ランジュ「捕まっちゃったわ……」【誕生日記念安価SS】

栞子「あなたの罪は大きく分けて3つです、ホワイトボードに書き出します」ｶｷｶｷ

ランジュ「アタシの罪を数えるのね……屋形船とか、ライブの時以降になんかやらかした覚えはないのだけれど……」

栞子「こちらです」ｽﾞﾗ

・ポケモンバトルで数々のズルい行為によって収めた勝利
被害者：中須かすみ、天王寺璃奈、優木せつ菜、桜坂しずく、ミア・テイラー

・高咲侑を独占し連れ回した
被害者：高咲侑、上原歩夢

・「奢り」という文句を利用しメンバーの体重を増やさせた
被害者：近江彼方、エマ・ヴェルデ

ランジュ「んー、やっぱりわからないわ。そんなに悪いことかしら」

栞子「悪いことです。凄まじく悪いことです」

ランジュ「だって、かすみたちとは普通にゲームして遊んでただけよ！？」

栞子「だからってあの戦法はないでしょう。かすみさんとミアさんは床に突っ伏して泣いていたんですよ」

ランジュ「いちげきひっさつわざを3回連続で当てることの何がいけないのよ！　状態異常にして確実に倒すことの何が罪なのよ！　先制技で倒すことの何がダメなのよ！　耐久力を活かして戦うのの何がズルいのよ！　ひるませ続けて何が悪いのよ！」

栞子「どう足掻いてもアウトです！！！」ﾊﾞｧﾝ

ランジュ「ひぃっ」ﾋﾞｸｯ

ランジュ「えぇ……？　ポケモンやってただけでこんなことになるなんておかしいわよ……」

栞子「誰がポケモンだけだと言いました？　あなたが侑さんを連れ回したことが原因で、歩夢さんは落ち込んで泣いていたんですよ。そして、落ち込む歩夢さんを見て侑さんも泣いていたんです」

ランジュ「えぇ……？　歩夢たちって、そんなにメンタル不安定だったかしら……？」

栞子「それに、彼方さんとエマさんは太ってしまったんです！　体重が2kgほど増えたと落ち込んでいました……」

ランジュ「運動すれば元通りにならないかしら」

栞子「それが難しいのです。壊した物を直すのに時間がかかるように、太った状態から痩せるのは大変なんです……故、そこで反省文を書いていてください。ちなみに食事はちゃんと持ってきますのでご安心を」

ランジュ「ラァ……」

ランジュ「……なによぅ、侑の件は確かに歩夢に申し訳ないけど、他はそんなに悪いことじゃないじゃないの……」ﾌﾟﾝｽｶ

ランジュ「……でも、皆怒ってたってことは、きっと悪いことしちゃったのよね……アタシが悪くないって思ってても、人を悲しませちゃった……のよね」

ランジュ「なら、ちゃんと謝るためにも反省文を書かなきゃだわ……」ｶﾘｶﾘ

ランジュ「大体100枚って何よ！　そんなに書けるワケないじゃない！　こちとら2枚でも苦労するのよ！？　もうやってらんないわ！」ｺﾞﾛﾝ

「わー、すっごい荒れてる」

ランジュ「……ん？」ﾑｸ

「やっほ、ランジュ。大変そうだね」

ランジュ「愛……何よ、アタシを笑いに来たのかしら？」

愛「いやー、そんなわざわざバカにしに来るほど愛さんも暇じゃないよ。それよりもさ、ランジュ。はいこれ」

ランジュ「なによぅ、コレ……ケーキ？」

ランジュ「愛はわかってくれるの！？」

愛「ま、まぁね……うん。だからさ、カリンと話し合って考えたんだ。DiverDivaの二人で、ランジュをここから脱獄させようって」

ランジュ「脱獄……？」

愛「今渡したケーキの中、アタシがりなりーの真似で作った便利アイテムとかが入ってるんだ。だから、いくつか使ってみてよ！」

ランジュ「ラァ……謝謝、愛！」

愛「ふふっ。でも、DiverDivaが協力してるってバレたらマズいからね……だから、愛さんたちはアイテムだけの協力になるよ」

ランジュ「それだけあれば十分よ。ありがとう、愛」

愛「っと……そろそろ看守がこっちに来るから、頑張ってね。ランジュ」ｻﾞｯ

ランジュ「……わかったわ、愛。あなたの想い、無駄にはしないわ」

『テレポーター』
・瞬間移動装置。使い方は至って簡単、指紋を読み込んでいきたい場所の座標をタッチするだけ。

『愛さんボム』
・愛の似顔絵が書かれたダイナマイト。使い方は簡単、設置してからスイッチを押すだけ。

『鑢』
・脱獄の定番アイテム。檻を削って出よう

『超スーパーエナジードリンク』
・肉体を超強化出来るドリンク！　用法用量は守って使ってね！

安価↓２　どれを使う？

ランジュ「いただきまーす……」ｸﾞﾋﾞｯｸﾞﾋﾞｯ､ｸﾞﾋﾞｯ､ｺﾞｸﾝｯ

ランジュ「……ラ？　なんだか、力が沸きあがって来るわ……！　まるで、自分の体じゃないみたい……！」

ランジュ「もしかしたら……いける？」ｽｯ

ランジュ「ヤァッ」ｸﾞｲｯ

ランジュ「きゃあっ！　鉄格子が簡単にひしゃげたわ！　これなら脱獄も楽ちんね！」ｽﾀｽﾀ

看守A「……ん？　あっ！　脱獄してる！」

看守B「止まりなさい！　今すぐ牢屋に戻るか、この銃で撃たれるか選びなさい！」

ランジュ「ふふっ、銃？　無問題ラ！　今のアタシに、そんなもの通用しないわよ！」

看守A「この……非殺傷用の弾丸だからって舐めてるわね……？　これ、当たると無茶苦茶痛いのよ！」

看守B「痛い思いをしたくなければ、すぐさま牢屋に戻りなさい！　次は警告しないわ！」

ランジュ「ふ～ん、じゃあ撃ってみなさいよ」ﾌｯ

看守B「くらえっ！」ﾊﾞｧﾝ

ランジュ「……！」

ランジュ（弾丸がとっても遅いわ、良く見える……それに、これくらいなら当たっても問題ないわね）

ランジュ「あら、この程度かしら？」ﾋﾞｼｭﾋﾞｼｭ

看守A「うそ……！？」

看守B「これを、耐える……？」

ランジュ「今度はこっちの番よ！　ハァッ！」ﾀﾞｧﾝｯ

看守A「きえっ──！？」

ランジュ「ヤァッ！」ﾄﾞﾝｯ

看守A「はぐぉぇっ！？」ﾄﾞｻ

看守B「なっ……！」

ランジュ「次はあなたね。覚悟しなさ──うっ……！？」ﾄﾞｸﾝｯ

ランジュ「えっ、なん……れ……！？　きゅ、に……から、だ……が……」ﾄﾞｻｯ

看守B「は、は……？　な、なにが……？」

『FAIL』
愛「いやー、用法用量守って使えって言ったじゃん……」

ランジュ「……はっ！　なんだか、コレを使うのはダメな気がするわ……」ﾎﾟｲｯ

ランジュ「……どれにしようかしら？」

『テレポーター』
・瞬間移動装置。使い方は至って簡単、指紋を読み込んでいきたい場所の座標をタッチするだけ。

『愛さんボム』
・愛の似顔絵が書かれたダイナマイト。使い方は簡単、設置してからスイッチを押すだけ。

『鑢』
・脱獄の定番アイテム。檻を削って出よう

安価↓２　どれを使う？

ランジュ「えーと……まずはこの愛の爆弾を檻の前において……おっきぃわね、コレ……よっと。えーと……で、アタシは端っこまで離れて」ｲｿｲｿ

ランジュ「あとはスイッチを押すだけね！　ヤァッ！」ｶﾁｯ、ｼｭｰｯ

愛さんボム『愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛…………』ｷｨｨｨﾝ

ランジュ「……なんだか、ヤな予感がしてきたわ……やっぱり、これ使うのやめた方が良かったのかも──」

キィィィィィィン

https://www.youtube.com/watch?v=KpsobXQRWtI

ランジュ「うぅ～……火力、強すぎよ……ケホッ……でも、これで部屋も吹き飛んだかしら……？」ﾁﾗ

ランジュ「ラ……！？　なんで檻は壊れてないのよ！　こんなのおかしいわ！」

「っつ……！　おかしい、はこっちの台詞だよ……」

ランジュ「ラ！？　だ、誰！？」

「誰、って……ここに収監されてる生徒よ。突然凄い爆発と揺れが起きて、瓦礫と一緒に君が降って来たんじゃないの……」

ランジュ「えっ……」ﾁﾗ

ランジュ「あー……床もまとめて吹き飛んだのね……」

ランジュ「これじゃ、出ようもないわね……はぁ」

「っつか、君。まずその格好どうにかしたら？　ちょっと目のやり場に困るんだけど……」

ランジュ「ラ？」ﾁﾗ

ｽｯﾎﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ランジュ「……きゃあっ、全ラよ！」

「笑顔で言うな！！！」

『FAIL』
愛「いやー、威力の想定間違えてたなぁ……」
果林「ちゃんと試してから渡しなさいよ」
愛「爆弾を気軽に試すのもどうかと思うけどね……ハハ」

ランジュ「……はっ！　なんだか、コレを使うのはダメな気がするわ……」ﾎﾟｲｯ

ランジュ「……どっちにしようかしら？」

『テレポーター』
・瞬間移動装置。使い方は至って簡単、指紋を読み込んでいきたい場所の座標をタッチするだけ。

『鑢』
・脱獄の定番アイテム。檻を削って出よう

安価↓２　どれを使う？

ランジュ「鑢、コレを使って檻を削るわ！」ｼﾞｬｰﾝ

ランジュ「……でも、窓にも鉄格子がハマってるのよね。目の前の檻と、窓……どっちを削ろうかしら？」ﾁﾗ、ﾁﾗ

安価↓２

ランジュ「ラッ、ラッ……」ｺｿｺｿ、ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ

看守「怪しいことをしてる子はいないかしら？」ｷｮﾛｷｮﾛ

ランジュ「ラッ！」ｼｭﾊﾞｯ

看守「あら、反省文かしら？」

ランジュ「そうよ。100枚もあるのよ……最悪だわ」ﾊｧ

看守「まぁ、頑張りなさいよ」

ランジュ「……そうするしかないものね」ｶﾘｶﾘ

看守「……」ﾂｶﾂｶ

ランジュ（行ったわね……）ｺｿｯ

ランジュ「よいしょ……」ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ……ﾊﾟｷﾝｯ

ヒューン

ランジュ「ラ……！？　えっ、あっ、こ、ここ結構高──ふぎゃっ！」ﾄﾞｶﾞｧﾝｯ

※地上25階でした。

ランジュ「う～……な、なんとか助かったわ……」ﾎﾞﾛ

ランジュ「地面にランジュの形した穴が空いてるわ……でも、脱獄成功ラ！　これで晴れて自由の身よ！」ﾗ~ｯ

「あーっ！　そこの君、あぶなーいっ！」

ランジュ「ラ？」

「近くの動物園から逃げ出したバッファローが！」

ランジュ「っ──！」

ランジュ（体が動かない、さっき落っこちた時のダメージで……！）

「モー！！！」

ランジュ「ぎゃんっ！」ﾄﾞｶｯ

ヒュルルルルル……ドカァンッ

ランジュ「ラ……ラァ……」ﾁｰﾝ

『FAIL』

愛「やー、現在地までちゃんと教えときゃよかったね」
果林「いや、普通窓から飛び降りるにしても高さは確認するはずでしょう？」

ランジュ「……はっ！　なんだか、窓は良くない気がするわ……檻を壊すことにしましょ！」ｽｯ、ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ……

ランジュ「……」ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ……ﾋﾟﾀｯ、ｼｭﾊﾞｯ

ランジュ「んー……」ｶﾘｶﾘ

看守「……異常なし、と」ﾂｶﾂｶ

看守「ん？　いや、気のせいか……まぁいいや」ﾂｶﾂｶ

ランジュ「……よしっ」ｼｭﾊﾞｯ、ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ……

ｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘｶﾞﾘ……ﾊﾞｷﾝｯ

ランジュ「きゃあっ、外れたわ……！　よし、出るわよ……」ｽｯ

ランジュ「……取り敢えず、護身用に外したこの鉄の棒は持っておきましょ」ｼﾞｬｷﾝｯ

ランジュ「にしても、どうやったら出られるのかしら」ｷｮﾛｷｮﾛ

「あーっ！」

ランジュ「ラ！？」

看守B「止まりなさい！　今すぐ牢屋に戻るか、この銃で撃たれるか選びなさい！」

ランジュ「っ……牢屋に戻るなんて冗談じゃないわ！　ランジュは脱獄するために牢を破ったのよ！　そんなのお断りよ！」ｼﾞｬｷﾝｯ

看守A「なら、容赦しない！」ｶﾁｬｯ

ランジュ（……どうする？　殺傷能力はないと見てもいいけど、銃を相手にこの鉄の棒じゃ不利……なら、アタシが取るべき行動は……！）

・棒を投げつけ、怯んだ隙に近くの部屋（木の扉で出来ている、先は不明）に入る

・果敢に棒で打ちかかり、看守を気絶させる（相手の装備はゴム弾を詰めた単発式の銃を一丁ずつ）

安価↓　２

ランジュ「やぁっ！」ﾌﾞﾝｯ

看守A「うわぁっ！」ﾋﾞｸｯ、ﾊﾞｧﾝｯ

看守B「わっ……気をつけなさい！　いくらゴム弾の銃でも、暴発なんて危ないじゃない！」

看守A「だ、だって鉄の棒が飛んで来たらびっくりするでしょ！」

看守B「武器を投げて来たってことは、相手丸腰なのよ！？　今すぐ反撃を……って、あれ、いない！？」

看守A「逃げた……？」

ランジュ（なんとかすぐ近くの部屋に入ったけど……ここはどこかしら？　変な部屋だわ……）

ランジュ「……取り敢えず、ドアにカギはかけておいてと」

ランジュ「部屋の中にあるのは……椅子と、バールね」

ランジュ「壁にはおっきなダクト、床には……マンホール？　んー……どっちに入っても、通気口とかを伝っていくことになるのかしら」

ランジュ「どうしようかしら……？」

・シンプルに考えよう。ここは地上25階。脱獄のためなら真っすぐ下ろう

・急がば回れ。敢えて上に上ることで、脱獄に役立つ何かを手に入れられるかもしれない。

安価↓２

ランジュ「ラ～ラ～ラ～……」ﾉｿﾉｿ、ｷﾞｼｯｷﾞｼｯ

ランジュ「ラ……暗いわね……なんだかギシギシ言うし、不安だわ……うぅ、こんなとこに放り込んだ栞子をちょっぴり恨むわ……」ｷﾞｼｷﾞｼ

バギンッ

ランジュ「ラッ！？」

ランジュ「きゃあっ！」ﾄﾞｻｧｯ

ランジュ「う～……なんで急に穴が空くのよ……ん？」

看守C「あ、この子って今日入って来た囚人の子じゃない？」ｼﾞｬｷｯ

看守D「みたい……だね」ｼﾞｬｷｯ

ランジュ「ラァ……っ！」ﾀﾞｯ

看守C「あー逃げた！」ﾀﾞｯ

看守D「追え追え追え！」ﾀﾞｯ

ランジュ（っ、意外と遅いわね、看守……！　でも、どうしようかしら……周りは他の牢屋ばかりで、逃げようもないわ……！　いや、自分を信じて走ればきっと活路だって見出せるわ！）ﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞ

看守D「っ、仕方ないか……！　うっかりで他の牢の囚人に当たったりしなければいいけど……！」ﾁｬｷｯ

ランジュ（っ、狙われてる……！　どうしようかしら……！　考えられる選択肢は……！）

・アクロバティックに回避する。
ランジュなら出来るわ！　だってパーフェクトなランジュだもの！

・滅茶苦茶速く走る。
ランジュの足は凄く速いわ！　なら銃が届かないくらいの距離で走れるわ！

・空いてる部屋に逃げ込み、看守を各個撃破する。
ランジュは強いわ！　銃を持ってても、間合いの内側かつ一対一なら負けないわ！

安価↓２

看守D「いけっ！」ﾊﾞｽｯ､ﾊﾞﾝｯ

ランジュ「ヤァッ！　ハァッ、ホォッ！　イヤッフゥッ！」ﾋﾟｮﾝｯ､ｼｭﾊﾞｯ､ｷﾗﾝｯ､ｼｭﾊﾞｧｯ

ランジュ「ふふっ……このランジュに出来ないことはないわ……後ろから飛んでくる弾丸だって、怖くないもの！」

「ん……？　あれは、脱獄した生徒か？」

ランジュ「っ……！」

ランジュ（看守は二人じゃなくて、三人いたの……！？　っ、前からも来るなんて……考えなさい、ランジュ！　後ろの二人に追いつかれるよりも前に、目の前の一人に捕まるよりも前に、状況を打開する方法を！）

・ライダーキック！
パーフェクトなランジュがこのまま勢いをつけてライダーキックを打てば、目の前の看守もイチコロよ！

・滅茶苦茶速く走る。
ランジュの足は凄く速いわ！　なら看守を吹っ飛ばすくらい速く走っちゃうわ！

・道術を使う
ランジュの中に眠る血が覚えている道術を使って、奇跡を起こしてみせるわ！

安価↓２

看守E「……ライダーキック」

『１・２・３！』
『Clock Up』
『RIDER KICK』

看守E「ふんっ！」ｼｭﾊﾞｯ

ランジュ「ぎゃあっ！？」ﾄﾞｶｧﾝ

ランジュ「うぅっ……」ﾄﾞｻｯ、ﾎﾞﾛｯ

看守E「クロックアップ出来ないあなたなんて、私の敵じゃないわ」

ランジュ「そもそも……なんで、出来るのよ……」ﾁｰﾝ

『FAIL』
愛「いやー、まさか看守がクロックアップするって……愛さん想定外だなぁ……」
果林「あら。でも目には目を歯には歯を、って言うでしょう？　攻略法はあるわ」

ランジュ「……！」

ランジュ（なんだか、キックしちゃダメな気がするわ。それに、無暗に看守を傷つけてもいけないものね……）

ランジュ（なら、アタシがするのは──）

・滅茶苦茶速く走る。
ランジュの足は凄く速いわ！　なら看守を吹っ飛ばすくらい速く走っちゃうわ！

・道術を使う
ランジュの中に眠る血が覚えている道術を使って、奇跡を起こしてみせるわ！

安価↓２

ランジュ「ハァァァァァ……！」ﾊﾞｯ､ｼｭﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞ、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂﾌﾞﾂ……

看守E「ひっ、なんかこわっ……」

ランジュ「ヤァッ！」ﾊﾟｧｧｧｧｧ

看守E「っぷ！　まぶしっ……！」

ランジュ「きゃあ、目くらましが出たわ！　今の内に駆け抜けて……あっ、エレベーター発見！　ラァッ！」ﾋﾟｮﾝｯ

ポーン

ランジュ「さてと……このまま一気に一階まで下っちゃうわよ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

ブーン

ランジュ「ふぅ……何とか、プリズンの外には出られたわね。あとは、外の敷地に出るまでが勝負だわ……勿論、看守たちからは振り切って」

『全職員に告ぐ！　脱獄が起きた！　脱獄犯は鐘 嵐珠！　2年生の鐘 嵐珠！　警備体制を上げよ！』

ランジュ「げ……ピンチね……取り敢えず身を隠さないと……えぇと、隠れるのは」

・段ボールの中
スネークね！　日本のゲームのキャラクターみたいに！

・何故か置いてある着ぐるみ
これを着てれば怪しまれることもないわね！　顔も姿も見えないもの！

ランジュ「どっちにしようかしら……」

安価↓２

ランジュ（聞いたことがあるわ、刑務所では受刑者に反省を促すためにも外からゲストを呼んだりするって……ニジガクプリズンでもそれを取り入れてて、コレはきっとそのアイテムなのね……！）

ランジュ「なら、ちょっと失敬するわ……よっ」ｽﾎﾟ、着っ

りんかる君（inランジュ）「……」ﾃｸﾃｸ

職員Ａ「あ、りんかる君」

りんかる君（inランジュ）「！」ﾋﾟﾀｯ

職員Ａ「もうお帰りですか？　今日は来てくださって、ありがとうございました」

りんかる君（inランジュ）「……」ｺｸｺｸ、ﾍﾟｺﾘ

職員Ａ「あはは、徹底してるんですねそのキャラ……それじゃあ、気を付けて帰ってくださいね。なんでもついさっき脱獄が起きたみたいですから」

りんかる君（inランジュ）「……」ｺｸﾘ、ﾃｸﾃｸ

テクテク

りんかる君（inランジュ）「……」ｸﾞｯ、ｽﾎﾟｯ

ランジュ「ぷはぁっ、何とか出れたわね……でも、この着ぐるみは目立つし、邪魔だから脱いだらここに置いときましょ……よっ」ﾇｷﾞﾇｷﾞ、ｽｯ

ランジュ「さてと……脱獄には成功したけど、これからどうしようかしら」

・寮に帰る
取り敢えず今のお家に帰って一息つくのが先決よ！

・DiverDivaの二人と合流する
どこにいるかはわからないけれど、きっと虹ヶ咲学園内にいるわ！　探して合流しましょ！

安価↓２

ランジュ「でも、ニジガク内でアタシって今どういう扱いなのかしら……このまま、学校の中に戻っても平気なの……？」ｳｰﾝ

ランジュ「どうにかして、確かめなきゃね……」

生徒A「でさー、あはは」

ランジュ（電話中の子かしら……一人ね……よしっ）

・携帯電話、貸してくれない？　とお願いする

・緊急時だから、携帯電話を強奪する！

・まぁ無視でいいや

安価↓２

ランジュ「そこのあなた」ﾂﾝﾂﾝ

生徒A「スカート履き忘れたまま……ん？　あ、ごめん。ちょっといったん切るね、ん。あとでかけ直すから」ﾋﾟ

生徒A「っと、あなたはスクールアイドル同好会の……」

ランジュ「っと、今は名前を呼ばないでちょうだい。ちょっと追われてて……」

生徒A「えっ、そうなの？　事情は知らないけど、大変だね……」

ランジュ「それでなんだけど、あなたのその携帯電話を貸してくれないかしら」

生徒A「え、電話？」

ランジュ「今はお財布も携帯も持ってなくて……お願い。後でお礼もするわ！」ﾍﾟｺｰ

生徒A「うーん……まぁ、事情はホントによく知らないから貸すけど。それじゃあ、今度のライブ最前列で見せてよ」ｽｯ

ランジュ「いいわ。それくらいお安い御用よ」ﾊﾟﾁｯ

ランジュ「それじゃあ……んー、愛と果林。どっちにかけようかしら……」

安価↓　２

プルルルルル

愛『もしもしー？』

ランジュ「愛、アタシよ！　ランジュよ！」

愛『お、ランジュ―！　携帯からかけてきたってことは、誰かから今携帯借りてるってこと？　もしかしてもう脱獄出来た？』

ランジュ「そうよ！　今ニジガク前にいるのよ！」

愛『ひょー、さっすがー！　じゃ、愛さん今からそっちに向かうから待ってて！』

ランジュ「愛は今どこにいるの？」

愛『愛さんはね……っと。今部室棟だよ。走ればすぐだから、待ってて！』

ランジュ「わかったわ！」

愛『あ、ちなみにカリンは同好会の皆と一緒に行動してたから、電話かけてくれたのが愛さんでホント良かったよ！　じゃ』ﾋﾟｯ

ランジュ「……」ﾂｰ､ﾂｰ……

ランジュ「……アタシ、意外と豪運なのね」

生徒A「あの、ところで電話返して貰っていい？」

ランジュ「あ、そうね。はい、どうぞ。ありがと」

生徒A「どういたしまして……と」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟﾎﾟ

ランジュ「それじゃ、アタシはこの辺でくつろごうかしら……」ﾉｿ

ランジュ「……にしても、果林は今何してるのかしら」ﾊｧ

ランジュ「同好会の皆に謝る機会を作ってくれてたりするのなら、いいけど……」ｳｰﾝ

ランジュ「まぁ、気にしても仕方ないわね……疲れたし、ちょっとだけ眠りましょ……」ｽﾔﾋﾟｰｯ

ランジュ「ん、んぅ……？　何よぅ……」ﾑｸﾘ

ランジュ「ん……へ？　ラ……？　ここ、部室……」ｷｮﾛｷｮﾛ

栞子「ようやく起きましたか」

ランジュ「ラァ！？　し、しししししし栞子ーっ！？」ﾊﾞｯ､ﾄﾞﾀﾝｯ

ミア「おいおい、驚きすぎだろ……」

ランジュ「な、なんで……アタシ、さっきまで中庭で軽くうたた寝してたはずよ……？」ｷｮﾛｷｮﾛ

愛「愛さんが運んだんだよ、これで」ｳｨｰﾝ

璃奈「人を優しく運ぶための、優しい発明……愛さんらしくて好き」

愛「りなりーにそう言われると照れますなぁ～」ｱﾊﾊ

ランジュ「っ、み、皆揃って……」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

せつ菜「ランジュさん」

しずく「ランジュさん」

ランジュ「ら、ラァ……」ﾋﾞｸｯ

歩夢「覚悟、出来てるかな？」

ランジュ「ひっ、ご、ごめんなさ──」

しずく・せつ菜「せいやーっ！」ﾊﾟｧﾝｯ

ランジュ「きゃあっ！？　……ラ？」

ミア「おい聞いたか？　きゃあっ！？　だってさ」

かすみ「にしし、ランジュ先輩も可愛いところあるんですねぇ」ﾌﾌﾌ

彼方「すやぴしてたところも可愛かったし、今日はランジュちゃんの色んな所が見れたねぇ」ｴﾍ

エマ「とっても面白かったね～！」ｷｬｯｷｬ

璃奈「面白いショーだった。これはバズるの間違いなし」

愛「なんてたって、皆マジでやってたもんね～」

果林「まぁ、看守の人たちには一部説明していない人もいただけに、ちょっぴり怒られそうだわ」

栞子「そこは私が責任を背負います。今回の始まりは、私からですし」

ランジュ「ちょっと、一体何がどうなってるっていうのよ……突然こんなおっきなクラッカー鳴らされたって、わかんないわよぅ……」

栞子「ありがとうございます、かすみさん。では……」

ランジュ「看板？」

栞子「ドッキリ、大成功です」

ランジュ「っ……えええええええええ～っ！？　どういうこと～！？」

ミア「栞子が言ってたんだ、ドッキリをやってみたいってね」

かすみ「だからぁ、騙されやす……コホン、純粋で色々信じてくれそうで、この内容でもこなせそうなランジュ先輩を選んだんですよ～」

璃奈「とっても面白い映像も取れた。ランジュさん、ナイス」ｸﾞｯ

ランジュ「じゃあ、反省文100枚なんて……」

ミア「あんなくだらないことで反省文100枚も書かせるわけないだろ？」

侑「そうだよ。それに、ランジュちゃんのおかげで新しいトキメキも見つかったし、むしろいいことずくめだったよ」

歩夢「そうそう。今回のクラッカーは、空港の時でのお返しだもん」ﾆｺｯ

ランジュ「み、皆……」

しずく「ふふっ。ランジュ先輩のおかげで、いいネ──おほん、いい演技の参考にもなりましたし」

エマ「美味しいご飯も沢山食べられたしね～」

彼方「お持ち帰りも出来て、遥ちゃんすっごい喜んでたぜ～」

ランジュ「ら、ラァ……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

果林「あら、泣くほどかしら……」

愛「そんなに嬉しかったんだね～、ははっ」

全員「皆からの、ほんの細やかなお返し！」ﾊﾞｰﾝ

ランジュ「わ、わぁ……」

彼方「彼方ちゃんお手製料理フルコースだよ～。今日は皆で楽しく食べよ～」

かすみ「料理の後は、かすみんが企画したゲーム大会もあります！」

侑「その後には、もっと楽しくて面白いことも待ってるよ！」

ランジュ「み、皆……ランジュのために、こんなこと考えてくれたの……？」

栞子「はい。私のわがままを、皆さんに聞いて貰いました」

ランジュ「し、栞子ぉ……」ｳﾙｳﾙ

ミア「おいおい、涙はまだ出し尽くすなよ。お楽しみはこれから始まるんだから」

ランジュ「……ふふっ、そうね。皆、ありがとう！　大好きよ！」

おしまい

安価で選ばれなかった没ルートなどでは、ヘンリー・スティックミンシリーズ同様のゲームオーバーの仕方等が含まれていました。
（超スピードで走る→壁にめり込む、段ボールに隠れる→段ボールをテーブル代わりにしてボードゲームを始められてしまう等）

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。