【SS】せつ菜の愛知の旅【ラブライブ!虹ヶ咲】
『ただいま時刻通り三河安城駅を通過しました。あと9分で名古屋に着きます。』
歩夢「もうすぐ着くって~。みんな準備するよ。」
愛「お腹空いた~!名古屋は美味しいものいっぱいあるって聞いてたから、愛さん朝ご飯食べないで来ちゃったよ!」
ミア「フン、まったくみんな、せっかくの遠征なのに食べ物の話しかしないじゃないか。」ヤレヤレ
せつ菜「でも、ミアさんさっきまで私のとなりでワゴン販売のアイス食べてましたよね??」クスクス
ミア「なっ、それは言うなよ!というか、なんであのアイスあんなに堅いんだ……?」
愛「え~、ミアちずるーい!愛さんもアイス食べたかった~、アイだけに!」アハハハ
歩夢「まずは駅できしめんを食べるんだよね。私きしめんって食べたこと無いから楽しみだなあ。」
愛「お昼間だから結構混んでるねぇ~。まあ、すぐ入れそうだし待ってようか!」
歩夢「天ぷら、きつね、どれにしようかな。迷っちゃう。」
~彼方ちゃんの名古屋ワンポイント講座~
ノレcイ´=ω=)名駅には新幹線・在来線どちらのホームにもきしめん屋さんがあるけど在来線ホームのお店がおすすめだよ~。新幹線ホームは多くのお客さんを回すためメニュー数を絞ってるんだ~。
また在来線ホームのお店にはフライヤーがあって揚げたての天ぷらを味わえるのも嬉しいんだぜ~。
子供「わーん、おかーさんどこー!?」ギャン泣
歩夢「かわいそう、迷子かな??」
せつ菜「ちょっと私行ってきます!!」ダッ
愛「ちょ、せっつー!?」
せつ菜「すぐ戻るんで先に入ってて下さーい!!」
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せつ菜「よしよし、大丈夫ですか!?」
子供「迷子になっちゃった……」グスグス
せつ菜「安心してください!!わたしも一緒にお母さんを探します!!」ニギッ
子供「え……お姉ちゃんだれ……?」
せつ菜「この子のお母さんいませんかーーー!?」キョロキョロ
子供「おかーさーん!」
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歩夢「あ、席空いたみたいだよ。食券買って入ろっか。」
愛「愛さん、かき揚げと卵も乗せちゃおうっと!」
ミア「ボクはこのワンコインきしめんにするよ。500円でえびと卵が乗ってるなんて最高じゃないか。」キラキラ
せつ菜「この子のお母さんいませんかーーー!?」
子供「おかーさーん……」
せつ菜「諦めてはいけませんよ?」ニコッ
子供「お姉ちゃん……」
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歩夢「もう出てきたよ。わあ、鰹のいい匂い。」
愛「天ぷらサクサクでめっちゃ美味しいよ!」サクサク
ミア「う~ん、delicious!つるつるの麺に卵が絡んで最高だよ。」
※写真はミアちゃんのワンコインきしめんです。
愛「天ぷらサクサクでめっちゃ美味しいよ!」サクサク
ミア「う~ん、delicious!つるつるの麺に卵が絡んで最高だよ。」
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~列車の中~
せつ菜「どのあたりではぐれたんですか??」
子供「うーんとねえ、お菓子買いに行こうとしてね……あ!お母さん!」パアァ
ミスって同じところ2回投げてしまいました。失礼しました。
愛「お腹すいてたから余計に美味しく感じちゃったよ!」
ミア「名古屋は最高だよ!他のグルメも楽しみになってきたよ、早く行こうよ!」
歩夢「ミアちゃんさっき、食べ物の話ばかりって言ってたのにね。」クスクス
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子供の母「本当にすみません!!こらっ、勝手に降りちゃダメでしょ!!」
子供「ごめんなさい……」
せつ菜「いえいえ、いいんですよ!私の部活の仲間にもすぐ迷子になってしまう方がいるんですよ!」
子供「ありがとう、お姉ちゃん!またね!」フリフリ
せつ菜「もう迷子になっちゃダメですよー!!」フリフリ
せつ菜「さあ、早く皆さんの元に戻らないと……」
ドアシマリマ~ス プシュー
せつ菜「あ……」
『この電車はこだま号東京行きです。This is KODAMA super express bound for Tokyo.~』
せつ菜「や、やってしまいましたね……」ダラダラ
せつ菜「とにかく、次の駅で降りましょう。」コホン
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ミア「おーい、歩夢!?早く行こうよ!次は名古屋城を見るんだろ?」
愛「愛さん、金の鯱見るの初めてだから楽しみだよ!」
歩夢「うーん、ところで何か忘れてるような気が……」
愛「うん?どしたの、歩夢?……あっ」
一同「せつ菜(ちゃん)(せっつー)だーーー!!!」
せつ菜「ところで、ここはどこでしょうか。10分くらいでしたし、そんなに遠くには来てないはずなんですが……」
せつ菜「うーん、三河安城……?どこかで聞き覚えが……」
~冒頭シーン回想中~
せつ菜「はっ!?来るとき時刻通り通過したところです!!」ピコーン
せつ菜「」グゥ~
せつ菜「お腹空きました……。とりあえず、駅から出てみましょう。」
せつ菜「1350円もかかりました……部費で落ちますかね……?」
せつ菜「とにかくご飯を食べましょう。折角ですから、何か名物を食べたいですね。思えばにじたびも私だけもう3都市目(うち1都市は東京)ですし、旅のいろはが分かってきた気がします!」ペカー
せつ菜「では、さっそく地元の方におすすめを聞いてみましょう。何だかテレビみたいです!おや、第一村人発見ですっ!!」
歩夢「ど、どうしよう。すぐ戻るって言ってたのに……。何か事件とか……??」アタフタ
愛「電話かけても全然出ないよ~。せっつーが電話にでんわー、なんつって~」アハハ
歩夢・ミア「……。」
歩夢「とりあえず、私はあっちの新幹線のほう探してくるね。」(ガン無視)
ミア「OK。ボクは向こうのお土産屋のあたりをみてみるよ。」(ガン無視)
愛「すみませんでしたぁ!!」ドゲザァ
せつ菜「これが北京飯……。安城市の名物だそうですが……。」ワクワク
せつ菜「~~~~!!!ふわふわ卵とサクサクの豚肉がたまりません!!!」モグモグ
せつ菜「お肉が柔らかくていくらでも食べられそうです!!!」ペカー
せつ菜「ふぅ。お腹いっぱいになりました!!美味しかったのでSNSで口コミを投稿しておきましょう!!……スマホ、スマホ……おや……??」
……
LINE:上原歩夢 からメッセージがあります。(25件)
不在着信:宮下愛(5分前)
不在着信:上原歩夢(6分前)
LINE:にじたび愛知(4)
miaさんがスタンプを送信しました。
不在着信:宮下愛(10分前)
~以下たくさんの通知~
……
せつ菜「ヒエッ……」
せつ菜「名古屋に帰らないといけないんでしたね!!!」
その後、せつ菜は名古屋に帰って無事にみんなと合流できましたが、歩夢にとても怒られました。心配を掛けたお詫びとして、翌朝せつ菜の奢りで名古屋の一風変わった喫茶店を訪れたのはまた別の話。ちなみに安城までの電車代は部費では落ちなかったそうです。
~深夜・宿泊先ホテル~
歩夢・愛・せつ菜「ZZZ……」
ミア「oh……。夜中なのにお腹が空いて起きてしまったじゃないか。そういえばせつ菜が何か買ってたな。一個貰うか……」
ミア「缶詰……?まあいい、食べてみよう。」
ミア「~~~~~!?delicious!!とても缶詰とは思えないよ。せつ菜、いいものを買ってきたじゃないか。」
その後同好会で密かな北京飯ブームが起きたとか起きなかったとか。
おつ
少ないから助かるわ
三河安城ちょっと降りてみたくなったわ