【SS】ことり「海未ちゃんと私って友達なのかなぁ」【ラブライブ!】
ことり「二人で居ても話すことないよね?」
海未「……」
ことり「駄菓子って何とか太郎って名前が妙に多いよねぇ」
ことり「あれってなんなんだろうね?」
海未「私はもろこし輪太郎派です」
ことり「キャベツ太郎って全然キャベツの味じゃないよねぇ」
ことり「かといって見た目がキャベツなわけでもないしね?」
海未「……」
ことり「サラダ味のお菓子も然りねぇ」
ことり「こんな嘘っぱちがまかり通ってる世の中っておかしいよね?」
海未「……」
ことり「あの太陽が偽物だってどうして誰も気づかないんだろう」
ことり「そこにゴールは無いって薄々気が付いてるはずなのにね?」
海未「……」
ことり「穂乃果ちゃんについて行っても幸せになんてなれないよ」
ことり「社会に出てあのキラキラしていた穂乃果ちゃんの本当の価値に気付く時が来るんだよ?」
海未「……どういう意味ですか」
ことり「五年後の私は海外へ留学して経験を積んでブランドを立ち上げるの」
ことり「その頃の穂乃果ちゃんは高卒のお手伝いさんだよ?」
海未「……」
ことり「高卒の自営業手伝い(22)ってこれはもう底辺でしょ」
ことり「名家の娘でもある海未ちゃんが友達に…ましてや憧れるべき存在じゃないんだよ?」
海未「……穂乃果は…なんと言われようと私の大切な友人です」
ことり「私穂乃果ちゃんに合わせて金の蔵で安酒を煽る なーんてしたくないよ?」
海未「!!?」
ことり「そして二次会でBARへ行こうとすると渋るんだよ」
ことり「入ったら入ったで下から二番目の値段のお酒を店を出るまで粘る、そんな娘になるんだよ?」
海未「……お金がないのはいけないことなのですか」
ことり「お金がないと言えばにこちゃんだけどさぁ」
ことり「私、結構尊敬していたりするんだよね?」
海未「……尋ねられても……」
ことり「言いたいことをドンドン言う私には無い自我の強さを持ってるし、一つの目標に向かって努力し続ける強さがある」
ことり「方向性は別問題としてね?」
海未「……」
ことり「姉妹にもアイドルを貫き続けて…痛々しいほどに強いなぁ……」
ことり「自分を偽るのは結構大変なんだからね?」
海未「……」
ことり「嘘っぱちが溢れているんだよこの世界はさぁ」
ことり「ねぇ…海未ちゃんと私の関係はどうなのかなぁ?」
海未「……」
ことり「答えて、海未ちゃん」
ことり「私の事…どう思ってる?」
海未「……私はことりも大切な友達だと思っています」
海未「貴方の一時の変調でそれが揺らぐような事はありません」
ことり「ねえ海未ちゃん、私もう自分自身が嘘っぱちでいることをやめたの」
ことり「今までの私も、今日喋っていた私も……全部本当の私だよ?」
海未「……なにをそんなに不安な顔をしているのですか……しようのない人ですね」
海未「私は海の名を持つ女です……その程度の器量だと思われていたなんて心外ですね」ギュ
海未「あなたを嫌ったりなんかしませんよ……ことり」ナデナデ
ことり「……」
ことり「ねぇ…………海未ちゃん」
ことり「海未ちゃんの言葉…私に信じさせて」スッ
海未「……」スッ
ことり「ンッ…………んぅ!?…………チウゥ…………ッんはぁっ…はぁ………」
ことり「ありがとう……海未ちゃん」ポロポロ
海未「……」モッギュ
―――
ことり「あのね、私本当に社会人になって安居酒屋で飲みたくないよ」
海未「私が穂乃果のお金も出しますよ。ことりの進める素敵なお店へ行きましょう」
ことり「うん……うん♪」
>>36 「ふ~」ガチャッ
矢澤
矢澤「ふ~」ガチャッ
西木野「にこちゃんと私って友達なのかなぁ」
西木野「二人で居ても啀み合ってばっかりだよね?」
矢澤「え……?」
西木野「ルックスも正確も親の羽振りも料理の腕まで真逆でさぁ」
西木野「なんか上手く行く要素がないわよね?」
矢澤「ちょ、ちょっと急に何y」
西木野「にこちゃんが卒業したら会う機会も激減するだろうし 」
西木野「かたや高卒、かたや医学部じゃあ話も合わなくなってくるわよね?」
矢澤「な…何よ…」ポロポロ
西木野「多分私達って、μ’sって枠組みの中でしか仲良くできないと思うの」
西木野「仲の良かったクラスメイトともクラスが離れるともう遊ばなくなったりするでしょ?」
矢澤「うぇ……待ってよ……まきぃ…」グズッ
西木野「やっぱり一緒の目標を持つ『仲間』ってかけがえの無い存在だけどさ」
西木野「その目標が消えて『仲間』じゃなくなった時に友達でいられるかっていうのはまた別だと思うわない?」
矢澤「まきは……にこのこと……きらい?」
西木野「いやだから嫌いっていうか(笑)」
西木野「物語の終わりとか考えちゃうのよ……人と人の繋がりって難しいわよね」
西木野「だから辛くなる前にハッキリ言っておくわ 友達同士でいるの辞めましょ?」
矢澤「ッッぅあぁ!………あ……」
西木野「ねぇにこちゃん、そんなに泣かないで?」
矢澤「うわあアァああーーん!!」ヒグッエグッ
西木野「……そんなに想ってくれてるんだ」
矢澤「あ゛だり゛ま゛えでじょお!」
矢澤「ま゛ぎちゃんはッ…にごの……初めてのぉ」
西木野「私も初めてだよ…こんなに私を想ってくれている人に逢うのは」ガシッ
矢澤「何……これ…は…?」キラキラ
西木野「ゆ、指輪よ指輪!純銀製なんだから大切にしなさいよね」
矢澤「え……なんで……え?」
西木野「知ってる?銀はあらゆるモノを一番伝えやすい金属なのよ」チラッ
矢澤「あ……左手」
西木野「そう、お揃い」
西木野「わたしの想いも……伝わった?」テレッ
矢澤「まぎぢゃぁーん」ガシィ
矢澤「伝わったよぉぉ!!これからもずっと一緒だょぉお!!」ゴシゴシ
西木野「チョット!服で顔吹かないでよおモウ!」
西木野「銀は曇りやすいんだから……毎日構ってくれなきゃ困るんだから」
西木野(想像以上の反応でビックリしたけど……これで主導権は私のもの、かな?)ナデナデ
穂乃果「終わりだよ!」
まだのぞえりやってないぞ
>>52
穂乃果「 眠るんだよ!」
おつ