
かすみ(い、いえ!かすみんは負けませんよ~!)
しずく(……)
しずく(…💙)
かすみ(ヴィーナスフォートに来ました!)
かすみ(お台場デートスポットの定番です!)
かすみ(さっきはしず子のペースに飲まれてしまいましたが、ここで積極的に仕掛けていきますよ~!)
しずく「かすみさん、まずどこ行く?」テクテク
かすみ「そうだね…とりあえず、お洋服見ない?」テクテク
かすみ「かすみんがしず子に似合う服、コーディネートしてあげるっ!」
しずく「ありがとう!お願いします」
かすみ「この組み合わせはどうでしょうか?」
かすみ「大人っぽい感じを出したかったので、淡いブルーをアクセントに、冬らしいコーデにしてみました!」
かすみ「そしてイチオシポイントは、このおっきなリボン!しず子といったらこれだよね~!」
かすみ「このリボンに心を奪われたファンの方も多いのではないでしょうか?」
しずく「もう~!照れるよかすみさん///」
しずく「でも、とっても素敵なコーデだね。一式買っちゃおうかな?」
かすみ「待って、しず子。ここはかすみんが出します!!…と言いたいところなのですが」
かすみ「今月ちょっと厳しいので、半分出してもらえると嬉しいです…」
しずく「ふふっ。かすみさんらしいね」クスクス
しずく「でもありがとう、とっても嬉しいよ。大切にするね!」ニコッ
かすみ「!!///」ドキッ
しずく「…今日着てきたお洋服もお気に入りだけど、せっかくだし、かすみさんのコーデに着替えようかな?」
しずく「かすみさん、ちょっと着替えてくるね」
かすみ「あ、は、はい…///」
かすみ(ちょっとぉ!しず子をドキドキさせようって意識したら、余計いつもよりドキドキさせられちゃってるじゃん!///)
かすみ(ダメダメ、今日こそリードするんだから!)
シャーー
しずく「ど、どうかな?さっきも合わせたけど、似合う…?」エヘヘ
かすみ(うわっかわいっっっ!///)
かすみ「うん…とっても…似合ってるよ///」
しずく「そう?ありがとう」
しずく「……」ジー
かすみ「な、何?///」
しずく「かすみさんさっきからずっと顔赤くない?もしかして、熱出てるの隠してる?」
かすみ「そんなことないよ!今朝ちゃんと測ってきたもん!平熱だったよ!」
しずく「じゃあ何でそんなに顔赤いの?」
かすみ「それは…えっと…その…」
しずく「な~に?」ジー
かすみ「シ、シズコガカワイイカラ…」
しずく「え?なに?聞こえなかったよ」
かすみ「しず子が可愛くてドキドキしてるの!!!察してよ!!!!!///」
しずく「えっえぇ…///」
しずく「その…ごめん///」
かすみ「///」プイッ
しずく「えっと…ありがとう…?///」
かすみ(しず子をドキッとさせることはできたかもしれないけど、これじゃ完全に自爆ですよ///)
しずく(……)
かすみ「そろそろお腹すかない…?」
しずく「そうだね」
かすみ「」グ~ッ
かすみ「あっ///」
しずく「ふふっ、かすみさんのお腹に住む虫さんも合図してるね」クスクス
かすみ「も、もうっ!ご飯食べに行きますよ!」プイッ
しずく「湘南パンケーキさんね!璃奈さんと前一緒に来たよね♪」
しずく「あのときは、その…」
しずく「せっかく励まそうとしてくれたのに、途中で帰っちゃってごめんね?」
かすみ「もう!そんなこと、私も りな子も気にしてないよ!」
かすみ「その後の合同演劇祭では大成功を収めたんだから!」
しずく「…ありがとう」
しずく「じゃあ、入ろっか」
かすみ「じ、実はかすみん予約してて…!」モジモジ
かすみ「教会広場がよく見えるテラス席で食べよう!」
しずく(…わざわざ予約してくれてたんだ)キュン
しずく「ありがとうかすみさん」ニコッ
かすみ「…///」
かすみ(いちいち可愛いのが反則ですよ…///)
しずく「かすみさん、どうしよっか?」
かすみ「あ!マウンテンパンケーキください!」
かすみ「前3人で挑んで勝ちましたからね!現在1勝5敗です!」
かすみ「連勝記録、伸ばしちゃいますよ~!」
しずく「あはは…」
从cι˘σ ᴗ σ˘* ちなみに、2月16日まで実際に湘南パンケーキお台場ビーナスフォート店さんとコラボしていました
从cι˘σ ᴗ σ˘* かすみんもこっそり行ってきたのですが、5段重ねになっていて、キラキラしてる上にとっても美味しかったです!
从cι˘σ ᴗ σ˘* こんな素敵なお店を含め、VenusFort全体が来月閉館してしまうなんて、すごく悲しいです…
かすみ「ありがとうございま~す!」
かすみ「それじゃ早速…」
二人「いただきま~す」
かすみ「満腹だと体が感じる前に、詰め込んじゃおう!」パクパク
しずく「もう~急いで食べると詰まっちゃうよ?」
しずく「……」サクサク
しずく「…かすみさん、はい、あ~ん」
かすみ「!!///」
かすみ「ちょっ、ちょっとしず子!こんなところで恥ずかしいって!」アセアセ
しずく「ふふっ、こうしたらゆっくり食べられるでしょ?」
しずく「ほらっ!」ズイッ
かすみ「あ、あ~ん…///」パクッ
しずく「どう?」ニコッ
かすみ「お、おいしいです…///」
かすみ(もう!味なんてわからなくなっちゃったよ///)
しずく「ふ~お腹いっぱいだね」テクテク
かすみ「二人だとちょっとキツかったけど、また勝利できてかすみん満足です!」テクテク
しずく「そうだね。また璃奈さんとも食べに来よう」テクテク
かすみ「うん!」テクテク
かすみ「……」
かすみ(今気づきましたが、やはり周りにはカップルがたくさんいますね…)キョロキョロ
かすみ(…いまこそ、委員会でのアイデアを行動に移す時です!)
かすみ「……///」ギュッ
しずく「か、かすみさん!?腕組むなんて、ちょっと恥ずかしいよ///」
しずく「周りに人がたくさんいるよ?///」
かすみ「…かすみん気にしないよ。もっとしず子とラブラブしたいもんっ!///」
しずく「そ、そう…///」
かすみ(…ちょっと照れちゃいましたが、これは思惑通りですよ!)
かすみ(ここからかすみんの時代が始まるのです!)
しずく「…あっ、かすみさん!ほっぺのとこ、クリームついてるよ!」
かすみ「え?嘘!さっきのパンケーキかな…」
しずく「私が取ってあげるね!」
しずく「えいっ」チュッ
しずく「な~んて、嘘だよ♪」
かすみ(えっ…ええぇぇえええ!!///)
かすみ(なんなのそれ…反則じゃん///)
かすみ(やっぱりかすみん、しず子には勝てません…///)
かすみ(…いや!まだまだ諦めるのは早いです!)
かすみ(このあとのお家デートがあります!)
かすみ(そこで勝負を仕掛けましょう!)フンス
しずく(……)
しずく(…ふふっ。かすみさんったら、コロコロ表情が変わってとっても可愛い💙)
从cι˘σ ᴗ σ˘* 休日デートではお泊まりをするのが私たちの習慣になっています!
かすみ「おじゃましま~す!」
しずく「今日は家に誰もいないから、遠慮しなくて大丈夫だよ」
かすみ「!!」
かすみ(これは絶好のチャンスですよ!!)ニシシシ
かすみ(先手必勝!まだ夕方ですが、最初から突っ走っていきます!)
かすみ「…しず子ぉ~」ギュッ
しずく「…どうしたのかすみさん?」
しずく「急に甘えん坊さんになっちゃったね」
かすみ「えへへぇ~しず子と二人っきりになったら、ドキドキしちゃって…」
かすみ「今日はかすみんがリードしてあげるね…?」ガバッ
しずく「あっ…///」オシタオサレ
しずく(……)
しずく(…💙)
しずく「…わかったよかすみさん、かすみさんの好きなようにして///」
かすみ(かわっ!!///)
かすみ(じゃなくて!今日はかすみんがしっかりリードするんです!)
かすみ(最初はえっと、お洋服を…)
かすみ(……)
かすみ(…かすみん、ちゃんとしず子のこと優しくできるかな…?)
かすみ(あれ、どうしよう、不安になってきちゃった…)プルプル
かすみ(せっかくここまできたのに!)プルプル
かすみ(えと、つ、次はどうしたら良いんだっけ…?)アセアセ
しずく(……)
しずく(…💙)ニヤッ
かすみ「あっ…」
しずく「今日はありがとう。かすみさんのリードしたいって気持ち、たくさん伝わったよ」
しずく「私はまだ本心を曝け出し切れてないかもだけど、今日すっごくドキドキしてたよ」
しずく「そして私を大切に思ってくれている、その気持ちもちゃんと伝わってるよ」ギュッ
かすみ「……」
かすみ「…ごめんしず子、かすみんやっぱり不安で…」ポロポロ
かすみ「今日こそは、かすみんが引っ張ってあげるって、そう決心したのに…」ポロポロ
しずく「ふふっ。そんなに心配しなくても大丈夫だよ」
しずく「私はかすみさんにされることなら、何だって嬉しいんだから」
しずく「かすみさんが本気で私に語りかけてくれて」
しずく「心の奥底で怯えて隠れていた本当の私を引っ張りだしてくれた気がして…」
しずく「…そして、その本当の私を大好きって言ってくれたことがすごく嬉しかったの」
しずく「…今でも鮮明に覚えてるし、あのときかすみさんに言われたことを思い出すと元気をもらえる」
しずく「役者としてはまだまだかもしれないけど、私は本当の自分をちょっとずつ曝け出せるようになって…」
しずく「自分に自信が持てるようになったの!」
しずく「あの時は本当にありがとう、かすみさん!」ギュッ
かすみ「う、うん…」
しずく「だからね、今、同好会の活動も演劇部の活動もすごく充実しているし…」
しずく「これまでできなかったいろいろな表現ができるようになることが、すごく楽しいの!」
しずく「こんなことを話せるのも、こんな姿を見せられるのも」
しずく「かすみさんだけなんだよ…?」
かすみ「!!」
しずく「だから、もっと自信を持ってほしいな!」
しずく「そんなに焦らなくても大丈夫」
しずく「かすみさんとの時間は、どんなものだって素敵だし」
しずく「私にとって、かけがえのない思い出になるよ」
かすみ「…うん、うんっ!!」
かすみ「ありがとうしず子!」
かすみ「かすみん、しず子のこと大好きっ!!」ギュッ
しずく「私もだよ」フフッ
しずく(…💙)
しずく「…でもね、一つだけまだ曝け出してない感情があるんだ💙」
かすみ(ん?なんかしず子の雰囲気が…)ゾクッ
しずく「それはね…」ガバッ
かすみ「!!」オシタオサレ
しずく「かすみさんを可愛がることに、いけない感情を抱いているの💙」ガッ
かすみ(ちょ!抜け出せません!!)ジタバダ
しずく「かすみさんがリードできるようになるのは、まだまだ先みたいだね💙」
しずく「大丈夫、私は首を長くして、ずっと待ってるよ💙」
かすみ「あ、あの~しず子…?」
しずく「ふふっじゃあ今日も…」
しずく「たっぷり可愛がってあげるね💙」
しずく「改めて、本当の私を知ってほしいな💙」
かすみ「ちょっ!ちょ待って!」
かすみ「かすみんがリードの予定だったから心の準備が!」
かすみ「あっ…あっっ……」
ああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁあ♡♡♡♡♡♡
⚔ 戦いよ~さぁ、エイエ戦サー!\ホ戦サー!/愛をまた~磨いていく ⚔
从cι˘// ᴗ //˘*しずかす♡Happy End♡jΣミイ˶º ᴗº˶リ
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞平日の朝だよ
歩夢「……」
侑「いけないいけない、ちょっと遅くなっちゃった!」バタバタ
侑「歩夢!おはよう!」
歩夢「あっ侑ちゃん!おはよう」ニコニコ
侑「遅くなっちゃってごめんね!」
歩夢「ううん。大丈夫だよ」ニコニコ
侑「じゃ、行こっか!」ギュッ
歩夢「うん!」ギュッ
侑(いつもと変わらない朝…)
侑(いつもと変わらない歩夢との日々…)
侑(でも今日は、一味も二味も違うよ!)
侑(今日は歩夢との思い出を語りまくって、ドキドキさせちゃうもんね!)
侑(照れてモジモジしちゃう歩夢の想像ほど容易いものはないよ)プヒョヒョヒョヒョ
侑(私をいつもクソ雑魚フィジカルだとか言ってバカにする皆さんへ悲報です)
侑(今日から私は!歩夢には屈しませ~んwww)パヒャヒャヒャ
歩夢(……)ニコニコ
侑「それでさ、そのときかすみちゃんがさ~」
歩夢「ふふっそれは面白いね」
モブ生徒1「あの!すみません!」
モブ生徒2「もしかして、歩夢ちゃんですか!?」
侑「ん?」
歩夢「えっと…そ、そうだけど…」
生徒1「キャ~~~~~!!」
生徒2「私たち、歩夢ちゃんの大ファンなんです!!」
生徒2「もしよかったら、お写真とかお願いしても良いですか?」
歩夢「うん、良いよ」
生徒1「ありがとうございます!!!!」
歩夢「侑ちゃんごめんね、お願い」
侑「任せて!!」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞っ📱パシャッ
生徒1「ありがとうございます!!!」
生徒2「家宝にします!!」
歩夢「ふふっ大袈裟だよ~」
歩夢「これからも、応援してくれると嬉しいな?」ニコッ
生徒1「」ズキューーーン
生徒2「」チーン
歩夢「あ、あれ?」
生徒1「はっ!ごめんなさい、気を失ってました!」
生徒2「これからも応援しています!」
生徒s「本当にありがとうございました!」タッタッタ
歩夢「ふふっ」フリフリ
歩夢「……」
歩夢「侑ちゃんごめんね。じゃ、行こっか!」
侑「こうして面と向かって応援されると、私まで嬉しくなっちゃうよ~!」
侑「でも、あの笑顔はタヒ人が出るからほどほどにね」
侑「幼馴染の私じゃなきゃ耐えられないよ」
歩夢「もう~何言ってるの~?」クスクス
歩夢「……」
歩夢「そういえば、さ…」
歩夢「ねぇ、覚えてる?」
歩夢「写真撮影といえばさ、中学校の修学旅行の時に~」
侑(!!)
侑(絶好のチャンス!!)
歩夢「奈良の公園で自由散策の時間に、ふたりで写真撮ろうとしたら~」
侑「もちろん覚えているよ!!」
侑「私が持ってた鹿せんべいを狙ってたくさんのシカさんが来ちゃって、二人で一生懸命走って逃げたよね!」
歩夢「!!そうそう!」
侑「結局遠くまで追いかけ回されて、大変だったよね~」
侑「歩夢とか、怖かったのかシカさんがいなくなったあと安心して泣いちゃってたよね~」クスクス
歩夢「も、もう!なんでそんなことまで覚えてるの!!」ポカポカ
侑「当然だよ!」
侑「私が歩夢との大切な思い出を忘れるわけないじゃん!」ビシッ
侑「全部覚えてるよ!!」バーン
侑(き、決まった…)
侑(さあ、歩夢の反応は…?)
歩夢「も、もう!そうやって私が嬉しいこと、いつも簡単に言っちゃうんだから!///」
歩夢「私だって、侑ちゃんに負けないくらいたくさん覚えてるよ!///」
侑(…勝った!)
侑(間違いない、これはいけるよ!!)
侑(この調子でどんどん語りまくろう)グッ
歩夢「……」ニコニコ
楽しみ
キーンコーンカーンコーン
侑(ふぅ~やっと午前の授業終わったよ~)
侑(やっぱり音楽の勉強って難しいな~)
侑(でもすっごく奥が深くて面白い!)
侑(私も早くみんなの曲を作れるようになりたいな~)
侑「…さて、こうしちゃいられない」
侑「お昼は毎日歩夢と食べる約束だからねっ!」
侑「歩夢お待たせ~」フリフリ
歩夢「あっ侑ちゃん!」
歩夢「午前の授業お疲れ様~」
侑「歩夢もね!」
歩夢「音楽科の授業の調子はどう?」
侑「そうだな〜」
侑「もちろん難しいけど、新たに学べることがすごく多くて充実しているよ」
侑「いっぱい勉強して、みんなの曲が作れるよう頑張るからね!」
歩夢「そっか!」
侑「…私は同好会のマネージャーだから、誰かを贔屓したりすることはできないけど…」
侑「…もちろん、一番最初に作るのは歩夢の曲だよ!」
歩夢「そ、そっか///」テレテレ
歩夢「楽しみにしてるね///」
侑「歩夢の調子はどう?」
歩夢「う〜ん、いつも通りだよ。ちょっと数学が難しくなったくらいかな」
歩夢「侑ちゃんと一緒のクラスじゃないのがちょっぴり寂しいけど…」
歩夢「私は侑ちゃんの夢、応援してるからね!」
侑「ありがとう!」
侑「…じゃあ、ご飯食べよっか!」ゴソゴソ
歩夢「いつもと違う味付けにしてたまごやき作ってみたの」エヘヘ
歩夢「ちょっと味見してもらっても良い?」
侑「もちろんだよ!」
歩夢「はい、あ~ん」
侑「あ~ん…」モグモグ
侑「…うんっ!とってもおいしい!」
侑「いつもよりも甘さが控えめで、その分ちょっぴりしょっぱさがあるね!」
侑「歩夢のまごころがこもった、優しい味がするよ」
侑「今日のもいつものも、どっちのたまごやきも好きだよ!」
侑「やっぱり歩夢の作る料理はおいしいなぁ」
侑「本当、毎日食べたいよ!!」
歩夢「も、もう!侑ちゃんったら!」テレテレ
歩夢「そういえば、たまごやきと言ったらさ~」
侑(…来た!)
歩夢「私が初めてたまごやきを作った時も、侑ちゃんに味見してもらったよね」
侑「もちろん覚えてるよ!!」
侑「本当に美味しくて…それに何より、歩夢が作ってくれたのが嬉しくて」
侑「私次の日学校のみんなに自慢しちゃったよね!」
歩夢「!!」
侑「あの時の味、今でもよく覚えているよ」
侑「きっと今のほうがずっと、歩夢は料理が上手なんだろうけど…」
侑「歩夢が初めて作ってくれたあのたまごやきは、人生の中で一番おいしい料理だったよ!」
侑(決まった…!)
歩夢「も、もう~侑ちゃんったら~///」
侑(フッ、勝ったね)ムフフフ
侑(ただ思い出を語るだけじゃなくて、最後に一言歩夢への愛を挟むところがポイントだよ!)
歩夢「…でもそれって、今の私の料理は昔よりおいしくないってこと?」ムー
侑「何言ってるの!言葉の綾だよ~」
侑「これまでの歩夢の料理の中で、美味しくないって思ったものはひとつもないよ」
侑「いつだって、一番!」
侑「…それじゃ、ダメかな?」ウワメヅカイ
歩夢「も、もう!///」
侑( 圧 倒 的 大 勝 利 ! )
侑(こりゃ第2回の委員会で良い報告ができそうだな~!)
侑(もう今から待ち遠しくなっちゃった)ワクワク
歩夢「……」ニコニコ
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 歩夢はずっと照れてる様子で、私の思い通り!
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ これはもう私の優位は約束されたものだね!
⎛(cV„Ó ᴗ ÒV⎞ いや~参ったね、こりゃ
侑(今は夜ご飯を食べ終わって、部屋で一人課題をやっているよ)
侑(いや~今日は大成功だったな~)
侑(今日試してみて思ったけど)
侑(歩夢って、実は押しに弱いのでは?ww)プヒョヒョヒョ
侑(照れてる歩夢も何度も見れちゃって、もう良いことしかないね!)
侑(…問題は、いつ仕掛けるかだな~)
侑(やっぱり二人でどっちかの部屋にいるときに仕掛けたほうが良いよね)
スマホ「ピロン!」
侑(ん?メッセージ?)
~~~
歩夢『侑ちゃん、これから英語の宿題をやるんだけど、一緒にやらない?』
歩夢『普通科も音楽科も同じ宿題出てたよね?』
歩夢『”?”スタンプ』
~~~
侑(来た!絶好のチャンス!)
侑(なんか今日はついてるな~)
侑(全てがうまく行ってるよ~)ムフフ
侑(このチャンスを逃すわけにはいかない!)ポチポチ
侑「歩夢〜来たよ」コンコン
歩夢「侑ちゃん!」
歩夢「入って大丈夫だよ」
侑「歩夢、呼んでくれてありがとう!」ガチャ
侑「…歩夢は一人でも宿題解けるもんね」
侑「私ちょうど手こずってたんだよ~!」
歩夢「ふふっ。そんなことだろうと思った」
歩夢「私は侑ちゃんのことなら、なんでもわかるもん!」
侑「わ、私だって歩夢のことだったらなんでもわかるよ!」
歩夢「えへへっ。そっか///」
侑(…出だしは順調だね)
侑「う~んちょっと疲れたな~」ノビー
歩夢「ふふっ。ちょっと休憩にしよっか」
歩夢「飲み物持ってくるね」
歩夢「〜♪」ガチャッ
侑(…行ったみたいだね)
侑(そういや飲み物といえば、愛ちゃん作戦通りうまく行ってるかな~)
侑(きっと今頃、璃奈ちゃんは愛ちゃんにメロメロだよねww)ピヒャヒャヒャ
侑(ちなみに歩夢は飲み物に何か入れたりしないから安心だよ!)
侑「おっ!歩夢ありがとう!!」
侑「歩夢のココアは体だけじゃなくて心もあったまるから大好きなんだ~」
歩夢「もう!また適当なこと言って!///」
侑(……)
侑(…そうだ!!)💡
侑(いつもは歩夢から思い出話を振られるから、今度は私から振ってみようかな!)
侑(普段そんなことやらないから、歩夢ったらびっくりして照れちゃうに違いないよね!)
侑「あのさ、ココアといえばさ…」
歩夢「うん?」
侑「中学1年生の時、私が風邪ひいちゃった日にさ~」
侑「日中暇だったから、冗談半分で歩夢に『歩夢のココア飲んだら治りそう』ってメッセージ送ったらさ」
侑「歩夢ったら学校早退して家に帰ってきちゃって、ココア作ってくれたよね!」
歩夢「!!」
侑「あのときは二人して先生やらお母さんやらにたくさん怒られたけど…」
侑「歩夢がココアを持ってきてくれたこと」
侑「…何より風邪引いて心細かった時に歩夢が来てくれたことが、すっごく嬉しかったよ!」
歩夢「も、もうっ!///」
侑「さすがに学校早退するのはやりすぎかもしれないけどさ…」カベドンッ
歩夢「!///」
侑「これからも、毎日ココア淹れてくれない?」イケボ
侑(…き、決まった)
侑(本日一番のやつが決まったよこれ!)
歩夢「///」ドゥルルン!ドゥルルン!
侑(歩夢の様子も思惑通りだよ!)
侑(これからこのまま押し倒して、今日こそ私が優位に立つんだ!)
侑(侑だけにっ!プヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョヒョwwwwwwwww)
歩夢「……」
歩夢「……」ニヤッ
歩夢「そんなに侑ちゃんから言われたら、しょうがないね!」ニコニコ
歩夢「これから毎日作ってあげる♡」ガシッ
侑(あ、あれっ?何か雲行きが…)
歩夢「でもね、侑ちゃん。覚えてるかな?♡」クルッ
侑(逆に壁ドンされてる…!?)
歩夢「今話してくれた侑ちゃんが熱が出た日は中学1年生の2月16日で連絡をくれたのが14時38分31秒
だったね。そのあとすぐの14時39分01秒に今から作りに行ってあげるねって返信をして授業中だったから
先生にお腹痛いので保健室に行きますって言って保健室の先生にちゃんと許可をもらってから帰ったんだ
よ。あのとき乗ったバスは確か14時58分東京ビッグサイト発15時11分東雲一丁目着の東京駅八重洲口行
だったかな。そのあと15時15分に家に着いてすぐにココアを淹れたよ。時期的にちょうどバレンタイン
デーの後でチョコに余りがあったから隠し味に何切れか入れたよ。そして15時20分には侑ちゃんのお家に
お邪魔して侑ちゃんがびっくりした表情を見せてくれたのは15時21分32秒53だったね。侑ちゃんはココ
アを飲んで今日みたいに歩夢のココアは心も体もあったまるって言ってくれたよね。嬉しかったからすごく
覚えているよ。でそのあとたわいもない話をして16時01分39秒89に侑ちゃんは寝ちゃったよ。ちなみに
話の内容は確か前日16時03分22秒に学校の掃除の時間中に私が侑ちゃんと一緒に教室の机を78.2cm運ん
だことと今朝侑ちゃんのお母さんがお仕事で早く家を出ちゃったから不安だったってことだったかな。でも
08時01分22秒に私が学校に行く前に侑ちゃんの様子を見に行ったから安心したって言ってたよね。ところ
で今日侑ちゃんが08時16分21秒に中学校の修学旅行の写真の話をしてくれたときの補足事項なんだけどあ
のとき侑ちゃんは鹿せんべいをN34.68509262099818, E135.84312596290584で買ってシカさんに追いかけられ
てから839.2m走ったよね。あのころは私の方が体力がなかったから侑ちゃんの方が足が速くて追いつくのに
精一杯だったよ。ちなみにそのあと近くにいた観光案内の方にカメラを渡して4枚写真を撮ってもらったよね。
ちなみにその写真は修学旅行の中では157~160枚目で私たちの累計28,430~28,433枚目に当たるよ。
うふふっ私たちが生まれてから毎日5枚くらいは撮ってる計算になるね。その時の写真は今で
も大切にしているよ。だって4枚あるうちの2枚目は侑ちゃんが目を瞑っちゃってて当時67枚しかなかった
侑ちゃんの目瞑り写真コレクションの数少ない貴重な1枚だからね。あと今日の12時29分38秒に学校の中
庭で語ってくれたたまごやきの話に補足するとね………」ペラペラペラペラ
侑「」
長すぎて草
めっちゃ早口で言ってそう
座標検索したらちゃんと奈良公園で草
草
800m走るのは健脚過ぎる
侑「えっと…あの…その…」アセアセ
侑「ね、熱が出て休んだとき!ココアの原料は北欧の国でよく採れるって歩夢が教えてくれたよね~!」アセアセ
歩夢「ふふっ。何言ってるの侑ちゃん♡」
歩夢「私そんなこと言ったことないよ♡」
歩夢「あと、カカオ豆の産地は熱帯地方だよ♡」
侑「そ、そうだったっけ~」アセアセ
侑「…?」
歩夢「今日、私との思い出をたくさん話してくれたこと、すごく嬉しかったよ」
歩夢「もしかしたらこんなに侑ちゃんとの思い出を覚えているのは私だけかもしれないって…」
歩夢「ちょっと重いかもって、そう思ってたけど…」
侑「そ、そんなことないよ!」
歩夢「ふふっ。ありがとう」
歩夢「侑ちゃんもちゃんと私との思い出を覚えていてくれていて」
歩夢「お互いの思い出を共有できるのって、なんて素敵で幸せなんだろうって」
歩夢「嬉しくてちょっと泣きそうになっちゃった」エヘヘ
歩夢「私たちはこれからもず~っと一緒にいるんだもん」
歩夢「お話しできる思い出が増えていくのが、すごく楽しみだよ!」
侑「…もちろん私もだよ」ギュッ
歩夢「ありがとう」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ「忘れられない思い出をいっぱい増やそうね?♡」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞「……」
⎛(cV„// ᴗ //V⎞「……」
⎛(cV„// ᴗ //V⎞「…うんっ!」
侑(……)
侑(結局、歩夢に思い出マウントで勝つことはできなかったけど…)
侑(こうして小さい頃からの思い出を語りあえる関係って、すっごく大切なんだって改めて思ったよ)
侑(これからも、歩夢といろんな”想い出”を作っていきたいな!)
…たとえ世界のシステムが壊れとしても、二人の想い出は消えません…
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ ゆうぽむ♡Happy End♡⎛(V// ᴗ //„Vɔ⎞
よわよわポジでもみんな幸せな優しい世界
第1回よわよわポジション脱却委員会 報告書
・思い出話でマウントを取るのは負けちゃったけど、歩夢とまた忘れられない想い出ができちゃった!by侑
・1日を通してしず子にドキドキさせられて積極的にいくのは難しかったです。またエイエ戦サーに巻き込まれました byかすみ
・結局エマなしでは生きられないことがわかったわ。これからもお互い支え合って生きていくつもりよ by果林
・覚悟を決め、こちらからハグをすることに成功しちゃいました!ちなみにあの時から、会長ではなく菜々って呼んでもらっています/// byせつ菜
・りなりーには一生勝つことはできません。また配信で晒されました。by愛
・なんか駆け落ちする話がどんどん進んじゃってて、彼方ちゃんどうすれば良いかわからないよ〜涙 by彼方
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⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「結果的に、アイデアを成功させられたのはせつ菜ちゃんくらいみたいだね…」トホホ
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「6人の結果はバラバラだったけど、みんなパートナーとの距離がグッと縮んだ気がするよ!」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「次こそ…次こそ勝ってみせるよ!」
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 「まだまだ策はたくさんあるんだから!たとえばまず…」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「侑ちゃ〜ん、誰と話してるのかな?」
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「今は私との時間だよ?」
⎛(c;V„Ò ᴗ ÓV⎞ 「あっ歩夢!いやそうじゃなくてね、委員長として結果報告をね、」アセアセ
@cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「ふ〜ん、そっか♡」
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「報告は終わりかな?」ポンッ
🌸cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ 「じゃあ、続きをしようね♡」グイッ
⎛(c;V„Ò ᴗ ÓV⎞ 「あ、歩夢!ちょっ、ちょっと待って……あっ…」ズルズルズル
ああああああぁぁぁぁぁああぁぁぁあ♡♡♡♡♡♡
おしまい
オチとしてネタに走っちゃったカプもいくつかありましたが、本心では6組とも、お互いを大切に思っていると思います。
よわよわポジション脱却委員会のみんなの活躍に乞うご期待!
そして4thライブが楽しみすぎる₍₍ @cメง*˶ˆ ᴗ ˆ˵リว ⁾⁾
前書いたのも、もしよろしければどうぞ。
・ゆうぽむです
歩夢「私を最強の幼馴染だと気づいた侑ちゃん?」@
・にこまき,ようちか,ゆうぽむ,かのちぃです
侑「1,544,400分の1の部屋?」
ζ㎗òヮóリ
(ζル|˘ᴗ˚ル
⁄/*イ`^ᗜ^リ
从cι˘σ ᴗ σ˘*
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞👍
4th楽しみだな
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⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ >>117 が言ってくれた通り、限定配信になっているよ。
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 月額有料会員制で、璃奈ちゃんに直接お願いすることで裏サイトのURLを受け取れるんだ。
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ かなり高頻度で配信されているからお得だよ!
⎛(cV„Ò ᴗ ÓV⎞ 第1回委員会直後のアーカイブはまだチェックしてないんだけど、きっとつよつよの愛ちゃんが映ってるよね!