【SS】夏美「告白ドッキリですの」【ラブライブ!スーパースター!!】
夏美「本日の動画は、なんと!Liellaのメンバーに告白ドッキリぶちかましちゃいますの~!」
夏美「わたくし夏美に告白されてメンバーはどういう反応をするのか!禁断の検証ですの~!」
夏美「…正直秒で振られる気しかしませんけど…..準備運動にはちょうどいいですの。四季で慣らして他のメンバーにバンバン告白していきますの」
夏美「………」
夏美「さっそく四季を呼び出しますの」
夏美「……….」
扉ガラッ
四季「夏美ちゃんどうしたの?急に呼び出して」
夏美「…他のメンバーは?」
四季「みんなは先に帰ったよ」
夏美「…メイも?」
四季「メイ?…みんなと一緒に帰ったけど」
夏美「…そう、なら良かったですの」
四季「?」
四季「大事な話?」
夏美「ええ…」
四季「…..」
夏美「…わたくし鬼塚夏美は、四季のことが好きですの。友情とかじゃなくて恋愛的な意味で」
四季「!」
四季「…..夏美ちゃん」
四季(…..おそらくこれはドッキリ動画、夏美ちゃんが私に告白するなんてありえない。どこかにカメラがあるはず…….あっ棚の中にある)
四季(なんて返事しよう…..まあ無難な返事でいいか、他のメンバーにも告白するだろうし撮れ高はそっちで頑張ってもらおう)
夏美「…そ、そうですの…」
四季「ごめんなさい」
夏美「…….」
夏美「な~んて、ドッキリ大成功~!!」
四季「!」
四季(とりあえずドッキリに気づいてなかった振りをしないと)
四季「…ドッキリだったの?全然気づかなかった」
夏美「そうでしょう?女優顔負けの告白!テレビ業界も黙ってませんの~!」ナッツ-
四季(…夏美ちゃんが楽しそうでよかった)
四季(だけど何だろう…この胸のモヤモヤは…ちょっとだけ苦しい…)
四季「!」
四季「…夏美ちゃん?」
夏美「ちょっと四季!今動画の締めに入ってるところですの!これじゃあリテーイクですの!」
四季「どうして泣いてるの?」
夏美「…えっ?」ツ-
四季「夏美ちゃん大丈夫?どこか痛いの?」
夏美「うぅ…いや見ないで、っ…」ダッ
四季「夏美ちゃん!待って!」
夏美(だけどやっぱり…)
夏美(好きな人に振られるのはつらすぎますの)
夏美(告白ドッキリなんてのは真っ赤な嘘。さっきの告白は正真正銘のガチ告白。大好きな四季に思いを伝えるための一世一代の告白)
夏美(振られてすっきりしたかった。この恋を終わりにしたかった)
夏美(だけど)
夏美(心のどこかで期待してしまっていた。もしかしたら、ほんのわずかな可能性でも、夢みたいな幸せな展開が待ってるんじゃないかって)
夏美(…結果は玉砕。振られたときはドッキリ動画ってことにして全てをなかったことにするつもりだったのに)
四季「夏美ちゃん!」
夏美「四季…」
四季「…..」ハアハア
四季「嘘」
夏美「嘘じゃないですの。全部ドッキリですの。告白したのも泣いたのも」
夏美「だから四季、あなたは何も気にしないで」
四季「気にしないなんて無理…..それにあの涙が嘘かどうかぐらい私にもわかる」
夏美「っ…」
四季「…..」
夏美「だからもう話は終わりですの。明日からも今までのように接してもらえると嬉しいですの…..とは言ってもしばらくはお互い気まずいかもしれないけど、それは時間が解決…」
四季「夏美ちゃん」
夏美「?」
四季「さっきの返事は取り消させて」
夏美「え?」
四季「…私も夏美ちゃんことが好き、夏美ちゃんと付き合いたい」
夏美「…はぁ!?」
四季「冗談なんかじゃない、ガチ」
夏美「いやいやいやいやいや、ありえないですの!それにさっき私1回振られましたの!一体どういうことですの!?」
四季「さっきのはその…..ごめん。正直最初からドッキリだと思って無難な返事で断った。夏美ちゃんと付き合うどうか真剣に考えずに」
夏美「…..」
夏美「…胸が?」
四季「どうして胸が苦しくなったのかあの時はわからなかったけど今ならわかる」
夏美「…..」
四季「夏美ちゃんの私への告白はドッキリだって言われて、それで夏美ちゃんは私のことをそういう目で見てないって現実を突きつけられて胸が苦しくなった」
四季「それで初めて気がついた。私も夏美ちゃんのことが好きだったんだって」
夏美「…!」
四季「もちろんメイのことは大好き。殿堂入り。だけどそれは友達として」
四季「私は夏美ちゃんのことが好き、恋愛的な意味で。夏美ちゃんと付き合いたい」
夏美「うぅ…で、でも」
夏美「へ?」
四季「ただし永遠にネタバラシのない告白ドッキリ」
夏美「…..ぷっ、全く意味わからないですの、あなたらしくない変な口説き方ですの」
四季「…そんなに変だった?」
夏美「ええ、めちゃくちゃ変でしたの。一生忘れられないくらいに」
四季「…..」ズ-ン
四季「?」
夏美「とりあえず」
夏美「カップルチャンネル名は”四季ナッツチャンネル”に決定ですの!」
おしまい
良かった
お前が四季ナッツのエースだ これからも書いてくれ
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