【SS】侑「ノーマネーでフィニッシュです」【ラブライブ!】
真姫「……」
鞠莉「……」
栞子「……」
かのん「……」
真姫「……」ドサッ
鞠莉「……」ドサッ
栞子「……」ドサッ
かのん「……」ドサッ
侑「ではさっそく志願者を呼んでみたいと思います。どうぞ」
侑「はじめまして」
凛「はじめましてにゃ」
凛「はい」
凛「わかったにゃ」
凛「500万円欲しいにゃ」
侑「……そのお金の使い道は?」
凛「凛ちゃんラーメンを作るにゃ!」
ラーメンを作りたいから5,000,000円欲しい!
かのん「……」
ホテル経営 小原鞠莉「あなたはSo Cuteだからまず100万円あげマース!」ドサッ
財閥経営 三船栞子「まだ何も聞いてないのに早いですよ、小原さん」
小原鞠莉100万円
希望額500万円
凛「ファンの人たちと一緒に、みんなでホカホカずるずる食べたい、凛ちゃんラーメン☆
売れると思うんだけどなぁ……」
侑「……」
凛「ううん、カップラーメンを作りたいにゃ」
かのん「なるほど、どんな味なの? その凛ちゃんラーメンは」
凛「ニラ味とタマネギ味にゃ!」
かのん「…ラーメンにしては珍しい味だよね」
鞠莉「意外とシャイニーかも」
かのん「そうかな…?」
侑「……」
凛「スクールアイドルのシールをおまけにつけるにゃ」
栞子「なるほど、よくある手法ですね。シールの中にたまにレアなシールを含めると」
凛「シールの存在自体がレアにゃ」
栞子「え?」
栞子「シールが入っていない場合もあるということですか?」
凛「うん」
真姫「……」
栞子「……」
侑「……」
かのん「食べ物でファンを食い物にするんだ……売価はいくらなの?」
凛「200円(税別)にゃ!」
かのん「強気だね」
真姫「……」
鞠莉「……」
栞子「……」
凛「絶対成功させるにゃ! よろしくお願いしますにゃ!」
真姫「全部にシールが入ってないってのがイミワカンナイ」
栞子「適性が感じられません」
鞠莉「飲食は専門じゃ無いから1人じゃ全部出せないわね」
凛「……はい」
侑「なにかコメントありますか?」
凛「凛は諦めないにゃ! コラボ先を探して絶対凛ちゃんラーメンを製品化してみせるにゃ!」
夏美「……」ガチャ
侑「はじめまして」
夏美「はじめましてですの」
夏美「100万円です」
侑「そのお金の使い道は?」
夏美「アニメグッズを売りますの!」
アニメグッズを売りたいから1,000,000円欲しい!
夏美「にゃは~!マニーの匂い~!」
真姫「ちょっと、それじゃもう終わっちゃうじゃない! 話くらい聞きなさいよ」
夏美「う~」
鞠莉「Sorry. じゃあ、どんなアニメグッズを売るの?」
栞子「縄跳びがアニメグッズなのですか?」
夏美「はいですの」
夏美「実使用されるとは想定してません。ただのファングッズですの。アニメの中で登場させて、~あの時の気持ちをもう一度~とかキャッチコピーをつければオタクは買いますの」
かのん「……」
夏美「はい。既製品に適当に印字したものを原価100円以下で仕入れて4950円(税込)で売りますの!」
栞子「それは…暴利ですね…」
鞠莉「100万円で1万個仕入れて全部売れたら5000万近い粗利が出マース!」
侑「……」
真姫「子供用の安物ね……」
かのん「アニメと色が違わない?」
夏美「既製品だから色は変えられませんの」
かのん「……」
鞠莉「1万個まで売れなくても203個以上売れたら利益が出る硬いビジネスだからロック・オーン!」ドサッ
小原鞠莉100万円
希望額100万円
夏美「にゃは~! やりましたの!」
鞠莉「一緒にトゥギャザーしましょ☆」
夏美「はいっ、がんばりますの!」
一般的な「全20種ベタ付け、レア有りシクレ有り」でやると予算がオーバーだったとか?
豚「凛ちゃん、うちからラーメン出さない?」
凛「やるにゃ!」
豚「へっへっへ、どうもね(余ってる在庫のパッケだけ変えて売ろう)」
凛「ファンのためにシールとか入れたいにゃ~」
豚「シールね、はいはい(気が向いたらたまに入れる程度でいいか)」
凛ちゃん悪玉説
凛「おい、凛の名前出してラーメン売れにゃ。中身はまずくてもどうせオタクは気にしないからコストカットにゃ」
豚「お、お客様にそんなことできません! 美味しいものを作らないと」
凛「ああん!? 天下のμ’sさまに逆らうのかにゃ!? 安く作って高く売って凛にリベート払えにゃ!」
豚「ではせめておまけシールとか・・・」
凛「おー。ただしシール一枚につき一万円凛に肖像権料払えにゃ」
多分下だろなぁ
あのブタ可哀想
恋「……」ガチャ
侑「はじめまして」
恋「はじめまして、よろしくおねがいします」
恋「1億円です」
ざわざわ……
恋「母の残した学校を運営します」
学校を運営したいから一億円欲しい!
鞠莉「……」
かのん「……」
侑「……」
栞子「あの……母の残した学校とはどういう意味でしょうか?」
恋「はい。母は廃校になった母校を再建したのですが、過労がたたって帰らぬ人に……」
栞子「……」
真姫「その学校はどこにあるのよ?」
恋「表参道と原宿と青山のはざまです」
真姫「そんな良い立地なのに一度は廃校になったってこと?」
恋「はい」
かのん「……」
侑「……」
鞠莉「他の場所じゃダメなの? 沼津なんか土地安いわよ?」
恋「同じ場所でなければダメなんです! 道も繋がってますので……」
栞子「道? ですか?…」
恋「音楽科と普通科が有りまして、特に音楽科は前身の学校、神宮音楽学校の伝統を前面に押し出していきます」
真姫「逆にイマドキの子には古臭いと捉えられるかも」
鞠莉「あら? 後ろから見るとセーラーなのに前から見ると襟なの? 斬新なデザインね!」
栞子「小原さんの学校の袖無し制服も結構斬新と思います」
侑「……」
恋「いいえ、神宮音楽学校の制服は普通科の制服にしています」
真姫「??、イミワカンナイ。音楽学校の伝統を受け継ぐ音楽科こそ同じ制服にすべきじゃないの?」
かのん「……」
恋「はい、文化祭やオープンキャンパス等のイベントも行い、音楽科を前面に出してアピールしていきます」
鞠莉「うーん、普通科の生徒から不満が出そうデス」
かのん「……」
鞠莉「失敗した学校も有るみたいデース……」HAHAHA
恋「スクールアイドルは……スクールアイドルだけはダメなんです!」
真姫「なんで?」
恋「母がスクールアイドル活動をしていたんです」
真姫「だったらいいじゃない」
真姫「なんで?」
恋「スクールアイドル時代の写真の一枚も残っていないからです」
真姫「……それだけ?」
恋「はい」
恋「有った気がしますがよく憶えていません」
栞子「そうですか…… もう直接聞けないのは仕方無いですが、あまり思い込まない方がいいのではないでしょうか? 私が言うのもあれですが……」
恋「スクールアイドルはダメなんです……」
栞子「やはり一度廃校になった場所というのが気になります」
真姫「音楽科音楽科って言うけど、知名度を上げる具体性に欠けるわね」
鞠莉「助けてあげたいけど、具体的な運営プランがノーシャイニーね」
恋「……ありがとうございました……」
コメント