せつ菜「すみません、侑さんとはお別れなんです。」侑「えっ！？」
侑「な…何言ってるの…？待って！せつ菜ちゃ……」
侑(かはっ……声が出ない…それに足も動かないっ…)
侑(っ…行かないで…せつ菜ちゃんっ！)
─
侑「せつ菜ちゃんっ！」ｶﾞﾊﾞｯ!
侑「…へっ？」
….
侑「あっ…なんだぁ………夢、かぁ…」
侑(うあ…寝汗すっごいや…それに喉カラッカラ…うなされてたのかな…)
侑「…水飲も」
─
侑「んくっ……んくっんくっ…ふぅ…」
侑「あぁ…落ち着いたぁ…」
侑(…ほんとにせつ菜ちゃん、どこにも行ってないよね？)
侑(…つい通話かけちゃった。出てくれるかな…)ｷﾞｭ
？？『ふぁ…もしもーし…だれですかぁ…』
侑「！！ せつ菜ちゃん！せつ菜ちゃんだよね！？」
せつ菜『うぇぇっ！？侑さん！？お、おはようございます。珍しいですねこんな朝早くに…』
侑「えと…おはよう。ごめんね、こんな朝早くに通話して、実は…」
せつ菜『なるほど、私が別れを告げる夢、ですか…』
侑「うんっ。夢とは思えないくらい生々しくってさ…だからついせつ菜ちゃんに通話を…声聞けて安心したよ」
せつ菜『それはよかったです！あいにくですが、私はどこにも行く予定はありません！侑さん、これからもずっとどうかよろしくお願いします！！』
侑「よかった…いつも通りのせつ菜ちゃんだあ」
侑「今から？…いいの？」
せつ菜『はい！声を聞くだけより、いっそのこと直接会って話をした方がいいと思ったので…』
せつ菜『あ！朝ごはんは私が用意するので大丈夫です！！』
侑「えと…そ、そこまでしてもらうんだもん。私が用意するよ！」
せつ菜『…そうですか？ではお願いします！』
侑(ほっ…)
侑「せつ菜ちゃん家…もう降りて待ってるってメッセージ来てたけど…」
せつ菜「あ！侑さん！おはようございます！！」
侑「…！せつ菜ちゃん…？」
せつ菜「…？どうしたんですか？不思議そうな顔をして」
侑「本当に…せつ菜ちゃん？」
せつ菜「実感がまだ湧きませんか？はーい！優木せつ菜です！」ｷﾞｭｯ
侑「！！」
せつ菜「わっ！？侑さん！？」
侑「良かっだぁ…せつ菜ちゃんだぁ゛…」
せつ菜「な、何も泣くこと無いじゃないですか…くすっ、けど安心してもらえたようでよかったです」
侑「ご、ごめん、つい…安心しちゃって」
せつ菜「いいんですよ。侑さんの想いが伝わってきて私はとっても嬉しいです！」
せつ菜「すっかりいつもの侑さんですね！…では、そろそろ学校に向かいましょう！」
ギュッ
侑(せつ菜ちゃん…手を…///)
せつ菜「…これで離れ離れになったりはしない…ですよね？」
侑「うんっ、ありがとう…」
どこで着替えたんだ
せつ菜「さあ、どうぞ！」
侑「し、失礼しまーす…こんな朝早くに生徒会室に来るなんて初めてだぁ」
せつ菜「私は生徒会の仕事のするためにたまに朝に来ます。朝は頭が冴えていていて人もいなくて静かなので捗るんですよ！」
侑「へ～さっすがせつ菜ちゃんだ」
せつ菜「それにこの時間、部屋に朝日が入ってきていて…この感じも気に入っているんです」
侑「普段学校にいると見られない風景だねー 好きだなぁこういうの」
侑「せつ菜ちゃん、真面目だねぇ…」
ぐうぅ…
せつ菜「あっ…///すみません…///」
侑「真面目なこと言ったからお腹がすいたのかな？じゃあそろそろ朝ごはんにしよう！」
せつ菜「はいっ…///」
せつ菜「わあっ！おにぎりにウインナーに…それから唐揚げ！！」
侑「おにぎりだけ握ってあとは出来合いのやつだけど…卵焼きも作りたかったけど上手く出来ないかなって…」
せつ菜「侑さんの卵焼き！今度食べてみたいです！！」
侑「…本当？歩夢みたいには出来ないと思うけど、じゃあ今度作ってくるね？」
せつ菜「是非！楽しみにしてます！」
侑「それじゃ、お腹も空いてるからそろそろ…」
せつ菜「はい！」
ゆうせつ「いただきます！」
侑「正解！すぐに用意出来るのと思って入れてきたんだけど…どうかな？」
せつ菜「はい！バッチリです！それに、やっぱりおにぎりには唐揚げが最高の組み合わせです！」
侑「唐揚げ大好きだもんねーせつ菜ちゃん。あとウィンナーもあるから食べて食べてー！」
せつ菜「これは…たこさんになってます！可愛らしいです！」
侑「普段作らないのにいい感じに出来たかな…？」
せつ菜「食べるのがもったいない…けど食べちゃいます！」ﾍﾟｶｰ
侑「ふうっ、お腹いっぱいだぁ…」
せつ菜「ごちそうさまでした！あ、お茶淹れますね」
侑「お茶…？ティーパックのやつだ、色々揃ってるんだねー生徒会室も」
せつ菜「忙しい時は下校時間ギリギリまでいるので…それに備えて自然といろんなものが…はいっ
どうぞ」
侑「ありがとう…あぁ～あったまるねえ…」
せつ菜「眠ってもいいですよ？授業が始まる前には起こしますから」
侑「本当？じゃあその言葉に甘えて……あっ…」
せつ菜「…侑さん？」
侑「でもどうしよ…今朝みたいな夢また見ちゃったら…」
侑「うえっ！？せつ菜ちゃん……いいの？そんなことまで…」
せつ菜「そんなのお安いご用です。これでどこへも行かないって思えますよね？安心して休んでください」
侑「うう…ありがとうせつ菜ちゃん…じゃあ…」
せつ菜「では、おやすみなさい。侑さん……」
昨日に投稿しないだけまだ良心的だと思う
─
侑「ん…う…」
せつ菜「あ、侑さん、おはようございます。」
侑「ふぁい……あっ！！」
せつ菜「ふふっ、どうしました？よく眠れましたか？」
侑(そ、そっか、生徒会室でせつ菜ちゃんの膝で…)
侑「うんっ…眠れた…だけど冷静になるとせつ菜ちゃんにこんなこと悪いなって…」
せつ菜「そんなこと思う必要なんてないですよ？だってほら…」
侑「…あ！それ私の寝顔の写真？？？」
せつ菜「はいっ！」
侑「そ、それ…私思いっきりよだれ垂れてるやつじゃん…///」
せつ菜「幸せそうな寝顔で素晴らしいです！他にもこれなんかとても良い表情なので…ほら、私のスマホのロック画面に…」
侑「も、もー！///そういうのは良いんだってば！！消してって！///」
せつ菜「…あ！もうじき授業が始まる時間です！ほら！そろそろ行きましょう！！」
侑「こらー！せつ菜ちゃんー！！」
せつ菜「すっかり元気を取り戻したみたいですね！さあ急ぎますよ！！」
侑「だから聞いてってばー！！！」
いいゆうせつだった
ゆうせつすき
気が向いたらまたゆうせつ書いてください！！
日常に少し変わった1ページが差し込まれたような面白さを感じた
この作者はきっと他にも名作製造してるな、とか分析
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