【SS】海未「🍈はですね、２つ合わさると🍉になるのですよ」真姫「意味わかんない」【ラブライブ！】

真姫「あれ？ここどこ？」

真姫「私確か部室で疲れて仮眠とってた筈なんだけど…」ｸﾞｩｩ

真姫「学校ですらない…何これ？ガラス瓶？」

真姫「何でこんなところに…」

「おや、そこにいるのは真姫ですか？」

真姫「その声…海未なの？」

海未「はい」

真姫「どこにいるのよ？姿が見えないのだけど」

海未「上です」

真姫「？」

海未「こんにちは真姫、今日はいい果物日和ですね」ﾌﾜﾌﾜ

真姫「雲が喋ってる怖い」

真姫「いやほんとに意味わかんない」

海未「そういうものなのですよ」

真姫「分かったわ」

海未「いきなり納得しないで下さい」

真姫「それよりこんな所で何してるのよ？」

海未「よくぞ聞いてくれました。実は困ったことが起こっていまして」

真姫「困ったこと？」

海未「はい」

海未「ガラス瓶の縁にある張り紙見てください」

真姫「？」

【スイカを食べないと出られない部屋】

真姫「…？？？」

海未「いやそんな顔されても困るのですが」

真姫「困ってるのは私なのよ」

海未「まぁ聞いてください。実はこの部屋、果物が沢山あるのですよ」

真姫「そう」

海未「で、それを今から私が真姫の入っているガラス瓶にどんどん入れていきますので」

真姫「えっ」

海未「上手くスイカを作って食べて下さい」

真姫「ごめん、今なんて？」

海未「上手くスイカを作って食べて下さい」

真姫「もう一回聞いても分からない…」

真姫「何も理解できないのに話が進んでいくわ」

海未「先程も言いましたが、私が果物を落としますので」

海未「同じ果物同士をくっつけて下さい」

真姫「くっつけるとどうなるのよ」

海未「見れば分かります。いきますよ？」　ﾎﾟｲｯ🍒

真姫「えっ、ちょっ、あぶないっ！」　ﾄﾞｻｯ

海未「はい、さくらんぼが落ちましたね」

真姫「貴女が落としたのでしょ」

海未「ではもう一度、それっ」　ﾎﾟｲｯ🍒

真姫「ひゃっ！」　ﾎﾞﾄｯ

真姫「ちょっと！私の頭に落とさないでよ！」

海未「すみません、中々難しくて…」

真姫「まったく…で？これをどうするのよ」

海未「はい、その２つのさくらんぼをくっつけてみてください」

真姫「？？？」

真姫「何なのよもう…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

真姫「ほら、くっつけたわよ。次は」　ﾎﾟﾝｯ

真姫「……」🍓

海未「成功です。いちごになりました」

真姫「は？」

海未「実はさくらんぼにさくらんぼを足すと」

海未「いちごになるのです」

真姫「イミワカンナイ」

海未「そういうものなのですよ」

真姫「分かったわ」

海未「いやだから何で急に納得するのですか」

真姫「それで？このいちごどうするのよ」

海未「私がどんどん果物を落としますので、先程のさくらんぼの様に同じ種類の果物を合わせて進化させて下さい」

真姫「果物が進化するって概念が理解できないんだけど」🍓

海未「まぁそうして進化を重ねていくことで、最終的にスイカになるのです」

真姫「へぇ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「後はそのスイカを真姫が食べれば成功です」

真姫「よく分からないけど、とにかくどんどんくっ付けていけばいいのね」ｺﾞｯｸﾝ

海未「はい、そういうことです」

海未「ところで何を食べているのですか？」

真姫「いちごだけど」

海未「どうして食べたのですか」

真姫「お腹すいちゃったから…」

真姫「美味しいわよ」

海未「聞いてません」

海未「どんどん落とすのでどんどんくっ付けて下さいね」

真姫「仕方ないわねー」

海未「いきますよー？それっ」　ﾎﾟｲｯ🍇

真姫「わっ！…今度はぶどう？」

海未「何度も言いますが同じ果物をくっつけて下さいね」　ﾎﾟｲｯ☄

真姫「柿が降ってきた怖い。さるかに合戦じゃないのよ」　ﾌﾟﾁｯﾊﾟｸｯ🍇

真姫「ええと違う果物だから横に並べて…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍇☄

海未「その調子です」　ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「またさくらんぼ落ちてきたわ…とりあえずここね」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍇🍒☄

海未「あっ小さい果物は挟まない方が…」　ﾎﾟｲｯ☄

真姫「え？」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ﾎﾟﾝｯ 🍇🍒🍎

真姫「柿をくっ付けたらりんごになったわ」

海未「上手く進化できましたね」

真姫「そうね、何となくだけと法則が分かってきたわ」　ｼｬﾘｯ

海未「しれっと味見しないで下さい」

真姫「まぁまぁね」　ｼｬﾘｼｬﾘ

海未「聞いてません」

海未「はい、りんごだけでも真姫の背丈半分くらいはありますので」

海未「スイカとまでなると真姫の2倍の高さになりますね」

真姫「潰されちゃうじゃないの」

海未「潰されない様に頑張って下さい」

真姫「えぇ…」

海未「続けますね。それっ」　ﾎﾟｲｯ🍇

真姫「ぶどうね、さっき落ちてきたから一緒にくっつけて…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍇🍇

真姫「？」　ｸﾞｲｸﾞｲｯ

真姫「ちょっと、同じ果物なのに進化しないじゃない」

海未「おかしいですね？そんな筈は…」

海未「真姫」

真姫「なに？」

海未「あなた一粒摘みましたね？」

真姫「摘んだわ」

海未「どうして摘んだのですか」

真姫「美味しそうだったから…」

真姫「ごめんなさい」

海未「ちゃんと同じ形の果物じゃないと駄目なんですよ」

真姫「意外と判定がシビアなのね」

海未「もう仕方ないので片方のぶどうも一粒食べて下さい」

真姫「分かったわ」　ﾌﾟﾁｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ🍇

真姫「あ」　ﾎﾟﾝｯ🍊

海未「ポンカンになりましたね。その調子です」

真姫「……」　🍊

海未「どうしました？」

真姫「少し味見、いや、でも柑橘系だし…」

海未「変な所で悩まないで下さい」

真姫「それもそうね」　ﾍﾞﾘｯ ﾓｸﾞﾓｸﾞ 🍊

真姫「ヴェぇぇ……やっぱり美味しくない…」

海未「何なんですかあなた」

海未「そのつもりです。それっ」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「いちご」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍓🍊🍒🍎

海未「ほっ」　ﾎﾟｲｯ 🍊

真姫「ぽんかん…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ 🍓☄🍒🍎

海未「はいっ」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「またいちご…くっつけて」　ﾎﾟｲｯ🍇☄🍒🍎

海未「よっ」　ﾎﾟｲｯ🍊

真姫「ぽんかん嫌い」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍊🍇☄🍒🍎

海未「ふんっ」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「どれだけいちご出すつもりよ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍓🍊🍇☄🍒🍎

海未「それっ」　ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「柿だからここに…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ🍓🍊🍇🍎🍒🍎

真姫「ねぇ海未」

海未「なんですか？」

真姫「さくらんぼが邪魔でりんごがくっつかないのだけど」　

海未「そうですね」

海未「どうにかするしかありません」

真姫「何かいい案ないの？」

海未「そうですね…瓶の横幅が決まってる以上、これ以上は並べられませんので」

海未「次にさくらんぼが来る時までそこを別の果物で塞がない様にしないといけませんね」

真姫「うーん…」

海未「しかしあまり待ちすぎると今度は別の果物が進化できずに他の箇所が埋もれてしまいます…ここは敢えて進化させずに別の果物を上に置いてりんごまで進化させる方法がよろしいのでしょうか？」

真姫「あ」

海未「ですがそれではいつまで経っても下のさくらんぼは消化されないままですし…やはりここのさくらんぼをいちごにしてしまうのが今後の為にもいいですかね」

真姫「んしょ…よいしょ…」　ｸﾞｲｸﾞｲ ｶﾞｼｯ🍒

海未「いやむしろ他の果物を片側に寄せて下から掘り起こす様に瓶内の果物を移動させる方法もありますが…これは私の落とし方次第で取り返しのつかない事になりかねません…」

真姫「」　ﾓｸﾞﾓｸﾞ

海未「やはりここは安全重視で他の果物を置いてりんごに育てる方法d」　ﾎﾟﾝｯ🍐

海未「真姫」

真姫「何よ」

海未「なにしたんですか」

真姫「さくらんぼ食べたのよ」

海未「どうして食べたのですか」

真姫「邪魔だったから…」

真姫「何でよ」

海未「ルール違反です」

真姫「何のよ」

海未「まぁ結果オーライですね。このままどんどん大きくしていきましょう」　ﾎﾟｲｯ 🍊

真姫「いい加減ここから出たいわ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛﾎﾟﾝｯ🍓☄🍇🍐

真姫「西洋梨ね。中々美味そうじゃない」　🍐

海未「原作は山梨っぽいのですがね」

真姫「原作？」　ｼｬﾘｼｬﾘ🍐

海未「何でもありません。あと食べないで下さい」

真姫「少し楽しくなってきたわ」

海未「それは何よりです。続けますよ？」　ﾎﾟｲｯ☄

真姫「よいしょ…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ🍓🍎🍇🍐

海未「それっ」ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「あなたちっちゃいからここにいなさいよ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍒🍓🍎🍇🍐

海未「はいっ」　ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「またぁ？」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍒🍒🍓🍇🍐

真姫「あっ」　ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝｯ 🍊🍐

海未「やりましたね。連鎖進化です」

真姫「一気にスペースが出来たわ。連続の進化の音が気持ちいいわね」

真姫「うんしょ…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ 🍎🍐

海未「はいっ」ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「よいしょ…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ☄🍎🍐

海未「ほっ」ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「あっこれで…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ☄

ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ

真姫「…わぁ」　🍑

海未「真姫、何だか楽しそうですね」

真姫「まぁまぁ楽しいわ」　ｼｬｸ 🍑

海未「よかったです。でも食べないで下さい」

海未「後三段階進化する必要がありますね」

真姫「長い道のりね」

海未「気長にいきましょう。それっ」　ﾎﾟｲｯ🍊

真姫「頑張るわ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍊🍑

海未「その粋です」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「よいしょ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍓🍊🍑

海未「はいっ」　ﾎﾟｲｯ🍇

真姫「うんしょ…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ🍓🍇🍊🍑

海未「それっ」　ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「よいしょ…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍒🍓🍇🍊🍑

海未「ほっ」　ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「……」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ☄🍒🍓🍇🍊🍑

真姫「ちょっと」

海未「何ですか？」

真姫「全然同じ果物落ちてこないのだけど」

海未「すみません。こればかりは運ですので…」

海未「私も身体に取り込まれる果物を落としてるだけですので、落とす果物は選べないのです」

真姫「えっ」

海未「なるべく頑張りますね。それっ」　ﾎﾟｲｯ🍓

真姫「いちごはこっちに…」　　ｺﾞﾛｺﾞﾛ 🍓

真姫「あ」

海未「どうかしましたか？」

真姫「面倒な事になったわ」

海未「？」

　　　　　　🍓
☄🍒🍓🍇🍊🍑

真姫「乗せようと思ったいちごが転がって大きい果物の間に挟まったのよ」

海未「これは…困りましたね」

真姫「もう足場の踏み場もないから食べにも行けない…」

海未「そうですね。いや食べないでください」

海未「仕方ないのであのいちごはあそこで育てましょう」 ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「そうね」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ 🍎

真姫「何をよ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ 🍓

海未「ミスを取り戻そうとして果物を育てていたら、さらにミスをしてしまい」　ﾎﾟｲｯ 🍊

海未「結果取り返しのつかない状況になってしまう事も多くはありません」　ﾎﾟｲｯ 🍇

真姫「そうなの？」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ ☄

海未「はい」　ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「ふーん」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ 🍇

ﾎﾟｲｯ ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ﾎﾟｲｯ ｺﾞﾛｺﾞﾛ

ﾎﾟｲｯ ｺﾞﾛｺﾞﾛ

真姫「…ねぇ海未」

海未「はい」

☄🍓🍊☄🍓☄
🍓🍇🍊🍐🍇🍊
☄🍒🍓🍇🍊🍑

真姫「その状況ってこんな状況のことよね？」

海未「はい」

海未「どうしてこうなったのですか」

真姫「適当にくっ付けてたらこうなったのよ」

海未「ダメじゃないですか」

真姫「ごめんなさい」

海未「こうなったらどこかで大きな果物を作って上から押し出して連鎖進化を狙うしかありませんね」

真姫「腕の見せ所って訳ね」

真姫「いいわ、この真姫ちゃんを手こずらせたらどうなるか思い知りなさい」

海未「頑張って下さい。それっ」ﾎﾟｲｯ　☄

真姫「右の柿を育てるわ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ 🍎

海未「それっ」　　ﾎﾟｲｯ 🍇

真姫「ぶどうはないけど…ここに置いて」　ﾎﾟﾄｯ
　　
　　🍇
🍊🍓☄🍎

海未「ほっ」　ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「段々このさくらんぼに腹が立ってきたわ」　ﾎﾟﾄｯ

　🍒🍇
🍊🍓☄🍎

海未「分かります。なのでもう一回です」ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「分かってるわね、海未」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

真姫「この瞬間を待ってたのよ…」　ｽｯ

真姫「散りなさい。憐れな果実達…」　ﾎﾟﾄｯ

海未(何故急にしたり顔に？)

ﾎﾟﾝｯ

ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝｯ

🍍🍐🍊🍑🍇

真姫「どう？これが真姫ちゃんの実力よ」　ﾌﾌﾝｯ

海未「ちょっと鼻につきますが流石ですね」

海未「そろそろ終わりが見えてきましたね」

真姫「そうね。このままスイカまで一気に行くわよ」　ｼｬｸｼｬｸ 🍍

海未「あなたその固い皮よく剥けましたね」

真姫「芯は避けてあるわ」

海未「聞いてません」

真姫「でも甘さが足りないわね」

海未「それも聞いてません」

海未「大丈夫ですかそれ？」

真姫「この私に不可能はないわ。どんどん落として」

海未「分かりました。それっ」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「ちっちゃいものクラブはもういいのよ。大っきいのがいい」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「そう言われましても完全にランダムなので」　ﾎﾟｲｯ 🍊

真姫「はい」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「えいっ」　ﾎﾟｲｯ🍇

ﾎﾟｲｯ

ﾎﾟｲｯ

ﾎﾟｲｯ

ﾎﾟｲｯ

真姫「海未」

海未「何ですか」

🍇🍎🍒☄🍓☄
🍓🍇🍊🍐🍇🍊
🍎🍒🍎🍇🍊🍑
☄🍑🍒☄🍍☄
🍓🍇🍊🍐🍇🍊
☄🍒🍓🍒🍊🍑

真姫「詰んだわ」

海未「でしょうね」

🍎🍒　🍎🍇
☄🍍🍒☄ 🍍
🍓🍇🍊🍐🍇🍊
☄🍓🍎🍒☄
🍓🍇　🍍🍐🍊
☄🍓🍒🍊🍎

真姫「遂にここまで来たわ。スイカまで後一歩よ」

海未「かなり危ういですけどね。もう瓶の中がパンパンです」

真姫「真ん中の梨を桃に進化させて、上の林檎を桃まで育てれば」

真姫「パイナップルがメロンになるのよね」

海未「問題は底にあるパイナップルをどう動かしてメロン二つにするかですね」

真姫「幸いまだ底に空間があるから、上から詰める様にして瓶全体を動かせれば…」

海未「スイカに進化しゲームクリアです」

真姫「メロンを食べ損なう事だけが惜しいわね」

海未「知りませんよそんなの」

海未「頑張りましょう。それっ」　ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「それ今1番いらないんだけど」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「何とかしてください。はっ」　ﾎﾟｲｯ🍒

真姫「全くー…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ 🍇

海未「上のさくらんぼは進化させないのですね」　ﾎﾟｲｯ ☄

真姫「下を動かさないと勝機はないわ。っとこの柿は邪魔ね。端に寄せましょう」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

海未「…！そのままでは溢れて」　ﾎﾟｲｯ🍇

真姫「その葡萄を待ってたのよ」　ﾎﾟﾄｯ

ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝｯ

海未「！」

海未(真ん中のぶどうを連鎖進化させる事で上部の果物達が動き出した…！)

真姫「さぁ、踊りなさい…」

ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾎﾟﾎﾟﾝｯ

🍑🍊　🍓
🍓🍍　🍊🍒
🍑🍎　🍇☄
🍇🍒🍈🍑🍓
☄🍓🍒🍊🍇

真姫「やったわ！メロンに進化した！」

海未「流石です！後少しですね！」

海未「スイカの完成……ですが、隙間にある果物が邪魔ですね」

真姫「ここが正念場よ。何とかしてみせるわ」

海未「頑張りましょう。それっ！」　ﾎﾟｲｯ🍊

真姫「ナイスぽんかん。嫌いだけど」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ﾎﾟﾝｯ ﾎﾟﾝｯ 🍎

海未(真ん中のぽんかんが柿に変わり、連鎖でりんごになりました) ﾎﾟｲｯ 🍒

海未(それにより右側の空間に余裕ができました。後はあそこに桃二つとパイナップルを移動させれば…！) ﾎﾟｲｯ 🍓

真姫「普通ならイライラするような小物だけど…今は好都合よ」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ

真姫「これを端に端に落とし続ければ…！」

海未「！　　上の果物達が衝撃に押されて…！」ﾎﾟｲｯ 🍒

真姫「これで…終わりよ！」　ﾎﾟｲｯ

　　🍒
🍑　　🍓
🍓　🍉　🍒
🍑🍎　🍇🍎
🍇🍒☄🍓☄
☄🍓🍒🍊🍇

真姫「できたわ！2人で苦労して作ったスイカよ！」　　　　　　　🍒三

海未「やりました！おめでとうございます！」

真姫「最後が柿とかの大きい果物だったら終わってたわ…ナイスよ海未！」　　　　　🍒三

海未「真姫の機転の良さが功を成しましたね！」

真姫「でっしょー？この真姫ちゃんにできないことなんてないのだから！」　　　🍒三

海未「あとはスイカを食べるだけです！」

真姫「ここまで苦労したのよ？美味しくなかったら許さないんだから！」　　🍒三

海未「そうですね！ところで真姫！」

真姫「なにー！？」　🍒三

海未「スイカが出来た衝撃でさくらんぼが真姫の身体に向かってきているのですが大丈夫ですかー！？」

真姫「え🍒三　ｺﾞｼｬｱ

真姫「ヴェェェェェェェ～！！！」　ﾋｭｰﾝ…

海未「真姫ぃぃぃぃぃぃぃっ！！」

ｳﾞｪｪｪｪｪ…

ｳﾞｪｪｪ…

・・・・・・

・・・

真姫「…うぅ…さくらんぼ…大嫌い…」

真姫「…んぁ？」

真姫「…あれ、部室？」

真姫「…そっか、凛が暇つぶしにって持ってきたゲームを試しにやって…そのまま寝てたのね」

真姫「全く…お陰で変な夢見ちゃったじゃない」

真姫「もう…」

ガチャ

海未「こんにちは、おや？真姫1人ですか？」

真姫「あ、海未。今日は早いのね」

海未「弓道部がひと段落着いたので早く来れました」

真姫「相変わらず忙しそうね」

海未「まぁ忙しいのは嫌いではありませんよ」

海未「よいしょ…」　ｶﾞｻｯ

真姫「…？何よそれ？」

海未「頂き物です。皆さんと一緒に食べようかなと思って持ってきました」

ｶﾞｻｯ

真姫「！」

海未「スイカです。２つもあったので持ってくるのに苦労しました…」

海未「珍しいですよね。もう秋も過ぎ去ろうとしているこの時期に」

真姫「えぇ…そうね」

海未「あ、家庭科室で予め切っておけば良かったですね…失念していました」

真姫「……」

真姫「…」　ｺﾞﾛｺﾞﾛ ｺﾂﾝｯ

真姫「…ふふっ、スイカ同士はくっ付かないのね」

海未「真姫？」

真姫「何でもないわ。これ切りに行くのよね。手伝うわ」

海未「あ、はい。ありがとうございます」

真姫「折角切ってあげるのに美味しくなかったら承知しないんだから」

海未「ふふっ、そうだと良いですね…」

～おしまい～

じゃあの