【SS】理事長「次の新曲のセンター、あなたに頼みたいの」ミスズ「えっ！？」【スクールアイドルミュージカル】

スクールアイドルミュージカルのネタバレを多少含みます

IFの世界です

ミュージカルを初めて見て感動した勢いのまま書いてるので呼称や一人称や口調が原作と乖離があると思います
適宜脳内補完して頂きますと助かります

理事長「聞こえなかったの？あなたが次の曲のセンターって言ったのよ」

ミスズ「でもそんな…私たちはアンズちゃんがセンターなんだって文化祭でもみんな…」

理事長「みなさんにはもう伝えてあります。快諾して頂きました」

ミスズ「でも学校もスクールアイドル部も統合するって噂が…」

理事長「あら？今後そうすると決まっていたとしても統合する前のスクールアイドルグループが新曲を出してはいけないというルールはないはずよ？」

ミスズ「でも…」

理事長「ミスズさん。これはね、他でもないアンズの頼みなの」

ミスズ「アンズが…？」

理事長「今までずっとアイドル部とあの子を支えてくれたあなたにセンターに立って欲しいって」

理事長「そして私からもお願いします。センターの大役、引き受けてくれない？」

ミスズ「……分かりました」

理事長「良かった」

理事長「そうと決まったらレッスンに行ってちょうだい！新曲発表まで時間はあまりないわよ！」

ミスズ「は、はい！失礼します！」

ﾊﾟﾀﾝ

ミスズ「…………」

ミスズ「～～～～～～～～～～」

ミスズ「やったーーー！！」ﾋﾟｮ-ﾝ

ﾋﾟｯ

「今の撮った？」
「バッチリ！」
「凄かったね今のジャンプ」
「ダンスの時の倍くらい飛んでたんじゃない？」
「さすがセンター」
「センターの跳躍力すごい」
「超飛んでたね！跳躍だけに！」
「これがセンターのジャンプ…」
「てかミスズがやったー！って言うところ見たことある？」
「ないない超レアな映像永久保存版」
「だよねー」

ミスズ「～～～～～～//////」

ﾀﾞｯ

ミスズ「待ちなさ～～～～い！！」

ﾆｹﾞﾛ-

ーーそこからの日々は楽しくて、充実して、みんなに助けてもらいながら過去一番って言えるくらいに頑張った…けど

～～～本番近くのある練習日～～～

ﾂﾙｯ ﾄﾞﾀﾝ!

サヤカ「ミスズ！？大丈夫！！？」

ミスズ「平気平気ちょっとつまづいただけだから」

トア「大丈夫ですか！？怪我ないといいんですけど…」

ミスズ「平気だって心配しすぎ！ちょっとコケただけで大袈裟だよ～」

レナ「けど…」

アンズ「……」

アンズ「ちょっと見せて」

ミスズ「えっいや大丈夫だって」

アンズ「わ～とっても腫れて痛そう～保健室で診てもらわなきゃ！」

ミスズ「いや痛くn」

アンズ「ほら！行くよ！」グッ

ミスズ「分かった！分かったからお姫様抱っこはやめて！私そんなのされるキャラじゃないから～！」

アンズ「……」

ミスズ「……」

アンズ「ねぇミスズ、もしかして緊張してる？」

ミスズ「全部お見通しってわけね…自分のことながら情けないわ…」

ミスズ「アンズ、あなた凄いよ。私はセンターのことを注目の的で、キラキラしていて、輝いていて、そこで歌うのはとっても気持ちいいものだとそんな事ばかり考えてた」

ミスズ「重圧もプレッシャーも想像はしていたよ…想像はしていたけど…いざ自分に降りかかるとこんなにもキツいものだったなんて…やっぱりアンズは特別な人間だよ」

ミスズ「でもやっぱり歌いたいんだ私。センターで。こんなチャンスもう二度とないもの」

ミスズ「だから…だからね、一つお願いがあるの」

アンズ「なに？私に出来ることならどんなことでも言って！」

ミスズ「アンズ、今からフォーメーション変えて一緒にダブルセンターやってくれない？」

ミスズ「2人だったら歌えると思うの！文化祭の時のあなた達みたいに！今からならまだ間に合うと思うしそれにアンズも目立てるし悪い案じゃ」

アンズ「ダメだよ」

アンズ「ダブルセンターは楽しかったしもし将来私たちの学校が統合になったら今後はそうやっていくと思う。でも今回はダメ」

ミスズ「……」

アンズ「それにねミスズ。私は全然特別なんかじゃないよ」

ミスズ「でも…現に私はこうやって…！」

アンズ「大丈夫だよミスズ。ミスズなら絶対できる」

ｷﾞｭｯ

アンズ「私知ってるよ。ミスズが練習終わった後ダンスレッスンに通ってることも、有名な講師の人に頑張って連絡取って指南して貰ったことも、ライブを成功させるために色んなスクールアイドルのライブ資料をかき集めてることも」

ミスズ「ッ！」

アンズ「だから大丈夫。それに朝早くから夜遅くまであんなにいっぱい練習したんだもん。絶対に大丈夫」

アンズ「それでも、もし不安なら…ライブの10分前にまた声かけて、ね？」

ミスズ「……わかった」

～～～ライブ当日～～～

ミスズ(本番が近づけば近づくほど緊張する…)

ﾁﾗｯ

(たくさんの観客)

ミスズ(やっぱ私じゃ…！)

アンズ「緊張してる？」ﾋｮｺｯ

ミスズ「い、いつの間に！？そ、それよりさ、やっぱ

ｷﾞｭｯ

ミスズ(えっ…？手…震えて…)

アンズ「言ったでしょ私は特別なんかじゃないって。私も誰かと同じように毎回吐いちゃいそうなくらい緊張してるの」

アンズ「でも大丈夫。だってーー」

サヤカ「水くせーよミスズ、緊張してるなら緊張してるって相談してくればいいのに」

レナ「うちの部長さんはぶきっちょうさんだから1人で抱え込んじゃうんだよね～」

トア「ミスズ先輩！困ったら頼ってください！ステージの上では私たち全員仲間です！」

ミスズ「みんな…！」

アンズ「私もね、みんながいるから思いっきり歌えるの！」

アンズ「ステージに立ったら一度みんなの顔を見てみて！不安とか緊張とか全部吹き飛ばしてくれるから！！」

ミスズ「……」

サヤカ「」ニッ

レナ「」ニッ

トア「」ニッ

アンズ「」ニッ

ミスズ「…うん！私、歌える！ありがとう！」

スタッフ「スクールアイドル部のみなさん、準備をお願いします」

5人「「「「「はいっ！」」」」」

～～～ライブ後～～～

アンズ「お疲れ様」

ミスズ「そっちこそお疲れ様、ありがとう」

アンズ「…」

ミスズ「…」

アンズ「大成功だったね、ライブ」

ミスズ「うん…すごかった…会場のブレードの色がどんどん藍色になっていって…」

アンズ「あーあ、羨ましいなー」

ミスズ「ど、どうしたの急に！？らしくないし！」

アンズ「だってあんな経験私でもないんだよ？あの盛り上がり方だといつかセンター本当に取られちゃいそうだなー」

ミスズ「大丈夫。私たちのセンターはずっとアンズなんだから」

アンズ「それはそれで…うーん」

ミスズ「けどそうね…センター様がそんな腑抜けた態度だったら遠慮なく奪いに行くから、覚悟はしておいてね」

アンズ「そうそう！その方がミスズらしくていいよ」

ミスズ「なにそれ」

ミスズ「これからも、仲間だけどライバル。負けないから」

アンズ「望むところだよ」

終わりです

スレ立て代行してくださった>>1さんありがとうございました

ミスズちゃんセンターに立ってくれ…！って思ってSS書いてたらアンミスに気が付いてたらなってました…

本当に素晴らしいミュージカルでした
九州から遠征する価値十二分にある最高の時間でした
全員にミュージカル見て欲しい現地行って欲しいスクールアイドルミュージカルはいいぞ

最後になりましたが稚拙な文章にも関わらず読んでくださったみなさんありがとうございました

乙
ミュージカルのSSは東京公演の頃に見た以来だったから嬉しいし、観終わった後は何か書きたくなるような熱のある作品だよね

良かったで
貴重なミュージカルssに感謝

SS(ショートストーリーorサイドストーリー)の正しい使い方を見た

とても良かったです乙でした
またお願いします