せつ菜「特別な大好きの伝え方」
侑「せつ菜ちゃん、おつかれさまー」
侑「って、うわ！ すごい量だね」
せつ菜「そうなんですよ」ﾁｮｺﾄﾞｻｰ
侑「全部もらったの？」
せつ菜「はい、せつ菜と菜々で別々にいただけるので……」
侑「あぁなるほど、二倍になっちゃうのか」
せつ菜「去年はそうでもなかったんですけど……」
侑「そうなの？」
せつ菜「きっとSIFなどを見て、応援してくれる方が増えたんでしょうね」
侑「そっか！ なんか嬉しいね」ﾆｺｯ
せつ菜「はい！」ﾆｺﾆｺ
歩夢「……」
みんな「「はーい！」」
愛「りなりー！ いっしょにやろっか？」
璃奈「うん、やる」
彼方「エマちゃんは彼方ちゃんと組むんだぜ〜」
エマ「ふふ、がんばろうね」
せつ菜「歩夢さん！ やりましょう！！」
歩夢「……そうだね」
せつ菜（あれ？）
歩夢「そんなことないよ」
せつ菜「そ、そうですか？」
歩夢「うん、やろ」
せつ菜「はい……じゃあ押しますね」
歩夢「おねがい」
せつ菜「……痛くないですか？」ｸﾞｲｰ
歩夢「うん、大丈夫……」ﾉﾋﾞｰ
せつ菜（やっぱり、歩夢さん様子が変ですよね……？）
かすみ「せつ菜せんぱーい！」ﾀｯﾀｯﾀｯ
せつ菜「かすみさん、どうしましたか？」
かすみ「部室前が大変なんです！！」
せつ菜「大変？」
かすみ「はい、せつ菜先輩のファンの方々が集まっていて！」
かすみ「せつ菜ちゃんにチョコ渡すんだー！って」
かすみ「とにかく急いできてください！！」
歩夢「ううん、気にしないで」
歩夢「……せつ菜ちゃんは人気者だもんね」ﾎﾞｿｯ
せつ菜「？ 何か言いましたか？」
歩夢「なんでもないよ。行ってきて」ﾆｺｯ
せつ菜「……はい！」ﾀﾀﾀｯ
歩夢「……」
みんな「はーい！」ｶﾞﾔｶﾞﾔ
かすみ「うぅ、かすみん疲れました〜」ｸﾞﾃﾞｰ
しずく「かすみさん、だらしないよ」
璃奈「チョコ食べて元気だして、璃奈ちゃんボード『ﾊﾞﾚﾝﾀｲｰﾝ!』」
かすみ「あ！ それだりな子、いいこと言う！」
かすみ「かすみんは大人気ですからね〜」
かすみ「かすみんボックスにファンからたくさんのチョコが……」ﾊﾟｶｰ
かすみ「……！」ｶﾞｰﾝ!
しずく「かすみさん……」
璃奈「かすみちゃん……」
かすみ「なんでですか！ なんでなんですか！！」ｳｰｼｸｼｸ
コンコン
コペ子「……かすみん」
かすみ「！！」ﾊﾟｧｰ!
せつ菜「味だけでなく見た目も凝っていて可愛いです！」
果林「カロリーを気にして作ってくれている子もいてありがたいわ」
愛「みんなの愛を感じるよね！ 愛だけに！！」
せつ菜「そうだ！ 来年は私も手作りチョコに挑戦しますよ！！」
みんな「えっ！？！？」
彼方「そ、そうしたら来年は彼方ちゃんと作ろうね……」
せつ菜「本当ですか！ お願いします！！」
歩夢「……」
せつ菜「ん？歩夢さん、どうしたんですか？」
歩夢「……この後少し部室に残ってもらえないかな？」
せつ菜「いいですよ、私も歩夢さんとお話ししたいと思ってましたから──」
せつ菜「おまかせください！」
侑「うん、じゃあまた明日〜」
せつ菜「はい、また明日！」
歩夢「……」
せつ菜「……歩夢さん、隣座りますね？」
歩夢「うん」
せつ菜「練習の時、少し元気なかったですけど」
歩夢「気づいてたんだ」
せつ菜「当たり前です。大切な恋人のことですから」
歩夢「そっか……」
せつ菜「はい」
歩夢「……んっ」ｳﾃﾞﾉﾊﾞｼｰ
歩夢「ぎゅってして……」
せつ菜「はい」ｷﾞｭｰ
歩夢「……」ｷﾞｭ
歩夢「せつ菜ちゃん、たくさんチョコもらってたでしょ」
歩夢「それを見てたらなんか嫉妬しちゃって……」
歩夢「せつ菜ちゃんは私の恋人なのに〜！ って」
せつ菜「そうだったんですね」
歩夢「ごめんね、せつ菜ちゃんはものじゃないのに」
歩夢「独り占めしたいなんてわがままだよね」
せつ菜「そんなことないです！」
せつ菜「それに私も同じですから」
歩夢「同じ？」
せつ菜「歩夢さん、色々な人にチョコ渡していたので」
せつ菜「少しだけ嫉妬する気持ちがありました」
歩夢「あ、あれは友チョコだよ！ 特別なのはせつ菜ちゃんのだけ！」
せつ菜「わかってます。それでも少しだけ嫉妬しちゃったんです」
歩夢「せつ菜ちゃん……」
せつ菜「だからおあいこです。歩夢さんは全然わがままじゃないですよ」
歩夢「そっか、ありがとう」
と思ったけど恋人なら普通のヤキモチ
せつ菜「それでも歩夢さんが不安になるなら……」ｼﾞｯ
歩夢「？」
チュ
歩夢「せ、せつ菜ちゃん……いま///」
せつ菜「何度も特別な大好きを伝えますよ」ﾆｺｯ
せつ菜「私の心は歩夢さんに独り占めされてますから！」
歩夢「あ、ありがとう///」ﾌﾟｼｭｰ
せつ菜「ふふ、照れてる歩夢さんも可愛いですね」
歩夢「もー/// やめてよー！///」
歩夢「……///」
せつ菜「なんですか？」
歩夢「私からもその……していいかな」
せつ菜「え？」
歩夢「私も特別な大好きを伝えたいの」
せつ菜「そうですか……ぜひお願いします」ﾒﾄｼﾞ
歩夢「うん、いくよ……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
チュ
歩夢「やっぱり恥ずかしいね……///」
せつ菜「そ、そうですね///」
せつ菜「いや、なんというか///」
せつ菜「される側だと恥ずかしさが際立つというか……///」
せつ菜「というか！ さっきのセリフとかもかなり恥ずかしいこと言ってたのでは……///」
歩夢「やめてよー！/// 」
歩夢「せつ菜ちゃんが照れてたら、こっちまでもっと恥ずかしくなっちゃうよー///」
せつ菜「ご、ごめんなさい///」ﾌﾟｼｭｰ
歩夢「もー！///」ﾎﾟｶﾎﾟｶ
歩夢「せーつ菜ちゃん！」
せつ菜「歩夢さん、こんにちは」
歩夢「うん！ あのね今日もしてほしいな……」
せつ菜「ま、またですか！？」
歩夢「え……だめかな？」ｼｭﾝ
せつ菜「だめというか……ドキドキして心臓がもたないというか……」
歩夢「嘘だったの？」ｳﾙｳﾙ
せつ菜「う、嘘じゃないです！」
歩夢「じゃあ！」ﾒﾄｼﾞｰ
せつ菜「ぐっ！……はぁ、いきますよ」ﾄﾞｷﾄﾞｷ
歩夢「うん」ﾒﾄｼﾞ
チュ
歩夢「ふふっ、ありがとう」
せつ菜「いえ……///」
せつ菜「なんでしょうか？///」
歩夢「あの時のせつ菜ちゃん、とってもカッコよかったよ」ﾐﾐﾓﾄｻｻﾔｷ－
せつ菜「〜〜！///」
歩夢「じゃあまたあとでね！」
せつ菜「はい、また」
歩夢・せつ菜「……///」
おしまい
もうみんなにバレるの時間の問題だね
初々しくてかわいかった
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