【SS】ʃt(c◜・ ᴗ ・)「まいごになってしまいました……」【ラブライブ!スーパースター!!】
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「サヤさん……ちびぃ……」
ʃt(c◜•̥ ᴗ •̥ )「うぅ……」ポロポロ
ʃt(c◜•̥ ᴗ •̥ )「え?」
お姉さん「ほらほら泣かないで。かわいいお顔がだいなしだよ? ほら、ハンカチで
お顔拭いてあげる」フキフキ
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「んぐんぐ」
お姉さん「よし。キレイになったね!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ありがとうございます」
お姉さん「いえいえ、どういたしまして」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ちがいます。まいごになってしまいました」
お姉さん「あらら、かわいそうに……。お母さんやお父さんとお出かけしてたの?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「おかあさまはいません。おとうさまはがいこくにいます」
お姉さん「そ、そうなんだ……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。いまはサヤさんとちびといっしょにくらしています」
お姉さん「サヤさんとちび? えっと……親戚のお姉さんかなにかかな?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ちがいます。しんせきではありません」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「でも、ふたりともたいせつなかぞくです」
お姉さん「そうなんだ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ちがいます。今日はひとりでおでかけしました」
お姉さん「へぇ、そっか」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「あなたはどこからきたの?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「おうちです」
お姉さん「あはは、おうちかぁ。おうちはどこにあるの?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「あおやまれーえんのちかくです」
お姉さん「あっちの方か……そんなに遠くはないな」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい、たぶん」
お姉さん「よし、じゃあ私が近くまで一緒に案内してあげようか」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「それはダメです」
お姉さん「え? なんでなんで?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「知らない人について行ってはいけないとサヤさんに言われています」
お姉さん「そっか! それは大事だね!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「それが、スマホの電池が切れてしまって電話できないのです」
お姉さん「あらら……まてよ? 私のモバイルバッテリーが使えるかも!」
お姉さん「ねぇねぇ、ちょっとスマホ見せてもらっていい?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「うん! 充電が開始されたよ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「お姉さんのバッテリーを使わせていただいても良いのですか?」
お姉さん「もちろんだよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ありがとうございます」
お姉さん「でもスマホが使える様になるまではしばらくかかりそうだね。それまでお喋
りでもして待ってようか」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「それでお友達はみんなお休みの日にまちでひとりでぶらぶら食べ歩きや
ウィンドゥショッピングをやる事があるそうで……」
お姉さん「だから恋ちゃんもやってみたくなったんだ?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……でも色んなお店を見て歩いているうちに知らないみちに入ってしま
い……」
お姉さん「それで迷子になっちゃったんだね」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……」
お姉さん「へぇ、いちご飴! そんなのがあるんだ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。とってもおいしかったですよ」
お姉さん「いいないいな。私も食べてみたいな~」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「お姉さんもいちご好きですか?」
お姉さん「うん! 私いちご大好きなんだ~」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「私もいちごすっごく大好きです」
お姉さん「そうなんだ! 一緒だね~」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「えぇ!? 恋ちゃんスクールアイドルやってるの!?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「なんて名前のグループ?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「Liella!です」
お姉さん「りえら、リエラ……」スマホスッスッ
お姉さん「あ! このグループ?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はいそうです」
お姉さん「すごい! 優勝候補って書いてある! 恋ちゃんたち大人気なんだねぇ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「えへへ」テレテレ
お姉さん「うん! すーーーっごく大好きだよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうなんですか」
お姉さん「って言ってもしばらく海外に居たから最近のスクールアイドルの情報はわか
んないんだけどね」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうなんですね」
お姉さん「へぇ、それじゃあ恋ちゃんのお母さんもスクールアイドルだったんだ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「親子二代でスクールアイドルなんてすごいなぁ……もうそんな時代なんだ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「お母様のころはスクールアイドルはスクールアイドルじゃなかったのですが」
お姉さん「???」
お姉さん「あ、スマホが使える様になったみたいだよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ほんとですか。あっあっ」
お姉さん「どうしたの恋ちゃん?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「サヤさんと……お友達からのつーちがいっぱいです」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「……どーやらサヤさんがわたくしとれんらくが取れないからわたくしのお友
達にもれんらくしていたようです」
お姉さん「そっか、サヤさんもお友達も心配してたみたいだね。それじゃあ早くサヤさ
んに電話して安心させてあげなきゃ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「…………」
お姉さん「恋ちゃん?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「いっぱいおこられてしまうかも知れません……」シュン
お姉さん「そうだねぇ。怒られちゃうかもね」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……」ションボリ
お姉さん「でも大丈夫だよ恋ちゃん」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「え?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうなんですか?」
お姉さん「うん。その時に探してくれてた友達にすっごく怒られた」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「やっぱり……」
お姉さん「でもね、その子そのあとすぐに泣き出しちゃって」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「え?」
お姉さん「それだけいっぱい心配してくれてたんだって。私の事を想ってくれてたんだっ
てすごく感じた」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「…………」
お姉さん「だから……恋ちゃんも怒られちゃうかも知れないけど……」
お姉さん「それは恋ちゃんをすごく大切に想ってるからで……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「…………」
お姉さん「恋ちゃんもサヤさんがすごく大切なんでしょう? だから早く安心させてあ
げる為にも……ね?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……わかりました」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「……はい……はい……ごめんなさい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「……はい大丈夫です……はい」
お姉さん「ねぇねぇ恋ちゃん。ちょっと電話代わってくれる?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「え、あ、はい」
お姉さん「ありがと。……もしもし。私、恋ちゃんにバッテリーを貸した者なんですが」
お姉さん「……いえいえ、そんな……はい……はい……いいえ、それは大丈夫です」
お姉さん「……はい……はい……ではお迎えが来るまでここで恋ちゃんと一緒に待ってます
ので……」
お姉さん「……いえいえそんな……はい、場所は……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……もしもしサヤさん」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「……はい……はい、では待っています……それでは」
ツー、ツー
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はぁ……」
お姉さん「サヤさんが迎えにきてくれて良かったね」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。でもやっぱり怒られてしまいました」
お姉さん「あはは。でもきっと安心したと思うよ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい……」
お姉さん「よし、それじゃあサヤさんが来るまでもう少しお話してよっか?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「いいんですか?」
お姉さん「もちろん! 私も恋ちゃんともっとお話したいし!」
お姉さん「あ、でもその前に心配してくれてたお友達にも連絡しておこっか」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「お姉さんのおうちはわがしやさんなんですか?」
お姉さん「うん! 恋ちゃんは和菓子好き?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。とくにいちごだいふくが大好きです」
お姉さん「あはは。恋ちゃんは本当に苺が大好きなんだねぇ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
お姉さん「うちにも美味しい苺大福があるよ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ほんとうですか? 食べてみたいです」
お姉さん「じゃあ今度遊びにきてよ! サヤさんやお友達も連れて!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「いいんですか?」
お姉さん「もっちろん! 私の妹や友達にも恋ちゃん達を紹介したいし」
お姉さん「スクールアイドルの皆を紹介したらきっと私の友達たちもびっくりするよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうなんですか?」
お姉さん「うん! だってこんなに素敵なスクールアイドルで、しかも9人だなんて! きっとみんな驚くよ♪」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「???」
お姉さん「それじゃあ今は予選突破に向けて練習頑張ってるんだね」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「それで一年生のみなさんもすごくがんばってて」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「わたくしもせんぱいとして見本になれるようにしっかりしないとって思っ
てるんですけどんです」
お姉さん「そっか。偉いね恋ちゃんは」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「でも今日は一年生のみなさんにもごめいわくをかけてしまって……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「せんぱいなのになさけないです……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうなんですか?」
お姉さん「うん。特に一年下の子にすごくしっかりした子がいてね。よく怒られてたなぁ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうですか……」
お姉さん「でもね。それでも私が頑張ってるとその子もちゃんとそれを認めてくれるの。
だから……それでイイんじゃないかなぁ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「え?」
お姉さん「先輩とか後輩とか関係なく……同じ仲間として出来る事を精一杯頑張って」
お姉さん「それで足りない部分を皆で補い合って……」
お姉さん「チームなんだからそれでイイんだよ」
お姉さん「恋ちゃんの後輩ちゃん達も恋ちゃんが頑張ってる所ちゃんと見てると思うよ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「そうでしょうか?」
お姉さん「絶対そうだよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「……はい!」
サヤ「お嬢様ーーーっ!!!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「あ、サヤさん」
お姉さん「うわ、すごい! 本物のメイドさんが来た!?」
サヤ「はぁ、はぁ……お嬢様……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「サヤさん……あの……」
サヤ「もうっ! なにをやっているんですかお嬢様っ! 何にも言わずに一人で出掛け
て、連絡も取れなくなるなんてっ……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「サヤさん……ごめんな
サヤ「どれだけ心配したと思ってるんですか……お嬢様に何かあったら私は……私
は……うっ……うぅ……」ギュウ
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「サヤさ……」
ʃt(c◜•̥ ᴗ •̥ )「ごめんなさいサヤさん……」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。もうにどと一人でお出かけしたりしません」
お姉さん「えぇー? それはダメだよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「え?」
サヤ「あ、貴女は……」
お姉さん「はい、先程お電話でお話した……」
サヤ「はっ……こ、これは大変失礼しました! この様なご迷惑をお掛けしておいて
お礼も挨拶もせずに……」
お姉さん「いえいえそんな事は良いんですよ。私も恋ちゃんとお話してて楽しかった
し」
お姉さん「そんな事より恋ちゃん。もう二度とひとりでお出掛けしないなんてダメだよ」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「どうしてですか?」
んだよ」
お姉さん「今度は道に迷わない様に事前にちゃんと調べたり、ちゃんとおうちの人に
どこに行くか知らせておいたり」
お姉さん「あと、スマホの充電もちゃんとチェックしておいたり」
お姉さん「そうやってちょっとずつ失敗してちょっとずつ考えて成長していくんだよ。
ね、サヤさん?」
サヤ「はい……奥様が亡くなってから私がしっかりしなければと思い……思えばそれが
過保護になって今回の事に繋がったのかも知れません」
お姉さん「だからね。今度はみんなに心配かけない為にどうすれば良いかちゃんと考え
て。またお出掛けしてみよう?」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「いいんでしょうかサヤさん……?」
サヤ「はい……そうですね。でも今度はちゃんと私に黙って出掛けない事。約束ですよ
お嬢様」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい、やくそくします」
お姉さん「良いんですよ本当に! それよりもうちのお饅頭を買いに来て下さい。うち
の家族も喜びます」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい。必ずいきます」
お姉さん「うん、待ってるね! あ、そうだ恋ちゃん。今度の大会のライブ、私も絶対
観に行くからね!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ほんとうですか?」
お姉さん「うん! 私もしばらく日本に居るつもりだし全力で応援しちゃうよ!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「ありがとうございます、うれしいです」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい、ではまた」
お姉さん「おーい、恋ちゃーん!」
ʃt(c◜・ ᴗ ・)「はい?」
お姉さん「ファイトだよっ!!!」
おしまい
これマジで言いそう
穂乃果もやってたんだよなぁ
こっちのサヤさんは有能そうで安心した
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