【SS】ミア「眠れない」【ラブライブ!虹ヶ咲】

ラブライブ

【SS】ミア「眠れない」【ラブライブ!虹ヶ咲】

2:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:28:18.19 ID:Oqz4qgT9

ミア「・・・・・・」

ミア「ど、どうしよう・・・」

ミア「眠れない」

全く悪い冗談だーーボク、ミア・テイラー
14歳だけど高校3年生。
まあ、ステイツでは大学生なんだけどね?

作曲をしてるとつい夜更かししてしまう…
なんてことはよくあることだったんだけど・・
今日眠れない理由はそんな理由じゃなくてーー

 

4:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:29:52.10 ID:Oqz4qgT9

ミア「damn it….」

@「アソボ‥アソボ‥」

目を閉じるだけで何度も何度も現れてしまうnightmare…
・・まるで、歌えなかった昔のボクの光景のように現れる

ミア「ま、まあ!?怖いとかそういうのじゃ全然ないんだけど!」

シーン

ミア「はぁ…ボクは誰に言ってるんだよ」

ミア「こうなったのも全部せつ菜としずくがホラー映画を観ようなんて言うから…!」

 

5:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:30:59.11 ID:Oqz4qgT9

ミア「なんて…誰かのせいにするなんてボクらしくないよね・・とにかく寝ないと」

〜間〜

ミア「・・・・Why!?意識したら余計に眠れなくなっちゃったじゃないか!」

ミア「Clam down….こういう時こそ平常心・・・」

ミア「そうだ!こんな時…って訳じゃないけど彼方から安眠グッズを貸してもらったんだった!」

彼方から貸してもらった安眠グッズの枕とアイマスクを引っ張りだすーー
彼方の家で感じた柔らかな匂いが鼻をくすぐるーー
Hey・・これならすぐにでも眠れそうじゃないか・・・やっぱり眠りのことといえば彼方にお任せっていうのも頷けるね

 

6:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:33:02.34 ID:Oqz4qgT9

@「アソボ‥アソボ‥」

ミア「うわあ!!!!!」ガバッ

ミア「ダ、ダメだ………アイツはこんなのじゃ解決しないよ…」

ミア「こんな時…みんなならどうする……?」

愛「ホットミルクを飲むっていうのはどう?ホッとするよ?ホットだけに!」

ミア「・・・確か、冷蔵庫にミルクが……oh my…コーラしかない……今度エマに頼んで買ってきてもらおっと」

 

7:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:34:01.69 ID:Oqz4qgT9

果林「ヨガをするなんてどう?夜にやると意外と落ち着くのよ?」

ミア「ぐぐ………」

ミア「意外とキツい・・・けど………!」

ミア「ふう…school idolするまでは不慣れだったけど…意外とできてきてるんじゃないかな?なんなら…これからランニングか筋トレだって!」

ミア「・・より昂ってきちゃって眠れなくなってきたんだけど……」

 

10:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:36:26.18 ID:Oqz4qgT9

栞子「語り部なんていかがでしょうか?」

栞子「モーツァルトの曲…ではないですがゆったりとした語りはリラックスするのにはうってつけではないかと」

ミア (そういえば‥栞子から前にCD貸してもらったっけ…)ガサガサ

ミア (日本の伝統とも言われるから聞き終わったらランジュにって言われてたけど…結局聞かずじまいだったし良い機会かもね)

ピッ

 

12:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:38:16.18 ID:Oqz4qgT9

ᶘイ^⇁^ナ川「私はですね、この前とある地方に旅行に行ったんですよ」

ᶘイ^⇁^ナ川「元々激戦地になっていた地域ということもあって慰霊碑やそういった当時の被害を保存している施設がいくつもありまして・・」

ᶘイ^⇁^ナ川「平和って尊いな〜尊いな〜って思いを馳せるわけなんですよ…」

ᶘイ^⇁^ナ川「そう思って慰霊碑を前に黙祷しているとですね突然背後から聞き慣れない声が聞こえてくるんですよ」

ᶘイ^⇁^ナ川「最初はふんふん言ってるようだった声が…だんだんと呻き声のようなものに変わり……近づいてくる…!」

 

13:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:40:31.25 ID:Oqz4qgT9

ᶘイ^⇁^ナ川「この土地に眠る…犠牲になった方なのか…怖いな〜怖いな〜と震えが止まらない…逃げ出したい・・けれども恐怖からか足は動かない…!!!そんな状態でした」

ᶘイ^⇁^ナ川「そんな私の肩を叩いたのは地元のお爺さんでした」

ᶘイ^⇁^ナ川「聞けばその辺りの管理を長いことされている方で色々と教えていただきました」

ᶘイ^⇁^ナ川「ためになるな〜だったり月並みの感想しか出なかった私ですが……お爺さんに感謝を込めてありがとうとお伝えしたんですよ」

ᶘイ^⇁^ナ川「お爺さんも真面目な子だねと笑ってくださったのですがーーー最後に…ところであんたは何に向かってそんなに熱心に黙祷をしてたんだい?と問いかけてくるんですよ」

 

14:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:41:20.73 ID:Oqz4qgT9

ᶘイ^⇁^ナ川「いやいや、何を言ってるんですがお爺さんーーそれはこの慰霊碑に決まってるじゃないですかと背後にあった慰霊碑を指差すと…」

ᶘイ^⇁^ナ川「そこには何もなくてーーーただ木々が生い茂っている地帯だったんですよーー聞けば本来慰霊碑などが集中してる辺りからだいぶ外れたところで熱心に祈っていた私を見て不審に思ったみたいでしてーー」

ᶘイ^⇁^ナ川「私が見た慰霊碑に刻まれていた名前も今あるものにはなかったお名前ばかりみたいでーーあの…慰霊碑は一体なんだったのか……謎は深まるばかりですよ」

ᶘイ^⇁^ナ川「えっ?慰霊碑なんてものはそもそもなかったんじゃなかったって?いやいや、それはあり得ませんよ。だってーーーその慰霊碑に刻まれていた名前はーーーーー」

ミア「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!???」

 

16:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:43:42.01 ID:Oqz4qgT9

ミア「し、栞子のやつ!!!!ボクにこんなもの貸すなんて…!!」プルプル

ミア「そうだ!エマ…エマなら何か良い案を…!!」

ミア「・・・・・」

エマ「こわいよ〜ランジュちゃん……」プルプル

ミア「そういえば…エマは彼方の家に泊まりに行くって言ってたっけ…」

ミア「・・・果林も確か今日は遠方で泊まりの撮影だったっけ…」

ミア「っておい!これじゃあボクがまるで誰かに一緒にいてほしいみたいじゃないか!!」

 

17:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:45:09.94 ID:Oqz4qgT9

ミア「い、いや…そうだよ……ボクはまだ14歳だぞ…別に誰かにくっついて寝たっていいくらいなんだし!」ウロウロ

ミア (でもーーどうする・・?エマも果林もいないし…璃奈やベイビーちゃんの家は流石に今から行くには遠いし…子犬ちゃん…はパスだね)

ミア (歩夢も今はなんかヤダし……せつ菜、しずくの家も遠いし…っていうかそもそもこんな時間に訪ねられたら迷惑だよ!)

ミア「・・・・・・」

ミア「・・まあ、そうするしかないよね」

ミア「いやいや、でも……どんな顔して頼めば・・」

 

19:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:48:01.18 ID:Oqz4qgT9

ガチャ

ランジュ「你怎么了?」

ミア「うわっ!な、なんだ…ランジュか…脅かさないでよ」

ランジュ「それはこっちのセリフよ…そもそもここランジュの部屋の前よ?」

ランジュ「ミアったらまた作曲で夜更かし?」

ランジュ「ほどほどにってあの子たちからも言われてるでしょ?スクールアイドルなんだから体調管理もちゃんとしないとダメよ?」

ミア「・・そうだね」

 

20:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:48:57.76 ID:Oqz4qgT9

ミア「あ、あのさ…ランジュ……」

ランジュ「?」

ミア「その……」

ミア「や、やっぱりなんでもない///」

ランジュ「・・・・・」

ランジュ「ねえ、ミア」

ランジュ「良かったら・・・ランジュのお部屋に来ない?」

ランジュ「ううん、じゃなくて・・来なさい?」

ミア「・・そうさせてもらおうかな」

 

21:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:50:32.70 ID:Oqz4qgT9

ミア「ここがランジュの部屋…」

ランジュ「何か変かしら?」

ミア「別に…思ったより片付いたんだなって」

ランジュ「そ、その話はいいでしょ!?ランジュだって上手にお片付けできるんだから!」

ランジュ「とにかく寝ましょう?」ポンポン

ミア「Wait!ベッドは一つしかないじゃないか!?」

ランジュ「なによぅ…ミアはランジュと一緒に寝たくてこっちに来たんじゃないの?」

 

22:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:51:35.04 ID:Oqz4qgT9

ミア「それはそうだけど……」

ランジュ「ふふ、今日のミアはいつもより分かりやすいわね♪」

ミア「なっ…////こ、子供扱いはやめてよね!」

ランジュ「大きいからくっつかない程度のスペースは取れると思うわよ?」

ランジュ「それとも…ミアはランジュとくっついて寝たいかしら?」

ミア「ば、ばか言わないでよ!!誰がそんな子供みたいな…////」

ランジュ「それじゃあ…ランジュがミアにくっついて寝ちゃおうかしら♡」ムギュ

 

23:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:53:09.27 ID:Oqz4qgT9

ミア「ば…////」

ランジュ「きゃあっ♡ミアったらとってもあったかいわ♡」

ミア「あのさ…ランジュ……」

ランジュ「Zzzzz・・・」

ミア「ね、寝てる…!?寝るの早すぎでしょ…!!」

全くーーランジュってば本当自分勝手で我儘でーーボクが来たのに自分のペースですぐ寝ちゃうなんて・・
でも・・・悪くない
ランジュの温もりがボクの怖いっていう気持ちを…包み込んでくれるみたいでーーー

 

25:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:57:38.54 ID:Oqz4qgT9

ミア「ランジュ・・ありがと」ボソッ

ミア「ふふ、こうやって静かなランジュを眺めてるのも…悪くない……かもね」

ミア「こうしてたら…可愛さ100点なのに」

ランジュに聞こえないくらいの声で呟いたボクだったけど・・・
すやすやと寝息を立てて・・普段からは考えられないくらいの穏やかな顔で眠るランジュを見てると瞼が重たくなる

ミア「キミのおかげで・・ふわぁ……なんとかよく眠れそうだよ」

ランジュ「Zzzzz・・・」

ミア「Good night ランジュ・・・Zzzzzz」

 

26:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:59:06.94 ID:Oqz4qgT9

_____
________

ランジュ「早上好!!」

ミア「yawn………Good morning mom….」ゴシゴシ

ランジュ「ミ、ミア?」

ミア「〜〜〜////」

ミア「い、今のは忘れて!!!無しだから!」

 

27:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 21:59:44.81 ID:Oqz4qgT9

ランジュ「嬉しいわ♡ランジュのことそんなふうに思ってくれてたなんて♡さあ、もう一回言ってくれて良いのよ?!」

ミア「だ、だから!!さっきのは寝ぼけて……!」

ランジュ「でも…ランジュは……ミアのママよりも〜〜〜になりたい…かしら」

ミア「ランジュ…何か言った?」

ランジュ「なにも言ってないわ?それじゃあ…ママがミアのためにたくさん朝ごはん作ってあげるわ♪」

ランジュ「大丈夫♪エマや彼方のお墨付きだから悪いようにはしないわ」

ランジュ「今日も一緒に寝てくれるわよね?ミ〜ア♪」ウィンク

ミア「あ〜〜もう…勘弁してよ〜!!」

おわり?

 

30:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:04:12.30 ID:Oqz4qgT9

ちょっとだけランジュside

さっきから廊下が騒がしいと思ったらーーー
プラチナブランドのショートヘアを揺らしながら私の大切なお友達のミア・テイラーが歩き回っていたの

まるで何かに怯えてるみたいにブツブツ言ってるし・・悪いものでも食べたのかしら?
ーーーそういえば、ミアったらこの間のホラー映画鑑賞の時やけに怖がっていたわね?

 

31:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:04:35.15 ID:Oqz4qgT9

きゃあっ♡やっぱりランジュったらパーフェクト♡
そうなったらやることは一つ!ミア無問題ラ♪
ランジュがミアのことも守ってあげるんだからーー♡

ミアったらーーランジュの部屋の前まで来てもずっと前を右往左往ーー
届かないから諦める?なんてらしくないなんてーー私に言ったのは誰だったかしら?

しょうがないわね、ランジュが手を貸してあげる

ランジュ「良かったら・・・ランジュのお部屋に来ない?」

 

32:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:05:06.80 ID:Oqz4qgT9

そうやって声をかけた時のミアの嬉しそうな顔・・
ふふっ♪年相応?って感じがしてとっても素敵♡
もちろん、ランジュには負けちゃうけど

ミアが素直じゃないのはいつものことだけど・・
今日のミアはいつもよりも聞き分けが良くて変な感じ
・・・いつもの生意気を言えるくらいには元気みたいでちょっとムッとしちゃったけど

でもーーーランジュのことを頼ってくれたのは
とっても嬉しい‥

 

33:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:05:43.46 ID:Oqz4qgT9

1人でいることには慣れていたランジュと形はどうであれ一緒にいてくれてーー曲についての我儘も受け入れてくれたミア・・・

ランジュがーー完璧な睡眠に導いてあげる♪
ランジュに全てを委ねちゃいなさい♡

そう思ってたんだけどーーー
ミアったらなんなのあの抱き心地!!!?
ランジュをあんなに簡単に眠らせちゃうなんてーーなんだか負けた気分…

 

34:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:06:07.62 ID:Oqz4qgT9

でも、微かにミアの発した言葉……ランジュは聞き逃さなかったわ!
ふふっ♪胸がポカポカってこういうことを言うのかしらーー?
ミアーーランジュこそありがとう♡

 

36:(もみじ饅頭) 2023/03/23(木) 22:07:25.52 ID:Oqz4qgT9

ミアったらぐっすり眠ってたみたい♡
ランジュが腕によりをかけて朝ごはんを作ってあげるんだから♪
それにしても…いつもは起こされると不機嫌なミアだけど・・寝ぼけたミアがあんなことを言うなんて♡
キュンキュンしちゃった♡
でもーーランジュとしてはーーミアのママになるよりもーーなんて♪こういうことはもっとそれに相応しい最高の舞台にとっておくの

ミア〜?覚悟してなさい♡

おしまい

 

39:(もんじゃ) 2023/03/23(木) 23:19:31.52 ID:7Jsrr06u

ランジュで急にGOD発現してわろた

 

40:(しまむら) 2023/03/23(木) 23:40:04.44 ID:mDMXW5kA

ランミア最高かよ

 

42:(しうまい) 2023/03/24(金) 00:30:32.94 ID:7lUtsbaf

乙です!

 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1679574182/

コメント

タイトルとURLをコピーしました