梨子「わ、私と曜ちゃんの」曜「短編集だよ!」Vol.1
ようりこ⚓️🌸❤️ pic.twitter.com/g1ptIaouz7
— ゆち⚠️コラボ期間雑多 (@kireha0731) May 13, 2020
梨子「曜ちゃん、朝だよ」
曜「んー……」
梨子「ほらほら、早く起きて」ユサユサ
曜「まだ眠いー……」
梨子「だめだよ、学校遅刻しちゃうから」
曜「はーい……」モゾモゾ
梨子「ふぅ」
曜「隙ありー!」
梨子「きゃっ!?」
曜「えへへ?梨子ちゃんいい匂い?」ギュー
梨子「もー……遅刻しちゃうよ」
曜(授業つまんないー)
曜(何か面白いことないかなー)
曜(そうだ!)
ツンツン
梨子「?」
梨子(背中をツンツン……ってことは曜ちゃんよね)
梨子(どうしたんだろう)
梨子(といっても授業中だから振り向けないし)
梨子「……ふふっ」
梨子(全く子供なんだから)クスッ
曜「~~~~♪」
曜(何か背中に書こうっと)
曜(んー……『す』『き』)スッスッ
曜(わかるかなー?)
梨子「…………」カキカキ
スッ
曜「?」
曜(なんだろう、メモだ)
『私も好き』
曜(おお!大正解!)
曜「梨子ちゃん、今日のお昼ご飯はなーに?」
梨子「曜ちゃんの大好きなー」
曜「おお!」
梨子「梨子ちゃんのサンドイッチ!」
曜「ってハンバーグじゃないんだ」
梨子「あれ、嫌だった?」
曜「ううん、嬉しい!」
曜「梨子ちゃんの料理はなんでも美味しいからね」
梨子「褒めてもなんにもでないよ」
梨子「ちゃんとあるよ。ほら、みかんサンドイッチ」
千歌「やったー!」
曜「ハンバーグはー?」
梨子「ありません」
曜「えー!」
梨子「夕飯で作るから我慢しなさい」
曜「はーい」
梨子「ふぅ……」
曜「はい、梨子ちゃん。喉乾いたでしょ」
梨子「ありがとう、曜ちゃん」コクン
曜「大丈夫?疲れてない?」
梨子「疲れてるのは曜ちゃんでしょ。こんなに汗かいて」
曜「どうせまた出るから拭かなくてもいいよ」
梨子「だめ。風邪ひいたらどうするの」
曜「梨子ちゃんに看病してもらうから平気!」
梨子「はいはい」
ありがとうございます!
曜「梨子ちゃん、ちょっと学校の周りを散歩しようよ!」
梨子「散歩って……もうすぐ暗くなるのに?」
曜「うん。バスまでもう少し時間あるし」
梨子「じゃあ少しだけね」
曜「やったー!」ギュッ
梨子「あ、ちょっと!急に走ったら危ない!」
曜「大丈夫大丈夫!」
梨子「大丈夫じゃないわよ!もう!」グイッ
曜「わわっ!?」
梨子「曜ちゃんに任せられないから、私が先に歩くわよ」
曜「はーい」
曜「んー!梨子ちゃんのご飯美味しいー!」
梨子「褒めてもおかわりはないわよ」
曜「えー!」
曜ママ「梨子ちゃん、いつもありがとね」
梨子「いえ……お世話になってるのでこれくらい」
曜「別に気にしなくてもいいのにね」
曜ママ「そうよ。お母さんが少し家を空けるからうちに来てるだけなんだし、もっと寛いでくれてもいいのよ」
梨子「ありがとうございます」
曜「ん~」
梨子「……すぅすぅ」
曜「…………」ポケー
曜「あれー……部屋に梨子ちゃんがいる……」
曜「あったかそう……」
曜「お邪魔しまーす」モゾモゾ
梨子「んー……」
曜「いい匂い……」
曜「……くぅ」スヤスヤ
梨子「曜ちゃん、大会頑張ってね」
曜「ありがとう、梨子ちゃん」
梨子「リラックスだけど、膝枕で良かったの?」
曜「うん。これが一番落ち着くから」
曜「大会も梨子ちゃんパワーで頑張るね」
梨子「何よそれ」クスッ
曜「こうやってる間にも太腿から梨子ちゃんの力を感じるんだよね」スリスリ
梨子「くすぐったいからやめなさい」
曜「やだー」
梨子「……全く」フフッ
「渡辺のやつまた可愛い彼女連れて来てんぞ」
「絶対あいつには負けねぇ」
曜「梨子ちゃん~衣装が思いつかないよ~」ベター
梨子「重いから寄りかからないで」
曜「そんな冷たいこと言わないでよ~」
梨子「はいはい。一緒に考えるからスケッチブック出して」
曜「本当!?梨子ちゃん大好き!」
曜「あ、でも作曲は大丈夫?」
梨子「そっちは後で曜ちゃんに手伝ってもらうから平気」
曜「いやー……作曲はできないんですけど」
梨子「曜ちゃんはいてくれるだけでいいの」
曜「それならお手伝いするであります!」
梨子「じゃあ、先に衣装の案を考えましょう」
曜「うん!今回は……」
善子「え?あの二人付き合ってないの!?」
果南「とっくに付き合ってると思ってた……」
曜「好きな人?いきなりどうしたの?」
千歌「いつもラブレターもらってるのに誰とも付き合わないからなんでかなーって」
千歌「梨子ちゃんも気になるよね?」
梨子「確かに……ちょっと気になるかも」
曜「うーん、特にそういうことじゃないと思うんだけど」
曜「好きじゃないのに付き合うのって、相手に失礼でしょ?」
梨子「まあそうよね」
曜「なんでそんなに乗り気なの、千歌ちゃん」
千歌「いやー、幼馴染としては曜ちゃんの趣向を把握しておかないといけないからね」
曜「千歌ちゃんに言うとメンバーみんなに知られちゃうじゃん」
梨子「千歌ちゃん、口が軽いもんね」
千歌「むー!そんなことないもん!」
千歌「というより!ほら、さっさと白状するのだ!」
曜「と言われても……特にないんだけどなぁ」
曜(授業になってくれてなんとか助かった)
曜(好きな人……かぁ)
曜(千歌ちゃんにも困ったなぁ)
曜(だって好きな人って言ったら……)チラッ
梨子「…………」
曜「っ///」
曜(最初は東京からの転校生が珍しいから気になってたと思ってたのに)
曜(いつも目で追いかけて、近くにいるだけでドキドキして)
曜(毎日会えるのが嬉しくて、お話しできるだけで楽しくて)
曜(二人きりになれた時は、ずっとこの時間が続けばいいなんて思っちゃって)
曜(さっきだって……梨子ちゃんの好きな人がずっと気になってた)
曜(……やっぱり、私)
曜(恋、しちゃってるんだよね)
曜(意気地無しだな、私)
梨子「…………」ウツラウツラ
曜「……くすっ」
曜(作曲疲れで眠いのかな)
曜(まあそういうところも可愛いんだけどさ)
曜(…………)
曜(この気持ち、梨子ちゃんに伝えられたらいいのに)
曜(でも、勇気のない私は……こんなことくらいしかできないんだよね)カキカキ
曜(ノートに相合傘を描いて……『渡辺曜』っと)
曜(ふふっ、小学生みたい)
曜(それで、『桜内』……)カキ
キーンコーンカーンコーン
「それじゃあ今日はここまでー」
曜「あっ」
『渡辺曜』
『桜内』
曜「間に合わなかった……がっくし」
曜「どうしたの?」
梨子「えっと、さっきの授業……ちょっと寝ちゃってて」
曜「ああ、ノートね」
曜「一応全部書いてあるから」スッ
梨子「ごめんね、直ぐに写すから」
曜「急がなくていいよ、後はホームルームだけだし、その後に先生にお手伝い頼まれてるから」
梨子「ありがとう、曜ちゃん」ニコッ
曜「う、うん……」ドキッ
曜「いえいえー」
曜「さーて、そろそろ梨子ちゃんもノート写し終わってるかな」
曜「……あれ、確かあのノート」
曜「しまった……相合傘描いちゃってたんだ」
曜「いや、でも名前は途中までしか書いてないし」
曜「……桜内まで書いてたらバレバレだよ、私のバカ」
曜「こんなことしてるってバレたら、絶対嫌われるよね」
曜「……さようなら、初恋」
曜「り、梨子ちゃん……終わった……かな?」
曜(怒ってたらどうしよう……二度と口を聞いてもらえないかも)
曜(ぅぅぅ……神様……)
梨子「あ、曜ちゃん。ありがとう、今終わったところだよ」
曜「え?」
梨子「?どうしたの?」
曜「あ、いや、なんでもないよ」
曜(もしかして、気付いてない?)
梨子「ふふ、変な曜ちゃん」
曜(梨子ちゃんにおかしいところはないし……もしかして助かった!?)
曜「うん、私は善子ちゃんを待ってから帰るから」
梨子「それじゃあまた明日ね、曜ちゃん」
曜「またね、梨子ちゃん」
ガラガラ
曜「……良かったぁ」
曜「隅っこの方に書いてたから気付かなかったんだよね、多分」
曜「もったいないけど、心臓に悪いから消しておこう」ペラペラ
曜「…………え?」
『渡辺曜』
『桜内梨子』
曜「っ///」
曜「え、いや、あの、えぇぇっ!?///」
曜「り、梨子ちゃんだよね!?///」
曜「いや、だって、まって、ぁぅ……///」
曜「……明日、どんな顔して会えばいいんだろう///」プシュゥゥゥ
千歌「梨子ちゃん、顔赤いけどどうかしたの?」
梨子「……なんでもない」
梨子「ありがとう、みんな」
鞠莉「今日は梨子のためにステキなプレゼントを用意したデェス!」
梨子「プレゼント……ですか?」
果南「うん。頑張ってみんなで作ったんだ」
鞠莉「なんだと思う?」
梨子「えーと……」
ダイヤ「前置きが長いですわよ、二人とも」
ダイヤ「せっかくの誕生日なんですから、今日ぐらいは梨子さんを困らせないようにしてください」
鞠莉「ちょっとダイヤ!その言い方だといつも私と果南が梨子を困らせてるみたいじゃない!」
果南「というかなんで私まで」
花丸「善子ちゃんが遅すぎるだけずら」
善子「ヨハネよ!」
ルビィ「二人とも、あんまり動くと形が崩れちゃうよ」
梨子「それ……」
千歌「えへへ、驚いた?」
千歌「なんと!みんなのお手製ウェディングケーキだよ!」
ルビィ「ルビィたちもお手伝いしました」
善子「ふっ、堕天使であるリリーのためなら当然の行いよ」
花丸「善子ちゃんはただ見てただけずら」
善子「だからヨハネだってば!」
梨子「でも、どうしてウェディングケーキを?」
鞠莉「ほら、この前お嫁さんになりたいとか言ってたじゃない?」
梨子「そ、それは……///」
果南「ま、ちょっと早いけど気分くらいはねって」
ダイヤ「せっかくですからケーキ入刀もしてみましょうか」
千歌「はい、というわけで出番だよ、曜ちゃん!」
曜「出番と言われても」
梨子「!」
梨子「…………」コクン
鞠莉「ワーオ、梨子ったら顔真っ赤じゃない」ヒソヒソ
果南「でも曜は気付いてないみたいだね」ヒソヒソ
曜「じゃあ一緒に包丁持って……」
梨子「…………」ギュッ
ストン
曜「いや、してないから」
鞠莉「どう、喜んでもらえたかしら?」コソッ
梨子「……ありがとうこざいます」
ダイヤ「全く。本来であれば、スクールアイドルは恋愛禁止なのですが」
鞠莉「もー!ダイヤってばカッチンコッチンなんだから!」
ダイヤ「なんですってー!」
曜「あはは……」
梨子「…………」
曜「どうかした?」
梨子「あ、ううん。なんでもないの」
曜「ごめんね、大騒ぎしちゃって」
曜「みんなも梨子ちゃんのことをお祝いしたいだけで、悪気はないんだよ」
梨子「うん、分かってるよ」
梨子「嬉しかったから、迷惑だなんて思ってない」
曜「そっか。それなら良かった」
曜「ケーキ入刀とか、本当なら好きな人とやりたかったんじゃないかって思っちゃってさ」
曜「だから本当に良かったのかなって不安だったの」
梨子「……そう、ね。だから、全然問題ないわ」
曜「……?それなら、いいんだけど」
梨子「どうしたの?」
曜「いや、梨子ちゃんへのプレゼント家に忘れちゃったなって」
曜「ごめん、明日渡すね」
梨子「別にいいよ。気持ちだけでも、嬉しいもん」
曜「うーん、でもそれだと私の気持ちが治らないし」
曜「そうだ、何か欲しいものとかないかな?」
曜「あんまり高すぎる物は無理だけど……そこそこくらいのものならなんとかなると思う」
梨子「……欲しいもの」
梨子「……ふふっ」クスリ
梨子「ううん、なんでもない」
梨子「それじゃあ、曜ちゃんにはもう少しだけ私の話し相手になってもらおうかな」
曜「別にいいけど、欲しいものは?」
梨子「さぁ、なんだろうね」
曜「えー、ちょっと、梨子ちゃーん」
梨子(鈍感な曜ちゃんは気付かないよね)
梨子(私が欲しいのは、曜ちゃんと過ごせる時間)
梨子(今も貰い続けてるのに、これ以上もらえないでしょ)
梨子(でも、曜ちゃんにもちょっとくらい悩んで欲しいから、教えてあげない)
梨子(だから、私が答えを言うまでは……ずっと隣で悩んでてね)
千歌「おー、あれが青春かー」
善子「ちょっと!覗き見したら二人に悪いでしょ!」
果南「善子ちゃんもしてるでしょ」
曜「あ、梨子ちゃん!」
曜「大学から帰ってきたの?」
梨子「うん。渡辺さんも帰り?」
曜「そうだよー」
曜「というか、渡辺さんはやめてって何回も言ってるでしょ!」
曜「ほら、ちゃんと『曜』って呼んで!」
梨子「う、うん……」
梨子「よ、曜……ちゃん……///」
曜「うんうん、よくできました」ナデナデ
梨子「っ///」
「それで、梨子は最近どうなの?」
梨子「え?」
「え?じゃないって!大好きな隣人さんとは進展があったのかって聞いてるの!」
梨子「べ、別に曜ちゃんはそんなのじゃ……///」
「はいはい、そういうのいいから」
「どうせなんにも進んでないっしょ」
梨子「……うん」
「このままじゃ何にも起こらずに終わるな」
「よし、梨子は今日夕飯作ってその人家に呼ぶこと」
「できなかったら罰ゲームね」
梨子「え?そ、そんなぁ!」
コンコン
曜「はーい」
梨子「あ、曜ちゃん……ごめんね、夜に」
曜「どうしたのー?」
梨子「実はその……ご飯作りすぎちゃって」
梨子「良かったら、一緒に食べないかな?」ドキドキ
曜「本当!?」
曜「梨子ちゃんの料理楽しみだなー!」
梨子「あんまり期待しないでね」
曜「それは無理であります!」
曜「梨子ちゃんって料理上手なんだね!」
梨子「大袈裟だよ。これくらいなら誰でもできるもん」
曜「いやいや、そんなことないよ」
曜「こんなに美味しい料理なら毎日食べたいし」
梨子「っ///」
梨子「たまになら……作ってもいいよ?///」
曜「いいの!?」
曜「やったー!梨子ちゃん大好きー!」ギュー
梨子「ぁぅ///」
曜「はー、お腹いっぱいだー」
梨子「あの、聞いていいのか分からないんだけど」
曜「どうしたのー?」
梨子「曜ちゃんは、どんな仕事をしてるの?」
曜「ほぇ?」
梨子「あ、その、変な意味じゃなくて」
梨子「よ、曜ちゃんかっこいいし……何してるのかなって」
曜「うーん、準備したりとか、手伝ったり……後教えたり?」
梨子「そうなんだ」
梨子(先生とか……そっち系なのかな?)
「え、あれから仲良くなって今では毎日一緒にご飯食べてる?」
「しかもたまにそのまま泊まってくって?」
梨子「うん……///」
「毎日部屋に女連れ込んでるって……」
「あたしの知ってる清楚な桜内はもういねーんだな……」
梨子「なんでそうなるのよ!」
「盛り上がってるところ悪いけど、そろそろ行くよ」
「あれ、もうそんな時間?」
「久しぶりの合コンだー!」
梨子「いってらっしゃい。また明日ね」
「いや、梨子も行くから」
梨子「え?」
梨子(メールはしたけど……はぁ)
梨子(本当は曜ちゃんとご飯食べたかったのに)
「梨子ちゃんだっけ?お酒もっと飲まないと」
梨子「あんまり強くないので……」
「大丈夫大丈夫、このお酒弱いから」
「ほらほら、飲んで飲んで」
梨子「は、はい……」ゴクッ
梨子(苦い……)
「梨子ちゃん大丈夫ー?」
「これは酔ってるねー、ちょっとそこのホテルで休んで行こっか」
梨子「大丈夫……ですから……」フラッ
「大丈夫じゃないでしょー?ほらいくよー?」
梨子(いや……!)
梨子(助けて、曜ちゃん……!)
曜「あれ、梨子ちゃん!」
梨子「曜、ちゃん」
「お、あれが噂の梨子の彼女か」
「え、梨子ちゃん恋人いたの?」
「あちゃー」
曜「へ?」
梨子「曜ちゃーん」ギュー
曜「わっ!?」
梨子「もー!怖かったんだから!」
梨子「なんでもっと早く来てくれないの!」
曜「あー、ごめんね。ほら、行くよ」
「……思ってたよりスペック高かったな」
「うん。ダメ人間だと思ってた」
「……あの人」
「どした?」
「いや、なんか見覚えある気がして」
「気のせいでしょ」
梨子「ないから曜ちゃんの家に泊まる」
曜「いやないわけないでしょ」
梨子「泊まるのー!曜ちゃんのお家ー!」
曜「おお!お泊り!」
曜「よーし、じゃあ今日は曜ちゃんの家にご招待であります!」
梨子「えへへ~曜ちゃん好き~」スリスリ
曜「私も好きだよ!」
曜「梨子ちゃん大丈夫?」
梨子「……大丈夫じゃない、もん」
曜「え?」
梨子「あんまりお酒強くないのにたくさん飲まさせられるし、お持ち帰りされそうになるし」
梨子「怖かったんだもん」
曜「梨子ちゃん……」
梨子「だから、曜ちゃんが責任取って」
曜「え?責任?」
梨子「えっち……してくれないと許さないもん」
曜「う、うーん?」
曜「えっちって何?」
梨子「教えてあげるから……ベッド、いこ?」
梨子「…………」
梨子「朝、ベッド、裸、曜ちゃん」
梨子(ああああああやっちゃったぁぁぁぁぁぁぁ////)
曜「おはよ、梨子ちゃん」
梨子「お、おはよう……曜……ちゃん……」
曜「じゃあ早速……」グイッ
梨子「きゃっ!?」
曜「昨日の続き、しよっか?」
梨子「ふぇっ!?」
曜「梨子ちゃん無理やりされるのが好きだって言ってたし、いいよね?」
梨子「…………///」コクン
曜「うん。どのくらいかよくわかんないけど」
梨子「そうなんだ……」
曜「また帰ってきたら梨子ちゃんの料理食べさせてくれる?」
梨子「いいよ。それまでに、もっと美味しくできるようにするね」
曜「それは楽しみでありますなぁ!」
曜「あ、そうだ」
曜「みんなに梨子ちゃんのこと言っちゃってもいいかな?」
梨子「うん、いいよ」
梨子(友達とか家族によね)
梨子(……えへへ)
梨子「もう何日、曜ちゃんに会ってないんだろう」
梨子「……寂しい、かも」
梨子「って、こんなんじゃダメよ」
梨子「気分直しにテレビでも見ようかな」ポチッ
梨子「あ、今オリンピックやってるんだ……え?」
『次は渡辺曜選手ー!』
梨子「曜、ちゃん?」
『決まったー!文句無しの最高得点!』
梨子「え……うそ?」
『渡辺選手、金メダル獲得です!』
梨子「…………」ポカーン
梨子「金メダルが取れるくらい、凄い人だったんだ」
梨子「そっか……私とは、違う世界の人なんだ……」
梨子「……あはは、バカだよね、私」
梨子「そんな人が、私と付き合ってくれるはずないのに」ジワッ
梨子「勝手に、喜んで……」
『渡辺選手、今のお気持ちは?』
曜『梨子ちゃーん!金メダル取ったよー!』
梨子「ふぇ?」
曜『梨子ちゃんはね、私の恋人なの!』
曜『◯◯大学だっけ?に通ってて、いつも私に美味しいご飯作ってくれるんだ』
梨子「曜ちゃん、待って、これ、全国放送……」
曜『梨子ちゃん見てるー?大好きだよー!』ブンブン
梨子「な、何やってるのよ曜ちゃん///」
梨子「みんなに言うって、こ、こういう///」
曜『あ、後ね、最近はえっちもしてるんだよ』
梨子「うぇっ!?」
曜『梨子ちゃんが教えてくれたんだけど、凄く気持ちーー』
『は、はい、渡辺選手でしたありがとうございました!』
梨子「」
「おい、あれ」ヒソヒソ
「ああ例の子ね」ヒソヒソ
梨子「…………」ワナワナ
「おーっす、金メダリストの彼女さん」
梨子「もうやめて……限界だから……」
「学校中に知れ渡ってるからな」
「しかもえっちまでしてるなんて驚いたわ」
梨子「言わないで……」グッタリ
梨子(ぅぅ……曜ちゃんのバカバカ)
梨子(すっごい恥ずかしいんだから)
曜「梨子ちゃんただいま~!」
梨子「ただいま、じゃないでしょ!」
曜「え?」
梨子「もー!テレビであんなこと言って凄く恥ずかしかったんだから!」
曜「え、でも梨子ちゃんが言っていいって」
梨子「そうだけど違うの!テレビでは言っちゃだめ!」
曜「そうなの?じゃあ断った方が良かったかな」
梨子「何を?」
曜「テレビ局の人が私と梨子ちゃんの映像撮りたいって」
梨子「っ~~~~~~~///」
梨子「曜ちゃんのバカぁぁぁぁぁぁぁ///」
千歌「あ、曜ちゃん恋人作ったんだー」
果南「曜の恋人って大変だろうね」
いいぞ、もっとやれ
梨子(挨拶も変なふうになっちゃったし、もしかしたら敬遠されちゃうかも)
梨子(それにもうみんな仲良い子いるもんね)
曜「ねーねー、梨子ちゃん!」
梨子「え?あ、えっと」
曜「私は曜ちゃんだよ!」
梨子「うん、よろしくね、曜ちゃん」
梨子(隣の席の人、曜ちゃんって言うんだ)
梨子(優しそうな人で良かった)ホッ
曜「よろしく、梨子ちゃん!」チュッ
梨子「ふぇっ!?///」
曜「ちゅーだよ?」
梨子「ちゅーって……そ、そんなこといきなり///」
曜「んー?何がいけないのー?」
曜「友達なら普通だよー」チュッ
梨子「ひゃっ///」
曜「梨子ちゃん可愛いー!」チュッ
梨子「だ、だめ///みんな見てるから///」
梨子(ぅぅぅ///内浦だとこれが普通なの?///)
千歌「さっそく梨子ちゃんを捕まえてくるなんて!」
曜「えへへ~梨子ちゃんね、可愛いんだよ!」
曜「ちゅってしたら真っ赤になるの!」
千歌「へー、珍しいねー」
曜「そうだよー、それにねー」ギュッ
梨子「きゃっ///」
曜「梨子ちゃんいい匂いするのー」クンクン
梨子「や、やめて///」
曜「なんでー?」キョトン
梨子「ぁぅ///」
梨子(顔が近いよぉ///)
曜「あ、ハンバーグ!一口頂戴!」パクッ
梨子「わっ!?」
曜「ん~美味しい~!」モグモグ
梨子(か、間接キスになっちゃう///)
曜「食べないのー?」
梨子「え?いや、えっと……」
梨子「はむっ」モグッ
梨子(恥ずかしくて味が分かんないよぉ///)
曜「私のお弁当も一口あげるね、はい、あーん!」
梨子「」
梨子「はぁ……今日も恥ずかしかった」
梨子「曜ちゃん、距離が近すぎるよ」
梨子「顔近いし、何処でもキスするし、今日なんて授業中にもしてくるし///」
梨子「他のみんなも見てて思ったけど、スキンシップが激しすぎ///」
prrr
梨子「ん?曜ちゃんから?」
梨子「もしもし?曜ちゃん?」
曜『梨子ちゃーん!こんばんはー!』
梨子「こんな時間にどうしたの?」
曜『梨子ちゃんの声が聞きたくなっただけどよー、えへへー』
梨子「っ///」
曜『梨子ちゃん大好きだよー!おやすみー!』
プツンツーツー
梨子「もー、なんなのよぉ///」
梨子「ふぅ……疲れた」
果南「お疲れ、梨子ちゃん」
果南「やっぱり練習はきつい?」
梨子「ええ、大分慣れてきたとは思うんですけど」
果南「それなら良かった」
果南「そうだ、曜とはどんな感じ?」
梨子「曜ちゃんですか?」
果南「うん、梨子ちゃん、凄く懐かれてるみたいだからさ」
梨子「……よく、キスされます」
果南「あはは、そうなんだ」
果南「私もよくされるんだよね」
梨子「そう、なんですか?」
梨子(私だけじゃ、ないんだ)
千歌「よーちゃん持ってきてなかったっけ?」
曜「部室に忘れちゃった!」
千歌「そっか、はいどーぞ」
曜「ありがと千歌ちゃん!」
曜「大好き!」チュッ
千歌「わわっ!」
千歌「もー!よーちゃん!すぐにキスするの恥ずかしいからやめてってば!」
千歌「この前もお母さんたちの前でするし!」
曜「えへへー、やだー!」
梨子「…………」ズキッ
果南「……キス、してみる?」
梨子「え?」
果南「梨子ちゃんだけヤキモチ妬くのはいやでしょ?」
果南「ほら、こっち来て」グッ
梨子「きゃっ///」
果南「ふふ、可愛い」
果南「こっち向いて」
梨子「……っ///」
曜「だめー!!!」
梨子「きゃっ!」
曜「むー!梨子ちゃんとちゅってしたらだめ!」
果南「なんで駄目なの?」
果南「曜だって、千歌や私にもキスしてるでしょ?」
曜「するけど、だめなの!」
果南「そっか。じゃあしょうがないね」
果南「梨子ちゃん、ちゃんと理由聞いておいてね」
梨子「えっ……?」
梨子「ごめんね、曜ちゃん」
梨子「でも、どうして私が果南さんとキスしたらいけないの?」
曜「……分かんない」
曜「でも、やだもん!梨子ちゃんにちゅーしていいのは私だけだもん!」
曜「さっきも、果南ちゃんがしようとしてて胸がもやもやしたんだもん……」
梨子「曜ちゃん……」
梨子「ごめんね、もやもやさせちゃって」
梨子「いつも言えないけど、私も大好きだよ」チュッ
梨子「くすくす、曜ちゃん、顔赤いよ?」
曜「み、見ないで///」
梨子「だーめ。いつもは私が真っ赤になってるんだから」
曜「う~///」
曜「梨子ちゃんきらい!」
梨子「私は好きだよ、曜ちゃんのこと」
曜「ぅぅぅ///もー///他の人にちゅーしたら本当にきらいになっちゃうからね///」
曜「絶対だめだからね!」
梨子「うん。じゃあ、曜ちゃんも私だけにしてね?」
曜「……うん///」
果南「一件落着、だね」
鞠莉「ハァイ、果南。梨子と仲睦まじくなにしてたの?」ニコニコ
ダイヤ「少し、お時間頂けますわよね?」ニコニコ
果南(終わった……)
ルビィ「みんな何も言ってくれないけど、もしかして……」
ルビィ「ううん、そんなことないもん」
ルビィ「みんな、ちゃんと覚えててくれてるはずだもん」
ルビィ「二日前は梨子ちゃんのお誕生日だったんだし……」
ルビィ「でも、もう部活も終わりだし……」
花丸「ルビィちゃん、どうしたずら?」
ルビィ「あ、花丸ちゃん!」
ルビィ「ううん、なんでもないよ」
ルビィ「うん」
花丸「あ、そうだ、今日の放課後なんだけど」
ルビィ「!」
花丸「善子ちゃんと一緒に帰るから、先に帰ってね」
ルビィ「え……?」
善子「ちょっとずら丸!早く着替えなさいよ!」
花丸「はいはいわかったずら~」
花丸「じゃあまたね、ルビィちゃん」
ルビィ「……うん」
ルビィ「他のみんなも用事ばっかり……」
ルビィ「やっぱり、忘れられてるのかな」
ルビィ「仕方ないよね……梨子ちゃんの誕生日が先にあったし、そっちの方が大事だもんね」
ルビィ「…………」ウルッ
ルビィ「……帰ろう」
オモイガトードーカナイッテー
ルビィ「メール?」
ダイヤ<生徒会室に来てください
ルビィ「生徒会室?どうしたんだろう」
ルビィ「お手伝いかな?」
ルビィ「お姉ちゃん、どうし」
「「「ルビィちゃん誕生日おめでとう!!!」」」
ルビィ「…………え?」
善子「ふっふっふっー、驚いてるみたいね」
花丸「サプライズにしてみたんだけど、驚いてくれたずら?」
ルビィ「…………ふぇ」ポロッ
善子「え、どどどどうしたのよ!驚かせすぎた!?」
ルビィ「……違うの。みんなに忘れられてると思ってて、それが、こうしてお祝いしてもらえて、嬉しくて」
ダイヤ「忘れるわけないでしょう。大事な妹の誕生日を」ギュッ
ルビィ「お姉ちゃん……」ギュッ
梨子「それでサプライズになったの」
曜「みんなで頑張って飾り付けもしたんだよ」
果南「飾り付け中にイチャイチャしてる人もいたけどね」
曜「え?」
果南「飾り付けしてる最中に『これ可愛いね』『梨子ちゃんの方が可愛いよ』『ば、ばか///』ってやってたもんね」
梨子「あ、あれは、よ、曜ちゃんが急に言うから///」
曜「いや、だって梨子ちゃんが可愛くて本音が口から……」
梨子「ぁぅ///」
ダイヤ「お互いにもたれ掛かってましたわ」
鞠莉「抱きしめあってたわね」
曜「み、見られてたんだ……///」
梨子「ぁぅ///」
果南「いい加減付き合ったら?」
曜「そ、そんなの無理だって!梨子ちゃんみたいな可愛い子に私なんて似合わないよ!」
梨子「む、無理です!曜ちゃんみたいなカッコよくて可愛くてなんでもできる人が私みたいな地味な子となんて……」
曜「……わ、私は、梨子ちゃんなら、いいよ?」
梨子「曜ちゃん……///」キュン
花丸「ルビィちゃんの誕生日なのに主賓を置いてきぼりにしないで欲しいずら」
善子「はいはい、後はもう隅っこでやってなさい」
ルビィ「これ……スイートポテト」
善子「堕天使ヨハネからの、リトルデーモンへのプレゼントよ」
花丸「善子ちゃん、ルビィちゃんのためにって曜さんに教わりながら頑張って作ったんだよ」
善子「ヨハネよ!」
善子「ほら、さっさと食べなさいよ」
花丸「マルも一緒に作ったから、問題ないずらよ」
ルビィ「……ありがとう、二人とも」
ルビィ「はむっ」
善子「うぇっ!?」
ルビィ「からっ!からいっ!み、みずっ!」
花丸「よ、善子ちゃん、何入れたずら!」
善子「いや、せっかくだし堕天使スペシャルにしようと辛くなりそうなものを」
花丸「よ、曜さん!水を!」
曜「り、梨子ちゃんは……私で、いいの?」
梨子「……うん。曜ちゃんが、いい」
花丸「何ラブコメやってるずら!」
善子「落ち着きなさい、ルビィ」
善子「心を闇に捧げれば、自ずと辛さも」
花丸「そんなことやってる暇があれば早く水を用意するずら!」
ルビィ「ひゃ、ひゃらぃっ!」
ダイヤ「大丈夫ですか、ルビィ」
ルビィ「うん……ありがとう、お姉ちゃん」
ダイヤ「全く、善子さんには困ったものですわ」
ルビィ「……でも、嬉しいよ」
ダイヤ「え?」
ルビィ「こうしてみんなでわいわいできるの、凄く嬉しいの」
ダイヤ「……そうですか。ふふ、良かったですわね、ルビィ」
ルビィ「うん!」
花丸「ルビィちゃん、大丈夫?」
花丸「ほら!善子ちゃん、早く謝るずら!」
善子「ヨハネよ!その、ごめんね、ルビィ」
ルビィ「ううん、全然気にしないよ、二人とも」
花丸「ずら?」
善子「え?」
ルビィ「えへへ、だってみんなのことが大好きだもん」
曜「手、繋いでもいいかな?」
梨子「う、うん///」
鞠莉「いつまでやってんのよ……」
梨子「曜ちゃん……?ここ、どこ?」
曜「わかんない、どこかのお部屋みたい?」
梨子「!」
梨子(ま、まさかホテル!?)
梨子(わ、私ついに我慢しきれなくなって曜ちゃんを押し倒しちゃったの!?)
曜「鍵が掛かってて出られない……なんでだろう」
曜「あれ、紙が置いてある」
梨子「なんて書いてあるの?」
曜「えーと……『ここはえっちしないと出られない部屋です』だって」
梨子「え?」
梨子(曜ちゃんとえっちしちゃうの!?)
曜「うーん、他の部屋も見て見たけど出口がないね」
曜「でも大丈夫だよ!きっとみんなが気付いて助けに来てくれるから!」
曜「だから安心してね、梨子ちゃん」
梨子「……うん」
梨子(しないんだ……)
曜「あー、でもそれまで暇だよね」
曜「どうしよう、えっちする?」
梨子「ふぇっ!?」
梨子「よ、よよよよ曜ちゃんとえっちなんてそんなうれしはずかしくてしんじゃう!」
曜「そっかー、じゃあ待つしかないね」
梨子(な、なにやってるのよ私のばかぁ!)
梨子(せっかく曜ちゃんから誘ってきたのに!)
梨子(ぅぅぅ、チャンスだったのにぃ……)
曜「結局、昨日は来なかったね」
梨子「……助け、来ないかもしれない」
曜「なんでそう思うの?」
梨子「えっ」
梨子「そ、その……今と同じようなことを、本で見たことがあって」
曜「その本だと、次はどうなるの?」
梨子「次は、えっと、ミッションが出されるんだったかな」
梨子「成功しないと罰ゲームだって」
曜「……当たり、みたい」
梨子「え?」
『渡辺曜は、桜内梨子の体を隅々まで洗うこと』
『できなければ、罰ゲーム』
梨子「」
梨子「え、いやまって、もっとこう、おとなしいのからじゃないの?」
梨子「いや、ほんと待って!死んじゃうから!恥ずかしすぎて死んじゃうから!」
曜「でも、できないと罰ゲームなんだよね?」
梨子「そ、そうだけど……」
梨子「というかこれ鞠莉さんの悪戯でしょ!」
梨子「何処かで見て笑ってるんだって!曜ちゃん!聞いて!お願い!」ズルズル
梨子「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ///」
梨子「全部触られた……曜ちゃんに恥ずかしいところ全部見られた……」
梨子「あんなところまで……ぅぅぅ///」
梨子「もうお嫁に行けない///」
曜「私がもらってあげるから大丈夫だよ」
梨子「あ、ありがとう……///」
梨子「ってそうじゃなくて!」
梨子「鞠莉さん!いい加減に出してください!」
梨子「このままじゃしんじゃいます!!」
曜「あ、新しいミッションだ」
梨子「え?」
『梨子は元気が有り余ってるみたいだから、たくさん運動させてあげないとね』
梨子「…………へ?」
曜「その時に梨子が何を言っても、やめてはいけない」
曜「だってさ」
梨子「よ、曜ちゃん、しない、よね?」
曜「するよ?だってミッションだもん」
梨子「違うの!これは全部鞠莉さんが仕組んだことなの!」
梨子「曜ちゃんもなんとなく分かるでしょ!?」
曜「うん。梨子ちゃんが余計なこと言うから、こんな風になっちゃって残念だよ」
曜「本当は純愛っぽく進めたかったんだけどさ」
梨子「え?」
曜「うん。梨子ちゃんをここに連れてきたのは私だよ」
曜「鞠莉ちゃんね、脱出ゲームの監視者とかやってみたかったんだって」
曜「それに協力する代わりに、私は梨子ちゃんを貰えるってこと」
梨子「わ、私、曜ちゃんにえっちなことされちゃうの?」
梨子「エ〇同人みたいに!?」
曜「そうだよ。こうやってね」グイッ
梨子「きゃっ///」
曜「逃がさないよ、梨子」
曜「たくさん可愛がってやるからな」
梨子「は、はぅぅ///」
鞠莉「オーゥ!二人ともお盛んすぎデェース!」
花丸「なんでおらまで見なくちゃいけないずら」
曜「うん!またね千歌ちゃん!」
梨子「また明日、千歌ちゃん」
千歌「よーちゃんと梨子ちゃんは衣装作るんだっけ?」
曜「うん。曲に合うように作りたいからね」
曜「それに、梨子ちゃんのピアノもいっぱい聴けるしね」
梨子「もー、褒めてもなんにもでないよ」
千歌「そっか!じゃあね!」
梨子「は?」イラッ
曜「あれ、聞こえちゃった?東京の人って耳悪いと思ってたけど違うんだね」
梨子「別に普通だけど?田舎者よりは悪いかもだけどね」
曜「喧嘩売ってんの?」
梨子「先に売ったのはそっちでしょ?」
梨子「最初に会った時からそうだったし」
曜「そっちもずっとイラつくようなこと言ってくるよね」
梨子「田舎者が嫌いなのよ」
梨子「全然なんにも知らないし」
曜「へー、じゃあ都会人の梨子ちゃんは何かいいアイディアとかあるの?」
曜「スクールアイドルで上手くいくような案とか」
曜「ふーん、何?」
梨子「『百合営業』よ」
曜「なにそれ?」
梨子「あれ、知らないの?まあ当たり前よね、田舎者の曜ちゃんが知ってるはずないもんね」
曜「……いちいちうるさい。早く説明して」
梨子「メンバーで付き合ってるようにみせるのよ」
曜「は?付き合ってる?」
梨子「ええ、そうよ。それを見てる人が盛り上がって話題になるの」
梨子「ま、曜ちゃんには理解できないかもしれないけどね」
曜「は?」カチン
梨子「当たり前でしょ。どうする、やってみる?」
曜「なんで私が梨子ちゃんなんかと」
梨子「ああ、やっぱり田舎者だからできないんだね」
曜「は?できるけど?」
曜「いいよ、そこまで言うならやってあげるよ」
梨子「やっぱりいいわ。曜ちゃんなんかと恋人ごっこしたくないし」
曜「なに、逃げるの?」
梨子「は?」
曜「別にいいけど?私、梨子ちゃんと違ってデートとかの経験多いし」
梨子「遊びに行ったことデートとか言うの寒いからやめてくれない?」
曜「ああごめんごめん、梨子ちゃんは友達いなかっただろうからデートの経験もないもんね」
梨子「……後悔させてあげるわ」
曜「へぇ、できるの?」
梨子「当たり前でしょ」
梨子「逃げ道、無くしてあげる」
梨子「今からSNSに画像あげるから、逃げるなら今のうちよ」
曜「それはこっちのセリフだけど?」
梨子「もっと近く。手を握って」
梨子「恋人繋ぎも知らないの?」
曜「はぁ?できるけど?」ギュッ
梨子「撮るわよ」
曜「梨子ちゃん、笑顔じゃないとバレちゃうよ?」
梨子「撮る直前に笑顔にするのよ」
梨子「曜ちゃんと密着してるのに笑顔になれるわけないでしょ」
曜「ふーん、なら早くしくれる?」
曜「私も早く離れたいから」
梨子「じゃあアップするから」
曜「それで?」
梨子「曜ちゃんはそれに返信するの。恋人に見えるようにね」
曜「はいはい」
梨子「じゃああげるわよ」
梨子
大好きな曜ちゃんと一緒に衣装作り♡
えへへ、ちょっとドキドキしちゃってます♡
【画像】
♡6436 →5994
私もドキドキしてるからおあいこだよ!
梨子ちゃん、だーい好き!
♡4123 →3995
曜「うわ、凄い通知」
曜「というか言葉遣い凄い気持ち悪いんだけど」
梨子「曜ちゃんもでしょ?」
曜「一緒にされるの嫌なんでけど」ガタッ
梨子「あら、何処行くの?」
曜「帰る」
曜「これ以上梨子ちゃんと一緒にいたくないし」
梨子「じゃあさっさと消えてくれる?」
曜「言われなくても」
パタン
曜「危ない……顔赤いのバレるところだった」
曜「り、梨子ちゃん……凄く柔らかかった///」
曜「そ、それに百合営業であんなこと……///」
曜「だ、大好きって……え、えへへ///」
曜「あ、画像も保存しておかないと」
曜「梨子ちゃん可愛いなぁ……」
曜「本当はもっと素直になりたいのに」
曜「こんなの、小学生じゃん……」
梨子「曜ちゃんいい匂いだった……恥ずかしすぎるよ///」
梨子「そ、それにSNSでこんなこと呟いちゃった……///」
梨子「こ、恋人ってことでいいんだよね?曜ちゃんが、私なんかと///」
梨子「ぅぅ、まだ顔熱い///」
梨子「……はぁ」
梨子「曜ちゃんと一緒にいるとテンパっちゃって変なこと言っちゃうの、やめたいな」
梨子「本当は仲良くしたいのに……なんでこうなっちゃうんだろう」
ようりこ((もっと仲良くなりたいなぁ))
ルビィ「凄い拡散されてる……」
千歌「ほえー、もうすぐ2万だねー」
毎日ありがとう
ずっと続けて
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