【SS】綴理「ばぶ~」 こずめぐ「…!」【ラブライブ!蓮ノ空】

【SS】綴理「ばぶ~」 こずめぐ「…!」【ラブライブ!蓮ノ空】

2: 2023/12/27(水) 21:06:26.00

ー部室ー

今日は1年生全体での課外学習のため
2年生のみでの活動である
そのためユニット曲ではなく
ミーティングと全体練習が中心であった

ユニットこそバラバラであるものの
昨年からの仲である梢、綴理、慈
この3人の息は決して悪くはなく
むしろ蓮ノ空大三角として恥ずかしくない
パフォーマンスである

そして普段通り練習が終わり
一休みしてから寮に帰る

…はずだったのだが

──きっかけは乙宗梢が放った一言であった

梢  「そういえば前々から思って
いたのだけれど…」ゴク

優雅に紅茶を飲むその様はまさに
『お嬢様』である

梢  「慈って牛みたいよね、そう、
まさに国産牛」

慈  「は…?」

綴理 「…zzz お肉…美味しい」コクリコクリ

 

3: 2023/12/27(水) 21:36:17.00

慈  「梢、何を言ってるの?」

梢  「だってそうじゃない?
この前だって…」

ーーー

ーー

慈  「もお~! また梢は~!!!」

慈  「もお~! 何で私が~!」

梢  「もお~! 私は上級生なんだぞ~!」

ーー

ーーー

梢  「『も~、も~、も~』言ってた
じゃない?
牛さんと言っても過言じゃないと
思うのだけれど」クスクス

慈  「な… だからって…!」

梢  「それにどこがとは言わないけれど
大きいじゃない?
完全に牛さんよ♪」フフフ

─梢としては少し慈をからかうつもり
だったのだが、それは慈の琴線に触れた

慈  「」カチーン

梢  「ふう、後は洗いものだけして
帰りましょうか」コトッ

慈  「…ふーん、それなら梢は鬼だね」

梢  「…」ピクッ

梢  「何ですって…?」

─ここにきて慈からまさかの返しが
飛んできた

慈  「私、知ってるよ~?
昨日も花帆ちゃんに2回
『鬼』って言われていたもんね~?」

梢  「なっ!? で、出鱈目言ってるん
じゃないわよ!?
私、そんなこと聞いてないわ!!」

慈  「そりゃあ梢は知っているわけ
ないよ~
何せ私も偶然廊下で聞こえてきた
だけだし~?」

梢  「花帆さぁぁぁぁんん!!!!」
ゴゴゴ!!!

ひどいッ!!! まさかの内部告発!
日野下花帆はどうなってしまうのかッ!?

花帆 「」ブルッ

その頃、日野下は悪寒を感じ取っていた…

 

4: 2023/12/27(水) 21:49:44.00

慈  「だから梢は鬼だね~」フフフ

梢  「貴女は国産牛よ!!!」

慈  「何を~!!!!」

ギャー!ギャー!ギャー!

綴理 「…」

夕霧綴理は黙ってこのやり取りを見ていた
そして思った
こんなことで争っている
二人は見たく…ない…と
そして怯える
…1年前のようになってしまうのでは
ないか、と
─もちろんそんなことは無いのだが
彼女にとってはトラウマそのものである

綴理 「ふ、二人とも落ち着いて…」オロオロ

意を決して
そう声を掛けたのだが…

こずめぐ「赤ちゃんは黙ってなさい!」キッ!

綴理 「え、ボク?」

こずめぐ「そうよ!」

夕霧綴理はどう反応するのかッ!?

綴理 「ばぶ~」

こずめぐ「」パリーン!

流石、天才綴理である
100点満点の返しっ!!!!

だがッ! この返しが梢と慈の性癖を歪めて
しまうとは夢にも思っていなかった
であろう…

 

5: 2023/12/27(水) 21:53:21.00

こずめぐ「…」

梢・慈、両者とも沈黙である
その心境は…ッ!!!!

梢  (何この生き物…)

慈  (何この生き物…)

綴理 「あ、あれ? 二人とも…?」オロオロ

急に黙ってしまった同級生2人に
綴理は困惑する
もしかしてまた自分が変なことを
言ってしまったのではないかと…

だが、そんな心配はすぐに覆される
ことになる…

こずめぐ(可愛すぎる!!!!)キュンキュン?

こずめぐ「綴理~?!」ガバッ!

綴理 「うわお!?」バタン!

突如突進してきた同級生2人
不意打ちともなったその突撃には
天才綴理と言えども対応できず
簡単に押し倒されてしまう

 

6: 2023/12/27(水) 23:10:14.00

綴理 「え、え…?」

困惑する綴理
その姿を余所に梢はどこから取り出したのか
赤ちゃんが指を咥えないように口につける
アレを取り出し、綴理の口に捩じ込むッ!

梢  「咥えなさい」グイッ!

綴理 「むぐうっ!?」

否応なしに捩じ込まれるアレ

不快感こそないものの突如行われだした
同級生の奇行に綴理の脳は処理が追い付かない

綴理 「むぐ~ むぐぐぐぐ~」
(待ってくれ 溺れそうだ)

腕を押さえられているため口に
咥えさせられているアレを外すことも
できずそれでも夕霧綴理は必死に
抵抗しようとした

だがその意思も次の慈の行動によって
脆くも崩れ去ってしまうことになる

慈  「は~い? 綴理ちゃ~ん
めぐパイ(意味深)だよ~!
おいちおいちしてね~!」プルン?

綴理 「」ゾクッ

適応力の高い綴理ではあるが
今置かれているこの状況は明らかに
適応可能な範囲を超えていた

──それどころか怖気こそ感じた

 

11: 2023/12/28(木) 23:44:02.00

信頼していた同級生の奇行、突然の
赤ちゃんプレイ、そして目の前に
広げられた自分よりも遥かに大きな胸

完ッ全にキャパオーバーを超える
キャパオーバーである

─ここにきて夕霧綴理は理解を放棄した

綴理 「ばぶ~」

そう、文字通り、精神だけではあるが
赤ちゃんになってしまった
のであるッッッ!!!

こずめぐ「」キュンキュン?

この瞬間…蓮ノ空大三角が完成
したのであったぁぁぁぁあ!!!!

チューチューシチャッテモウバクニューアラモード?

もうこのスクールアイドルクラブは
終わりだぁぁぁぁぁ!!!!

???「「「…」」」ジーッ

 

12: 2023/12/28(木) 23:53:32.00

ー翌日(慈の部屋)ー

慈 「はぁ… 何であんなことしちゃった
んだろ…」

一晩明けて藤島慈は自分達がしていた
プレイの恥ずかしさに苛まれていた

その時である

コンコン!

慈  「? 誰だろ?」トコトコ ガチャ

誰かの訪問に気持ちを切り替え
部屋の扉を開ける

瑠璃乃「…」

そこには彼女の最愛の幼馴染みである
大沢瑠璃乃が立っていた

瑠璃乃「めぐちゃん!」ズカズカ

慈  「うん? るりちゃん! おはよー!」

瑠璃乃「おはよう」ツーン

慈  「あれ? るりちゃん、ちょっと
不機嫌…? 充電切れかな?」

瑠璃乃「ばぶ~!!!!」

慈  「!!??」

 

13: 2023/12/28(木) 23:54:38.00

ヒソヒソ メグミサンッテコウハイニアンナプレイサセルンダー

ソウイエバコノウワサキイター?
キノウスクールアイドルクラブノブシツデー

うっかり部屋のドアを開けっ放しに
していたのが不味かった…
外に筒抜けであるッ!

あらぬ噂が立ち始め、慈の脳は
フリーズした

慈  「」

瑠璃乃「ばぶぅ!!!!」ペシペシ!

束の間フリーズしていた脳は
瑠璃乃の赤ちゃんパンチによって
叩き起こされる

慈  「」ハッ!

瞬間ッ!
慈の脳は高速回転を始める
藤島慈、彼女は学校の勉強こそ出来ないが
地頭の良さは部内でも1、2を争う
レベルである

結果、彼女が導き出した結論は…!

慈  「ち、違うの! これは梢が
作った変な薬のせいなの!!!」

これである

最低、最低極まりないッ!!!!

後日、梢にこっぴどく怒られ
大泣きした慈が見られたとか何とか…

その梢であるが彼女も彼女で
窮地に追い込まれていた…

 

17: 2023/12/29(金) 21:03:58.00

~梢の部屋(数分前)~

梢 「」プシュー

乙宗梢の脳は完全にショート状態で
あった

それはそうである
なぜなら…

花帆 「梢センパイ… あたしじゃ(赤ちゃん
プレイは)ダメですか…///?」ウルウル

最愛の後輩にベッドに押し倒され
愛の告白を受けていたからである(勘違い)

数分前、朝練のため部屋を出ようと、
また、慈の内部告発により花帆を
怒る手順を考え、昨日のことを無かった
ことにしようとしていた
乙宗梢であったが部屋の前に
立っていた人物に驚いた

花帆 「…」ズーン

完全に蛍光灯がOFFになっている
日野下花帆である

梢  「花帆さん? 早いわね、
おはよう」ニコッ

…ひとまず冷静に状況を見る
この状態の花帆を怒るのは
鬼の梢といえども気が引けていた

花帆 「梢センパイ、今、いいですか」

その目は死んでいるが言葉の節々に
威圧のようなものを感じる

梢  「え、ええ、とりあえず部室に…」

花帆 「今!!! ここじゃなきゃ
駄目なんです!!!!」

梢  「」ビクッ

急に花帆は大声を出した

梢  「わ、分かったわ…!
とりあえず部屋の中へ…」

花帆 「失礼します…」

流石、乙宗梢は外に声が洩れにくい
ようにすぐさま部屋の奥に花帆を案内した

…どこぞのM氏とはえらい違いである

 

18: 2023/12/29(金) 21:56:48.00

梢  「それで… 要件というのほ
何かしら…?」

花帆 「あたしにも(赤ちゃんプレイ)
してください!」

梢  「え、え…?」

花帆 「綴理センパイにだけ
(赤ちゃんプレイ)するのは
ずるいです!」

普段見せない花帆の剣幕に梢は
タジタジであった
意外と鬼ではないのかもしれない…

梢  「え、えっと…
な、何のことかしら…?」

乙宗梢、昨晩自分が行った
綴理への赤ちゃんプレイが頭から
抜け落ちているようである
いや、抜け落ちていなくてもそれが
花帆の気分を害するとは思っていない
のであろう

花帆 「とぼけないでください!
綴理センパイには(赤ちゃん
プレイ)したのに!!!」

梢  「???」

梢は日野下花帆が何を言っているか
分からないという表情である

花帆 「そうですか…」

それを見た日野下花帆の顔から
表情が消えた

花帆 「嫌ぁ!!!」ガバッ!

梢  「花帆さん!?」バタン!

カラカラカラゴトッ(←スマホが転げる音)

瞬間、乙宗梢は日野下花帆に
押し倒されていた
と、同時に両者のポケットからは
スマホが転げ落ち、今の両者の
状態を示すかのように2つに重なった

 

21: 2023/12/30(土) 19:57:28.00

梢  「か、花帆さん…?」

花帆 「一生… スリーズブーケって
約束したじゃないですか…」グスッ

そして日野下は言葉を続ける

花帆 「梢センパイ… あたしじゃ(赤ちゃん
プレイは)ダメですか…///?」ウルウル

梢  「」パリーン

乙宗梢の理性は割れた
否!、爆散ッ!!!

乙宗梢は覚悟を決めた
そう、日野下花帆にキスをすると

──ただの誤解なのだが、最早乙宗梢に
それを考える余裕は無かった
綴理にしたということはよく分からないが
最愛の後輩が一生添い遂げると言っている

それに応えなければならないという
ピンクな考えだけが頭に残っていた

梢  「分かったわ… じゃあ(キス)
するわね」

花帆 「はい!」

そう言うと花帆は目を閉じた
目を閉じて感覚を研ぎ澄ませていたのである
その時、無意識に唇も尖っていた

花帆にとっては無意識のことであったの
だろうが、乙宗梢にとってそれは
キス待ち顔以外の何でも無かった

梢  「…」ゴクリ バクバク

思わず喉を鳴らしてしまう

心臓の拍動がおかしい

愛しい後輩にキス、ましてやこの先に
進めるかもしれないと思うと
乙宗梢の心臓は破裂寸前であった

梢  「…」ソーッ

ゆっくりと花帆の両頬に手をそえる

花帆 「あっ…?」

梢  「」

瞬間、花帆の口から洩れた甘い声

それに梢の脳は焼ききれてしまった…

 

22: 2023/12/30(土) 19:58:01.00

梢  「っっっ…! やっぱり
無理よぉぉぉ///!!!!!!」
ダダダ!!!

花帆 「へっ!? こ、梢センパイ!?」

流石乙宗梢…
ヘタレもヘタレである

花帆 「やっぱり綴理センパイ(に赤ちゃん
プレイをするの)がいいんだ…」ズーン

その後、粉々の蛍光灯状態になった花帆を
オロオロしながら宥め、勘違いしていた
己を真っ赤になって恥じる世にも珍しい
乙宗梢が観測されたという

そして赤ちゃんプレイをしていたのは
もちろん慈と梢だけでない
一番主人公といっても過言ではない
夕霧綴理
──彼女もまた後輩に振り回される
ことになる

 

23: 2023/12/30(土) 19:58:38.00

~綴理の部屋~

ガンガン!!!!!

綴理 「わっ!?」バチクリ

朝早くから叩かれる扉の音に
夕霧綴理は飛び起きた

眠りが深く、普段はなかなか起きない
彼女であるが今回はその深ささえも凌ぐ
ほどの轟音であった

その者が寮母に見つかれば問答無用で
長時間お説教コース確定だろう
そして当然、火の粉は自分にも降りかかる

綴理 (怒られるのは、嫌だな…)

そう思った綴理は急いで扉を
開けにいった

綴理 「今開けま~す」スッ

鍵を開けようとした瞬間であった

カチャッ

開けてもないのに鍵が開いた音がした

次の瞬間

 

24: 2023/12/30(土) 19:59:28.00

ゴチン!!!!!!

とんでもなく痛そうな音が響いた
いや、間違いなく痛いだろう

理由は明白

急に村野さやかが扉を開け
綴理は反応できず頭蓋をドアに強打した
からである

普段の村野さやかであればゆっくり
開けるのだが今は頭に血が昇り
それどころではなかった

さやか「さっきは何の音… いえ、今は…
綴理先輩ッ!!! って…え?」

綴理 「」ピヨピヨ?????????

さやか「綴理先輩ぃぃィィ!!!??」

床に倒れ伏している先輩を見て
村野さやかは絶叫した

 

25: 2023/12/30(土) 20:33:32.00

ーーー

ーー

綴理 「…はっ!?」パチッ

さやか「あ、良かった… 目が覚めたんですね」

綴理 「さや… ここは…?」

さやか「保健室です
綴理先輩の部屋に入ったら
先輩が倒れていらっしゃったので…」

綴理 「あぁ…」

─どうやら自分のせいで綴理が
こうなったのは知らないらしい
もちろん綴理もさやかのせいで
こうなったのは知らないようだ

綴理 「ところで今何時…?」

さやか「10時です、大遅刻ですよ」

綴理 「じゃあさやも大遅刻だー」

いつも通り呑気な返事を返す夕霧綴理

さやか「誰のせいだと思っているん
ですか!?」

当然、さやかはブチ切れるッッ!

綴理 「あっ…ごめ…」シュン

さやか「あ… いや、怒るつもりは…」アセアセ

…一体怒っているのか怒っていないのか
どちらなのだろうか…?

さやこず「…」

綴理 「…さやがいるってことは
保健室の先生はいないの?」

さやか「え、ええ
どうやら今日はお休みのようです
後、そのことを先生に伝えた
ところ、綴理先輩の目が覚めるまでは
保健室にいていいと許可を頂けた
んです
あ、あと綴理先輩の担任の先生にも
伝達済みです
本当は梢先輩か慈先輩にお伝えして
頂こうかと思っていたのですが
何故か連絡がつかず…」ペラペラ

綴理 「…ごめん、迷惑ばかりかけて」

さやか「そんな! 謝る必要は
ありませんよ!
綴理先輩の養育義務は
わたしにありますから」

綴理 「ありがとう…なのか?」ウーン?

さやか「と、とにかく! わたしは
これで帰ります!」

村野さやか、彼女は朝怒っていた理由が
綴理の気絶ですっかり頭から抜けて
しまっていた

──だがそれは綴理の一言によって
再び呼び起こされてしまうことになる

 

26: 2023/12/30(土) 20:35:42.00

綴理 「ねえ、そういえば朝ドアを
叩いたのってさや?」

さやか「へ? あ、そういえば…」

さやか「…」

村野さやか、完全に沈黙

綴理 「あれ? さや? 固まっちゃった?」

さやか「…」ピキーン?

さやかの脳内で今朝のことが
反芻されていくぅぅぅぅう!!!!

さやかの顔から笑みが消え、代わりに
表れたのは 鬼にも近い表情である

さやか「夕霧綴理!!!!」

綴理 「わ、わっ!?」

突如フルネームで綴理を呼ぶさやか
─わがまま on the ice!の再来か…?

そう思った綴理であったが、
その予想は大きく外れることとなる

さやか「貴女のお母さんはわたし一人で
十分です!!!!!」

綴理 「」

唐突なさやかの宣言で綴理の脳は
固まった

綴理 「…え?」

さやか「何、元カノ『たち』に
甘えてるんですか!!!?」

綴理 「え、えっと…?
元カノ…?」

さやか「とぼけないでください!
梢先輩と慈先輩のことです!!」

綴理 「あぁ… なるほど…」

ここで夕霧綴理は返答を失敗した…
何故ならこの返答は

さやか「あっ! 今認めましたね!?」

こう受け取られるからであるッ!!!

綴理 「へ…? 今のはそういう意味じゃ…」

慌てて誤解を解こうとする綴理で
あったが時すでに遅し
つまり、すでにお寿司?である

さやか「もう許せません!!
わたしでなければ満足できない
体にしてあげます!!!」ガバッ!

そう言うと村野さやかは綴理に
覆い被さるぅぅぅぅぅ!!!

綴理 「う、うわぁぁぁぁ!?
ボク、何されちゃうの~!?」

 

27: 2023/12/30(土) 21:24:52.00

村野氏!
ここで一線を越えてしまうの
かァァァァァア!!!!???

ーーー

~数分後~

さやか「声が小さいです!!
ほら、もう一度言ってください!」

綴理 「ば、ばぶ~!!!」

さやか「可愛くないです!! もう一回!!」

綴理 「ばぶぅ~!!」

さやか「まあ、いいでしょう… 次は…」ゴソゴソ

綴理 「ぜぇ、ぜぇ…」

綴理 (ボク、なにやってるんだろう…)

 

28: 2023/12/30(土) 21:25:48.00

数分後、綴理はひたすら「ばぶ~」と
言う練習を押し付けられていた
つまるところ村野さやかは
赤ちゃん綴理にとっての唯一の
母親になりたいのだ

さやか「これです!!!」バーン!

そして村野さやかはどこからか
あるものを取り出す
それはっ…!!!!

さやか「これを咥えてください!!!」グッ!

綴理 「むぐぅぅぅ~~!!???」モガモガ

そうッ!
哺乳瓶であるッ!!!!!!!
しかも…

綴理 (ミルクが入ってる!?)ゴボゴボ

さやか「ふふっ♪ 飲んでくれないと
窒息してしまいますよ♪?
これは特注めぐミルク(意味深)です?
どうやって入手したかは
知らない方がいいですよ♪」

綴理 「」ゾクッ

そう言うさやかは最早片足を
サイコパスに突っ込んでいるのであろう…
夕霧綴理は初めてさやかに怖気を抱いた

綴理 (っ…)

綴理 「…」ゴクゴク

観念した綴理はミルクを飲み始めた
気になるお味は…!!!!?

綴理 (甘い…?)

『甘い』ようである
それはそうだろうという顔で
さやかが頷く

とどのつまりめぐミルクとは
慈のピーーーからでたピーーーである

───『ピーーー』に何が入るかは
諸君の想像にお任せする

綴理 「ごくごく… ぷはっ…」

さやか「ちゃんと飲めて偉いです?
綴理ちゃん?」ヨシヨシ

完ッ全ッッに赤子扱いである

普段とは違いすぎるさやかの
態度に綴理の脳は再び理解を捨てた

綴理 (そっか… ボクは赤ちゃん
だったんだ…)

綴理 「ばぶぅぅ~!!!」

…結論、DOLLCHESTRAの場合は
夕霧綴理がさらに幼児化するだけであった

 

30: 2023/12/30(土) 21:27:54.00

ーーー

ーー

花帆 「懐かしいな~」ペラペラ

さやか「花帆さん、何を見ているんですか?」

花帆 「さやかちゃん! これ!
部活動記録の日誌!
ほら、一昨年のこと覚えてる?」

さやか「あぁ! そういえばそういうことも
ありましたね…
懐かしい…
というより恥ずかしいです///」

瑠璃乃「んで、あの後全員怒られたん
だよね!」ヒョコッ

かほさや「「瑠璃乃ちゃん(さん)!」」

瑠璃乃「いやー、今思い出しても充電
切れそうなくらいトラウマ
だよぉ…」ドヨーン

花帆 「確かにそうだね…
生徒会長が先生や寮母さんとの間で
色々骨を折ってくれてなかったら
今頃あたしたちどうなっていた
ことやら…」

さやか「本当に生徒会長には頭が
上がりませんでしたね…」

花帆 「え!? もしかして、さやかちゃん
あたしに頭上がらないの~!?笑」

さやか「貴女じゃありませんってば!笑」

さわか「はぁ… わたしは一昨年のこの
ことを梢先輩たちが部活動日誌に
書いていたことが驚きですよ」

花帆 「確かに! それはあたしも驚いたよ!
特に梢センパイが書き残している
なんてね~」

瑠璃乃「しかもなんか個人的な意見が
めちゃくちゃ入ってるよね~
ここ! 『(意味深)』とか~」

花帆 「昨年度の部長任命の時、
梢センパイが真っ赤になって
『花帆さん! その日誌は燃やして
ちょうだい!(泣)』
って言っていたのには流石に
笑っちゃいそうだったけど…笑」

 

31: 2023/12/30(土) 21:28:40.00

ガチャ

「「お疲れ様です!」」

さやか「! お疲れ様、──さん」

瑠璃乃「──ちゃんもお疲れ~!」

花帆 「──ちゃんは?」

「すみません! わたしが、頑張って
連れてこようとしたんですが…
どうやら漫画に夢中みたいで…」シュン

「そういえばあの漫画、今日発売日
だったよね~」

さやか「──さんが謝ること
ありませんよ!」

花帆 「そうだよ!
なら、あたしは後輩を呼び出しに
行かないとね~
もうっ、あの子ったらいつも
購買で漫画買ってきてから
部室に来ようとしてるんだから…」ハァ

さやか「2年前の誰かさんみたいですね」クスクス

「え!? 花帆先輩も──ちゃん
みたいだったんですか!?」

花帆 「あははは… って、
もう~! さやかちゃん
バラさないでよ~///!」ポカポカ!

「仲良しでいいですねぇ~」

瑠璃乃「そうだねぇ~、ルリも充電
切れることがほとんどなくて
助かるよ~」

花帆 「もお~… じゃあ、行ってくるね~」
ガチャ

さやか「ではわたしたちも練習場所へ
行きましょうか?」

「はい!」

瑠璃乃「よーし! ルリたちも行くぞー!」

「おー!!!」

 

32: 2023/12/30(土) 21:29:12.00

終了ッッッッ!!!!!
Finッッッッ!!!!!

この小説を読んでくださった
全ての方に感謝っ!!!!

圧倒的感謝ッッ!!!!!!

 

33: 2023/12/30(土) 21:41:29.00

乙でした、勢いと地の文で笑わせてくるの好き

 

34: 2023/12/31(日) 02:57:10.00

完全に被害者な綴パイに合唱…

 

35: 2023/12/31(日) 10:50:16.00

面白かったです

 

引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/anime/11177/1703678389/l50

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