せつ菜「特撮ヒーローの映画、一緒に観に行ってくれませんか?」
せつ菜「それは良かったです!侑さんを誘って正解でしたね」
侑「席の抽選外れちゃった時はどうしようかと思ってたけど、まさかせつ菜ちゃんが同じイベントに申し込んでた上に連番まで…ほんとに助かっちゃった!」
せつ菜「元々予定の空いているどなたかを誘って行くつもりでしたし、ある意味ちょうど良かったです」
5chなら行間少し開けた方が見やすいよ
書くの久々なんですっかり抜けてました、助かります
せつ菜「もう、そんなにありがたがらなくてもいいんですよ?でも甘えちゃいましょうか…うーん、急に言われても中々思いつかないですね」
侑「何でも付き合っちゃうって言われてるんだから、普段なら人に頼みにくい事でも頼んじゃえばいいんですよ~」
せつ菜「ずいぶん楽しそうですね侑さん…あっじゃあ」
侑「せつ菜ちゃんだってさっきまですごい早口で…なになに?」
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せつ菜「やはり最高ですね!!!!!」
侑「うーん、こういうのは初めてだったし、何ならテレビシリーズの続編っぽかったから置いてけぼりな感じあったけど」
侑「なんというか、アクション映画としてみても面白かったと思う」
せつ菜「ほんとですか!?実は私二回目なんですけど、一緒に感想を言えたらどんなに良いかと思ってて!!」
侑「(せつ菜ちゃん、マシンガンモードになっちゃった…まぁ楽しそうに話してるせつ菜ちゃんもかわいいから良し!)」
侑「(それにしても、ストーリーは分かったようなそうでもないような、って感じだったけど、所々なんというかグッとくる所があったなぁ…大切なものを失う事を怖がってた主人公と、その守られるヒロインが一緒に戦うために二人で変身するシーンとか)」
侑「(正直子供向け、って思ってた部分はあったけど、ちょっと興味湧いてきたかも)」
普通におもしろい
いや特撮映画は当たり外れめちゃくちゃでかいぞ…
本編がクソでも映画は良かったり
本編が良作なのに映画で台無しだったり
ウルトラ系はそのパターン多いな。
特に後者が…
せつ菜「っと、ご、ごめんなさい、また私一人で喋りすぎちゃって」
侑「ん?あぁゴメンゴメン、私もせつ菜ちゃんの話聞きながらちょっと頭の中で振り返ってただけ!」
せつ菜「そう、ですか…あぁまず何よりも侑さん、私のワガママに付き合ってくれて改めてありがとうございました」
侑「何でも付き合うって言ったでしょ?それに、またせつ菜ちゃんの大好きが知れて良かったよ!」
侑「うーん確かにね、でも面白いものに男の子も女子高生もないよ!私は面白かった!」
せつ菜「侑さんだから、心からそう言ってくれてるって安心できます」
せつ菜「この作品の好きな所の一つでもあるんですけど、レギュラーメンバーのヒーローに女性がいるんですよね」
せつ菜「そうです!なんというかそんな姿を見てると女の子でも変身しても、ヒーローになってもいいんだって、そう言う勇気を貰える気がするんですよね」
侑「変身してもいい、そうだね…変身といえば、あのベルトのガチャガチャ動かす感じとか音声とか、おもちゃもあるみたいだけど細かくて凄いねー、どう言う仕組みなんだろ」
せつ菜「…興味、ありますか?」
侑「せつ菜ちゃん、まさか」
侑「帰りにせつ菜ちゃんの家に寄っておもちゃの変身ベルト、借りてきちゃった…」
侑「思ったよりも大きい、電源はここかな?」
ベルト「ゼロワンドライバ-!」
侑「うお、喋った!」
侑「ええっと腰に巻いて、手順は…っと、結構段取りある感じするけど小さい子もきっと出来ちゃうんだよねー」
『ジャンプ!』
侑「アイテムをベルトに近づけて反応させて…」
ベルト「オ-ソラァイズ」
侑「あ、音が鳴り始めた、後はこれをベルトの横から差し込むだけ…ちょっと恥ずかしいけど…」
侑「へ、変身!」
ベルト「プログライズ!トビアガライズ!!ライジングホッパ-!!!」
ベルト「A jump to the sky turns to a riderkick.」
侑「(なんというかこれ…)
侑「楽しいかも…」
侑「せつ菜ちゃんに色々対応してるアイテム他にも借りちゃってるし、一通り遊んでみますか!」
歩夢「…うーん、侑ちゃんの部屋から色んなメロディーが聞こえるけど」
歩夢「作曲頑張ってるんだね、侑ちゃん…!」
今日書き終わる予定です
(同好会部室)
侑「やっほー!今日はまだせつ菜ちゃんだけ?」
せつ菜「はい、今日はまだ私しか来てませんね」
侑「そっか…ねぇせつ菜ちゃん、借りてたアレ、凄く良かった」
せつ菜「分かってくれますか、アレの良さが」
侑「うん、正直言ってトキメイちゃった!あのアイテムにも色々種類があって複雑だなって思ったけど、手に持って動かしてみると楽しくって楽しくって!」
せつ菜「分かりますよ!違うパーツを合体させたり折り畳んで二重に反応させたり、最後にはベルトの方を組み替えたり!!触ってるだけで楽しいですよね!!!」
せつ菜「ダンスのポーズにこっそり取り入れられないかなーなんて考えてみちゃったりして!」
侑「せつ菜ちゃんの変身、決まってそうだなぁ、一回見てみたい!」
せつ菜「侑さんの変身も…そうだ!」
侑「ん?」
せつ菜「明日の土曜の同好会の前に、一緒に見た劇場版での主人公とヒロインの同時変身シーン、思い出しながら私たちでやってみませんか?動画も撮って二人で見ましょう!」
侑「でもわざわざ同好会の前に長い時間を取らなくてもいいんじゃない?考えてみればこの前だってスクールアイドルフェスティバルでヒーローショーみたいな事してたし、二人しかいない時じゃなくても」
せつ菜「そ、それはそうなんですけど…その、やっぱり皆さんの見える所でおもちゃのベルトを巻いてなりきり、となるとやっぱり恥ずかしくて…」
侑「(かわいい)」
(土曜日・同好会部室)
侑「おはようせつ菜ちゃん」
せつ菜「おはようございます、侑さん」
侑「せつ菜ちゃん、練習はバッチリ?」
せつ菜「もちろんです!さっそく準備にとりかかりましょう!」
せつ菜「(それから私たちは、主役のベルト二つを初め、色々と準備を始めました)」
侑「(撮影用のビデオカメラと、撮った映像を確認するためのパソコンなどなど)」
せつ菜「(普段の同好会の活動として撮影をする時は皆さんが手伝ってくれながら進む準備も、二人だといつもより時間がかかる気がします)」
せつ菜「角度とかにこだわり始めると時間を忘れてしまいますね、では侑さんもこちらに」
侑「じゃあ行くよ、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「はい、侑さん!」
ゼロワンドライバ-!/ ゼロツ-ドライバ-!/
『ジャンプ!』『ゼロツ-ジャンプ!』
侑「(せつ菜ちゃん、流石だ…キレが本物と変わらないように見える、これが実績を積んできたスクールアイドルの本気…!)」
せつ菜「(流石です侑さん…つい先日にハマったというのが信じられない気合いの入りようです、ピアノの事といい要領が良い!)」
ガチャッ
璃奈「おはよう。ちょっとだけ早めに来ちゃった」
侑「あっ」
せつ菜「璃奈、さ」
『イニシャライズ!』『ゼロツ-ライズ!』
テロテロリ-ン!!
璃奈「……」
『リアライジングホッパ-!A riderkick to the sky turns to take off toward a dream.』
『Road to Glory has to Lead to Growin’ path to change one to two! カメンライダ-ゼロツ-!』
『It’s never over!』
侑せつ「「……」」
侑「(けたたましく鳴る音が止んで、一通りの役割を果たした私たちのベルトからライトが消えた後の数秒、私にはこの時間が、無限にも感じられて…)」
璃奈「……」
璃奈「……」ドアガチャッ
せつ菜「璃奈さん!?待っ、黙って出て行かないで下さい!?」
侑「せつ菜ちゃん落ち着いて!!とりあえずベルト付けたまま部室から出るのはマズい気がする!!」
璃奈「(とりあえず出てきちゃったけど…集合時刻的にはもうすぐみんな集まって来る時間)」
璃奈「(結構しっかり撮影の用意してたけど腰のアレさえ外して、机の上のアイテムを隠してくれればみんなは誤魔化せ…)」
愛「りなりー、ドアの前で佇んじゃってどしたの?」
璃奈「あっ」
歩夢「侑ちゃん、今日はずいぶん早く家を出たみたいだったから、私も気持ちちょっと早めに出てきたの」
璃奈「歩夢さん、というかみんな…」
果林「うぅ…おはよう…」
彼方「果林ちゃん、いつになく眠そうだねぇ」
しずく「彼方さんがそれを言うんですか」
エマ「土曜日だけど、練習の日くらいは果林ちゃんも早起きしないとねぇ、と言う事で平日と同じ時間に起こしにいっちゃったのー」
璃奈「…例えみんなが相手でも、ここは死守するよ。璃奈ちゃんボード、『キリリ』」
璃奈「(せつ菜さんと侑さんは、私が守る…!)」
せつ菜「璃奈さん!?ドアの向こうにいたら話を聞いてください!!璃奈さんならまだ分かってもらえるはずです!!!」
侑「せつ菜ちゃん!声が!!大きい!!」
愛「お、せっつーとゆうゆはもう来てる、というか何事?」
しずく「喧嘩でもしてるみたいな勢いですね…」
璃奈「いや、そう言うわけではないけど…これは」
彼方「そうだよ~、みんなで食べるお菓子用意してあるし、それでも食べながら一旦テーブルを囲んでみればいいんじゃないかなぁ」
璃奈「(先輩の優しさが、今は辛い…!)」
かすみ「ずっとこのままでもどーしようもないでしょ!果林先輩、眠気覚ましのついでにりな子どかすの手伝って下さい!」
果林「えぇ…?私も…?」
璃奈「そうは言っても簡単に…うひゃあ!?」
かすみ「ふっふっふ、かすみん必殺のくすぐり攻撃!りな子、両手でボード持ってるから脇腹がガラ空きだよ!」
歩夢「……」
歩夢「…は?」
歩夢「(ドアが開いた瞬間に私とみんなの目に入ってきたのは、必死な顔をして前のめりになってるせつ菜ちゃんと、せつ菜ちゃんの腰に手を回して抑えようとする侑ちゃん)」
歩夢「(二人とも、腰にきらびやかでゴツゴツとしたおもちゃのベルトを巻いた状態で)」
歩夢「(二人のバタバタした動きで何かスイッチが押されているのか、ベルトから音が鳴っているけど、それはここ数日侑ちゃんの部屋から聞こえて来た音にそっくりで…)
侑せつ「……」ションボリ
愛「…なるほどねぇ~、まぁ事情は大体わかったよ」
果林「まったくもう、そんな事で大騒ぎして」
せつ菜「返す言葉もありません…」
エマ「まぁまぁ、喧嘩じゃなくて安心したよぉ」
歩夢「うん、侑ちゃんとせつ菜ちゃんが喧嘩って信じられなくて」
侑「あ、あはは…」
かすみ「ん?しず子…?」
せつ菜「しずくさんも、ごめんなさ」
しずく「演技の事ならどうして相談してくれなかったんですか!!!」
侑せつ「「…へ?」」
しずく「まず第一に!なりきる事は恥ずかしい事じゃありません!!」
璃奈「(凄まじい説得力…)」
かすみ「しず子、その言い方はちょっと変えて欲しいかも」
彼方「ともかく、今更こそこそやらなくたって、みんな気にしないのにさ~」
せつ奈「…そうですよね、みなさんは私の事はよく分かってくれてるはずなのに、すみません…」
璃奈「…あの、良かったらなんだけど」
璃奈「映像編集して、本当に変身してるような動画、作ってみるのも面白いかも」
エマ「確かに!なりきりって事はコスチュームもあると良いでしょ?服飾同好会のみんなに相談してみたりとか」
果林「よく分からないけど、ポーズを決めたりすんでしょ?私が映え方を教えてあげてもいいわ」
しずく「そのシーンを見せて貰えば、私も演技指導ぐらいは出来ると思います…いや、やるからには徹底的にやりましょう!」
せつ菜「みなさん…」
愛「せっかくだし乗っかっちゃいなよ、しーんとしてないでさ、シーンだけに!」
侑「せつ菜ちゃん…やろう!」
せつ菜「…はい!」
せつ菜「(みなさんに協力してもらって、私と侑さんの変身シーンの動画はその後、無事に完成しました)」
せつ菜「(服飾同好会のみなさんも巻き込んでしまったわけだし、と言う事でそのままにしておくのももったいないと言う話になり、動画サイトにアップしてみたのですが)」
かすみ「うわ、せつ菜先輩、思ったよりも再生数伸びてますよ!しかもなんというか、コメント欄を見るに今までのファンの皆さんと少し毛色が違う感じがします!」
せつ菜「(と言う事らしく、どうやら新しいファン層の方々から好評を頂いてるようです)」
せつ菜「侑さん、どうしました?そういえば動画には侑さんへのコメントもたくさんありましたよ!」
侑「たはは…いや実はさ、TVシリーズも配信サイトで見たんだけど、このシリーズもう20年以上も歴史があるんだよね」
せつ菜「そうですね、私たちが生まれる前からずっと、ほぼ1年に1作品のペースです」
侑「ということは、後20回、このトキメキが味わえるってこと?」
せつ菜「…!ええ、その通りです!私もまだ観れていない作品がたくさんありますから、一緒に観ましょう!!」
せつ菜「(ふっふっふっふ)」
せつ奈「(特撮の沼に1人、落としてしまいましたね!)」
過去作置いときます
しずく「璃奈さん?」璃奈「PVの編集にあたってちょっと」
読んでいただきありがとうございました
アニメにしろ漫画にしろいろんなジャンルに女の人のオタクっているけど
特撮だけはなんか見たことないかもしれん
そうなんだな
仮面ライダーみたいなの想像してたけど確かに戦隊ものはピンクとかもいるから受けそう
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