ミア「GWの予定?」
カレンダーに目をやりボクはふと思う
ランジュに呼ばれて日本に来た時は必要以上に他の人と関わることなんてないと思ってたボクだったけど・・
この日本でゴールデンウィークと呼ばれる連休を満喫していた
1日目、ボクはそう言って悪戯っぽく微笑む愛に連れられカラオケに行った
愛がボクをまるで璃奈がいないと来ない人間みたいにバカにしたのは気に食わなかったけど・・
エマやせつ菜の歌は大好きだ。エマの歌は言うまでもないし、せつ菜の歌にはパワフルで熱さがこもってる…
こんなこと言ったら絶対愛がまたべったりしてくるから言わなかったけど
結局この日は7時間以上カラオケで歌ってた──
まあ、途中エマが『かすみちゃんに教えてもらったおすすめをわたしも!』ってソフトドリンクで遊び出したり…
愛に至ってはお店の人に一緒に歌おうって誘ってノリノリでデュエットしてた・・・
Why?
NYCで育ったボクが言うのもなんだけど自由すぎるよ・・
璃奈「ミアちゃん、一緒に新しくできたハンバーガーショップに行かない?」
璃奈のその通知を受け取ったボクは二つ返事で璃奈に返信をしたよ?
of courseってね
もしかしたら子犬ちゃんはこのレベルの英語も分からないんじゃないかって考えてしまって我ながら子犬ちゃんとはいえバカにしすぎたと反省する──
そんなことを考えて璃奈と決めた集合時間より30分は早く着いた。
そこでボクが出会ったのは・・Oh my…
格好からして子犬ちゃんも璃奈に呼ばれたって感じのおでかけコーデだった
璃奈は集合時間の20分前には着いたんだけど…
ボクと子犬ちゃんの様子を見るとすぐ仲裁に入ってくれた
全く──璃奈を困らせるなんて子犬ちゃんは子供だなあと感じたのを覚えてる
ハンバーガーは璃奈が勧めてくれただけあってとても美味しかった
栞子はハンバーガーを友人と食べるのが初めてと言っていたけど・・・
そんなこと信じられないよ!
ミア「栞子、キミはこんな美味しいものを食べてこなかったなんて損をしてるね」
しずく「ミアさん、多分栞子さんはこんな風に友達と一緒に食べるのがってことじゃないかな?」
栞子は少し恥ずかしそうに首を縦に振った
・・・・恥ずかしいのはボクの方なんだけど
そもそも栞子はお姉さんと一緒に食べたことがあったらしい
──ボクも姉さんと一度くらいなんて思ってしまう
子犬ちゃんはそんなボクの間違いをバカにする…
なんてこともなくて
かすみ「ねえ、りな子ぉ…どうにかして可愛く食べる方法はないかな〜?」
璃奈「大丈夫、かすみちゃんがカバみたいに大きく口を開いても可愛いと思う」
かすみ「りな子………って!誰がカバなの!?」
璃奈「かすみちゃん、今のは例えだよ?」
子犬ちゃんってば殆ど食べてしまったハンバーガーを片手に璃奈と漫才を始めてたんだ
突然のことでその時は『何やってるのさ?』って笑ってしまったけど・・
今思えば子犬ちゃんなりにボクに気を遣ってくれたんだよね?
かすみ「かすみんだって負けないくらい美味しいハンバーガー作れますけど!?」
なんて言い出して子犬ちゃんの作るコッペパンでハンバーガーを作ることに挑戦するらしい・・・
全く──期待なんてしてない…けどどうしても、どうしてもって言うなら食べてあげようかな
彼方と歩夢に連れられてボクは・・
歩夢「ミアちゃんもう少し伸ばせるかな?」
彼方「ほーら、彼方ちゃんと一緒にもう一伸びしよ〜」
公園で柔軟を中心にしたエクササイズをしていた
どうしてこんなことになったかというと・・・
果林「撮影と島に帰らないと行けないから予定が合わなくなっちゃったの…ミアのことお願いしても良いかしら?」
果林のその一言で水の泡・・・と思ってたけど
どうやら果林は彼方と歩夢に代わりにってお願いしてくれたみたいだ
進んで言いづらいことも言ってくれたりする果林だけど・・・
面倒見はすごく良い。もちろん学年はボクと同じだけどね?
でも、果林は彼方と歩夢に別のこともお願いしてたみたいで・・・
歩夢「あのね…もし良かったら彼方さんと私でお弁当作ってきたの」
果林ってばボクの食生活に目をつけてたみたい・・
心配そうな目で訴えるようにボクを見つめる2人から逃げ出すなんてことはできなくて──
彼方「璃奈ちゃんから聞いてもうネタはあがってるんだぜ〜?」
彼方はおちゃらけながらもボクのファストフード中心の生活にメスを入れる
璃奈──フライドポテトをLサイズを2つ1人で食べたことまで報告してるなんてね
歩夢も小さい子供に説明するみたいに栄養の話をボクにしてきた・・
ああもう──ボクを子供扱いしないでよね!
歩夢「ミアちゃん、迷惑だったかな…?私…ミアちゃんのために頑張って作ったんだけど……」
・・ベイビーちゃんや子犬ちゃんが偶に歩夢のことを怖いと言う理由が少し分かった気がした
──2人の好意もあってDeliciousで healthyなお弁当を食べたよ
今度ボクも何か2人にお返ししてあげないと・・・
ミア「ふう…今日だけは予定はないんだよね」
これまで起きたことを何となくノートにまとめて──ボクは一息つく
NYCにはなかった休日だけど・・観光地って言われる場所はどこも人でいっぱいで
これまで璃奈たちが連れて行ってくれたところも…ボク1人じゃ行こうなんて思わなかった
ミア「ふふ…」
自然と漏れる自分の笑い声が耳に入るような静かな部屋でボクはgameに興じる
そして今は人々がごった返してる様子をテレビで見ながら静かに・・そして優雅に好きなgameを楽しむ…こういう休日も最高じゃないか
ランジュ「ミア〜!!!いる!?」ガチャ
前言撤回・・・
ミア「なんだよランジュ…ノックぐらいしなよ」
ランジュ「してたわよ?でもミアったら返事もないんだから心配したんだから」
ランジュ「そんなことよりも!!ランジュと一緒にお出かけするわよ!」
ミア「そんなことって…」
ボクの優雅な休日なんて知ったことかと
騒動の主ランジュはボクを外に連れ出そうとする
もちろん、ボクをニジガクに連れてきたことは感謝してるけど──
こんな時まで強引にならないで欲しいよ・・
ランジュ「ねえミーア!ランジュと一緒に〜〜」
ミア「ボクこれから作曲しようとしてたんだけど?」
まあ・・ここの所ベイビーちゃんも頑張ってたし作曲するって言うのも悪くない
ランジュが諦めたら実際に作曲に移ろうかな・・なんて考えてたボクが甘かった
ランジュ「きゃあ♡ミアったらランジュの曲を作ってくれるの?」
ミア「え?」
ランジュ「分かったわ!それならランジュ……見てても良いかしら?」
Oh my…
ランジュがどういうわけかお出かけ気分からボクの作曲を見るなんて気分になってしまってるじゃないか・・・
しかもいつものランジュだったら───
こんな風に強引に迫ってくると思うけど・・
今のランジュは多分・・・・そうあの時だ
ランジュ『栞子も来て…くれるわよね……?』
相手に迷惑になるかもしれないと若干分かってはいるけど
自分が寂しいから聞いてる・・・
ああ、断りにくいなあ…そんな捨てられそうな雰囲気の大型犬みたいな表情でボクを見ないでよ・・
ミア「はあ…わかったよ。見てても良いけど、うるさくしたら怒るから」
ランジュ「きゃあっ!ありがとうミア♡」
ミア「ふふ、はいはい」
ランジュの予想通りの反応に思わず笑ってしまう
大人っぽく見られるランジュだけど──ボクの方が大人だよね?
ミア「・・・・・」ジー
ランジュ「・・・・・」ソワソワ
曲を作る時は画面と睨めっこ
勿論、ただ睨めっこしてるだけじゃなくてトレンドだったり、求められるものの意見の収集、でもそれだけじゃなくてどんな曲がランジュに似合うか
ベイビーちゃんたちに教えられたやり方だけどこれが意外と難しい・・
ランジュ「・・・?」キョトン
ミア (ちゃんも静かにしてって言ったらしてくれるものなんだ)
ミア (つまんないって言ってすぐに出ていくかと思ったけど・・)
ランジュ「ねえ、ミア……?」
ミア「何?」
ランジュ「そ、そんなに見られたらちょっと恥ずかしいんだけど…ランジュ何かしたかしら・・?」
ミア「・・・べ、別に何もしてないよ」フイッ
ランジュ「私を引き止めるために作曲してくれたミアの作曲風景…こうして初めて見ることになるなんて」
ミア「・・そんなこともあったね」
ランジュ「その…あの時は…ごめんなさい…ミアの曲…全然って…」
ミア「気にしてないさ、ランジュを満足させられなかったボクが悪いよ」
実際ボクの力不足ではあったしそこに関しては何も問題はない
ランジュ『ミアの作曲風景…こうして初めて見ることになるなんて』
何というか・・意識すると恥ずかしくなった
完成したものを見てもらうということは実際にランジュ以外相手でも何度もあった
風景を取材されるのも慣れてるし、ベイビーちゃんたちがボクを手伝ってくれたことだってある
でも──こうして作業の風景をその歌を送る相手に見てもらうというのは…むず痒かった
そう無心になってランジュに似合いそうなメロディを頭の中で纏めてアウトプット
その作業を繰り返すボクの肩を指で叩くとランジュはささやく
ランジュ「ねえ、ミアは今何を考えて作曲してるの?」
いつものランジュに比べたらボクにだいぶ配慮してボリュームも落としてくれてる
全く──想定外の作曲を必死にしてるボクをもっと労わってほしいねと思いつつ──作曲に必死なボクは素直に答える
ミア「ランジュのことかな。というよりもランジュのこと以外考えてないよ」
ミア「ランジュどうかした?熱でもあるのかい?顔が真っ赤だけど…」
ランジュ「な、なんでもないわ!!ほら!作曲しないとダメよミア!!」
?
変なランジュだけど今日のランジュを思い返したら・・アイデアが湧いてきた
ベイビーちゃんのいうときめいたってやつかな──?
溢れ出るメロディやフレーズをそのまま形にしていく
ミア「できたよランジュ聴いてみて」スッ
ランジュ「・・・・・ちょ、ちょっと可愛すぎないかしら?」
ミア「そう?今日のランジュを見て…そうだな……いじらしい可愛さ?そんな感じが似合うんじゃないかって思ってね」
ミア「うん。そうだねこれまでのランジュの楽曲はどちらかと言えば強さとか完璧とかそういった側面が強く出てたと思うんだ」
ミア「だから、ボクに見せてくれたみたいな可愛い……うん、いじらしいそんな一面を出した曲なんて似合うんじゃないかなって」
ミア「ランジュ?どうしてそんな顔してるの?」
ランジュ「〜〜〜〜〜〜/////」
ランジュ「ミ・・・」
ミア「?」
ランジュ「ミアのバカ〜〜〜!!!!」
そう告げると嵐のようにきたランジュはやっぱり嵐のようにボクの部屋から飛び出していった
ミア「な、なんだったんだ…」
ミア「っていうかもっと感想詳しく聞かせてよ!!」
________
ランジュ「ミ、ミアったら…////いくらランジュがパーフェクトだからって…熱烈すぎない…?」
ランジュ「でも…ランジュのために作ってくれたってすごく…嬉しいわ…♡」
ランジュ (それに…ミアの真剣だけど楽しそうな表情──とっても素敵だったもの♡)
ランジュ「ふふ、たまにはアンニュイに誘ってみようかしら?」
_____
________
ミア「・・・やってしまった」
ミア「ボクってば何さ?!ランジュに対して…あんな……////」
ミア「どうしよう……///まだGW残ってるのに…これからどんな顔してランジュに会えば良いんだろう…///」
おわり
作曲風景から始まるランミア見たいな?
すごく惹き込まれた
ランジュとミアのやり取りドエッッッッ
ミアもタラシ気質だね
GW最終日まで遊び尽くそうっていう気でいる子はこの同好会にはいないようだ──
帰郷した果林がボクやランジュにエマをレッスンに誘ってきたんだ
ボクは最終日別段予定もなかったしスクールアイドルについてはまだまだと思ってたから二つ返事でOKしたんだ。それに何より・・思い返すだけで恥ずかしくなる気持ちをどこかに置いていきたかった
全く──折角のHolidayなんだからもう少しゆっくりしても良いのに・・
と呟くボクをエマと果林が微笑しながら見つめていた
ちなみにボクを悩ませるランジュはそんなボクに触れようともせず
ランジュ「きゃあ♡ランジュみんなで集まれるの楽しみよ!」
と昨日までどこ吹く風のいつもの調子
これじゃあボクだけが意識してるみたいで調子が狂っちゃうよ
子犬ちゃんはしずくと遅くまで映画を観てたからか欠伸をしてる──
全く──夜更かしなんて2人とも子供だなあって正直な意見を述べたボクだけど…
璃奈「でも、ミアちゃんもよくゲームや作曲で遅くまで起きてる」
璃奈ってばボクのことを心配してくれているかい?でも…このタイミングでは言わないで欲しかったな
栞子や2年生がくすくすと笑いながら見つめてくる
愛「ミアちってば子供っぽくて可愛い〜♡でも、夜は寝ないとダメだぞ〜?夜だけに!」
そういう愛やそれに賛同するせつ菜だって結構子供っぽいとこあるよね?…とは言わないであげた。まあ、ボクって2人よりも学年が上だしね
果林「ほらほら、早く始めないと彼方が眠たくなっちゃうわよ?」
果林がボクらを纏めようとしてくれる──昨日までずっとみんなと離れていて今日全員と会うことができて嬉しいからか心なしかいつもより溌剌としてる
・・それにしてもそう言ってる間にエマの膝枕で眠っている彼方には参ったね
果林がパンと手を叩くと各々が近くにいるメンバー同士ペアを組む
ソロアイドルとして活動するボクたちだけどこういう風に一緒にやるってことも多々あるし…足りないところは指摘してもらえる
自分で言うのも恥ずかしいけどチームとしては他の学校のSchool idolにも負けてないんじゃないかな?
ミア「それじゃ、よろしくランジュ…?」
いつものようにランジュに声をかけようとするボクだったけど──
ランジュ「し、栞子…今日は一緒に柔軟お願いしても良い?」
栞子「ランジュからそんな風に言ってくるなんて珍しいですね?」
ボクの思考を硬直させるのに十分すぎる衝撃だった
ミア「それじゃあ……」
璃奈「今日は、私と組もう」
璃奈がそう言ってくれて普段ならハッピーな気分だったけど・・
どこかボクの心にモヤを残したランジュの態度は練習中も変わらなくて──
ミア「ランジュ、タオル取ってこようか?」
ランジュ「・・・・」
ミア「ランジュ?」
ランジュが話を聞かないのは割とあることだけど・・この日のランジュは特に変だった
栞子「今日は歩夢さんにタオルを貸していただいてるので…取りに行ってもらわなくても良かったんですけどね」
_______
ミア「どうかな、璃奈?ここのパフォーマンス部分はもっと…そうだな…派手にするためにエフェクトとかかけられたら…」
璃奈「うん、すごく良いと思う。演出部分は任せて」
ランジュ「・・・」チラチラ
ミア「璃奈も困ったことがあったらボクに言ってよ?力になるからさ」
璃奈「ミアちゃん、ありがとう」璃奈ちゃんボード『照れ照れ』
ランジュ「・・・・」チラチラ
ミア「なんだい璃奈?」
璃奈「ランジュさn」
ミア「わ、分かってる…なんなんだ?ボクを避けたと思ったらめちゃくちゃ遠くから見てきてる…」
璃奈「・・ケンカしたの?」
ミア「まさか!ボクは少なくともそんなつもりないけど……」
璃奈「分からないなら、聞いてみる?」
ミア「そうするしかないよね…」
原因を聞かないでくれる璃奈の優しさがありがたかった…
こんなこと誰かに話したら・・きっと恥ずかしさでさらに練習どころじゃなくなってしまうからね
ボクにとってはランニングはともかくランジュの近くにいるチャンスが圧倒的なユニット練習があった
心の中だけでガッツポーズを決めて心配してくれた璃奈、提案をしたせつ菜にお礼を言う
せつ菜「あれ?私ミアさんに何かしましたっけ……?」
・・お礼は勢い余って実際に言ってしまったんだけど
せつ菜「なんだかよく分かりませんがミアさんが嬉しそうで良かったです!!」ペカー
今日のモヤモヤを吹き飛ばすためにいつも最前列をキープするランジュに追いつく
そんな気持ちで臨んだんだけど・・・
ランジュ「さあ栞子!行くわよ!!今日はランジュのペースに特別に付き合ってもらうんだから!」
栞子「ちょ、ちょっとランジュ?」
そうみんなに聞こえるようにいつもの大声で栞子に話したランジュは──
計測するベイビーちゃんが苦笑いをするようなスピードで駆け抜けていった
Oh… poor Shioriko
ミア「はあ!?」
そんなランジュたちに追いつくことができず…いつものペースで走っていたところで
歩夢に話しかけられる
咄嗟のことだったので驚いて生意気な態度をとってしまったボクをよそに歩夢は続ける
歩夢「もしかして…喧嘩しちゃった?」
ミア「いやいや、そんなことないから」
歩夢「本当?」
ミア「・・・多分」
璃奈といい歩夢といいこの同好会はどうもお節介なメンバーが多い
結局歩夢を適当に誤魔化した後もエマや彼方に同じようなことを聞かれて・・
エマ「えっ?ミアちゃんタコさんの耳なの?!すごいね〜」
彼方「エマちゃん、それはそういうことを言ってるんじゃないと思うな〜」
2人のおっとりとした空気に流されつつもランニングを終えたボクは
満身創痍の栞子とそれを心配するランジュに合流する
ランジュ「お疲れ様、ミア!それじゃあ練習を……」
ランジュはいつものように堂々とした振る舞い・・・ではなくなぜかボクに向かって話しかける時は自分の目を手で覆って指の隙間から見てきたり
グッタリとしてる栞子の後ろから話しかけてきた
流石に見てられないからボクは話を切り出す
何か察してくれたのか栞子は少し休憩してくると言いその場から離れてくれた
ミア「ランジュ・・キミどうしたんだい?今日は何か変だよ」
ランジュ「ええっ…///そ、そんなことないわ…」
ミア「本当?いつものキミならボクから逃げたりしなかったし、それに……目を合わせないで話をするなんてしなかっただろ」
自分で言ってて自分の心が苦しくなる
もしかして──ランジュはボクのことを嫌いなったのではないか。そんな最悪な想像までした上で話す。
ミア「もしかして…昨日のことでボクが嫌いになった?」
不安から出たその言葉に反応するようにいつものランジュが姿を現した
ランジュ「えっと…///ミアがランジュのことそういうふうに思ってくれるのは…う、嬉しいわ…///」
ミア「Why?それならなんで…!!?」
ランジュ「だ、だって…恥ずかしかったの…それに……」
ミア「それに…?」
ランジュ「ミアがいじらしい方が可愛いって…言うから」モジモジ
思考が停止した。
あのランジュが恥ずかしいって思った?まあ、ランジュも人の子だし・・いじらしい方が可愛いって?
そんなこと言った覚えがなかったけど・・
なんとなく合点がいった
ミア「はぁ…ランジュは本当めんどくさいね」
ランジュ「なによう…ランジュはミアが褒めてくれたから」
ミア「ボクはいつもの自信満々なキミも素敵だし、逆に偶に見せてくれたそういうところも可愛くて素敵って言ったんだ」
ミア「いじらしいというか…そうやって無理に演じなくても良いと思うけど」
ランジュ「本当・・・?」
身体から力が抜けてその場に崩れ落ちる・・ランジュといるとボクはいつもいつも振り回されてる気がするけど……嫌われてなくてよかった
ランジュ「そうよ!!だからミアは安心してランジュのことを好きでいなさい♡」ガシッ
さっきまでのランジュなりのいじらしい態度はどこへ行ったのか
いつものランジュだ──♡
まあ、安心もしたし…もやもやも晴れた……?
栞子はどういうわけか戻ってきていて…
崩れ落ちたボクを抱え起こすランジュがボクに好きでいなさいと命令するその様子は
まあ…ただの友人の関係と考えるのは難しいよね
ああ…どうしようこれはなんて言い訳すれば良いんだろう?
GWが終わる前にランジュの思いにけりを付けたと思ったら新しく問題が発生して・・
どうしてランジュといるとこうも巻き込まれるのか…でもボクを抱えたランジュの屈託のない自信に溢れる笑顔を見たら──ついていこうそんな気持ちにさせてもらえた
ランジュの側はボクの特等席…なんてね♪
おわり
ᶘイ ˘ ⇁ ˘ ナ川「しうまいさんこんな感じでいかがでしょうか?」
あなたにはランミアSSを書く適性がありますね
フォトエッセイでも思ったけどミアの一人称視点いいよね