【SS】夏美「ナンパを撃退ですの!」【ラブライブ!スーパースター!!】
メイ(行き先は最近原宿にオープンしたカフェ)
メイ(看板メニューはいちごパフェ)
夏美『いちごパフェを美味しそうに食べるメイ、最高に映えますの!絶対バズりますの!というわけでメイ!当日は可愛い系のコーデでしくよろですの~』
メイ(まあ着てきたんだけど…)
メイ(着てきたっていうか、着せられたっていうか、無理矢理着せられたっていうか)
メイ(えっ?誰にかって?そりゃ四季しかいないだろ…)
四季『せっかくのLtube撮影。メイの可愛さを全世界へ知らしめるチャンス。この日のためにメイに用意していたこのコーデを着て。このコーデならメイの可愛さを200%引き出せる』
四季『えっ?絶対着ない?…仕方ない。Liellaのライブを見て号泣してるメイの動画をLtubeに…..えっ?着る?…その言葉を待ってた』ニコッ
メイ(四季のやつ覚えてろよ…)
メイ(まあ私には全然似合ってないけど)
四季『メイは可愛い系も全然いける』
夏美『可愛い系着たメイは万バズいけるポテンシャルしかないですの』
メイ「…..あっ鏡」
メイ(…..やっぱり私には可愛すぎるけど…)
メイ(四季が私のことを考えて選んでくれた服だもんな。自信を持って着ないと四季に失礼だ)
メイ「…..」
メイ「…..夏美、可愛いって言ってくれるかな…」ボソッ
メイ(待ち合わせの時間までまだあるな…)
メイ(べ、別に夏美と出かけるのを楽しみにしてたわけじゃないからなっ///)
メイ「…..」
メイ「…夏美、はやく来ないかな」
???「ねえ君1人?」
メイ「は?」
メイ(うわ…..ナンパかよ、最悪…)
メイ「…知り合い待ってるんで」
モブ男「知り合いって女の子?だったらその子も一緒にどう?」
メイ「興味ないんで」スタスタ
モブ男「あっ!ちょっと待ってよ!」ガシッ
メイ「っ…!触るな!」パシッ
モブ男「あっ…..」
モブ男「…..待てよ」
メイ「え」
モブ男「こっちが下手に出てりゃ調子乗りやがってよぉ!おい!!」
メイ「っ…」ビクッ
モブ男「俺が誘ってんだから黙って来いよ、おらっ!」ガシッ
メイ「っ…!ちょっ、やめ、離せ!」
メイ「うぅ…くそっ…」フルフル
メイ(助けを呼ばなきゃいけないのに声が出ない…..)
モブ男「さっさと行くぞ」
メイ(…誰か…助けて…)ウル
夏美「何やってるんですの?」
メイ「!」
メイ「な、夏美…」グス
モブ男「こいつの知り合いか?お前に用はねえよ」
夏美「…どうしてメイが泣いているんですの」
モブ「こいつが俺の誘いを断ったからだよ。ちょっとビビらしたらこのザマだ。イキってたくせに泣き出しちゃってさ」
モブ男「あぁ?」
夏美「今すぐメイから離れるんですの!!」
モブ男「でけえ声出すなよ。何もできないくせによぉ!お前も痛い目あいたいのか!?おいっ!!!」
夏美「…..」
モブ男「ビビって声も出ねえか」ハハッ
メイ「夏美…」
夏美「女の子に暴行している様子」
モブ男「は?」
夏美「全世界に顔出しで公開されたくなかったら、今すぐメイから離れるんですの」スマホチラッ
モブ男「なっ!?てめえ撮ってたのか!」
夏美「昨今のネット社会、この動画が公開されたらあなたの身元はすぐに特定される。名前住所出身校職場すべてが晒されて、あなたは徹底的に追い詰められますの」
モブ男「っ…..」
モブ男「…..」
夏美「もう一度しか言いませんの…..さっさとメイから離れるんですの!!」
モブ男「…..」
モブ男「それホントに撮ってたのか?」
夏美「え?」
夏美「っ…ハッタリなんかじゃないですの!」
モブ男「絶対嘘だわ、焦ってるじゃんお前」
夏美「ちょっ!来ないで!」
モブ男「いいからスマホ見せろや」ガシッ
夏美「っ…!」
メイ「夏美!」
夏美「くっ…」
モブ男「バレバレな嘘で俺をハメようとか調子乗ってんじゃねえぞ!おい!!」
夏美「…..」
モブ男「なんとか言えよ!!」
滅びなきゃ
モブ男「は?」
夏美「時間さえ稼げれば」
警察「そこまでだ!」
メイ「!」
警察「取り押さえろ!!」バツ
モブ男「ぐっ!くそ!離せよ!おい!」
警察「暴れるな!!」
モブ男「ちぃっ…!」
夏美「…..」
夏美「ハッタリに騙されて逃げていれば警察に捕まることもなかったのに」
モブ男「っ…」
スマホ『バレバレな嘘で俺をハメようとか調子乗ってんじゃねえぞ!』
モブ男「は?…なんで」
夏美「こんな真っ昼間に大声出して女の子に絡んでいたら否が応でも目につきますの」
夏美「あなたは頭に血が昇って気づかなかったかもしれないけど、私達の周りにはたくさんの野次馬がいた。そのうちの1人に撮影を頼んで動画を送ってもらってましたの」
モブ男「くっ…」
モブ男「…くそが…調子乗ん」
夏美「…..」スマホカザシ
モブ男「うっ…」
夏美「脅しなんかじゃないですの。メイを傷つけたあなたを私は絶対許さないですの」
モブ男「…..」
モブ男「…..わかったよ…悪かった…」
夏美「…..」
メイ「…..」
夏美「…メイ、大丈夫?…あっ!掴まれてた部分が赤くなってますの!はやく治療してもらわないと…ってわっ!」
メイ「…..」ダキッ
夏美「…..メイ」
メイ「…..バカ!」ギュ-
夏美「…..心配かけてごめんですの」
メイ「…….」ポロポロ
メイ「……….助けてくれてありがとう、こわかった…」グスッ
夏美「…..もう大丈夫ですの、私がついていますの」ナデナデ
メイ「…..うん」ウルッ
メイ「…..もう大丈夫、だいぶ落ち着いた」
夏美「メイ…」
メイ「…..恥ずかしいところ見せちゃったな…こんなキャラなのにあれくらいで泣いちゃってさ」
夏美「あんな目にあったら誰だってこわいに決まってますの」
夏美「もちろんこわかったですの。内心ビクビクしてましたの」
メイ「そりゃそうだよな…..ごめん、夏美にもこわい思いさせちゃったな」
夏美「い、いや!嘘ですの!全然こわくなかったですの!」
メイ「いいよ、気を遣わなくても」
夏美「…..正直こわくはなかったですの」
メイ「え」
メイ「…..」
夏美「…..あの男がこわいんじゃなくて、大切なメイをこれ以上傷つけられるのがこわかったから」
メイ「!」
夏美「だから何も考えず勢いで飛び出してしまいましたの」
メイ「…何も考えてないは違うだろ」
夏美「あれもたまたまうまくいったからよかったものの…..警察の方にも無茶しすぎって注意されましたの…」
メイ「っ…//」ドキッ
夏美「ん?メイ、顔が真っ赤ですの」
メイ「そ、そんなことねえし!」プイッ
メイ「…..」
メイ「…..夏美、本当にありがとうな」
メイ「もし夏美に何かあったら今度は私が絶対助けるからな。約束だ!」
夏美「えぇ、約束ですの」ニコッ
メイ「!…///」
メイ(っていうかさっき、サラッと”大切なメイ”って言ってなかったか?それってつまり…)///
夏美「メイ?本当に顔が真っ赤ですの」カオノゾキ
メイ「わっ?ちょっ近っ!」///
夏美「…大丈夫ですの?」
メイ「だ、大丈夫だから!全然大丈夫だから!」///
メイ「そ、そうだ!今日行く予定だったカフェ!今から行こう!わ、私さっきに行ってるから!」ダッ
夏美「あっ!ちょっと待つんですの!」
おしまい
もっと絡め
乙でした