【SS】「またまたやって来ました~」ことり「わぁ~い♪」絵里「ハラショー♪」海未「凝りませんねぇ」【ラブライブ!】
覚えてるかな?
私は、まだ皆んなのわたしなのかな。
あれから、もう6年以上が経つんだって。
明日がない人にとっては、
月日って、あっという間に過ぎて行くみたい。
ビックリだよね。
本当は、私も行きたかったんだけど、
ここはもう、終わった場所だから。
……
歳月と人の流れに、いつも漂っていた私たちは、
何もない、ただの石ころみたいだった。
石ころみたいだったよ。
お久しぶりです
穂乃果「」
そんな感じしないね
海未「」
それはそうでしょう
穂乃果「」
また、色々くっつくのかなぁ
海未「」
それも、そうでしょう
穂乃果「」
何もないよりは良いけど
どうでしょうね
穂乃果「」
動かないと、無くなっちゃうから
海未「」
私達は、在るが儘を与えられます
穂乃果「」
由れないのが悲しい
海未「」
そう言うものです
海未「」
そう言うものなんです。
海未「諦めてはいけません。まだまだです」
ことり「挫けそうになったら、思い出して?」
花陽「ひ、一人じゃないから、忘れないで」
凛「また進めるようになるよー」
真姫「今は休憩。そう考えなさい」
にこ「アンタ頑張れるじゃない。大丈夫よ」
絵里「先はまだ長いわ、無理しないで」
希「疲れたらまたおいで?待ってるから」
希「ここで待ってるから」
同じ事の繰り返しだよ
海未「」
それは当然です
海未「」
同じなのですから
穂乃果「」
前に進めないね
海未「」
それは……
穂乃果「」
進めない
完結とは、そう言うものです
穂乃果「」
明日が有ったのに
穂乃果「」
私にも、明日が有ったのに
海未「」
そうですね
穂乃果「」
わたしにも、有ったんでしょ?
穂乃果「」
そうでしょ?
希「君の拠り所」
真姫「満足?」
絵里「貴方の影」
穂乃果「理解した?」
海未「その人生」
凛「見えてきた?」
花陽「終わりは」
にこ「悲しい?」
にこ「でも、コレしかないから」
いつまで続くのでしょうね
穂乃果「」
貰える物は貰うんでしょ
海未「」
そうですね
穂乃果「」
酷すぎるよ
海未「」
そう言う道でしたから
穂乃果「」
やっぱり、石ころみたいだ
躓いた様ですよ?
穂乃果「」
いい気味だよ
海未「」
次も、その次の次もです
穂乃果「」
いい気味だよ
海未「」
……
海未「」
そうでしょうか
絵里「また始まったわ」
海未「いえ、コレがこの人の自己同一性ですから」
真姫「他にもあるでしょ?意味わかんない」
希「でも、リベンジするって言ってたよ?」
凛「あのなっがーいやつ?」
にこ「そうそう。多分ウケないわね」
穂乃果「でもさ、頑張ってるみたいだよ?」
ことり「そうみたいだねぇ」
ことり「それでも、周りが全てだから」
果たして
穂乃果「」
始まっちゃったね
海未「」
果たして
穂乃果「」
はは、笑ってる
海未「」
いみじくも
侘しくとも
穂乃果「」
なんで笑ってるのかな
穂乃果「」
なんで笑ってるんだろう
穂乃果「」
どうして笑えるんだろう
穂乃果「」
私は、もう笑えないよ。
絵里「望んでなかった」
花陽「望んでなかった」
希「望んでなかった」
凛「望んでなかった」
穂乃果「望んでなかった」
ことり「望んでなかった」
海未「望んでなかった」
真姫「望んでなかった」
真姫「望んでなかったのに」
あぁ、また言ってる
海未「」
聞く必要はありませんよ
穂乃果「」
私じゃないのに
海未「」
困りましたね
穂乃果「」
入れ替わるまで待つよ
その頃にはきっと
穂乃果「」
大丈夫
穂乃果「」
誰か一人でも居れば
海未「」
……そうですね
海未「」
ただ、一人さえ居れば。
希「変、とも言うかな?」
にこ「どっちなのよ、ハッキリしなさい」
真姫「向こうは嫌ってるみたいだけど?」
絵里「もう少ししっかりしなさい」
ことり「思っちゃうのはしょうがないよ」
花陽「や、優しくしてあげてね?」
穂乃果「面白さをアピールするんだよ!」
海未「誠実さが一番です」
海未「だから嫌われるんですよ」
あゝ、時間です
穂乃果「」
また来る?
海未「」
分かりません
海未「」
貴方も、そうでしょう?
穂乃果「」
何もないよりは
海未「」
そうかも知れませんね
穂乃果「」
……
穂乃果
私たちは
やめなさい
穂乃果「」
私たちは
海未「」
いけません
穂乃果「」
私たちは
海未「」
……
穂乃果「」
ただ、ここに生きていました。
絵里「みんなが望む楽園を」
穂乃果「友達を描きました」
にこ「私達が望む友達を」
真姫「尊さを描きました」
花陽「忘れる事のない尊さを」
希「幸せを描きました」
ことり「誰もが至れる幸せを」
凛「愛を描きました」
凛「私たちが、知らない愛を」
あの日々は、もう帰って来ません
海未「」
それでも、忘れられないのであれば
海未「」
それは、思い出にするしか無いのです
海未「」
そうですね……
海未「」
ここも随分と、暗くなって来ました
海未「」
彼女も、もう行ってしまった様です
海未「」
……
海未「」
でも、それだけです
海未「」
それだけなんです。
穂乃果「そうそう。みんなに優しくだよ」
凛「普通が一番だにゃ」
海未「個性は、自ずと滲み出るものです」
真姫「そうね。奇を衒う必要なんてないわ」
花陽「あ、あんまり怒らないでね?」
にこ「それと、初心に帰ること。いい?」
希「うん。素直にしてればええんよ」
絵里「相手を敬う事が大事なの」
絵里「もう、蔑ろにしたら駄目よ」
どんなに理解されなくても
穂乃果「」
どんなに嫌われても
穂乃果「」
どんなに傷付いたって
穂乃果「」
それでも、石ころよりはいい
穂乃果「」
だから……
穂乃果「」
……
もう行かなきゃ
穂乃果「」
きっと、コレが最後だ
穂乃果「」
あとは、薄く延びていくだけ
穂乃果「」
そして、私は
穂乃果「」
わたしは
花陽「さようなら」
海未「さようなら」
凛「さようなら」
ことり「さようなら」
絵里「さようなら」
にこ「さようなら」
真姫「さようなら」
穂乃果「さようなら」
穂乃果「もう、逢うこともありません」
ええ、そうです
「」
私たちは、確かにいました
「」
ソレを成すためと、ただ在り続けました
「」
……貴方は、
……
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