しずく「私の理想の」
アニメ時空ですが侑ちゃんはあまり出ません
アニメ時空なので、設定はスクスタ版と違うところもあります
侑「かすみちゃん、何時にもましてノリノリだね!」
かすみ「当たり前ですよ!フェスのおかげでファンも増えちゃいましたし〜♪」
せつ菜「フェスの動画の再生数もどんどん増えてますし、これからは更に注目度も上がっていくでしょうね!」
歩夢「みんなが見てくれるのは嬉しいけど、なんだか緊張しちゃうなぁ…」
かすみ「緊張してる暇なんてないですよ、みんなにかすみんの可愛さをもっともっと見てほしいですから!」
かすみ「さぁ今日も練習始めましょう!」
みんな「おー!」
しずく「………」
しずく(あんなに自分に自信満々で…)
しずく「羨ましい…な」ボソッ
かすみさんのこういう自分に正直な所はちょっと良いなと思う
私にはない、かすみさんの魅力…
しずく(初めて会った時から、そうだったもんね…)
遠くからでもすごい存在感を放つ校門の前で、私は立ち尽くしていた
しずく「すごい人だかり…」
入学式から一週間が経ち、ようやく一年生の部活への入部が許可された
虹ヶ咲は部活動が盛んで、軽く100は越える部、同好会が存在するらしい
当然、新入生の勧誘はとても活気があり、毎年の名物となっているそうだ
混乱を防ぐため、実績があったり人気がある部や同好会は新入生が通りやすい場所での勧誘が許される等、ある程度勧誘場所が決められている
もちろん、私の目的はーーー
演劇部を探す、こういう時、地元の先輩なんかが居たら案内してもらいたいのだが、遠方から通学している私にはまだ馴染みの先輩なんていないので自力で探すしかない
しずく「あれ…?」
いつの間にか校庭のはずれまで来てしまった…しょうがない、もう一度探してーーーーーーー
?「……ドル同好会でーす!よろしくお願いしまーす!」
しずく「ん…?」
?「かすみんと一緒に、最っ高にかわいいスクールアイドルになりませんかーー!」
しずく「スクール……アイドル?」
噂には聞いたことがある、何でも、一般の女子高生が部活動としてアイドルのように衣装を着てライブをしたりする…らしい
モブ1「あれ?あの子新入生なのに勧誘してる?」
モブ2「スクールアイドル同好会なんてあったっけ?」
モブ1「さぁ?」
かすみ「部員が足りないんですー!みなさんお願いしまーす!」
モブ3「え…ごめん、私バスケ部に入るつもりだから…」
かすみ「うぅ…」キョロキョロ
かすみ「ねぇあなた!どうかな!スクールアイド…」
ソフトボールブッテドコダロ アッチジャナイ?
しずく「………」
かすみ「うぐぐ…まだまだー!」ダダッ
新入生の波に必死に声をかけては無視されて行くのに、全く諦める様子の無い彼女に、私は何故か目を奪われてしまっていた
他の部とは違って、設営も衣装もユニフォームもなくただ看板だけを持って必死に声をかけていく、それなのに、私は彼女はどこの部の勧誘の人よりも輝いて見えた
そしてーーーー
しずく「え!?私…ですか?」
かすみ「あなた!ずっと見てたよね!スクールアイドルに興味あるの!?」
しずく「あ…あの…私は…」
かすみ「私一年の中須かすみ!」
しずく「あ、桜坂しずく…です…」
しずく「か、かわいいって、そんな…」
かすみ「一緒にスクールアイドルやってみない!?」
しずく「いやっ…あの…」
初対面なのにグイグイくる…ちょっと苦手なタイプかも…
かすみ「うぐっ…そ、それでも!兼部だってできるし!人足りないの!お願い、助けると思って!」
しずく「あ、あの…ごめんなさい!」ダッシュ
かすみ「見学だけでも!あぁ、待ってぇ〜!」
いきなり勧誘されて思わず逃げちゃった…ちょっと可哀想だったかな?でも、私にスクールアイドルなんて…
そうこうしてるうちに、演劇部の勧誘を見つけ、入部の為にサインをして、その日は家に帰った
しずく「……」
かすみ(あなた可愛いし、絶っ対向いてるよ!)
しずく「向いてるなんて…初めて言われたな…」
幼い頃から本当の自分を隠してきて、波風立てず生きてきた私にとって、誰かに何かを求められるというのは初めての事だった
かすみ(見学だけでも!)
しずく「…せっかくだし」
しずく「見学だけなら、行ってみようかな…」
〜学校〜
しずく「先生に聞いてみてもスクールアイドル同好会なんて無いって言われたし…まだ創部もできてないのかなぁ」
部員が足りず、部として認められていない為、今はこの空き部室で活動してるらしい
しずく「…」ドキドキ
しずく「し、失礼しまーす」ガララ
?「1、2、3、4、5、6、7、8…」タンタン
みんな「はぁ…はぁ…」キュッキュ
しずく(あ…ダンスの練習してるんだ、結構本格的…?)
みんな「?」
?「ようこそ!入部希望の方ですか!」スタタタ
しずく「え?」
みんな「え!入部希望!?」タタタッ
しずく「」ビクゥ!
エマ「私はエマ!よろしくね!」
彼方「近江彼方で〜す…いや〜これでやっと5人揃ったねぇ〜」
かすみ「しずくちゃん!来てくれたんだ!」
しずく「いや、あの…ちょっと」アワアワ
せつ菜「早速創部申請しに行きましょう!さぁ!さぁ!」グイグイ
しずく「あ…あの!私は、見学をしに来ただけで!」
みんな「え…」ピタァ
せつ菜「す…すみません…」
エマ「ごめんね?勝手に舞い上がっちゃって…怖かったよね?」
しずく「い…いえ…お気になさらず」
彼方「いや〜、彼方ちゃん思わず目が覚めちゃったよぉ〜」
かすみ「ふっふっふ…見学だけと言わず、かすみんの魅力を存分に見せてしずくちゃんを同好会に引きずり込んじゃいますよぉ〜」
しずく「お、お手柔らかに…ね?」アハハ
しずく「中須さんが校庭で勧誘しているのを見て…」
かすみ「む!しずくちゃん!中須さんなんて他人行儀な呼び方しないで!」
かすみ「かすみんって呼んでください♡」
しずく「えぇ…(引き)じゃあ、かすみさんで…」
かすみ「うぅ〜ん…ま、良いでしょう!」
彼方「しょうがないよ〜良い所は全部他の部に取られちゃったし」
彼方(彼方ちゃんは太陽が気持ちよすぎて居眠りしちゃってたのは内緒だぜ)
かすみ「でもぉ〜、それってかすみんの魅力にしずくちゃんが誘われちゃったってことですよね!」
エマ「あはは…」
しずく「いや、それは…」
しずく(でも…目を奪われちゃったのは本当だし、あながち間違ってはないかも…)
しずく「ふふ…じゃあ、そういう事で…」
かすみ「やったぁ!ファン第一号ゲットぉ!」
せつ菜「おめでとうございます!」パチパチ
エマ/彼方「おめでとぅ〜」パチパチ
せつ菜「さぁ!気を取り直して練習再開ですよ!」
みんな「おー!」
しずく「……」
しずく「おー……」
しずく「…ふふっ」クスッ
せつ菜「彼方さん!高音で声が震えてますよ!」
彼方「ご…ごめんなさぁい…」
せつ菜「声を響かせるように!お腹から声を出すのを意識してください!もう一回です!」
みんな「は、はい!」
しずく(せつ菜先輩、意外と厳しいんだ…)
せつ菜「みなさん!もう少しペースを上げましょう!」タッタッタ
みんな「はぁ…はぁ…」タッタッタ
せつ菜「ライブで何曲も歌う為には何よりも体力が〜」ペラペラ
しずく(あんなに喋ってるのに全然息が乱れてない…すごいなぁ…)
かすみ「うぅ…わぁ!」ズデッ
しずく「かすみさん!」
せつ菜「かすみさん!大丈夫ですか!?」
エマ「足ひねってない?見せてみて?」
かすみ「だ、大丈夫ですよ!」
かすみ「しずくちゃんが見てるのに、あんまりみっともない所見せたくないですから!」
しずく「かすみさん…」
彼方「ちょっと休憩する?」
エマ「そうだね…」
彼方/エマ/しずく「え…」
せつ菜「ラブライブを本気で目指すなら、私達もかすみさんの様な不屈の闘志が必要なんです!」
せつ菜「こんな所で立ち止まっていられません!」
かすみ「はぁ…はぁ…」ヨロッ
エマ「で…でも…」
彼方「根を詰めすぎるのはよくないよ〜」
かすみ「やれます…!もう一回お願いします…!」
エマ「かすみちゃん…」
せつ菜「さぁ!再開しますよ!」
彼方「う…うん…」
かすみ「えへへ…かっこ悪い所見られちゃった〜」
かすみ「あっ…でもドジっ子属性と捉えれば逆にかすみんの可愛さにプラスに…!?」
しずく「かすみさん…」
かすみ「だいじょーぶ!しずくちゃんは安心して見てて!」タタッ
しずく「…うん」
ソレデハモウイチドハジメカライキマショウ!
ハイ!
彼方「ふぃ〜…今日は一段とハードだったねぇ〜」ゴロン
せつ菜「そ…そうでしたか?」
エマ「せつ菜ちゃん、しずくちゃんが見てるからって張り切ってたもんね」
せつ菜「確かに少し熱くなってしまいましたね…」
かすみ「うぅ〜せっかくしずくちゃんが居るのに、全然かすみんの可愛いところ見せられなかったじゃないですかぁ〜」
しずく「みなさん、お疲れ様です、これ、みなさんで飲んでください」サシイレスッ
彼方「さんきゅうさんきゅう」テヒラヒラ
エマ「しずくちゃん、せっかく来てくれたのに全然話せなくてごめんね?」
しずく「いえ…みなさんの本気の練習が見れて楽しかったです!」
かすみん「ねぇ〜しずくちゃ〜ん改めてどう?かすみん達の同好会入らない?」
しずく「そ…それは…」
かすみ「う…じゃ、じゃあ!明日も見学来てよ!明日こそは絶対かすみんの〜かわいい所しっかり見せてあげるっ♡」
しずく「う…うん、わかったよ」
エマ「うん!また明日ね!」
かすみ「バイバイ!」
カララ…パタン
せつ菜「…」
せつ菜「…あの…みなさん、少し相談が…」
かすみ「はい?」
エマ「どうしたの?」
彼方「なになに〜?」
せつ菜「明日なんですが…」
しずく「……」テクテク
しずく(スクールアイドル同好会…まだ部として発足してないのに…すごく本格的だったな…)
しずく(ラブライブ…調べて見たけど、全国のスクールアイドルの頂点を決める大会…か)
しずく(本気で目指してるんだ…)
しずく(演劇部との掛け持ちで…なんて、少し考えてたけど、失礼だったかも)
しずく(明日も見学に行く約束をしちゃったけど)
しずく「私には…無理かも知れない…」
かすみ「しずくちゃん!おはよう」
しずく「かすみさん、おはよう」
かすみ「にっしっし…今日は5時に第3体育館に来てくれるかなぁ?」
しずく「…?わかったけど…随分遅い時間だね?」
かすみ「そ、それはまぁそれとして!絶対に来てよ!じゃあ!」スタタッ
しずく「あ!待って…て、行っちゃった…」
しずく(言えなかった…)
しずく(今日は第3体育館で練習してるのかな?)スタスタ
しずく「…ふぅ」
しずく(今日ーーちゃんと言おう、同好会には入りませんって)
しずく(私なんかにアイドルなんてできる訳ないんだから…)
しずく「…」コンコン
しずく「失礼します」ガララ
しずく「え…?」
ア!キマシタヨ!
ハヤクイチニツイテ!
体育館の舞台の上には、昨日の練習着とは違う、アイドル衣装のみなさんがいた
しずく「み…みなさん?これって」
かすみ「ふっふっふ、今日はしずくちゃんの為に特別ステージを用意しちゃいました!」
彼方「それにしても、急な申請だったのによく体育館の使用許可とれたねぇ〜」
エマ「せつ菜ちゃん、生徒会長さんとの話し合いは任せてくださいって自信満々だったけど、本当に通すなんてすごいね!」
かすみ「何て話したんですか?」
せつ菜「うっ…ま、まぁ、そこは何でもいいじゃないですか!」
しずく「でも、私はーーーー
かすみ「”なんか”じゃないよ」
しずく「え…?」
かすみ「だって、しずくちゃんはかすみんの大切なファン第一号なんだから!」
しずく「かすみさん…」
〜♪イントロ
かすみ「しずくちゃん!」
かすみ「今日はかすみんの最っ高にかわいいところ、いっぱい見せてあげますね♡」
しずく「うん!」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
観客は私一人だけ、しかも準備期間が短かったせいか、ステージもとても簡素な物だった、ダンスや歌のレベルも、せつ菜さん以外はあまり褒められたものじゃない
それなのにーーーー
しずく「すごい…!」
全力で…楽しそうに歌い、踊る彼女たち、私には、今までに見たどんな演劇よりも、ミュージカルよりも、彼女たちは輝いて見えた
そして…
エマ「ふふっ…すっごく楽しかった!」
せつ菜「ええ、自分の大好きを最高に表現できました!」
かすみ「さぁ!最後の曲も全力で行きますよ!」
みんな「……」
かすみ「?何してるんですか?先輩方?」
エマ「かすみちゃん、行ってきなよ!」
彼方「しずくちゃんに、かすみちゃんのかわいい所たっくさん見せたいんでしょ?」
せつ菜「しずくさんに、自分の大好きを、存分に伝えて来てください!」
かすみ「みなさん…」グスッ
かすみ「…よぉ〜し、じゃあ、行ってきます!しっかり見ててくださいね!」スタタタ
しずく(かすみさん一人…?)
かすみ「しずくちゃん!」
しずく「?」
かすみ「最後は私のソロライブだよ!」
かすみ「かすみんのかわいい所、いっぱい見ててね♡」
しずく「かすみさん……!」
かすみ「それじゃあ行くよ!」
かすみ「 Poppin’ Up! 」
しずく(あぁ…)
♪オンリーワンのきらめきを〜♪
しずく(かわいくて…煌めいていて…)
♪信じるよ あきらめない♪
しずく(私も…あんなふうになれるのかな…)
♪そう オンリーワンに輝いて♪
しずく(いや…なりたい、私も)
しずく(かすみさんみたいな…自分を貫いて輝けるスクールアイドルに!)
♪進んでいくんだ〜 Make my way!
しずく「かすみさん!」ギュ
かすみ「わぁっ!しずくちゃん!?ど…どうしたの?」
しずく「すごかったよ!本当に…本当にすごかった!」
かすみ「ふ…ふふんっ!当然!なんたってかすみんは世界一かわいいスクールアイドルなんだからね!」
しずく「…あのね、かすみさん、私…」
かすみ「?」
しずかす「は!?」バッ
しずかす「…///」
彼方「邪魔してごめんねぇ〜」
エマ「色々話したいことはあると思うんだけど…」
せつ菜「そろそろ申請した体育館の使用時間が終わってしまうんです…」
かすみ「そ…そうでしたね…早く撤収しないと…」
ワーワー ソッチヲオネガイシマス マカセテ! カナタセンパイネナイデクダサイ!
しずく「………」
みんな「?」
しずく「…」スゥ
しずく「国際交流学科一年!桜坂しずく!」
しずく「私を…スクールアイドル同好会に入れてください!」
みんな「………」
みんな「…!?」
エマ「は…入ってくれるの!?」
彼方「彼方ちゃんまだ夢見てるのかな〜」
せつ菜「げ…現実ですよ!本当にいいんですか!?しずくさん!」
しずく「はい!演劇部と掛け持ちですが、よろしくお願いします!」ペコッ
エマ「これで創部申請ができるね!」
せつ菜「任せてください!なんなら今ここで許可の判子を…」ガサゴソ
かすみ「…?何やってるんですかせつ菜先輩」
せつ菜「…ハッ」
せつ菜「あ、あの〜…創部申請の書類は私が出しておくので、みなさんは片付けをお願いできますか…?」
みんな「はい!」
せつ菜(あぶなかったです…)
せつ菜「みなさん!創部申請は無事受理されました!」
かすみ「おぉ!」
彼方「さすがせつ菜ちゃん〜」
エマ「ようやくスタートだね!」
しずく「そうですね、楽しみです!」
せつ菜「部室の鍵も貰って(取って)きました!行きましょう!」
コッチデス! ハヤクイコウ! ブシツデスヤピシタイナァ
かすみ「しずくちゃん?何してるの?早く行くよ!」
しずく「ねぇ…かすみさん」
かすみ「?」
しずく「私…なれるかな?皆さんみたいな、自分を表現できるスクールアイドルに…」
しずく「そっか…そうだよね…変なこと聞いてごめ
かすみ「そうじゃなくて!」
かすみ「”なれるか”じゃなくて、これから”なる”んじゃん!」ニコッ
しずく「…!」
しずく「よ…弱気になんか…というかしず子って何!?」
かすみ「あだ名!これからスクールアイドル仲間だからね!かわいいでしょ?」
しずく「……ふふっ」
しずく「そうだね、かわいいかも」
かすみ「でっしょ〜♡ならしず子も私のことかすみんって呼んで♡」
しずく「うーん…それはいいかな…」
かすみ「もー!なんでー!」プンプン
しずく「だって、かすみさんはかすみさんだもん」
かすみ「しず子の頑固者〜!」
かすみ「あー、待ってよしず子ー!」タタタッ
アハハハハ
オツカレサマデス 10プンキュウケイシマショウ!
しずく「ハァ…」
しずく(少しは近づけたのかなぁ…あの時のかすみさんに…)
かすみ「しーず子!」カタポン
しずく「わぁ!…って、かすみさん?」
かすみ「大丈夫?今日ずっと難しい顔してるよ?」
しずく「な…何でもないよ」
かすみ「もう!またくだらない事で悩んでるんじゃ無いの!?」
しずく「く…くだらないって…そんな事じゃ…」
かすみ「しょうがないなぁ、またかすみんに相談してみなさい!」ヨコスワリ
しずく「えぇ…もぅ…」
しずく「…覚えてる?私が同好会に入ったときに言ったこと」
しずく「自分を表現できるスクールアイドルになりたいって…」
かすみ「あー、言ってたね、そんな事」
しずく「演劇祭とか、フェスとか、そういう経験を積んで少しは近づけたのかなって」
しずく「理想の自分になる為にはどうしたらいいのかなぁ…って」
かすみ「……(汗)」
しずく「だから話したくなかったのに」プクゥ
かすみ「う〜ん、そんな事考えなくても」
かすみ「しず子は素のままでいいんじゃないの?」
しずく「素…?」
かすみ「そう!」
しずく「ど…どういうこと?」
かすみ「しず子のやりたい事をやればいいんじゃない?」
しずく「やりたい事…」
かすみ「しず子の言う理想って、何かわからないけど、やりたくない事をしてても疲れるし、楽しくないでしょ?」
かすみ「そんなの〜♡かすみんの可愛さをファンのみんなに届けたいっていつも言ってるじゃ〜ん♡」
しずく「ふふっ、ブレないね、かすみさんは」
かすみ「ブレないのがかすみんですから」エッヘン
かすみ「…で、しず子のやりたい事って何なの?」
しずく「わ…私?う〜ん、あ、オフィーリアのリードが古くなってきたから新しいの探しに行きたいかな」
かすみ「あ、それなら私も一緒に行きたい…って違う!そういう事じゃなくて!」
しずく「か…かすみさんが急に聞くからだよ!私はそんなに急に出てくるわけ無いじゃん!もう知らない!」プイッ
しずかす「………」
しずかす「…フフッ」
かすみ「やっぱり、しず子はそのままでいいんだよ」
しずく「え?」
かすみ「考えすぎずに素直な気持ちでいた方が、しず子も楽しいでしょ?」
しずく(素直な気持ちで…か)
しずく(かすみさんの言うとおり、考えすぎてたのかも)
しずく「…うん、そうだね、ありがとう!かすみさん」
かすみ「ふっふっふ、天才カウンセラーかすみんと呼んでください」
かすみ「…って、私ったらライバルの相談に乗ってどうするんですか!」
しずく「え…いまさら?」
しずく「ふふ…わかった、いいよ」ニコッ
レンシュウサイカイシマショウ! ハーイ
かすみ「よーし、行くよ!しず子」タタッ
しずく「あ、待ってよかすみさん!」タタタッ
しずく(とりあえず、今は全力で)
かすみ「ほら、早くー!」
しずく(私の”理想”を追いかけていこう)
終わり
素晴らしかった
凛ちゃんが陸上の推薦を蹴ってかよちんに付いて来た裏設定
果南「寒いのも悪くない」
しずかすの出会いの話は捗って好き
ありがとう
癒やされた
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