可可「すみれのいいところで打線を組めませんデシタ」【SS】
可可「一つも思いつきませんデシタ」
すみれ「ぐぬぬぬぬ! アンタって子は…」
可可「所詮はグソクムシデス」
??「アカンすよ!」
可可・すみれ「!?」
村上宗隆「(素直にならないと)アカンすよ!」
すみれ「『肥後のベーブ・ルース』こと村上選手!? ギャラクシー!!?」
村上「(もっとすみれちゃんに優しくしないと)アカンすよ!」
可可「!?」
オスナ「本当はすみれちゃんの良いとこ、たくさん知ってるんですよね?」
サンタナ「スナオニナッテ、ツタエテアゲレバイイジャナイ」
可可「!!??」
すみれ「オスナ選手・サンタナ選手の仲良しメジャーリーガーコンビまで!?」
オスナ「野球をしましょう。そこですみれさんともっと仲良くなるんです」
メイ「…」
恋「はぁ…」
すみれ「いやいやいや! こんな展開ありえないでしょ」
千砂都「プロの選手と勝負かぁ。いい経験になるんじゃない?」
かのん「とりあえず打順と守備位置はこれでいい?」
ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1660183723/
1遊 千砂都
2二 メイ
3投 すみれ
4捕 恋
5中 夏美
6一 かのん
7三 きな子
8右 四季
9左 可可
夏美「今日はなんと! Liella!と東京ヤクルトスワローズの野球勝負をお届けしますの!」
ランジュ「実況のショウ・ランジュよ。解説はこちら、ミア・テイラー!」
ミア「さて、スワローズのオーダーは…」
1中 塩見
2左 山崎
3二 山田
4三 村上
5右 サンタナ
6一 オスナ
7捕 中村
8遊 長岡
9投 石川
ミア「これ、ガチメンバーだよな?」
四季「そんなこともあろうかと」スッ
メイ「お、なんかいい手があんのか!」
四季「『身体能力を飛躍的に向上させるお薬』~」ホンワカパッパーン
恋「ドーピングじゃないですか!」
すみれ「そんなの飲んだらまた『アカンすよ!』って言われるわよ!」
村上「…」
すみれ「言わんのかい!」
四季「体に副作用のない合法的なアイテムだからセーフ。相手にも了承を得てる」
きな子「そんな都合のいい薬あるんすか…?」※良い子は用法・容量を守ってね!
可可「すっごいデス」FFFFFF⇒FFFFFF
すみれ「アンタ何も変わってないわよ…」
…
栞子「1回の表、スワローズの攻撃は、1番・中堅・塩見」
恋「さぁまずは守備です! みなさんしまっていきましょう!」おー!
可可「すみれのいいところ、一つ見つけマシタよ」
すみれ「えっ…今///?」ドキリ
可可「すみれはツッコミ上手デス」You found it!:ツッコミ上手なところ
すみれ「…#」
侑「ストライーック!」
ランジュ「初球アウトローいっぱいストライク!」
ミア「キャッチャー全くミット動かさなかったね」
恋(流石はすみれさんの制球力…! カウントをいっぱいに使っていきましょう)スッ
すみれ「追い込んでからの…外スラ!」シュバッ
塩見「!?」カン…コロコロ
ランジュ「なんとかバットに当てたけどボッテボテのゴロ! 投手の前!」
すみれ「注文通りったら注文通り! かのん!」シュッ
かのん「ナイス守備! ワンナウトー!」パスッ
きな子「謎のお薬のお陰で取れたっす! かのん先輩!」ビシュッ
かのん「オッケイ!」パスッ
ランジュ「初回表の攻撃は速攻で3凡! え? こんなんでいいのプロ?」
ミア「塩見も哲人も調子を崩してるな…」
恋「素晴らしい立ち上がりですね、すみれさん」グッ
すみれ「恋こそ。リード上手いじゃない」グッ
恋「『メジャーWii パーフェクトクローザー』で鍛えましたので!」
可可「…こればかりは認めざるを得まセン」You found it!:なんでも器用にこなしちゃうところ
千砂都「さ、一本いっちゃおっかー」
かのん「ちぃちゃんいっちゃえー!」フリフリ
きな子「相手の投手はどんな人なんすか?」
かのん「21年目のシーズンを迎える大ベテラン投手だよ」
かのん「球は速くないけど抜群の制球力と多彩な変化球を持った凄い人なんだよ!」
きな子「へ、へぇ…詳しいっすね」
かのん「そりゃあそうだよ! 東京生まれ東京育ちの原宿JKなら100%知ってると思うな」
夏美「かのん先輩が思う、原宿JKがギリギリ知ってるくらいのヤクルトの選手って…?」
かのん「うー…ん、ラスティングス・ミレッジくらい?」
侑「ストライーック! バッターアウト!」卍
千砂都(このリズムじゃなかったかぁ…。これはなかなか打てないかも)
かのん「ちぃちゃんが三振…!?」
ミア「コーナーワーク、ここぞで投げる直球のキレ、虚をつく緩急…素晴らしいの一言だね」
ランジュ「NPB現役通算180勝の投手だけあるわね!」
可可「球速はないけど抜群のコントロール、どこかの誰かと被ってマセンカ?」
すみれ「………その通りね!」
すみれ「今日は投手戦よ! どんどん打たせていくからしっかり守ってよね!」
恋(この威圧感…! やはり今シーズンのこの選手は別格です)
恋(ゾーンに入れる必要はありません。厳しいところだけいきましょう)スッ
すみれ「」コクリ
ランジュ「バッテリー慎重になってるわね」ボール
ミア「そりゃあそうだ。今季の村上選手は村神様なんて言われるほど打ってる」ボール
ミア「球威がある投手のようには見えないし、甘いコースに投げたら一発アウト」
ミア「それに村上選手は左打ち。右投げサイドの平安名からしたら相性最悪だろ」ボール
恋(…仕方ありません)スッ
侑「ボール! フォア!」
すみれ「いいのよ。全打席敬遠でもいいくらいなんだから」
すみれ「それより村上選手は盗塁も積極的にしてくるわ。要注意よ」
かのん「OK! 牽制とクイックはすみれちゃん上手いもんね!」
メイ「サンタナ選手、オスナ選手も要警戒の打者だぞ」
千砂都「まず一人、落ち着いて行こう!」
…
夏美「村上選手は今後ずっと敬遠でいいんじゃないですの?」
四季「cleverなすみれ先輩なら考えそう」
可可(賢いのと攻め気がないのは一緒ではないデスよ、すみれ…)
恋「しまっ…」
ランジュ「レフト前ヒーット! ランナー三塁を蹴る!」
可可「レンレーン!」ヒョロッ
侑「セーフ!」
ランジュ「オスナ選手のタイムリー! ヤクルトスワローズ1点先制ー!」1-0
ミア「サンタナ選手は抑えたけど進塁打になった…からのこれ。理想的な得点だな」
オスナ「まだまだ甘いですね、すみれちゃん」
すみれ「くぅっ…」
すみれ「みんなゴメン…言ってた傍から点とられちゃった」
千砂都「いいっていいって! 相手はプロなんだから」
かのん「そうそう、1点で抑えられてる方が凄いんだって」
四季「取られた点は打って返せばいい」
恋(そう、打って返せばいいんです)
恋(今こそ見せる時ですよ【-Ultimate Revolution-】葉月恋!)ギュッ
恋(プーさんのホームランダービーで鍛えたバッティングを!)ブルン
侑「ストライーック、バッターアウッ」卍
恋「はぅっ」
メイ「かのん先輩粘るな…」
四季「もう10球…」
夏美「相手はベテランらしいし、球数稼げれば早めに降ろせるんじゃないですの?」
恋「確かにそうですが…ヤクルト投手陣は中継ぎも強力です」
夏美「恋先輩も結構詳しいですのね?」
恋「やきゅつくで覚えましたから!」
かのん「っ!!」スパァン
千砂都「今の球…」
ランジュ「チェンジアップが決まって三振ー! 石川選手、キレッキレじゃない!」
ランジュ「4回表もランナー出したけど無失点! いよいよ投手戦になってきたわね!」
ミア「右打者が多いヤクルト打線とはいえここまで抑えるのは凄い」
ミア「もっとも、村上選手は2四球…いずれ勝負する時どうするかだな」
栞子「4回の裏、Liella!の攻撃は、1番・遊撃手・嵐」
千砂都「…」バスゥッ
侑「ストライーック! バッターアウッ!」卍
かのん「ちぃちゃんがストレートを見逃し三振…!?」
村上「(タイミングが)アカンすよ!」
ミア「こういう膠着した試合を動かすのが主軸の打撃なんだが…この分じゃ厳しいか」
すみれ「ぐぅっ…!」
サンタナ「ランナーハダサセマセン」パスッ
ランジュ「いい当たりだけどライト定位置! 4回裏もランナー出せず!」
ランジュ「ここまで石川選手はパーフェクトピッチ! 今日のキレは素晴らしいわ!」
夏美「ドンマイですの!」
きな子「チャンスは必ず来るっす! 切り替えましょうっす!」
可可「…」You found it!:後輩からも慕われているところ
すみれ「そうよね…」
すみれ(私は投手…。まずはしっかり投げることを優先しないと)
すみれ(…)ギリッ
メイ「…」ドンヨリ
夏美「…ここはアレしかないですの」ニヤリ
かのん「うん! さぁ、みんな着替えて!」シュババッ
四季「は?」
恋「突然なんですか!?」
かのん「5回の裏が終わったんだよ? だったらアレしかないでしょ」
すみれ「アレって何よ?」
かのん「うん?」
かのん「チアダンスだよ」
きな子「選手がチアダンスするのおかしくないっすかー!?」ポヨポヨ
恋「露出が多くて恥ずかしいです…///」ボッヨンボッヨン
かのん「けどほら、私たちらしくていいでしょ?」
四季「それは、そうかも…」タユンタユン
夏美「ダンスをしてる方が整いますの!」バヨエーン
メイ「Liella!のチアダンスも良い…」ユラユラ
可可「…」ゴクリ You found it!:ドチャシコボディなところ
可可「ついでにもう一つ認めてやりマス」You found it!:金髪で美人で可愛さもあるところ
※こちらのチアダンスはオニナッツチャンネルのプレミア会員のみご覧いただけますの♪
ミア「石川選手はどこまで投げるんだろうな?」
オスナ「球数、多いですね」
サンタナ「コウシキセンデモナイシ、ハヤメニオリテイイノデハ?」
…
四季「うっ…」ガキィン
ランジュ「スクリューになんとかあてたけどサード真正面!」
村上「(しっかりバット振りぬかないと)アカンすよ!」シュバッ
侑「アウトー!」
栞子「9番・左翼手・唐」
可可「…」
サンタナ『スナオニナッテ、ツタエテアゲレバイイジャナイ』
可可(本当はそんなこと、分かってマス)
可可(すみれに伝えたいこと、良いところ)
可可(けど…)
可可(そんなに簡単なら、苦労はしまセン!)ブルン
可可「くぅっ…! 全然当たりまセン!」ストライーッ
すみれ「――いや、まだよ!」
ランジュ「今日一番のキレ! けど、あまりの変化幅にキャッチャー零してるラ!」
すみれ「走りなさい! 可可ーーーー!」
可可「!!」
可可(9番打者で、運動できなくて、オールFの可可なんかの打席も)
侑「セーフ!」
メイ「来たあああああ!」
きな子「始めてのランナーっす!」
ランジュ「まさかのバッテリーエラーで完全試合崩れるー!」
ミア「それほどに素晴らしいキレだったってことだな」
すみれ「可可!」グッ
可可「すみれ…」
可可「やりまシタ!」グッ
オスナ「ふふ、ナイスランです」
可可「余計なお世話デス」
オスナ「そうは言いますが、私たちには時間がない…そうでしょう?」
可可「!!」
オスナ「私たちは助っ人外国人。今はこうして東京にいますが」
オスナ「契約が終わればいずれ国に戻らなくてはなりません」
オスナ「そしてそれは、留学生である貴女も同じ」
可可「オスナ…」
オスナ「もう、伝える機会はあまり多くはないのかもしれませんよ」
可可「…」
ランジュ「さぁ始めてのランナーが出て上位打線に戻るわ!」
ランジュ「けど嵐さんはここまで2三振!壊滅的に合ってないわね!」
恋「ノーヒットノーラン継続中とはいえ、ランナー出ても変えませんね」
かのん「今日の石川選手はキレてるもん。制球力が落ちてるようにも見えない」
夏美「ここまでランナー一人しか出させてないのに変える必要ないですの」
四季「とはいえ、球数は多い…」
きな子「次にランナー出したら交代かもっすね」
千砂都(ダンスのお陰か凄くコンディションが良い―――ここで打つ!)
オスナ(三球目のカーブも外れてボール…)
サンタナ(ハズレテハイマスガキレッキレデスネ)
千砂都(今日の石川選手のストレートは切れてる。決め球に出来る)
千砂都(そんな良い状態で、ここまで2三振の私に警戒なんてしないよね?)
村上「!?」ピクッ
村上「勝負したらアカンすよ!」
千砂都(最初からこの球を打ちたいと思ってた。ゾーンに入れる…)
千砂都「サークルチェンジ!!」カキィィィン!
ガッシャーーーーーン!
ランジュ「これは『嵐を呼ぶ女』『Liella!のヤバいやつ』『原宿の丸佳浩』!!」
ミア「狙ってたんだろうな。けどまさかホームランにするなんて」
きな子「やったっすー! 逆転っすよ!」ピョンピョン
メイ「すげー…」キラキラキラ
四季「完全にゴリラ∬(_c||^ヮ^||」ノcノ
夏美「ゴリラ∬(_c||^ヮ^||ですの」ノcノ
恋「なんでその細身でフェンスまで飛ばせるんですか…」
千砂都「私は『かのんちゃんに出来ないことをする』女だからね」グッ
かのん「ちぃちゃん…」キュン
かのん・千砂都「うぃっすーうぃっすー!」1-2
可可「すみれ、待望の得点デスよ。嬉しくないのデスか?」
すみれ「嬉しいわよ。勿論…」
すみれ(これが本物)
すみれ(本物の、スーパースター)
すみれ「今日はアンタに私の活躍を見てもらいたかったのに…」ボソッ
可可「へ? 何か…?」
すみれ(かなわない)
すみれ(私は…かのんや千砂都や恋のようには…)
可可「すみれ!」
すみれ「!!」
すみれ「え…?」
可可「残り3回、すみれが抑えて…Liella!が勝つのを」
すみれ「そんなの、私じゃ…」
可可「出来マス!」
すみれ「っ!?」
可可「1年生の予選の時もこんなことがありまシタ。けど、すみれは克服して見せてくレタ」
可可「あの頃のすみれを…誰より輝く貴女をもう一度、見せてくだサイ」
すみれ「可可…」
可可「それでも信じられないと言うナラ…」
可可「貴女を信じる、可可を信じるのデス!」You found it!:可可のことを信じているところ
すみれ「ふふっ、アンタがそこまで言うなんて珍しいじゃない」
すみれ「なに?オスナ選手から何か言われたの?」
可可「確かに言われマシタよ…」プクー
可可「今日だけ特別サービスデス!」
可可「すみれがあんまりな顔だから声かけてやっただけ、デス!」
すみれ「ありがと、可可」
すみれ「あんたのそういう素直なところ」
すみれ「…好きよ」
ランジュ「打ち上げたー! ライト前方に走る! 三塁ランナー犠牲フライなるかー?」
ミア「絶妙な距離だな。1点追いかけてる以上は走るしかないけど」
四季「目標:恋先輩のミット…!」ポスッ…
村上「GO!」
四季「照準OK! LaserBeam!!」ガシャコン
恋「!」スパァン
侑「アウトー!」
オスナ「Nooooooooo!」
ランジュ「ストライク送球ーーー! 犠牲フライならず!」
ミア(お薬だけじゃなくて謎機械も使うのはアリなのか?)
千砂都「メイちゃん! こっち!」
メイ「!!」ポイッ
千砂都「ナイス! かのんちゃん!」シュバッ
かのん「オッケイ! ナイスアライバ!」パスッ
ランジュ「今度もナイスプレー! 奮闘する投手をバックが盛り立ててるわ!」
千砂都「今時アライバとか言う?」
かのん「そうは言ってもそれくらいしか思いつかないよ~」
かのん「あ、ちぃちゃんは『原宿JKがギリギリ知ってるくらいのヤクルトの選手』って誰だと思う?」
千砂都「原宿JKはヤクルトの選手なんて誰も知らないんじゃない?」
かのん「」
山田「!!」カキィン
ランジュ「綺麗にはじき返してライト前ー!」
塩見「…!」
四季「走らせない…」ギリッ
ランジュ「しかしランナー三塁でストップー!」
ミア「さっきのレーザービームが頭をよぎるよな」
ランジュ「なんとか得点を与えなかった、けど…」
恋(球数はもう100球を超え満身創痍…満塁の大ピンチだというのに…)ゾワッ
栞子「4番・三塁手・村上」
村上「勝負しないとアカンすよ!」
メイ「いや、それだと押し出しで同点になるだろ…」
千砂都「そりゃあ4点取られるよりは1点の方がいいと思うけど…」
かのん「サンタナ選手・オスナ選手に打たれるリスクもあるよ?」
恋「はい。それでも村上選手と対戦するのは危険だと思います」
メイ「!!」
千砂都「それは…そうかもしれないけど」
かのん「そうかな…とは言えないね」
すみれ「――――いいえ、勝負よ!」
すみれ「」コクリ
ミア「勝負!? まぁするしかないんだけど…」
村上「…」スパァン
侑「ストライーック!」
ランジュ「ここに来てこの球! 最終回なのに凄いじゃない!」
恋(決めましょう。すみれさんのウィニングショットで!)
すみれ「『グソクムシンカー!!』」
…
ランジュ「は…」
ランジュ「入ったーーーー! 追い込まれてからの決め球を粉砕!」
ランジュ「これが村上宗隆ーーーーー!」5-2
ミア「コースは悪くなかった。打った村上選手を褒めるしかないね」
すみれ「…」
恋「すみれさん…」
すみれ「…まだよ」
メイ「えっ?」
千砂都「そう! まだ終わってない!」
かのん「絶対負けない! 勝つんだ!」
すみれ「ええ!」
ランジュ「返す9回の裏! こちらもノーアウト満塁の大チャンスを迎えてるわ!」
ミア「まーたマクガフが暖簾スレを賑わせるような投球してるのか…」
すみれ「まさか本当にこんなチャンスが巡ってくるなんてね…」
きな子「逆転するっすよー!」
恋「…(心頭滅却中)」ゴゴゴゴゴゴ
夏美「後ろには私たちも控えてますのー! 気楽にー!」
可可「私をホームに返してくだサイ! すみれー!」
すみれ「ここで打つ!」
可可(なんでも器用にこなしマス)
可可(後輩からも…同級生からも、慕われていマス)
可可(ドチャシコボディで)
可可(金髪で美人で可愛さもありマス。なんだか言ってて恥ずかしいデス)
可可(――可可のことを信じてくれてもいマス)
可可(そんな、貴女といるのが可可はとっても楽しいデス)You found it!:一緒にいて楽しいところ
可可(そして――)
可可「なんだかんだで良いところは決める。それがすみれデス!」
You found it!:なんだかんだで良いところは決めるところ
カキーーーーン!
かのん「…」
きな子「…」
四季「…」
千砂都「可可ちゃん! タッチアップ!」
可可「ハッ!?」
侑「セーフ!」5-3
ランジュ「犠牲フライで1点返したわ! …最低限ね」
ミア「最低限だな」
かのん「ある意味すみれちゃんらしいよね…」
すみれ「なんでったらなんでー!!」You send back…:なんだかんだで良いところは決めるところ
侑「ゲームセット! 5-3でヤクルトスワローズの勝利!」
マクガフ「タノシンデイタダケタカナ?」
恋「帰ってもっとプーさんのホームランダービーをやらなければ…!」
メイ「せめてパワプロにしろ」
サンタナ「スミレチャン、ヨイシアイデシタ」
オスナ「ショウビジネスで鍛えた投球は素晴らしいものでした」
村上「最後のシンカー…」
すみれ「?」
村上「アカンくなかったすよ!」グッ
すみれ「えぇ…」
可可「ハァ? なんデスかこのグソクムシ。さっさとアイシングしやがれデス」
すみれ「ぎゃらっ!?」グサッ
可可「村上選手と対戦して満塁HRを打たれ、逆に満塁のチャンスに最低限しか打てない…」
可可「そんなグソクムシが可可に何の用デスか?」
すみれ「(5失点/無安打)」グサグサグサッ
可可「せっかく良いところで打線が埋まりそうデシタのに」
すみれ「うぅ…」
可可「け、けど…最後まで投げぬいたのは褒めてやるデス///」
可可「だから、さっさとアイシングしやがるデス///」プイッ
可可「それはすみれも同じデス!」
すみれ「はぁ? 私はちゃんとアンタに気持ちを伝えてるつもりよ?」
すみれ「さっきだって、その…『好きよ』って言ったし」カアアアア
可可「お、おおお覚えてないデス!」プイッ
すみれ「じゃあ何度だって言ってやるわよ!」
すみれ「好き」
すみれ「好き…」
すみれ「可可のことが大好き!」
すみれ「不器用だけど誰より熱心に頑張るアンタが好き」
すみれ「同級生とも後輩とも気軽に話せるアンタが好き」
すみれ「その…ちょっとはスタイルが良いのも認めてあげる」
すみれ「顔だって…私ほどじゃないけど可愛いわよ!」
すみれ「そして…世界で一番、私のことを信じてくれている」
すみれ「一緒にいて楽しい貴女が好き」
すみれ「裏方のこともしっかりやって、支えてくれる貴女が好き」
すみれ「私のことを…きっと大好きな貴女のことが、大好き!!」
可可「~~~~~っっっ///」ボゥッ
すみれ「ほら、ショウビジネスの世界で生きた私なら…」
すみれ「アンタのいいとこくらいすぐ見つけられるんだからね///!」カアアアアア
すみれ「え」
可可「」バタリ
すみれ「可可ー!?」
…
可可(正直、どうして村上選手たちと野球をすることになったのかは分からない)
すみれ(いつもと違うスポーツ勝負で最後の最後まで腕を振って)
可可(応援して、応援されて)
すみれ(悔しい思いをしたこともあった)
すみれ(それでも今、素直になれたのは…きっと)
村上「」カキーーーーーーーーーーーーーン
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
すみれ「やったったらやったわ! ホームラン!!」
可可「村・神・降・臨ー!」フリフリ
すみれ「私たちは今、伝説を目撃しているのね! ギャラクシー!」
すみれ「アンタがチケット取ってくれたお陰よ、可可」
可可「ふふーん、もっと褒めるデス」
すみれ「けど、ペアチケットしか取れなかったのは残念よね。かのん全身から涙流してたわよ」
可可「…野暮なこと言わないでくだサイ///」
すみれ「あっ……ゴメン///」
可可「乾杯デス」
すみれ「可可が試合の後の時間も空けておけっていうから何かと思えば…」
すみれ「こんな雰囲気あるお店予約してくれてるなんてね」
可可「お友だちの紹介デス」ラ
すみれ「お友だち?」
可可「お友だちデス」ラ
すみれ「ふーん?」
可可「今日は…すみれに伝えたいことがありマス」
可可「可可は…今年のラブライブ、優勝できなければ…帰らなければなりマセン」
可可「…」
すみれ「まぁ、そうよね…。そういう話、あったもんね…」
可可「だから今年で絶対、優勝しまショウ」
すみれ「…ええ!」
可可「優勝できなかったら、のことは考えたくありまセン」
可可「だから覚悟の証に、これをすみれに持っていて欲しいのデス」スッ
すみれ「何コレ?」ビリッ
可可「優勝した時だけ、開けてくだサイ…って」パカッ
可可「なんで開けてるんデスかーーーー!?」
すみれ「婚約指輪…!?」
すみれ「えっ!? ええええええっ!? もう結婚!? 私たち高2よ!?」
可可「本当なんで開けるんデスか…」
可可「すみれはデリカシーのない女デス」
すみれ「いやいやいや! 勝手に開けちゃったのは悪かったと思うけど!」
すみれ「可可…」ドキドキドキドキ
可可「はぁ…タイミングがあまりに早まりましタガこうなったら当たって砕けろデス!」
すみれ「砕けないで!?」
可可「すみれ!」
すみれ「は、はい!」
すみれ「え?」
可可「…」
可可「これからずっと、私と一緒にいて下さい。愛しています」
すみれ「…!!」
すみれ「…はい」
完
野球パートめっちゃおもしろかったです
ありがとうございました
おつです面白かったです
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1662780705/
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