メイ「きな子、付き合ってくれ」きな子「…分かったっす」【SS】
メイ「いや、その…ほらこれ」
きな子「なんすかこれ?映画のチケット?えーっと”この世で一番ピュアな初恋をキミに”…」
メイ「あー!あー!!あー!!!!!」
きな子「ぴいっ?!」ビクゥッ
きな子「それなら全然いいっすよ!東京に来て映画なんて初めてっす、楽しみっす!」
メイ「ありがとうきな子。せっかくだし、週末一日使って二人で遊ぶか?」
きな子「いいんすか?メイちゃんがよければぜひ!!」
メイ「いいに決まってるだろ、私が付き合ってもらってるんだから」ナデコリナデコリ
きな子「えへへ、ほんとっすか?嬉しいっす!楽しみにしてるっす!」
メイ「じゃあ、週末な。あとでラインするから」
きな子「はいっす!!」
きな子「? なんでっすか?」
メイ「いやその…恥ずかしいんだよ!こんなベタベタの恋愛映画見てるなんてあんま知られたくないし」
きな子「そういうもんなんすか…わかったっす!二人だけの秘密にしとくっす」
メイ「助かるよきな子」
メイ(夏美はこういうのあんま興味なさそうだし)
メイ(先輩がたを誘うのはハードル高いし)
メイ(四季は…なんか変な雰囲気になっちゃいそうで怖いし)
メイ(でも、恋愛映画をソロで行くのはキツいし!)
メイ(でもでも、絶対絶対見に行きたかったし!!)
メイ(何年か前に女優になった元スクールアイドルが主演のこの映画)
メイ(絶対に見逃せなかったし!)グッ
メイ「ふふ~ん、週末はきな子にも満足してもらわなきゃな♪」
四季『……..』
メイ『きな子、付き合ってくれ』
きな子『…分かったっs』ブツッ
四季「えっうそ?!最悪のタイミングで盗聴器の電源が切れた…」
四季「四年も使ってたらさすがにバッテリーがヘタってるのかな。こんなことなら新しいのに買い換えておくべきだった」
四季「っていうかそんなことより」
四季「なんで?メイがきな子に?!メイ絶対に私に気があると思ってたのに!」
四季「確かに最近のメイは私をオカズにしてる回数も少なかったけど(盗聴調べ)」
四季「それにしたってきな子に…いやでも勘違いの可能性も…」ブツブツ
四季「とにかく…様子を見つつ動きがあったら尾行を…」
メイ「ごめん、待たせたな」
きな子「ううん、今着いたとこっす。道に迷うかもしれないんで早く家出たんすけど、意外と迷わなかったっす」
メイ「そっか良かった。きな子ももうだいぶ東京に慣れてきたんじゃないのか?」
きな子「えへへ~そうかもっす~」
メイ「よし、じゃあ行くか」
きな子「っす!」
夏美「ななな、なんですのこれ?!休日いきなり呼び出されたと思ったら」アワアワ
四季「見ての通り。メイときな子がナイショでデートしてる」
夏美「そんなの見れば分かりますの!いや、ただ二人で遊んでるだけの可能性も…でもきな子の気合の入った可愛らしい服装は…」ブツブツ
四季(まずい、夏美ちゃんの脳が破壊されかけてる)
四季「とにかく、二人を追って確かめよう」
夏美「そうしますの…ああ、きな子は私のことがスキだと思っていたのに」
四季「夏美ちゃん。まだ付き合ってると決まったわけじゃないから」
夏美「…ところで、四季はどうして二人が今日会うと分かりましたの?」
四季「…………女の勘」
夏美「それはすごい大当たりですの。私も勘を磨く必要がありますの」
四季(盗聴器がダメになったから発信機で追ってたとは言えないな)
メイ「よし。時間ちょうどだな」
きな子「ほわ~、こんなおっきい映画館私はじめてっす」
メイ「じゃ入るか。チケットはもうあるし…あ、トイレは大丈夫か?一時間半くらいあるけど」
きな子「大丈夫っす!さささ行きましょうっす!」ギュ
メイ「うきうきだなきな子。そんなに急がなくても大丈夫だって」ポンポン
きな子「だって楽しみだったし~」
…
四季「」
夏美「」
夏美「一瞬気を失ってましたの…メイの腕に抱きつくきな子の幻覚が見えましたの」
四季「私はメイがきな子ちゃんの頭をポンポンなでる幻覚が」
夏美「早く二人を追いますの!映画…これは恋愛映画?」
四季「どうする?中はいる?」
夏美「当たり前ですの!私たちのぶんは部費で落としますの」
四季「大丈夫なの?それ」
夏美「スクールアイドルの部内恋愛なんて大問題ですの。これはれっきとした調査費ですの!」
四季「それもそうか。よし、そうと決まれば早く!」
結女スクールアイドル経費
調査費
高校生料金1,200 × 2人
計-2,400
きな子「…」
メイ「思ってたより、凄かったな」
きな子「そうっすね…まさかあんなガッツリと」
メイ「ちょっと喫茶店入って話さないか?」
きな子「賛成っす!」
…
夏美「不覚にも普通に映画に見入ってしまいましたの…」
四季「そうだね、面白かった」
夏美「! 二人が喫茶店に入っていきますの!」
四季「よし追おう。あんな映画見た後で、いい雰囲気になるのは阻止しなきゃ」
きな子「…そこのシーンで、きな子は…」
メイ「…ちなみに主演の女優が…」
…
四季「なんか普通に映画の話してるね」
夏美「そうですの」
四季「そういえば主演の女優さん、メイが中学の時好きだったスクールアイドルだった」
夏美「そうなんですの?じゃあ二人はただ…」
四季「あっ…えっと」
夏美「これとこれと…あとこれを二人分…あとこれも」
四季「な、夏美ちゃん?」
店員「かしこまりました。以上でよろしいですか?」
夏美「はいですの」
店員「では少々お待ちください」
四季「ちょっと夏美ちゃん、大丈夫なの?」
夏美「経費ですの」
四季「そっか、じゃあ大丈夫だね」
結女スクールアイドル経費
調査費(喫茶店)
コーヒー 350 × 2
パンケーキ 750 × 2
ミニパフェ(チョコ) 650
ミニパフェ(抹茶) 750
計-3,600
恋「あれ?おかしいですね」
すみれ「どしたのよ恋」
恋「部費なんですけが、六千円くらいなくなっていて。使われたのが土曜ということは分かっているのですが」
すみれ「なになに…なにこれ?調査費?」
恋「帳簿にはそう書かれていますが…」
四季「…」
夏美「…」
千砂都「私は可可ちゃんにスクールアイドルのライブに連れて行ってもらってたよ」
可可「そうデス!」
かのん「私はすみれちゃんとありあの三人で、私のおうちでゲームしてた!」
すみれ「ふふ、かのんったら弱いのよ!一回も勝てないんだから」
かのん「すみれちゃんがズルするんだよ~!!」
くぅ「…へえ~」
ちぃ「ふ、ふーん…」
メイ「いやその私は…」
メイ(映画のことは言えない!)
きな子「メイちゃんは私と遊んでたっす!ぷりくら撮ったっす!これ!」
可可「え~カワイイデス!ククも行きたかったデス!」
かのん「お~これはなかなか」
メイ(きな子ナイス!)
メイ「先輩も今度行きましょう!」
夏美「バ…バイトでしたの」
四季「えっと…虫取り?」
メイ「…」
恋「そうですか…ではこのお金は誰が」
きな子「え?夏美ちゃんと四季ちゃん、二人で一緒に映画見て喫茶店でお茶してなかったっすか?」
四季「」
夏美「」
四季「いや、えっと…」
夏美「これはメイときな子が付き合ってるかどうか調査するために…」
恋「私、まだ何も言っていませんが」ニコッ
夏美「あ」
このあと反省文10枚と練習量3倍の刑を言い渡された
四季(ようやく落ち着いたし、新しい盗聴器の性能テストがてら…メイは今日何してるかな)ピピッ
~
メイ『どうしたんだよきな子。言わないんじゃなかったのか?』
きな子『部活のお金使ってたんなら悪いことっす。先輩に報告の義務があるっす』プンスコ
きな子『…私に黙って、四季ちゃんとデートなんて。浮気っす』
メイ『付き合ってないんじゃなかったのか?』
きな子『そうっすけど!とにかく浮気っすこれは!なんかパフェとか交換し合ってたし。きな子とはそんなことしたことないのに!!』
メイ『確かに、なんか雰囲気は良さそうだったよな』
きな子『絶対個人的にお仕置きしてやるっす』
メイ『ああ、いいけど…ってはぁ?!いきなりなんでだよ?!!』
きな子『いいからいいから~えいっ!』ギュム
メイ『お、おい!』
きな子『えへへ~メイちゃんの胸やわらけぇっす~』
メイ『なんなんだよいきなり!もう離れろ』
きな子『…………四季ちゃん。見逃してあげるから夏美ちゃんには言わないでね』ボソ
メイ『何か言ったか?』
きな子『何でもないっす~? ささ、帰るっす』
メイ『ほんとになんなんだよ…』
~
四季「…」ガクガクブルブル
四季(きな子ちゃん…絶対に敵にしないようにしよう)
おわり
遅くなりましたが代行いただきありがとうございました
きななつすきっす
しきめいもすきっす
次はきなナッツか四季メイでもええんやで
面白かったからまたこういうの書いてくれたら嬉しいな
またきななつしきメイが読みたい
引用元:https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1666266421/
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