【SS】璃奈「最高の寝そべり」【ラブライブ!虹ヶ咲】
璃奈「今日も疲れた…」
璃奈「ミアちゃん、ただいま」
璃奈「はあああ……いいにおい…」
アメリカらしいファンシーな香りがする。最高。
ミアちゃんが使ってる柔軟剤、聞いておいてよかった。
片目半分隠れてるのもすごくいい…髪、食べちゃいたい…
璃奈「耳もちっちゃい……可愛い…………」
璃奈「今日も頑張ったし一緒に寝て欲しいな」
いつもはツンツンしてるけど、一緒に寝る時はこういう可愛い表情してるって思うと、本当に好きになっちゃう。
璃奈「大好き、おやすみなさい」
こんなことしてるなんて、絶対言えない…
けど、幸せだし、辞められないよね。
──
ミア「あ”あ”あ”あ”あ”あ”~~~so sleepy……」
璃奈「眠いの?」
ミア「夜遅くまで作曲してたんだよ」
ミア「デッドラインが近かったから最近全然寝てないんだ…」
璃奈「眠かったら頭回らないけど、作曲できるの?」
ミア「もう慣れたよ」
ミア「眠かったら授業中に寝ればいいし」
璃奈「ちゃんと授業は出なきゃダメだよ」
ミア「僕は飛び級してるくらいの頭はあるんだぞ?璃奈に何か言われる筋合いないんだけど」
璃奈「お友達を心配してるだけ」
ミア「それは…thanks?」
ミア「でも今日からはぐっすり眠れるから大丈夫」
ミア「ふわぁ~~…流石に疲れた…」
ミア「そうだね」
ミア「あ、じゃあちょっと来てよ」
ミア「枕になってくれない?」
璃奈「?」
ミア「そんなキョトンってしないでよ」
ミア「ほら、彼方がエマによくやってくれてるやつだよ」
璃奈「ひ、膝枕『?⌓!』」
ミア「そうそう!あれこの前エマにやってもらったんだけどすぐに寝ちゃったんだよね!あれはヤバいよ」
璃奈「確かに気持ちいいけど私は体小さいから寝心地良くないかも…」
ミア「今は超眠いから大丈夫」
ミア「早く来てよ」
璃奈「う、うん」
ミア「んぅ…………意外としっくり来て気持ちいいかも…」
璃奈「ほんと?」
ミア「ん…」
璃奈「寒かったら私のパーカー貸してあげるから言ってね」
ミア「…………」
寝るの、早い…
寝顔、可愛すぎる。
ミアちゃんの髪、細くて綺麗…
サラサラしててシルクの川が流れてるみたい…。
肌も白くて芸術品みたい。でもちょっぴり耳が赤いのがとってもかわいい…
そしてこの香り…私、死んじゃう。
璃奈「ちょっとくらい…」
璃奈「勝手にごめんね、いただきます」
唇だけでそっと…
耳の産毛が唇にあたる感覚が
「あーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
「ちょ、かすみさん!声出さないの!」
璃奈「え?!」
かすみちゃんとしずくちゃん!?扉の音、きづかなかった…
かすみちゃんはニヤニヤしてて、しずくちゃんは…トマトみたい。
どうやってこの状況を切り抜けようか、私の頭がすごい勢いで回転しているのを感じる。
ほこりがあったから取ろうとした、私もうたた寝しそうになった、体勢が悪かったからちょっと直そうと思った…流星群のように言い訳が出てくる。
この中で一番納得してもらえるのは…
しずく「ごめんね璃奈さん、かすみさんと私用事できたから後で来るね?」
かすみ「ん”ん”ん”~~!!!(口おさえないでよしず子~!!)」
あ、もう取り返しつかなそう。
なんでこんなことしちゃったの私…
ミア「ん…」
璃奈「あ、ごめんね」
ミア「誰か来た…?」
璃奈「まだ誰もいないから寝ていいよ」
ミア「…ん」
全身から冷や汗が止まらない。
そんな私のことなんか知らずにミアちゃんは気持ちよさそうに寝てる。
あの一瞬、完全に理性を失ってた…ここが学校、ましてや人が出入りしやすい部室であんなとこしちゃうなんて…。
とりあえず今日は頭なでなでするくらいにしておこうかな…。これ以上誰かに見られたら、本当に大変なことになりそうだし。
──
あれからみんなが集まって練習したけれど、何事もなく終わってくれた。しずくちゃんはずっと顔赤かったしかすみちゃんは終始ニヤニヤしてたけど。
ミアちゃんはミアちゃんで普通にしてたと思うしバレてないと思う……多分。
璃奈「考えても不安になるだけだし寝よう…」
アラームをかけるためにスマホを開く。
かすみ《練習前のあれ、いきなり声出してごめんね》
わざわざ謝ってきてくれるなんて、やっぱりいい人だよね。
璃奈《うん、大丈夫》
璃奈《それとキスしたわけじゃないから》
かすみ《え?体勢が完全にそれだったのに?》
璃奈《あれはうたた寝しそうになってただけ》
かすみ《ほんと?》
璃奈《うん、だから気にしないで》
璃奈《私とミアちゃんはそういう関係じゃないから》
一応本当のことを言ってるだけから何も後ろめたくはない。
かすみ《まあそういうことにしておいてあげるね!》
璃奈「ええ?!」
璃奈《本当に違うよ》
かすみ《も~りな子の言いたいことなんて全部わかるんだから~》
全然わかってない!
璃奈《本当に違うってば…》
かすみ《まあまあ~隠しても隠さなくてもだいたいバレちゃうものだよ?》
かすみ《でも多分りな子とミア子、今はまだそういう関係ではないと思うんだよね~》
璃奈「あれ、そこは当たってる」
これが合ってるのはちょっと嬉しい。それだけ私のことをわかってくれてる、ということなのかもしれない。
やってないってば!なんでこっちは間違えるの…。
璃奈《本当に、やってない》
璃奈《ミアちゃんが膝枕して欲しいって言うから、それに応えてあげたの》
璃奈《その時にうたた寝しちゃっただけ》
かすみ《でも目開きながらミア子の耳に唇当てようとしてたから声が出ちゃったんだよね》
そ、そこから見てたんだ…もう言い逃れできない…。
璃奈《みんなには黙っておいてほしい》
かすみ《いいよいいよ!ぜんぜん黙っててあげるね!》
かすみ《でもりな子ってちゃんと考えてから行動するタイプなのになんで部室でキスしようとしたの??》
うーん…なんて言えばいいんだろう。
璃奈「ねえ、どうすればいいと思う?」
ベットに寝かせているミアちゃんの寝そべりに問いかける。
璃奈「食べてみたかったなんて言ったら流石に引かれちゃう…」
璃奈「でもこんな可愛かったら誰だってああ言うことしたくなる、絶対」
璃奈「ほんとかわいい…あったかい…好き、すきすき」
ミアちゃんのこと抱きしめるとやる気がどんどん無くなって…
──
ぴろん。ぴろん。と目覚ましではない何かで起きる。
まずい、寝ちゃってた。
かすみ《ちょっと~!!朝まで既読したまんまってどう言うことーーーーーーーーーーーーーーーーー!!》
かすみ《そんな言いたくないことしてたの?!逆に気になるんですけど!》
璃奈《ごめん、寝てた》
璃奈《あとミアちゃんのことについては普通に食べたくなっただけ》
璃奈《あとメッセージ送ってると遅刻しちゃうよ?》
私も遅刻しちゃうからぼーっとした頭まずはスッキリさせないと。
璃奈「今日はよく眠れた?私、ミアちゃんのおかげでぐっすり寝れたよ、ありがとう」
璃奈「大好き」
ちょっとだけ冷たくなったミアちゃんの唇をもう一度暖める。私の口の匂いとミアちゃんの甘い香りが交わる。幸せ。
まだ一緒に寝ていたい。この時間が終わったら死んでしまいそう。
私が学校にいっちゃったら一人ぼっちにさせちゃう…。
一人ぼっちが本当に寒くて悲しくて辛いのは私が一番知っている。
璃奈「もう朝寒い時期なのにスカートだけじゃ寒いよね」
璃奈「私のお腹と毛布であったかくなってね」
暖かくなってとっても嬉しそう。かわいい。
ミアちゃんとずっと一緒にいられる、そう考えたら今日くらい学校サボっても大丈夫なはず。
ミアちゃんも「そうして欲しい」って言ってるはずだし。
璃奈「もういいや…休んじゃおう」
璃奈「ミアちゃん、今日は1日中はむはむしてあげるね」
私のよだれ、ついちゃった。でもずっと笑顔だから嬉しいんだよね、ミアちゃん。
ミアちゃんの手、もちもちしてて本当に愛おしい。
璃奈「咥えていい?今日はたくさん食べたくなってきちゃった」
ミアちゃんも食べられたいって顔してる。かわいいね。
璃奈「いただきます…」
歯で噛んじゃうと痛そうだから唇と舌でミアちゃんを感じる。
あぁ……好き好き好き好き好き好き好き好き好きミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃんミアちゃん…………
──
また寝てしまった。
カーテンから射す光の感じ、もうお昼は優に超えてるかな。こればっかりはしょうがない。
お腹もすいたし、お風呂入れてないから私の体、ちょっと匂う。
璃奈「ミアちゃん、そろそろ起きようね。ちょっとでも動かないと元気にならないよ?」
腕の中でぐっすりと寝ていそうだけど、頭をぽんぽんして問いかける。
ミアちゃん、私好みの匂いはするけれど…。
璃奈「他の人が嗅いだら、変な気持ちにはなっちゃうかな…」
璃奈「一緒にお風呂、入ろ?」
璃奈「お風呂が沸くまで一緒にご飯食べようね」
今日は…時間ないし特製シリアルバーでいいかな。本当はミアちゃんにも食べてもらいたいんだけどね。
璃奈「そういえば、かすみちゃんに返信したんだっけ」
今日は侑さんにも練習休むって言わなきゃ。
璃奈「…え」
かすみ《え???食べるってどういうこと????》
かすみ《りな子ちょっと怖いよぉ~…》
かすみ《てかりな子の教室に行ってもいなかったんですけど!今日は休みなの?》
そんなこと送ったっけ?!確かにミアちゃんのこと食べたいとはずっと思っていたけれど…。
璃奈《あとミアちゃんのことについては普通に食べたくなっただけ》
璃奈「本当に言ってるじゃん…」
ブレーキがかからず本心ががかすみちゃんに。やっちゃった。
璃奈「ああ…本当にどうしよう…」
とりあえず返信はしないと。
璃奈《それは言葉のあや》
璃奈《文字通り食べたいじゃない》
ああ、なんか変な誤字をしちゃった。しかも既読つくの早い!
かすみ《しかも文字通り食べたいって…りな子疲れてるの…?》
かすみ《とりあえずミア子に言っといたからそっちに行くと思うよ》
璃奈「ええ?!」
璃奈《なんで言っちゃったの?!》
タイミングがあまりにも悪すぎる。あの時、かすみちゃんたちが来なければ…。というか私が我慢していればよかったのに…
かすみ《だってりな子がそうしてほしいって思ったから…迷惑だった?》
そっか。かすみちゃんは良かれと思ってやってくれたんだもん。
《迷惑じゃないけど今日はやめて欲しかったかも》、っていう文を唾と一緒に飲み込む。
璃奈《ありがとう、ミアちゃんには何て伝えたの?》
かすみ《どういたしまして!ミア子には「りな子がなんか変だから行ってあげて」って伝えたよ!》
かすみ《あと「会いたいって言ってた」って言った気がするかも?》
…………………………………………
璃奈《合ってるけど合ってない!》
璃奈《ミアちゃんにはいつ伝えたの?》
ミアちゃんが来るまでにお風呂に入っておかないと。寝そべりのミアちゃんと一緒に入るのはまた今度にしなきゃ。
かすみ《うーんと、いつだったかな?》
ピンポーン
ミア「おい、大丈夫か?」
かすみ《とにかく早く来ると思う!》
お風呂には入れなくなっちゃった。匂い、大丈夫かな…。
ミア「おーい、聞こえてる?」
璃奈「あ、うん。聞こえる」
ミア「かすみが会いたいって誇張してたけど本当は体調悪いんだろ?」
ミア「ちょっとご飯作ってやるからあがらせてよ」
「ほんと?あがっていいよ」って言うまで1秒もかからなかったと思う。
——
ミア「おじゃましま…うわ、廊下寒すぎだろ…」
璃奈「うん」
ミア「寒暖差が激しいと体調悪くなるって教わらなかった?そのパジャマもso cuteだけどもっと防寒性のある物も買う!」
璃奈「ご、ごめんね」
ミア「まったく…ボクの方が不健康そうな生活してるのに璃奈の方がダメダメじゃないか」
璃奈「う、うん」
ミア「そんな適当な返事でいいと思って…まあいいや、今日は体調を治すことが先決だ」
違う、適当な返事したいわけじゃない。
これ、本当に夢じゃないよね?
どきどきが止まらない。どうしよう。今すぐ食べちゃいたい。
でもそうやって欲に従ったらまた大変なことになっちゃう。
璃奈「私、どうすればいい?」
ミア「まずはどんな症状があるのかによるんだけど」
璃奈「ええっと…」
まずい。本当に抑えきれない。もう冬なのにミニスカート、私が暖めてあげたい…。
ミアちゃんの唇、こんな柔らかそうだったっけ。こんなにこんなに華奢だったっけ。耳あてしてきてるのにほんのり赤い耳、はむはむしたい。
いっぱい好き…ほんとかわいくて死んじゃいそう…
ミア「おい、本当に大丈夫?」
璃奈「わっ!」
璃奈「ち、近いよミアちゃん」
ミア「目がなんかトロトロしてるんだけど…」
ミア「チキンスープ作ってくるから一旦寝てきなよ」
ミアちゃん、お料理もできるんだ。かわいい。
エプロン姿のミアちゃん、見たい。このままベットに戻って寝たふりって、絶対もったいない。
璃奈「やっぱりここにいる」
ミア「は?もっと体調悪くなりたいの?」
璃奈「あ、あそこの部屋、暖房つけてて暑いから」
璃奈「さっき寒暖差激しいと体調崩すってミアちゃんが言ってくれたし」
ミア「oh…言われてみれば………」
ミア「分かった、毛布持ってきてあげるから璃奈の部屋どこにあるか教えてよ」
ちょっと待って。それはまずい。あそこにはミアちゃんの寝そべり…………!
璃奈「待って、そこはダメ」
ミア「そこって?璃奈の部屋のこと?」
璃奈「うん、今日はすごく汚いから」
ミア「ほんと?そんなことないだろ?ボクの部屋よりは絶対キレイなはずだし」
そんなかっこいい笑顔で微笑まれると、すごく罪悪感ある。それに寝そべりが見つかった時の恥ずかしさが……
だめだめだめだめだめ。絶対見せられない。私のミアちゃんだけは見せられない。
このまま大人しく部屋に戻ったらミアちゃんのエプロン姿が見られない。
ミアちゃんに毛布取らせたらエプロン姿のミアちゃんが料理してる姿を目の前で見られるけど寝そべりを見られて引かれちゃうかも………。
どうしよう。2つのうさぎさんは同時に取れない。
ミア「どうしようってなに?別にそんな見せて欲しくないなら行かないけど」
璃奈「いや、そういうことじゃなくて」
ミア「なに?もっとはっきり言いなよ、璃奈らしくないんだけど」
璃奈「ご、ごめんなさい」
ミア「もう…まあプライバシーは守られるべきだし部屋に行くのはやめとくよ」
ミア「代わりにボクのジャケット貸してあげる」
!?
璃奈「いいの?」
ミア「いいの?って…そりゃこれしか璃奈が温まる方法ないだろ?」
ミア「意外と似合ってるじゃん」
璃奈「…ありがとう」
ミア「あー…でもそのパジャマ下がないな…」
璃奈「それはいい」
璃奈「ミアちゃんのジャケットだけであったかい」
ミア「そ。じゃあスープ作るから適当な場所で待っててよ」
ミア「適当に食器使っていい?ボクが洗うからさ」
璃奈「むしろいっぱい使って」
ミア「I understand, princess」
お姫様…私、今、世界で1番幸せかもしれない。
でも何かが足りない気がする。
璃奈「あのもちもちが足りない……」
寝そべり抱っこした時のあのもちもち感……どこにあるの……
ミア「もちもち?なんだそれ」
しかも最高にもちもちできる。
璃奈「もちもち、いる」
ミア「なに?」
璃奈「ねえミアちゃん、抱っこしたい」
ミア「は?」
璃奈「だっこ」
ミア「何言ってるんだ?」
璃奈「抱っこしたい」
ミア「いや、風邪うつるし…」
璃奈「ひいてない」
ミア「ん?」
璃奈「風邪、ひいてないの」
ミア「…what?」
璃奈「ごめんなさい。私、嘘ついてた」
璃奈「だから、ミアちゃんを抱っこしたい」
ミア「というか風邪引いてないの?かすみから璃奈が変って言われたから病気かと思ってたんだけど」
璃奈「確かに私、変かも」
璃奈「今とっても抱っこしたいから」
ミア「とりあえず風邪は引いてないの?」
璃奈「うん」
ミア「それは良いんだけどさ」
ミア「もしかしてハグして欲しいから呼んだなんてことはないよね?」
璃奈「呼んだのはかすみちゃんが勝手に言っただけだけど、少し前から抱っこしたいとは思ってた」
ミア「なんでそんな急に……」
璃奈「それは、あの子のせいなの」
ミア「あの子?」
璃奈「うん」
璃奈「私の部屋、来て」
ミアちゃんのジャケット着たら、恥ずかしさなんてもうどうでも良くなってきた。
ひたすらにミアちゃんを肌で感じたい。もうそれしか考えられない。
──
ミア「wow,これは作曲捗りそうな部屋だね」
璃奈「ありがとう」
ミア「で?見せたいものってこのパソコ………」
ミア「え、これ………」
ミア「…もしかしてボクに見せたいやつって」
璃奈「そう『//~//』」
ああほんと恥ずかしい。段ボールに入りたい。
すごく嫌そうな顔して……あれ?そうでもない?
不思議な顔で寝そべりを眺めてる?
そんな顔も可愛い。抱きたい。好き。
ミア「…umm」
璃奈「え、何してるの?」
ミアちゃんがミアちゃんを抱いてる!?
ミアちゃんが私の匂いでニヤニヤしてる??!??!?
ミア「…なんだよ、これがベッドにあるってことは璃奈もそういうことしてるんだろ?お互い様じゃん」
璃奈「確かに、そうだけど…」
ミア「待って、ボクが使ってる柔軟剤の匂いがするんだけど」
璃奈「ぁぅ…」
悪気はない、とは言っても明らかに使い方がおかしい。
ミアちゃんに嫌われても仕方のないことしてた。
ミア「ふーん…だから聞いてきたのか」
ミア「いつからこんなことしてたの?」
璃奈「わかんない」
ミア「ふーん…」
璃奈「し、質問しながら匂い嗅がないで」
ミア「別にいいじゃん」
…というか何で私が目の前にいるのに寝そべりちゃんの匂い嗅いでるの!
ずるい。
でも私のベッドでミアちゃんが抱っこしあってる光景、可愛すぎる。
ミア「璃奈って毎日こういうことしてるの?」
璃奈「恥ずかしいから他の人には言わないで」
ミア「言う訳ないじゃん」
ミア「I see…璃奈もこう言うことするんだ」
ミアちゃんの耳が急に赤くなる。かわいい。
ミア「確かに風邪は引いてないけど相当すごい病気にはかかってそうだよね」
璃奈「私の病気、ミアちゃんにしか治せないのかも」
ミア「……………………」
ミア「まあ…来たいならくれば?」
ミア「何ぼーっとしてんの」
ミア「抱っこしたいんだろ?」
抱っこ?
璃奈「いいの?」
ミア「『ミアちゃんにしか治せない』んだろ?」
ミアちゃんから誘ってくるなんて、私、今夢の中なのかな。
璃奈「うん、ミアちゃんだけが頼りなの」
璃奈「抱っこだけじゃなくてベッドで一緒に寝たい」
璃奈「一緒に寝ないと、私の病気治らない」
ミア「Wow…璃奈って結構積極的だね」
璃奈「い、今だけだから」
ミア「璃奈もちゃんと可愛いところあるんだな」
ミア「ボクも璃奈の匂い、もっと感じたいし」
ミア「あー…恥ずかしいから今のはなかったことにして」
もうお風呂入らなくていいかも。
璃奈「なかったことにしてあげるから早くベッドに入って」
ミアちゃんと一緒にベッドに入る。
早くキスしたい。早く私のよだれ、ミアちゃんにあげたい。
ミア「今日は特にいい匂いする気がするよ」
璃奈「実は今日、お風呂入ってないの」
璃奈「うれしい?」
ミア「…やっぱり璃奈のこと早く治してあげないとダメかも」
璃奈「でもいい匂いって言ってたじゃん」
ミア「まあ僕といる時は別にいいけど?」
璃奈「うれしい」
璃奈「ミアちゃんもいい匂い」
柔軟剤の匂いだけじゃない。ミアちゃんそのものの匂いが脳の隅々まで駆け巡る。
璃奈「それじゃあ…」
璃奈「ミアちゃん、大好き。いただきます」
おしまい
乙
すごくいいにおいがしそう
璃奈ミア良いぞ
脳が回復した
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