【SS】かのん「恋ちゃん、私にもピノ一個ちょうだい!」恋「はい?」【ラブライブ!スーパースター!!】
かのん「んん〜〜♡」パクッ
かのん「滑らかに溶けるチョコと…」
かのん「コクのあるアイスの絶妙なバランス」
かのん「本当に美味しいよね、森永のピノ(6個入り)って!」
かのん「ピックで刺して食べるのも楽しいし」
かのん「なにより値段もお手頃で、一人で食べるには大きさも量もちょうど良いっていうか────
恋「………」
かのん「どうしたの、恋ちゃん?」
恋「ああっ、いえ」
恋「かのんさんはご存知ですか?」
かのん「んっ?」
恋「一年間に消費されるピノの数は約11億粒で、
横に並べると地球約一周分になるそうですよ」
かのん「ち、地球一周分!?」
恋「ちなみにPino(ピノ)とはイタリア語で松ぼっくりを意味する言葉から名前がつけられたようです」
かのん「たしかに。なんか小さくて可愛いもんね、この形」パクッ
恋「わたくしもまだ出会ったことは無いのですが、まれにハート型やクローバー型、なかには星型のピノもあるようで」
恋「運が良ければいつかお目に掛かれる日がくるかもしれません」
恋「かのんさんが食べているのはロッテの雪見だいふくですね」
かのん「えっ?」サッ
恋「一口で食べられるほどのサイズ感…」
恋「丸みを帯びた形状にもちもちっとしたあの食感」
恋「アイスの甘さもしつこくなく、後味がさっぱりしているのも特徴的で────
かのん「………」
恋「どうしたのですか、かのんさん?」
かのん「恋ちゃん、知ってる?」
かのん「実は雪見だいふくのカ口リーは164kcalで…」
恋「もちろん。他のアイスミルクと比べて100kcalほどカ口リーが低いのは有名な話ですよね」
かのん「あ、あと!付属のフォークのデザインはなんと4パターンくらいあって…」
恋「持ち手上部のハートマークは1個~3個と個数がそれぞれ異なります」
恋「稀にハートマーク以外のレアなデザインもあるため、パッケージを開けるときのワクワク感も同時に楽しめるところが雪見だいふくの魅力でもあります」
かのん「す、すごい」
かのん「なんかWikipediaみたいだね。今日の恋ちゃん」
恋「それではかのんさん、わたくしにも雪見だいふくを一個下さい」ニコッ
かのん「無理」ニコッ
恋「何故ですか!?」バンッ
恋「かのんさんは一箱に6個しか入っていないわたくしの貴重な貴重なピノを食べたじゃないですか!?」
かのん「こっちは雪見だいふくだっつーの!?」バンッ
かのん「あんな小さいピノなんかと一緒にしないでよ!?」
恋「あ、あんな小さい!?酷いです!?」
恋「わたくしのピノ11億粒返して下さい!?」
かのん「それ地球一周分だから!?」
かのん「いいじゃん。べつに一個くらい…」
恋「何をとぼけているのですか!?かのんさんが食べたピノは二個です!?」
恋「わたくしはこの目でハッキリと目撃しました!?」バンッ
かのん「だってしょうがないよ!?他の人が食べてると不思議と美味しそうに見えてくるし!?」
かのん「久しぶりに食べたらやっぱり美味しかったんだもん!?」バンッ
かのん「でも、だからと言ってさすがに許せないよ」
かのん「雪見だいふくの一個ちょうだいは…」
恋「そもそも、かのんさんの一個ちょうだいの許容範囲は一体どの辺りに設定されているのですか?」
かのん「一個ちょうだいの許容範囲?」
恋「グリコのポッキー、一本下さい」
かのん「うん。いいけど」
恋「ロッテのトッポ、一本下さい」
かのん「いいけど」
恋「ではローソンのからあげクンはどうでしょう?」
かのん「えっ?からあげクン??」
恋「からあげクンは5個入りです。味は北海道チーズとします」
かのん「う〜ん。まぁ、5個のうちの一個なら…」
かのん「って、味は今関係ないような気がするんですけど!?」
恋「東豊製菓のポテトフライはどうですか?」
かのん「ト、トーホー?何ソレ…」
恋「丸い薄焼きのスナック菓子で、あれは一袋4枚入りだったはずです」
恋「たまに食べたくなるんですよねっ♩」
恋「ブドウの味がするガムは?」
恋「一袋に3個入っていて、何故か一つだけとても酸っぱいガムがあって。刺激を求めてはつい手に取ってしまうのですっ♩」
恋「それからヤングドーナツは4個入りで────
かのん「いや、恋ちゃんって何歳だっけ!?」
恋「ところでわたくしは一体何の話をしていたのでしょう?」
かのん「さぁ。たぶん一個ちょうだいはどこまで許せるかみたいな話じゃなかったっけ」
かのん「わかったよ。仕方ないな〜」スッ
恋「んっ?」
かのん「はい、恋ちゃんにあげる。雪見だいふく」
恋「ほ、本当に良いのですか?」
恋「ですが、いざそう言われるとなんだか逆に申し訳ない気持ちに…」
かのん「じゃあ、いらない?」ニコッ
恋「やっぱり食べたいですぅ!?雪見だいふく!?」
かのん「ふふっ。冗談だよ」
恋「もぉ〜!?そうやってわたくしの気持ちを弄ばないで下さい〜!?」
かのん(恋ちゃん、可愛いな〜)
かのん「はい、ア〜ン♡」
恋「ア〜ン………」パクッ
かのん「どうかな?」
恋「ひんやりしていてとっても美味しいですぅ♡」
恋「なんだかほっこりした気持ちになって、自然と頬が緩んでしまいますね。雪見だいふくが40年以上も愛されている理由が少しわかったような気がします」
かのん「そっか」クスッ
かのん(もしかして、雪見だいふくが包んでいたのはアイスじゃなくて)
かのん(私たちの心だったのかも…)
かのん(なーんちゃって)
恋「でしたら、かのんさん」
恋「お返しにわたくしのピノをもう一個食べて下さい」
かのん「えっ?いいの??」
恋「ええ。そうすればピノと雪見だいふく、二種類のアイスをお互いにシェアしたことになりませんか」
かのん「たしかに!」
かのん「それなら遠慮なくっ♩」
かのん「あれ?なんだろう、このピノ……」
恋「なにやら珍しい形をしていますね………」
恋「これはもしかして、イチゴの形ではありませんか!?」キラキラ
かのん「フフッ」
かのん(今日はなんだか、いいことありそう)
終わり
かわいい
餌付けし合うかのれんはいいぞ…
恋ちゃん🥰
恋ちゃんに食べさせるかのれんすき
食いしんぼ恋ちゃんはいいぞ
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1701577832/
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