【SS】お誕生日を守れ!【ラブライブ!】
前回のラブライブ!
例の鍋に、脳を…破壊?されちゃったことりちゃん。
なんと花陽ちゃんのお誕生日に、チーズケーキおにぎりを作るなんて言い出したよ!
「喜んでくれるかなぁ。海未ちゃんはどう思う?」
「えっ!?」
そんなこと言われても困るよね……
もう!あの時にこちゃんが急かしたせいだよ!
責任取ってなんとかしてね!
にこ「うおおい!!」ビシッ
にこ「穂乃果!自分に都合いいモノローグで始めんじゃないわよ!」
にこ「チーズケーキ鍋の件は、説明不足のアンタにも責任の一端はあるんだから!」
穂乃果「ごめんなさい……」シュン
にこ「まったく……。仕方がないわねぇ……」
にこ「まあ、今はそんなことより……」チラッ
ことり「~♪」
他5人「」チーン
にこ「一緒に生き延びましょう」
穂乃果「う、うんっ!」
穂乃果「絶対合わないとは思ってたけど、まさか、ここまでだなんて…」ゴクリ
にこ「ほんとよ。仕方なしに食べて文句を言おうとしてた真姫が、一口で沈むとはね…」
真姫「」チーン
にこ「戦慄したわ」
穂乃果「空気が凍りつくって、ああいうのを言うんだよね」
穂乃果「海未ちゃんはいつもの、おねがぁい(はーと)…に押し負けて食べて、ご覧の有り様だし」
海未「」チーン
穂乃果「真っ向から立ち向かっていった絵里ちゃん、号泣しながら拒否した凛ちゃんも……うっ」シクシク
絵里「」チーン
凛「」チーン
にこ「得意のジュラル星人ばりの回りくどさで、いなそうとした希までもっ…!」
希「」チーン
穂乃果「やっぱマズいよ、マズいよにこちゃん!いろんな意味で!」
穂乃果「このままじゃ穂乃果たち全滅だよぉ!!」アワワワ
にこ「落ち着きなさい穂乃果。大丈夫、まだ希望を捨てちゃダメよ」
にこ「みんながダウンしちゃった今こそ、私たちふたりでこの窮地を乗り越えるしかないわ!」
穂乃果「ふたりだけで……!?」
にこ「そうよ!死んでいったみんなには悪いけど、花陽の誕生日と自分の命を守らないと!」
穂乃果「そっか……そうだよね!」
穂乃果「トマト入れた真姫ちゃんやラーメン入れた凛ちゃんならともかく、花陽ちゃんと自分の身は守らないと!」
穂乃果「ここで諦めたら、μ’sの未来は絶望的なものになっちゃうんだもんね!」
にこ「その通りよ!ラブライブの決勝が控えてるのに、こんなところでくたばるわけにはいかないわ!」
ことり「えへへぇ。楽しみだなぁ~♡」ワクワク
穂乃果「でもどうすればいいの!?もうすでに手遅れ感あるよ?」
にこ「それもそうね。ことりは完全にトリップしてるし……」
にこ「こうなったら、実力行使しかなさそうね」
穂乃果「実力行使って?」
にこ「決まってるじゃない。無理矢理にでも取り上げるのよ」
穂乃果「う~ん……。でもどうやって?ことりちゃん、ああ見えて全然隙を見せないし」
にこ「任せときなさい」
穂乃果「にこちゃん頼もしいっ!」
にこ「うおおおりゃああっ!!」っ🧄
ことり「!」ピクッ
にこ「必殺ニンニクアタック!」
ことり「」クル
サッ
にこ「」ガンッ
にこ「にごおおおっ!!」ゴロゴロゴロ
ことり「にこちゃん?チーズケーキおにぎりにニンニクは入れないよ~」
穂乃果「にこちゃんカッコ悪い!」
にこ「う、うるさいわねぇ…」クラクラ
にこ「今度は穂乃果、あんたがやってみせなさいよ!」
穂乃果「わ、わかったよ……」
穂乃果「ことりちゃん!」
ことり「なぁに、穂乃果ちゃ~ん♪」っチーズケーキおにぎり
穂乃果「」ビクッ!
穂乃果(ファイトだよ、私!みんなを葬った悪いおにぎりをやっつけなきゃ!)
穂乃果「あそこ!UFOが飛んでるっ!」ビシッ
ことり「ふぇっ?どこ~?」キョロキョロ
穂乃果「あっちあっち!」
ことり「わかんない~」
穂乃果(食べ物を粗末にするのはよくないことだけど……神様花陽ちゃん様、今日だけ、お許しください!!)
穂乃果「うわぁあっ!!」コケッ
がしゃーん!!
ことり「ホノカチャン!?」
チーズケーキおにぎり「」ボトボトッ
にこ(や、やった!全部床に落ちた!)
穂乃果「いたたた……あっ」
穂乃果「お、おにぎりが……ことりちゃんが作ってくれたチーズケーキおにぎりが……」グスッ
ことり「穂乃果ちゃん……」
穂乃果「ごめんね……せっかくことりちゃんが一生懸命握って、くれたのに……!」ポロポロ
にこ(やるじゃない!穂乃果にしては名演技よ!)
穂乃果(それほどでもあるよ!)
ことり「……ううん。気にしないで」ニコッ
ことり「こんなこともあろうかと!まだまだたくさん用意してあるから!」っチーズケーキおにぎり
穂乃果「」
にこ「」
にこ「う、嘘でしょ!?」
ことり「うぅん。ほんとうだよぉ」ニコニコ
穂乃果「そ、そっかぁ」
穂乃果(詰んだね、私たち)
にこ(ええ、終わったわね)
穂乃果(この際、花陽ちゃん呼んじゃう…?)
にこ(嫌いなものなしって、不味くても美味しく食べられるって意味じゃないわよ多分)
ことり「さあさあ!遠慮せずに味見してね♡」
にこ(逃げ道は塞がれた。こうなったら、やるしかないわよ穂乃果……!)
穂乃果(で、でも、本当に食べるの?)
ことり「ふたりとも、どうしたのぉ?」
にこ(せめて、お米とチーズケーキのミスマッチ具合だけでもなんとかできれば──)
穂乃果(どうにか手を加えて、まともなデザートにできる誰か、助けてっ──)
──ん?
「「その手があった!!」」
それから?
「お誕生日、おめでと~!」クラッカーパーン
花陽「ありがとうございますっ!」
ことり「はい、これプレゼント!」
どっさり!
花陽「おにぎりだ!中身はなんだろう?」
穂乃果「全部チーズケーキです!」
花陽「ち、チーズケーキ!?ぜんぶ!?」
真姫(ちょっと!あんなの1つでも食べさせたらまた地獄絵図よ!?)
海未(そうです!解決したのではなかったんですか!?)
にこ(まぁ待ちなさい。最後まで見届けるのよ)
花陽「流石にその組み合わせは、未知の領域……!」
花陽「でもいただきます!」パクッ
花陽「……」モグモグ
凛(チャレンジャーにゃ)
絵里(救急車呼んだ方がいいかしら)
希(カードも今日は、ウチに何も教えてくれへん)
花陽「こ、これは…」
花陽「おいしぃいいいっ!!!」キラキラ
やられた5人「ええっ!?」
花陽「一見まるで合わないように思えるチーズケーキの甘さと酸味が、お米とベストマッチしています!」
花陽「これほどの調和を生み出すには、一体どれほどの技術と経験が必要とされるのでしょうか!?」
絵里「そ、そんなハズは……美味しい」モグモグ
海未「いつの間に、このような突然変異を…?」モグモグ
ことり「喜んでくれて嬉しいっ♪」
ことり「でもね、完成したのは私ひとりのチカラじゃないんだよ」
ことり「穂乃果ちゃんのお父さんのおかげなんだぁ♪」
花陽「なるほど…!和菓子のプロなら、このもち米のチョイスにも納得できます!」
穂乃果(やったねにこちゃん!これで一件落着だよ!)
にこ(結局のところ、その道の達人にお願いするのが一番だったってわけね)
穂乃果(うん!大福に寄せればいいの、あのまま考えてても思い付かなかったよ)
にこ(灯台下暗しよね)
グー
穂乃果「安心したら、急にお腹空いてきちゃった!」
にこ「そうね。にこたちにも1つちょうだい」
ことり「うんっ!はい、どうぞ♪」
にこ「ありがと……ん?」モグモグ
穂乃果「あれ、これは…」モグモグ
にこ「もしかして、もち米のじゃなくて……」サーッ
穂乃果「最初のマズい、おにぎ……」ウプッ
バターン!!
穂乃果「」チーン
にこ「」チーン
花陽「すごい!気絶してしまうほど美味しいなんて……」
ことり「うふふ~♡」
希「う、うん…そういうことにしとこっか」
おしまいちゅん
※実際はよほど変な組み合わせでなければ米とチーズケーキを合わせてもそこまで不味くはなりません、真似しないでください
乙誕生日にみれて良かった
ことり脳は回復しないままか
乙!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1673962314/
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