可可「家が爆発四散しマシタァ~…」【SS】
可可「ケガ人はいないそうでよかったデス…。ククもあと10分早く帰ってたら危なかったデス…」
可可「すみれと寄り道して正解デシタ。命の恩人カンシャエイエンニ-」
すみれ「…別にお礼とかいいわよ。一緒に遊んでただけだし」
紙片「」ヒラヒラ
可可「アー!サニパ様のポスターのかけらデス…!」
可可「焼け焦げてホットパッション…」
すみれ(住んでる家がギャラクシーしたらそりゃショックよね…。励ましてあげたいけど、なんて言葉をかければいいのやら…)
可可「……まず役所と銀行に行かなくては」
すみれ「切り替え早っ」
すみれ「しょーがないわねー。困ってるみたいだし、うちに来てもいいわよ」
可可「はい…。かのんの家に泊めてもらいマス」
すみれ「なんでよ!」ズコー
可可「これ以上すみれに恩をつくれないデス…」
すみれ「だから気にしなくていいのに!」
可可「……もしもし、かのんデスか?」
可可「はい!実は…」
可可「……あぇ?」
可可「はい、はい…」
可可「……はいデス。また明日デス」ピッ
すみれ「…どうだった?」
可可「お父さんの不倫がバレて修羅場らしいデス」
すみれ「…お泊まりできる空気じゃないわね」
可可「かのんが口を滑らせたのが発端だそうデス」
すみれ「かのんは何やってんのよ!」
すみれ「とーぜん私のところよね?」
可可「千砂都に泊めてもらいマス!」
すみれ「ギャラ!」ズコー
可可「……もしもし、千砂都デスか?」
可可「あの…迷惑でなければ今夜泊めてクダサイ!」
可可「……あぇ?」
可可「あっ……はい…はい…」
可可「ひぇ…!」
可可「……また明日デス」ピッ
すみれ「…どうだった?」
可可「ククにはまだ早かったみたいデス」
すみれ「はい…?」
可可「ククの強さでは5分も生存できないそうデス」
すみれ「千砂都はどこに住んでるのよ…」
すみれ「私を選ぶったら選ぶわよね?」
可可「レンレンに連絡デス!」
すみれ「やっぱり!」ズコー
可可「……もしもし、レンレンデスか?」
可可「はい!あの…」
可可「……あぇ?」
可可「……はい、はい」
可可「え…」
可可「……では、また明日デス」ピッ
すみれ「…どうだった?」
可可「殺人事件が起きて名探偵が大集合だそうデス」
すみれ「ギャラ!?」
可可「犯人はヤスらしいデス」
すみれ「誰よそれ…」
すみれ「うちの門扉は開かれてるわよ…?」
可可「こうなったら…きなきなデス!」
すみれ「そうよね!知ってた!」ズコー
可可「……もしもし、きなきなデスか?」
可可「……ありぇ?」
可可「はい…」
可可「……」
可可「……はい、また明日デス」
すみれ「…どうだった?」
可可「きなきなに電話をかけたのに、なぜかナツナツが出マシタ」
すみれ「あっ…」
可可「あと、ずっとパンパンという音がしてマシタ。何かの作業中だったようデス」
すみれ「…そうね。そういうことにしておきましょう」
可可「残りはメイメイとシキシキだけデス…」
すみれ「私もいるわよー」ボソッ
可可「……ありぇ?LINEが来てマス」
すみれ「グループの方に来てるわね。メイからだわ」
可可「……」
すみれ「……」
すみれ「……見なかったことにしましょう」
可可「メイメイもシキシキも服を着てマセンね」
すみれ「今すぐ画面を消しなさい!」
可可「メイメイは顔真っ赤でWピースしてマシタね」
すみれ「クゥクゥは何も見てない!はい忘れて!」
可可「サウナが気持ちよかったのデショウか?」
すみれ「そう!サウナ最高よ!はい忘れて!」
可可「ククは路頭に迷いマシタァ~…」
すみれ「……」
すみれ「ほら、行くわよ」ギュ
可可「わわわ、どこ連れてくデスか!」
すみれ「素直じゃないアンタを私の家に連れて行くのよ」
可可「で、でもこれ以上すみれに恩をつくると…」
すみれ「ごちゃごちゃうるさい!」
可可「!?」
すみれ「クゥクゥと私の仲なんだから、今さら気を遣ったりしなくていいのよ」
すみれ「恩ならいつでも返せるんだから……今はとにかくついて来なさい」
可可「……はい」
すみれ母「すみれ、おかえり」
可可「あ…」
可可「お世話になりマス…。タンククといいマス…」ペコ
すみれ母「クゥクゥちゃんね。お家のことは聞いたわ、大変だったわね…」
すみれ母「さ、上がってちょうだい。ごはんもできてるわ!」
可可「…はい。おじゃましマス」
すみれ「まるで借りてきた猫ねぇ?」クスクス
可可「う、うるさいデス!」
可可「いただきマス!」
すみれ母「クゥクゥちゃんを泊めていいかって連絡が来てから、すぐに作ったの」
可可「ありがとうございマス…!」
可可「でも、どうしてすみれ母はククの好物を知ってるデスか?」
すみれ母「ふふふふ…すみれがよくクゥクゥちゃんの話をしてるから…」
すみれ「お母さん!?変な嘘つかないでって!」
すみれ母「あら?口を開けばいつもクゥクゥクゥクゥって言ってるじゃない」
すみれ妹「お姉ちゃんも素直じゃないなぁ~」
すみれ「もー!やめてってば!」
すみれ「クゥクゥ!この2人の話は聞かなくていいから!」
可可「……」
すみれ「……クゥクゥ?」
可可「…おいしいデス」
すみれ母「ふふっ♪おかわりもあるから、たくさん食べてね」
可可「ありがとデス…!」
可可「ん…」
すみれ母「なんだか2人…姉妹みたいねぇ」
可可「ククがお姉ちゃんデスか?」
すみれ「そんなわけないでしょ」
可可「むぅ!」
すみれ妹「私はクゥクゥさんがお姉ちゃんだったらうれしいな~♪」
可可「!!」
可可「はい!ククがお姉ちゃんデスよ、すみれ妹!」
すみれ妹「お姉ちゃん~」
すみれ「調子乗るな」ベシッ
可可「痛いデス!」
すみれ母「こーらすみれ。妹をいじめるんじゃありません」
すみれ「もー!お母さんまでー!」
可可「~♪」
可可「大丈夫デス~♪」
すみれ「なーんか、やけに上機嫌ね」
可可「はい!」
可可「すみれ。この家はとても暖かいデスね」
すみれ「ん、そうね。エアコンで温度管理してるし」
可可「違いマス!そうではなくて…」
すみれ「……」
すみれ「ねえ、クゥクゥ」
可可「何デスか?」
すみれ「家の件がどうなるかは、まだわかんないでしょうけど…」
すみれ「…しばらく、うちにいなさいよ」
可可「…いいんデスか?」
すみれ「お母さんも妹も賛成みたいだし」
すみれ「それに、私も…」
可可「……やれやれデス。すみれは素直じゃないデスねー」
可可「仕方ありマセン。そこまで言うならクゥクゥがお泊まりしてあげマス!」
すみれ「居候のくせに偉そうねぇ。そんなアンタには……こうしてやる!」ゴシゴシ
可可「おっほ!くすぐったいデス~!」
すみれ「なんで私ばっかりなのよー!?」
すみれ妹「お姉ちゃん、もっと目的地に近づかなきゃ~」
すみれ「なぜかさっきから私だけ、北海道に飛ばされるのよ…!」
可可「日頃の行いデス」
すみれ妹「もっと妹たちに優しくしなきゃ。ねー?」
可可「ねー?」
すみれ「妹連合が結託してる……いや1人妹じゃなかったわ」
すみれ母「ふふふふ!すみれが貧乏神を受け持ってくれてる間にボロ儲けよ…!」
すみれ「うわ、お母さん手頃な物件買いまくって資産増やしてる…」
すみれ妹「いい歳してガチでゲームやってるよ…」
可可「ほー…勉強になりマス!」
すみれ「こんな大人にはなりたくないわね……あー!ずんだ餅が売られたったら売られちゃったー!物件が…」
可可「仕方ありマセン。すみれのために徳政令カードを使ってあげマス!これが恩返し1個目デス!」
すみれ「今使われても意味ないのよ…」
可可「はい!おやすみデス」
すみれ母「すみれ……あんまり激しくしないようにね?」
すみれ「しないし!さっさと出てって!」
すみれ母「はーい」
バタン
すみれ「ごめんなさいね、騒がしくて」
可可「ううん、大丈夫デス」
すみれ「…相変わらず、左側が壁じゃないと寝れないのね」
可可「いえ、ククも成長しマシタ。もうどちらが壁でも問題なしデス」
すみれ「そう…。まあベッドは一つだから、どのみち一緒ね」
可可「はい…」
すみれ「…仲良かったの?」
可可「はい、おそらくは」
すみれ「そう。いいことね」
可可「日本に来てからは一人暮らしで、家族のことを思うたび、何回もホームシックになりマシタ」
可可「でも今日は…」
可可「家族のことを思い出しても、不思議と寂しくありマセン」
すみれ「そうねぇ…。今日はいつにも増して騒がしかったもの」
可可「…デスね」
可可「…すみれ」
可可「ククの手を引っぱってくれて…ありがとうございマシタ」
可可「今日はとても…楽しかったデス!」
すみれ「…ええ、私もよ」
可可「はい…」
可可「あの、すみれ…」
すみれ「ん?」
可可「…手、握ってクダサイ」
すみれ「……」ギュ
可可「ありがとう…」ボソッ
すみれ(クゥクゥの手、熱い…)
すみれ(ギュッて握り返してきて…子供みたいね)
すみれ(ま、そこもかわいいところなんだけど)
可可「すみれ……」
すみれ「ん、何…?」
可可「……大好きデス」
すみれ「!?///」
すみれ「……///」
すみれ(はあ…寝言か…)
すみれ(急に言われたからドキッとしちゃったじゃない!)
すみれ(このっ…仕返しよ…!)
すみれ「……私も大好きよ、クゥクゥ」
可可「エッ!?///」
すみれ「え?」
2人「……」
すみれ「あ、アンタ……起きてたの…?///」
可可「!?あぇあぇ…」
可可「……zzz」
すみれ「いや無理でしょ!起きてるのはわかってるのよ!!」
可可「ううー!今のは寝言デス~!!///」
可可「!」
すみれ「私のも…今話してることも、全部寝言だから」
可可「……」
すみれ「……いつか、寝言なんかじゃなく」
すみれ「……面と向かって言い合えたらいいわね」
すみれ「……すやすや」
可可「…はいデス」
すみれ「…今度こそ、ちゃんと寝ましょう」
すみれ「おやすみ、クゥクゥ」
可可「おやすみデス、すみれ」
すみれ「……これも?」
可可「寝言デス」
すみれ「ははは!」
すみれ(でも…いつかは言葉にして伝えたい)
すみれ(……その日は、案外そう遠くないかもしれないわね)
おわり
ほっこりした。よかった。
続きがあるならいくらでも書いてくれてもいいのよ
良かった
可愛いし本当助かる
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1666095802/
<!–
G-ADS–>
コメント