かすみ「大切な思い出ですっ」
果林「ええ♪お姉さんに任せなさい♪」
果林「ところでどうしていきなりメイクを教えて欲しいなんて？」
かすみ「えっと、今度しず子と……遊びに行こうと思って」
かすみ「せっかくだから可愛くしていきたいなって…」
果林「あらあら」ﾆﾔﾆﾔ
かすみ「な、なんですか！？///ただ遊びに行くだけですから！///」ｱｾｱｾ
果林「うふふ、ごめんなさい♪ただ、可愛いなって思って♪」
かすみ「もう！かわいいのは否定しませんけど！///」
果林「じゃ、早速始めるわね♪」
かすみ「はい？」
果林「私かすみちゃんの部屋に来たの初めてだけど、なかなか可愛い部屋ね」
かすみ「えへへ、そうですか？結構こだわってるんですよ♡」
果林「ふふ♪かすみちゃんらしいわね♪……あら？」
かすみ「どうしました？」
果林「壁に飾ってある写真、いい写真ね」
果林「侑と歩夢とのスリーショット、それにしずくちゃんとのツーショット♪」
かすみ「はい♪お気に入りの写真です♡」
かすみ「侑先輩達と出会わなかったらきっと今の同好会は無かったと思いますし、それにこうして果林先輩と出会えなかったかもしれません」
果林「そうね…」
かすみ「だから侑先輩達には感謝してますし、この写真は新生スクールアイドル同好会の第一歩の写真なんです♪」
果林「ふふ、そうね♪」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
かすみ「えへへ〜」
果林「それで、このしずくちゃんとのツーショットは？」
かすみ「そうですね、これは…」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
かすみ「今日からついにかすみんも高校生です！」
かすみ「念願のニジガクに入学する事も出来たし、ここでスクールアイドルになる事をずーっと夢見てましたよ！」
かすみ「うう、受験頑張って良かった…」ﾎﾛﾘ
かすみ「何はともあれ！まずはスクールアイドル同好会に入部しましょう！」
かすみ「校舎が広いとは分かってたけどまさかこんなに広いとは……」
かすみ「うーん……どうしよ…」ｷｮﾛｷｮﾛ
？？？「…」ﾃｸﾃｸ
かすみ(ん？黄色のリボンタイ……？)
かすみ「ねぇねぇ！あなたも1年生だよね！」
？？？「えっ！？あ、はい。そうですが……」
かすみ「良かった〜！同じく1年生だよ♪あのね、スクールアイドル同好会に入部したいんだけど……同好会の部屋ってどこにあるか知らない？」
？？？「スクールアイドル同好会……ですか？」
？？？「そうなんですね。人伝に聞いた話ですけど、確か……」
かすみ「えっ！？知ってるの！？」
？？？「多分ですけど…」
かすみ「教えて教えて！」
？？？「えっと…、良かったら案内しましょうか？」ﾆｺ
かすみ「ほんと！？ありがとう〜！これでやっと部室に行ける〜」
？？？「ふふっ。こっちですよ♪」
かすみ「ありがとね♪」
？？？「あっ、確かに…ごめんなさい」
しずく「国際交流学科1年生の桜坂しずくです」ﾍﾟｺﾘ
かすみ「普通科1年の中須かすみだよ♪よろしくね♪」
しずく「はい♪」ﾆｺ
かすみ「着いた〜！ありがとっ♪」
しずく「いえいえ」
かすみ「さて……」
かすみ「それでは！」ｺﾝｺﾝ
かすみ「……」
しずく「……」
かすみ「………？」
しずく「………？」
ｼｰﾝ…
しずく「……留守みたいですね」
かすみ「そんなぁ〜……」ｶﾞｯｸﾘ
しずく「まぁまぁ…場所は分かったことですし…」
かすみ「まぁ、たしかにね」
かすみ「また明日来ることにする！」
しずく「はい♪それでは」ｽﾀｽﾀ
かすみ「ありがとね〜っ！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
かすみ「やっとお昼だ〜」
かすみ「学食でご飯食べようかな……あっ」
しずく「…」ﾃｸﾃｸ
かすみ「しずくちゃんっ！」
しずく「んっ！？あ、中須さん。こんにちは」
かすみ「昨日ぶりだねっ」
しずく「そうですね」ﾆｺ
かすみ「お昼誰かと食べるの？」
しずく「いえ…1人で食べようかなって…」
かすみ「じゃあ一緒に食べようよ！」
しずく「えっ！？」
かすみ「行こっ！席取られちゃう！」ｸﾞｲｯ
しずく「えっ！ちょっ…！中須さ〜んっ！」ﾀﾀﾀｯ
しずく「もう……中須さんったら強引なんですから……」
かすみ「ごめんごめん、でもしずくちゃんと仲良くなりたかったし♪」
しずく「私と、ですか？」ｷｮﾄﾝ
かすみ「うん♪だって同じ一年生だし……それにしずくちゃん優しいもん！」
しずく「そう…ですかね？」
かすみ「そう！昨日見ず知らずのかすみんをわざわざ部室まで案内してくれたでしょ？」
しずく「あっ……そうでしたね」
かすみ「それでこの子きっと優しいんだろうな〜って！」
しずく「中須さん……///」
かすみ「だからしずくちゃんと仲良くなりたいなって！…だめ？」
しずく「いえ、そんな事ないですよ。私も中須さんと仲良くなりたいです」ﾆｺｯ
かすみ「やった〜♪じゃあ今日からは友達だね！」
しずく「そうですね♪」
かすみ「えへへ」
かすみ「今日こそね！」
しずく「そうですか♪上手くいくといいですね♪」
かすみ「うん♪ずっとスクールアイドルに憧れてたからね！」
しずく「スクールアイドルに、ですか？」
かすみ「そ♪可愛くてキラキラしてて、まさにかすみんの理想そのものだったの！」
しずく「そうなんですね」
かすみ「うん♪だからかすみんも、そんなスクールアイドルになりたいんだ！」
しずく「……」
かすみ「あ、ごめんね！一方的に話しちゃって…」
しずく「……いえ！すごく素敵な夢だと思いますよ♪」
かすみ「えへへ〜そう？照れるな〜♡」
しずく「ふふっ♪」
しずく「私は…演劇部に」
かすみ「演劇部！そうなんだ！似合うかも！」
しずく「ありがとうございます♪」
かすみ「演劇か〜。もしかするとスクールアイドルと通じるものがあるかも…？」
しずく「通じる？」
かすみ「ほら！演劇って舞台で色んな役を演じたりするでしょ？スクールアイドルもかわいいだけじゃないんだよ！例えばかっこいい曲を歌ったり、せくしーなパフォーマンスをするとか！」
しずく「なるほど…」
かすみ「そう！スクールアイドルっていろんな輝き方があるし、いろんな自分を表現出来ると思う！だから演劇と似てるんじゃないかなって思ってね」
しずく「いろんな自分を…表現…」
かすみ「かすみんはスクールアイドル、しずくちゃんは演劇、一緒に頑張っていこうっ♪」
しずく「……はい♪」
しずく「これは……コッペパン？」
かすみ「うん♪かすみん、趣味でパン作ってるんだよ！」
しずく「凄いです……美味しそうな上にかわいいです！」
かすみ「おひとつどーぞ」
しずく「えっ？いいんですか…？」
かすみ「うん♪好きなの選んで？」
しずく「じゃあ、このイチゴの…」
かすみ「と、その前にっ」ﾋｮｲ
しずく「え？」
しずく「え？でも…」
かすみ「むーっ……あとかすみん、今度から『しずくちゃん』じゃなくて『しず子』って呼ぶ！」
しずく「し、しず子！？」
かすみ「そう！しずくだからしず子！かわいいでしょ？」
しずく「か、かわいい……ですか…？」
かすみ「かわいいのっ！それにかすみん、お友達にはニックネームつけるって決めてるの！」
かすみ「あと『中須さん』じゃなくて『かすみん』って呼んでほしいんだけど」
しずく「あっ、すみませ……」
かすみ「しず子？」ｼﾞｯ
しずく「……ごめんね。えっと……かすみん？」
かすみ「よろしい」ﾆｺﾆｺ
かすみ「えっ！？なんで！？」
しずく「他の呼び方でも良い……かな？///」
かすみ「……しょうがないなぁ」
しずく「か、かす子…？///」
かすみ「それはなんかやだ！！」
しずく「ええ！？……じゃあ、かすみさん？」
かすみ「まぁ……中須さんよりは良いかな」
しずく「ふふ♪」
しずく「ありがとう♪それじゃいただきます」
かすみ「あっ、ちょっと待って」
しずく「え？」
ﾋﾟﾄｯ
ﾊﾟｼｬｯ
かすみ「……ニジガクで初めてのお友達が出来た記念に撮っちゃった♪」
しずく「か、かすみさん…///」
かすみ「それじゃ、食べよっ」
しずく「…うん♪」
かすみ「スー…ハー…」
かすみ「それでは、今日こそ！」
「かすみさんっ！」
かすみ「ん？」
しずく「今から入部するの？」
かすみ「あ、しず子っ！」
しずく「来ちゃった」ｴﾍﾍ
かすみ「見守っててくれるの？ありがとう♪」ﾆｺ
しずく「ううん」
かすみ「え？」
しずく「私もスクールアイドル同好会に入部するね♪」
しずく「部長に話したの。そしたらスクールアイドルの活動を舞台に活かせるならってことで勧めてくれたんだよ♪」
しずく「だから、演劇部と兼部ってことで♪」
かすみ「しず子……」
かすみ「しず子〜っ！」ｷﾞｭｳｳｯ
しずく「わわっ！かすみさん…！？///」
かすみ「一緒に頑張ろうね！」
しずく「…うん///」ｷﾞｭｯ
かすみ「それじゃ、気を取り直して」
しずく「うん♪」
しずく「…」ｷﾞｭｯ
「はい、どうぞ」
しずかす「！！」ﾊﾟｧｯ
しずかす「失礼します！」
かすみ「この写真は、かすみんとしず子がスクールアイドルとしての一歩を一緒に踏み出した日に撮った写真なんです」
果林「そう♪」
かすみ「えへへ、どの写真も大切な思い出が詰まってます♪」
かすみ「もちろん、これからもたくさんの思い出を作っていきますけどね！」
果林「ふふっ♪素敵なことね♡」
かすみ「はい！」ﾆｺﾆｺ
かすみ「わぁ…♡かわいい…♪」
果林「ふふ、喜んでもらえて良かったわ」
かすみ「果林先輩！ありがとうございます♪」
果林「しずくちゃんとのデート、楽しんできなさいね♡」ﾆｺﾆｺ
かすみ「んにゃっ！？///だからデートじゃないですって〜！///」
かすみん誕生日おめでとう！
あの写真一枚で色んな妄想が捗るな
やはりしずかすは落ち着くな
しずかすの馴れ初めってまったく掘り下げられてないんだよな
こういう出会いだったら嬉しい
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