梨子「夢で見た」千歌「貴女に会いたい」
梨子「………」ジー
千歌「……?」
千歌(梨子ちゃんがずっと私の事をじっと見てる…。どうしたんだろ…?)
善子「リリー…?千歌の顔をじっと見つめてどうしたのよ」
梨子「んー…大したことじゃないんだけど…。それよりリリー禁止!」
曜「」ゴフッ
ルビィ「ぴぎっ!?曜ちゃんがショックで倒れちゃった!?」
花丸「曜ちゃんは千歌ちゃんの事になると、メンタルが弱すぎずら」
千歌「梨子ちゃん。何かあったら私が相談に乗るよ?」
梨子「じゃあ、お願いがあるんだけど……千歌ちゃん、自分の事を『チカ』って呼んでみて?」
千歌「へっ?」
一同「???」
梨子「あのね、昨日の夢に出てきた千歌ちゃんが、自分のこと『チカ』って呼んでて、あと口調も少し幼い感じで……すごく可愛かったの」
千歌「う…ん…?」
梨子「それで、その千歌ちゃんをもっと見たいなって思ったから……だ、ダメだったら良いんだよ!?でも見てみたいな…って」
千歌(…正直…よくわかんない…。けど、梨子ちゃんはそれで悩んでたんだもんね…)
千歌「分かった…!梨子ちゃんの為なら、やってみるよ!えっと…口調を幼くして、一人称を『チカ』にすればいいの…?」
千歌「ダジャレ!?う、うーん、難しいよ…」
梨子「幼いっていうのも、『〜なのだ』って感じで……」
千歌「うーん……」
ちかりこ以外(……なんだこれ)
曜「おはヨーソロー♪って、あれ?まだ千歌ちゃんは来てないの…?」
善子「えぇ、まだ来てないわね」
ダイヤ「そんなことより、梨子さんがさっきからそわそわしてますの。何か事情を知ってますか?」
曜「梨子ちゃん…?」チラッ
梨子「…!…!」ソワソワ
曜「ほんとだ…そわそわしてる…」
ガチャ
梨子「来た!」
曜「へっ?」
ちかりこ以外「……」ポカーン
千歌「私は一応リーダーの高海千歌!今日も太陽みたいに輝く笑顔で、みんなにハッピーを届けるよっ♪あ、チカのことは『千歌っち』って呼んでね♪」
梨子「千歌ちゃんかわいいー!!」キャーッ
千歌「よーちゃん、おはよー!あ、今のは曜ちゃんのようとおはようをかけてて…」
曜「いや、説明しなくていいから…!っていうかどうしたの、千歌ちゃん!?いつもと全然違うじゃん!」
千歌「チカはいつも通りなのだ」ミカンモグモグ
曜「みかんが好きなのは変わってないかもだけど…、喋り方とか全然違うよっ!」
梨子「そうよ。私が夢で見た千歌ちゃんを再現して貰ってるの。あ、でも今日だけっていう約束だから、安心してね♪」
善子「安心してね♪じゃないわよ!見てみなさい、この状況!ほとんどのメンバーが置いてけぼり食らってるわよ!」
梨子「だから、1日だけだってば…。その代わり、私も歌詞作りを手伝う事になったけど、あの千歌ちゃんが見られるなら安いものね」
善子「これだから、暴走気味のリリーはめんどくさいのよ……」
梨子「失礼な」
曜「ちょっ、千歌ちゃん!?///近いって…///」
千歌「あ!今のはもしかして『チカ』と『近い』をかけた…」
曜「違っ、!?」アタフタ
善子「ほら見なさい、曜なんて絡まれて困ってるじゃないの!」
梨子「いえ、あれは…戸惑いながらも喜んでいるわね」
曜「〜!〜!」ニヤニヤ
善子(あ…ほんとだ…)
善子「えっと…簡単に説明するとリリーが夢で見た千歌を、歌詞作りを手伝うことを条件に千歌自身が再現してるってことね」
花丸「じゃあ、あの千歌ちゃんは…」
ルビィ「梨子ちゃんが夢で見た千歌ちゃんってこと?」
善子「えぇ、そういうことになるわ」
ダイヤ「確かに可愛らしいとは思いますが…」
鞠莉「千歌っちはよく再現してるわね?」
果南「そういえば、昨日、梨子の家に遊びに行くって言ってたから…」
善子「リリーが暴走すると、こういう事になるのよ」
善子「ってリリー!?何してるのよ!」
梨子「シッ!」キッ
1、3年生(こっわ…)
千歌「みかんパワー充電完了!そろそろ練習始めるのだ!」
曜「ヨーソロー!」
果南「曜はもう順応したんだね…」
ダイヤ「さすが幼馴染みと言ったところでしょうか…」
鞠莉「今日の練習は疲れそうねぇ…」
千歌「ふぅ、疲れたのだ〜」グテー
梨子「お疲れ様、千歌ちゃん♪」
果南「思ってたより、普通に練習出来たね」
ダイヤ「まあ、キャラが変わったとしても千歌さんは千歌さんですし…」
鞠莉「どちらかと言えば、曜と梨子のテンションが高かったことの方が気になったわ」
ルビィ「あはは…」
善子「とりあえず、無事に終わって良かったわ」
花丸「2年生組はまだまだ元気そうずら」
曜「はい、千歌ちゃん♪みかんだよ♪」
千歌「わーい♪ありがとー、よーちゃん♪」モグモグ
梨子「千歌ちゃん、この後、遊びに行かない?」
曜「あ、梨子ちゃんずるい!」
千歌「じゃあ、チカと梨子ちゃんとよーちゃんの3人で遊びに行くのだ♪」
ようりこ「はーい♪」
ルビィ「明日には戻ってるって言ってたし…」
ダイヤ「でも、こういう千歌さんも新鮮ですわね」
果南「何だかんだで、千歌もノリノリみたいだし」
善子「本人が楽しいなら良いと思うわ」
花丸「そうずらね」
鞠莉「それじゃあ、解散しましょ♪」
一同「はーい」
千歌「おはよー!昨日はごめんねぇ…。梨子ちゃんがどうしてもって言うから…」
鞠莉「グッドモーニング、千歌っち。ノープロブレムよ♪」
ダイヤ「えぇ、練習も通常通りに出来ましたし、何も問題なかったですわ」
ルビィ「うゆ!それに、いつもと違う千歌ちゃん、かわいかったよ♪」
千歌「えへへ、みんなありがとう♪」
善子「リリーもこういう事は程々にしておきなさいよ?」
梨子「はーい。でもみんなも楽しんでたでしょ?」
善子「楽しんでたのは曜とリリーでしょ?……でも、まあ、新鮮ではあったわね」
花丸「そうずらね♪」
梨子「……?」
千歌「昨日、私も梨子ちゃんが出てくる夢を見て……その梨子ちゃんが可愛かったから、再現して欲しの」
ちか以外(……え、また?)
千歌「私もやったんだから、梨子ちゃんももちろんやってくれるよね?」
梨子「え…?私が…?」
千歌「1日だけだから、お願いっ!」
梨子「い、いいわよ?」
ちかりこ以外(いいんだ…)
梨子「は、はわわ…?」
千歌「それで、『私なんか地味なのに…』って少し自信なさげな感じの…」
梨子「う、うん…」
善子「これってもしかして…」
花丸「もしかしなくてもずら」
ダイヤ「またですか……」
曜「ふふ、明日が楽しみだね♪」
千歌「…!…!」ソワソワ
善子「例の如く、そわそわしてるわね」
曜「やっぱりこの瞬間は楽しみみたいだね」
花丸「マルも少し楽しみずら」
ガチャ
一同(来た…!)
りこ以外「おぉぅ…」
花丸(なんというか…)
ルビィ(ものすごく…)
善子(乙女って感じがするわね…)
千歌「梨子ちゃん!すごく可愛いよっ」
梨子「ち、千歌ちゃん!?///わ、私なんか地味で…全然可愛くなんか無いよぉ…///」テレテレ
りこ以外(かわいい)
善子「よっちゃん…?」
ダイヤ「ダイヤちゃん…!?」パァァ
梨子「うん、ヨハネちゃんが『リリー』ってあだ名で呼んでくれるから、私もあだ名で呼んだ方がいいかなって…よっちゃんって嫌だった…?」
善子「い、いえ、嫌ではないわ…。上級リトルデーモンが呼ぶに相応しい呼び名ね…!」ギラン
鞠莉(これ、千歌っちの夢の再現なのよね…。梨子…強い子ね…)
果南「じゃあ、そろそろ練習始めるよー」
ダイヤ「えぇ、そうですわね♪」ルンルン
ルビィ(おねぇちゃんは梨子ちゃんに『ダイヤちゃん』って呼ばれてものすごく嬉しそう)
千歌「新しい衣装!着てみたい!」
曜「それじゃあ、みんなに配るから、着てみておかしな所があったら教えてね!」
一同「はーい」
―着替え終わり―
千歌「じゃーん♪どうかな?」
花丸「千歌ちゃん、とっても可愛いずら〜♪」
ルビィ「うゆ♪千歌ちゃんのイメージにぴったりだよ♪」
千歌「えへへ、ありがとう♪2人もとっても可愛いよ♪」
果南「うん、善子もいい感じだね♪」
鞠莉「えぇ、とってもCOOLよ♪」
善子「ヨハネっ!果南も鞠莉もいい感じね♪」
ダイヤ「皆さん、とてもお似合いですわ♪………ただ1人だけ様子がおかしいのですが…」チラッ
一同「ん?」チラッ
曜「どうしたの、梨子ちゃん?どこか変なところあった?」
梨子「変なところはないけど……スカートが短くて…恥ずかしい…///」
一同(かわいい)
千歌「梨子ちゃん、大丈夫!とっても可愛いよ♪それにみんなも一緒なんだから、自信持って!」
梨子「う、うん。千歌ちゃん、ありがとう♪」
曜「よし、衣装はこんな感じでいいかな?」
一同「うん!」
曜「それじゃあ、練習始めよっか♪」
一同「はーい!」
花丸「疲れたずら〜」
ルビィ「今日の練習もいつも通りだったね♪」
果南「梨子は前に出るのを恥ずかしがってたけど…それ以外は問題無かったよ」
ダイヤ「私も今日は何だか調子が良かったですわ♪」
鞠莉(ダイヤったら、梨子から『ダイヤちゃん』って呼ばれたのがほんとに嬉しかったみたいね♪)
千歌「それじゃあ、そろそろ解散しよっか♪」
一同「はーい」
梨子「ふぅ…」
千歌「あ、梨子ちゃん!今日はありがと♪」
梨子「いえ、いいのよ。私も千歌ちゃんにお願いした事だし…。それに楽しかったしね♪」
千歌「うん、私も楽しかったよ♪」
梨子「それにしても、私たちが少し変わっても練習とかはいつも通りだったわね」
千歌「この9人だったから、かも」
梨子「どういうこと?」
梨子「ふふ、確かに千歌ちゃんが少し違ったとしても、皆と一緒にAqoursをやってたかも♪」
千歌「Aqoursってほんとにすごいよね♪みんな性格がバラバラだけど、ひとつになってこんなにも輝けるんだもん。ほんとにキセキだよ!」
梨子「そうね♪その奇跡を最初に起こしたのは千歌ちゃんなのね」
千歌「ううん、キセキの始まりは梨子ちゃんとあそこで出会ったこと、かな♪そのおかげでAqoursがあるんだよ」
梨子「私も東京にいた時は、こんな未来があるなんて思ってもみなかったもの。人生って何が起こるか分からないわね♪」
千歌「えへへ、これからもたくさんのキセキを起こしていこうね♪」
梨子「えぇ、みんなと一緒にね♪」
おわり
駄文失礼しました
・ちかまり
千歌「鞠莉ちゃんが十千万旅館に泊まりに来た」鞠莉「ハァイ、千歌っち♪」
・ようちか
千歌「よーちゃんが風邪をひいた日」
ちかりこはいいぞ
可愛かった
ありがとうありがとう
ちかりこすこ
あとルンルンダイヤさんもかわいい
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